JPH03112924A - pH感受性リポソーム - Google Patents

pH感受性リポソーム

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JPH03112924A
JPH03112924A JP24948589A JP24948589A JPH03112924A JP H03112924 A JPH03112924 A JP H03112924A JP 24948589 A JP24948589 A JP 24948589A JP 24948589 A JP24948589 A JP 24948589A JP H03112924 A JPH03112924 A JP H03112924A
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liposome
liposomes
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lactone
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Yasuo Gama
蒲 康夫
Yutaka Ishigami
裕 石上
Hideaki Okabe
秀晃 岡部
Saburo Kamagami
鎌上 三郎
Hisayasu Kaize
海瀬 久靖
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はリポソームに関するものである。
(従来の技術) 従来、卵黄レシチン、卵黄ホスファチジルコリン、大豆
油レシチンとか、それらの構成成分であるリン脂質、さ
らには合成レシチンが水中で25゜nl11〜5prB
の大きさの閉鎖小胞体(ベシクル)、すなおち生体類似
の脂質二分子膜構造を有する構造体であるリポソームを
形成することが知られている。
このリポソームは、薬剤や酵素を封入した超マイクロカ
プセル材料としての用途を持ち、インシュリン、ヘパリ
ン、ビタミンK、コルチコステロイド及び各種の抗ガン
剤等の水溶性、油溶性各種薬剤をリポソームの内水相や
疎水性壁膜に封入し。
徐放性又はより効果的な治療薬の開発研究が進められて
いる。
化粧品の分野でも、室温に保存した場合に不安定なビタ
ミンE、アスコルビン酸等をリポソーム処方化すること
により、その保存期間の長期安定化を図ることが行われ
ている。
また、レシチンから成るリポソームは、肝ぞう、牌ぞう
、リンパ節などに集積する傾向があるが、スルファチド
の添加により血液脳関門透過性のリポソームも開発され
た。これにD−グルコースオキシダーゼを封入したもの
は、先天的酵素欠陥症の治療に有効であることが知られ
ている。また、ヘモグロビンや鉄(II)ポルフィリン
をリポソームに封入した人工赤血球なども提案されてい
る。ガン細胞と反応するモノクロナール抗体をリポソー
ムの表面に結合させ、内部に抗ガン剤を保持させてガン
細胞への指向性を持つ新薬剤型のミサイル療法も研究さ
れている。さらに、リポソームの免疫学への応用も研究
され、リポソームを血清中の抗体価測定や診断薬などと
して使用することも試みられている。
(発明が解決しようとする問題点) リポソームに内包された医薬、化粧品等の各種薬剤は、
通常、静注、筋注、皮下性、経口投与、皮膚への塗布な
どの方法で使用されるのであるが、水分散リポソームの
保存過程での安定性は重要である。しかも−旦使用に供
した場合は人体の所定部位ですみやかに内容物が放出さ
れるようなインテリジェントな機能を持ったリポソーム
の開発が現在非常に望まれている。さらに、リポソーム
の形成材料としては当然無毒性のものが必須の条件とな
ってくる。本発明者らが開発しようとする機能性リポソ
ームはpHが中性に近い酸性側では安定に内部含有薬剤
をキープするがpHで6.2以上、特に7.2.8.2
とわずかにアルカリ性になると薬剤の放出が増加するよ
うな高機能をもったものである。
すなわち1人体での胃のpHは1〜6、多くの場合1〜
4であり、腸は胆汁などの分泌によりpH7,0〜7.
