JPH0311314Y2 - - Google Patents

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JPH0311314Y2
JPH0311314Y2 JP5333886U JP5333886U JPH0311314Y2 JP H0311314 Y2 JPH0311314 Y2 JP H0311314Y2 JP 5333886 U JP5333886 U JP 5333886U JP 5333886 U JP5333886 U JP 5333886U JP H0311314 Y2 JPH0311314 Y2 JP H0311314Y2
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parking
bed
cradle
pedestal
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は多段式自動駐車装置に関するものであ
る。
(従来技術) 近年、特に市街地においては、パーキングタワ
ーと称されている車両受台循環式の駐車装置が普
及しているが、この従来の車両受台循環式の駐車
装置では、各車両受台は上下一対のチエンホイル
間に巻き掛けされている無端チエンに相互に所定
間隔をもつてそれぞれ支持されていて、指定した
1つの車両受台を呼び出すときにはその車両受台
の位置に応じて無端チエンを所定長さだけ走行さ
せることによつて行うようにしている。
ところが、この従来の車両受台循環式の駐車装
置では、比較的小さいスペースで多くの車両を収
容し得るという効果があるが、指定した1つの車
両受台を車両出し入れ部に呼び出すときに、無端
チエンを走行させると他の不必要な全ての車両受
台もともに循環移動せしめられるようになり、従
つて無端チエン駆動用の動力装置として大型出力
のものが必要となるとともに、動力の無駄が生じ
るという問題があつた。特に各車両受台上に車両
を載せているときにはそれらの全体重量が大重量
となつて無駄になる動力も大きくなる。
本出願人は、このような車両受台循環式の駐車
装置の問題点に鑑み、第12図に示すような多段
式自動駐車装置を既に提案している(実願昭59−
133007号)。この第12図に示す多段式自動駐車
装置は、車両受台122を載せ換え自在に載置し
得る昇降ベツド111を上下方向に案内し且つ車
両出し入れ部Xを有する昇降坑101と、該昇降
坑101の前後にあつて上下方向に並設される複
数段の駐車室102A,102B…とを備え、前
記昇降坑101には前記昇降ベツド111を上下
方向に昇降せしめるための昇降駆動装置103を
設け、さらに前記各駐車室102A,102B…
内には、前記昇降坑101内で上下動する昇降ベ
ツド111が選択的に接続し得る固定ベツド12
1と、該固定ベツド121上で該固定ベツド12
1に案内されて水平方向に移動し得る車両受台1
22と、該車両受台122を前記固定ベツド12
1と該固定ベツド121に接続された状態の前記
昇降ベツド111の間を載せ換え自在に移動せし
める受台移送装置104とをそれぞれ設けるとと
もに、前記昇降ベツド111を前記昇降駆動装置
103によつて前記各駐車室102A,102B
…のうちの指定された1つの駐車室の固定ベツド
121に接続される高さまで移動させてそこで停
止させ、次に当該駐車室の受台移送装置104に
よつて前記固定ベツド121上の車両受台122
を前記昇降ベツド111上に載せ換え、続いて該
車両受台122を載置した昇降ベツド111を前
記車両出し入れ部Xまで移動させてそこで停止さ
せるまでの一連の車両受台呼び出し動作と、前記
車両出し入れ部Xにある昇降ベツド111上の車
両受台122を前記順序とは逆順序で車両受台1
22が入つていない元の駐車室内に戻すまでの一
連の車両受台送り戻し動作とをそれぞれ制御盤1
10からの操作で自動的に行わせるようにしたこ
とを特徴としている。
尚、各駐車室内設けられている受台移送装置1
04,104…には、車両受台122の端部に係
脱自在に係合する爪105が設けられていて、該
受台移送装置104は駐車室内に引き込まれてい
る車両受台122を受台出し入れ方向に移動しな
いように固定する作用も有している。
ところが、この既出願の駐車装置では、車両受
台122を移動させるための受台移送装置104
として比較的小型出力のものを採用することがで
き、しかも必要な車両受台122のみを移動させ
ればよいので動力の無駄がなくなるという利点が
ある反面、受台移送装置104,104…が各駐
車室102A,102B…ごとに設けられている
ため、該受台移送装置104,104…の数が多
くなつて設備コストが高くなるという問題があつ
た。
(考案の目的) 本考案は上記した従来の車両受台循環式の駐車
装置の問題点に鑑み、車両受台を移動させるため
の動力装置を小型化せしめ且つ車両受台を呼び出
す際にその指定した1つの車両受台のみが移動す
るようにするとともに、上記した本出願人の既出
願にかかる駐車装置(第12図)の問題点を改善
する(受台移送装置の数を少なくする)ことがで
き、さらにそのように受台移送装置の数を少なく
して該受台移送装置による駐車室内での車両受台
