JPH03108136A - 光情報記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体およびその製造方法

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JPH03108136A
JPH03108136A JP1245479A JP24547989A JPH03108136A JP H03108136 A JPH03108136 A JP H03108136A JP 1245479 A JP1245479 A JP 1245479A JP 24547989 A JP24547989 A JP 24547989A JP H03108136 A JPH03108136 A JP H03108136A
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JP
Japan
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information recording
recording medium
plasma
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Application number
JP1245479A
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English (en)
Inventor
Toru Takahashi
徹 高橋
Takenobu Hatasawa
畠澤 剛信
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐湿性、耐食性、耐擦傷性に優れ、かつ、吸
水による形状変化の小さい光情報記録媒体とその製造方
法に関する。
〔従来の技術] 近年、光ディスクやビデオディスクなどの多種類の光情
報記録媒体が開発され、市販されている。これらの光情
報記録媒体は、回転するディスク上にレーザー光を集光
し、ディスクからの反射光の強弱を検出する基本構成を
採用しており、ポリカーボネートやポリメチルメタクリ
レートなどの透明な合成樹脂からなる基板上に記録層を
設けたものが代表的なものである。
ところで、記録層に用いられる記録媒体用材料として、
Te、Tiなどの金属または金属合金、Te低酸化物、
有機染料薄膜、銀塩薄膜、フォトクロミック化合物など
が広く提案され、また、使用されているが、これらはい
ずれも酸化や加水分解されやすい材料であるため、記録
層の劣化を防ぐための保護層の開発が進められている。
また、合成樹脂製の基板を用いた光情報記録媒体におい
ては、基板の吸水・膨潤によるソリが生じ、それに起因
して記録層が剥離したり、信号読み取りが不可能になっ
たり、あるいは透過水分により記録層が劣化するなどの
問題がある。そこで、これらの問題を解決して、光情報
媒体の長期信頼性をいかにして確保するかが重要な課題
となっている。
従来、保護層として、各種合成樹脂層や二酸化ケイ素な
どの透明誘電体層を記録層面上に設けることなどが提案
されている。例えば、特開昭61−39949号公報に
は、透明基板の片面に設けられた光情報記録層の表面に
シランカップリング剤もしくはチタンカップリング剤を
1〜2分子層設け、記録層の面上あるいは記録層および
基板の両表面にポリ塩化ビニリデン共重合物含有層を形
成することにより、防湿性や耐食性を向上させることが
提案されている。
しかしながら、記録層の表面のみをポリ塩化ビニリデン
共重合物含有層で保護した場合には、基板面側からの透
過水分を遮断することができないので、基板の吸水によ
るソリおよびそれに起因する記録層の剥離や透過水分に
よる記録層の劣化等を防ぐことはできない。この問題は
、記録層の表面を誘電体層で被覆した場合も同様である
。また、記録層の面上に反射層、あるいは誘電体層を介
して反射層を設けた構造の光情報記録媒体でも、基板側
からの吸水問題は解決されない。
一方、記録層および基板の両表面にポリ塩化ビニリデン
共重合物含有層を形成すると、光の通路となる基板表面
に耐擦傷性に劣る樹脂層が形成されることになるので、
信号劣化や感度の劣化など光情報記録媒体としての基本
的性能を著しく損なう恐れがある。しかも、このように
両表面にポリ塩化ビニリデン共重合物含有層を形成して
も、耐湿性は充分ではなく、透過水分による記録層の劣
