JPH0311315Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0311315Y2
JPH0311315Y2 JP5333986U JP5333986U JPH0311315Y2 JP H0311315 Y2 JPH0311315 Y2 JP H0311315Y2 JP 5333986 U JP5333986 U JP 5333986U JP 5333986 U JP5333986 U JP 5333986U JP H0311315 Y2 JPH0311315 Y2 JP H0311315Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
parking
bed
cradle
pedestal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5333986U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6261854U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP5333986U priority Critical patent/JPH0311315Y2/ja
Publication of JPS6261854U publication Critical patent/JPS6261854U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0311315Y2 publication Critical patent/JPH0311315Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は多段式自動駐車装置に関するものであ
る。
(従来技術) 近年、特に市街地においては、パーキングタワ
ーと称されている車両受台循環式の駐車装置が普
及しているが、この従来の車両受台循環式の駐車
装置では、各車両受台は上下一対のチエンホイル
間に巻き掛けされている無端チエンに相互に所定
間隔をもつてそれぞれ支持されていて、指定した
1つの車両受台を呼び出すときにはその車両受台
の位置に応じて無端チエンを所定長さだけ走行さ
せることによつて行うようにしている。
ところが、この従来の車両受台循環式の駐車装
置では、比較的小さいスペースで多くの車両を収
容し得るという効果があるが、指定した1つの車
両受台を車両出し入れ部に呼び出すときに、無端
チエンを走行させると他の不必要な全ての車両受
台もともに循環移動せしめられるようになり、従
つて無端チエン駆動用の動力装置として大型出力
のものが必要となるとともに、動力の無駄が生じ
るという問題があつた。特に各車両受台上に車両
を載せているときにはそれらの全体重量が大重量
となつて無駄になる動力も大きくなる。
本出願人は、このような車両受台循環式の駐車
装置の問題点に鑑み、第12図に示すような多段
式自動駐車装置を既に提案している(実願昭59−
133007号)。この第12図に示す多段式自動駐車
装置は、車両受台122を載せ換え自在に載置し
得る昇降ベツド111を上下方向に案内し且つ車
両出し入れ部Xを有する昇降坑101と、該昇降
坑101の前後にあつて上下方向に並設される複
数段の駐車室102A,102B…とを備え、前
記昇降坑101には前記昇降ベツド111を上下
方向に昇降せしめるための昇降駆動装置103を
設け、さらに前記各駐車室102A,102B…
内には、前記昇降坑101内で上下動する昇降ベ
ツド111が選択的に接続し得る固定ベツド12
1と、該固定ベツド121上で該固定ベツド12
1に案内されて水平方向に移動し得る車両受台1
22と、該車両受台122を前記固定ベツド12
1と該固定ベツド121に接続された状態の前記
昇降ベツド111の間を載せ換え自在に移動せし
める受台移送装置104とをそれぞれ設けるとと
もに、前記昇降ベツド111を前記昇降駆動装置
103によつて前記各駐車室102A,102B
…のうちの指定された1つの駐車室の固定ベツド
121に接続される高さまで移動させてそこで停
止させ、次に当該駐車室の受台移送装置104に
よつて前記固定ベツド121上の車両受台122
を前記昇降ベツド111上に載せ換え、続いて該
車両受台122を載置した昇降ベツド111を前
記車両出し入れ部Xまで移動させてそこで停止さ
せるまでの一連の車両受台呼び出し動作と、前記
車両出し入れ部Xにある昇降ベツド111上の車
両受台122を前記順序とは逆順序で車両受台1
22が入つていない元の駐車室内に戻すまでの一
連の車両受台送り戻し動作とをそれぞれ制御盤1
10からの操作で自動的に行わせるようにしたこ
と特徴としている。
そして、この既出願の駐車装置では、車両受台
122を移動させるための受台移送装置104と
して比較的小型出力のものを採用することがで
き、しかも必要な車両受台122のみを移動させ
ればよいので動力の無駄がなくなるという利点が
ある。
ところが、第12図に示す多段式自動駐車装置
は、鋼製の柱、桁材等を組付けて、後述する理由
により屋根なしの構築物としているため、駐車室
(特に最上階に位置する駐車室102C,102
G)内に駐車している車両に直射日光が当り、特
に夏期における日照中には車室内の温度が高温度
まで高められてしまい、その車両に乗るとき(車
両を駐車場から出すとき)に車室内の高温度で不
快感を感じるという問題があつた。尚、この種の
立体型の駐車装置において、構築物の上部に屋根
