JPH0311093A - 高hlbショ糖脂肪酸エステルの精製方法 - Google Patents

高hlbショ糖脂肪酸エステルの精製方法

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JPH0311093A
JPH0311093A JP14442689A JP14442689A JPH0311093A JP H0311093 A JPH0311093 A JP H0311093A JP 14442689 A JP14442689 A JP 14442689A JP 14442689 A JP14442689 A JP 14442689A JP H0311093 A JPH0311093 A JP H0311093A
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fatty acid
reaction mixture
water
ester
precipitate
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JP14442689A
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Shusaku Matsumoto
修策 松本
Yoshio Hatakawa
畑川 由夫
Akihiko Nakajima
明彦 中島
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、高HLBショ糖脂肪酸エステルの工業的な精
製方法間する。 さらに詳しくは、本発明は、反応工程に於ても、又、精
製工程に於ても有機溶媒を一切使用せずに含水状の高H
LBショ糖脂肪酸エステルを工業的に精製する方法に関
するものである。
【従来の技術】
(背景) 現在、界面活性剤として有用なショ糖脂肪酸エステル(
以後(S E)と略す)は、工業的にショ糖と08〜C
22の高級脂肪酸メチルエステルとを溶媒(ジメチルホ
ルムアミドやジメチルスルホキシドなど)中で適当な触
媒下で反応させるか(溶媒法:特公昭35−13102
1又は溶媒を用いずに水を使ってショ糖を脂肪酸石鹸と
共に溶融混合物とした後、触媒の存在下に高級脂肪酸メ
チルエステルと反応させること(水媒法:特公昭51−
14485号)により得られている。 しかし、これら二種の合成法のいずれによっても、その
反応混合物中には5目的とするSEの他に、未反応の糖
、未反応の脂肪酸メチルエステル、残留触媒、石鹸、遊
離脂肪酸等の夾雑物を含んでおり、これらの夾雑物のう
ち含量が規定量を越す不純分は、製品と成る以前に除去
されなければならない、特に、前者の溶媒法では、近年
規制が特に厳しくなってきているDMFなどの高沸点極
性溶媒の除去に煩雑な手数を必要とする。 これに反し、後者の水媒法によれば、反応溶媒が反応混
合物中に混入して(る恐れはないが、矢張り多量の不純
物を含むので、普通その精製には多量の有機溶媒(以下
、単に(溶媒)という)が利用されるが、Ii!l製用
溶媒の利用は、下記の如く工業的に多くの不利益をもた
らす。 ■ 爆発、火災の危険性。 ■ 上の■に備えた電気装置の防爆化。 ■ 上の■に備えた製造装置の密閉化。 ■ 上の■に備えた建物全体の耐火構造化。 ■ 上の■、■、■による固定費の上昇。 ■ 溶媒の損耗による原価の上昇。 ■ 製品SE中に残留する残留溶媒による負効果。 ■ 従業員の健康上への悪影響、ひいてはその予防のた
めのシフト数増加による口数の増大と原価の上昇。 これらの溶媒使用に因る不利益は、特にSEの工業的生
産を意図する場合、殊に著しい障害となる。それ故、S
E精製時における精製溶媒の使用を不必要化ならしめる
精製技術の開発は、当業界における切実な要望である。 (従来技術の問題点) そこで従来から有機溶媒を利用しない精製法が検討され
、例えば代表的なものとして、+11酸性水溶液による
SEの沈殿方法(英国特許809.815 +1959
1) !2+ −殻の中性塩水溶液によるSHの沈殿法(特公
昭42−88501 などが知られている。 ところが、従来からの以上の精製法によっても精製され