のロツク作用がなくなつても、該車両受台が駐車
室内で不用意に移動しないようにした多段式自動
駐車装置を提案することを目的とするものであ
る。
(目的を解決するための手段) 本考案の多段式自動駐車装置は、車両受台を載
せ換え自在に載置し得る昇降ベツドを上下方向に
案内し且つ車両出し入れ部を有する昇降坑と、該
昇降坑の前後あるいは左右にあつて上下方向に並
設される複数段の駐車室と、前記昇降坑にあつて
前記昇降ベツドを上下方向に昇降せしめる作用を
する昇降駆動装置と、前記各駐車室内にあつて前
記昇降坑内で上下動する昇降ベツドと選択的に接
続し得る固定ベツドならびに該固定ベツド上で該
固定ベツドに案内されて水平方向に移動し得る車
両受台と、前記昇降ベツドにあつて前記車両受台
を前記固定ベツドと該固定ベツドに接続された状
態の前記昇降ベツドの間を載せ換え自在に移動せ
しめる作用をする受台移送装置と、前記昇降ベツ
ドを前記各駐車室のうちの指定された1つの駐車
室の固定ベツドに接続される高さまで移動させて
そこで停止させ次に前記受台移送装置によつて前
記固定ベツド上の車両受台を前記昇降ベツド上に
載せ換え続いて該車両受台を載置した昇降ベツド
を前記車両出し入れ部まで移動させてそこで停止
させるまでの一連の車両受台呼び出し動作と前記
車両出し入れ部にある昇降ベツド上の車両受台を
前記とは逆順序で車両受台が入つていない元の駐
車室内に戻すまでの一連の車両受台送り戻し動作
とをそれぞれ自動的に行わせるようにした制御装
置と、前記各駐車室と該駐車室に出し入れされる
車両受台との間にあつて該車両受台が駐車室内の
所定の駐車位置まで移送せしめられたときに前記
車両受台側に設けた第1の係合部材が前記駐車室
側に設けた第2の係合部材に自動的に係合して該
車両受台を駐車室内で移動不能にロツクし且つ前
記受台移送装置により駐車室内にある前記車両受
台を前記昇降坑側に移動させるときに前記第1の
係合部材と前記第2の係合部材とが自動的に外れ
て前記車両受台をロツク解除せしめ得る如くした
車両受台ロツク機構を備えたことを特徴とするも
のである。
(作用) 本考案の多段式自動駐車装置は、車両受台を駐
車室から呼び出し或いは送り戻しする際に、各駐
車室の車両受台のうち、指定した1つの車両受台
のみを移動(他の全ての車両受台はそのまま静
止)させるようにしているので、車両受台を移動
させるための受台移送装置として比較的小型出力
のものを採用することができるようになるととも
に車両受台を移動させるための動力の無駄をなく
すことができ、しかも受台移送装置は昇降ベツド
に設けているので、1基の受台移送装置でもつて
複数の駐車室の車両受台を出し入れ操作すること
ができるという作用が得られる。
又、そのように受台移送装置を昇降ベツド側に
設けて、該受台移送装置による駐車室内での車両
受台のロツク作用がなくなつても、駐車室と車両
受台との間に車両受台ロツク機構を設けているの
で、車両受台が駐車室内で不用意に移動すること
がない。
(実施例) 第1図ないし第11図を参照して本考案の好適
な実施例を説明すると、第1図ないし第10図に
示す実施例の多段式自動駐車装置は、多数本の鋼
製の柱、桁材等を組付けて構成した構築物Zの中
央部に昇降ベツド11を上下方向に案内するため
の昇降坑1を形成し、さらに該昇降坑1を挟んで
車両進入方向の手前側及び奥側にそれぞれ上下方
向多段状に複数段の駐車室2A〜2C、2D〜2
Gを並設した駐車室群Y1,Y2を形成して立体型
に構成している。この実施例では、構築物Zは4
階建てで、手前側の駐車室群Y1に1階スペース
を除く3つの駐車室2A,2B,2Cが、奥側の
駐車室群Y2に4つの駐車室2D,2E,2F,
2Gがそれぞれ形成されている。
昇降坑1内には、後述するように7つの各駐車
室2A,2B,2C,2D,2E,2F,2Gに
それぞれ1台づつ設置される車両受台22,22
…のうちのいづれか1台を選択的に載置した状態
で上下方向に昇降可能な昇降ベツド11が設けら
れている。
この昇降ベツド11は、それぞれ昇降坑1の前
後方向(矢印A−B方向)のほぼ全長に亘る長さ
をもつ2本1組のレール13,13を連結桟1
2,12で連結して構成されている。この各レー
ル13,13は、昇降坑1内に左右方向(矢印C
−D方向)の各内側面部において、前後方向(矢
印A−B方向)に向け且つ水平姿勢でしかも相互
に同一高さ位置に配置されている。又このレール
13,13を備えた昇降ベツド11は、昇降坑1
部分の柱7,7…に案内されて後述する昇降駆動
装置3によつて上下方向に同時に且つ等速度で昇
降せしめられるようになつている。
昇降ベツド11を昇降せしめるための昇降駆動
装置3は、昇降坑1の上方に設置された正逆回転
可能なモータ14,14と、昇降ベツド11の各
レール13,13を吊り下げ支持している吊りチ
エン15,15…,16,16…とを備えてお
り、前記モータ14,14を正回転或いは逆回転
させることにより吊りチエン15,16を巻き上
げ或いは巻き下げして昇降ベツド11を昇降坑1
内で昇降せしめ得るように構成されている。尚、
吊りチエン15,15…,16,16…は、各レ
ール13,13のそれぞれ両端寄り部分を2箇所
づつ個別に吊り下げるようにしており、もし1本
