JPH0311966B2 - - Google Patents

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JPH0311966B2
JPH0311966B2 JP25009284A JP25009284A JPH0311966B2 JP H0311966 B2 JPH0311966 B2 JP H0311966B2 JP 25009284 A JP25009284 A JP 25009284A JP 25009284 A JP25009284 A JP 25009284A JP H0311966 B2 JPH0311966 B2 JP H0311966B2
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Japan
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band
arch
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packing
around
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Akihiro Nakano
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NAKANO ENG KK
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NAKANO ENG KK
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Publication date
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Publication of JPS61127417A publication Critical patent/JPS61127417A/ja
Publication of JPH0311966B2 publication Critical patent/JPH0311966B2/ja
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  • Basic Packing Technique (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被梱包物にバンドを十字状に巻きつ
けて梱包することができる十字掛け梱包装置に関
する。
(従来の技術) 被梱包物にプラスチツクのバンドを巻きつけて
バンドの端部を溶着する梱包方法は既に広く知ら
れている。また、被梱包物によつては、バンドを
一方向ばかりでなく、互いに直交方向に十字状に
巻きつけて溶着することを要求されることが多
く、その場合は、一つの梱包機上において被梱包
物にバンドを一方向に巻きつけて梱包したあと、
被梱包物を90°回転させて再び被梱包物にバンド
を一方向に巻きつけて梱包していた。しかし、こ
の方法によれば、重量の重い被梱包物の場合は被
梱包物の向きを変えるのは容易ではなく、また、
例えば物の生産工程の終端等において次から次へ
と送られてくる製品を連続的に十字掛け状に梱包
しようとする場合には対応が難しい。被梱包物の
向きを変える装置を梱包機に組み込むことも考え
られるが、そうすると梱包機が大型化、複雑化
し、コストが著しく上昇するという問題がある。
また、被梱包物を大量に扱う場合は、複数の梱
包機を組み合わせて被梱包物を十字掛け状に梱包
する装置が用いられる。第15図、第16図はそ
の例を概略的に示す。第15図の例は、被梱包物
の搬送通路上に2台の梱包機61,62を並列的
に配置し、この梱包機61,62間に被梱包物の
向きを90°回転させる回転機構63を配置したも
ので、被梱包物を梱包機61で一方向に梱包した
あと回転機構63で被梱包物の向きを90°回転さ
せ、続いて梱包機62で梱包する。第16図の例
は、2台の梱包機64,65を互いに直交する方
向に向けて配置し、この梱包機64,65間に、
梱包機64から搬出した被梱包物をその向きを変
えることなく搬送方向を90°変えて梱包機65に
搬入する搬送機構66を配置したもので、被梱包
