JPS61207324A - リポソ−ム - Google Patents
リポソ−ムInfo
- Publication number
- JPS61207324A JPS61207324A JP4634785A JP4634785A JPS61207324A JP S61207324 A JPS61207324 A JP S61207324A JP 4634785 A JP4634785 A JP 4634785A JP 4634785 A JP4634785 A JP 4634785A JP S61207324 A JPS61207324 A JP S61207324A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liposome
- acid ester
- fatty acid
- sucrose
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/10—Dispersions; Emulsions
- A61K9/127—Liposomes
- A61K9/1271—Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers
- A61K9/1272—Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers with substantial amounts of non-phosphatidyl, i.e. non-acylglycerophosphate, surfactants as bilayer-forming substances, e.g. cationic lipids
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はショ糖脂肪酸エステルから成る生体膜類似の脂
質二分子膜構造と機能を有するリポソームに関する。
質二分子膜構造と機能を有するリポソームに関する。
(従来の技術)
従来、卵黄レシチンや大豆油レシチンとそれらの構成成
分であるリン脂質、さらに合成レシチンが水中で250
λ〜l0JLの大きさの閉鎖小胞体(ベシクル)、すな
わち生体膜類似の脂質二分子膜構造と機能を有する構造
体であるリポソームを形成することが知られている。こ
うしたリポソームは、超マイクロカプセル材料、膜素材
(センサー等)及び反応場(光化学反応や酵素反応等)
などとして多方面にわたって応用が試みられている0例
えば薬剤や酵素を封入した超マイクロカプセル材料とし
ては、インシュリン、ヘパリン、ビタミンK、コルコス
テロイド及び各種の抗がん割等、水溶性及び油溶性の薬
剤等をこれらリポソームに封入し、徐放性の新剤型等と
して応用すべく研究が進められている。
分であるリン脂質、さらに合成レシチンが水中で250
λ〜l0JLの大きさの閉鎖小胞体(ベシクル)、すな
わち生体膜類似の脂質二分子膜構造と機能を有する構造
体であるリポソームを形成することが知られている。こ
うしたリポソームは、超マイクロカプセル材料、膜素材
(センサー等)及び反応場(光化学反応や酵素反応等)
などとして多方面にわたって応用が試みられている0例
えば薬剤や酵素を封入した超マイクロカプセル材料とし
ては、インシュリン、ヘパリン、ビタミンK、コルコス
テロイド及び各種の抗がん割等、水溶性及び油溶性の薬
剤等をこれらリポソームに封入し、徐放性の新剤型等と
して応用すべく研究が進められている。
ところで、レシチンから成るリポソームは肝臓、肺臓及
びリンパ節などに集積する傾向があるが、スルファチド
の添加により血液脳関門透過性のリポソームが得られ、
これにD−グルコースオキシダーゼを封入すれば先天的
酵素欠陥症の治療に有効であることが知られている。さ
らにヘモグロビンや鉄(II)ポルフィリンをリポソー
ムに封入した人工赤血球なども提案されている。また、
がん細胞と反応するモノクロナール抗体をレシチンリボ
ソームの表面に結合させるとともに抗がん剤を保持させ
てがん細胞への指向性を持つ新剤型の開発が行われてい
る。また、リポソームの免疫学への応用も進められ血清
中の抗体価測定や診断薬などとして使用することが試み
られている。
