JPH03113159A - 歯車式変速機の歯打ち音低減装置 - Google Patents

歯車式変速機の歯打ち音低減装置

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JPH03113159A
JPH03113159A JP1248484A JP24848489A JPH03113159A JP H03113159 A JPH03113159 A JP H03113159A JP 1248484 A JP1248484 A JP 1248484A JP 24848489 A JP24848489 A JP 24848489A JP H03113159 A JPH03113159 A JP H03113159A
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countershaft
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brake
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修 亀田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0434Features relating to lubrication or cooling or heating relating to lubrication supply, e.g. pumps ; Pressure control

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、歯車式変速機における歯打ち音低減装置に関
するものである。
(従来の技術) 従来より、歯車式変速機に入力されるエンジンからの駆
動力には回転変動があり、この回転変動に伴って歯車式
変速機のギヤの噛み合いに歯打ち音が発生することから
、例えば、特開昭57−200761号公報に見られる
ように、歯車式変速機の入力軸の回転変動量を検出し、
その信号に基づいてニュートラル時のうちエンジンのト
ルク変動の大きい時のみカウンタシャフトに電磁ブレー
キによってブレーキをかけ、駆動損失を低く抑えながら
歯打ち音を減少させるようにした技術が公知である。
【た、エンジンの出力を歯車式変速機によって変速して
出力するについて、その歯車式変速機の各部にオイルポ
ンプによってオイルを送給して潤滑性を確保する必要が
あり、例えば、実開昭57−51865号公報に見られ
るように、このオイルポンプを変速機内部に配設するよ
うにした構造が公知である。
(発明が解決しようとする課題) しかして、上記のようにエンジンの回転変動を検出しト
ルク変動の大きなニュートラル時のみブレーキ力を作用
させるものでは、車両の走行における要求出力が大きく
加速性等が要求されている際に、ブレーキ力が強くされ
て抵抗が増大することは走行性の確保の点から好ましく
ない;すなわち、歯打ち音そのものはエンジンの加振力
としての回転の角速度変動に伴う微小振動によって発生
するものであり、特に低回転状態ではエンジン回転が不
安定となって歯打ち音も大きくなりエンジン回転数の上
昇と共にエンジン回転も安定して角速度変動が小さくな
ることから歯打ち音は小さくなる。しかし、上記特性に
基づいて歯打ち音の低減だけを目的とすると、この歯打
ち音を低減するためのカウンタシャフトへのブレーキ力
の増大が、エンジン出力の伝達から見ると抵抗の増大に
よる出力損失を招き、前記のように走行性を阻害するこ
とになる。
そこで本発明は上記事情に鑑み、歯車式変速機での歯打
ち音を走行性を阻害することなく低減するようにした歯
車式変速機の歯打ち音低減装置を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明の歯打ち音低減装置は、
カウンタシャフトにブレーキ力を作用させるオイルポン
プ等によるブレーキ手段と、該ブレーキ手段のブレーキ
力を変更するブレーキ力調整手段と、要求出力を検知す
る要求出力検知手段と、該要求出力検知手段の信号を受
け、要求出力が低いほど前記ブレーキ手段のブレーキ力
を強くする制御手段とを備えて構成したものである。
前記要求出力検知手段としては、変速機のシフトポジシ
ョンを検知し、高速段で要求出力が低いと判定するもの
、もしくは、エンジンの負荷を検知し、低負荷で要求出
力が低いと判定するもので構成してなるものである。