物を梱包機64で一方向に梱包したあと搬送機構
66を経て搬入された被梱包物を梱包機65で上
記一方向に直交する方向に梱包する。
(発明が解決しようとする課題) 第15図、第16図に示すような梱包装置によ
れば、被梱包物を人手によつて回転する必要はな
いし、被梱包物を大量に取り扱うこともできる。
しかし、独立した梱包機が複数台必要であるし、
複数台の梱包機の間に回転機構や搬送機構等を設
ける必要があるため、装置全体の構成が複雑化す
ると共に、装置全体の設置面積が増大するという
問題がある。
このような問題を解決する手段として、被梱包
物にバンドを一方向に巻き付けて梱包する梱包機
構と、これに直交する方向にバンドを巻き付けて
梱包する梱包機構とを1台の梱包機の中に設ける
ことが考えられるが、これを実現するためには、
被梱包物の外周側にバンドを周回させるための互
いに直交方向の二つのアーチが被梱包物の搬入搬
出の支障とならないような機構を必要とすると共
に、互いに直交する方向のバンドが相互に干渉す
ることなく被梱包物に巻き付けられる機構を必要
とする。しかるに、このような機構は未だ実現し
ていない。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解消する
ためになされたもので、被梱包物の外周側にバン
ドを周回させるための互いに直交する方向の二つ
のアーチが、被梱包物の搬入搬出の支障とならな
いような機構を実現すると共に、互いに直交する
方向のバンドが相互に干渉することなく被梱包物
に巻き付けられる機構を実現することにより、比
較的構成の簡単な1台の梱包機を用い、装置全体
の設置面積を増大させることなく十字状に梱包す
ることを可能にした十字掛け梱包装置を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、被梱包物にバンドを一方向とこれに
直交する方向に巻きつけて各バンドの端部を溶着
する二つの梱包機構を1台の梱包機の中に設け、
二つの梱包機構のうち一方の梱包機構において被
梱包物の外周にバンドを周回させる第1のアーチ
は、被梱包物の搬入搬出通路をまたいで固定し、
上記二つの梱包機構のうち他方の梱包機構におい
て被梱包物の外周側にバンドを周回させる第2の
アーチの上部水平部は上記第1のアームの上部水
平部中央に直交させて固定し、第2のアーチの垂
直腕は第2のアーチの上部水平部の両端部におい
て垂直方向に移動可能に設けて被梱包物の搬入搬
出通路に進退可能とし、上記二つのアーチの一方
は他方よりも外側に位置させ、上記二つのアーチ
には、それぞれのアーチに沿つてバンドを案内し
周回させ、バンドの引締め時にバンドを解放する
バンドガイドを設け、内側のアーチの上部水平部
およびこの上部水平部に設けられたバンドガイド
の中央部には、これらを外側のアーチに案内され
るバンド方向に切断することによつて間〓を設
け、外側のアーチを周回したバンドは、内側のア
ーチおよびバンドガイドに設けられた上記間〓を
通じて解放され被梱包物に巻きつけられることを
特徴とする。
(作用) 第2のアーチの垂直腕を垂直方向に移動させて
被梱包物の搬入搬出通路から退避させた状態で被
梱包物を搬入し、次に上記垂直腕を被梱包物の搬
入搬出通路に進出させ、第1、第2のアーチに沿
つてそれぞれのバンドガイドによりバンドを案内
し周回させる。各バンドは互いに直交する方向に
周回させられる。次に、各バンドを引き締めて各
アーチのバンドガイドから各バンドを解放させ、
被梱包物の外周に互いに直交する方向に各バンド
を巻き付け、各バンドの端部を溶着して被梱包物
が十字掛け状に梱包する。外側に位置する可動側
のアーチから解放されたバンドは、内側に位置す
るアーチとバンドガイドに設けられた間〓を通つ
て被梱包物に巻き付けられ、内側に位置するアー
チとバンドガイドが外側のバンドの引き締めの支
障となることはない。梱包を終了すると上記垂直
腕を被梱包物の搬入搬出通路から退避させ被梱包
物を搬出する。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本発明にかかる十字
掛け梱包装置の実施例について説明する。
第1図ないし第8図において、1台の梱包機本
体1の上面側には一つの梱包機構の一部をなすア
ーチ2が固定されると共に、他の梱包機構の一部
をなすアーチ3が設けられている。アーチ2は梱