化を完全に防ぐことはできない。
さらに、光情報記録媒体には、接着張り合せ構造やエア
ーサンドイッチ構造などの構造のものがあり、それらは
記録層を中心層とする両面張り合せ構造のため、ソリの
問題は軽減されるが、透過水分による記録層の劣化を防
ぐことはできない。
また、記録層の上面または上下面にSiOやS i O
x 、M g F z 、A I2Nなどの透明誘電体
層を積層すれば、記録層を酸化や加水分解から防ぐこと
ができるが、これらの透明誘電体材料は、基板となる合
成樹脂との密着性に劣るため、基板の保護層に用いるこ
とは困難である。
最近、基板上にプラズマ重合膜を形成することにより、
基板と保護層または誘電体層との密着性等を改善するこ
とが提案されている(特開昭61−184743号、特
開昭62−40652号、特開昭62−42349号、
特開昭62−46447号、特開昭62−67743号
、特開昭62−46448号、特開昭62−92250
号、特開昭63−10355号、特開昭62−1957
42号など)。
しかしながら、これらのプラズマ重合膜では、その表面
特性が不充分であるため、光情報記録媒体の全面または
透明基板の保護膜としては充分な機能を果たすものでは
ない。
また、合成樹脂成形体の表面を二酸化ケイ素膜で被覆す
る技術が開発されているが(特開昭61−12734号
)、二酸化ケイ素膜は、合成樹脂との密着性に劣り、ま
た、合成樹脂成形体と二酸化ケイ素膜の両者と密着性に
優れたブライマーがないため、この技術を単に光情報記
録媒体の保護用に適用しても、優れた性能を付与するこ
とは困難である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、耐湿性、耐食性、耐擦傷性が向上し、
かつ吸水による形状変化が極めて小さい光情報記録媒体
を提供することにある。
本発明者らは、前記従来技術の有する問題点を克服する
ために鋭意研究した結果、合成樹脂製の透明基板上に記
録層、誘電体層および/または保護層を設けた光情報記
録媒体において、その全面または透明基板表面に有機ケ
イ素化合物のプラズマ重合膜を形成すると、該プラズマ
重合膜が合成樹脂や誘電体層、保護層などと密着性に優
れていることを見出した。
しかし、このプラズマ重合膜は、炭素原子等を含んでい
るため、純粋な二酸化ケイ素膜と比較すると、耐透湿性
や耐吸水性などのバリアー性の点でいまだ不充分であっ
た。そこで、プラズマ重合膜を形成した後、さらに該プ
ラズマ重合膜を酸素の存在下でプラズマ処理すると、プ
ラズマ重合膜の表面層が選択的に二酸化ケイ素(sio
、)となり□、純粋な二酸化ケイ素膜を形成したのとほ
とんど同様の性能を示すことを見出した。しかも、これ
らの操作は、二酸化ケイ素膜を形成するのと対比して簡
単であり、かつ、合成樹脂基板との密着性の点では格段
に優れている。
そして、有機ケイ素化合物のプラズマ重合と酸素による
プラズマ処理とを連続的に適用することにより、耐湿性
、耐食性および耐擦傷性が顕著に向上し、かつ吸水性が
極めて小さい光情報記録媒体の得られることを見出した
本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
か(して、本発明によれば、合成樹脂製の透明基板上に
記録層、誘電体層および/または保護層を設けた光情報
記録媒体において、その全面または透明基板表面に、有
機ケイ素化合物のプラズマ重合膜を形成した後、該プラ
ズマ重合膜を酸素の存在下でプラズマ処理して成ること
を特徴とする光情報記録媒体およびその製造方法が提供
される。
以下、本発明の各構成要素について説明する。
(光情報記録媒体) 本発明で使用する光情報記録媒体は、合成樹脂製の透明
基板上に記録層、誘電体層および/または保護層を設け
た多層構造の光情報記録媒体である。
基板の材料となる合成樹脂としては、ポリカーボネート
樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂など一般に光情報記
録媒体用として用いられている透明性に優れた合成樹脂
であれば良く、特に制限されない。
記録層としては、TbFeCo、GdFe、TbCo、
DyFe、NdDyFeCo、TbFe、GdFeB1
%GdTbFeなどからなる記録膜、あるいは相変化型
記録材料や色素系記録材料からなる膜など従来公知のも
のがいずれも使用可能である。
誘電体層および/または保護膜の材料としては、5in