(作用) 上記のような歯打ち音低減装置では、シフトポジション
もしくはエンジン負荷等から要求出力を検知し、この要
求出力に応じて、要求出力の高い時にはブレーキ力を弱
めてカウンタシャフトの回転抵抗を低減して出力損失の
減少で出力特性を高める一方、要求出力が低い状態では
比較的エンジン回転が不安定で角速度変動による歯打ち
音の発生が大きくなることから、要求出力が低いほどカ
ウンタシャフトに対するブレーキ力を強めて該カウンタ
シャフトの回転に抵抗を与え、歯打ち音を低減するよう
にしている。
(実施例) 以下、図面に沿って本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の一実施例のオイルポンプによる歯打ち
音低減装置を備えた動力伝達機構の要部断面構造を示し
、第2図はオイルポンプ部分の詳細断面構造を、第3図
はその正面構造を示している。
マニュアル式の歯車式変速機1を収容するトランスミッ
ションケーシング2の一端部に、クラッチ装置3を収容
するクラッチハウジング4が締結されている。
上記クラッチ装置3は、エンジン出力が入力されるフラ
イホイール6を備え、このフライホイール6と同心上に
歯車式変速機1に対する入力軸7(クラッチシャフト)
が配設され、両者間の動力の伝達を上記フライホイール
6にクラッチディスク8をプレッシャプレート9の圧接
状態を切り換えることによって行うものである。上記圧
接は例えばダイヤフラムスプリング10を使用して行っ
て動力伝達状態とし、レリーズ機構(図示せず)によっ
てクラッチペダルの操作に対応して圧接を解除し、動力
遮断状態とするクラッチ機能を得るものである。そして
、上記クラッチ装置3は、エンジン側が開放したクラッ
チハウジング4内に収容され、該クラッチハウジング4
の略中央を前記入力軸7が貫通して、トランスミッショ
ンケーシング2にベアリング11を介して支持され内部
に延長されている。
前記入力軸7の後端には、同心上にメインシャフト15
が配設され、該メインシャフト15と平行にカウンタシ
ャフト16がトランスミッションケーシング2にベアリ
ング17を介して支持されている。前記入力軸7の端部
のドライブギヤ18とカウンタドリブンギヤ19との噛
合でカウンタシャフト16が駆動され、このカウンタシ
ャフト16の各変速段のカウンタギヤ21 a、  2
1 bと・常時噛合するメインシャフト15に回動自在
に装着された各変速段ギヤ22a、22bが常時回転さ
れている。そして、シンクロ機構23によって上記変速
段ギヤ22g、22bを選択的にメインシャフト15に
締結して所定の変速比を得るようにした、公知の機構が
設置されている。上記メインシャフト15の内部にはオ
イル通路24が形成され、シンクロ機構23およびギヤ
噛合部に潤滑油を供給するように構成される。
上記メインシャフト15のオイル通路24に対してオイ
ルを送給するオイルポンプ27が、前記カウンタシャフ
ト16の先端部におけるトランスミッションケーシング
2とクラッチハウジング4とで囲まれる空間に配設され
、該カウンタシャフト16によって駆動される。
そして、上記オイルポンプ27はカウンタシャフト16
に対してポンプ駆動負荷を与えることで、該カウンタシ
ャフト16にブレーキ力を作用させるブレーキ手段Aに
構成され、このブレーキ手段Aによるブレiキカの変更
は、後述の吐出圧の調整による駆動負荷の増減変更によ
って行うものである。
前記ブレーキ手段Aとしてのオイルポンプ27は、入力
軸7の下方におけるカウンタシャフト16の前端延長線
上に配設されるものであって、トランスミッションケー
シング2の前面部にはインターハウジング28が設置さ
れ、このインターハウジング28にオイルポンプ27が
形成されている。このインターハウジング28は人力軸
7を支持するベアリング11の周囲から下方に伸びて、
カウンタシャフト16゛を支持するベアリング17の周
囲に延設されている。そして、このインターハウジング
28に、オイルポンプ27のポンプシャフト31が嵌挿
されている。該ポンプシャフト31の基端部31aはカ
ウンタシャフト16の先端部16aに、溝と突起との係
合で連係され、該カウンタシャフト16の回転力が伝達
されて駆動される。
上記ポンプシャフト31にはオイルポンプ27のインナ
ーロータ32が固着され、該インナロータ32の外周に
アウターロータ33が配設され、両ロータ32,33は
ポンプカバー34によって覆われている。また、ポンプ