包機本体1への被梱包物15の搬入搬出通路をま
たぎ、正面側から見て左右方向に固定されてい
る。他方のアーチ3は上部水平部3cと垂直腕3
a,3bからなる。アーチ3の上部水平部3cは
アーチ2の上部水平部中央の下側にアーチ2に直
交する方向に固定されている。アーチ2の上部水
平部上には逆U字状の枠体4が固定され、枠体4
の中心部上側にはエアシリンダ5が上下方向に向
けて固定されている。エアシリンダ5から下側に
延びたシリンダ軸9の下端部には水平板10が枠
体4に直交する方向に結合されている。水平板1
0の両端部下側には上記アーチ3の垂直腕3a,
3bの上端が固着され、水平板10の両端部上側
にはガイド軸8,8の下端が垂直方向に固着され
ている。上記枠体4の上側の水平部には水平板6
が枠体4に直交する方向に固定されている。水平
板6の両端部の上側にはカラー7,7が垂直方向
に固定されている。この各カラー7,7には上記
ガイド軸8,8が挿入されている。このように構
成されることにより、エアシリンダ5を起動して
そのシリンダ軸9を上下方向に駆動すると、シリ
ンダ軸9と実質一体のアーチ3の垂直腕3a,3
bとガイド軸8,8がカラー7,7に案内されな
がら垂直方向に移動する。上記垂直腕3a,3b
は、第1図、第3図に示すように上昇位置にある
ときは被梱包物15の搬入搬出通路から退避し、
第2図、第4図に示すように下降態位にあるとき
は被梱包物15の搬入搬出通路に進出した位置に
ある。アーチ2とアーチ3は、被梱包物15の外
周にバンドを巻きつけて梱包する場合の準備動作
としてバンドを被梱包物15の外周に案内する機
能を有するもので、固定側のアーチ2は常時バン
ドを案内する態勢にあるが、可動側のアーチ3は
その垂直腕3a,3bが下降した態位にあるとき
のみバンドを案内する態勢となる。アーチ2はア
ーチ3よりも外側に位置している。
アーチ2とアーチ3を周回して被梱包物7の外
周側に案内されるバンド37,38はアーチ2と
アーチ3から解放されて被梱包物15に引き締め
られ、かつ両端部が溶着されて後続の部分が切断
される。従つて、アーチ2と組み合わせられて固
定側の梱包機構を構成する引き締め機構、溶着機
構及び切断機構と、アーチ3と組み合わせられて
可動側の梱包機構を構成する引き締め機構、溶着
機構及び切断機構が梱包機本体1に設けられてい
る。第6図、第7図において、梱包機本体1の外
側に取付れられたバンドリール11は固定側の梱
包機構にバンド37を供給するためのもので、バ
ンド37は梱包機本体1内に引き込まれたあとバ
ンド導入ローラ16、バンドプールボツクス1
7、引き出し及び引き締めローラ18、前側クラ
ンプロツド19、プレスロツド20、後側クラン
プロツド21を経てアーチ2内に案内される。上
記梱包機本体1内の各機構は固定側のアーチ2の
面と同一の垂直面に沿つて配置されている。
第6図、第8図に示すように梱包機本体1の外
側には上記バンドリール11と並んで別のバンド
リール12が取付けられている。バンドリール1
2は可動側梱包機構にバンド38を供給するため
のもので、バンド38は梱包機本体1の一側面に
沿つて迂回して梱包機本体1内に引き込まれたあ
と、バンド導入ローラ22、バンドプールボツク
ス23、引き出し及び引き締めローラ24、前側
クランプロツド25、プレスロツド26、後側ク
ランプロツド27を経て垂直腕3a,3bが梱包
位置まで下降しているアーチ3内に案内される。
この梱包機本体1内の各機構は可動側のアーチ3
の面と同一の垂直面に沿つて配置されている。
上記各部材はバンド供給及び引き締め機構やバ
ンド溶着機構を構成している。これらの機構は梱
包機構の一部を構成するものであるが、この梱包
機構自体の構成は従来のものと変わりがないか
ら、詳細な説明は省略する。
第7図ないし第9図に示すように、アーチ2は
内周側が開放した断面U字状に形成され、その内
部にはバンドガイド28が配設されている。アー
チ3の水平部3c及び垂直腕3a,3bも同様に
内周側が解放した断面U字状に構成され、水平部
3cの内部にはバンドガイド32aが、垂直腕3
a,3bの内部にはバンドガイド32aが配設さ
れている。バンドガイド28,32,32aは適
宜の長さに分割されている。分割されたバンドガ
イド28基板29に互いに対向して取付けられた
断面L字状の一対の板からなる。このL字状の一
