JP3005739B2 - 信号伝送用ケーブル - Google Patents
信号伝送用ケーブルInfo
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Description
し、更に詳しくは、中,高速演算用コンピュータの信号
伝送用内部配線、或はコンピュータ間,その他付属機器
との接続に用いられる信号伝送用ケーブルに関する。
信号伝送用内部配線等に用いられている信号伝送用ケー
ブルは、銅線あるいはめっき銅線等からなる信号用導体
の外周上にポリエチレン樹脂(PE)や四弗化エチレン
樹脂(PTFE)のテフロン(デュポン社商品名)のよ
うな誘電率の小さい樹脂をフロンガス,窒素ガス等で発
泡させ、発泡絶縁体層を設けた構造の絶縁電線であり、
例えば,発泡プラスチック絶縁電線として製品化されて
いる。更に,この発泡プラスチック絶縁電線の外周に順
次、外部導体及びシースを設け同軸構造とした信号伝送
用ケーブルも用いられている。なお、上記信号用導体と
してはストレートな単線導体が主として用いられてい
た。
ュータに於いては、演算速度をよりアップするために,
信号伝送用配線の実効誘電率をより空気に近い状態とし
なければならないことが知られている。信号伝送用ケー
ブルに於いて、誘電率をε=1.0に近づけるために
は,より高発泡化が必要とされている。しかしながら、
高発泡化により信号用導体と発泡絶縁体層との密着度が
低下することが確認されており、特に導体が単線の場合
はその影響が顕著になっていた。例えば、ストレートな
単線導体上に発泡率60%以上の弗素樹脂を押出被覆し
た場合は、導体と発泡絶縁体層との接触部分が40%以
下になり、極めて密着度が低下した信号伝送用ケーブル
となってしまった。
は、導体の飛び出しや,抜け等が発生し易くなり、これ
により端末加工性が極端に劣ってしまうという問題があ
った。この問題を解決するために,導体表面に各種エマ
ルジョン、樹脂等を塗布若しくは多層押出し等により設
けて密着度の向上を図る方法も知られているが、何れも
実効誘電率を上昇させてしまうという欠点があり、また
製造時の煩雑化を招くという問題があった。
を解決するためになされたものであり、実効誘電率を上
昇させることなく信号用導体と発泡絶縁体層との密着性
を良くし、端末加工性を向上させた信号伝送用ケーブル
を提供することを目的とする。
に本発明は、波長が0.2〜20mmの一定ピッチで,
波の高さが導体径の3倍以下で,三角関数的波形状のう
ねりを有するとともに、このうねりに右巻または左巻の
ねじりを加えた信号用導体と、この導体を囲包し,密着
させて設けられた低誘電率樹脂発泡絶縁体層とから構成
され、前記信号用導体と発泡絶縁体層との密着度を高め
た信号伝送用ケーブルにある。更に、前記信号伝送用ケ
ーブルの外周に順次、外部導体及びシースを設け同軸構
造とした信号伝送用ケーブルにある。
金線、あるいはこれらに、例えば錫,はんだ,銀または
金めっきを施しためっき線が用いられる。また本発明の
発泡絶縁体層としては、ポリオレフィン樹脂,例えばP
E樹脂,ポリプロピレン(PP)樹脂、あるいは各種フ
ッ素樹脂,例えばPTFE樹脂,四弗化エチレン−六弗
化プロピレン共重合体樹脂(FEP)等が用いられる。
また本発明の外部導体としては、例えば銅線,銅合金
線,あるいはこれらのめっき線の多数本を横巻きした横
巻シールド等が用いられる。また本発明のシースとして
は、例えばPE樹脂を押出し被覆したものが用いられ
る。
して、特定形状のうねりをもたせるともに、このうねり
にねじりが加えられているものを用いているので、スト
レート状の単線導体と比較して発泡絶縁体層との密着度
が高まる。その結果、導体の飛び出しや,抜け等が無く
なり、高速信号伝送特性を低下させることなく端末加工
性を向上させることが出来る。なお、うねりの波長を
0.2〜20mmと限定した理由は、0.2mm未満で
は波長が小さすぎてその製造が困難であり、また20m
mを越えるとストレート状に近くなり,導体と発泡絶縁
体層との密着度が弱くなってしまうためである。また、
波の高さを導体径の3倍以下と限定した理由は、3倍を
越えると導体が長くなることに加え,導体と外部導体と
の距離が短くなり、信号伝送特性にも影響を及ぼす恐れ
があるためである。
て図を用いて説明する。なお本発明は本実施例に限定さ
れるものではない。図1は本発明の信号伝送用ケーブル
の一実施例を示す斜視図である。また図2は本発明の信
号伝送用ケーブルの一実施例を示す断面図で、同図(a)
は縦断面図、また同図(b) は横断面図である。これらの