を設けると、建築基準法による構築物としての各
種の規制を受け、駐車装置としては不必要な構造
又は設備が義務付けられて設備コストが高くな
る。
(考案の目的) 本考案は上記した従来の車両受台循環式の駐車
装置の問題点に鑑み、車両受台を移動させるため
の動力装置を小型化せしめ且つ車両受台を呼び出
す際にその指定した1つの車両受台のみが移動す
るようにするとともに、上記した本出願人の既出
願にかかる駐車装置(第12図)の問題点を改善
し得るようにした多段式自動駐車装置を提案する
ことを目的とするものである。
(目的を解決するための手段) 本考案の多段式自動駐車装置は、車両受台を載
せ換え自在に載置し得る昇降ベツドを上下方向に
案内し且つ車両出し入れ部を有する昇降坑と、該
昇降坑の前後あるいは左右にあつて上下方向に並
設される複数段の屋根なしの駐車室と、前記昇降
坑にあつて前記昇降ベツドを上下方向に昇降せし
める作用をする昇降駆動装置と、前記各駐車室内
にあつて前記昇降坑内で上下動する昇降ベツドと
選択的に接続し得る固定ベツドならびに該固定ベ
ツド上で該固定ベツドに案内されて水平方向に移
動し得る車両受台と、前記車両受台を前記固定ベ
ツドと該固定ベツドに接続された状態の前記昇降
ベツドの間を載せ換え自在に移動せしめる作用を
する受台移送装置と、前記昇降ベツドを前記各駐
車室のうちの指定された1つの駐車室の固定ベツ
ドに接続される高さまで移動させてそこで停止さ
せ次に前記受台移送装置によつて前記固定ベツド
上の車両受台を前記昇降ベツド上に載せ換え続い
て該車両受台を載置した昇降ベツドを前記車両出
し入れ部まで移動させてそこで停止させるまでの
一連の車両受台呼び出し動作と前記車両出し入れ
部にある昇降ベツド上の車両受台を前記とは逆順
序で車両受台が入つていない元の駐車室内に戻す
までの一連の車両受台送り戻し動作とをそれぞれ
自動的に行わせるようにした制御装置とを備える
とともに、所定の前記駐車室の上部に日除カバー
が設けられておりしかも該日除カバーは駐車室内
に出し入れされる車両受台によつて操作されるカ
バー開閉装置によつて該車両受台が当該駐車室内
に収容されているときに閉方向に操作され該車両
受台が当該駐車室から出されたときに開方向に操
作される如くされていることを特徴とするもので
ある。
(作用) 本考案の多段式自動駐車装置は、車両受台を駐
車室から呼び出し或いは送り戻しする際に、各駐
車室の車両受台のうち、指定した1つの車両受台
のみを移動(他の全ての車両受台はそのまま静
止)させるようにしているので、車両受台を移動
させるための受台移送装置として比較的小型出力
のものを採用することができるようになるととも
に車両受台を移動させるための動力の無駄をなく
すことができ、しかも駐車室の上部に日除カバー
を設けているので、該駐車室内に駐車される車両
の上方が日除カバーで覆われ、又該カバーは開閉
自在とされているので駐車室の上部に日除けを設
けたものであつても建築基準法による建築物とし
ての規制を受けることがなく、さらに該日除カバ
ーはカバー開閉装置によつて駐車室内に車両が入
つているときには自動的に且つ確実に閉じられる
ようになる。
(実施例) 第1図ないし第11図を参照して本考案の好適
な実施例を説明すると、第1図ないし第10図に
示す実施例の多段式自動駐車装置は、多数本の鋼
製の柱、桁材等を組付けて構成した構築物Zの中
央部に昇降ベツド11を上下方向に案内するため
の昇降坑1を形成し、さらに該昇降坑1を挟んで
車両進入方向の手前側及び奥側にそれぞれ上下方
向多段状に複数段の屋根なしの駐車室2A〜2
C,2D〜2Gを並設した駐車室群Y1,Y2を形
成して立体型に構成している。この実施例では、
構築物Zは4階建てで、手前側の駐車室群Y1
1階スペースを除く3つの駐車室2A,2B,2
Cが、奥側の駐車室群Y2に4つの駐車室2D,
2E,2F,2Gがそれぞれ形成されている。
昇降坑1内には、後述するように7つの各駐車
室2A,2B,2C,2D,2E,2F,2Gに
それぞれ1台づつ設置される車両受台22,22
…のうちのいづれか1台を選択的に載置した状態
で上下方向に昇降可能な昇降ベツド11が設けら
れている。
この昇降ベツド11は、それぞれ昇降坑1の前
後方向(矢印A−B方向)のほぼ全長に亘る長さ
をもつ2本1組のレール13,13を連結桟1
2,12で連結して構成されている。この各レー
ル13,13は、昇降坑1内に左右方向(矢印C
−D方向)の各内側面部において、前後方向(矢
印A−B方向)に向け且つ水平姿勢でしかも相互
に同一高さ位置に配置されている。又このレール
13,13を備えた昇降ベツド11は、昇降坑1
部分の柱7,7…に案内されて後述する昇降駆動
装置3によつて上下方向に同時に且つ等速度で昇
降せしめられるようになつている。
昇降ベツド11を昇降せしめるための昇降駆動
装置3は、昇降坑1の上方に設置された正逆回転
可能なモータ14,14と、昇降ベツド11の各
レール13,13を吊り下げ支持している吊りチ
エン15,15…,16,16…とを備えてお
り、前記モータ14,14を正回転或いは逆回転
させることにより吊りチエン15,16を巻き上
げ或いは巻き下げして昇降ベツド11を昇降坑1
内で昇降せしめ得るように構成されている。尚、
吊りチエン15,15…,16,16…は、各レ
ール13,13のそれぞれ両端寄り部分を2箇所
づつ個別に吊り下げるようにしており、もし1本
の吊りチエン(15又は16)が切れても他の吊
りチエン(16又は15)で支持して昇降ベツド
11が落下しないようにしている。
昇降坑1の下端位置は車両出し入れ部Xとなる