の吊りチエン(15又は16)が切れても他の吊
りチエン(16又は15)で支持して昇降ベツド
11が落下しないようにしている。
昇降坑1の下端位置は車両出し入れ部Xとなる
ものであり、車両(自動車)は道路等から直接車
両出し入れ部Xまで進入し得るようになつてい
る。
昇降坑1の手前側及び奥側にそれぞれ形成され
ている駐車室群Y1,Y2の各階の駐車室2Aと2
E、2Bと2F、2Cと2Gは相互に同一高さに
揃えられている。尚、第1階の駐車室2Dの高さ
範囲は第2階以上の各駐車室2A〜2C、2E〜
2Gの高さ範囲より大きく形成されており、該第
1階部分の駐車室2Dにはトラツク等の比較的背
の高い自動車を格納し得るようにしている。
各駐車室2A〜2Gには前記昇降ベツド11と
同様にそれぞれ2本1組のレール23,23から
なる固定ベツド21,21…が設けられている。
この各固定ベツド21,21…の各レール23,
23は、各駐車室内の左右方向(矢印C−D方
向)の各内側面部における下部において、前後方
向(矢印A−B方向)に向け且つ水平姿勢でしか
も相互に同一高さ位置に設置されている。尚、手
前側駐車室群Y1の各階の駐車室2A,2B,2
Cに設けられている各固定ベツド21,21,2
1と奥側駐車室群Y2の各階の駐車室2E,2F,
2Gに設けられている各固定ベツド21,21,
21とは相互に同一高さ位置に設置されている。
昇降坑1内で昇降せしめられる昇降ベツド11
は、後述する制御装置(制御盤)10からの操作
で各階の駐車室の各固定ベツド21,21…に選
択的に接続し得るようになつている。即ち、この
昇降ベツド11は昇降駆動装置3のモータ14の
作動によつて昇降せしめられるようになつている
が、昇降坑1の柱7には該昇降ベツド11が各階
駐車室の固定ベツド21,21,21に選択的に
接続する位置(1階においては車両乗降位置)に
達したときにモータ14への通電を遮断する作用
をする近接スイツチ17A,17B,17C,1
7Dが設けられていて、制御盤10からの操作に
よつて指定された1つの近接スイツチのみが作動
可能となるようにしている。そして制御盤10の
所定の操作ボタンを押すと昇降ベツド11がその
指定した階の固定ベツド21に接続する高さ(1
階においては車両乗降位置)まで上昇或いは降下
した位置において昇降ベツド11側に設けている
マグネツト18(第4図)が指定の近接スイツチ
17A〜17Dを作動させることにより、モータ
14への通電が遮断されて昇降ベツド11が所定
高さ位置(指定の階の固定ベツドと同高さ位置)
において停止せしめられるようになつている。
尚、昇降ベツド11はその各端部が各階における
前後両側の同一階の固定ベツド21,21にそれ
ぞれ同時に接続するようになる。
各階の合計7つの駐車室2A〜2Gにはそれぞ
れ1台づつの車両受台22,22…が設置されて
いる。
昇降ベツド11には、各車両受台22,22…
を当該駐車室内の固定ベツド21上とその固定ベ
ツド21に接続される昇降ベツド11側の間で択
一的に乗せ換えせしめるための受台移送装置4が
設けられている。
受台移送装置4は、この実施例では車両進入方
向手前側の駐車室群Y1の各駐車室2A〜2Cの
車両受台22,22,22を出し入れ操作する手
前側駐車室群Y1用のものと、車両進入方向奥側
の駐車室群Y2の各駐車室2D〜2Gの車両受台
22,22…を出し入れ操作する奥側駐車室群
Y2用のものの、2基が使用されている。この各
受台移送装置4,4は、相互に同構造を有してお
り、昇降ベツド11のレール13とほぼ同じ長さ
をもつ四角筒状のガイド28と、該ガイド28内
にその方向にほぼ全長に亘つて設備された無端チ
エン31と、該無端チエン31を前進・後退方向
(矢印A−B方向)に走行せしめるための正逆回
転可能なモータ(ギヤドモータ)30と、該無端
チエン31に固定されていて該無端チエン31の
走行とともに上記ガイド28上をその長さ方向に
進退する進退操作部材32とを備えて構成されて
いる。そしてこの各受台移送装置4,4は、昇降
ベツド11の各連結桟12,12上においてレー
ル13,13と平行で且つ該各レール13,13
間の中間部に水平姿勢状態でしかも左右に並設し
た状態で固定されている。各受台移送装置4,4
のそれぞれの無端チエン31,31は、前後各1
本の共通の軸33A,33Bに支持された前後各
スプロケツト34A,34Bに巻掛けされてい
る。該各軸33A,33Bはそれぞれ個別のモー
タ30,30で回転せしめられる。又、各無端チ
エン31,31の前後各スプロケツト34A,3
4Bのち一方のスプロケツトが軸33A(又は3
3B)に固定され他方のスプロケツトがフリー回
転するようになつており、しかも各1本の軸33
A,33Bにそれぞれ固定スプロケツトとフリー
回転スプロケツトが1個づつ取付けられている。
従つて、モータ30によつて当該一方の軸33A
(または33B)が回転せしめられると、左右い
ずれか一方の側の無端チエンのみが走行せしめら
れるようになつている。この各無端チエン31,
31は、該無端チエン31に取付けられている進
退操作部材32がガイド28のほぼ全長さ範囲に
亘つて移動し得る如く、前後方向(矢印A−B方