図において、1は信号用導体,2は発泡絶縁体層,3は
外部導体,また4はシースを示す。
に、波長が2mmの一定ピッチで,波の高さが0.40mm
の三角関数的波形状のうねり加工を施し,更に1ピッチ
当たり1回の右巻のねじり加工を施した。次にこの導体
1の外周上に下記条件により高発泡FEP樹脂を発泡率
60%で押出加工して外径0.70mmの発泡絶縁体層2を
設けた。次にこの絶縁体層2の外周に0.06mmφ×30本
の錫めっき銅線を横巻して横巻シールドとした外部導体
3を設け、更にこの外周にPE樹脂を押出し被覆してシ
ース4を設け、外径1.0mmの同軸構造の信号伝送用
ケーブルを製造した。 製造条件 ・押出機 :30m/m L/D=27 ・スクリュー:ガス発泡用(電線電纜シンポジウム報文
1983年11月号参照) ・樹脂 :FEP ・核剤 :チッ化ホウ素 ・発泡剤 :フロン(商品名)22
ねり加工等のない0.203 mmφの銀めっき銅合金線を用
い、その他は実施例と同様にして外径1.0mmの同軸
構造の信号伝送用ケーブルを製造した。
号用導体の密着度試験(引抜き試験)を行なった。な
お、引抜き試験は試料長を200mmとし,50mm/mi
n の引張速度で導体を引抜き,その時の最大荷重を求め
た。その結果を下記表1に示す。
ブルは実効比誘電率が従来と同様に良好であるうえに、
引抜き力(信号用導体の密着度)が格段に優れているこ
とが分かる。
導体として、特定形状のうねりをもたせるともに、この
うねりにねじりを加えたものを用いているので、ストレ
ート状の導体と比較して発泡絶縁体層との密着度が高ま
り、導体の飛び出しや,抜け等が無くなった。その結
果、高速信号伝送特性を低下させることなく端末加工性
に優れた信号伝送用ケーブルの提供が可能となったの
で、産業上に寄与するところ極めて大である。
斜視図である。
断面図で、同図(a) は縦断面図、また同図(b) は横断面
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 波長が0.2〜20mmの一定ピッチ
で,波の高さが導体径の3倍以下で,三角関数的波形状
のうねりを有するとともに、このうねりに右巻または左
巻のねじりを加えた信号用導体と、この導体を囲包し,
密着させて設けられた低誘電率樹脂発泡絶縁体層とから
構成され、前記信号用導体と発泡絶縁体層との密着度を
高めたことを特徴とする信号伝送用ケーブル。 - 【請求項2】 前記請求項1記載の信号伝送用ケーブル
の外周に順次、外部導体及びシースを設け同軸構造とし
たことを特徴とする信号伝送用ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6194727A JP3005739B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 信号伝送用ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6194727A JP3005739B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 信号伝送用ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0836923A JPH0836923A (ja) | 1996-02-06 |
JP3005739B2 true JP3005739B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=16329241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6194727A Expired - Fee Related JP3005739B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 信号伝送用ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3005739B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-26 JP JP6194727A patent/JP3005739B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0836923A (ja) | 1996-02-06 |
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