対の板は基端縁部が上記基板29に軸止めされて
回転可能に取付けられ、通常はばねの付勢力によ
り縁部が近接してバンドのガイド通路を形成した
状態になつているが、上記一対の板の先端縁部が
離間して上記通路を開放する状態まで回転するこ
とができる。上記基板29は固定板31を介して
固定されている。アーチ3側のバンドガイド3
2,32aも同様に構成されている。
アーチ2,3に導入される各バンド37,38
は、アーチ2,3の上側中心部の十字状に交差す
る部分で十字状に交差する。また、第9図ないし
第11図に示すように、梱包機本体1の天井板3
4には、被梱包物15の下においてバンド37が
通る溝40とバンド38が通る溝39が形成され
ている。これらの溝40,39は上記天井板34
の中央部の交差部で直角に交わり、これらの溝4
0,39を通るバンド37,38も上記交差部で
交差する。なお、バンド38はバンド37よりも
被梱包物15に近い位置にある。従つて、まずバ
ンド38が被梱包物15の外周に巻きつけられ引
き締められて溶着され、その上からバンド37が
上記バンド38に直交する方向に巻きつけられ引
き締められて溶着される。
第9図において、アーチ3の水平部3c内のバ
ンドガイド32は、アーチ2とアーチ3の上部交
差部におけるアーチ2側のバンドガイド28の下
方においてアーチ2に案内されるバンド37方向
に切断することにより、バンド37が落下するの
に必要かつ十分な間〓35が形成されている。ア
ーチ2のバンドガイド28に通されたバンド37
を被梱包物15に巻付けかつ引き締めようとする
ときバンドガイド28を構成する断面L字状の板
が両側に開いてバンド37を解放する。解放され
たバンド37は被梱包物15に向かつて落下して
いくが、このとき、アーチ2よりも内側にあるア
ーチ3のバンドガイド32,32間の間〓35を
バンド37が円滑に通過できるように、平板でな
る滑りガイド30がアーチ2の内方両側に斜設さ
れている。
第8図、第9図において、アーチ3の垂直腕3
a,3bが下降した態位にあるとき、アーチ3に
バンド38を周回させるためのガイド通路が完成
される。アーチ3に導かれたバンド38は、垂直
腕部3a内のバンドガイド32aを通り、水平部
3c内のバンドガイド32を通り、他方の垂直腕
部3b内のバンドガイド32aに到達したあと梱
包機本体1内のクランプ部及び溶着部に至るよう
に、各バンドガイド32a,32,32aが配置
されている。
また、バンド37が上記天井板34の溝40を
通つてアーチ2の一方の脚部のバンドガイド28
に至り、アーチ2上部のバンドガイド28を通
り、アーチ2の他方の脚部のバンドガイド28を
通り、上記天井板34の溝40に戻るように、通
路が形成されている。
第5図において、梱包機本体1を挾んで被梱包
物の搬入搬出方向の前後にはローラコンベア13
が配置され、このローラコンベア13によつて被
梱包物を梱包機本体1の天井板34上に搬入し、
また、梱包を完了した被梱包物を搬出するように
なつている。梱包機本体1にはベルトコンベア1
4が前後左右に設けられていて、前側のローラコ
ンベア13で搬入された被梱包物をベルトコンベ
ア14が所定の梱包位置まで移動させ、梱包を完
了した被梱包物を後側のローラコンベア13まで
移動させるようになつている。
次に、上記実施例の動作について説明する。
まず、第1図、第2図に示すように、一つの梱
包機構の一部を構成するアーチ3の垂直腕3a,
3bを上昇させて被梱包物15の搬入搬出通路か
ら逃し、この状態で前側のローラコンベア13及
びベルトコンベア14により梱包機本体1の中央
部の梱包位置に搬入する。被梱包物15が所定の
梱包位置に搬入されたことを適宜のセンサで検知
し、上記コンベア14を停止させて被梱包物15
を停止させる。これと同時にエアシリンダ5を起
動して、第2図、第4図に示すようにアーチ3の
垂直腕3a,3bを下降させ、アーチ3内をバン
ド38が周回可能な態位にする。そこで上記垂直
腕3a,3bが下降態位に至ると直ちにスイツチ
の動作によりバンド38をアーチ3内に導入し、
アーチ3内を周回させる。一方、固定側のアーチ
2にもバンド37を導入して周回させておく。バ
ンド37とバンド38は二つのアーチ2,3の上
部中央で十字状に交差すると共に、被梱包物15
の下方の梱包機本体1の天井板34に形成された