た高HLBショ糖脂肪酸エステルの多くが回収できない
ため、高い価値の高HLBショ糖脂肪酸エステルの工業
的手法は確立されていなかった。
【発明が解決しようとする課題] よって本発明が解決しようとするj!ll屈は、反応工
程に於ても、又、精製工程に於ても一切溶媒を使用しな
いで、工業的に、高HLII−SEを精製するための技
術を開発することによって、反応溶媒及び精製溶媒の使
用に起因する一切の問題点を解決することである。 (発明の概念) そこで本発明者は、(イ)水相側に溶解する5Efiを
最少限に押えること、(ロ)未反応部の分解を避けるこ
と、の二点の解決を目標として多くの塩析実験を行なっ
た結果、中性塩を反応混合物の水溶液中に溶解させたと
き、適当なpit  rM度、中性塩の濃度及び水量の
組合せの下で、多くの割合のSEが沈殿するのみならず
、水相には未反応の糖以外に触媒由来の塩が溶解するに
至るという、都合の良い現象を見出した。そして、ここ
に沈殿したSEを再度水に溶解後、中性塩の水溶液によ
る再沈殿操作を反復して、尚も、残留してSEに含まれ
ている未反応部を除去して後、この沈殿を適当なpHを
持つ酸性の水を加え、攪拌することによって、沈殿中の
高HL I3分が酸性水相中に移行し、残余の沈殿中に
は低HLB分が残留する事実が分った。 因に、ここに水相中へ移行した高HLB−3Hの精製及
び回収は、従来技術では不可能であったが1発明者は、
鋭意研究の結果、脂肪酸の添加によって高HLB−SE
の精製及び回収技術を確立したものである。 かくして、SE反応混合物中から、有機溶媒を全く使用
せずに、 (11不純物を除去すること、 (2)高HLBのSEを得ること、ひいてはSEを用途
に合わせて分別すること が工業的に可能となった。 (M要) 本発明は、上記知見に基づ(もので、目的物のショ糖脂
肪酸エステルの他、未反応の糖 未反応の脂肪酸メチル
エステル、触媒、石鹸、脂肪酸を含む反応混合物を、中
性領域のpHにtA整し、水、中性塩を加えることによ
り生じる沈殿物を酸性の水で洗浄し、洗液に脂肪酸を添
加して、’S Eの沈澱物を得ることを特徴とする高H
LBショ糖脂肪酸エステルの精製方法を要旨とする。 (発明の骨格) 従って、本発明は以下の諸工程から成り立つ。 (I)粗製のSE反応混合物からの不純物の除去工程(
塩析工程)。 (11)不純SE沈殿を洗浄する工程(分別工程)。 (m)高HLB−SEの回収工程(脂肪酸添加による高
HLB−3Eの再沈Ftt)。 以下、発明に関連する種々の事項につき分脱する。 〔水媒法SE合成反応混合物) 水媒法合成によるSEの製造法は、ショ糖を水の存在化
に脂肪酸石鹸と共に溶融混合物とした後、触媒の存在化
に高級脂肪酸メチルエステルと反応させる方法であって
(特公昭51−14485等)、その特徴は、その反応
混合物が、溶媒法合成による当該混合物に比較して、石
鹸をより多く含む反面残留する反応溶媒を含まないとい
う利点を持つことである。 そして一般に、SEのエステル分布は、モノエステルl
O〜75%(ジエステル以上が90〜25%)である、
そして、脂肪酸メチルエステル、石鹸及び脂肪酸の夫々
に主として含まれる脂肪酸根は、飽和であって、共通の
C11li〜C22の炭素数を持つ。 (加水) 次に、上の反応混合物に対して水を、 水:反応混合物=5:1〜40:l(重量比)(1)式
の割合になるように、更に望ましくは、水:反応混合物
= 20 : If重量比)(2)式の割合に加えると
共に、pllを6.2〜8.2、望ましくはpll7.
5とする この場合、水の添加割合が上の範囲から外れ、例えば、
水と反応混合物との量比が5未満となった場合は、得ら
れた水溶液の粘度が大となり、実質的に以後の操作が困
難となる。また、逆に、水と反応混合物との量比が40
超過となる程に過剰の水を加えた場合は、粘度が小とな
って以後の操作が容易となるが、反面、未反応糖等の回
収に際して水分の除去に多大のエネルギーコストを必要
とすることになって、経済性が失われることになる。 さらに、水溶液のpllは、目的とするSEの分解を避
けるため、 pll[i、2〜8.2の間にU!4Y!