s + SiNx 、5iA42ON、StAβNなど
Si系の透明な層を形成する誘電体が好ましく使用でき
る。
本発明で使用する光情報記録媒体の積層構成は、特に限
定されないが、通常、基板/誘電体層/記録層/保護層
または基板/記録層/保護層が代表的なものである。
また、単板構成のものだけではなく、合成樹脂製の透明
基板上に記録層、誘電体層および/または保護層を設け
た2枚の光情報記録媒体を、接着層を介して記録層側の
面どうし張り合せた構造のもの、例えば、基板/誘電体
層/記録層/保護層//接着Ml/保護層/記録層/誘
電体層/基板などの構造のものであってもよい。このよ
うな張り合せ構造のものは、ソリの問題が少ない。
(有機ケイ素化合物) 本発明では、広範な種類の有機ケイ素化合物を使用する
ことができるが、その中でも特に、下記一般式[Ilな
いし〔V〕で表わされる少なくとも1種の有機ケイ素化
合物が好ましい。
(ただし、式中、R1は炭素数1〜6の炭化水素基、R
2はアルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アセトキ
シ基から選ばれ、互いに同一または相異なっていてもよ
く、nは0〜3の整数を表わす。) 一般式(Ilで示される有機ケイ素化合物としては、例
えば、トリエトキシ(ビニル)シラン、トリメトキシ(
ビニル)シラン、メトキシ(ジメチル)ビニルシラン、
エトキシ(ジメチル)ビニルシラン、ジメトキシ(メチ
ル)ビニルシラン、ジェトキシ(メチル)ビニルシラン
、ジメトキシ(アセトキシ)ビニルシラン、トリブトキ
シ(ビニル)シラン、トリアセトキシ(ビニル)シラン
、トリス(β−メトキシエトキシ)(ビニル)シラン、
などが挙げられる。
(R’)+a (ただし1式中、R1は水素原子またはメチル基、R2
は炭素数1〜5の(−CH禽−)基、R3はアルコキシ
基、アルコキシアルコキシ基、アセトキシ基から選ばれ
、互いに同一または相異なっていてもよ(、R4は炭素
数1〜6の炭化水素基であり、mはO〜3の整数を表わ
す。) 一般式[II]で示される有機ケイ素化合物としては、
例えば、γ−メタクリロキシプロピル(トリメトキシ)
シラン、γ−メタクリロキシプロピル(ジメトキシ)メ
チルシラン、γ−メタクリロキシプロピル(トリエトキ
シ)シラン、γ−メタクリロキシプロピル(ジェトキシ
)メチルシランなどが挙げられる。
(R’)i、 s t  (R”)4−、      
 [ml(ただし、式中、R1は炭素数1〜6の炭化水
素基、メタクリロキシ基、エポキシ基、アミノ基、メル
カプト基、イソシアノ基、フッ素または塩素を有する有
機基から選ばれ、R2はアルコキシ基、アルコキシアル
コキシ基、塩素原子から選ばれ、それぞれ互いに同一ま
たは相異なっていてもよく、kはO〜4の整数を表わす
。)一般式[111]で表わされる有機ケイ素化合物と
しては、例えば、トリメチルメトキシシラン、ジメチル
ジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、テトラ
エトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニ
ルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、N−(β−アミノエチル)−丁−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−ビス−(β−ヒドロキシ
エチル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピル(メチル)
ジメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3
,3.3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3
,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシ
ラン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラ
ン、トリメチルクロロシラン、テトラクロロシラン等を
挙げることができる。
(ただし、式中、R1およびR3は同種または異種のア
ルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アセトキシ基ま
