JPH03121278A - 圧縮機の消音装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は冷蔵庫やショーケース等に使用される圧縮機の
消音装置に係り、特に合成樹脂製の吸入側消音装置に関
する。

（ロ）従来の技術 従来、この種の圧縮機の消音装置は、特開昭５９−４３
９１７号公報等に開示されているように、合成樹脂の成
形品からなる第１及び第２の器体の夫々の縁部にフラン
ジ部を形成し、このフランジ部が互いに密着するように
金型で押圧しつつ第１及び第２の器体を超音波溶着する
ことにより吸入マフラを形成している。また、各器体の
縁部付近には、回転軸の上端開口から飛散されるオイル
を遮蔽するために（オイルの吸込を肪止するため）、フ
ェンスが互いに突き合せ状態となるよう一体形成されて
いる。

（ハ〉発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の構成によると、各器体に一体形成さ
れたフェンスはオイルを完全に遮蔽するために突き合せ
状態になっているため、各器体の縁部の超音波溶着時に
、フェンスも一緒に加振されて該フェンスの接合面間も
溶着してしまい、本体の縁部の溶着が局部的になったり
して本体の溶着に悪影響を及ぼすという問題がある。ま
た、これを紡ぐためにフェンスの接合面間の隙間を大き
く取るとこの隙間からオイルが通過してしまうためフェ
ンスとしての機能を失う。

本発明は斯る点に鑑みなきれたもので、オイルの遮蔽機
能に優れ、かつマフラの超音波溶着時にフェンスも溶着
してマフラ本体の溶着に悪影響を及ぼしたりすることが
ないシール性並びにオイルの遮蔽性に優れた圧縮機の消
音装置を提供することを目的とする。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、合成樹脂の成形品からなる第１及び第２の器
体を夫々の縁部で超音波溶着により接合して内部に消音
室を形成すると共に、この接合部付近の両器体に、回転
軸の上端開口から飛散されるオイルを遮蔽するフェンス
を一体的に設けたものにおいて、前記各フェンス同志の
突き合せ部に相互に重なる段部を設け、この段部の対向
面間に所定の間隙を設定すると共に、この段部の対向面
がオイルの飛散方向に対して交叉するよう構成したもの
である。

また、上記構成において、段部の対向面を傾斜させたも
のである。

（＊）作用 本発明の圧縮機の消音装置によれば、フェンスの対向面
間に所定の間隙を設定することにより、マフラ本体を構
成する両器体の縁部の超音波溶着時に、両フェンスの対
向面同志も溶着してしまうようなことはなく、マフラ本
体の溶着が局部的になるのを防止してマフラ接合部のシ
ールを確実に行なうことができる。また、両フェンスの
突き合せ部には、相互に重なる段部を設けており、かつ
、この段部の対向面はオイルの飛散方向に対して交叉関
係であるため、飛散オイルがフェンスの突き合せ部を通
過するようなことはなく、フェンスのオイル遮蔽機能を
良好に保つことができる。

また、段部の対向面を傾斜させることにより、フェンス
の板厚に製造上の制約があっても対向面間の間隙を大き
く確保することができる。

（へ）実施例 以下本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。

（１）は密閉ケース（２）内に電動要素（３）と圧縮要
素（４）とからなる電動圧縮機本体（５）を収納してな
る密閉型電動圧縮機である。前記圧縮要素（４）はモー
ターケース（６）にポルト（７）で固定されたシリンダ
（８）と、該シリンダ（８）内を往復摺動するピストン
（９）と、前記シリンダ（８）の開口部を閉室するよう
に取付けられたバルブシート（１０）、ヘッドプレート
（１１）及びこのヘッドプレートに一体形成された吐出
マフラ（１２）とから構成される。　（１３）は前記シ
リンダ（８）内に直接連通ずるようにヘッドプレート（
１１）の孔に嵌挿される連通管（１４）をポリブチレン
テレフタレート等の合成樹脂（以下ＰＢＴと略す）で一
体形成した分離型吸込マフラである。　（１５）は密閉
ケース（２）に貫通固着されると共にその開口（１５ａ
）を吸込マフラ（１３）の吸入部（１３ａ）に位置せし
めた吸入管である。