シャフト31の回転に対してインナーロータ32とアウ
ターロータ33との間に得られるポンプ作用に対応して
、前記インターハウジング28には負圧側に吸入ボート
35が加圧側に吐出ポート36が形成されている。
上記吸入ボート35には、トランスミッションケーシン
グ2の下部に設置されたオイルストレーナ37からのオ
イルが吸入バイブ38を経て、インターハウジング28
内に形成された吸入口39(第3図参照)から前記吸入
ボート35に接続される−0なお、トランスミッション
ケーシング2には、前記カウンタシャフト16の中心線
をオイルレベルOLとする量のオイルが注入されている
一方、前記オイルポンプ27の吐出ボート36に接続さ
れた吐出通路41は、上方の入力軸7の外周部分に延び
、入力軸7のオイル供給通路42に環状溝43、貫通孔
44を介して連通し、該入力軸7のオイル供給通路42
の後端部に接続されたノズル45からメインシャフト1
5内のオイル通路24に送給される。
また、前記吐出ポート36から延びる吐出通路41の途
中にはリリーフ通路47が分岐され、該リリーフ通路4
7には前記ブレーキ手段Aとしてのオイルポンプ27の
吐出圧の調整で、該オイルポンプ27の駆動負荷すなわ
ちカウンタシャフト16に対するブレーキ力を変更する
ブレーキ力調整手段Bが設置されている。
このブレーキ力調整手段Bの構成は、第3図に示すよう
に、リリーフ通路47にボールによるリリーフバルブ4
8が介装され、このリリーフバルブ48の開弁圧を設定
するバルブスプリング48aの長さすなわち付勢力がソ
レノイドアクチュエータ49によって調整される。この
バルブスプリング48aの後端を受けるリテーナ48b
の背面に、ソレノイドアクチュエータ49のロッド49
a先端が当接され、該ロッド49aの突出量によってリ
リーフバルブ48のリリーフ圧を変更する。
これにより、バルブスプリング48aの付勢力を高めて
オイルポンプ27の吐出圧を高めると、該オイルポンプ
27の駆動負荷が増大してカウンタシャフト16に対す
るブレーキ力を強める一方、バルブスプリング48aの
付勢力を小さくするとオイルポンプ27の吐出圧が低下
し、該オイルポンプ27の駆動負荷が低減してカウンタ
シャフト16に対するブレーキ力を弱めるように変更す
るものである。
なお、この上記ソレノイドアクチュエータ4つによるリ
リーフ圧の調整は、カウンタシャフト16の回転上昇に
対する吐出圧の上限を規制する機能をも有する。また、
上記リリーフ通路47のリリーフバルブ48が開作動し
た際にリリーフされるオイルは、リリーフボート47a
からトランスミッションケーシング2内に回収するよう
に形成されている。
上記のようなオイルポンプ27の設置に対し、前記クラ
ッチハウジング4のトランスミッションケーシング2に
対する締結部分は、前記インターハウジング2gおよび
オイルポンプ27のポンプカバー34を覆うように内方
に膨らんで遮蔽壁4aが外周部のクラッチハウジング4
と一体に形成され、この遮蔽壁4aとトランスミッショ
ンケーシング2の端面との間に形成される空間に前記オ
イルポンプ27が配設され、クラッチ装置3の部分への
オイルポンプ27から洩れたオイルが進入するのを防止
している。なお、遮蔽壁4aの中心部には入力軸7の外
周部分に沿ってスリーブ50がオイルシール51を介し
て連接されている。
前記ブレーキ手段Aのブレーキ力の調整すなわちブレー
キ力調整手段Bのソレノイドアクチュエータ49の制御
は、第4図に示すようなコントロールユニット(マイク
ロコンピュータ)で構成される制御手段Cによって行う
。この制御手段Cには、エンジン5の回転数を検出する
回転センサ53からの回転信号、クラッチ装置3の接続
状態を検出するクラッチスイッチ54からのクラッチ信
号、変速機1のシフトポジションを検出するシフトポジ
ションセンサ55による要求出力検知手段りからの要求
出力信号(シフトポジション信号)、および他の例の要
求出力検知手段D′としてエンジン5に対する負荷状態
をアクセル開度から検出するアクセルセンサ56からの
要求出力信号(アクセル開度信号)がそれぞれ入力され
、これらの信号に基づき歯打ち音の発生状態に応じてカ
ウンタシャフト16に対するブレーキ力を調整する制御
信号を前記ブレーキ力調整手段Bのソレノイドアクチュ
エータ49に出力するものである。
すなわち、上記制御手段Cは、基本的には要求出力検知
手段り、D’からの要求出力信号に基づき、要求出力が
低いほど前記ブレーキ手段Aのブレーキ力を強くするも
