JPS5827047Y2 - 密閉型圧縮機の消音装置 - Google Patents

密閉型圧縮機の消音装置

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JPS5827047Y2
JPS5827047Y2 JP9976878U JP9976878U JPS5827047Y2 JP S5827047 Y2 JPS5827047 Y2 JP S5827047Y2 JP 9976878 U JP9976878 U JP 9976878U JP 9976878 U JP9976878 U JP 9976878U JP S5827047 Y2 JPS5827047 Y2 JP S5827047Y2
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JP
Japan
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silencer
muffler
discharge hole
tank
resonance
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Expired
Application number
JP9976878U
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JPS5517914U (ja
Inventor
志郎 竹下
正夫 野口
Original Assignee
松下電器産業株式会社
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Publication date
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Publication of JPS5517914U publication Critical patent/JPS5517914U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、密閉型圧縮機において密閉タンク内に生じる
共鳴による騒音を防止する消音装置に関するものである
一般に密閉型圧縮機の騒音、振動は大きく、その発生原
因が複雑であるが、その一つにタンク内に生ずる共鳴現
象に起因して発生する騒音成分がある。
従来、吐出弁から噴出される圧力脈動を防止する消音器
を取り付けても、その効果は不十分であると同時に、消
音器を取り付けたことによって新たな騒音成分が増加す
る等の問題があった。
そこで、本考案は、密閉タンク内で生じた共鳴騒音を減
少させ、騒音、振動を小さくすることを目的としたもの
である。
この目的を達成するための構成として、密閉タンク内に
設けた圧縮機部を構成する軸受に位置する吐出孔を入口
孔とし、かつ前記吐出孔を包含し密閉タンクの軸心と中
心が一致する消音器を前記軸受に設け、この消音器の出
口孔を、消音器の軸心に対して対称で、かつ吐出孔を励
振源として消音器内に生じる円周方向の一次共鳴周波数
の節部に対向して設けると共に前記消音器内の一次共鳴
周波数と消音器外周壁と密閉タンク内壁とに囲まれた空
間部に生じる円周方向の二次共鳴周波数を一致させる構
成としたものである。
以下に本考案の一実施例における密閉型圧縮機の消音装
置について図面を参考に説明する。
図において、1は密閉タンク2の内壁に圧入固定された
ステータを示し、これとロータ3に圧入されたシャフト
4によって電動機部が形成され、シャフト4の下部には
、これと一体運動するピストン5を収納するシリンダ内
室6と、このシリンダ内室6をピストン5と共に密閉す
るシリンダフレーム7、上軸受8、下軸受9とによって
圧縮機部が形成され、これら電動機部と圧縮機部を密閉
タンク2内に保持している。
上軸受8には、吐出孔10と、これと対向して吐出弁1
・1、及び弁リード押え板(図示せず)が配設され、軸
受と吐出弁構成部を兼ねて構成されている。
又12は、吐出孔10を包含し、上軸受8の中心と軸心
を同じくして上軸受8まわりに配設された消音器を示す
第2図において、14.15は消音器12の出口孔を示
し、これらは軸受8の中心即ち消音器12の軸心に対し
て対称で、かつ吐出孔10を励振源として消音器12内
空胴に生じる円周、方向の−次共鳴モード1Tの節部に
位置するように設けられている。
又、これら円周方向の共鳴周波数は第3図に示すように
内筒Aと外筒Bの半径比a / bをパラメータとした
値と、外筒半径すによって決定されるが、本考案の構成
においては、消音器内の一次の共鳴周波数と消音器外周
壁とタンク内周壁との空間に生じる二次の共鳴周波数を
一致させるよう消音器12、上軸受8のフランジ部13
、シリンダフレーム7を同一半径とし外径を決定してい
る。
これにより冷媒ガスが吸入管16からシリンダ室内6に
吸入され、ここでピストンの圧縮作用により圧縮され、
吐出孔10から吐出弁11を押し開いて消音器12内に
入り、さらに消音器出口孔14,15から密閉タンク内
18に噴出されて、電動機部の冷凍通路を経て吐出管1
9に向うように構成されている。
今、仮りに消音器12が配設されていないとすると、吐
出弁11が開いて吐出孔10より放出された圧力脈動は
、タンク内容積、構成等により複雑な音の伝播の相互作
用により、タンク内空胴部の円周方向等の共鳴現象の影
響を受けて増大し、これが密閉タンクの振動、騒音を大
きくする原因となる。
例えば、密閉タンク2の内壁と上軸受8の間のタンク空
間、上軸受8下部のフランジ部13の外周壁及びシリン
ダフレーム7の一部外周壁とタンク内壁間の空間等にお
いて円周方向に共鳴現象が現われる。