ものであり、車両(自動車)は道路等から直接車
両出し入れ部Xまで進入し得るようになつてい
る。
昇降坑1の手前側及び奥側にそれぞれ形成され
ている駐車室群Y1,Y2の各階の駐車室2Aと2
E,2Bと2F,2Cと2Gは相互に同一高さに
揃えられている。尚、第1階の駐車室2Dの高さ
範囲は第2階以上の各駐車室2A〜2C、2E〜
2Gの高さ範囲より大きく形成されており、該1
階部分の駐車室2Dにはトラツク等の比較的背の
高い自動車を格納し得るようにしている。
各駐車室2A〜2Gには前記昇降ベツド11と
同様にそれぞれ2本1組のレール23,23から
なる固定ベツド21,21…が設けられている。
この各固定ベツド21,21…の各レール23,
23は、各駐車室内の左右方向(矢印C−D方
向)の各内側面部における下部において、前後方
向(矢印A−B方向)に向け且つ水平姿勢でしか
も相互に同一高さ位置に設置されている。尚、手
前側駐車室群Y1の各階の駐車室2A,2B,2
Cに設けられている各固定ベツド21,21,2
1と奥側駐車室群Y2の各階の駐車室2E,2F,
2Gに設けられている各固定ベツド21,21,
21とは相互に同一高さ位置に設置されている。
昇降坑1内で昇降せしめられる昇降ベツド11
は、後述する制御装置(制御盤)10からの操作
で各階の駐車室の各固定ベツド21,21…に選
択的に接続し得るようになつている。即ち、この
昇降ベツド11は昇降駆動装置3のモータ14の
作動によつて昇降せしめられるようになつている
が、昇降坑1の柱7には該昇降ベツド11が各階
駐車室の固定ベツド21,21,21に選択的に
接続する位置(1階においては車両乗降位置)に
達したときにモータ14への通電を遮断する作用
をする近接スイツチ17A,17B,17C,1
7Dが設けられていて、制御盤10からの操作に
よつて指定された1つの近接スイツチのみが作動
可能となるようにしている。そして制御盤10の
所定の操作ボタンを押すと昇降ベツド11がその
指定した階の固定ベツド21に接続する高さ(1
階においては車両乗降位置)まで上昇或いは降下
した位置において昇降ベツド11側に設けている
マグネツト18(第4図)が指定の近接スイツチ
17A〜17Dを作動させることにより、モータ
14への通電が遮断されて昇降ベツド11が所定
高さ位置(指定の階の固定ベツドと同高さ位置)
において停止せしめられるようになつている。
尚、昇降ベツド11はその各端部が各階における
前後両側の同一階の固定ベツド21,21にそれ
ぞれ同時に接続するようになる。
各階の合計7つの駐車室2A〜2Gにはそれぞ
れ1台づつの車両受台22,22…が設置されて
いる。この車両受台22は比較的大きな面積を有
している。
昇降ベツド11には、各車両受台22,22…
を当該駐車室内の固定ベツド21上とその固定ベ
ツド21に接続される昇降ベツド11側の間で択
一的に乗せ換えせしめるための受台移送装置4が
設けられている。
受台移送装置4は、この実施例では車両進入方
向手前側の駐車室群Y1の各駐車室2A〜2Cの
車両受台22,22,22を出し入れ操作する手
前側駐車室群Y1用のものと、車両進入方向奥側
の駐車室群Y2の各駐車室2D〜2Gの車両受台
22,22…を出し入れ操作する奥側駐車室群
Y2用のものの、2基が使用されている。この各
受台移送装置4,4は、相互に同構造を有してお
り、昇降ベツド11のレール13とほぼ同じ長さ
をもつ四角筒状のガイド28と、該ガイド28内
にその長さ方向にほぼ全長に亘つて設置された無
端チエン31と、該無端チエン31を前進・後退
方向(矢印A−B方向)に走行せしめるための正
逆回転可能なモータ(ギヤドモータ)30と、該
無端チエン31に固定されていて該無端チエン3
1の走行とともに上記ガイド28上をその長さ方
向に進退する進退操作部材32とを備えて構成さ
れている。そしてこの各受台移送装置4,4は、
昇降ベツド11の各連結桟12,12上において
レール13,13と平行で且つ該各レール13,
13間の中間部に水平姿勢状態でしかも左右に並
設した状態で固定されている。各受台移送装置
4,4のそれぞれの無端チエン31,31は、前
後各1本の共通の軸33A,33Bに支持された
前後各スプロケツト34A,34Bに巻掛けされ
ている。該各軸33A,33Bはそれぞれ個別の
モータ30,30で回転せしめられる。又、各無
端チエン31,31の前後各スプロケツト34
A,34Bのち一方のスプロケツトが軸33A
(又は33B)に固定され他方のスプロケツトが
フリー回転するようになつており、しかも各1本
の軸33A,33Bにそれぞれ固定スプロケツト
とフリー回転スプロケツトが1個づつ取付けられ
ている。従つて、モータ30によつて当該一方の
軸33A(または33B)が回転せしめられると、
左右いずれか一方の側の無端チエンのみが走行せ
しめられるようになつている。この各無端チエン
31,31は、該無端チエン31に取付けられて
いる進退操作部材32がガイド28のほぼ全長さ
範囲に亘つて移動し得る如く、前後方向(矢印A
−B方向)に向けて往復走行せしめられるように
なつている。又、この各受台移送装置4,4は制
御盤10からの指令によつてモータ30を作動さ
せることにより、進退操作部材32がガイド28
の一方の端部(例えば第4図の矢印A側端部28
a)側から他方の端部(同矢印B側端部28b)
側に向けて移動し、そして該進退操作部材32が
該端部側の所定位置(後述する係合受部に係合可
能な位置)に達したときにリミツトスイツチ36
(1本のガイド28の両端にそれぞれ1個づつ設
けられている)を操作し、それによつてモータ3