のであり、シフトポジションで要求出力を判定する場合
には、高速段で要求出力が低いと判定し、また、アクセ
ル開度で要求出力を判定する場合には、設定開度以下で
要求出力が低いと判定してブレーキ力を強め、走行歯打
ち音を低減するものであるが、エンジン回転数が設定値
、例えば3.000rpI11を越えると歯打ち音が小
さくなることからブレーキ力を弱めるように制御する。
また、上記制御手段Cは、ニュートラル状態でブレーキ
力を強め、アイドル歯打ち音を低減する一方、前記要求
出力が高い場合にはブレーキ力を弱めて出力損失を低減
するように制御する。さらに、変速時には変速時間を短
縮することからブレーキ力を弱める制御を行う。
次に上記制御手段Cのブレーキ力制御の処理を、要求出
力をシフトポジションで判定する場合について、第5図
のフローチャートに基づいて説明する。制御スタート後
、ステップS1で前記各種信号を入力し、ステップS2
でクラッチ3が接続状態か否かを判定し、この判定がY
ESでクラッチ3が接続状態にある場合には、ステップ
S3で変速機1のシフトポジションがニュートラルか否
かを判定する。
上記ステップS3の判定がYESでシフトポジションが
ニュートラルの場合には、ステップS4で前記ソレノイ
ドアクチュエータ49にロッド49aの突出量を増大す
るブレーキ力を強める信号を出力して、アイドル歯打ち
音を低減する作動を行う。
このクラッチ3が接続されたニュートラル状態では、変
速機1はエンジン回転が伝達されて回転状態にあり、ま
た、アイドル時のようにエンジンは不安定回転領域で歯
打ち音も大きく、しかも、エンジン回転数も比較的低く
てエンジン音が小さいことから、カウンタシャフト16
にブレーキ力を作用させて、このアイドル歯打ち音を低
減するものである。
一方、前記ステップS3の判定がNoで、変速機1がニ
ュートラル以外の走行シフトポジションにある場合には
、ステップS5でこのシフトポジションが3〜5速の高
速段(要求出力が低い)か否かを判定する。この判定が
YESで高速段にある場合には、ステップS6に進んで
エンジン回転数が3.00Orpm以下か否かを判定す
る。エンジン回転数が3.00Orpm以下の場合には
、ステップS7で前記ソレノイドアクチュエータ49に
ロッド49aの突出量を増大するブレーキ力を強める信
号を出力して、走行歯打ち音を低減する作動を行う。
このクラッチ3が接続状態で高速段にシフトポジション
がある要求出力が低い走行状態で、しかもエンジン回転
数が設定値以下にある時には、定速走行状態となって比
較的エンジン回転数が低いことからその角速度変動によ
って比較的大きな歯打ち音が発生し、しかもエンジン音
が小さく、さらに要求出力が低くて出力特性に余裕があ
ることから、カウンタシャフト16にブレーキ力を作用
させて、この走行歯打ち音を低減するものである。
また、上記ステップS6の判定がNOで、エンジン回転
数が3,000rp−を越えている場合には、ステップ
S8で前記ソレノイドアクチュエータ49にロッド49
aの突出量を減少するブレーキ力を弱める信号を出力し
て、走行性能を向上する作動を行う。
この高速段にシフトポジションがある高回転状態では、
エンジン回転も安定して走行歯打ち音が低下し、かつエ
ンジン音も大きくなって歯打ち音が掻き消され、しかも
、走行負荷が増大して要求出力も次第に大きくなること
から、カウンタシャフト16のブレーキ力すなわち回転
抵抗を弱めて出力損失を低減して出力の増大を得るもの
である。
さらに、前記ステップS5の判定がNoで、走行シフト
ポジションが1,2速の低速段にシフトポジションがあ
る場合には、ステップS9で前記ソレノイドアクチュエ
ータ49にロッド49aの突出量を減少するブレーキ力
を弱める信号を出力して、駆動抵抗の低減を行う。
この1.2速のような低速段のシフトポジションでは、
発進加速時に頻繁に使用されて要求出力が高く、しかも
比較的高い回転域で運転され、さらに、このシフトポジ
ションでの経過時間が短いことから、この状態での歯打
ち音は実用上では特に問題とならず、ブレーキ力の低減
による出力損失の減少を得ることで加速性の向上を行う
ものである。
また、前記ステップS2の判定がNoでクラッチ3が切
られている場合には、ステップSlOに進んでシフトポ
ジションがニュートラルか否かを判定する。この判定が
YESでニュートラルの時には、ステップSllで前記
ソレノイドアクチュエータ49にロッド49aの突出量
を減少するブレーキ力を弱める信号を出力して、変速時
