JPH03114880A - 感熱磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は磁気記録媒体に係り、とくに磁気記録層を確実
に隠蔽するとともに、磁気記録層上に目視可能な記録を
施すことができる磁気記録媒体に関する。

〈従来の技術〉 磁気記録媒体は、情報の書き込み、読み取り、書き換え
が容易で、機械処理が可能であり、しかも低コストで製
造できるためクレジットカード、キャッシュカード、１
０カード、定期券、テレホンカード等のプリペイドカー
ドに広く利用されている。

近年、磁気記録層に固定情報或いは識別情報や可変情報
を記録するほかに、カード所持者の便宜に供するために
、使用時に目視可能な情報（以下、可視情報とする）を
カード表面に記録することが行われるようになり、とく
にプリペイドカードは磁気記録と同じ価値情報が読み取
り機にかけることなく目視により知ることが可能となっ
た。

従来、感熱記録層は磁気記録層を有する磁気記録媒体上
に目視可能な記録手段として、磁気記録層と反対側の基
体上に設けられるか、或いは磁気記録層に重ならない部
分に設けられていた。そのため、磁気記録層面が大面積
を占める場合は可視情報としての文字、絵柄等のプレ印
刷を施し、さらに後から可視情報をサーマルヘッド等で
記録する時に、記録スペノに制約を生じる欠点がありた
。

そこで、特開昭５２−１１４３３３号、特開昭５９−１
９９２８５号に記載されているように磁気記録層上に直
接に感熱記録層を形成した感熱磁気記録媒体がある。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記の感熱記録媒体は、基体の片側同一
面において、１種類の発色色相しか得られず、複数の情
報を記録表示する場合には記録情報が見に＜＜、利便性
に欠ける面があった。

本発明は上記の問題点を解決すべく成されたもので、磁
気情報と可視情報を基体の同一面上に記録可能とすると
ともに、可視情報を部分的に異なった色相で記録するこ
とが可能な感熱磁気記録媒体を提供することを目的とす
る。

く課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成すべくなされた本発明は、少なくとも
基体上に磁気記録層、着色隠蔽層、２種類以上の異なる
発色色相を呈する部分からなる感熱記録層を順次積層し
てなる感熱磁気記録媒体である。

〈作用〉 本発明は感熱記録層を２種類以上の異なる発色色相を呈
する感熱記録材料が重なることなく、密接して面一に形
成してなることから、感熱磁気記録媒体の同一面上に部
分的に異なる色相により、感熱記録され、記録された情
報の区別が容易となる。

〈実施例〉 以下、本発明の実施例について図面に基づき詳細に説明
する。

第１図は本発明の感熱磁気記録媒体（１）の部分拡大断
面図であり、基体（２）上に磁気記録層（３）、着色隠
蔽層（４）、感熱記録層（５）、保護層（６）からなる
、！ｆｆｆｆ縁層（３）は基体（２）上の一部であって
も、或いは全面であってもよい０着色隠蔽層（４）は磁
気記録層（３）上を覆っていればよく、全面に設けなく
てもよい。

基体（２）はナイロン、セルロースジアセテート、セル
ローストリアセテート、ポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等
のプラスチック類、紙、銅、アルミニウム等の金属、含
浸紙、合成紙などを単独或いは組み合わせた複合体とし
て用いることができる。基体（２）は記録媒体の用途に
応じて要求される物性、例えば強度、剛性、隠蔽性、光
不透過性等を考慮し上記材料より選択することが可能で
ある。

磁気記録層（３）はｙ−ＦｅｚＯｓ、Ｃｏ被着ｙ−Ｆｅ
、Ｏ，、Ｆｅ３Ｏ４、Ｃｒａｇ、Ｆｅ。

Ｆｅ−Ｃｒ５Ｆｅ−Ｃｏ、Ｃｏ−Ｃｒ、Ｃｏ−Ｎｔ、Ｍ
ｎＡｊ！、Ｂａフェライト、Ｓｒフェライト等の磁性微
粒子分散液を基体（２）上にバーコード、ブレードコー
ト、エアナイフコート、グラビアコート、ロールコート
等のソルベントコート法、或いはスクリーン印刷法など
の既知の塗布方法により塗布、乾燥させて形成する。−
船釣に磁気記録層（３）の保磁力は、１５００〜３００
０（０ｅ）、残留磁束は、１　、０〜２　、０　（Ｍａ
ｘｗｅｌｌ／ｃ蒙）である。