びリンパ節などに集積する傾向があるが、スルファチド
の添加により血液脳関門透過性のリポソームが得られ、
これにD−グルコースオキシダーゼを封入すれば先天的
酵素欠陥症の治療に有効であることが知られている。さ
らにヘモグロビンや鉄(II)ポルフィリンをリポソー
ムに封入した人工赤血球なども提案されている。また、
がん細胞と反応するモノクロナール抗体をレシチンリボ
ソームの表面に結合させるとともに抗がん剤を保持させ
てがん細胞への指向性を持つ新剤型の開発が行われてい
る。また、リポソームの免疫学への応用も進められ血清
中の抗体価測定や診断薬などとして使用することが試み
られている。
(発明が解決しようとする問題点)
リポソーム形成能を有する新材料として、リン脂質以外
にもジ長鎖アルキルジメチルアンモニウムクロリドのよ
うなジアルキル型カチオン界面活性剤の他、ジまたはポ
リアルキル型の各種カチオン、アニオン、非イオン及び
両性界面活性剤が開発されている。
にもジ長鎖アルキルジメチルアンモニウムクロリドのよ
うなジアルキル型カチオン界面活性剤の他、ジまたはポ
リアルキル型の各種カチオン、アニオン、非イオン及び
両性界面活性剤が開発されている。
しかし、これらのリポソームは化学合成薬品なので薬剤
のキャリアー(Drug Carrier)等の生体に
関わる用途には使用できない。
のキャリアー(Drug Carrier)等の生体に
関わる用途には使用できない。
一方、レシチンは生物の生体!!成分なので安全性には
ほぼ問題がないが、リポソーム等の微粒子製剤とした場
合の酸化安定性などの化学的安定性や生物的安定性、さ
らにコロイド化学的安定性に欠け、また臭気を有すると
いう欠点がある。また前記のように微粒子製剤化した場
合肝臓、肺臓及びリンパ節などに集積するなど特定の臓
器集積性を示す、それ故、組織指向性等レシチンと全く
異なる性向を有するリポソーム新材料の開発が待たれて
いた。
ほぼ問題がないが、リポソーム等の微粒子製剤とした場
合の酸化安定性などの化学的安定性や生物的安定性、さ
らにコロイド化学的安定性に欠け、また臭気を有すると
いう欠点がある。また前記のように微粒子製剤化した場
合肝臓、肺臓及びリンパ節などに集積するなど特定の臓
器集積性を示す、それ故、組織指向性等レシチンと全く
異なる性向を有するリポソーム新材料の開発が待たれて
いた。
(問題点を解決するための手段)
このような事情に鑑み、本発明者らは従来の欠点を克服
した新規なリポソーム材料を開発するため鋭意研究を行
った結果、意外にもショ糖のポリ脂肪酸エステルを壁膜
として安定なリポソームを形成、させることができ、該
リポソームに薬剤を封入することが可能であり、しかも
毒性を示さないなど極めて安全性が高いのでドラッグキ
ャリア用の超マイクロカプセル材料として好適であるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
した新規なリポソーム材料を開発するため鋭意研究を行
った結果、意外にもショ糖のポリ脂肪酸エステルを壁膜
として安定なリポソームを形成、させることができ、該
リポソームに薬剤を封入することが可能であり、しかも
毒性を示さないなど極めて安全性が高いのでドラッグキ
ャリア用の超マイクロカプセル材料として好適であるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、ショ糖の脂肪酸エステルからなる壁
膜を有して成ることを特徴とするリボ。
膜を有して成ることを特徴とするリボ。
ソームを提供するものである。
本発明においてショ糖脂肪酸エステルとしてはショ糖ポ
リ脂肪酸エステル、特にジエステルが好ましい、ショ糖
ジ脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては通常炭素原
子数8〜22のものが用いられ、好ましくは炭素原子数
lO〜18の飽和もしくは不飽和の高級脂肪酸が用いら
れる。この場合ジエステルとしては必ずしも高純度品で
ある必要はなく、ショ糖脂肪酸のモノもしくはトリエス
テルとの混合物も使用可能である。ジエステル含量が2
0重量%以上であればよい。
リ脂肪酸エステル、特にジエステルが好ましい、ショ糖
ジ脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては通常炭素原