0への通電が遮断されて無端チエン31の走行が
停止するようになつている。
進退操作部材32は、無端チエン31の上部に
固定されている縦向横長の支持板37の先端(各
受台移送装置4,4が出し入れ操作する側の車両
受台22に対向する側の端部)37aの左右各面
にそれぞれ回転体からなる係合突部38を取付け
て形成されている。この係合突部38は次に説明
する係合突部42に係脱自在に係合するものであ
る。
各駐車室2A〜2Gの各車両受台22には該車
両受台22の昇降坑1に対面する側の辺部に、該
昇降坑1側に向けて横向きに突出する突出杆41
が取付けられている。この突出杆41の先端には
上記進退操作部材32の係合突部38を係合させ
るための係合受部42が後述するロツク機構5の
ロツド50を介して取付けられている。この係合
受部42は、平面C形に形成されていて、その前
面側に進退操作部材32の支持板37を上下に挿
通し得る縦向きの開口43に該開口43の両側に
進退操作部材32の係合突部38が係合可能な係
合片44,44を形成し、さらにC形内部に上記
係合突部38が上下方向に通過し得る空所45を
形成している。そして進退操作部材32の係合突
部38が係合受部42の内部空所45内でしかも
該係合受部42と同一高さ位置に位置している状
態において該係合突部38と係合受部42が係合
可能となり、その状態で進退操作部材32を前後
方向に進退作動せしめる(モータ30を正回転或
いは逆回転させる)と該車両受台22を前方(第
4図における矢印A方向)に押圧(又は牽引)移
動させたり或いは後方(第4図における矢印B方
向)に牽引(又は押圧)移動させることができる
ようになつている。進退操作部材32は、車両受
台22を駐車室側に押し込んで該車両受台22の
全長を完全に固定ベツド21側に移乗せしめる位
置まで外側(第4図における矢印B方向側)に押
し込んだ位置から、車両受台22を昇降坑1側に
牽引して該車両受台22の全長を完全に昇降ベツ
ド11側に移乗せしめる位置まで内側(第4図に
おける矢印A方向側)に引き込んだ位置までの範
囲内で前後移動し得るようになつている。即ち、
進退操作部材32が車両受台押し込み位置(第4
図において矢印C側の受台移送装置4の進退操作
部材32の位置で、車両受台22は固定ベツド2
1側に載置されている)まで移動したときに第7
図に示すように該進退操作部材32がリミツトス
イツチ36を操作してモータ30への通電が遮断
されて進退操作部材32はそこで停止し、又進退
操作部材32が車両受台引き出し位置(第4図に
おいて矢印D側の受台移送装置4の進退操作部材
32の位置で、車両受台22は昇降ベツド11側
に載置されている)まで移動したときには同じく
該進退操作部材32がリミツトスイツチを操作し
てモータ30への通電が遮断されて進退操作部材
32はそこで停止するようになつている。
各受台移送装置4,4の進退操作部材32,3
2は、当該受台移送装置4が操作する側の駐車室
2A〜2C又は2D〜2G側へ最も近接する位置
(例えば第4図の矢印C側の進退操作部材の位置)
と同じく当該駐車室から最も離間する位置(例え
ば第4図の矢印D側の進退操作部材の位置)の2
位置のみで停止するようになつている(リミツト
スイツチ36の操作による)。又、進退操作部材
32が当該操作用の駐車室側に最も近接する位置
に位置するときには、その先端の係合突部38は
ガイド28の端部より外側で且つ昇降坑1内にお
ける前方(矢印A側)あるいは後方(矢印B側)
のいずれか一方の端部寄りに位置ししかも当該操
作用の駐車室内に位置している各車両受台22,
22…の係合受部42,42…内の空所45と上
下方向に同一位置に位置するようになつている。
そして昇降ベツド11が昇降坑1内で上下動する
ときに、該昇降ベツド11の前後両側からそれぞ
れ外向きに位置する係合突部38が当該各側の車
両受台22の係合受部42の空所45内をそれぞ
れ自由に通過し得るようになつている。そして昇
降ベツド11が昇降坑1内を上昇又は降下して、
制御盤10で指定した駐車室の固定ベツド21と
同一高さ位置で停止したときに、昇降ベツド11
側の係合突部(昇降ベツド11上に車両受台22
が乗つているときには当該車両受台22の非操作
用の1つの係合突部38が、又昇降ベツド11上
に車両受台22が乗つていないときには両方の係
合突部38,38)が当該高さ位置の固定ベツド
21,21上に位置する車両受台22の係合受部
42と係合(空所45内に入る)するようにな
り、その状態で指定された駐車室に対応する1つ
の受台移送装置4を引き出し操作あるいは押し込
み操作することによつて、当該車両受台22が固
定ベツド21側から昇降ベツド11側へ、あるい
はその逆側へ載せ換えられるようになつている。
各駐車室には、該駐車室内に車両(自動車)が
収容されているかどうかを検知するための検知装
置(光電管)40,40…が設けられていて、駐
車室内に車両が存在しないときには検知装置40
からの信号によつて制御盤10に点灯等の手段に
よつて表示するようにしている。尚、昇降坑1の
最下位置(車両出し入れ部X)にも検知装置40
が設けられていて、該車両出し入れ部Xに自動車
が存在するかどうかを制御盤10に表示するよう
にしている。
制御盤10は、それぞれ1回の押ボタン操作で
各駐車室2A〜2Gに設けられている各車両受台
22,22…のうち、指定した1つの車両受台2
2を車両出し入れ部Xまで呼び出すための一連の
車両受台呼び出し動作と、車両出し入れ部Xにあ
る車両受台22を元の駐車室内に送り戻すための
一連の車両受台送り戻し動作とを自動的に行わせ
ることができるようにしている。制御盤10には
