JPH0310956B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真装置において感光体上の未転
写トナーを清掃するクリーニング装置に関するも
のである。

従来、ブレード保持手段がクリーニングブレー
ドの像担持体への接触線における接平面とクリー
ニングブレードとのなす角度のうち、像担持体未
クリーニング側の角度が鋭角となるようにクリー
ニングブレードを保持してなるクリーニング装置
（通称ワイパーブレードクリーニング方式以下ワ
イパー方式と称す）においては、ブレード保持手
段として弾性を有するクリーニングブレードを第
１保持部材と第２保持部材とではさみ込み、スク
リユーで両保持部材同志を締めつけるか、ないし
は単一保持部材にクリーニングブレードを接着す
ることによりクリーニングブレードを直線状態で
保持する手段が実施されてきたが、上記保持方法
には スクリユーを締めつけることにより保持部材
が長手方向に彎曲してしまう。

締めつけ部分が収縮してブレードエツジが引
つ込んでしまう。

ブレード厚のバラツキを吸収できない。

接着のむずかしさ等によるクリーニングエツ
ジの直線性不良が発生する。

等の欠点があつた。

すなわち、感光体への均一なる当接状態が得ら
れず上記直線性不良部からトナーが通り抜けてし
まうことによりクリーニング不良が発生してしま
うという状況が見られた。

またクリーニングブレードの交換においても保
持部材が装置本体に直接スクリユー等により固定
されているため装置本体を機械から外し、クリー
ニングブレードの交換を行うという面倒な作業が
あつた。

また、クリーニングブレードが保持手段に接着
されている場合にはこのクリーニングブレードの
交換は保持手段ごとの交換となるといつた非常に
コストの高いものになつていた。

本発明は上記の事情に鑑みなされたものであつ
て、その目的とするところは、従来装置の欠点で
あつたクリーニングエツジの直線性不良、ブレー
ド保持部材の波打ち、クリーニングブレードの厚
さのバラツキ吸収不可が解消できるばかりかクリ
ーニングブレードの交換作業が容易になる電子写
真装置のクリーニング装置を提供することにあ
る。

以下、本発明を図面を参照して説明する。

図面中１は像担持体Ｄとしての感光体、２はク
リーニング装置である。

このクリーニング装置２はブレード保持部材３
を備えている。このブレード保持部材３にはブレ
ード装入部４が形成してあり、このブレード装入
部４は第１の直線平行部５と第２の直線平行部６
とより成り、第１、第２の直線平行部５，６の中
間が屈曲部７，８になつている。

そして第１の直線平行部５と第２の直線平行部
６とのなす角度αは15度程度である。また、ブレ
ード装入部４の底部には位置決め面９が形成して
ある。ブレード装入部４内にクリーニングブレー
ド１０が挿入してあり、クリーニングブレード１
０のクリーニングエツジ１５は前記感光体１に当
接している。

このクリーニングブレード１０の厚さは、ブレ
ード装入部４の間隔よりわずかに小さくしてあ
る。そして、クリーニングブレード１０の端面１
１は前記位置決め面９に当接しており、またクリ
ーニングブレード１０は第１、第２の直線平行部
５，６に沿つて屈曲されていてクリーニングブレ
ード１０の後端部上縁のエツジ部１２は第１の直
線平行部５の上面５ａに当接しクリーニングブレ
ード１０の下面１０ａは下側の屈曲部８に当接し
またクリーニングブレード１０の上面１０ｂは第
２の直線平行部６の開口部１３の上縁部１３ｂに
当接していて開口部１３の下縁部１３ａとクリー
ニングブレード１０の下面１０ａとの間には隙間
１４が形成されている。上記の状態は、クリーニ
ングブレード１０がブレード保持部材３に保持さ
れて感光体１が矢印方向に移動し、所望のクリー
ニング状態になつた場合である。

すなわちクリーニングブレード１０はブレード
保持部材３に３点の接面Ａ，Ｂ，Ｃで係合される
ことになる。

この場合クリーニングブレード１０は図示しな
い手段にてある適切な値の圧接力を受けているた
め、感光体１の進行方向の後方へ彎曲することに
なるが、ブレード保持部材３を上記の如くの構成
にすることにより、上記３つの接面Ａ，Ｂ，Ｃで
摩擦的に係合されるため感光体１の移動によりブ
レード保持部材３から抜けるようなことはない。