2となる。又皮膚のpHは6.0〜6.5、涙液8.2
周辺であり、血液のpHは7.2〜7.4とされている
。これらpHの変化に対応した薬剤の放出を制御するこ
とを可能にするようなリポソームの製造開発はいまだな
されておらず、その開発が特に要望されている。
(問題を解決するための手段) このような事情に鑑み、本発明者らは従来の欠点を克服
した新規なリポソーム壁材を開発するため鋭意研究を行
なった結果、N−アシルホモセリン及び(又は)N−ア
シルホモセリンラクトンを、他の一般的なリポソーム壁
膜構成成分であるリン脂質とともに用いることにより、
安定なリポソームを形成させることができ、そして、こ
のリポソームに薬剤を封入したものはpHを変えること
により、内部薬剤の放出速度を調節し得ることを見出し
、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、壁膜がN−アシルホモセリン及び
(又は)N−アシルホモセリンラクトンを含有すること
を特徴とするリポソームを提供するものである。
本発明で用いるN−アシルホモセリン及びN−アシル−
ホモセリンラクトンにおけるアシル基としては、炭素数
8〜22のものが用いられ、好ましくは炭素数10〜1
8の飽和若しくは不飽和の高級脂肪酸由来のアシル基が
用いられる。
本発明におけるリポソームの形成方法は特に制限されな
いが、従来より公知の方法を採用できる。
このような公知の方法の詳細については、例えば菊池室
、井上圭三、「細胞工学」ス、1136(1983)、
石井文由、佐々木一部、「フレグランスジャーナル」旦
、100(1988)、野呂俊−1石井文由、「薬局J
、35,1193;1329(1984)等に詳述され
ている。
本発明におけるリポソームのリン脂質壁材料は、水中で
ラメラ液晶を形成するような二鎖型界面活性剤で、条件
により二分子膜構造を有する閉鎖小胞体を安定に生成す
るもの、例えば、リン脂質分子とN−アシルホモセリン
及び(又は)N−アシルホモセリンラクトンとの混合物
を用いる。またこの混合物には、二分子膜を補強するた
めにコレステロールを添加することができる。さらに荷
電物質としてリン酸ジセチルやステアリルアミン等を添
加してもよい。リン脂質としては、一般に使用されてい
るものを単独又は混合物の形で用いることができる。N
−アシルホモセリン及び(又は)N−アシルホモセリン
ラクトンの使用量は、全壁膜に対するモル2で、5〜3
0%、好ましく 10−20%の割合である。
次に具体的に本発明のリポソームの製造法について説明
すると、 100+n1llのナス型フラスコにモル比
で70:20:10又は50::40:10などの割合
で卵黄レシチン:コレステロール二N−アシルホモセリ
ン及び(又は)N−アシルホモセリンラクトンを秤量す
る。
これを低沸点の良溶媒ならば何でも使用できるが、通常
クロロホルム、ジクロロメタン、エーテル、メタノール
、エタノールなどやそれらの混合溶媒を用いて溶解する
6油溶性の薬剤を包含させる時はこの段階で薬剤を添加
して溶解する。その後、エバポレーターで溶媒を除き減
圧乾燥する。この中に蒸留水又はpH5,2又はそれ以
下の緩衝液を適当量加えて、ポルテックスミキシング法
又は超音技法により振動を与えてリポソームの水分散液
を作り、リポソームの疎水脂質部に油溶性薬剤や化粧品
となるべき油溶性物質をトラップする。トラップされて
いない薬剤はゲル濾過法、透析法、遠心分離法などで取
除く。又水溶性の薬剤をリポソームに内包させる場合に
は、前記と同様に卵黄レシチン:コレステロール二N−
7シルホモセリン及び(又は)N−アシルホモセリンラ
クトンを秤量、溶解、乾燥した後、蒸留水又はP)15
.2又はそれ以下の緩衝液に薬剤を溶解して加え、以下
同じ手法でリポソームを形成し、外水相に存在する薬剤
を除くためにゲル濾過法、遠心分離法、透析法などの処
理を施す、これにより、内水相に薬剤を含むリポソーム
を得る。リポソーム壁材の重量は水に対し0.1〜3重
量%である。本発明のリポソームはpH感受性があるた
め、pH6以上の中性及び弱アルカリ性でも、内包され
た薬剤がリポソームの崩壊によりゲル濾過、遠心分離な
どの過程で流出してしまうので、リポソームの製造に際
しては、pH5,2以下の緩衝液を用いるのが望ましい