子数8〜22のものが用いられ、好ましくは炭素原子数
lO〜18の飽和もしくは不飽和の高級脂肪酸が用いら
れる。この場合ジエステルとしては必ずしも高純度品で
ある必要はなく、ショ糖脂肪酸のモノもしくはトリエス
テルとの混合物も使用可能である。ジエステル含量が2
0重量%以上であればよい。
本発明のリポソームの形成方法は、特に制限はなく、従
来公知の方法を採用できる。このような方法の詳細は例
えば、菊池寛、井上圭三、細胞工学、ヱ、1136 (
1983)に記載されている。
来公知の方法を採用できる。このような方法の詳細は例
えば、菊池寛、井上圭三、細胞工学、ヱ、1136 (
1983)に記載されている。
このリポソームの形成方法を述べると、水中でラメラ液
晶を形成するような二鎖型界面活性剤の中には、条件に
より水中で二分子膜構造を有する閉鎖小胞体が安定系と
なるものがある。このようなものの代表例がリン脂質で
ある。したがって、水中でリン脂質分子(本発明の場合
はショ糖脂肪酸エステル)が並びやすいような条件を整
えてやると速やかにもつれやほつれのない整然とした構
造の閉鎖小胞体を形成する。このような閉鎖小胞体の調
製法には、ポルチックスイング法や超音波法の他、プレ
ベシクル法、エタノール注入法。
晶を形成するような二鎖型界面活性剤の中には、条件に
より水中で二分子膜構造を有する閉鎖小胞体が安定系と
なるものがある。このようなものの代表例がリン脂質で
ある。したがって、水中でリン脂質分子(本発明の場合
はショ糖脂肪酸エステル)が並びやすいような条件を整
えてやると速やかにもつれやほつれのない整然とした構
造の閉鎖小胞体を形成する。このような閉鎖小胞体の調
製法には、ポルチックスイング法や超音波法の他、プレ
ベシクル法、エタノール注入法。
フレンチプレス法及びコール酸除去法などがある。
リポソームの調製において、まずショ糖脂肪酸エステル
の薄膜を形成するが、有機溶媒としては、低沸点の良溶
媒ならば何でも使用できるが、通常クロロホルム・メタ
ノール混合溶媒が好都合である。
の薄膜を形成するが、有機溶媒としては、低沸点の良溶
媒ならば何でも使用できるが、通常クロロホルム・メタ
ノール混合溶媒が好都合である。
次いで、リポソーム形成に際し使用されるショ糖脂肪酸
エステルの濃度は、水に対し5〜100m M /皇が
よい。
エステルの濃度は、水に対し5〜100m M /皇が
よい。
その他の製造条件としては当該糖エステルは非イオン性
なのでpHや共存する無機塩などの影響を受けないが、
調製時に緩衝液を用いた時、その後はすべてこの緩衝液
と等張の溶液を用いる必要がある。またポルテックスや
超音波処理に際しては相転移温度以上の温度で行わねば
ならない。
なのでpHや共存する無機塩などの影響を受けないが、
調製時に緩衝液を用いた時、その後はすべてこの緩衝液
と等張の溶液を用いる必要がある。またポルテックスや
超音波処理に際しては相転移温度以上の温度で行わねば
ならない。
(発明の効果)
本発明のリポソームは天然物由来の物質から成る壁膜を
有し生体安全性が高く、臭味がなく、化学的安定性、生
物的安定性さらにはコロイド化学的安定性に優れる。ま
た、このリポソームにおいては適宜に封入物の徐放性を
制御でき、水溶性、油溶性の薬剤等を封入した徐放性新
剤型として。
有し生体安全性が高く、臭味がなく、化学的安定性、生
物的安定性さらにはコロイド化学的安定性に優れる。ま
た、このリポソームにおいては適宜に封入物の徐放性を
制御でき、水溶性、油溶性の薬剤等を封入した徐放性新
剤型として。
また超マイクロカプセル材料や生体膜類似の反応場など
として好適である0本発明のリポソームは消化液によっ
ては破壊されず薬剤等の体内における安定保護に好適で
あり、薬剤による副作用の軽減を図ることができる。さ
らに本発明のリポソームはレシチンからなるものとは異
なり、肝臓集積性を示さない。
として好適である0本発明のリポソームは消化液によっ
ては破壊されず薬剤等の体内における安定保護に好適で
あり、薬剤による副作用の軽減を図ることができる。さ
らに本発明のリポソームはレシチンからなるものとは異
なり、肝臓集積性を示さない。
(実施例)