たは塩素原子で R8およびR4は置換または非置換の
一価の炭化水素基であり、Aは二価の炭化水素基、酸素
原子または硫黄原子を含有する二価の有機基から選ばれ
、m右よびnは1〜3の整数を表わす。) 一般式[TV]において、Aが二価の炭化水素基である
ときは、炭素数2〜6のものが好ましい。
具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基な
どのアルキレン基、フェニレン基などのアリーレン基、
フェニレン基などのアルカリレン基、またはこれらの基
の水素原子が部分的にハロゲン原子、アルキル基などで
置換された基を挙げることができる。
また、Aが酸素原子または硫黄原子を含有する二価の有
機基であるときは、炭素数が3〜10のものが好ましい
。具体的には、 −CH!−CH,(:H,−5−CH,−CH,−−C
HM−CH,−5−CH,−CH2−5−CH,−CH
2−−CHa−CHM−CHg−3−CHz−CHM−
CHz−−CHM−CHM−CHM−8−’CHx−C
Hz−CHx−CHz−−S−CH,−CHヨーCH,
− −CHt−CH*−0−CHx−CHi−0−CHz−
CHg−−CHz−CHM−CHM−0−CHa−CH
M−CHx−などがある。
このような一般式[IV]で表わされる有機ケイ素化合
物としては、例えば、1,1,3.3−テトラメチルジ
シロキサン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサメチルジ
シロキサンなどを挙げることができる。
R,、、SL (OOR’ )。      [V)(
ただし、式中、Rは炭素数1〜6の炭化水素基、ビニル
基、メタクリロキシ基、エポキシ基、アミノ基、メルカ
プト基、フッ素または塩素を含有する有機基から選ばれ
、R′はアルキル基、アシル基、アリールアルキル基か
ら選ばれ、それぞれ互いに同一または相異なっていても
よく、nは1〜4の整数を表わす、) 一般式〔V〕で表わされる有機ケイ素化合物としては、
例えば、ビニルトリス(t−ブチルパーオキシ)シラン
、ビニルトリス(キュメンバーオキシ)シラン、ビニル
トリス(アセチルパーオキシ)シラン、ビニルトリス(
ベンゾイルパーオキシ)シラン、ビニルトリス(ラウロ
イルパーオキシ)シラン、γ−グリドキシプロピルトリ
ス(を−ブチルパーオキシ)シラン、γ−グリドキシプ
ロピルトリス(キュメンバーオキシ)シラン、γ−グリ
ドキシプロピルトリス(アセチルパーオキシ)シラン、
γ−グリドキシプロピルトリス(ベンゾイルパーオキシ
)シラン、γ−グリドキシプロピルトリス(ラウロイル
パーオキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ
ス(t−ブチルパーオキシ)シラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリス(キュメンバーオキシ)シラン、γ−
メタクリロキシプロピルトリス(アセチルパーオキシ)
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリス(ベンゾイ
ルパーオキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルト
リス(ラウロイルパーオキシ)などを挙げることができ
る。
これらの有機ケイ素化合物は、それぞれ単独で、あるい
は複数種組み合わせて用いることができる。
(プラズマ重合膜の形成) 本発明においては、前記有機ケイ素化合物なモノマーと
して、プラズマ重合法により合成樹脂基板表面または光
情報記録媒体全面にプラズマ重合膜を形成する。
プラズマ重合装置としては、ペルジャー型の内部電極型
または外部電極型、あるいは管型の誘導結合型などの公
知の装置を用いることができる。
プラズマ重合条件は、用いる装置の形状と太きさ、モノ
マーの種類と流量、キャリヤーガスの圧力、放電電圧、
減圧度、放電周波数、基板温度などの数多(のパラメー
ターがあり、当業者であれば、適宜予備実験を行なうこ
となどにより、好適な条件設定を行ない、プラズマ重合
膜の生成速度やプラズマ重合膜の膜厚等を制御すること
ができる。
プラズマ発生源としては、高周波放電の他に、マイクロ
波放電、交流放電等いずれも使用できるが、プラズマ重
合膜の形成には、通常、低圧下でのグロー放電による低
温プラズマを用いることが好ましい。キャリヤーガスと