向)に向けて往復走行せしめられるようになつて
いる。又、この各受台移送装置4,4は制御盤1
0からの指令によつてモータ30を作動させるこ
とにより、進退操作部材32がガイド28の一方
の端部(例えば第4図の矢印A側端部28a)側
から他方の端部(同矢印B側端部28b)側に向
けて移動し、そして該進退操作部材32が該端部
側の所定位置(後述する係合受部に係合可能な位
置)に達したときにリミツトスイツチ36(1本
のガイド28の両端にそれぞれ1個づつ設けられ
ている)を操作し、それによつてモータ30への
通電が遮断されて無端チエン31の走行が停止す
るようになつている。
進退操作部材32は、無端チエン31の上部に
固定されている縦向横長の支持板37の先端(各
受台移送装置4,4が出し入れ操作する側の車両
受台22に対向する側の端部)37aの左右各面
にそれぞれ回転体からなる係合突部38を取付け
て形成されている。この係合突部38は次に説明
する係合突部42に係脱自在に係合するものであ
る。
各駐車室2A〜2Gの各車両受台22には該車
両受台22の昇降坑1に対面する側の辺部に、該
昇降坑1側に向けて横向きに突出する突出杆41
が取付けられている。この突出杆41の先端には
上記進退操作部材32の係合突部38を係合させ
るための係合受部42が後述するロツク機構5の
ロツド50を介して取付けられている。この係合
受部42は、平面C形に形成されていて、その前
面側に進退操作部材32の支持板37を上下に挿
通し得る縦向きの開口43に該開口43の両側に
進退操作部材32の係合突部38が係合可能な係
合片44,44を形成し、さらにC形内部に上記
係合突部38が上下方向に通過し得る空所45を
形成している。そして進退操作部材32の係合突
部38が係合受部42の内部空所45内でしかも
該係合受部42と同一高さ位置に位置している状
態において該係合突部38と係合受部42が係合
可能となり、その状態で進退操作部材32を前後
方向に進退作動せしめる(モータ30を正回転或
いは逆回転させる)と該車両受台22を前方(第
4図における矢印A方向)に押圧(又は牽引)移
動させたり或いは後方(第4図における矢印B方
向)に牽引(又は押圧)移動させることができる
ようになつている。進退操作部材32は、車両受
台22を駐車室側に押し込んで該車両受台22の
全長を完全に固定ベツド21側に移乗せしめる位
置まで外側(第4図における矢印B方向側)に押
し込んだ位置から、車両受台22を昇降坑1側に
牽引して該車両受台22の全長を完全に昇降ベツ
ド11側に移乗せしめる位置まで内側(第4図に
おける矢印A方向側)に引き込んだ位置までの範
囲内で前後移動し得るようになつている。即ち、
進退操作部材32が車両受台押し込み位置(第4
図において矢印C側の受台移送装置4の進退操作
部材32の位置で、車両受台22は固定ベツド2
1側に載置されている)まで移動したときに第7
図に示すように該進退操作部材32がリミツトス
イツチ36を操作してモータ30への通電が遮断
されて進退操作部材32はそこで停止し、又進退
操作部材32が車両受台引き出し位置(第4図に
おいて矢印D側の受台移送装置4の進退操作部材
32の位置で、車両受台22は昇降ベツド11側
に載置されている)まで移動したときには同じく
該進退操作部材32がリミツトスイツチを操作し
てモータ30への通電が遮断されて進退操作部材
32はそこで停止するようになつている。
各受台移送装置4,4の進退操作部材32,3
2は、当該受台移送装置4が操作する側の駐車室
2A〜2C又は2D〜2G側へ最も近接する位置
(例えば第4図の矢印C側の進退操作部材の位置)
と同じく当該駐車室から最も離間する位置(例え
ば第4図の矢印D側の進退操作部材の位置)の2
位置のみで停止するようになつている(リミツト
スイツチ36の操作による)。又、進退操作部材
32が当該操作用の駐車室側に最も近接する位置
に位置するときには、その先端の係合突部38は
ガイド28の端部より外側で且つ昇降坑1内にお
ける前方(矢印A側)あるいは後方(矢印B側)
のいずれか一方の端部寄りに位置ししかも当該操
作用の駐車室内に位置している各車両受台22,
22…の係合受部42,42…内の空所45と上
下方向に同一位置に位置するようになつている。
そして昇降ベツド11が昇降坑1内で上下動する
ときに、該昇降ベツド11の前後両側からそれぞ
れ外向きに位置する係合突部38が当該各側の車
両受台22の係合受部42の空所45内をそれぞ
れ自由に通過し得るようになつている。そして昇
降ベツド11が昇降坑1内を上昇又は降下して、
制御盤10で指定した駐車室の固定ベツド21と
同一高さ位置で停止したときに、昇降ベツド11
側の係合突部(昇降ベツド11に車両受台22が
乗つているときには当該車両受台22の非操作用
の1つの係合突部38が、又昇降ベツド11上に
車両受台22が乗つていないときには両方の係合
突部38,38)が当該高さ位置の固定ベツド2
1,21上に位置する車両受台22の係合受部4
2と係合(空所45内に入る)するようになり、
その状態で指定された駐車室に対応する1つの受
台移送装置4を引き出し操作あるいは押し込み操
作することによつて、当該車両受台22が固定ベ