各駐車室2A〜2Gに設けられている車両受台2
2,22…をそれぞれ個別に車両出し入れ部Xま
で呼び出すための各操作ボタンと車両出し入れ部
Xに位置する車両受台22を元の駐車室内に送り
戻すための受台送り戻し操作ボタンが備えられて
いる。そして空の駐車室内に自動車を入れるとき
或いは駐車室内に収容している自動車を出すとき
等において指定した駐車室内(例えば駐車室2
B)内の車両受台22を呼び出す際には、制御盤
10の当該車両受台用の操作ボタンを押すと、ま
ず昇降駆動装置3が作動されて昇降ベツド11が
指定された車両受台22を乗せている固定ベツド
21と同一高さまで上昇(或いは降下)せしめら
れたときにその高さに位置する近接スイツチ(例
えば17C)が切れることにより昇降駆動装置3
の作動が停止されて昇降ベツド11と当該固定ベ
ツド21が接続される。そのとき、その指定した
駐車室の車両受台操作用の受台移送装置4(例え
ば第4図において矢印C側の受台移送装置)の進
退操作部材32の係合突部38は、下方位置(例
えば駐車室2A)の車両受台22の係合受部42
内を自由に通過して、指定の階の駐車室2Bの車
両受台22の係合受部42内に嵌入した位置で停
止している。前記近接スイツチ(例えば17C)
が切れるとその所定タイマー後(例えば5秒後)
に当該受台移送装置4が自動的に車両受台引き出
し方向(進退操作部材32が矢印A方向に移動す
る方向)に作動せしめられて、進退操作部材32
がガイド28の反対側端部位置まで前進したとき
に該進退操作部材32がリミツトスイツチ36を
操作して受台移送装置4が停止する。尚そのとき
進退操作部材32に引き出し移送された車両受台
22は完全に昇降ベツド11側に移乗せしめられ
ている。続いて該リミツトスイツチ36が切れる
とその所定タイマー後(例えば5秒後)に前記昇
降駆動装置3が自動的に昇降ベツド11を車両出
し入れ部X側に降下せしめる方向に作動されて、
該昇降ベツド11がその上部に車両受台22を乗
せたまま昇降坑1内を車両出し入れ部Xまで降下
し、そのとき該車両出し入れ部Xに位置する近接
スイツチ17Aが切れて昇降駆動装置3の作動が
停止されて、一連の車両受台呼び出し動作が完了
する。尚、車両受台22が昇降ベツド11上に乗
せられている間は、常に該車両受台22の係合受
部42内に受台移送装置4の係合突部38が嵌入
している。車両出し入れ部Xに位置している車両
受台22には自動車が乗せ降ろし自在となつてい
る。次に車両出し入れ部Xに位置する車両受台2
2を元の駐車室(例えば2B)内に送り戻す際に
は、制御盤10の受台送り戻し操作ボタンを押す
と、昇降駆動装置3が作動されて昇降ベツド11
が上昇せしめられ、該昇降ベツド11が所定の駐
車室(例えば2B)の固定ベツド21に接続され
た位置で近接スイツチ(例えば17C)が切れて
昇降駆動装置3の作動が停止され、昇降ベツド1
1も停止する。続いて近接スイツチ(例えば17
C)が切れるとその所定タイマー後に受台移送装
置4が進退操作部材押し出し方向(第1図におい
て矢印B方向)に作動せしめられて、車両受台2
2が昇降ベツド11側から車両受台22側に完全
に移乗せしめられ、そして進退操作部材32がリ
ミツトスイツチ36を操作すると受台移送装置4
の作動が停止されて一連の車両受台送り戻し動作
が完了する。
手前側駐車室群Y1及び奥側駐車室群Y2の各最
上階の駐車室2C,2Gは、外側の柱、上方の梁
などが省略されている。
この実施例の駐車装置は、鋼製の柱や桁材を組
付けしかも各駐車室2A〜2Gには屋根がなく、
従つて建築基準法による建築物としての規制を受
けず、比較的簡単な構造でしかも低コストで構築
することができるようになつている。
この多段式自動駐車装置には、最上階の2つの
駐車室2C,2Gの上部をそれぞれ覆う日除け用
のカバー(テント)70,70が設けられてい
る。尚、この実施例では、上から2段目以下の合
計5つの駐車装置2A,2B,2C,2D,2
E,2Fの上部には、それぞれその上段に位置す
る駐車室の車両受台22が配置されていて、該2
段目以下の各駐車室2A,2B,2C,2D,2
E,2Fはその上部に位置する車両受台22に覆
われて日陰になる部分が多くなる。従つてこの実
施例では日陰にならない最上階に位置する2つの
駐車室2C,2Gにのみ日除カバー70を設けて
いる。
この日除カバー70,70は、該最上段の各駐
車室2C,2Gの固定ベツド21上に出し入れさ
れる車両受台22によつて操作されるカバー用開
閉装置71,71により、自動的に開閉せしめら
れるようなつている。即ち、このカバー開閉装置
71は、第9図及び第10図に示すように、固定
ベツド21の各レール23,23のそれぞれ外側
上方の近傍位置に該レール23と平行なガイドレ
ール(左右一対ある)72を設け、又該各ガイド
レール72,72に沿つてそれぞれスライド可能
なスライダー73,73を設け、さらに該スライ
ダー73,73から駐車室2C,2Gの昇降坑1
側端部の下部及び上部にそれぞれ設けた滑車7
4,75(左右一対づつある)及び該駐車室2
C,2Gの反昇降坑側端部の上部に設けた滑車7
6(左右一対ある)にそれぞれ1本づつのワイヤ
ー77,77を巻き掛けしてそのワイヤー77,
77の端部に重り78,78を取付けて構成して
いる。重り78,78はそれぞれガイド筒79,
79にガイドされている。日除カバー70は、そ
の外側の端部70aを適宜の支持部材80に固定
し、内側の端部70bをワイヤー77,77に固
定している。このカバー開閉装置71は、当該駐
車室内に車両受台22が入つていない状態(駐車