本発明者らの実験においてはリポソームに内包された薬
剤の流出速度が非常に精密に測定できるように、蛍光物
質のカルセインを薬剤の代替物として用いた。本発明の
リポソームはpH6以下の環境においては内包した薬剤
を安定に保持しつづけるが、P)lが6以上になった時
に薬剤の放出をはじめる機能を有するものである。
次に、N−アシルホモセリンの合成に関して説明すると
、原料となるホモセリンは脂肪酸と反応する活性基とし
て水酸基、アミノ基があり、更には脂肪酸クロリドと反
応するカルボキシル基があるので、アミノ基だけに脂肪
酸を反応させる為には特殊な方法が必要である。すなわ
ち、1,3−チアゾリジン−2−チオンと、希望する脂
肪酸クロリドとの反応によりN−アシルチアゾリチン−
2−チオンを得、ついでこの物質とホモセリンとの反応
により目的物のN−アシルホモセリンを得る。この反応
はすべて室温で進行するため副反応が少なく収率は非常
に良い。N−アシルホモセリンラクトンはN−アシルホ
モセリンの脱水により得られる。N−アシルホモセリン
ラクトンは、これをエチルアルコールに溶解させ、緩衝
液によりPHを4〜10まで変えると。
酸性側でラクトン、アルカリ側でカルボキシル基のアル
カリ金属塩となり、pHの変化で分子の化学構造が変化
する。
本発明によりPH感受性リポソームができる主な原因は
、N−アシルホモセリンがpHの酸性においてもホモセ
リンラクトン型となり、水に殆んど不溶性で、バルキー
な分子となり、アルカリ性において5分子内に存在する
カルボキシル基がアルカリ金属塩となり、水にかなり溶
解し界面活性を有することに起因するものと考えられる
本発明において使用されるリン脂質としては、例えば、
卵黄レシチン、卵黄ホスファチジルコリン、ホスファチ
ジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、スフィ
ンゴミエリン、ジセチルリン酸、ホスファチジルグリセ
ロール、ホスファチジン酸、アゾレクチン、L−α−ジ
パルミトイルホスファチジルコリン、ホスファチジルイ
ノシトール及びこれらの混合物をあげることができる。
要はリポソームを形成することのできるリン脂質であれ
ば何でも用いることができ、さらに、ショ糖エステル、
ラムツリピッド、スピクルスポール酸アルキルアミン塩
、ジオクタデシルジメチルアンモニウムプロミドなど天
然や人工ベシクル形成材料も用いることができる。
(発明の効果) 本発明のリポソームは天然由来及び(又は)人工の物質
からなる壁膜を有し、生体安定性が高く、PH6以下で
保存した場合、卵黄レシチン等の通常の標準的材質から
なるリポソームと同様に安定で、内包する薬剤は放出さ
れず、化学的、コロイド化学的に長期安定である。
一方、本発明のリポソームにおいては、リポソームの外
水相の環境がpH6以上になると、リポソームに内包さ
れた薬剤は徐々に放出され、pH値が7〜8となるにつ
れて放出の速度が増大する。リポソームに封入する薬物
としては油溶性、水溶性のいずれも使用され、本発明の
リポソームは、薬剤等を封入した徐放性、機能性の新薬
剤型リボソ−ムとして好適なものである。
本発明のリポソームは消化液のpl(6以下では安定に
薬剤を保持し、pH6以上において徐々に薬剤が放出さ
れるので、胃内安定保護に好適である。
また、腸内に到達し、pHが6.2−7に達した時に薬
剤の放出がはじまる機能を有しているので、経口投与に
も、経皮投与にも好適である。化粧品用リポソームとし
ては、ビタミンC,Eなどを内包したものを挙げること
ができる。
本発明で用いるN−アシルホモセリン及び(又は)N−
アシルホモセリンラクトンは、生体由来の無毒性アミノ
酸と脂肪酸を用いて、アシル化反応により得られたもの
で、安定性及び安全性の高い物質である。また1本発明
のリポソームも安全性の高いものである。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づき、さらに詳細に説明する。
参考例I N−アシルホモセリン及びN−アシルホモセリンラクト
ンの合成は以下の手順で行なった。
IQの三ツロ丸底フラスコに1,3−チアゾリジン−2
−チオン26g、トリエチルアミン44.12g、ジク
ロロメタン500dを秤量する。反応系を撹拌しながら