なお、ブレード装入部４の直線平行部５，６は
２つに限らず、第４図に示すようにこれ以上あつ
てもよく、すなわち屈曲部８が１ケ所に限らず複
数ケ所あつてもよい。

そして各屈曲部８において新たに構成される屈
曲角αiの総和Σαiが ０＜Σαi≦45゜ の範囲であれば上記と同様の効果が得られる。

以上はブレード保持部材３側からの主な特徴に
ついて述べたが、クリーニングブレード１０から
みた特徴について考えてみる。

屈曲角αiは常に感光体１の進行方向の手前側に
作られる角度である。

この状態で感光体１が移動、停止を繰り返した
場合、感光体１が停止状態（クリーニングブレー
ド１０が感光体１から離れた状態を含む）ではク
リーニングブレード１０の屈曲部分２０は常に収
縮状態になつている。いつたん感光体１が矢印方
向に移動し始めると前記屈曲部分２０は伸長する
こととなる。すなわち、収縮状態を基準として を繰り返すことになる。

ところが前記屈曲角αiが感光体１の進行方向の
後方側に作られた場合、第５図に示す如く感光体
１の移動により常にクリーニングブレード１０が
抜け易い方向に力を受けることとなる。またこの
構成ではクリーニングブレード１０の屈曲部分２
０は感光体１が停止状態では伸長しているが、こ
の状態から前述の如く感光体１の動きにつれ を繰り返すこととなる。すなわち基準状態で屈曲
部分２０が伸長状態の場合にはクリーニングブレ
ード１０の動きそのものがブレード保持部材３か
ら抜ける方向に作用していることが理解される。

本発明に係るクリーニング装置では上記の現象
は発生せず、収縮していたものが元にもどる動作
を繰り返すこととなり、弾性ゴム材料としての特
性をブレード保持の構成において十分いかしたも
のとなつている。

通常、クリーニングブレード１０はポリウレタ
ン等の材料を用いて作られるが、長時間放置した
り、長期間の使用後はいわゆる“へたり”が生
じ、クリーニングブレード１０の剛性が弱くなつ
てこれがクリーニング性低下の一因となる。また
一方ではクリーニングブレード作成上、同一面上
の２端縁部を使用可能な精度に仕上げるというこ
とも行われる。

従来、第１図に示す如く、クリーニングブレー
ド１０を直線状に保持した状態で第１のクリーニ
ングエツジ１６にかわり同一面上の第２のクリー
ニングエツジ１７を感光体１に当接させた場合、
クリーニングブレード１０自体はすでに長期使用
によるへたりが生じており、第２図に示す如く自
由状態ですでにクリーニングブレード１０が変形
成している。この状態では当初からへたりによる
クリーニング性の低下が懸念される。

本発明に係るクリーニング装置によれば第２の
クリーニングエツジ２１をセツトした状態では、
自由状態に第６図に示す如くクリーニングブレー
ド１０が感光体１表面に対して立つ方向に変形し
ているので第２のクリーニングエツジ２１を長期
間使用した後の、第２のクリーニングエツジ２１
の使用においてへたりによる影響を受けにくいと
いう特徴をもつ。

本発明は以上詳述したようになり、ブレード保
持部材３に屈曲部８を有するブレード装入部４を
形成し、このブレード装入部４に弾性を有するク
リーニングブレード１０を装入してこのクリーニ
ングブレード１０の弾性変形によるブレード装入
部４との摩擦によりクリーニングブレード１０の
保持がなされるために従来装置の欠点であつたク
リーニングエツジの直線性不良、ブレード保持部
材の波打ち、クリーニングブレードの厚さのバラ
ツキ吸収不可が解消できるばかりかクリーニング
ブレード１０の交換についてもブレード保持部材
３ごとクリーナーから取外しクリーニングブレー
ド１０をブレード保持部材３から取外して交換す
れば良く短時間に手を汚さずに実施可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の電子写真装置の説明
図、第３図は本発明一実施例の構成説明図、第４
図はブレード保持部材の他の実施態様の側面図、
第５図は屈曲角度が感光体の進行方向の後方側に
作られた場合のクリーニング装置の構成説明図、
第６図は本発明に係るクリーニング装置において
第２のクリーニングエツジを感光体に当接した場
合の説明図である。 ３はブレード保持部材、４はブレード装入部、
１０はクリーニングブレード、２０は屈曲部分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 像担持体Ｄの表面に残留する物質を弾性を有
   するクリーニングブレード１０で清掃するクリー
   ニング装置において、ブレード保持部材３に屈曲
   部を有するブレード装入部を設け、ブレード装入
   部にクリーニングブレード１０を装入してクリー
   ニングブレード１０を屈曲させて弾性変形による
   ブレード装入部との摩擦によるクリーニングブレ
   ード１０をブレード保持部材３で保持し、クリー
   ニングブレード１０の屈曲部分２０の凹部側が、
   像担持体Ｄの像担持体Ｄとクリーニングブレード
   の接触点より上流側を向くように配置させたこと
   を特徴とする電子写真装置のクリーニング装置。