JPH03109405A - アリールスチレン系重合体およびその製造方法 - Google Patents

アリールスチレン系重合体およびその製造方法

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JPH03109405A
JPH03109405A JP24618789A JP24618789A JPH03109405A JP H03109405 A JPH03109405 A JP H03109405A JP 24618789 A JP24618789 A JP 24618789A JP 24618789 A JP24618789 A JP 24618789A JP H03109405 A JPH03109405 A JP H03109405A
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフィルム、家庭電気用品、自動車部品などの素
材に適した耐熱性高分子で、機能性材料前駆体としても
好適なアリールスチレン系重合体およびその効率のよい
製造方法に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕アリ
ールスチレン系重合体はラジカル重合(例えばVyso
komol、 5oedin、、 8 (10)+18
()4(1966)、アニオン重合(例えばMakro
mol、  Chem、、旦り、94(1968) 、
カチオン重合(例えばpolymer J、+  7 
 (3)+320(1975))あるいはチーグラーナ
ツタ重合(例えばJ、 Polymer Sci、 A
−1,5、2323(1967))により合成され、そ
の大半はアククチツク構造を与えるものであるが、アイ
ソタクチック構造のものとしては、上記のJ、 Pol
ymer Sci、 A−1,5、2323(1967
))に三塩化チタン−トリエチルアルミニウム触媒によ
るものが報告されている。
一方、主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体は特開昭63−172705号公報、特開昭
63−172706号公報、特開昭63−172707
号公報に開示されている。
しかしながら、シンジオタクチック構造を有する高耐熱
性のアリールスチレン系重合体については未だ製造例が
ない。
ところで、本出願人はこれまでにシンジオタクテイシテ
イ−の高いスチレン系重合体の開発に成功し、これを開
示した(特開昭62−104818号公報、特開昭62
−187708号公報)。
この重合体は耐熱性、耐薬品性および電気的時・性に優
れたもので・あったが、本発明者らは、これらの特性を
更に高めるため鋭意研究を重ね、アリール基を持つスチ
レン誘導体を重合することにより、シンジオタクチック
構造を有するアリールスチレン系重合体が得られること
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は第1に 一般式 〔式中、RI、、 RSは水素原子、ハロゲン原子、ま
たは炭素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子。
リン原子、セレン原子、ケイ素原子および錫原子のいず
れか1種以上を含む置換基を示し、R’〜R5のうち少
なくとも1つが水素原子を有するアリール基、ハロゲン
原子を有するアリール基または炭素原子、酸素原子、窒
素原子、硫黄原子、リン原子、セレン原子、ケイ素原子
および錫原子のいずれか1種以上を含む置換基を有する
アリール基を示す。〕 で表わされる繰返し単位を有する重合度5以上の重合体
であり、かつ、その立体規則性が主とじてシンジオタク
チック構造であるアリールスチレン系重合体を提供する
ものである。
また、本発明は第2に触媒成分として、(A)遷移金属
成分および(B)有機アルミニウム化合物と縮合剤との
接触生成物を用い、 一般式 〔式中、R’−RSは水素原子、ハロゲン原子、または
炭素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子。
リン原子、セレン原子、ケイ素原子および錫原子のいず
れか1種以上を含む置換基を示し、R1−R5のうち少
なくとも1つが水素原子を有するアリール基、ハロゲン
原子を有するアリール基または炭素原子、酸素原子、窒
素原子、硫黄原子、リン原子、セレン原子、ケイ素原子
および錫原子のいずれか1種以上を含む置換基を有する
アリール基を示す。〕 で表わされるアリールスチレンを重合することを特徴と
する、前記本発明の第1のアリールスチレン系重合体の
製造方法を提供するものである。
本発明の第1のアリールスチレン系重合体は、前記一般
式CI)で表される繰返し単位を有しており、前記一般
式[I)中におけるR1−R5は前記した核置換基であ
る。ここでハロゲン原子としては、塩素、弗素、臭素、
沃素を挙げることができる。また、炭素原子を含む置換
基の具体例としてはメチル基、エチル基、イソプロピル
基、ターシャリ−ブチル基などの炭素数1〜20のアル
キル基あるいはクロロエチル基、ブロモエチル基などの
炭素数1〜20のハロゲン置換アルキル基がある。さら
に、炭素原子と酸素原子を含む置換基の具体例としては
、メトキシ基、エトキシ基。
インプロポキシ基などの炭素数1〜10のアルコキシ基
あるいはメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基