1されるのが好ましい、 pH8,2以上の水素イオン
濃度下では、アルカリによる定量的なSEの分解が起こ
る心配があり、またpH6,2以下の弱酸性域でも、例
えば90℃以上の高温にさらされると、酸分解の恐れが
ある。 (塩析) 以上の如< pHlJ整されたSE反応混合物の水溶液
を、なるべくpH6.2〜8.2に保って、更に中性塩
を加える。 本発明者らは、中性塩を加えて得たSEの沈殿を含む水
溶液を、pH6.2〜8.2まで加熱昇温させると、添
加された中性塩が乳酸塩、酢酸塩、食塩又は芒硝のいず
れであっても、中性塩の濃度を6%に設定することによ
って、多くの割合のSEが沈殿するという現象を見出し
た。この現象は特異な現象であると共に、発明目的上、
重要な価値を有するものである。そしてこの事実を巧妙
に利用することによって、 ■ 未反応糖 ■ 触媒由来の塩 ■ 添加された中性塩 の三者は水相に移行し、沈殿したSEのケーキ(即ち、
泥漿状スラリー)と分離できるようになるのである。 第1表は、この現象をより詳しく示すものである。同表
において、 水相側に溶解しているSEの重量=Y [gl沈殿して
いるSEの重量=X [g] 全S E (X+Yl [gl に対して、水相側に溶
解しているSEの重量割合=φ[%] とすれば、φは下式(3)で定義される。 ここで、以下の条件; 温度=75℃ pl+=7.8、 水: 5E=20: 1 (重量比) 脂肪酸残基=ステアリン酸 SEの組成 ショ糖脂肪酸エステル   =94% 未反応脂肪酸メチルエステル=2% 石鹸           =2% 脂肪酸          =1% その他          =1% SE中のエステル分布:モノエステルエフ3%ジエステ
ル以上=27% (以下余白) 表−1 中合計塩=触媒由来の塩+加えられた中性塩このように
して中性塩の溶解量を決めることによって、φ=0に近
づけることができ(即ち、多くの割合のSEを沈殿化す
ることができ)、沈殿したSEの濾取又は遠心分離によ
り、水相側に溶解しているショ糖、中性塩等を除去する
ことができる。 (洗浄) 前記塩析工程に於て、中性塩の添加により反応混合物水
溶液中から多くの割合で沈殿せしめられたSEは、含水
状態、即ち、泥漿(スラリー)状のものである。このも
のは、比較的少量ではあるが、塩類、ショ糖などの夾雑
物を含む0発明者はこの不純泥漿の精製法につき鋭意研
究した結果、これを酸性の水で洗浄することによって良
好な結果が得られることを見出した。 即ち、上記不純SEスラリーを、pl+=3.0〜5.
5に調整された酸性水で洗浄することによって、不純物
が溶去される。ここに使用される酸は、例えば塩酸、硫
酸等の鉱酸及び酢酸、乳酸等の有機酸が適当であるが、
可食性の酸であれば、別設例示のもののみに限る訳では
ない、なお、酸性水の温度は、10〜40℃が適当であ
る。 このような条件の下で洗浄することにより、ケーキ側か
ら除去を希望する不純物(糖、添加中性塩及び触媒由来
の塩等)を水相側に移行させることができる。 以上の洗浄操作に当たり、酸性水の温度が40℃以上に
なると、操作が長時間、例えば数ケ月にも及んだとき、
SEの酸分解が懸念されるだけでなく、粘度が上昇して
操作が困難となる。他方、10℃以下の低温の保持には
、経済性を軽視した冷凍機の設備が必要となる。従って
、普通は10〜40℃、殊に常温付近での操業が好まし
い。 なお、この酸性水によるSEケーキの洗浄に際しては、
本ケーキ中に含まれている未反応糖、加えられた中性塩
及び触媒の中和により副生じた塩の王者を成るだけSE
ケーキから除く必要があるので、SEケーキは、包摂す