溝40,39において十字状に交差する。
可動側のアーチ3を周回しているバンド38は
バンド37よりも被梱包物15に近い内側にあ
る。上記天井板34に形成されたバンド37用の
溝40とバンド38用の溝39には第11図に示
すように段差が形成されて、バンド37,38同
志が干渉しないようになつている。また、アーチ
2,3の上部での交差部でも、バンド38は被梱
包物15に近い内側を通り、バンド37はその外
側を通るので、バンド37,38同志が干渉する
ことはない。
こうして、バンド37,38が周回したことを
検知すると、アーチ2を含む固定側の梱包機構と
アーチ3を含む可動側の梱包機構を起動し、従来
の梱包機と同様に、バンドの引き締め、バンドの
溶着、後続のバンドの切断、の各動作を行う。バ
ンドの引き締めの際、その引き締め力により各バ
ンドガイド32,28が開かれてバンド38,3
7を解放する。アーチ3のバンドガイド32から
解放されたバンド38はそのまま被梱包物15に
引き締められ、また、アーチ2のバンドガイド2
8から解放されたバンド37は、内側のアーチ3
の上部水平部3cの中心部に同水平部3cおよび
バンドガイド32を切り欠くことによつて設けら
れた間〓35を通して被梱包物15に引き締めら
れる。これによつて被梱包物15は第12図に示
すようにバンド37,38で十字掛け状に梱包さ
れる。バンド38は内側にあり、バンド37は外
側にあつてバンド37の方が長いため、上記のよ
うな梱包動作を行う際に、上記二つの梱包機構を
同時に起動して双方の梱包機構の引き締めローラ
18,24が同時に動作を開始しても、内側のバ
ンド38が先に引き締められ、続いて外側バンド
37が引き締められることになり、支障なく十字
掛け状に梱包される。
もつとも、内側のバンド38を用いた梱包機構
を外側のバンド37を用いた梱包機構よりも多少
早めに起動させるようにしてもよい。例えば、ア
ーチ2,3の下に被梱包物15が進入して停止し
た瞬間にアーチ3を含む可動側の梱包機構でバン
ド38により梱包し、次に、アーチ2を含む固定
側の梱包機構でバンド37により梱包するように
してもよい。何れにしろ、内側のアーチ3より外
側にあるバンド37は、第9図に示すようにアー
チ3に形成された間〓35を通じて落下し、よつ
て、他方のバンド38による梱包方向に対し直交
方向に梱包することができる。
こうして、十字掛け梱包が完了したら直ちにエ
アシリンダ5を起動してアーチの垂直腕3a,3
bを第1図、第3図に示すように上昇させ、被梱
包物15の搬入搬出通路から退避させる。この状
態で搬出側のベルトコンベア14を起動して搬出
側のローラコンベア13まで移送し、ローラコン
ベア13によつて所定の場所まで搬送する。
以上述べた各動作の区切りごとにこれをセンサ
で検知し、センサの出力信号によつて直ちに次の
動作を行うようにすれば、迅速に梱包を行うこと
ができる。また、一つ一つの動作が干渉しない範
囲で一つの動作の進行中に次の動作を開始させる
ようにすれば、梱包に要する時間をさらに短縮す
ることができる。
上記実施例によれば、被梱包物15を直交方向
に梱包する二つの梱包機構を1台の梱包機の中に
設け、各梱包機構の一部を構成するアーチ2,3
のうち一方のアーチ2は固定、他方のアーチ3は
その垂直腕3a,3bを垂直方向に移動可能とす
ると共に、一方のアーチは他方のアーチよりも外
側に位置させ、可動側のアーチ3を梱包位置まで
移動させたとき、外側のアーチ2を周回したバン
ド37が内側のアーチ3に形成された間〓35を
通じ解放されて被梱包物15に巻きつけられるよ
うにしたため、1台の梱包機で十字掛け状に梱包
することが可能になつた。従つて、従来のように
複数の梱包装置とその間に被梱包物の向きを反転
させる装置を設ける必要はなく、全体の構成を簡
単かつ小型化することができると共に、設置面積
を著しく小さくすることができる。
なお、第13図に示すように、外側のアーチか
ら開放されたバンド37が通る内側アーチの間〓
部に渡しバンドガイド32cを設け、可動側のア
ーチを周回するバンド38が上記間〓部を容易か
つ確実に通ることができるようにすると共に、外
側のバンド37が上記間〓部を通つて被梱包物に
巻きつけることができるようにしてもよい。上記
バンドガイド32cは上から落下してくるバンド
37が当たつたとき連結軸41を中心に下方に回