などの炭素数1〜10のアルコキシカルボニル基が挙げ
られる。また、炭素原子とケイ素原子を含む置換基の具
体例としてはトリメチルシリル基などの炭素数1〜20
のアルキルシリル基があげられ、炭素原子と錫原子を含
む置換基の具体例としてはトリメチルスタンニル基、ト
リn−ブチルスタンニル基、トリフェニルスタンニル基
などの炭素数1〜20のアルキルスタンニル基あるいは
アリールスタンニル基があげられる。
次に、炭素原子と窒素原子を含む置換基の具体例として
はジメチルアミノ基などの炭素数1〜20のアルキルア
ミノ基やシアノ基などがあげられる。
さらに、硫黄原子を含む置換基の具体例としてはスルホ
ニル基、スルホン酸アルキルエステル基。
アルキルチオ基、アリールチオ基あるいはメルカプト基
があげられ、セレン原子を含む置換基の具体例としては
アルキルセレノ基、アリールセレノ基、アルキルセレノ
キシル基、アリールセレノキシル基などがあげられる。
また、リン原子を含む置換基の具体例としてはリン酸エ
ステル基、亜すン酸エステル基、ジアルキルホスフィノ
基、ジアリールホスフィノ基、アルキルホスフィニル基
アリールホスフィニル基があげられる。さらに、炭素原
子を含まない基として、例えばニトロ基。
ジアゾ基なども含まれる。
また、R1からR5のうち、少なくとも1つは、水素原
子を有するアリール基、ハロゲン原子を有するアリール
基または炭素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リ
ン原子、セレン原子、ケイ素原子および錫原子のいずれ
か1種以上を含む置換基を有するアリール基を示してお
り、換言すればR’からR5のうち、少なくとも1つの
置換基は、水素原子、ハロゲン原子、あるいは炭素原子
、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子、セレン原
子、ケイ素原子または錫原子を含む置換基を任意の位置
にもつアリール基でなければならない。
このアリール基の置換基は、前記R+、R5と同様のも
のであり、また、アリール基としては、ベンゼン環、ナ
フタレン環、フェナントレン環、アントラセン環、ピレ
ン環、クリセン環、ビフェニル環、ターフェニル環、フ
ルオレン環、ペンタレン環、インデン環、アズレン環、
ヘブタレン環、ビフェニレン環、aS−インダセン環、
S−インダセン環、アセナフチレン環、フェナレン環、
フルオランテン環、アセフェナントレン環、アセアント
リレン環、トリフェニレン環、ナフタセン環。
プレイアゾン環、ピセン環、ペリレン環、ペンタフェン
環、ペンタセン環、ルビセン環、コロセン環、ピラント
レン環、オバレン環を含む置換基を示す。
前記一般式(I)で表される繰返し単位を有するアリー
ルスチレン系重合体の具体例としては、例えばポリ(4
−ビニルビフェニル)、ポリ(3−ビニルビフェニル)
、ポリ(2−ビニルビフェニル)などのポリビニルビフ
ェニル類;ポリ〔1−(4−ビニルフェニル)ナフタレ
ン〕、ポリ(2−(4−ビニルフェニル)ナフタセン〕
、ポリ(1−(3−ビニルフェニル)ナフタレン〕、ポ
リ(2−(3−ビニルフェニル)ナフタレン〕。
ポリ(1−(2−ビニルフェニル)ナフタレン〕。
ポリ(2−(2−ビニルフェニル)ナフタレン〕などの
ポリビニルフェニルナフタレン類;ポリ(1−(4−ビ
ニルフェニル)アントラセン〕。
ポリ(2−(4−ビニルフェニル)アントラセン〕、ポ
リ  [9−(4−ビニルフェニル)アントラセン〕、
ポリ(1−(3−ビニルフェニル)アントラセン〕、ポ
リ(2−(3−ビニルフェニル)アントラセン〕、ポリ
(9−(3−ビニルフェニル)アントラセン〕、ポリ(
1−(2−ビニルフェニル)アントラセン〕、ポリ(2
−<2ビニルフエニル)アントラセン〕、ポリ(9−(
2−ビニルフェニル)アントラセン〕などのポリビニル
フェニルアントラセン類;ポリ(1−(4−ビニルフェ
ニル)フェナントレン〕、ポリ〔2−(4−ビニルフェ
ニル)フェナントレン〕、ポリ(3−(4−ビニルフェ
ニル)フェナントレン〕。
ポリ(4−(4−ビニルフェニル)フェナントレン〕、
ポリ(9−(4−ビニルフェニル)フェナントレン〕、
ポリ(1−(3−ビニルフェニル)フェナントレン)、
ポリ(2−(3ビニルフエニル)フェナントレン〕、ポ
リ(3−(3−ビニルフェニル)フェナントレン〕、ポ
リ(4−(3−ビニルフェニル)フェナントレン〕、ポ
リ〔9−(3−ビニルフェニル)フェナントレン〕、ポ
リ(1−(2−ビニルフェニル)フェナントレン〕。
ポリ(2−(2−ビニルフェニル)フェナントレン〕、
ポリ(3−(2−ビニルフェニル)フェナントレン〕、
ポリ(4−(2−ビニルフェニル)フェナントレン〕、
ポリ(9−(2−ビニルフェニル)フェナントレン〕な
どのポリビニルフェニルフェナントレン類;ポリ(1−
(4−ビニルフェニル)ピレン〕、ポリ(2−(4−ビ
ニルフェニル)ピレン〕、ポリ(1−(3−ビニルフェ
ニル) ピレン〕、ポリ(2−(3−ビニルフェニル)
ピレン]、ポリ(1−(2−ビニルフェニル)ピレン〕
、ポリ(2−(2−ビニルフェニル)ピレンコなどのポ
リビニルフヱニルピレン類;ポリ(4−ビニル−p−タ
ーフェニル)、ポリ(4−ビニル−m−ターフェニル)
、ポリ(4−ビニル〇−ターフェニル)、ポリ(3−ビ
ニル−pターフェニル)、ポリ(3−ビニル−m−ター
フェニル)、ポリ(3−ビニル−〇−ターフェニル)。