着色隠蔽層（４）はＡｇ、Ｃｒ、Ａｊ！、、Ｚｎ、Ｓｎ
、ＰｂＳＣｕ、Ｂ　ｔ％Ｇｅ、Ｉ　ｎ等の非磁性金属粉
末を厚さ１０μ醜以下、直径１００μ楕以下の鱗片状に
して隠蔽力を持たせたものをヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、デンプン、スチレン−マレイン酸共重合化合物、ポ
リメタクリル酸系樹脂（ｅ　ｘ、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸エチル）、ポリスチレン、アクリ
ル−スチレン共重合物、ポリエステル、クマロン樹脂、
ＡＢＳ樹脂、ニトロセルロース、塩酢酸ビニル或いは上
記の混合物等のバインダー溶液に分散した塗液を前述の
塗布方法により乾燥膜厚が０．５〜５μｍとなるよう磁
気記録層上に塗布して形成する。

また、着色隠蔽層（４）は金属粉を含まずに顕色剤、染
料により形成してもよく、金属薄膜層として形成しても
よいことはもちろんである。この場合、金属薄膜層は例
えばＡｇ、Ｃｒ、ＡＩ、Ｚｎ、Ｓｎ等の非磁性金属を、
真空蒸着法、スパッタリング法、イオンブレーティング
法、メツキ法等により、厚さ０．０３〜０．０８μｍに
形成される。

感熱記録層（５）はベンジル−ｐ−ヒドロキシベンゾエ
ート、４−メチルベンジル−Ｐ−ヒドロキシベンゾエー
ト、４−メトキシベンジル−ｐ　−ヒドロキシベンゾエ
ート、４．４°−ヒドロキシ−３，５°−ジアリルジフ
ェニ、ルスルフォン、メチル−ビス（ヒドロキシフェニ
ル）アセテート、エチル−ビス（ヒドロキシフェニル）
アセテート、４−（３−１０ロベンジロキシ）フェニ／
Ｌ／　−４’ヒドロキシフェニルスルフォン、４’　−
（３−メチルベンジロキシ）フェニル−４°−ヒドロキ
シフェニルスルフォン、４−ベンジロキシフェニル４゛
−ヒドロキシフェニルスルフォン、３．４−シヒドロキ
シフエニルーｐ−トリルスルフォン等の顕色剤と染料、
例えば青色系としては表１の■〜■に示した染料、黒色
系としては表２の■〜［相］に示した染ｉ−′赤色素と
しては表２の■〜［相］に示した染料、緑色系としては
表３の＠〜［相］に示した染料、オレンジ色系としては
表３の［相］〜０に示した染料等を、上記に挙げたバイ
ンダー溶液に分散した溶液をグラビアコート法等の溶工
法により着色隠蔽層（４）上に乾燥膜厚が３〜６μ謡に
なるように塗布、乾燥して形成する。しかし、本発明に
おいて上記の顕色剤、染料に限定されることなく、サー
マルヘッド等の加熱発色手段により発色する材料であれ
ば、何れも適用可能である。

表１ ■ ■ ＣＨ。

■ 表２ 保護層（６）は高分子結着剤を主成分として構成されて
おり、ラッカー塗液を上記のいずれかの塗工法により塗
布、乾燥して形成する。その他に高分子結着剤として、
熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂も適用可能である。さ
らに、サーマルヘッド適性を改善する目的で滑剤を添加
することもある。　なお、磁気記録層の磁気出力特性を
満足するためには、磁気記録層より上にあるＮ（この場
合は着色層、感熱記録層等）は全体として８（２１）以
下が望ましい。

上記の構成からなる本発明の感熱磁気記録媒体（１）は
磁気ヘッドによる磁気的な記録および再生を行うことが
でき、さらにサーマルヘッドによる日付、残高等の文字
、絵柄、画像の可視情報を記録することができるもので
ある０例えば、カード状に成形すれば感熱磁気カードと
して利用可能である。