塩化バルミトイル65.91gを分液ロートから滴下す
る。反応系に水分が入らないように塩化カルシウム管で
シールし、室温で3日間反応を行なった。
反応過程で反応系から少量のサンプルを取り、薄層クロ
マトグラフにより反応物、未反応物の点検を行ない、反
応率の点検を行なった。反応終了後、反応系に生成した
トリエチルアミン・塩酸塩を濾別し、濾液をアルカリ性
水溶液で洗い、ジクロロメタン層に溶解しているN−バ
ルミトイル1,3−チアゾリチン−2−チオンを溶媒の
蒸発とアセトンによる再結晶で取得した。収量65g、
融点60.5〜61.0℃、収率83%。
次にホモセリン0.916g、 N−バルミトイル1,
3−チアゾリチン−2−チオン2.5g、トリエチルア
ミン1.06gを、テトラヒドロフランと水の1:1混
合溶媒300dに溶解し、室温で48時間撹拌反応させ
た。反応後溶媒を除き1弱塩酸水溶液を加え、系を酸性
とした後酢酸エチルを加え白濁したN−バルミトイルホ
モセリンを得た。これをエタノールで再結晶した。収量
1.37g、収率54.8g、融点126〜127℃。
上記と同じ方法により、脂肪酸塩化物をラウロイルクロ
リド、カプリロイルクロリドに変えて反応させることに
より、それぞれに相当するN−ラウロイルホモセリン、
N−カプリロイルホモセリンを得た。
各N−アシルホモセリンラクトンは、N−アシルホモセ
リンをキシレンに溶解し、95℃において脱水しながら
エバポレーターで水とキシレンを除去することにより、
100%の収率で得られた。
実施例1 卵黄レシチン26.1mg、コレステロール3 、9m
g、参考例1で合成したN−バルミトイルホモセリン1
.79mg (モル比7:2:1)を50−容ナス型フ
ラスコに秤量し、ジクロロメタン・メタノール混合溶媒
(容積比3:2)5m12を加えて溶解させた。
次にこのナス型フラスコをロータリーエバポレーターに
接続して溶媒を除き、フラスコ内壁に薄膜を張り、更に
デシケータ−に入れて減圧下1時間乾燥した。この後4
 X 10−’moffi/12の濃度になるようにp
FI5.2の緩衝液を用いて溶解したカルセイン(蛍光
塗料)溶液5m12を加え、ポルテックスミキサーで2
0分間振動し、いくらか白濁した黄色の懸濁液を得た。
この液をpi(5,2の緩衝液を用いて、セファデック
スG−50のカラム(径20mm、高さ250mm)に
よりゲル濾過し、フラクションコレクターに分取し、各
フラクションにつき蛍光強度を測定した。
はじめに流出するカルセイン内包リポソームと外水相に
あるカルセインは完全に分離し、蛍光強度は二つのピー
クに分離した。はじめに流出したフラクションのピーク
部分がカルセイン内包リポソームで、内包されないカル
セインとは完全に分離して後のフラクションとして流出
した。カルセイン内包リポソームは、コールタ−N−4
サブミクロンパーチクルアナライザーにより、レーザー
光を用いて粒子径分布を測定したところ、平均粒径29
3nmであった。蛍光測定は480nmを励起光とし、
520nmでのカルセインの極大エミッション波長での
強度を測定した。リポソーム内水相にカルセイン蛍光色
素が封入されたことを確認するため、リポソーム分散液
3.5−をとり、これに10%トリトンX−100(ポ
リオキシエチレンイソオクチルフェニルエーテル)水溶
液100μQを加えた試料の蛍光強度は、水を加えて同
じ容積としたリポソーム溶液に比較して2倍以上の強度
を示した。この事実により蛍光色素がリポソーム内に封
入されていることが確認された。この実験の原理は、リ
ポソーム内水相に封入された蛍光色素は、はじめから濃
厚な状態にあるため、520nmのカルセインの特性吸
収が濃度消光の性質により、わずかしかa察されないの
に対し、リポソームがトリトンX−100により破壊さ
れ、カルセインが外水相に流出し、そして外水により希
釈されることにより520nmの蛍光が強度を増大させ
てwt察されるという高濃度自己消光を利用したもので
ある。
さらに前記リポソーム懸濁液は室温に放置して、毎日2
回づつ蛍光強度測定を行なったが、経時的な強度の変化
は3週間みられなかった。
又リポソームの懸濁液を遠心分離機で水の部分とリポソ
ーム部分とに分離し、リポソームだけを減圧乾燥して赤
外吸収スペクトルを測定した。吸収スペクトル中には1