間の縮を行う。
このクラッチ3が切られたニュートラル状態は、変速操
作に伴って発生するものであり、この変速時にカウンタ
シャフト16にブレーキ力が作用していると、シンクロ
装置によるカウンタシャフト16等の同期回転の回転変
動に時間がかかり、変速時間が長くなって変速操作性の
低下を招くことから、この変速時のカウンタシャフト1
6の回転抵抗を低減するようにブレーキ力を弱めるもの
である。
一方、前記ステップS10の判定がNOでシフトポジシ
ョンがニュートラル以外の走行シフトポジションにある
場合には、ステップS12で前記ソレノイドアクチュエ
ータ49にロッド49aの突出量を増大するブレーキ力
を強める信号を出力して、出力側からの振動歯打ち音を
低減する作動を行う。
このクラッチ3が切られた走行シフトポジションの状態
は、走行中に負荷がかかっている状態でクラッチ3が切
られた変速前段の操作時であり、この状態ではエンジン
回転変動は伝達されないが、それまでの駆動トルクがメ
インシャフト15から出力されており、クラッチ3が切
れた時に駆動系の捩り変形の反動が伝達されて歯打ち音
が発生するものであり、この振動歯打ち音を低減するこ
とからブレーキ力を作用させるものである。
第6図のフローチャートは、要求出力をアクセル開度で
判定する場合の制御手段Cのブレーキ力制御の処理を示
すフローチャートであり、ステップS25を除く他のス
テップS21〜S24.  S26〜S32は、前例の
第5図におけるフローチャートのステップ81〜S4,
36〜S12と実質的に同一であり、その説明は省略す
る。
前記ステップS25は、クラッチ3が接続状態でかつ変
速機1がニュートラル以外にある場合に、アクセル開度
が所定値以下(要求出力が低い)か否かを判定するもの
である。この判定がYESで所定値以下のアクセル開度
の時には、ステップ826に進んでエンジン回転数が3
.00Orpm以下か否かを判定し、エンジン回転数が
3.000rpm以下の場合にはブレーキ力を強めて(
S27)、走行歯打ち音を低減する一方、エンジン回転
数が3.000rpIIlを越えている場合には、ブレ
ーキ力を弱めて(S 28)、出力性能を向上する作動
を行う。また、前記ステップS25の判定がNOで、ア
クセル開度が所定値を越えている出力要求が高い場合に
は、ブレーキ力を弱めて(S29)、駆動抵抗の低減で
出力性能を向上するものである。
すなわち、アクセル開度が低開度で要求出力が低く、シ
かもエンジン回転数が低い領域にある時には、その角速
度変動によって比較的大きな歯打ち音が発生し、さらに
エンジン出力に余裕があることから、カウンタシャフト
16にブレーキ力を作用させて、走行歯打ち音を低減す
る。また、アクセル開度が低くても、エンジン回転数が
高くなると、エンジン回転も安定して走行歯打ち音が低
下し、かつエンジン音も大きくなって歯打ち音が掻き消
されることから、ブレーキ力を弱めて回転抵抗I;よる
出力損失を低減して出力の増大を得るものである。さら
に、アクセル開度が所定値以上となると、負荷の増大に
対応して要求出力が高く、エンジン回転数も高くなって
歯打ち音は減少傾向となり、ブレーキ力の低減による出
力損失の減少を得ることで出力特性を向上させて加速性
等の走行性を確保するものである。
上記実施例の構成によれば、カウンタシャフト16の端
部によって直接駆動するオイルポンプ27を配設し、こ
のオイルポンプ27の駆動抵抗をカウンタシャフト16
のブレーキ手段Aとして使用し、そのブレーキ力をリリ
ーフ圧の調整で可変として要求出力検出手段り、 D’
からのシフトポジションもしくはアクセル開度による要
求出力、エンジン回転数およびクラッチ3の状態に応じ
て制御するようにしたことにより、アイドル歯打ち音、
走行歯打ち音および振動歯打ち音をブレーキ力を強めて
減少させると共に、要求出力が高い状態ではブレーキ力
を解除して駆動抵抗を減少させて、出力性能の向上、走
行性(加速性)および燃費性の改善、変速操作性を確保
することができるものである。
(発明の効果) 上記のような本発明によれば、カウンタシャフトにブレ
ーキ力を調整可能に作用させるオイルポンプ等によるブ
レーキ手段を設け、シフトポジションなどに応じた要求
出力が低いほどブレーキ手段のブレーキ力を強くする制
御手段を設けたことにより、要求出力が低く出力特性に
余裕があり、しかも、エンジン回転が不安定で角速度変
動による歯打ち音が大きく発生しやすい状態では、カウ