る不純物の粒子な遊離させるため、該酸性水中で可能な
限り小さい粒子径になるまで細断されているのが望まし
い、この目的は、例えば、分散混合1(例えば特殊機器
工業(…製(ホモミキサー))、ホモジナイザー又はコ
ロイドミル(例えば商品名(マイコロイダー))等の細
分化装置により効率的に達成でき、未反応糖、触媒由来
の塩及び中性塩の王者は、全量沈殿SEのケーキから酸
性水相中に移行する。 このとき沈殿物から、高HLB−3Eが酸性の水側へ溶
は始めるという注目すべき現象が起こる。この高HLB
−SEの水に対する溶解傾向は、系の温度、pat等の
要因によって変化するが、例えば常温でpHが3.5程
度の場合、添付第1図の通りである。 ここで、高HLB−3Eは高い水溶性を持っているので
、仮にこれを(水溶性SE)と名付け、符合として“Y
“を与える。Yは高いHLBを持ち、従って高い水溶性
を示す、このため、酸性の水溶液中でも沈殿せず、該溶
液内に普通に溶解すこれに反し、低HL B −S E
は低い水溶性を持つので、一般に一定の酸性度では沈殿
する傾向がある。そこで仮にこれを(沈殿性SE)と名
付け、符合として“X”を与える。Xは低いHL Bを
持ち、従って酸性水溶液中から沈殿し易い。 上記第1図はモノエステル、ジエステル及びトリエステ
ル王者の合計を100%で表わした三角座標である。同
図に於て、M点は、元のサンプルSEの組成を表す、X
点は、低HLBのSEで沈殿性SEの組成を表す、Y点
は、高HLBのSEで、水溶性SEの組成を表す、添字
1.2.3はエステル分布の異なるSEを表す。 例えば、同図に於て、M2なるエステル分布(モノエス
テル=73%、ジエステル=22%、トリエステル=5
%)を持つSEサンプルにSEJ度として3%になるよ
うにpl+3.5の水溶液を加えれば、該SEは(x2
)なるエステル分布(モノエステル=68%、ジエステ
ル=25%、トリエステル=7%)を持つ沈殿性SEと
、(Y2)なるエステル分布(モノエステル=84%、
ジエステル=13%、トリエステル=3%)を持つ水溶
性SEとに分割されることが示される。 分割されるx2とY2の重量すなわちWX2及びWY2
は、三角座標の性質から 1M2 =WX2 + WY2      (alWY
2−Y2M2= WX2−X2M2      (b)
(但し、Y2M2は、M2点とY2点間の距離、X2M
2は、x2点トM2点間の距離、1M2はM2)重量、
WX2はx2の重量、WY2はY2の重量、但し重量は
乾燥物としての値) なる(al  fbl二元方程式を解くことによって求
められる。 このように、相対的にモノエステル含量の高いSE(即
ち、HLBの高いSE)は、酸性水の方に溶解し易く、
相対的にモノエステルの低いSE(即ち、HLBの低い
SE)は、沈殿側に存在し易いという性質を巧妙に利用
することによって、SEを高HLBのものと低HLBの
ものとに定量的に分割できる。なお、−射的にSE中の
モノエステル含有率が高い程、水へ溶解するS E f
Ylの量が増加し、その逆の場合は水へ溶解するS E
 fYlの景が減少するという傾向も併せて発見された
。 か(して、本洗浄工程で得られた酸性水溶液は、相対的
に多量の高HLB−SEを含むので、低HLBのSEを
主体とする沈殿SEと濾過又は遠心分離する。 得られた濾液(又は上澄み)は、高HLBのSEの他に
、より少量の塩、シ:I糖等を含んでいるので更に精製
される必要がある。 (脂肪酸添加による高HLB−3Hの沈殿)そこで本発
明者らは、上記酸洗処理により得られた不純高HLB−
3E含有濾液中より、高HLBのSE(つま、り水溶性
