JPH0310903Y2 -

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【考案の詳細な説明】＜技術分野＞本考案は携帯用のコーヒーサーバーに関する。

＜従来技術＞一般にサイフオン式のコーヒーサーバーは周知
であつて、加熱源としてアルコールランプやブン
ゼン式のガスバーナを用いたものが業務用等で用
いられているが、携帯用のサイフオン式のコーヒ
ーサーバーはなかつた。

従つて、野外等ではサイフオン式のもので入れ
たコーヒーを飲むことができず、せいぜいインス
タントのものでがまんするしかなかつた。

尚、一般のアルコールランプを有するサイフオ
ン式のコーヒーサーバーを野外で使えないことも
ないが、アルコールランプを持ち歩くと、このラ
ンプ中のアルコールがこぼれやすく携帯用として
適していない上に立ち消え等が生じやすい問題が
ある。

又、ブンゼン式のバーナを用いるには、野外で
はガス供給源が存在せず、無理である。

＜目的＞本考案は上記の点に鑑みなされたものであつ
て、カセツト式ガスボンベを有するガス燃焼器が
野外等携帯用の加熱として広く利用されている点
に目をつけ、このカセツト式ボンベを有する燃焼
器を用いて簡易に野外等でサイフオン式で入れた
コーヒーを得ることのできるサーバーの提供を目
的とする。

＜実施例＞以下本考案の実施例を図面に従つて説明する。

図は本考案実施例の斜視図である。図におい
て、１はガス燃焼器、２はサイフオン式コーヒー
サーバーである。

上記ガス燃焼器は、カセツト式ガスボンベ（図
示せず）を収納するボンベ収納室２を側部に形成
すると共に、上面にはサーバー１を載置するため
に平面的に形成された台３が形成されており、こ
の台３上に上記サーバー２と台３とを結合するた
めの磁石４が設けられている。

又、この台３の中央部分には、上記カセツト式
ボンベからガスの供給を受けて燃焼するバーナ５
が設けられている。

上記サイフオン式コーヒーサーバー２は、上記
バーナ５に加熱され水を収容する加熱部６と、こ
の加熱部６に差し込まれコーヒー粉を入れるロー
ト部７と、加熱部６を支持する脚８と、この脚８
を安定させるための支持環９とから成り、少なく
とも上記支持環９は磁石４に吸着する鉄等の材料
で形成されている。

尚、上記磁石４はこの支持環９に対応する位置
に配置されることになる。

従つて、この支持環９を台３上に置くことによ
り、磁石４と支持環９とが吸着して結合し、コー
ヒーサーバー２が転倒しないようにすることがで
きる。

この磁石４と支持環９との結合でザーバー２を
保持することにより、台３とサーバー２との結
合、離脱を非常に簡易なものにでき、携帯用とし
て非常に有効である。

コーヒーサーバー２自体の動作については周知
のものと同等であるので説明を省略する。

尚、上記実施例の他の態様として、支持環９下
面に磁石を設けるが若しくは支持環９そのものを
磁石とし、台をこの磁石に吸着する材料としても
良く、要するに簡易に着脱が行えれば良い。

又その他結合の態様として凹凸嵌合や爪による
係合等も考えられる。

＜効果＞以上本考案によれば、サイフオン式のコーヒー
サーバーとカセツト式ボンベを有するガス燃焼器
とを磁石を似つて着脱自在に結合したから、サー
バーと燃焼器との結合、離脱が非常に簡単である
と共に結合時にはサーバーを安定した支持するこ
とができる。

従つて携帯用のコーヒーサーバーとして野外や
屋内での持ち運びが簡易であると共に組み立ても
非常に簡単で、携帯用として優れている。

又、ガスバーナー自体アルコールランプに比べ
て火力が大きく、野外等で即座にサイフオン式で
入れた美味なコーヒーを非常に簡単に得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案実施例の斜視図。１：ガス燃焼器、２：コーヒーサーバー、４：
磁石、９：支持環。