次に具体的な構成について以下の例について説明する。

なお、実施例中の１部」は「重量部」を示す。

ｌ」１劃」− （１）磁気記録層の塗液組成 りａＯ−６ＦｅｍＯｓ　　　　　　　　４部部塩酢酸ビ
ニル系Ｉ１１　　　　　　　　　１０部（積木化学（株
）製エスレックＡ） 飽和ポリエステル樹脂　　　　　　　　　５部（東洋紡
（株）製バイロン１０３） ポリウレタンエラストマー　　　　　　　７部（日本ポ
リウレタン（株）製Ｎ−２３０４）オレイン酸　　　　
　　　　　　　　　　　５部ルエン　　　　　　　　　
　　　　　３０部メチルイソブチルケトン　　　　　　
　３０部インシアナート硬化剤　　　　　　　　　３部
（日本ポリウレタン（株）製コロネートＨＬ）トリエチ
レンジアミン　　　　　　　０．５部（２）着色隠蔽層
の塗液組成 塩酢酸ビニル系樹脂　　　　　　　　　１０部（ＵＣＣ
ＩＩＶＡＧＨ） アルミニウム粉　　　　　　　　　　　　５部ＭＥＫ　
　　　　　　　　　　　　　９０部（３）感熱記録層の
塗液組成Ａ（黒色発色部分）４−メトキシベンジル−ｐ
− ヒドロキシベンゾエート　　　　５部 １．５部 メタクリル樹脂　　　　　　　　　　　１０部（三菱レ
イヨン（株）製ＢＲ−６０） トルエン　　　　　　　　　　　　　　７０部（４）感
熱記録層の塗液組成り（青色発色部分）ベンジル−ｐ−
ヒドロキシベンゾエート　５部１．５部 メタクリル樹脂　　　　　　　　　　　１０部（三菱レ
イコン（株）製ＢＲ−６０） トルエン　　　　　　　　　　　　　　７０部（５）感
熱記録層の塗液組成Ｃ（赤色発色部分）４−メチルベン
ジル−Ｐ− ヒドロキシベンゾエート ５部 １、５部 メタクリル樹脂　　　　　　　　　　　１０部（三菱レ
イヨン■製ＢＲ−６０） トルエン　　　　　　　　　　　　　　７０部上記（１
）の組成からなるイソシアナート硬イし剤を除いた磁気
記録層塗液を予めサンドミルにて２時間塗液中に均一に
分散するようにしたのち、イソシアナート硬化剤を添加
して得た塗液を１８９ｐｍの白色ポリエステルシート上
に配向器力（取り付けであるバーコーターを用いて乾燥
膜厚力＜１５μｍになるように塗布乾燥して磁気記録層
を形成し、次に上記（２）の組成からなる着色隠蔽層塗
液を予めサンドミルにて均一に分散してなる塗液をバー
コーターを用いて１．５μｍになるように塗布乾燥し、
次に上記（３）、（４）、（５）の組成からなる各感熱
記録層塗液を予めサンドミルにて均一に分散せしめ、グ
ラビアコーターにより乾燥膜厚２μ−になるように塗布
部分が互いに重ならないように塗布乾燥し、感熱記録層
を形成した。各感熱記録層の形状は任意にであり、例え
ば、第２図に示すように印字する文字、絵柄に応じて黒
色発色部分（ａ）、青色発色部分（ｂ）、赤色発色部分
（ｃ）とストライプ状に並列させてもよく、さらに発色
させる色についても上記した色に限定されることなく、
他の感熱記録材を用いて任意に組み合わせることが可能
である。　次に下記（６）の組成による保護層塗液をバ
ーコーターを用いて塗布乾燥せしめ、保護層を乾燥膜厚
２μ−になるように形成する。

（６）保護層の塗液組成 ステアリン酸亜鉛　　　　　　　　　　　１部メタクリ
ル樹脂　　　　　　　　　　　　８部（ローム＆ハラス
社製バラロイドＡ−１１）トルエン ９部 上記の構成の感熱磁気記録媒体は一種類の発色色相のみ
を有する感熱磁気記録媒体と比較すると多種類の印字記
録情報を記録した場合に、記録した内容の確認がしやす
く、利便性に優れることが明らかである。

〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明による感熱磁気記録媒体は
、磁気記録層と感熱記録層を供えているので磁気情報と
可視情報を同時に記録できるとともに限られた記録媒体
上の記録スペースを有効に利用でき、さらに発色色相が
部分毎に異なっているため、複数の情報が併記されても
、その識別はきわめて容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による感熱磁気記録媒体の構成を示す部
分拡大断面図であり、第２図は本発明の感熱磁気記録媒
体の感熱記録層の正面図である。 （１） （２） （３） （４） （５） （６） （ａ） （ｂ） （ｃ） ・感熱磁気記録媒体 ・基体 ・磁気記録層 ・着色Ｉｌｌ蔽層 ・感熱記録層 ・保護層 ・黒色発色部分 ・青色発色部分 ・赤色発色部分 特　　許　　出　　願　　人 凸版印刷株式会社 代表者鈴　木　和　夫 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）少なくとも基体上に磁気記録層、着色隠蔽層、２種
   類以上の異なる発色色相を呈する部分からなる感熱記録
   層を順次積層してなることを特徴とする感熱磁気記録媒
   体。 ２）２種類以上の異なる発色色相を呈する感熱記録材料
   が重なることなく密接して面一に感熱記録層を形成して
   なること特徴とする特許請求の範囲第１項記載の感熱磁
   気記録媒体。