室2G)では、重り78,78によつてワイヤー
77,77が引つ張られて日除カバー70が開か
れると同時にスライダー73,73が駐車室内に
おける昇降坑1側寄りに移動せしめられ、その状
態から、該空の駐車室(例えば2G)内に車両受
台22が送り込まれると、該車両受台22の前面
でスライダー73,73を押圧し、該スライダー
73,73を重り78,78の重量に抗して駐車
室の外方側端部側に移動させるとともに日除カバ
ーを閉じるように作用する。逆に駐車室内に車両
受台22が入つている状態(駐車室2C)では、
日除カバー70は閉じられているが、その駐車室
から車両受台22を引き出すと、重り78,78
によつてワイヤー77,77がその重り方向に引
つ張られて日除カバー70が開かれるとともにス
ライダー73,73が駐車室内における昇降坑1
側寄り端部側に移動せしめられるようになる。こ
のように日除カバー70を開閉自在にすると、建
築基準法による建築物としての規制を受けないと
いう利点があり、しかもこのカバー開閉装置71
は専用の動力を使用しないので経済的である。
車両受台22に取付けられている突出杆41内
には、第5図ないし第8図に示すように各駐車室
の固定ベツド21上に載せられた車両受台22
が、係合突部38が係合受部42から外れた後で
も不用意に前後方向(矢印A−B方向)に移動し
ないようにするための自動式のロツク機構が設け
られている。このロツク機構5は、突出杆41の
前壁41aを貫通して該前壁41aの前面から前
後方向(矢印A−B方向)に出没自在に設けられ
た出没部材49とL形のリンク片52とロツク爪
54を有するロツク片53とを順次連結してなる
係合側部材48と、上記ロツク爪54を掛止する
ための爪受部61とを有して構成されている。上
記出没部材49は2本のロツド50,50の各内
方側端部を連結杆51で連結して構成されてお
り、突出杆41の前壁41aを貫通してその外方
側に突出させている各ロツド50,50の先端に
前記係合受部42の後壁46を固定(溶接)して
いる。この各ロツド50,50の内方側寄り位置
にはそれぞれ当り部材55,55が設けられてい
る。又該当り部材55,55と突出杆41の内部
に設けた当り板41b間にはスプリング60,6
0を介設しており、該スプリング60,60によ
つて出没部材49を内方側(第5図ないし第8図
において矢印B側)に向けて付勢させている。こ
の出没部材49は当り部材55と当り板41bの
間の間隔L内で前後方向に移動し得るようになつ
ている。前記L形のリンク片52はそのL形の角
部を軸56で突出杆41の側壁に枢支し、又該リ
ンク片52の立上り片52aの先端と上記出没部
材49の内方側端部(連結部材51)とをピン5
7で枢着している。ロツク片53は横長に形成さ
れていて、その内向側(矢印B側)端部53aを
軸58で突出杆41の側壁に枢支し、又該ロツク
片53の外向側端部53bと前記リンク片52の
横向き片52bの先端とをピン59で枢着してい
る。
ロツク片54はロツク片53の下面側に下向き
に突出形成されている。又、ロツク爪54には、
前後2つの係止部54a,54bが形成されてい
て、該ロツク爪54が後述するように爪受部61
内に落し込まれたとき(第7図の状態)に各係止
部54a,54bがそれぞれ爪受部61の前後2
つの係止受部61a,61bに衝合するようにな
つている。このロツク片53は第7図に示す水平
姿勢状態から第8図に示すように先側(符号53
b側)が上方に持ち上げられた傾斜姿勢状態の範
囲内で上下に枢動し得るようになつている。そし
て該ロツク片53が水平姿勢状態(第7図)では
ロツク爪54の下端が突出杆41の下面41cよ
りさらに下方に突出し、又該ロツク片53が傾斜
姿勢状態では該ロツク爪54の下端が突出杆下面
41cとほぼ同じ高さとなるようになつている。
前記爪受部61は、各固定ベツド21の内方側
(昇降坑1側)端部に水平直角方向に向けて設け
られている梁8に形成されている。即ち、この爪
受部61は、該梁8の上面外側縁部(反昇降坑側
縁部)であつて、しかも車両受台22の格納位置
において前記ロツク爪54の直下位置に設けられ
ている。この爪受部61は、車両受台格納位置に
おいてロツク片53が水平姿勢状態(第7図)と
なつているときに、該ロツク片53のロツク爪5
4を落とし込むための凹部62を有し且つその落
とし込まれたロツク爪54の各係止部54a,5
4bにそれぞれ係合する係止受部61a,61b
を有している。即ち、爪受部61の凹部62内に
ロツク爪54が落とし込まれると、該ロツク爪5
4の内側(昇降坑側)係止部54aが爪受部61
の内側係止受部61aに衝合すると同時に、ロツ
ク爪54の外側係止部54aが爪受部61の外側
係止受部61bに衝合するようになつている。
そしてこの自動ロツク機構5は、前記係合受部
42に対する引つ張り力が作用していない状態で
しかも車両受台22が固定ベツド21上の所定位
置に格納されている状態では、第5図及び第7図
に示すようにスプリング60,60の付勢力によ
つて出没部材49が内向き(矢印B側)に押され
て、L形のリンク片52を介してロツク片53が
水平姿勢となつてそのロツク爪54が爪受部61
の凹部62内に落とし込まれ、該ロツク爪54の
内外各係止部54a,54bがそれぞれ爪受部6
1の各係止部61a,61bに係合するようにな
り、それによつて車両受台22を前後方向(矢印
A−B方向)に移動不能にロツクし、他方第6図
及び第8図に示すように係合受部42に内側(第
8図において矢印A側)引つ張り力が加わつたと
きには、車両受台22が引つ張られる前にスプリ