780cm−”にラクトン環特有のカルボニル吸収が存
在した。この事はN−バルミトイルホモセリンが減圧乾
燥によって容易にラクトンを生成し、N−バルミトイル
ホモセリンラクトンに変換すること、およびリポソーム
の壁膜にN−バルミトイルホモセリンが組込まれている
事実を実証するものである。
実施例2 N−バルミトイルホモセリン10mon%、卵黄レシチ
ン70mo12%、コレステロール20a+oQ%の組
成からなる、4 X 10”’moQ#I濃度のカルセ
イン蛍光色素を含むリポソーム(A)水分散体を実施例
1にならい作製した。
この場合、内水相も外水相もpH5,2の緩衝液を用い
た。又同時にN−バルミトイルホモセリンを含まず、ジ
セチルホスフェート(DCP) 1 、93mg、卵黄
レシチン26.1mg、コレステロール3.9mg(モ
ル比1ニア=2)からなるカルセイン濃厚液(4X 1
0−’noΩ/12)を内包するリポソーム(B)を実
施例1の方法で調製した。
このリポソーム(A)および(B)につき外水相のp)
Iを水酸化ナトリウム、塩酸を滴下することにより幅広
< (pH4〜10)変化させて、カルセインの流出速
度を蛍光強度の測定により30分ごとに観察した。リポ
ソーム(A)水分散体では外水相PHが5.2及びそれ
以下ではカルセインの洩れは1週間以上熱<pH6,2
の場合徐々に蛍光色素は流出し、5時間で内水相に閉じ
込められたカルセインの12%、10時間で28%が外
水相に流出した。pH7,2の場合5時間で80%。
10時間で100%が流出した。 pH8,2の場合は
5時間で94%、8時間で100%が流出した。この同
じ実験において、標準リポソーム(B)ではpHを2.
2〜8.2の間に変化させても、外水相へのカルセイン
の漏れは、−週間の測定wl祭を通じても認められなか
った。
実施例3 実施例1において、卵黄レシチン−コレステロール−N
−バルミトイルホモセリンの配合を6:3:1モル比に
変え、その他はすべて同じ方法で調製したカルセイン含
有リポソームは実施例2に示したpH感受性と同じ傾向
のp)l感受性を示した。
実施例4 実施例1において用いたN−バルミトイルホモセリンの
かわりにN−バルミトイルホモセリンラクトンを10m
oQ%使用して調製したリポソームは実施例2に示した
pH感受性と同じ傾向のpH感受性を示した。
実施例5 実施例1において用いた卵黄レシチンのかわりにジパル
ミトイルホスファチジルコリン21 、6mgを用い、
他の成分は実施例1と同じにして、蛍光色素を内包する
リポソームを得た。実施例1においてポルテックスミキ
サーで振動するかわりに超音波発生装置を用い、温度を
50℃付近に保ちながら。
超音波振動を10分間与えることによりリポソームをy
4製した。ジパルミトイルホスファチジルコリンの相転
位温度が45℃と高いため、リポソームの調製温度も相
転位温度以上の温度が必要とされているためである。得
られたリポソームは実施例2に示したpH感受性と同じ
傾向のpo感受性を示した。
コールタ−N−4型すブミクロンパーチクルアナライザ
ーによる粒子径分布は、平均粒子径380nmであった
実施例6 卵黄ホスファチジルコリン20.4B、コレステロール
4.4mg、 N−ラウロイルホモセリンラクトン1.
1■を50−容ナス型フラスコに秤量し、実施例1と同
じ方法でカルセイン濃厚液を内包するリポソームを調製
した。リポソーム水分散体をマイクロフルイダイザー中
に通し、加圧濾過することにより粒子径分布の狭い、中
心粒径178nmが95%、標準偏差値53nn+のリ
ポソームを得た。このリポソームも実施例2に示すpH
感受性を示した。
復代理人 弁 理 士 池 浦 敏 明

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)壁膜がN−アシルホモセリン及び(又は)N−ア
    シルホモセリンラクトンを含有することを特徴とするリ
    ポソーム。
  2. (2)薬剤を含有させた請求項1のリポソーム。
JP24948589A 1989-09-26 1989-09-26 pH感受性リポソーム Granted JPH03112924A (ja)

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