しては、酸素、アルゴン、窒素等の通常のガスが使用で
きる。
本発明におけるプラズマ重合の好ましい条件は、例えば
、ペルジャー型の内部電極型プラズマ重合装置を使用す
る場合、放電電力は10〜100W、ガス圧力0.5〜
2、OTorr、ケイ素化合物モノマー流量0.1〜2
0mI2/分、また、キャリヤーガスを使用するときは
ガス圧力を0、 1〜1.0Torr程度とし、重合時
間は30秒〜5分程度とすることが望ましい。
プラズマ中には、電子、イオン、ラジカルなどの種々の
活性種が存在し、プラズマ重合膜は、これらの活性種が
結合・解離を次々と起こすことにより、気相中から直接
基材表面上に形成される。
前記有機ケイ素化合物なモノマーとするプラズマ重合膜
の構造は、正確には不明であるが、重合中のラジカルや
イオン等の活性種の発生により合成樹脂基材表面と強固
な化学結合を生じ、かつ、高度に橋かけした網目構造の
平滑な膜を形成するものと考えられる。
(プラズマ処理) プラズマ重合膜を形成した後、酸素の存在下にプラズマ
処理を行なう。
プラズマ処理は、通常、プラズマ重合に使用した装置を
用いて、連続的に行なう。プラズマ重合終了後、プラズ
マ重合装置内からモノマーガスを排気し、次いで、酸素
ガスを導入する。
プラズマ処理の条件は、用いる装置の大きさや放電電力
等に依存するが、通常、放電電力10〜100W、ガス
圧力0.5〜2.0Torr、ガス流量50〜200m
β/分が好ましく、プラズマ処理時間は30秒〜2分程
度でよい。
〔作 用〕
本発明で使用する有機ケイ素化合物は、プラズマ重合に
よって、−0−3i−0−結合を骨格とする高度に橋か
けした網目構造のプラズマ重合膜を形成する。しかも、
物理的な堆積による蒸着膜などと異なり、ラジカルやイ
オンの発生により合成樹脂基板および誘電体層や保護層
などの無機物質と化学結合により強固に結合しており、
密着力が優れている。
一方、プラズマ重合膜は、使用した有機ケイ素化合物に
由来する炭素原子等を含んでいるが、酸素の存在下での
プラズマ処理により、その表面層が選択的にS i O
*に変性され、純粋な二酸化ケイ素膜を形成したのと同
様の性能を発揮する。
また、低圧ガスのグロー放電を使うプラズマ重合によれ
ば、合成樹脂成形体を変質させず、しかもグロー放電の
性質から均一な表面処理が可能である。
このように、本発明の光情報記録媒体は、その全面また
は合成樹脂基板を、密着性に優れ、がっ、表面層が二酸
化ケイ素膜と同様のプラズマ重合膜で被覆した構造であ
るため、耐湿性、耐食性、耐擦傷性が向上し、かつ吸水
による形状変化が極めて小さ(、耐熱性にも優れている
(以下余白) 〔実施例〕 以下、本発明について実施例および比較例を挙げて具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。
なお、実施例および比較例における加速劣化試験の方法
は、次のとおりである。
〈加速劣化試験〉 恒温恒湿機にて、65℃、95%RHの条件で、酸化ケ
イ素被覆光情報記録媒体(ディスク)を3週間保持した
後、C/N、媒体欠陥の最大バースト長、機械特性の評
価を行なった。
旦ZΔ: 回転数1.80Orpm、周波数3.7MHzで測定。
書き込みレーザーパワーは、2次高周波が最小になるよ
うにした結果、約5mWであった。測定位置は、ディス
クの最内周部、結果はiooトラック測定の平均値であ
る。
の  バースト  バイト (2・7)RLL変調方式により信号を書き込み、加速
劣化試験前後での比較を行なった。測定位置は、ディス
クの最内周部、結果は100トラック分の測定結果であ
る。
1五竺上 65℃、95%RHの雰囲気下に3週間保持した後、デ
ィスクの半径方向傾きを測定した。測定位置はディスク
中心より半径方向に45mmの位置である。なお、単板
仕様ディスクについてのみ評価を行なった。
[実施例1] ポリカーボネート樹脂からなる光デイスク基板(直径1
30mm、厚さ1.2mm)の上に、誘電体層(S L
AffON)/記録層(TbFeC。
)/保護層(S 1A12ON)をこの順に設けた構造
の光情報記録媒体を作成した。
ペルジャー型の内部電極型プラズマ重合装置を用い、電
極板上に基板として上記の光情報記録媒体を載せ、モノ
マーとしてトリメトキシ(ビニル)シランを使用して、
下記の条件でプラズマ重合を行なって、プラズマ重合膜
を形成した。