次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。な
お、以下の例中特にことわらない限り組成を表す%は重
量%を意味する。
お、以下の例中特にことわらない限り組成を表す%は重
量%を意味する。
実施例1
純シヨ糖ジラウリン酸エステル10.8mgを50mj
l容ナス型フラスコに取り、クロロホルム・メタノール
混合溶媒(容積比4対1)5m文を加えて溶解させた。
l容ナス型フラスコに取り、クロロホルム・メタノール
混合溶媒(容積比4対1)5m文を加えて溶解させた。
つぎに、このナス型フラスコをロータリーエバポレータ
ーに接続して溶剤をゆっくり蒸発させることによりフラ
スコの内壁にシヨ糖ジラウリン酸エステルの薄膜を張っ
た後、ナス型フラスコをデシケータ−に入れ減圧下1時
間乾燥した。この後、蒸留水3mJ1を加え、65℃に
加温しながら20分間ポルテックスミキサーにて振盪し
てやや濁った水懸濁液を得た。フラスコ底部には凝集物
が見られた。この原液を親木化処理したカーボングリッ
ド上に付着させた後、2%酢酸ウラニル水溶液中にグリ
ッドを2分間浸漬することによりネガティブ染色したも
のを日立HU−12A型透過型電子顕微鏡を用いて3〜
15万倍で観察するとおよそ0.1〜3JLの多数の閉
鎖小胞体(ベシクル)すなわち、リポソームが観察され
た。コールタ−N−4サブミクロンパーチクルアナライ
ザーによる測定法では平均粒子径は、Cumulant
法で434nm、ヒストグラム法(SDP法)で453
nmテあツタ。
ーに接続して溶剤をゆっくり蒸発させることによりフラ
スコの内壁にシヨ糖ジラウリン酸エステルの薄膜を張っ
た後、ナス型フラスコをデシケータ−に入れ減圧下1時
間乾燥した。この後、蒸留水3mJ1を加え、65℃に
加温しながら20分間ポルテックスミキサーにて振盪し
てやや濁った水懸濁液を得た。フラスコ底部には凝集物
が見られた。この原液を親木化処理したカーボングリッ
ド上に付着させた後、2%酢酸ウラニル水溶液中にグリ
ッドを2分間浸漬することによりネガティブ染色したも
のを日立HU−12A型透過型電子顕微鏡を用いて3〜
15万倍で観察するとおよそ0.1〜3JLの多数の閉
鎖小胞体(ベシクル)すなわち、リポソームが観察され
た。コールタ−N−4サブミクロンパーチクルアナライ
ザーによる測定法では平均粒子径は、Cumulant
法で434nm、ヒストグラム法(SDP法)で453
nmテあツタ。
なお、高圧セルを用いてDSC測定を行うと66.0℃
に強い吸熱ピークが見出された。
に強い吸熱ピークが見出された。
なお、純シヨ糖ジラウリン酸ジエステル11.3mgを
熱水循環ジャケット付の保温容器に入れ前記のクロロホ
ルム・メタノール5mlに溶解し、水3mlを加えて6
0℃に加温しながら3分間超音波処理し、溶媒を蒸発さ
せた後、ポルテックスをかける方法(逆相蒸発法)によ
っても同様のリポソームの形成が認められた。この時も
やはりフラスコ底部に凝集塊が認められた。
熱水循環ジャケット付の保温容器に入れ前記のクロロホ
ルム・メタノール5mlに溶解し、水3mlを加えて6
0℃に加温しながら3分間超音波処理し、溶媒を蒸発さ
せた後、ポルテックスをかける方法(逆相蒸発法)によ
っても同様のリポソームの形成が認められた。この時も
やはりフラスコ底部に凝集塊が認められた。
実施例2
ショ糖ラウリン酸モノエステル30.2%、ジエステル
39.3%、トリ以上のエステル30.5%(脂肪酸純
度はラウリン酸として99.4%)から成るショ糖ラウ
リン酸混合エステル100100mgQ100容ナス型
フラスコに入れ、クロロホルム・メタノール混合溶媒1
0m1を加えて溶解し、水10m1を加えて超音波処理
するなど実施例1の後段と同様にして逆相蒸発法により
リポソームを形成させた。酢酸ウラニルによりネガティ
ブ染色して電子顕微鏡で観察したところ、直径O01〜
3牌のリポソームの生成を認めた。また、生成したリポ
ソーム懸濁液には沈殿を生じないので実施例1の純ショ
糖ジエステルよりもコロイド化学的に安定であることが
分る。なお、本例で使用したショ糖ラウリン酸混合エス
テルの粉末はDSC[定により44.1”0に明瞭な吸
熱ピークが見出された。これに対して上記の懸濁液を高
圧セルに入れてDS(Jl定を行うと76.3℃に吸熱
ピークが見出された。