ポリ(2−ビニル−p−ターフェニル)、ポリ(2−ビ
ニル−m−ターフェニル)、ポリ(2−ビニル−〇−タ
ーフェニル)などのポリビニルターフェニルi;4−(
4ビニルフエニル)−p−ターフェニルなどのポリ(ビ
ニルフェニルターフェニル)類:ポリ(4−ビニル−4
°−メチルビフェニル)、ポリ(4ビニル−3°メチル
ビフエニル)。
ポリ(4−ビニル−2°メチルビフエニル)、ポリ(2
−メチル−4−ビニルフェニル)、ポリ(3−メチル−
4−ビニルフェニル)等のポリ(ビニルアルキルビフェ
ニル)類;ポリ(4−ビニル−4°−フルオロビフェニ
ル)、ポリ(4−ビニル−3°−フルオロビフェニル)
、ポリ(4−ビニル−2゛−フルオロビフェニル)、ポ
リ(4−ビニル−2−フルオロビフェニル)、ポリ(4
−ビニル−3−フルオロビフェニル)、ポリ(4−ビニ
ル−4°−クロロビフェニル)、ポリ(4−ビニル−3
°−クロロビフェニル)、ポリ(4−ビニル−2°−ク
ロロビフェニル)、ポリ(4−ビニル−2−クロロビフ
ェニル)、ポリ(4−ビニル−3−クロロビフェニル)
、ポリ(4−ビニル−41−ブロモビフェニル)、ポリ
(4−ビニル−3″−ブロモビフエニル)、ポリ(4−
ビニル2°−ブロモビフェニル)、ポリ(4−ビニル−
2−ブロモビフェニル)、ポリ(4−ビニル−3−ブロ
モビフェニル)などのポリ(ハロゲン化ビニルビフェニ
ル)類;ポリ(4−ビニル−4゛メトキシビフエニル)
、ポリ(4−ビニル−3’メトキシビフエニル)、ポリ
(4−ビニル−2゜メトキシビフェニル)、ポリ(4−
ビニル−2メトキシビフエニル)、ポリ(4−ビニル−
3−メトキシビフェニル)、ポリ(4−ビニル−4″エ
トキシビフエニル)、ポリ(4−ビニル−3′エトキシ
ビフエニル)、ポリ(4−ビニル−2″エトキシビフエ
ニル)、ポリ(4−ビニル−2エトキシビフヱニル)、
ポリ(4−ビニル−3−エトキシビフェニル)などのポ
リ(アルコキシビニルフェニル)類;ポリ(4−ビニル
−4”−メトキシカルボニルビフェニル)、ポリ(4−
ビニル−4”−エトキシカルボニルビフェニル)などの
ポリ(アルコキシカルボニルビニルビフェニル)類;ポ
リ(4−ビニル−4°−メトキシメチルビフェニル)な
どのポリ(アルコキシアルキルビニルビフヱニル)類;
ポリ(4−ビニル−4°−トリメチルシリルビフェニル
)等のポリ(トリアルキルシリルビニルビフェニル)類
;ポリ(4−ビニル−4゛−トリメチルスタンニルビフ
ェニル)。
ポリ(4〜ビニル−4′−トリメチルスタンニルビフェ
ニル)等のポリ(トリアルキルスタンニルビニルビフェ
ニル)類;ポリ (4−ビニル−4”−トリメチルシリ
ルメチルビフェニル)等のポリ(トリアルキルシリルメ
チルビニルビフェニル)類;ポリ(4−ビニル−4゛−
トリメチルスタンニルメチルビフェニル)、ポリ(4〜
ビニル−4=トリブチルスタンニルメチルビフエニル)
などのポリ(トリアルキルスクンニルメチルビニルビフ
ェニル)類などが挙げられる。
これらの中でもポリビニルビフェニル類、ポリビニルフ
ェニレンアントラセン類およびポリビニルターフェニル
類が好ましい。
このような置換基を有する本発明の了り−ルスチレン系
重合体(前記一般式(1)で表される繰返し単位を有す
るアリールスチレン系重合体)は、その立体規則性が主
としてシンジオタクチック構造を有し、かつ重合度は5
以上、好ましくは10以上、さらに好ましくは50〜1
5,000である。なお、分子量分布に特に制限はない
ここで、本発明のアリールスチレン系重合体における主
としてシンジオタクチック構造とは、立体化学構造が主
としてシンジオタクチック構造、即ち炭素−炭素結合か
ら形成される主鎖に対して側鎖である置換フェニル基が
交互に反対方向に位置する立体構造を有するもの(ラセ
ミ体)であり、そのタフティシティ−は同位体炭素によ
る核磁気共鳴法(+3cmNMR法)により定量される
”C−NMR法により定量されるタフティシティ−は、
連続する複数個の構成単位の存在割合(即ち、連続する
構成単位の相対的立体配座関係の存在割合)、例えば2
個の場合はダイアツド、3個の場合はトリアット、5個
の場合はペンタッドによって示すことができるが、本発
明に言う主としてシンジオタクチック構造を有するとは
、置換基の種類や各繰返し単位の含有割合によってシン
ジオタクテイシテイ−の度合いは若干変動するが、スチ
レン系繰返し単位の連鎖において、通常はラセミダイア
ツドで75%以上、好ましくは85%以上、若しくはラ
セミペンタッドで30%以上、好ましくは50%以上の
シンジオタクテイシテイ−を有するものをいう。
以上の如き本発明の第1のアリールスチレン系重合体は
、例えば、以下に示す本発明の第2の方法により効率よ
く製造することができる。
本発明の第2は、触媒成分として(A)遷移金属成分お
よび(B)有機アルミニウム化合物と縮合剤との接触生
成物を用い、前記一般式(n)で表されるアリールスチ
レンを重合することを特徴とする、上記本発明の第1の
アリールスチレン系重合体の製造方法である。
ここで前記一般式〔■〕中におけるR1−R5は前記一
般式(I)の説明中において示したものと同じである。
前記一般式CI[]で表されるアリールスチレンの具体
例としては、例えば、4−ビニルビフェニル、3−ビニ
ルビフェニル、2−ビニルビフェニルなどのビニルビフ
ェニル[; 1− (4−ビニルフェニル)ナフタレン
、2−(4−ビニルフェニル)ナフタレン、1−(3−