ツド21側から昇降ベツド11側へ、あるいはそ
の逆側へ載せ換えられるようになつている。
車両受台22に取付けられている突出杆41内
には、第5図ないし第8図に示すように各駐車室
の固定ベツド21上に載せられた車両受台22
が、係合突部38が係合受部42から外れた後で
も不用意に前後方向(矢印A−B方向)に移動し
ないようにするための自動式のロツク機構5が設
けられている。この車両受台ロツク機構5は、突
出杆41の前壁41aを貫通して該前壁41aの
前面から前後方向(矢印A−B方向)に出没自在
に設けられた出没部材49とL形のリンク片52
とロツク爪54を有するロツク片53とを順次連
結してなる係合部材(実用新案登録請求の範囲で
いう第1の係合部材)48と、上記ロツク爪54
を掛止するための爪受部(実用新案登録請求の範
囲でいう第2の係合部材となる)61とを有して
構成されている。上記出没部材49は2本のロツ
ド50,50の各内方側端部を連結杆51で連結
して構成されており、突出杆41の前壁41aを
貫通してその外方側に突出させている各ロツド5
0,50の先端に前記係合受部42の後壁46を
固定(溶接)している。この各ロツド50,50
の内方側寄り位置にはそれぞれ当り部材55,5
5が設けられている。又該当り部材55,55と
突出杆41の内部に設けた当り板41b間にはス
プリング60,60を介設しており、該スプリン
グ60,60によつて出没部材49を内方側(第
5図ないし第8図において矢印B側)に向けて付
勢させている。この出没部材49は当り部材55
と当り板41bの間の間隔L内で前後方向に移動
し得るようになつている。前記L形のリンク片5
2はそのL形の角部を軸56で突出杆41の側壁
に枢支し、又該リンク片52の立上り片52aの
先端と上記出没部材49の内方側端部(連結部材
51)とをピン57で枢着している。ロツク片5
3は横長に形成されていて、その内向側(矢印B
側)端部53aを軸58で突出杆41の側壁に枢
支し、又該ロツク片53の外向側端部53bと前
記リンク片52の横向き片52bの先端とをピン
59で枢着している。
ロツク爪54はロツク片53の下面側に下向き
に突出形成されている。又、ロツク爪54には、
前後2つの係止部54a,54bが形成されてい
て、該ロツク爪54が後述するように爪受部61
内に落し込まれたとき(第7図の状態)に各係止
部54a,54bがそれぞれ爪受部61の前後2
つの係止受部61a,61bに衝合するようにな
つている。このロツク片53は第7図に示す水平
姿勢状態から第8図に示すように先側(符号53
b側)が上方に持ち上げられた傾斜姿勢状態の範
囲内で上下に枢動し得るようになつている。そし
て該ロツク片53が水平姿勢状態(第7図)では
ロツク爪54の下端が突出杆41の下面41cよ
りさらに下方に突出し、又該ロツク片53が傾斜
姿勢状態では該ロツク爪54の下端が突出杆下面
41cとほぼ同じ高さとなるようになつている。
前記爪受部61は、各固定ベツド21の内方側
(昇降坑1側)端部に水平直角方向に向けて設け
られている梁8に形成されている。即ち、この爪
受部61は、該梁8の上面外側縁部(反昇降坑側
縁部)であつて、しかも車両受台22の格納位置
において前記ロツク爪54の直下位置に設けられ
ている。この爪受部61は、車両受台格納位置に
おいてロツク片53が水平姿勢状態(第7図)と
なつているときに、該ロツク片53のロツク爪5
4を落とし込むための凹部62を有し且つそ落と
し込まれたロツク爪54の各係止部54a,54
bにそれぞれ係合する係止受部61a,61bを
有している。即ち、爪受部61の凹部62内にロ
ツク爪54が落とし込まれると、該ロツク爪54
の内側(昇降坑側)係止部54aが爪受部61の
内側係止受部61aに衝合すると同時に、ロツク
爪54の外側係止部54aが爪受部61の外側係
止受部61bに衝合するようになつている。
そしてこの車両受台ロツク機構5は、前記係合
受部42に対する引つ張り力が作用していない状
態でしかも車両受台22が固定ベツド21上の所
定位置に格納されている状態では、第5図及び第
7図に示すようにスプリング60,60の付勢力
によつて出没部材49が内向き(矢印B側)に押
されて、L形のリンク片52を介してロツク片5
3が水平姿勢となつてそのロツク爪54が爪受部
61の凹部62内に落とし込まれ、該ロツク爪5
4の内外各係止部54a,54bがそれぞれ爪受
部61の各係止部61a,61bに係合するよう
になり、それによつて車両受台22を前後方向
(矢印A−B方向)移動不能にロツクし、他方第
6図及び第8図に示すように係合受部42に内側
(第8図において矢印A側)引つ張り力が加わつ
たときには、車両受台22が引つ張られる前にス
プリング60,60の付勢力に抗して出没部材4
9が矢印A側に移動し、L形リンク片52が傾動
して、ロツク片53が上動傾斜せしめられ、ロツ
ク爪54が爪受部61から外されて車両受台22
がロツク解除される。これらのロツクあるいはロ
ツク解除動作は、車両受台22を固定ベツド21
上に出し入れする際に自動的に行われる。尚、ロ
ツク片53とL形リンク片52との枢着部(ピン
59)において、該ロツク片53側に長穴を形成
して、該ロツク片53の先端53bがリンク片5