ヱ1Aヱ1豆逢丑 トリメトキシ(ビニル)シラン 一一一ガス流量1mn/分 アルゴンガス(キャリヤーガス) 一一一ガス流量100mj27分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −−−13,56MHz放電電力    −100W 放電時間    −m−1分 まず、ガラス製ペルジャーの中に基板を入れ、−旦10
−” Torrの真空に引いた後、キャリヤーガスとし
てアルゴンガスな導入してガス圧力を1 、5 Tor
rにする。その後、トリメトキシ(ビニル)シランな1
m!!、/分の割合で導入し、放電電力100W、放電
周波数13.56MHzにて1分間重合を行なった。
得られたブライマーの膜厚は、100人であった。
次ぎに、ペルジャー内のモノマーガスを排気し、−旦、
10−”Torrの真空に引いた後、下記の条件でプラ
ズマ処理を行なった。
111と乙肛埋 酸素ガス    −m−ガス流量50mj2/分ガス圧
カ    −−−1,5Torr放電周波数   −一
−13,56MHz放電電力    −100W 放電時間    −1分 かくして得られた光情報記録媒体の加速劣化試験の結果
は、第1表に示す。
[実施例2] プラズマ重合条件を下記のとおりにかえた以外は、実施
例1と同様にプラズマ重合およびプラズマ処理を行なっ
て光情報記録媒体を得た。
工1Aヱ1豆逢豆 γ−メタクリロキシプロピル(トリメトキシ)シラン ーーーガス流量0.5ml/分 トリメトキシ(ビニル)シラン 一一一ガス流量0.5mJ2/分 アルゴンガス(キャリヤーガス) 一一一ガス流量100mj2/分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −−−13,56MHz放電電力    −100W 放電時間    −m−90秒 [実施例3] プラズマ重合条件を下記のとおりにかえた以外は、実施
例1と同様にしてプラズマ重合およびプラズマ処理を行
なって光情報記録媒体を得た。
ム1A二重立逢丑 メトキシ(ジメチル)ビニルシラン ーーーガス流量0.5mρ/分 ジメトキシ(アセトキシ)ビニルシランーーーガス流量
0.5mI2/分 窒素ガス(キャリヤーガス) 一一一ガス流量100mJ27分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −−−13,56MHz放電電力    −1oOW 放電時間    −一−90秒 [比較例1] 比較のために、プラズマ重合およびプラズマ処理を行な
わなかった光情報記録媒体についても同様に評価した。
[比較例2] プラズマ重合膜形成後、プラズマ処理を行なわなかった
こと以外は、実施例1と同様にして光情報記録媒体を得
、同様に評価した。
実施例1〜3および比較例1〜2で得られた光情報記録
媒体の加速劣化試験の結果を一括して第1表に示す。
(以下余白) [実施例4J 実施例1で作成した単板仕様の光デイスク2枚を、記録
層側どうしをアクリル系接着剤で張り合せて、張り合せ
構造の光情報記録媒体を作成した。
この張り合せ構造の光情報記録媒体を使用した以外は、
実施例1と同様にプラズマ重合およびプラズマ処理を行
なって光情報記録媒体を得、同様に評価した。
[実施例5] プラズマ重合を実施例2と同様にした以外は実施例4と
同様にして光情報記録媒体を得、同様に評価した。
[実施例6] プラズマ重合を実施例3と同様にした以外は実施例4と
同様にして光情報記録媒体を得、同様に評価した。
[比較例3] 比較のために、プラズマ重合およびプラズマ処理を行な
わなかった前記張り合せ構造の光情報記録媒体について
も同様に評価した。
[比較例4] プラズマ重合膜形成後、プラズマ処理を行なわなかった
こと以外は、実施例4と同様にして光情報記録媒体を得
、同様に評価した。
実施例4〜6および比較例3〜4で得られた光情報記録
媒体の加速劣化試験の結果を一括して第2表に示す。
(以下余白) [実施例7] ポリカーボネート樹脂からなる光デイスク基板(直径1
30mm、厚さ1.2mm)の上に、誘電体層(S 1
Aj2ON)/記録層(TbFeC。
)/保護層(SL、A42ON)をこの順に設けた構造
の光情報記録媒体を作成した。
ペルジャー型の内部電極型プラズマ重合装置を用い、電
極板上に基板として上記の光情報記録媒体を載せ、下記
の条件でプラズマ重合を行なって、プラズマ重合膜を形
成した。