これらの共鳴成分の周波数は前記したように密閉タンク
内周壁、上軸受8、フランジ部13、シリンダフレーム
7の一部外周壁との寸法関係によって決定されるが、そ
れら共鳴モードは、例えば第2図、17に示すように一
次成分の場合「はぼ8の字型」の分布となり、吐出孔1
0に対して±90度付近が節部となる。
この圧力分布においては、圧縮機の騒音の指向性が顕著
になると同時に、圧力脈動に起因して発生する騒音も大
きくなり問題である。
また消音器12を上軸受8まわりに配設すると、上軸受
8の外周壁とタンク内周壁間の空間での共鳴は発生しな
いが新たに、消音器外周壁とタンク内周壁の空間に共鳴
が発生することとなる。
しかるに、本考案の密閉型圧縮機においては、消音器1
2を上軸受8まわりに配設し、消音器12の出口孔14
.15を消音器12の中心軸に対称に、かつ消音器内に
生じる円周方向の共鳴モードの節部、すなわち吐出孔1
0に対し±90度付近の位置になるよう消音器に出口孔
を設けているため、密閉タンク内18には、消音器12
内に生ずる奇数次の共鳴成分は生じず、又部つの出口孔
14,15が対称に設けられているため、出口孔14か
ら噴出された圧力脈動による前記タンク内18に生じる
共鳴モードと、出口孔15から噴出される圧力脈動によ
る共鳴モードにおいて、互いに奇数次成分において、逆
位相関係になるため相殺されることとなる。
しかし偶数次成分(例えば二次成分)は、相殺されるこ
となく密閉タンク内18に生じ問題となる。
しかしこの点について、本考案においては、消音器12
内に生じる一次共鳴成分と密閉タンク内18に生じる二
次共鳴成分が一致するような寸法構成となっているため
、前記示したように二つの出口孔14,15から生じる
消音器12内の一次共鳴成分は密閉タンク内18に生じ
ないことから、密閉タンク内二次共鳴周波数も生じない
こととなる。
このように本考案の消音装置においては、密閉タンクの
軸心と一致させた消音器の軸心対称に、かつ消音器内に
生じる円周方向の一次共鳴モードの節の位置になるよう
消音器に出口孔を二つ設けることにより、密閉タンク内
周壁と消音器等の外周壁の間の空間部に生じる円周方向
の奇数次の共鳴成分、及び消音器内に生じる円周力走の
共鳴成分を取り除くことができ、しかも消音器内の一次
共鳴周波数と密閉タンク内空間部の二次共鳴周波数を一
致させる構成としたことにより、密閉タンク内空間部の
二次共鳴成分も取り除くことができしかも従来の膨張型
消音器の効果も加えて、静かな密閉型圧縮機を提供する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例における消音装置を備えた密
閉型圧縮機の断面図、第2図は第1図のA−A’線での
断面図、第3図は円筒的共鳴の共鳴周波数の計算方法を
説明するための、内筒を含む円筒の断面図である。 2・・・・・・密閉タンク、12・・・・・・消音器、
14,15・・・・・・出口孔、17・・・・・・共鳴
モードの一次成分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 密閉タンク内に設けた圧縮機部を構成する軸受に位置す
    る吐出孔を入口孔とし、かつ前記吐出孔を包含し密閉タ
    ンクの軸心と中心が一致する消音器を前記軸受に設け、
    この消音器の出口孔を、消音器の軸心に対して対称で、
    かつ吐出孔を励振源として消音器内に生じる円周力走の
    一次共鳴周波数の節部に対向して設けると共に、前記消
    音器内の一次共鳴周波数と消音器外周壁と密閉タンク内
    周壁とに囲まれた空間部に生じる円周方向の二次共鳴周
    波数を一致させる構成とした密閉型圧縮機の消音装置
JP9976878U 1978-07-19 1978-07-19 密閉型圧縮機の消音装置 Expired JPS5827047Y2 (ja)

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JP9976878U JPS5827047Y2 (ja) 1978-07-19 1978-07-19 密閉型圧縮機の消音装置

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JP9976878U JPS5827047Y2 (ja) 1978-07-19 1978-07-19 密閉型圧縮機の消音装置

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Publication Number Publication Date
JPS5517914U JPS5517914U (ja) 1980-02-05
JPS5827047Y2 true JPS5827047Y2 (ja) 1983-06-11

Family

ID=29036802

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JPS6136255U (ja) * 1984-08-06 1986-03-06 山口電機工業株式会社 風呂湯の冷却防止装置
AU2006329386B2 (en) * 2005-12-28 2010-02-04 Daikin Industries, Ltd. Compressor
JP7381975B2 (ja) 2022-03-31 2023-11-16 ダイキン工業株式会社 圧縮機及び空調装置

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JPS5517914U (ja) 1980-02-05

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