2及びピン59に対して若干高さだけ上動し得る
ようにしており、車両受台22を昇降ベツド11
側から固定ベツド21側に格納する際にロツク爪
54の下端が梁8の上面をスムーズに乗り越え得
るようにしている。尚、そのときにロツク爪54
の外側係合部54bが梁8の内側(昇降坑側)縁
部に引つ掛からないように該ロツク爪54の下面
を斜面54cとするとともに梁8の内側縁部にテ
ーパー部8aを設けるとよい。
各駐車室には、該駐車室内に車両(自動車)が
収容されているかどうかを検知するための検知装
置(光電管)40,40…が設けられていて、駐
車室内に車両が存在しないときには検知装置40
からの信号によつて制御盤10に点灯等の手段に
よつて表示するようにしている。尚、昇降坑1の
最下位置(車両出し入れ部X)にも検知装置40
が設けられていて、該車両出し入れ部Xに自動車
が存在するかどうかを制御盤10に表示するよう
にしている。
制御盤10は、それぞれ1回の押ボタン操作で
各駐車室2A〜2Gに設けられている各車両受台
22,22…のうち、指定した1つの車両受台2
2を車両出し入れ部Xまで呼び出すための一連の
車両受台呼び出し動作と、車両出し入れ部Xにあ
る車両受台22を元の駐車室内に送り戻すための
一連の車両受台送り戻し動作とを自動的に行わせ
ることができるようにしている。制御盤10には
各駐車室2A〜2Gに設けられている車両受台2
2,22…をそれぞれ個別に車両出し入れ部Xま
で呼び出すための各操作ボタンと車両出し入れ部
Xに位置する車両受台22を元の駐車室内に送り
戻すための受台送り戻し操作ボタンが備えられて
いる。そして空の駐車室内に自動車を入れるとき
或いは駐車室内に収容している自動車を出すとき
等において指定した駐車室内(例えば駐車室2
B)内の車両受台22を呼び出す際には、制御盤
10の当該車両受台用の操作ボタンを押すと、ま
ず昇降駆動装置3が作動されて昇降ベツド11が
指定された車両受台22を乗せている固定ベツド
21と同一高さまで上昇(或いは降下)せしめら
れたときにその高さに位置する近接スイツチ(例
えば17C)が切れることにより昇降駆動装置3
の作動が停止されて昇降ベツド11と当該固定ベ
ツド21が接続される。そのとき、その指定した
駐車室の車両受台操作用の受台移送装置4(例え
ば第4図において矢印C側の受台移送装置)の進
退操作部材32の係合突部38は、下方位置(例
えば駐車室2A)の車両受台22の係合受部42
内を自由に通過して、指定の階の駐車室2Bの車
両受台22の係合受部42内に嵌入した位置で停
止している。前記近接スイツチ(例えば17C)
が切れるとその所定タイマー後(例えば5秒後)
に当該受台移送装置4が自動的に車両受台引き出
し方向(進退操作部材32が矢印A方向に移動す
る方向)に作動せしめられて、進退操作部材32
がガイド28の反対側端部位置まで前進したとき
に該進退操作部材32がリミツトスイツチ36を
操作して受台移送装置4が停止する。尚そのとき
進退操作部材32に引き出し移送された車両受台
22は完全に昇降ベツド11側に移乗せしめられ
ている。続いて該リミツトスイツチ36が切れる
とその所定タイマー後(例えば5秒後)に前記昇
降駆動装置3が自動的に昇降ベツド11を車両出
し入れ部X側に降下せしめる方向に作動されて、
該昇降ベツド11がその上部に車両受台22を乗
せたまま昇降坑1内を車両出し入れ部Xまで降下
し、そのとき該車両出し入れ部Xに位置する近接
スイツチ17Aが切れて昇降駆動装置3の作動が
停止されて、一連の車両受台呼び出し動作が完了
する。尚、車両受台22が昇降ベツド11上に乗
せられている間は、常に該車両受台22の係合受
部42内に受台移送装置4の係合突部38が嵌入
している。車両出し入れ部Xに位置している車両
受台22には自動車が乗せ降ろし自在となつてい
る。次に車両出し入れ部Xに位置する車両受台2
2を元の駐車室(例えば2B)内に送り戻す際に
は、制御盤10の受台送り戻し操作ボタンを押す
と、昇降駆動装置3が作動されてて昇降ベツド1
1が上昇せしめられ、該昇降ベツド11が所定の
駐車室(例えば2B)の固定ベツド21に接続さ
れた位置で近接スイツチ(例えば17C)が切れ
て昇降駆動装置3の作動が停止され、昇降ベツド
11も停止する。続いて近接スイツチ(例えば1
7C)が切れるとその所定タイマー後に受台移送
装置4が進退操作部材押し出し方向(第1図にお
いて矢印B方向)に作動せしめられて、車両受台
22が昇降ベツド11側から車両受台22側に完
全に移乗せしめられ、そして進退操作部材32が
リミツトスイツチ36を操作すると受台移送装置
4の作動が停止されて一連の車両受台送り戻し動
作が完了する。
手前側駐車室群Y1及び奥側駐車室群Y2の各最
上階の駐車室2C,2Gは、外側の柱、上方の梁
などが省略されている。又、この各最上階の駐車
室2C,2Gの上部には、それぞれ日除け用のテ
ント70が設けられている。このテント70,7
0は、該各駐車室2C,2Gの固定ベツド21上
に出し入れされる車両受台22によつて操作され
るテント用開閉装置71,71により、自動的に
開閉せしめられるようになつている。即ち、この
テント開閉装置71は、第9図及び第10図に示