SE)の沈殿物を得る目的で鋭意検討を加えた結果、該
濾液に脂肪酸を添加することによってこの目的を有効に
達成できることを知った。 SEが、水溶液中で一定の条件下で相互に合一して高分
子量のミセル構造の集合体を作ることは、公知(前掲書
102頁参照)である。 ところで、SEの種類であるが、ショ糖の分子の3個の
第一級水酸基の酸素原子に、夫々1〜3個の脂肪酸残基
が結合したものを夫々モノエステル、ジエステル及びト
リエステルと称している。そして周知の如く、モノエス
テルは、親水性がジエステルやトリエステルに比較して
大きい代りに、水中におけるミセル形成の度合いが小さ
いので、比較的低分子量の(分子の直径の小さい)SE
ミセル集合体を形成する。逆に、ジエステルやトリエス
テルは、親水性が比較的小さい代りにミセル形成能が非
常に大きいので、水中では、極めて大きな分子量の(即
ち、分子径の大きい)SEミセル集合体を形成する。 発明者らは、以上の事実から帰納的に、高HLBで親水
性の大きなSE(つまり水溶性であって、モノエステル
の含有量が大略80%を越えるもの)が水中で脂肪酸の
ような疎水性物質と接触すると、通常のミセル構造と異
なったSEミセル集合体が形成され、更にその集合体が
集合、巨大化してもはや水溶液状態で存在できな(なり
、遂にはSEと脂肪酸とが合体して、沈殿するであろう
と推定した。仮にこの推定が正しいとすれば、本沈殿現
象をうまく利用することにより、工業的な規模で、通常
の手段では容易に分離できない水溶性SEを沈殿させう
ることを期待できる筈である。 そこで以上の構想を基に種々検討を加えた結果、脂肪酸
により高HLB−3Eが選択的に沈殿するという新規な
知見が得られるに至ったものである。以下、本新規知見
の詳細を項分けして解説する。 fal脂肪酸の添加による高)fLB−3Hの沈殿現象 発明者らは上述の想定に従って水溶性SE(モノエステ
ル80%以上、従ってジエステル及びトリエステル合計
20%以下)を含む水溶液に脂肪酸を添加したとき、温
度=常温〜90℃、pH=3.0〜55のとき、脂肪酸
は添加の当初水溶液中に浮遊しているが、直ぐに沈殿状
又は溶融状のものに成長して、遂には、容器の底部に沈
殿して(るという驚くべき事実を発見した。この底部の
沈殿物は、多量の高HLB−3Eと、添加した量に略々
近い量の脂肪酸との混合物からなっていた。なお、この
沈殿物の生成量は、一般にJ ■ 水溶液の温度が高い程(1#温〜90℃の範囲で)
、 ■ pHが、低い程(pH=3.0〜5.5の範囲で)
、 ■ 添加される脂肪酸の量が多い程(成る一定範囲内の
量で)、 ■ 溶解している水溶性SEの濃度が大きな程(1〜4
%の範囲で)、 ■ 水溶性SE中に含まれるモノエステルの比率が低い
程(モノエステル80%以上で)、夫々増加することも
引き続き発見された。 以上の現象について、■の温度の高い程沈殿物の量が増
加するのは、脂肪酸の溶融によってSEと脂肪酸の合一
が促進されるためであろうと推定され、事実融点以下の
固体温度下では、沈殿量は数分の−に減少する。しかし
SEの対温度安定性の見地では、可及的低温である方が
望ましいので、無制限に高温にするのは好ましくない。 従って実験的に、大略pH6.2〜8.2の範囲の温度
が、沈殿量とSEの安定保持の両面を満足する好ましい
結果を与える。因に、C2Qのアラキン酸でも融点77
℃であるから、この上限温度値は、SEを構成する通常
脂肪酸の融点以上である。 ■のpH域が、低い程、沈殿物の量は増加する0周知の
如く、SEはアルカリ側pH域よりむしろ酸性1111
pl+域に於て遥かに安定である。但し酸性が余りに強