39.3%、トリ以上のエステル30.5%(脂肪酸純
度はラウリン酸として99.4%)から成るショ糖ラウ
リン酸混合エステル100100mgQ100容ナス型
フラスコに入れ、クロロホルム・メタノール混合溶媒1
0m1を加えて溶解し、水10m1を加えて超音波処理
するなど実施例1の後段と同様にして逆相蒸発法により
リポソームを形成させた。酢酸ウラニルによりネガティ
ブ染色して電子顕微鏡で観察したところ、直径O01〜
3牌のリポソームの生成を認めた。また、生成したリポ
ソーム懸濁液には沈殿を生じないので実施例1の純ショ
糖ジエステルよりもコロイド化学的に安定であることが
分る。なお、本例で使用したショ糖ラウリン酸混合エス
テルの粉末はDSC[定により44.1”0に明瞭な吸
熱ピークが見出された。これに対して上記の懸濁液を高
圧セルに入れてDS(Jl定を行うと76.3℃に吸熱
ピークが見出された。
実施例3
ショ糖ラウリン酸モノエステル30.2%、ジエステル
39.3%、トリ以上のエステル30.5%(脂肪酸純
度はラウリン酸として99.4%)から成るショ糖ラウ
リン酸混合エステル40 m gを100+nQ容ナス
型フラスコに取り、実施例1と同様にしてフラスコ内壁
に膜を張った。この後、PBS緩衝液(Na H2P
O4・12H202,9g、KH2PO40,2g、M
CI 0.2g、NaCJl 8.Ogを1文の蒸
留水に溶解して調蜘した。pH7,2)5mgとO,1
M5.6−ジカルポキシフルオレツセン(以下CFとい
う)1mgを入れて60℃に加温しながらポルチックス
イングに付した。
39.3%、トリ以上のエステル30.5%(脂肪酸純
度はラウリン酸として99.4%)から成るショ糖ラウ
リン酸混合エステル40 m gを100+nQ容ナス
型フラスコに取り、実施例1と同様にしてフラスコ内壁
に膜を張った。この後、PBS緩衝液(Na H2P
O4・12H202,9g、KH2PO40,2g、M
CI 0.2g、NaCJl 8.Ogを1文の蒸
留水に溶解して調蜘した。pH7,2)5mgとO,1
M5.6−ジカルポキシフルオレツセン(以下CFとい
う)1mgを入れて60℃に加温しながらポルチックス
イングに付した。
生成した水懸濁液を冷凍遠心機を用いて4℃にて150
00rp■で2θ分間遠心分離にかけた。上澄を除き、
沈殿物をPBS緩衝液で洗い流し、さらにPBS緩衝液
を加えてかきまぜた後再び遠心した。この操作を4回く
り返してリポソーム外水相のCFを除き、沈殿物にPB
S緩衝液を加えて2℃見の原液を得た。
00rp■で2θ分間遠心分離にかけた。上澄を除き、
沈殿物をPBS緩衝液で洗い流し、さらにPBS緩衝液
を加えてかきまぜた後再び遠心した。この操作を4回く
り返してリポソーム外水相のCFを除き、沈殿物にPB
S緩衝液を加えて2℃見の原液を得た。
つぎに、リポソーム内水□相にCFが封入されたことを
確認するためにこの中から100plを取ってPBSl
s衝液を加えて3mgとしたもの(対照)と、原液10
0g1に10%トリトンX−100(ポリオキシエチレ
ンイソオクチルフェニルエーテル)水溶液500ILi
を加え、さらにPBSp衝液を加えて3mjlとしたも
の(内水相から流出したCFの検定試料)とを調製し、
蛍光強度の測定を行ったところ(励起光490nmとし
、520nmのCFの極大吸収波長での蛍光強度を測定
した0両者の蛍光強度に差があればリポソームの内水相
中にCFが封入されたことを示す。)、木実験によって
内水相にCFのo、19JLIlolが封入されている
ことが確認できた。この測定の原理はリポソーム内水相
に封入されている場合はCF’が内水相内に濃厚に存在
するために520nmのCFの特性吸収が観察されない
のに対して、リポソームが破壊されることにより洩れ出
したCFが希薄であるため520nmでの蛍光が観察さ
れることを利用したものである。
確認するためにこの中から100plを取ってPBSl
s衝液を加えて3mgとしたもの(対照)と、原液10
0g1に10%トリトンX−100(ポリオキシエチレ
ンイソオクチルフェニルエーテル)水溶液500ILi
を加え、さらにPBSp衝液を加えて3mjlとしたも
の(内水相から流出したCFの検定試料)とを調製し、
蛍光強度の測定を行ったところ(励起光490nmとし