ング60,60の付勢力に抗して出没部材49が
矢印A側に移動し、L形リンク片52が傾動し
て、ロツク片53が上動傾斜せしめられ、ロツク
爪54が爪受部61から外されて車両受台22が
ロツク解除される。これらのロツクあるいはロツ
ク解除動作は、車両受台22を固定ベツド21上
に出し入れする際に自動的に行われる。尚、ロツ
ク片53とL形リンク片52との枢着部(ピン5
9)において、該ロツク片53側に長穴を形成し
て、該ロツク片53の先端53bがリンク片52
及びピン59に対して若干高さだけ上動し得るよ
うにしており、車両受台22を昇降ベツド11側
から固定ベツド21側に格納する際にロツク爪5
4の下端が梁8の上面をスムーズに乗り越え得る
ようにしている。尚、そのときにロツク爪54の
外側係合部54bが梁8の内側(昇降坑側)縁部
に引つ掛からないように該ロツク爪54の下面を
斜面54cとするとともに梁8の内側縁部にテー
パー部8aを設けるとよい。
第1図ないし第10図に示す多段式自動駐車装
置は、上記の如く一連の車両受台呼び出し動作及
び車両受台送り戻し動作をそれぞれ全自動で行わ
せることができるようになつており、自動車を空
の駐車室内に収容するときには、制御盤10にお
ける自動車が収容されていないことを表示してい
る適宜の受台呼び出し操作ボタンを押すことによ
り、当該駐車室内の車両受台22を車両出し入れ
部Xまで呼び出して、その車両受台22上に自動
車を乗せた後に制御盤10の受台送り戻し操作ボ
タンを押すことにより、該自動車を乗せた車両受
台22を元の駐車室内に送り戻すように作用し、
又駐車室内に収容されている特定の自動車を呼び
出すときには当該自動車が収容されている駐車室
に対応する制御盤10の受台呼び出し操作ボタン
を押せば当該自動車を乗せた車両受台22を車両
出し入れ部Xまで呼び出すことができるように構
成されている。又この多段式自動駐車装置では、
指定した1つの車両受台22のみを、車両出し入
れ部Xに呼び出し動作或いは元の駐車室内へ送り
戻し動作させるようにしているので、車両受台2
2を移動させるための動力装置として小型出力の
ものを採用することができるとともに指定した車
両受台以外の車両受台は動かさないので無駄な動
力がなくなるという作用がある。
尚この多段式自動駐車装置は第2図及び第3図
に符号Z′で示すように左右方向(矢印C−D方
向)に複数基隣接させて設置することもできる。
この第1図ないし第10図に示す実施例の駐車
装置は、開口が狭く、奥行が深い敷地に設置する
のに適している。
第11図には本考案の他の実施例が示されてい
る。この第11図の実施例の多段式自動駐車装置
では、昇降坑1の左右(車両進入方向の左右)両
側にそれぞれ4段づつ駐車室2A〜2Eを設置し
ており、車両を昇降坑1内から左右の駐車室内に
移し換えるようにしている。この第11図の実施
例の駐車装置は、左右方向に長い長さがあり、奥
行の浅い敷地に設置するのに適している。尚、第
11図の多段式自動駐車装置の基本構造ならびに
作動方法などは第1図ないし第10図の実施例の
駐車装置と同様に構成されている。
(考案の効果) 本考案の多段式自動駐車装置は、一連の車両受
台呼び出し動作及び車両受台送り戻し動作を制御
装置10から操作で自動的に行わせることができ
るようにしているので、自動車を各駐車室内に出
し入れするための操作が簡単となるとともに、自
動車を駐車室内に出し入れする際に複数の駐車室
2A〜2G内にそれぞれ設置している車両受台2
2,22…のうちの指定した1つの車両受台22
のみを移動させるようにしているので、車両受台
22を呼び出し或いは元に送り戻しするための動
力装置として小型出力のものを採用することがで
きるとともに従来のパーキングタワー(車両受台
循環式の駐車装置)の場合のように不必要な車両
受台まで移動させる必要がなくなり動力の無駄を
なくすことができるという効果がある。
又、本考案の多段式自動駐車装置は、屋根なし
としていることにより、建築基準法による建築物
としての各種の規制を受けない構築物とすること
ができ、従つて建築基準法によつて規制される建
築物より構造を簡単にししかも低コストで構築す
ることができる。さらにそのような屋根なしの駐
車装置であつても駐車室の上部に開閉自在なる日
除カバー70を設けているので、駐車室内に駐車
される車両の上方が覆われて車室内が高温状態に
なるまで加熱されることがなくなり、しかも該日
除カバー70は車両受台22が駐車室内に出し入
れされる際に操作されるテント開閉装置71によ
つて開閉せしめられるようになつており、駐車室
内に車両が入つているときに該日除カバー70は
自動的に且つ確実に閉じて日除け効果を発揮する
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかる多段式自動駐
車装置の正面図、第2図は第1図の平面図、第3
図は第1図の右側面図、第4図は第1図の多段式
自動駐車装置の一部拡大斜視図、第5図は第4図
の一部を断面とした平面図、第6図は第5図の状
態変化図、第7図及び第8図はそれぞれ第5図及
び第6図の−及び−断面図、第9図は第
1図の部分拡大図、第10図は第9図のX−X断
面図、第11図は本考案の他の実施例の多段式自
動駐車装置の正面図、第12図は既出願にかかる
多段式自動駐車装置の正面図である。 1……昇降坑、2A〜2G……駐車室、3……
昇降駆動装置、4……受台移送装置、10……制
御盤、11……昇降ベツド、21……固定ベツ
ド、22……車両受台、70……日除カバー、7