ンタシャフトに対するブレーキ力を強めて回転に抵抗を
与えて歯打ち音を低減する一方、要求出力が高く出力特
性の向上が優先される状態では、エンジン回転も安定傾
向にあって歯打ち音も小さくなり、ブレーキ力を弱めて
出力特性を高め、全体として良好な出力特性を確保しつ
つ歯打ち音を有効に低減することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のオイルポンプによる歯打ち
音低減装置を備えた動力伝達機構の要部断面図、 第2図はオイルポンプ部分の詳細断面図、第3図はクラ
ッチハウジングおよびポンプカバーを外した状態でのト
ランスミッションケーシングの部分断面正面図、 第4図は制御系統を示す概略構成図、 第5図は制御手段の処理を説明するためのフローチャー
ト図、 第6図は他の例における制御手段の処理を説明するため
のフローチャート図である。 1・・・・・・変速機、3・・・・・・クラッチ装置、
7・・・・・・入力軸、15・・・・・・メインシャフ
ト、16・・・・・・カウンタシャフト、27・・・・
・・オイルポンプ、36・・・・・・吐出ボート、41
・・・・・・吐出通路、47・・・・・・リリーフ通路
、48・・・・・・リリーフバルブ、49・・・・・・
ソレノイドアクチュエータ、53・・・・・・回転セン
サ、54・・・・・・クラッチスイッチ、55・・・・
・・シフトポジションセンサ、56・・・・・・アクセ
ルセンサ、A・・・・・・ブレーキ手段、B・・t・・
・ブレーキ力調整手段、C・・・・・・制御手段、D、
 D’・・・・・・要求出力検知手段。 第 3 ド1 第 図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンジンの駆動力が入力される入力軸と同一軸線
    上に出力側のメインシャフトが配設され、該メインシャ
    フトと平行にカウンタシャフトが配設され、このカウン
    タシャフトが入力軸によって常時回転される歯車式変速
    機において、前記カウンタシャフトにブレーキ力を作用
    させるブレーキ手段と、該ブレーキ手段のブレーキ力を
    変更するブレーキ力調整手段と、要求出力を検知する要
    求出力検知手段と、該要求出力検知手段の信号を受け、
    要求出力が低いほど前記ブレーキ手段のブレーキ力を強
    くする制御手段とを備えたことを特徴とする歯車式変速
    機の歯打ち音低減装置。
  2. (2)前記要求出力検知手段が、変速機のシフトポジシ
    ョンを検知し、高速段で要求出力が低いと判定すること
    を特徴とする請求項1記載の歯車式変速機の歯打ち音低
    減装置。
  3. (3)前記要求出力検知手段が、エンジンの負荷を検知
    し、低負荷で要求出力が低いと判定することを特徴とす
    る請求項1記載の歯車式変速機の歯打ち音低減装置。
JP1248484A 1989-09-25 1989-09-25 歯車式変速機の歯打ち音低減装置 Expired - Lifetime JP2981898B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004044736A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Honda Motor Co Ltd 車両の動力伝達装置
DE102007004182A1 (de) * 2007-01-27 2008-07-31 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren und Anordnung zur Rasselreduzierung in einem Handschaltgetriebe
DE102007004183A1 (de) * 2007-01-27 2008-07-31 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren und Anordnung zur Unterstützung des Synchronvorganges bei einem Handschaltgetriebe

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JP2981898B2 (ja) 1999-11-22

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