転してバンド37の通過を許し、バンド37の通
過後はばねの弾力でもとの位置に戻る構造になつ
ている。より具体的には、軸41によつて蝶番状
に連結された基板36,36aの一方の基板36
はアーチ側の基板33に固定され、他方の基板3
6aはバンドガイド32cの一端に固着され、上
記軸41を中心にバンドガイド32cが回転する
ようになつている。上記バンドガイド32c及び
これを挾んでその両側に配置されたバンドガイド
32は、前に説明したバンドガイドの構成と同様
に断面L字状の一対の板を回転可能に取付けてな
る。この場合のバンドガイド32の回転方向は上
記軸41を中心とするバンドガイド32cの回転
方向に対して直交する方向であり、この回転によ
つて一対の上記L字状の板が互いに開閉し、開い
たときにバンドが解放されて落下するようになつ
ている。
本発明にかかる梱包装置は、段ボール箱や新聞
等を大量に梱包するのにも適している。新聞等の
梱包においては、多数部重ねられた新聞の四隅を
固定側のアーチ2等に取付けたエアシリンダによ
つて押しつけ、それと同時に梱包する。
可動側のアーチはモータによつて移動させるよ
うにしてもよい。二つのアーチ2,3の梱包位置
での交差位置は必ずしも双方のアーチの中心位置
又は梱包機本体1の中心位置でなくてもよい。各
アーチ2,3内に設けられるバンドガイドの形式
は図示のものに限定されるものではなく、例え
ば、バンドガイドを構成する板の片側のみが開く
形式でもよいし、バンドガイドを構成する板の両
側又は片側が横にずれて開く形式のものでもよ
い。また、外側のアーチを可動とし、内側のアー
チな固定としてもよい。
本発明にかかる梱包装置を応用すれば、被梱包
物を「キ」の字状に梱包することもできるし、井
桁上に梱包することもできる。「キ」の字状に梱
包する場合は、例えば、まず被梱包物を梱包位置
の中心よりも手前で固定側の梱包機構により梱包
し、次に被梱包物を梱包位置の中心位置まで進め
て可動側の梱包機構で梱包し、さらに被梱包物を
梱包位置の中心よりも奥方に進めて固定側の梱包
機構で梱包する。
井桁状に梱包する場合は、まず、アーチ3の垂
直腕3a,3bを上昇させて被梱包物の搬入搬出
通路から逃した状態で被梱包物を搬入する。ここ
では被梱包物を搬入方向の中心線に対して片側に
偏らせ、梱包位置の中心の手前に停止させた状態
でアーチ2を有する梱包機構でバンド37により
梱包する。次に、梱包位置を梱包位置中心まで搬
入方向に進めてアーチ3を有する梱包機構でバン
ド38により梱包する。次に、エアシリンダその
他適宜の手段により被梱包物を搬入方向の中心線
に対して反対側に偏らせてアーチ3を有する梱包
機構でバンド38により梱包する。最後に、被梱
包物を搬入方向奥方に押し進めてアーチ2を有す
る梱包機構でバンド37により梱包する。この最
後の梱包を行うに先立ち、又はそれと同時にアー
チ3の垂直腕3a,3bを上昇させて被梱包物の
搬入搬出通路から逃す。こうして被梱包物は井桁
状に梱包され、梱包が終了した被梱包物は排出用
コンベアで排出する。以上の手順は一例であり、
動作手順を変えてもよい。
可動側アーチの垂直腕3a,3bの垂直方向へ
の移動は、第14図に示すように、水平部3cと
垂直腕3a,3bに形成したガイド溝とガイド突
起との嵌まりあいによつてガイドするようにして
もよい。
(発明の効果) 本発明によれば、被梱包物を直交方向に梱包す
る二つの梱包機構を1台の梱包機の中に設け、二
つの梱包機構のうち一方の梱包機構において被梱
包物の外周側にバンドを周回させる第1のアーチ
は、被梱包物の搬入搬出通路をまたいで固定し、
二つの梱包機構のうち他方の梱包機構において被
梱包物の外周側にバンドを周回させる第2のアー
チの上部水平部は第1のアーチの上部水平部中央
に直交させて固定し、第2のアーチの垂直腕は第
2のアーチの上部水平部の両端部において垂直方
向に移動可能に設けて被梱包物の搬入搬出通路に
進退可能とし、上記二つのアーチの一方は他方よ
りも外側に位置させ、二つのアーチには、それぞ
れのアーチに沿つてバンドを案内し周回させバン
ドの引締め時にバンドを解放するバンドガイドを
設け、内側のアーチの上部水平部およびこの上部
水平部に設けられたバンドガイドの中央部には、
これらを外側のアーチに案内されるバンド方向に
切断することによつて間〓を設け、外側のアーチ