ビニルフェニル)ナフタレン、2−(3−ビニルフェニ
ル)ナフタレン、1−(2−ビニルフェニル)ナフタレ
ン、2−(2−ビニルフェニル)ナフタレンなどのビニ
ルフェニルナフタレン類; 1− (4−ビニルフェニ
ル)アントラセン、2−(4−ビニルフェニル)アント
ラセン、9−(4−ビニルフェニル)アントラセン、1
−(3−ビニルフェニル)アントラセン、2−(3−ビ
ニルフェニル)アントラセン。
9−(3−ビニルフェニル)アントラセン、1(2−ビ
ニルフェニル)アントラセン、2−(2−ビニルフェニ
ル)アントラセン、9−(2−ビニルフェニル)アント
ラセンなどのビニルフェニルアントラセン類;1−(4
−ビニルフェニル)フェナントレン、2−(4−ビニル
フェニル)フェナントレン、3−(4−ビニルフェニル
)フェナントレン、4−(4−ビニルフェニル)フェナ
ントレン、9−(4−ビニルフェニル)フェナントレン
、1−(3−ビニルフェニル)フェナントレン、2−(
3−ビニルフェニル)フェナントレン、3−(3−ビニ
ルフェニル)フェナントレン。
4−(3−ビニルフェニル)フェナントレン、9−(3
−ビニルフェニル)フェナントレン、1−(2−ビニル
フェニル)フェナントレン、2−2−ビニルフェニル)
フェナントレン、3−(2−ビニルフェニル)フェナン
トレン、4−(2−ビニルフェニル)フェナントレン、
9−(2−ビニルフェニル)フェナントレンなどのビニ
ルフェニルフェナントレン類; 1− (4−ビニルフ
ェニル)ピレン、2−(4−ビニルフェニル)ピレン。
1−(3−ビニルフェニル)ピレン、2−(3−ビニル
フェニル)ピレン、1−(2−ビニルフェニル)ピレン
、2−(2−ビニルフェニル)ピレンなどのビニルフェ
ニルピレン類;4−ビニル−p−1−フェニル、4−ビ
ニル−m −9−フェニル、4−ビニル−〇−ターフェ
ニル、3−ビニル−p−ターフェニル、3−ビニル−m
−ターフェニル、3−ビニル−〇−ターフェニル、2−
ビニル−p−ターフェニル、2−ビニル−m−ターフェ
ニル、2−ビニル−〇−ターフェニルなどのビニルター
フェニル類14−(4−ビニルフェニル)−p−ターフ
ェニルなどのビニルフェニルターフヱニル類;4−ビニ
ル−4°−メチルビフェニル。
4−ビニル−3°−メチルビフェニル、4−ビニル−2
°−メチルビフェニル、2−メチル−4−ビニルビフェ
ニル、3−メチル−4−ビニルビフェニルなどのビニル
アルキルビフェニルM;4−ビニル−4゛−フルオロビ
フェニル、4−ビニル−3゛−フルオロビフェニル、4
−ビニル−2゜フルオロビフェニル。4−ビニル−2−
フルオロビフェニル、4−ビニル−3−フルオロビフェ
ニル、4−ビニル−4゛−クロロビフェニル、4−ビニ
ル−3°−クロロビフェニル、4−ビニル2°−クロロ
ビフェニル、4−ビニル−2−クロロビフェニル、4−
ビニル−3−クロロビフェニル、4−ビニル−4′−ブ
ロモビフェニル、4−ビニル−3′−ブロモビフェニル
、4−ビニル−2°−ブロモビフェニル、4−ビニル−
2−ブロモビフェニル、4−ビニル−3−ブロモビフェ
ニルなどのハロゲン化ビニルビフェニル類;4−ビニル
−4°−メトキシビフェニル、4−ビニル−3″−メト
キシビフェニル、4−ビニル−2゛メトキシビフエニル
、4−ビニル−2−メトキシビフェニル、4−ビニル−
3−メトキシビフェニル、4−ビニル−4′−エトキシ
ビフェニル、4ビニル−3゛−エトキシビフェニル、4
−ビニル−2″−エトキシビフェニル、4−ビニル−2
エトキシビフエニル、4−ビニル−3−エトキシビフェ
ニルなどのアルコキシビニルビフェニル類;4−ビニル
−4°−メトキシカルボニルビフェニル、4−ビニル−
4°−エトキシカルボニルビフェニルなどのアルコキシ
カルボニルビニルビフェニル類;4−ビニル−4゛−メ
トキシメチルビフェニルなどのアルコキシアルキルビニ
ルビフェニル類;4−ビニル−4°−トリメチルシリル
ビフェニルなどのトリアルキルシリルビニルビフェニル
類;4−ビニル−4゛−トリメチルスタンニルビフェニ
ル、4−ビニル−4°−トブチルスクンニルビフェニル
などのトリアルキルスタンニルビニルビフェニル類;4
−ビニル−4″−トリメチルシリルメチルビフェニルな
どのトリアルキルシリルメチルビニルビフェニル類;4
−ビニル−4°−トリメチルスタンニルメチルビフェニ
ル。
4−ビニル−4゛−トリメチルスタンニルメチルビフェ
ニルなどのトリアルキルスタンニルメチルビニルビフェ
ニル類などが挙げられる。中でもビニルビフェニル類、
ビニルフェニルアントラセン類およびビニルターフェニ
ル類が好ましい。
本発明の第2においては、上記アリールスチレンを、(
A)遷移金属成分および(B)有機アルミニウム化合物
と縮合剤との接触生成物を用いて重合する。
ここで(A) iii!移金属成分に用いる遷移金属化
合物としては、各種のものを用いることができるが、特
に一般式 M’ R6m  R’b  R’(R9,a−(i+b
+e)I  +M”Rloa  R”ta  R”+3
−(d+@)I  +M”R”f  RI′□イ 1 〔■〕 (V) 〔■ または M’R”、R”h  R17+z−n+h)+    
 ・・・〔■〕1 〔式中、R6〜RI7はそれぞれ水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のア
ルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜
20のアリールアルキル基、炭素数1〜20のアシルオ
キシ基、アセチルアセトニル基、シクロペンタジェニル
基、置換シクロペンタジェニル基あるいはインデニル基
を示す。また、a、b、cはO≦a +b+c≦4を満
たす0以上の整数を示し、d、eはO≦d十e≦3を満
たす0以上の整数を示し、fは0≦f≦3を満たす0以
上の整数を示し、g、hはO≦g十h≦3を満たす0以
上の整数を示す。さらに、M l 、 M 2はチタン
、ジルコニウム、ハフニウムあるいはパナ〕 ジウムを示し、M’、M’はバナジウムを示す。〕で表
わされるものを用いるのが好ましい。上記−般式(II
[)、  (IV)、  (V)または(Vl)で表わ
される遷移金属化合物の中でも、特に、式(Illr)
で表わされるチタン化合物あるいはジルコニウム化合物
を用いるのが好ましい。
上記一般式(III)、  (IV)、  (V)また
は〔■〕中のR6〜R′7で示されるもののうち、ハロ
ゲン原子として具体的には塩素、臭素、沃素あるいは弗
素がある。炭素数1〜20のアルキル基として具体的に
は、メチル基、エチル基、プロピル基。
n−ブチル基、イソブチル基、アミル基、イソアミル基
、オクチル基、2−エチルヘキシル基等を挙げることが
できる。また、炭素数1〜20のアルコキシ基として具
体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブ
トキシ基、アミルオキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチ
ルオキシ基、2〜エチルへキシルオキシ基等を挙げるこ
とができる。さらに、炭素数6〜20のアリール基とじ
て具体的には、フェニル基、ナフチル基等を挙げること
ができる。次に、炭素数6〜20のアリールアルキル基
として具体的には、ベンジル基、フェネチル基、9−ア
ントリルメチル基等を挙げることができる。また、炭素
数1〜20のアシルオキシ基として具体的には、アセチ
ルオキシ基、ステアロイルオキシ基等を挙げることがで
きる。さらに、置換シクロペンタジェニル基としては、
例えば炭素数1〜6のアルキル基で1個以上置換された
シクロペンタジェニル基、具体的にはメチルシクロペン
タジェニル基、1,2−ジメチルシクロペンタジェニル
基、ペンタメチルシクロペンタジェニル基等が挙げられ
る。これらR6〜R+’rは上記条件を具備する限り、
同一のものであっても、異なるものであってもよい。
このような前記一般式(I[I)、  (TV)、  
(V)または(VI)で表される遷移金属化合物のうち
チタン化合物の具体例としては、テトラメトキシチタン
、テトラエトキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン
、テトライソプロポキシチタン、シクロペンタジェニル
トリメチルチタン、シクロペンタジェニルトリエチルチ
タン、シクロペンタジェニルトリプロピルチタン、シク
ロペンタジェニルトリブチルチタン、メチルシクロペン
タジェニルトリメチルチタン、1,2−ジメチルシクロ
ペンタジェニルトリメチルチタン、ペンタメチルシクロ
ペンタジェニルトリメチルチタン、ペンタメチルシクロ
ペンタジェニルトリエチルチタン、ペンタメチルシクロ
ペンタジェニルトリエチルチタン、ペンタメチルシクロ
ペンタジェニルトリブチルチタン、シクロペンタジェニ
ルメチルチタンジクロリド、シクロペンタジェニルエチ
ルチタンジクロリド、ペンタメチルシクロペンタジェニ
ルメチルチタンジクロリド、ペンタメチルシクロペンタ
ジェニルエチルチタンジクロリド、シクロペンタジェニ
ルジメチルチタンモノクロリド、シクロペンタジェニル
ジエチルチタンモノクロリド、シクロペンタジェニルチ
タントリメトキシド、シクロペンタジェニルチタントリ
エトキシド、シクロペンタジェニルチタントリエトキシ
ド、シクロペンタジェニルチタントリフェノキシド、ペ
ンタメチルシクロペンタジェニルチタントリメトキシド
、ペンタメチルシクロペンタジェニルチタントリエトキ
シド、ペンタメチルシクロペンタジェニルチタントリエ
トキシド、ペンタメチルシクロペンタジェニルチタント
リブトキシド、ペンタメチルシクロペンタジェニルチタ
ントリフェノキシド、シクロペンタジェニルチタントリ
クロリド。
ペンタメチルシクロペンタジェニルチタントリクロリド
、シクロペンタジェニルメトキシチタンクロリド、シク
ロペンタジェニルジメトキシチタンクロリド、ペンタメ
チルシクロペンタジェニルメトキシチタンジクロリド、
シクロペンタジェニルトリベンジルチタン、ペンタメチ
ルシクロペンタジェニルメチルジェトキシチタン、イン
デニルチタントリクロリド、インデニルチタントリメト
キシド、インデニルチタントリエトキシド、インデニル
トリメチルチタン、インデニルトリベンジルチタン等が
あげられる。
これらのチタン化合物のうち、ハロゲン原子を含まない
化合物が好適であり、特に、上述した如き少なくとも1
配位子が不飽和なπ電子系配位子であるような4配位型
のチタン化合物が好ましい。
また、前記一般式(I[[)、(■)、(V)または(
VI)で表される遷移金属化合物のうちジルコニウム化
合物の具体例としては、シクロペンタジェニルジルコニ
ウムトリメトキシド、ペンタメチルシクロペンタジェニ
ルジルコニウムトリメトキシド、シクロペンタジェニル
トリベンジルジルコニウム、ペンタメチルシクロペンタ
ジェニルトリベンジルジルコニウム、ビスインデニルジ