ム5Xヱ亘立逢上 ビニルトリエトキシシラン 一一一ガス流量1mρ/分 アルゴンガス(キャリヤーガス) 一一一ガス流量100mj2/分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −−−13,56MHz放電電力    −100W 放電時間    −一−1分 ガラス製ペルジャーの中に基板として上記の光情報記録
媒体を入れ、−旦10−” Torrの真空に引いた後
、キャリヤーガスとしてアルゴンガスな導入してガス圧
力を1 、5 Torrにした。その後、ビニルトリエ
トキシシランを1m12/分の割合で導入し、放電電力
100W、放電周波数13.56MHzにて1分間重合
を行なった。得られたブライマーの膜厚は、100人で
あった。
次ぎに、ペルジャー内のモノマーガスを排気し、−旦、
10−”Torrの真空に引いた後、下記の条件でプラ
ズマ処理を行なった。
11Aヱエ1 酸素ガス    −m−ガス流量50mj2/分ガス圧
力    −−−1、5Torr放電周波数   −−
−13,56MHz放電電力    −100W 放電時間    −m−1分 か(して得られた光情報記録媒体の加速劣化試験の結果
は、第3表に示す。
[実施例8] プラズマ重合条件を下記のとおりにかえた以外は、実施
例7と同様にプラズマ重合およびプラズマ処理を行なっ
て光情報記録媒体を得た。
75Xヱ里立皇五 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン   
−m−ガス流量0.5mj2/分テトラエトキシシラン 一一一ガス流量0.5mI2/分 アルゴンガス(キャリヤーガス) 一一一ガス流量100mj2/分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −−−13,56MHz放電電力    −一−10
0W 放電時間    −一−90秒 [実施例9] プラズマ重合条件を下記のとおりにかえた以外は、実施
例7と同様にプラズマ重合およびプラズマ処理を行なっ
て光情報記録媒体を得た。
ム1Aヱ里立上上 トリメチルメトキシシラン 一一一ガス流量1.0m℃/分 窒素ガス(キャリヤーガス) 一一−ガス流量Loomβ/分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −−−13,56MHz放電電力    −ioow 放電時間    −一−90秒 [比較例5] プラズマ重合膜形成後、プラズマ処理を行なわなかった
こと以外は、実施例7と同様にして光情報記録媒体を得
、同様に評価した。
実施例7〜9および比較例5で得られた光情報記録媒体
の加速劣化試験の結果を一括して第3表に示す。
(以下余白) C実施例10] 実施例7で作成した単板仕様の光デイスク2枚を、記録
層側どうしをアクリル系接着剤で張り合せて、張り合せ
構造の光情報記録媒体を作成した。
この張り合せ構造の光情報記録媒体を使用した以外は、
実施例7と同様にプラズマ重合およびプラズマ処理を行
なって光情報記録媒体を得た。
[実施例11] プラズマ重合を実施例8と同様にした以外は実施例10
と同様にして光情報記録媒体を得た。
[実施例12] プラズマ重合を実施例9と同様にした以外は実施例10
と同様にして光情報記録媒体を得た。
[比較例6] プラズマ重合膜形成後、プラズマ処理を行なわなかった
こと以外は、実施例7と同様にして光情報記録媒体を得
た。
実施例1O〜12および比較例6の結果を一括して第4
表に示す。
[実施例13] ポリカーボネート樹脂からなる光デイスク基板(直径1
30mm、厚さ1.2mm)の上に、誘電体層(SiA
ρON)/記録層(TbFeC。
)/保護層(SiA!2.ON)をこの順に設けた構造
の光情報記録媒体を作成した。
ペルジャー型の内部電極型プラズマ重合装置を用い、電
極板上に基板として上記の光情報記録媒体を載せ、下記
の条件でプラズマ重合を行なって、プラズマ重合膜を形
成した。
工1Aヱ1立逢1 1.1,3.3−テトラメチルジシロキサンーーーガス
流量1m2/分 アルゴンガス(キャリヤーガス) 一一一ガス流量100mβ/分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −−−13,56MHz放電電力    −100W 放電時間    −一−1分 ガラス製ペルジャーの中に基板として、上記光情報記録
媒体を入れ、−旦10−” Torrの真空に引いた後
、キャリヤーガスとしてアルゴンガスな導入してガス圧
力を1 、5 Torrにした。その後、1,1,3.