すぎてもSHの安定性を害するので、弱酸性のpH3,
0〜5.5の範囲とするのがよい、この範囲のpH域に
於ては、pHが低い程沈殿の生成量が増加する。多量の
沈殿を得るためには、その他の条件も配慮して、大略p
113.5〜4.0の弱酸性領域が好適である。 ■の必要な脂肪酸の添加量は、溶解状態にある水溶性S
Eの量及び濃度に依存している。従って厳密に言うと、
脂肪酸の添加量と沈殿量とは必ずしも相関しないが、傾
向的には多(脂肪酸を添加した方が長屋の沈殿を生じる
ケースが多い。 しかし余りに過剰な脂肪酸の添加は、−射的に沈殿生成
量を増大させる反面、不純物としての脂肪酸を増やすこ
とになるので、得られた高HLB−3Hの純度低下を引
き起こすという望ましくない結果を招く。 ■の水溶性SE(高HLB−3E)が過剰に溶存してい
る場合、水溶液の粘度、比重共に大きくなり過ぎて沈殿
物の分離が困難となる。 そこで例えば、ステアリン酸がSEの構成脂肪酸の場合
には、水溶液SEの濃度=2.0%程度が分離効率上好
ましい。 ■のSEは一般にモノエステルの含有量が80%以下の
場合には、pHが酸性域となると水溶性を保つことがで
きずに、一部沈殿してくる0発明者らの経験によると、
多くの場合モノエステルが80%以上(従ってジエステ
ルとトリエステルとの合計=20%以下)ならば、pl
+=3.5〜4.0程度で水溶性である。モノエステル
が90%以上の場合ならば、SEはより確実に水溶性を
保ち、上述程度の酸性領域でも沈殿しない。 次に沈殿する量であるが、やはりモノエステルの含有量
の少ないSE(モノエステル含有量〉80%に於て)の
方が沈殿物の量が多くなる。即ち、ジエステルやトリエ
ステルの含有量が多い程(但し、ジエステル中トリエス
テルの含有量<20%に於て)、沈殿量が多くなるとい
う傾向がある。 以上の知見は、以下のような水溶性SEの回収技術を導
(。 fbl  脂肪酸の添加による水溶性SEの回収技術。 従来から、溶媒を用いずに水溶性SE(モノエステルを
多く含み、高いHLB値を持つ)を得ることは、工業的
に容易ではなかった。しかし、上述の発明者らの発見し
た現象をうまく利用すれば、無害な物質(つまり脂肪酸
)を添加するだけで、溶媒を用いることなく、水溶性の
高HLB−SEを沈殿物として回収するという新しい工
業的技術への展望が開ける。 以下、主としてステアリン酸を構成脂肪酸とする水溶性
の高HLB−3Hの回収技術につき説明するが、この技
術は当然ステアリン酸の添加のみに限定されるものでは
なく、他種脂肪酸の添加によっても工業的に実施可能で
ある。しかし問題を複雑にさせないため、SEの構成脂
肪酸と同種の脂肪酸の添加が望ましい。 (イ)高HLB−3E (水溶性SE)を含SE粗製物
の酸洗工程で得られた酸性の水溶液は、高HLB−SE
を含む他、塩、ショ糖等をも含む。 この酸性水溶液を、pl+3.0〜5.5に維持し、か
つ好ましくは50℃〜80℃に加温して含有SE濃度を
1.0〜4.0%、より好ましくは2%の5E11度と
しておく。 (ロ)脂肪酸の添加量 以上の酸性水溶液に、ステアリン酸(又はそれと類似の
脂肪酸)を加えると、脂肪酸の周辺に高いHLB値を持
つ水溶性SEが凝集し始め、遂には合一して、沈殿物を
形成していく、添加すべき脂肪酸量は、以下の範囲がよ
い。 しかし得られる高HLB−3E純度及び高HL B −
S Hの回収率の二点を配慮すれば、好ましい脂肪酸の
添加量は の範囲である。 (ハ)水溶液のpH 脂肪酸の添加に当たり、対象高HLB−3E含有水溶液
に適当な酸を加えてpl+=3.0〜5,5に調整すべ
きことは前述したが、この際、 pnを=3.5〜4.