而して、吸込マフラ（１３）はＰＢＴの成形品からなる
第１の器体（１６）と第２の器体（１７）とを夫々の縁
部（１６ａ）（１７ａ）で超音波溶着により接合して構
成される。そして、両器体（１６）（１７）の縁部（１
６ａ）（１７ａ）付近には、回転軸（１８）の遠心ポン
プ作用により該軸の上端開口（１９）から飛散されるオ
イルを遮蔽するフェンス（２０）（２１）が一体形成さ
れている。すなわち、このフェンス（２０）（２１）は
、飛散オイルが器体（１６）（１７）の表面に付着して
その下面に回り込み、吸入部＜１３ａ）から吸い込まれ
てしまうのを防ぐものである。このフェンス（２０）（
２１）は両器体（１６）（１７）の接合時に互いに突き
合せ状態となる突き合せ部（２２）を有し、この突き合
せ部には相互に重なり合う段部（２３）（２４）が設け
られている。この両段部（２３）（２４）はその開口部
間及び対向面（２５）　（２６）間に所定寸法の間隙Ａ
、Ｂ、Ｃ（マフラ本体の溶着時に当接しないような間隙
）を有し、対向面（２５）（２６）は上述したオイルの
飛散方向に対して略９０°以下となるよう交叉関係に形
成されている。

また、対向面（２５）（２６）は器体（１６）（１７）
の表面（または裏面）に対してα°傾斜して形成されて
いる。

このように構成された圧縮機の消音装置によれば、フェ
ンス（２０）（２１）の突き合せ部（２２）の開口部間
及び対向面（２５）（２６）間には上記したような所定
寸法の間隙Ａ、Ｂ、Ｃが設けられているため、マフラ（
１３）を構成する内器体（１６）（１７）の縁部（１６
ａ）（１７ａ）の超音波溶着時に、両フェンス（２０）
（２１）の開口部や対向面（２５）（２６＞が当接して
同時に加振され溶着してしまうようなことは防止でき、
内器体（１６）（１７）の縁部（１６ａ）（１７ａ）の
溶着が局部的になるのを防ぎ、マフラ接合部のシール性
を向上できる。また、両フェンス（２０）（２１）の突
き合せ部（２２）には相互にオーバーラツプする段部（
２３）（２４）を設けており、かつ、この段部の対向面
はオイルの飛散方向に対して略９０’以下となるよう形
成されているため、飛散オイルはフェンス（２０）（２
１）の開口部の間隙Ｂから侵入しても対向面（２５）で
遮ぎられてフェンス（２０）（２１）を通過することは
なく、吸入部（１３ａ）からのオイルの吸い込みを防止
してオイル圧縮を防ぐことができる。更に、対向面（ｚ
５）（２６）は器体（１６）（１７）の表面（または裏
面）に対してα°傾斜して形成されているため、フェン
ス（２０）（２１）の板厚に製造上の制限（フェンスの
板厚を一様に薄く形成することはプラスチックの成型上
知しい）があっても対向面（２５）（２６）間の間隙Ｃ
をなるべく広く確保することができ、マフラの設計上有
利になる。

（ト）発明の効果 以上のように本発明によれば、回転軸の上端開口から飛
散されるオイルの遮蔽を確実に行なえ、オイルの吸い込
みによるオイル圧縮等防止すると共に、マフラ本体の超
音波溶着時にフェンスも溶着したりすることがなく、マ
フラ本体の接合部のシール性を向上できる圧縮機の消音
装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す密閉型電動圧縮機の横断
面図、第２図は吸込マフラの平面図、第３図は第２図に
示した吸込マフラの分解平面図、第４図は第２図の要部
拡大正面図である。 （１３）・・・吸込マフラ、　（１６）　、　（１７）
・・・器体、　（１６ａ）　、　（１７ａ）・・・縁部
、　（１８）・・・回転軸、　（１９）・・・上端開口
、（２０）（２１）・・・フェンス、　　（２２）・・
・突き合せ部、　（２３）（２４）・・・段部、　（２
５）（２６）・・・対向面。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂の成形品からなる第１及び第２の器体を
   夫々の縁部で超音波溶着により接合して内部に消音室を
   形成すると共に、この接合部付近の両器体に、回転軸の
   上端開口から飛散されるオイルを遮蔽するフェンスを一
   体的に設けたものにおいて、前記各フェンス同志の突き
   合せ部に相互に重なる段部を設け、この段部の対向面間
   に所定の間隙を設定すると共に、この段部の対向面がオ
   イルの飛散方向に対して交叉するよう構成したことを特
   徴とする圧縮機の消音装置。
2. （２）段部の対向面を傾斜させたことを特徴とする請求
   項１記載の圧縮機の消音装置。