ルコニウムジクロリド、ジルコニウムジベンジルジクロ
リド、ジルコニウムテトラベンジル、トリブトキシジル
コニウムクロリド、トリイソプロポキシジルコニウムク
ロリドなどがあげられる。
さらに、同様にハフニウム化合物の具体例としては、シ
クロペンタジェニルハフニウムトリメトキシド、ペンタ
メチルシクロペンタジェニルハフニウムトリメトキシド
、シクロペンタジェニルトリベンジルハフニウム、ペン
タメチルシクロペンクジエニルトリベンジルハフニウム
、ビスインデニルハフニウムジクロリド、ハフニウムジ
ベンジルクロリド、ハフニウムテトラベンジル、トリブ
トキシハフニウムクロリド、トリイソプロポキシハフニ
ウムクロリドなどがあげられる。
また、同様にバナジウム化合物の具体例としては、バナ
ジウムトリクロリド、バナジルトリクロリド、バナジウ
ムトリアセチルアセトナート、バナジウムテトラクロリ
ド、バナジルトリブトキシド、バナジルジクロリド、バ
ナジルビスアセチルアセトネート、バナジルトリアセチ
ルアセトネートなどがあげられる。
一方、本発明の第2の方法で用いる触媒の他の成分であ
る(B)有機アルミニウムと縮合剤との接触生成物は、
たとえば特開昭62−187708号公報に記載された
ものと同種のものであるが、詳しくは下記の通りである
即ち、この接触生成物は、各種の有機アルミニウム化合
物と縮合剤とを接触させて得られるものである。
ここで有機アルミニウム化合物としては、通常一般式 
  AI!、R1”。
〔式中、RIIIは炭素数1〜8のアルキル基を示す。
〕 で表わされる有機アルミニウム化合物、具体的には、ト
リメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ
イソブチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム
が挙げられ、中でもトリメチルアルミニウムが最も好ま
しい。なお、縮合剤については、典型的には水があげら
れるが、そのほか上記トリアルキルアルミニウムが縮合
反応するもの、たとえば硫酸銅5水塩、無機物や有機物
への吸着水など各種のものがあげられる。
本発明の第2において用いる触媒の(B)成分である有
機アルミニウムと縮合剤との接触生成物の代表例として
は、前記一般式AfR1’!で表わされるトリアルキル
アルミニウムと水との接触生成物があるが、具体例には 一般式 〔式中、nはO〜50を示し、R11+は前記と同じで
ある。〕 で表わされる鎖状アルキルアミノキサンあるいは一般式 一モーN−〇刊−− R” 〔式中、RI8は前記と同じである。〕で表わされる繰
り返し単位を有する環状アルキルアルミノキサン(繰返
し単位数2〜50)等がある。
一般に、トリアルキルアルミニウム等の有機アルミニウ
ム化合物と水との接触生成物は、上述の鎖状アルキルア
ルミノキサンや環状アルキルアルミノキサンとともに、
未反応のトリアルキルアルミニウム、各種の縮合生成物
の混合物、さらにはこれらが複雑に会合した分子であり
、これらはトリアルキルアルミニウムと水との接触条件
によって様々な生成物となる。
この際の有機アルミニウム化合物と水との反応方法は特
に限定はなく、公知の手法に準じて反応させればよい。
例えば、■有機アルミニウム化合物を有機溶剤に溶解し
ておき、これを水と接触させる方法、■重合時に当初有
機アルミニウム化合物を加えておき、後に水を添加する
方法、さらには■金属塩等に含有されている結晶水、無
機物や有機物への吸着水を有機アルミニウム化合物と反
応させる等の方法がある。なお、この反応は無溶媒下で
も進行するが、溶媒中で行なうことが好ましく、好適な
溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン。
テ“:b、7等の脂肪族炭化水素あるいはベンゼン。
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素を挙げることが
できる。
本発明の第2において触媒の(B)成分として用いる有
機アルミニウム化合物と縮合剤との接触生成物(例えば
、アルキルアルミノキサン)は、上記の接触反応の後、
含水化合物等を使用した場合には、固体残渣を濾別し、
濾液を常圧下あるいは減圧下で30〜200°Cの温度
、好ましくは40〜150°Cの温度で20分〜8時間
、好ましくは30分〜5時間の範囲で溶媒を留去しつつ
熱処理することが好ましい。
この熱処理にあたっては、温度は各種の状況によって適
宜定めればよいが、通常は上記範囲で行なう。一般に、
30°C未満の温度では、効果が発現せず、また200
℃を超えると、アルキルアルミノキサン自体の熱分解が
起こり、いずれも好ましくない。
熱処理の処理条件により反応生成物は、無色の固体又は
溶液状態で得られる。このようにして得られた生成物を
、必要に応じて炭化水素溶媒で溶解あるいは希釈して触
媒溶液として使用することができる。
このような触媒の(B)成分として用いる有機アルミニ
ウム化合物と縮合物との接触生成物、特にアルキルアル
ミノキサンの好適な例は、プロトン核磁気共鳴吸収法で
観測されるアルミニウムーメチル基(AI  CH3)
結合に基づくメチルプロトンシグナル領域における高磁
場成分が50%以下のものである。つまり、上記の接触
生成物を、室温下、トルエン溶媒中でそのプロトン核磁
気共鳴(l H−N M R)スペクトルを観測すると
、A2CH3に基くメチルプロトンシグナルはテトラメ