を周回したバンドは、内側のアーチおよびバンド
ガイドに設けられた上記間〓を通じて解放され被
梱包物に巻きつけられるようにしたため、互いに
直交する方向にバンドを巻き付けて十字状に梱包
する二つのアーチを、被梱包物の搬入搬出に支障
を来すことなく配置することができるし、互いに
直交する方向のバンドを相互に干渉することなく
被梱包物に巻き付けることができ、もつて、1台
の梱包機で十字掛け状に梱包することが可能にな
つた。従つて、従来のように複数の梱包装置とそ
の間に被梱包物の向きを反転させる装置を設ける
必要はなく、全体の構成を簡単かつ小型化するこ
とができると共に、設置面積を著しく小さくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる梱包装置の実施例を示
す正面図、第2図は同上実施例の異なる動作態様
を示す正面図、第3図は上記実施例の第1図に対
応する側面図、第4図は上記実施例の第2図に対
応する側面図、第5図は上記実施例の平面図、第
6図は上記実施例の梱包装置本体の内部機構の概
略を示す平面図、第7図は上記実施例の内部機構
の概略を示す正面図、第8図は同じく内部機構の
概略を示す側面図、第9図は上記実施例中のアー
チの部分と梱包機本体の上部とを示す拡大側面断
面図、第10図は上記実施例中の天井板の溝の部
分を示す側面断面図、第11図は同上平面図、第
12図は上記実施例にかかる梱包装置で梱包され
た被梱包物の例を示す平面図、第13図は上記実
施例に適用可能な渡しバンドガイドの例を示す側
面及び正面図、第14図は本考案装置に適用可能
な可動側アーチの垂直腕のガイド機構の例を示す
平面断面図、第15図は従来の十字掛け梱包装置
の一例を示す平面図、第16図は従来の十字掛け
梱包装置の別の例を示す平面図である。 2……外側のアーチ、3……内側のアーチ、3
a,3b……アーチの垂直腕、15……被梱包
物、35……間〓、37,38……バンド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 バンドを被梱包物に巻いて溶着する梱包装置
    であつて、 被梱包物にバンドを一方向とこれに直交する方
    向に巻きつけて各バンドの端部を溶着する二つの
    梱包機構を1台の梱包機の中に設け、 上記二つの梱包機構のうち一方の梱包機構にお
    いて被梱包物の外周側にバンドを周回させる第1
    のアーチは、被梱包物の搬入搬出通路をまたいで
    固定し、 上記二つの梱包機構のうち他方の梱包機構にお
    いて被梱包物の外周側にバンドを周回させる第2
    のアーチの上部水平部は上記第1のアーチの上部
    水平部中央に直交させて固定し、 上記第2のアーチの垂直腕は第2のアーチの上
    部水平部の両端部において垂直方向に移動可能に
    設けて被梱包物の搬入搬出通路に進退可能とし、 上記二つのアーチの一方は他方よりも外側に位
    置させ、 上記二つのアーチには、それぞれのアーチに沿
    つてバンドを案内し周回させ、バンドの引締め時
    にバンドを解放するバンドガイドを設け、 内側のアーチの上部水平部およびこの上部水平
    部に設けられたバンドガイドの中央部には、これ
    らを外側のアーチに案内されるバンド方向に切断
    することによつて間〓を設け、 外側のアーチを周回したバンドは、上記内側の
    アーチおよびバンドガイドに設けられた上記間〓
    を通じて解放され被梱包物に巻きつけられること
    を特徴とする十字掛け梱包装置。
JP25009284A 1984-11-27 1984-11-27 十字掛け梱包装置 Granted JPS61127417A (ja)

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JP25009284A JPS61127417A (ja) 1984-11-27 1984-11-27 十字掛け梱包装置

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JPS61127417A JPS61127417A (ja) 1986-06-14
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