0とするのが幾つかの点で好ましい。SEの安定性の点
で、過度のアルカリ域puは最も避けるべきで、また逆
に、強酸性であっても、SEの分解をもたらすのでよ(
ない0弱酸域のpl+3.5〜4.0であれば、短時間
ではSEは安定である。また、高HLB−SE (水溶
性SE)の沈inを増やす点からいっても、本pH域が
好ましい、その他、pl+が3.5〜4.0であれば、
形成された沈殿物の分離装置の金戊腐触を引き起す危険
性も少ない。(但し、pl+調整剤としての塩酸や高温
度の硫酸の使用は避けるべきである。)。 次に、pl+を弱酸性となした水溶液を攪拌し、沈殿化
を完結させる。この攪拌は、強い方がよ(、時間は約l
O分間程度で足りる。 かくして分離された沈殿物は、大略80%の水分と20
%の固形分を含んでいる。含まれている水分を除いた後
の乾燥固形分の組成比は、 (以下余白) 程度の値をとることが多い。 (ニ)沈殿物の洗浄 以上の脂肪酸添加により析出した高HLB−3Eと脂肪
酸とが合一した沈殿は、水以外に、塩、ショ糖等の不純
物を随伴するが、これを引き続き酸性水で洗浄すること
により水溶液(上澄液)層と分別され、それだけで不純
物(塩、ショ糖等)の含有量が少なくなり、純度が向上
する。なお、この後洗浄操作は所望により二回以上反復
することができ、これにより高HLB−3Hの純度が一
層向上する。 〔ホ)回収率 以上の操作により、当初水溶状態で存在していた高HL
B−3Eを85〜95%という高い割合で沈殿物として
回収できる。そして得られた高HL B −S E合材
沈殿は、固形分5〜20%の沈殿として、濾別、回収さ
れた後、中和されて再び水に溶解された後、要すれば乾
燥工程に付してもよい。 【作用】 未反応の糖、未反応の脂肪酸メチルエステル、触媒、石
鹸、脂肪酸を含む水媒法合成になるショ糖脂肪酸エステ
ル生成反応混合物に酸を加えて中性領域のpHに調整後
、水、中性塩を加λて適当な温度下に塩析すると、ショ
糖脂肪酸エステル、未反応の脂肪酸メチルエステル、石
鹸及び脂肪酸が沈殿し、多くの割合いのSEを沈殿相と
して回収することができる。 次いで、この沈殿を酸性の水で洗い、洗液に脂肪酸を加
えて、発生した沈殿を分離してショ糖、加えられた中性
塩及び触媒の中和により副生じた塩等の不純物を除去す
ることができる。その後、該沈殿のpHを中性値に調整
することによって、高HLB−SEのスラリーが得られ
る。かくして−切の溶媒を使用せずに高いHLB値を持
つSEの工業的精製が可能となる。
【実施例】
以下、実施例により発明実施の態様を具体的に説明する
が、各例示は当然説明用のものであって、発明の技術的
範囲とは直接関係のないものである。 1亘」 下表−2の組成で表される水媒法SE反応混合物を乳酸
で中和後、乾燥させた乾物100kgに水2、 DQO
kgを加λて溶解させた。 この水溶液に食塩を100Kg加えて、80℃まで加熱
、昇温させ、沈殿したケーキを濾別し、固形分45.0
%のケーキを得た。 *エステル分布:モノエステル65%、ジエステル以上
35%。 前記のケーキに、常温塩酸水(+1113.8 ) 2
,000Kgを加えたところ、直ちにSEが白色沈殿と
して析出した0次いで、この沈殿を含む酸性の水溶液(
pJ13.81をホモミキサー(前掲)で、充分攪拌し
た後、沈殿を濾取した。この沈殿に、再び酢酸水を加え
て再洗浄する操作を二回行った後、苛性ソーダでal1
7.5に調整後の沈殿は、32%の固形分を含有し、そ
の乾燥物は、下表−3の組成を持っていた。 表−3 この濾液的6,000kgをpl+3.5に調整し、そ
れにステアリン酸(固形粉末)を200g加えて温度8
0℃まで加熱し、攪拌したところ、沈澱が生じた。その
沈澱の組成は下表−5の通りとなった。 一方、酸性水によって、沈殿が洗浄されるに際して生じ
た濾液の量は、上の操作によって約6.000Kgに及
んだ。 この6.000Kgの濾液に含まれる固形分は、下表−
4の通りであった。 表−4 なお、この水溶液の固形分濃度は13.2%であった。 そしてSE中でのモノエステル含有量は80.0%であ
った。 このように、当初の反応混合物中のエステル分布におい
て、モノエステル含量65.0%(ジエステル以上35
%)のSEが、モノエステル含f180.0%に上昇し
、その分高いHLB値を示すSEとなった。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明は、水媒法シーヨ糖脂肪酸エ
ステル反応混合物から一切の溶媒を使用しないで、工業
的に、高HLBのショ糖脂肪酸エステルの精製を可能な