チルシラン(TMS)基準において1.0〜−0.5p
pmの範囲に見られる。TMSのプロトンシグナル(O
ppm)がA ll! −CHzに基くメチルプロトン
観測領域にあるため、この、ll−CH3に基づくメチ
ルプロトンシグナルを、7MS基準におけるトルエンの
メチルプロトンシグナル2.35ppmを基準にして測
定し、高磁場成分(即ち、−〇、1〜−〇、 5 pp
m)と他の磁場成分(即ち、1.0〜−0.1ppm)
とに分けたときに、該高磁場成分が、全体の50%以下
、好ましくは45〜5%のものが触媒の(B)成分とし
て好適に使用できる。
本発明の方法に用いる触媒は、前記(A) 、 (B)
成分を主成分とするものであり、前記の他にさらに所望
により他の触媒成分、例えば一般式〔式中、R19は炭
素数1〜8のアルキル基を示す。〕 で表されるトリアルキルアルミニウムや他の有機金属化
合物などを加えることもできる。
本発明の第2では、上記のようにして得られた触媒を用
いてアリールスチレン系モノマーを重合するが、重合方
法は塊状重合、溶液重合、懸濁重合等いずれの方法を用
いてもよい。そしてこれらの場合、溶媒としてはペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素;シクロ
ヘキサンなどの脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの芳香族炭化水素が用いられる。この場合
において、モノマー/溶媒比は任意に選択することがで
きる。
また、重合条件としては、特に制限はないが、一般には
、重合温度は0〜120°C1好ましくは10〜80″
Cであり、また重合時間は5分〜24時間、好ましくは
1時間以上である。
さらに、得られるアリールスチレン系重合体の分子量を
調節するには、水素の存在下で行なうことが効果的であ
る。
さらに、この触媒を使用するにあたって、触媒中の(^
)成分と(B)成分との割合は、各成分の種類や、原料
である一般式(II)で表されるアリールスチレン系モ
ノマーの種類その他の条件により異なり一義的に定める
ことは困難であるが、通常は、触媒成分(B)中のアル
ミニウムと(A)遷移金属成分中の遷移金属との比、す
なわちアルミニウム/遷移金属(モル比)として、20
/1〜10000/1(モル比)、好ましくは100/
1〜1000/1 (モル比)とする。また、モノマー
と触媒成分(B)中のアルミニウムとの比、すなわちモ
ノマー/アルミニウム(モル比)として10000/1
〜0.01/I Cモル比)、好ましくは200/1〜
0.5/1(モル比)である。
なお、原料と触媒成分の仕込みの順序は特に制限はなく
、任意の順序で行なうことができる。
畝上の如くして、本発明の第1のアリールスチレン系重
合体を製造することができる。この重合体は前記の如く
シンジオタクテイシテイ−の高いものであるが、重合後
、必要に応じて塩酸等を含む洗浄液で脱灰処理し、さら
に洗浄、減圧乾燥を経てメチルエチルケトン等の溶媒で
洗浄して可溶分を除去すれば、極めてシンジオタクテイ
シテイ−の大きい高純度のアリールスチレン系重合体を
入手することができる。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1 (1)メチルアルミノキサンの調製 アルゴン置換した内容積500 malのガラス製容器
にトルエン200d、硫酸銅5水塩(CuSOa・5 
H2O) 17.7 g (71ミリモル)及びトリメ
チルアルミニウム24d(250ミリモル)を入れ、4
0°Cで8時間反応させた。その後、固体成分を除去し
、得られた溶液からさらにトルエンを減圧留去して接触
生成物6.7gを得た。このものの凝固点降下法により
測定した分子量は610であった。
また、’H−NMR測定による高磁場成分、すなわち、
室温下、トルエン溶媒中でそのプロトン核磁気共鳴スペ
クトルを観測すると、(A/2−CH5)結合に基づく
メチルプロトンシグナルは、テトラメチルシラン基準に
おいて1.0〜−0.5 ppmの範囲に見られる。テ
トラメチルシランのプロトンシグナルは、(Oppm)
がA/!−CH3結合に基づくメチルプロトンに基づく
観測領域にあるため、このAf  CHa結合に基づく
メチルプロトンシグナルを、テトラメチルシラン基準に
おけるトルエンのメチルプロトンシグナル2.35 p
pmを基準にして測定し、高磁場成分(すなわち、−0
,1〜−0,5ppm)と他の磁場成分(すなわち、1
. O〜−0,1ppm)とに分けたときに、該高磁場
成分が全体の43%であった。
(2)  シンジオタクチック構造を有するポリ(4−
ビニルビフェニル)(ポリパラフェニルスチレン)の製
造 アルゴン雰囲気下、乾燥した反応容器に、室温下におい
てトルエン2戚、トリイソブチルアルミニウム(T I
 BA) 8 X 10−’mol(2mol/j2−
トルエン溶液)および触媒成分(B)として、上記(1
)で得られたメチルアミノキサン8 X 10−’mo
l(2,6mol/ l −)ルエン溶液)を加え、そ
の後70°Cに保持した。この反応溶液に、触媒成分(
A)として1,2.3,4.5−ペンタメチルシクロペ
ンタジェニルチタニウムトリメトキシド(Cp”Ti(
OM e)3)  4 X 10−6mol(0,O1
mol/f! −’t−ルエン溶液)および1 mol
/ l  bルエン溶液に調製された(4−ビニルビフ
ェニル)(バラフェニルスチレン)溶液0.88mj!