すように、固定ベツド21の各レール23,23
のそれぞれ外側上方の近傍位置に該レール23と
平行なガイドレール(左右一対ある)72を設
け、又該各ガイドレール72,72に沿つてそれ
ぞれスライド可能なスライダー73,73を設
け、さらに該スライダー73,73から駐車室2
C,2Gの昇降坑1側端部の下部及び上部にそれ
ぞれ設けた滑車74,75(左右一対づつある)
及び該駐車室2C,2Gの反昇降坑側端部の上部
に設けた滑車76(左右一対ある)にそれぞれ1
本づつのワイヤー77,77を巻き掛けしてその
ワイヤー77,77の端部に重り78,78を取
付けて構成している。重り78,78はそれぞれ
ガイド筒79,79にガイドされている。テント
70は、その外側の端部70aを適宜の支持部材
80に固定し、内側の端部70bをワイヤー7
7,77に固定している。このテント開閉装置7
1は、当該駐車室内に車両受台22が入つていな
い状態(駐車室2G)では、重り78,78によ
つてワイヤー77,77が引つ張られてテント7
0が開かれると同時にスライダー73,73が駐
車室内における昇降坑1側寄りに移動せしめら
れ、その状態から、該空の駐車室(例えば2G)
内に車両受台22が送り込まれると、該車両受台
22の前面でスライダー73,73を押圧し、該
スライダー73,73を重り78,78の重量に
抗して駐車室の外方側端部側に移動させるととも
にテントを閉じるように作用する。逆に駐車室内
に車両受台22が入つている状態(駐車室2C)
では、テント70は閉じられているが、その駐車
室から車両受台22を引き出すと、重り78,7
8によつてワイヤー77,77がその重り方向に
引つ張られてテント70が開かれるとともにスラ
イダー73,73が駐車室内における昇降坑1側
寄り端部側に移動せしめられるようになる。この
ようにテント70を開閉自在にすると、建築基準
法による建築物としての規制を受けないという利
点があり、しかもこのテント開閉装置71は専用
の動力を使用しないので経済的である。
第1図ないし第10図に示す多段式自動駐車装
置は、上記の如く一連の車両受台呼び出し動作及
び車両受台送り戻し動作をそれぞれ全自動で行わ
せることができるようになつており、自動車を空
の駐車室内に収容するときには、制御盤10にお
ける自動車が収容されていないことを表示してい
る適宜の受台呼び出し操作ボタンを押すことによ
り、当該駐車室内の車両受台22を車両出し入れ
部Xまで呼び出して、その車両受台22上に自動
車を乗せた後に制御盤10の受台送り戻し操作ボ
タンを押すことにより、該自動車を乗せた車両受
台22を元の駐車室内に送り戻すように作用し、
又駐車室内に収容されている特定の自動車を呼び
出すときには当該自動車が収容されている駐車室
に対応する制御盤10の受台呼び出し操作ボタン
を押せば当該自動車を乗せた車両受台22を車両
出し入れ部Xまで呼び出すことができるように構
成されている。又この多段式自動駐車装置では、
指定した1つの車両受台22のみを、車両出し入
れ部Xに呼び出し動作或いは元の駐車室内へ送り
戻し動作させるようにしているので、車両受台2
2を移動させるための動力装置として小型出力の
ものを採用することができるとともに指定した車
両受台以外の車両受台は動かさないので無駄な動
力がなくなるという作用がある。
又、この多段式自動駐車装置では、車両受台2
2を昇降ベツド11と駐車室の固定ベツド21と
の間で載せ換え操作するための受台移送装置4は
昇降ベツド11側に設けられていて、1基の受台
移送装置4でもつて複数の駐車室の車両受台2
2,22,22を出し入れ操作することができる
ようにしているので、第12図に示す本出願人の
既出願にかかる駐車装置に比して受台移送装置4
の数を削減することができる。
さらに、この多段式自動駐車装置では、上記の
ように受台移送装置4が昇降ベツド11側に設け
られていて、該受台移送装置4には、駐車室内に
収容される車両受台22へのロツク作用はない
が、該車両受台22が駐車室内の所定位置まで送
り込まれたときに車両受台ロツク機構5の作用に
より、車両受台22が不用意に駐車室内で前後方
向(矢印A−B方向)に移動することがないよう
になつている。
尚この多段式自動駐車装置は第2図及び第3図
に符号Z′で示すように左右方向(矢印C−D方
向)に複数基隣接させて設置することもできる。
この第1図ないし第10図に示す実施例の駐車
装置は、開口が狭く、奥行が深い敷地に設置する
のに適している。
第11図には本考案の他の実施例が示されてい
る。この第11図の実施例の多段式自動駐車装置
では、昇降坑1の左右(車両進入方向の左右)両
側にそれぞれ4段づつ駐車室2A〜2Eを設置し
ており、車両を昇降坑1内から左右の駐車室内に
移し換えるようにしている。この第11図の実施
例の駐車装置は、左右方向に長い長さがあり、奥
行の浅い敷地に設置するのに適している。尚、第
11図の多段式自動駐車装置の基本構造ならびに
作動方法などは第1図ないし第10図の実施例の
駐車装置と同様に構成されている。
(考案の効果) 本考案の多段式自動駐車装置は、一連の車両受
台呼び出し動作及び車両受台送り戻し動作を制御
装置10によつて操作で自動的に行わせることが