らしめる手段を提供し得たことによって、以下のような
多大の効果を奏する。 4、
【図面の簡単な説明】
第1図は、SEのエステル組成と酸性水への溶解度との
関係を示す三元グラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 目的物のシヨ糖脂肪酸エステルの他、未反応の糖未
    反応の脂肪酸メチルエステル、触媒、石鹸、脂肪酸を含
    む水媒法シヨ糖脂肪酸エステル合成反応混合物を、中性
    領域のpHに調整し、水、中性塩を加えることにより生
    じる沈殿物を酸性の水で洗浄し、洗液に脂肪酸を加えて
    析出する沈殿を中和することを特徴とする高HLBシヨ
    糖脂肪酸エステルの精製方法。 2 反応混合物の組成が、 未反応のシヨ糖=1.0〜80.0% 未反応の脂肪酸メチルエステル=0.5〜10.0% 触媒=0.05〜7.0% 石鹸=0.5〜60.0% 脂肪酸=0.5〜10.0% である請求項1記載の方法。 3 反応混合物が、pH6.2〜8.2に調整される請
    求項1記載の方法。 4 pH調整後の反応混合物が、50〜80℃に加熱さ
    れる請求項1記載の方法。 5 反応混合物に加えられる水と反応混合物の重量比が
    、水:反応混合物=5:1〜40:1である請求項1記
    載の方法。 6 反応混合物のpHの調整に使用される酸が、乳酸、
    酢酸、塩酸及び硫酸からなる群から選ばれた酸のいずれ
    かである請求項1又は3記載の方法。 7 反応混合物中の脂肪酸メチルエステル、石鹸及び脂
    肪酸の夫々に主として含まれる脂肪酸根が、炭素数が1
    6〜22の共通飽和脂肪酸根を持つ請求項1又は2記載
    の方法。 8 反応混合物に加えられる中性塩が、食塩、芒硝、乳
    酸カリウム及び酢酸カリウムからなる群から選ばれた塩
    のいずれかである請求項1又は6記載の方法。 9 シヨ糖脂肪酸エステルのエステル分布が、モノエス
    テル含分として、10〜75%(ジエステル以上が80
    〜25%)である請求項1又は2記載の方法。 10 酸性の水のpH値が、3.0〜5.5である請求
    項1記載の方法。 11 酸性の水の温度が、10〜40℃である請求項1
    又は10記載の方法。 12 脂肪酸を添加された洗液のpHが3.0〜−5.
    5である請求講1記載の方法。 13 脂肪酸を添加された洗液の温度が50〜80℃で
    ある請求項1又は12記載の方法。 14 高HLBシヨ糖脂肪酸エステルがモノエステルを
    80%以上含む(ジエステルとトリエステルの合計が2
    0%以下)請求項1又は2記載の方法。 15 脂肪酸を添加された洗液中に含まれる高HLBシ
    ヨ糖脂肪酸エステルの濃度が1〜4%である請求項1、
    12又は13のいずれかに記載の方法。 16 脂肪酸の種類がシヨ糖脂肪酸エステルの構成脂肪
    酸と同一又は類似である請求項1、12又は13の記載
    の方法。 17 脂肪酸を添加された洗液中に溶解している高HL
    Bのショ糖脂肪酸エステルに対し、その1/4〜1/3
    0の脂肪酸を添加する請求項1、12、13、14、1
    5又は16のいずれかに記載の方法。 18 製品の粉末ショ糖脂肪酸エステルの組成が、下記
    範囲内に在る請求項1記載の製法。 水分=0.5〜5.0% 未反応脂肪酸メチル=0.5〜60.0% エステル石鹸=0.5〜10.0% 脂肪酸=0.5〜10.0% シヨ糖脂肪酸エステル=98.0〜15.0%
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0744819A (ja) * 1993-07-22 1995-02-14 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 磁気薄膜ヘッドの製造方法
US5565557A (en) * 1993-12-24 1996-10-15 Mitsubishi Chemical Corporation Process for producing sucrose fatty acid ester
JP2010144288A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Toyobo Specialties Trading Co Ltd ポリエステル編地

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