 (8,8X 10−’molを加え、2時間反応させ
た。
その後、メタノール−塩酸混合液に反応生成物を入れ、
反応を停止、脱灰し、濾過後、さらにメタノールで3回
洗浄した。減圧下で乾燥させて、0、15 gの重合体
を得た。この分子量をゲルパーミェーションクロマトグ
ラフィー(G、P、C,)により測定したところ、ポリ
スチレン換算で、重量平均分子量(M w )は96,
000であり、数平均分子ffl(Mn)は32,00
0であった。なお、G、  P、 C0測定条件は以下
の通りであった。
・装置:ウォーターズ ALS/GPC150C・カラ
ム: TSK HM+GMH6X2・温度:135°C ・?容媒: C2,4−トリクooベンゼア (T(B
)・流1: 1.Oi1/min。
さらに、このポリ(4−ビニルビフェニル)をソックス
レー抽出器を用い、メチルエチルケトンを溶媒として4
時間抽出を行なったところ、99wt%が不溶であった
。また、この重合体の融点は示差走査熱量測定により3
44°Cであり、結晶性高分子であることがわかった(
昇温速度20″C/分。
ファーストヒーティング)。
第1図に、実施例1で得られた重合体の”c−NMR(
100MHz)測定結果を示す。
また第2図に実施例1で得られた重合体のlH−NMR
(400MHz、溶媒:T(B)測定結果を示す。
さらに、第3図に実施例1で得られた重合体の赤外線吸
収スペクトル(IR)測定結果を示す。
第1図〜第3図よりこの高分子は、主としてシンジオタ
クチック構造であることがわかる。
さらにまた、第1図(実施例1)に示されたポリ(P−
フェニルスチレン)のピークの半値幅から、この高分子
はラセミダイアツドで95%以上、ラセミペンタッドで
80%以上であることがわかった。
比較例1 アゾイソブチロニトリル (A I BN)を用いて、
4−ビニルビフェニル(バラフェニルスチレン)のラジ
カル重合を行なった。示差走査熱量測定により、この高
分子は融点を示さず、非品性高分子であることがわかっ
た。また、この高分子はメチルエチルケトンに可溶であ
った。
第1図に、比較例1で得られた重合体のIIC−NMR
(100MHz)測定結果を示す。
また第2図に比較例1で得られた重合体の1)(−NM
R(400MHz、溶媒: T(B)測定結果を示す。
さらに、第4図に比較例1で得られた重合体のIR測定
結果を示す。
第1.第2および第4図から、この高分子はアタクチッ
ク構造を有していることがわかる以上の実施例1および
比較例2の測定結果より、次のことがわかる。
なお、第1図中、上段のグラフは実施例1.下段のグラ
フは比較例1の場合をそれぞれ示している。実施例1の
グラフの40.83. 44.64ppmのピークはそ
れぞれ主鎖メチン、メチレンの炭素に基づくものであり
、138.56,140.97゜144、O2ppmの
ピークは側鎖ビフェニル環の4級炭素のいずれかに基づ
くものである。
この第1図の上段のグラフを下段の比較例1で得られた
アククチツク構造のものと比較すると、ピークが非常に
鋭(なっており、主鎖が立体規則的に配列していること
を示している。
また、第2図中、上段のグラフは実施例1.下段のグラ
フは比較例1の場合をそれぞれ示す。実施例1の主鎖メ
チン、メチレンに基づくケミカルシフト値は比較例1 
(アククチツク構造)のケミカルシフト値よりそれぞれ
高磁場ヘシフトしている。一方、J、Polym、Se
t、Part A −1、5,2323(1967)に
よれば、アイソタクチック構造のポリパラフェニルスチ
レンの主鎖メチン、メチレンに基づくケミカルシフト値
は、いずれもアククチツク構造のものより低磁場ヘシフ
トしている。したがって、これらのことから実施例1で
得られたものはシンジオタクチック構造のものであるこ
とが確認された。
さらに、第3図によると、このものには第4図に示す比
較例1(アタクチック構造)にも、またアイソタクチッ
ク構造のポリパラフェニルスチレン(J、Polym、
Sci、Part A −1、5,2323(1967
))にも見られない860cm−’ (11,6μm)
の位置に、新しいピークが見られた。このことも、実施
例1で得られた重合体が、アタクチック構造でもなく、
またアイソタクチック構造でもないシンジオタクチック
構造のものであることを示している。
〔発明の効果〕
本発明のアリールスチレン系重合体は、シンジオタクテ
イシテイ−が高く、耐熱性、耐薬品性。
電気特性等にすぐれたものである。
また、本発明の方法によれば、シンジオタクテイシテイ
−にすぐれたアリールスチレン系重合体を効率良く製造
することができる。
したがって、本発明は耐熱性高分子あるいは機能性材料
前駆体等として有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1および比較例1で得られた重合体の”
C−NMR(100MHz )測定結果を示すスペクト
ルチャートである。 また、第2図は実施例1および比較例1で得られた重合
体の’H−NMR(400MHz、溶媒: T(B)測
定結果を示すスペクトルチャートである。 さらに、第3図は実施例1で得られた重合体のIR測定
結果を示すスペクトルチャートであり、第4図は比較例
1で得られた重合体のIR測定結果を示すスペクトルチ
ャートである。 44 +40 第 ■ (13C−NMR pm 第2 図 [実施例1] 99m 第3 図 波数 (cm ) 第4 図 波数 (cm )

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^1〜R^5は水素原子、ハロゲン原子、ま
    たは炭素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原
    子、セレン原子、ケイ素原子および錫原子のいずれか1
    種以上を含む置換基を示し、R^1〜R^5のうち少な
    くとも1つが水素原子を有するアリール基、ハロゲン原
    子を有するアリール基または炭素原子、酸素原子、窒素
    原子、硫黄原子、リン原子、セレン原子、ケイ素原子お
    よび錫原子のいずれか1種以上を含む置換基を有するア
    リール基を示す。〕 で表わされる繰返し単位を有する重合度5以上の重合体
    であり、かつ、その立体規則性が主としてシンジオタク
    チック構造であるアリールスチレン系重合体。
  2. (2)触媒成分として、(A)遷移金属成分および(B
    )有機アルミニウム化合物と縮合剤との接触生成物を用
    い、 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^1〜R^5は水素原子、ハロゲン原子、ま
    たは炭素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原
    子、セレン原子、ケイ素原子および錫原子のいずれか1
    種以上を含む置換基を示し、R^1〜R^5のうち少な
    くとも1つが水素原子を有するアリール基、ハロゲン原
    子を有するアリール基または炭素原子、酸素原子、窒素
    原子、硫黄原子、リン原子、セレン原子、ケイ素原子お
    よび錫原子のいずれか1種以上を含む置換基を有するア
    リール基を示す。〕 で表わされるアリールスチレンを重合することを特徴と
    する請求項1記載のアリールスチレン系重合体の製造方
    法。
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