1……カバー開閉装置、X……車両出し入れ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両受台22を載せ換え自在に載置し得る昇降
    ベツド11を上下方向に案内し且つ車両出し入れ
    部Xを有する昇降坑1と、該昇降坑1の前後ある
    いは左右にあつて上下方向に並設される複数段の
    屋根なしの駐車室2A,2B…と、前記昇降坑1
    にあつて前記昇降ベツド11を上下方向に昇降せ
    しめる作用をする昇降駆動装置3と、前記各駐車
    室2A,2B…内にあつて前記昇降坑1内で上下
    動する昇降ベツド11と選択的に接続し得る固定
    ベツド21ならびに該固定ベツド21上で該固定
    ベツド21に案内されて水平方向に移動し得る車
    両受台22と、前記車両受台22を前記固定ベツ
    ド21と該固定ベツド21に接続された状態の前
    記昇降ベツド11の間を載せ換え自在に移動せし
    める作用をする受台移送装置4と、前記昇降ベツ
    ド11を前記昇降駆動装置3によつて前記各駐車
    室2A,2B…のうちの指定された1つの駐車室
    の固定ベツド21に接続される高さまで移動させ
    てそこで停止させ次に前記受台移送装置4によつ
    て前記固定ベツド21上の車両受台22を前記昇
    降ベツド11上に載せ換え続いて該車両受台22
    を載置した昇降ベツド11を前記車両出し入れ部
    Xまで移動させてそこで停止させるまでの一連の
    車両受台呼び出し動作と前記車両出し入れ部Xに
    ある昇降ベツド11上の車両受台22を前記順序
    とは逆順序で車両受台22が入つていない元の駐
    車室内に戻すまでの一連の車両受台送り戻し動作
    とをそれぞれ自動的に行わせるようにした制御装
    置10とを備えるとともに、所定の前記駐車室2
    C,2Gの上部に日除カバー70が設けられてお
    りしかも該日除カバー70は駐車室2C,2G内
    に出し入れされる車両受台22によつて操作され
    るカバー開閉装置71によつて該車両受台22が
    当該駐車室2C,2G内に収容されているときに
    閉方向に操作され該車両受台22が当該駐車室2
    C,2Gから出されたときに開方向に操作される
    如くされていることを特徴とする多段式自動駐車
    装置。
JP5333986U 1986-04-08 1986-04-08 Expired JPH0311315Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5333986U JPH0311315Y2 (ja) 1986-04-08 1986-04-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5333986U JPH0311315Y2 (ja) 1986-04-08 1986-04-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6261854U JPS6261854U (ja) 1987-04-17
JPH0311315Y2 true JPH0311315Y2 (ja) 1991-03-19

Family

ID=30879309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5333986U Expired JPH0311315Y2 (ja) 1986-04-08 1986-04-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0311315Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6261854U (ja) 1987-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3529280B2 (ja) フォーク式立体駐車設備
JPH0311315Y2 (ja)
JPH0311314Y2 (ja)
JPH0311312Y2 (ja)
JP5201870B2 (ja) 機械式駐車装置
KR100930811B1 (ko) 로봇을 이용한 자전거 주차장치
JPH0311313Y2 (ja)
RU76665U1 (ru) Подземный многоуровневый автоматизированный гараж-склад
JP4415500B2 (ja) パレットの収納装置
JP7214193B2 (ja) 自動運転車用エレベータ式駐車装置
JP3485771B2 (ja) 立体駐輪設備
JPH0124286Y2 (ja)
KR20120020718A (ko) 로봇을 이용한 자전거 주차기의 출입구 도난방지장치
JPH0447114B2 (ja)
JPS6339330Y2 (ja)
JP3485152B2 (ja) 物品収納装置
JPH0311311Y2 (ja)
JP5469431B2 (ja) 機械式駐車設備及びその車両入出庫方法
KR940005914Y1 (ko) 컨테이너를 이용한 입체식 주차장치의 입, 출고 장치
JP2002004617A (ja) 二段式駐車装置と、該装置の車両格納用コンテナ
JPH0754063B2 (ja) 多段式駐車装置
JPS644994Y2 (ja)
JP3687437B2 (ja) 縦列式駐車装置の安全装置
JPS63181863A (ja) 機械式駐車設備
KR20230121307A (ko) 다면 입출차 방식 주차 시스템