、520nmのCFの極大吸収波長での蛍光強度を測定
した0両者の蛍光強度に差があればリポソームの内水相
中にCFが封入されたことを示す。)、木実験によって
内水相にCFのo、19JLIlolが封入されている
ことが確認できた。この測定の原理はリポソーム内水相
に封入されている場合はCF’が内水相内に濃厚に存在
するために520nmのCFの特性吸収が観察されない
のに対して、リポソームが破壊されることにより洩れ出
したCFが希薄であるため520nmでの蛍光が観察さ
れることを利用したものである。
さらに、前記のリポソーム懸濁液を1日放置した後、同
様に蛍光強度の測定を行って同様の結果を得たが、経時
的にリポソーム内水相のCFが外部へ洩れ出すことが認
められた。
様に蛍光強度の測定を行って同様の結果を得たが、経時
的にリポソーム内水相のCFが外部へ洩れ出すことが認
められた。
実施例4
実施例2と同じ組成の混合ショ糖ラウリン酸エステル4
0mgとコレステロール11 、4mgを100mJL
容ナス型フラスコに取り(モル比2対l)、クロロホル
ム・メタノール混合溶媒を加えて溶−させた後、PBS
緩衝液5mJlと0.1M CFlMを加えてポルテ
ックス法によりリポソーム懸濁液を得た。実施例3と同
様に遠心した後沈殿物の2mJl懸濁液を調製した。実
施例3と同様にして、リポソーム内水相に封入されたC
F量を求めたところ、CFの保持量は0.321LMで
あった。また、6日間経過後も封入されたCFはリポソ
ーム外に洩れ出されなかった。
0mgとコレステロール11 、4mgを100mJL
容ナス型フラスコに取り(モル比2対l)、クロロホル
ム・メタノール混合溶媒を加えて溶−させた後、PBS
緩衝液5mJlと0.1M CFlMを加えてポルテ
ックス法によりリポソーム懸濁液を得た。実施例3と同
様に遠心した後沈殿物の2mJl懸濁液を調製した。実
施例3と同様にして、リポソーム内水相に封入されたC
F量を求めたところ、CFの保持量は0.321LMで
あった。また、6日間経過後も封入されたCFはリポソ
ーム外に洩れ出されなかった。
Claims (2)
- (1)ショ糖の脂肪酸エステルからなる壁膜を有するこ
とを特徴とするリポソーム。 - (2)ショ糖の脂肪酸エステルがジ脂肪酸エステルを含
有する特許請求の範囲第1項記載のリポソーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4634785A JPS61207324A (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | リポソ−ム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4634785A JPS61207324A (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | リポソ−ム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61207324A true JPS61207324A (ja) | 1986-09-13 |
JPH0533684B2 JPH0533684B2 (ja) | 1993-05-20 |
Family
ID=12744605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4634785A Granted JPS61207324A (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | リポソ−ム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61207324A (ja) |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63182029A (ja) * | 1987-01-22 | 1988-07-27 | Agency Of Ind Science & Technol | リポソ−ム |
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