できるようにしているので、自動車を各駐車室内
に出し入れするための操作が簡単となるととも
に、自動車を駐車室内に出し入れする際に複数の
駐車室2A〜2G内にそれぞれ設置している車両
受台22,22…のうちの指定した1つの車両受
台22のみを移動させるようにしているので、車
両受台22を呼び出し或いは元に送り戻しするた
めの動力装置として小型出力のものを採用するこ
とができるとともに従来のパーキングタワー(車
両受台循環式の駐車装置)の場合のように不必要
な車両受台まで移動させる必要がなくなり動力の
無駄をなくすことができるという効果がある。
又、本考案の多段式自動駐車装置は、車両受台
22を出し入れするための受台移送装置4を昇降
ベツド11に設けて、1基の受台移送装置4で複
数の駐車室の車両受台22,22…を出し入れ操
作することができ、第12図に示す本出願人の既
出願(実願昭59−133007号)にかかる駐車装置に
比して設備コストを低減させることができるとい
う効果がある。
さらに、本考案の多段式自動駐車装置では、上
記のように受台移送装置4が昇降ベツド11側に
設けられていて、該受台移送装置4による駐車室
内での車両受台22へのロツク作用がないもので
あつても、駐車室2A〜2Bと各車両受台22,
22,22との間に該車両受台22を移動不能に
ロツクするためめのロツク機構5を設けているの
で、車両受台22が駐車室内の所定位置に収容さ
れている状態で不用意に移動することがなく、安
全性が向上するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかる多段式自動駐
車装置の正面図、第2図は第1図の平面面、第3
図は第1図の右側面図、第4図は第1図の多段式
自動駐車装置の一部拡大斜視図、第5図は第4図
の一部を断面とした平面図、第6図は第5図の状
態変化図、第7図及び第8図はそれぞれ第5図及
び第6図の−及び−断面図、第9図は第
1図の部分拡大図、第10図は第9図のX−X断
面図、第11図は本考案の他の実施例の多段式自
動駐車装置の正面図、第12図は既出願にかかる
多段式自動駐車装置の正面図である。 1……昇降坑、2A〜2G……駐車室、3……
昇降駆動装置、4……受台移送装置、5……車両
受台ロツク機構、10……制御装置、11……昇
降ベツド、21……固定ベツド、22……車両受
台、48……第1の係合部材、61……第2の係
合部材、X……車両出し入れ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両受台22を載せ換え自在に載置し得る昇降
    ベツド11を上下方向に案内し且つ車両出し入れ
    部Xを有する昇降坑1と、該昇降坑1の前後ある
    いは左右にあつて上下方向に並設される複数段の
    駐車室2A,2B…と、前記昇降坑1にあつて前
    記昇降ベツド11を上下方向に昇降せしめる作用
    をする昇降駆動装置3と、前記各駐車室2A,2
    B…内にあつて前記昇降坑1内で上下動する昇降
    ベツド11と選択的に接続し得る固定ベツド21
    ならびに該固定ベツド21上で該固定ベツド21
    に案内されて水平方向に移動し得る車両受台22
    と、前記昇降ベツド11にあつて前記車両受台2
    2を前記固定ベツド21と該固定ベツド21に接
    続された状態の前記昇降ベツド11の間を載せ換
    え自在に移動せしめる作用をする受台移送装置4
    と、前記昇降ベツド11を前記昇降駆動装置3に
    よつて前記各駐車室2A,2B…のうちの指定さ
    れた1つの駐車室の固定ベツド21に接続される
    高さまで移動させてそこで停止させ次に前記受台
    移送装置4によつて前記固定ベツド21上の車両
    受台22を前記昇降ベツド11上に載せ換え続い
    て該車両受台22を載置した昇降ベツド11を前
    記車両出し入れ部Xまで移動させてそこで停止さ
    せるまでの一連の車両受台呼び出し動作と前記車
    両出し入れ部Xにある昇降ベツド11上の車両受
    台22を前記順序とは逆順序で車両受台22が入
    つていない元の駐車室内に戻すまでの一連の車両
    受台送り戻し動作とをそれぞれ自動的に行わせる
    ようにした制御装置10と、前記各駐車室2A,
    2B…と該駐車室に出し入れされる車両受台22
    との間にあつて該車両受台22が駐車室2A〜2
    G内の所定の駐車位置まで移送せしめられたとき
    に前記車両受台22側に設けた第1の係合部材4
    8が前記駐車室2A〜2G側に設けた第2の係合
    部材61に自動的に係合して該車両受台22を駐
    車室内で移動不能にロツクし且つ前記受台移送装
    置4により駐車室内にある前記車両受台22を前
    記昇降坑1側に移動させるときに前記第1の係合
    部材48と前記第2の係合部材61とが自動的に
    外れて前記車両受台22をロツク解除せしめ得る
    如くした車両受台ロツク機構5を備えたことを特
    徴とする多段式自動駐車装置。
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