3−テトラメチルジシロキサンを1mff/分の割合で
導入し、放電電力100W、放電周波数13.56MH
zにて1分間重合を行なった。得られたブライマーの膜
厚は、100人であった。
1クツと乙肛」 酸素ガス    −m−ガス流量50mI27分ガス圧
力    −−−1、5Torr放電周波数   −−
−13,56MHz放電電力    −100W 放電時間    −一−1分 かくして得られた光情報記録媒体の加速劣化試験の結果
は、第5表に示す。
[実施例14] プラズマ重合条件を下記のとおりにかえた以外は、実施
例13と同様にプラズマ重合およびプラズマ処理を行な
って光情報記録媒体を得た。
1j」【ヱ1イLk侘 1.1,3.3−テトラメチルジシロキサンー−−ガス
流量0.5mJ2/分 ヘキサメチルジシラザン 一一一ガス流量0.5m12/分 アルゴンガス(キャリヤーガス) 一一一ガス流量100mg/分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −= 13.56MHz放電電力    −100W 放電時間    −一−90秒 [実施例15] プラズマ重合条件を下記のとおりにかえた以外は、実施
例13と同様にプラズマ重合およびプラズマ処理を行な
って光情報記録媒体を得た。
25Xヱ1立逢1 1.1,3.3−テトラメチルジシロキサンーーーガス
流量0.5m(1/分 ヘキサメチルジシロキサン 一一一ガス流量0.5mβ/分 窒素ガス(キャリヤーガス) 一一一ガス流量100mI27分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −−−13,56MHz放電電力    −100W 放電時間    −一−90秒 [比較2例7] プラズマ重合膜形成後、プラズマ処理を行なわなかった
こと以外は、実施例13と同様にして光情報記録媒体を
得た。
実施例13〜15および比較例7で得られた二酸化ケイ
素膜被覆光情報記録媒体の加速劣化試験の結果を一括し
て第5表に示す。
(以下余白) [実施例16] 実施例13で作成した単板仕様の光デイスク2枚を、記
録層側どうしをアクリル系接着剤で張り合せて、張り合
せ構造の光情報記録媒体を作成した。
この張り合せ構造の光情報記録媒体を使用した以外は、
実施例13と同様にプラズマ重合およびプラズマ処理を
行なって光情報記録媒体を得た。
[実施例17] プラズマ重合を実施例14と同様にした以外は実施例1
6と同様にして光情報記録媒体を得た。
[実施例18] プラズマ重合を実施例15と同様にした以外は実施例1
6と同様にして光情報記録媒体を得た。
[比較例8] プラズマ重合膜形成後、プラズマ処理を行なわなかった
こと以外は、実施例16と同様にして光情報記録媒体を
得た。
実施例16〜18および比較例8の結果を一括して第6
表に示す。
[実施例19] ポリカーボネート樹脂からなる光デイスク基板(直径1
30mm、厚さ1.2mm)の上に、誘電体層(S i
AgON)/記録層(T b F e C。
)/保護層(SiAnON)をこの順に設けた構造の光
情報記録媒体を作成した。
ペルジャー型の内部電極型プラズマ重合装置を用い、電
極板上に基板として上記の光情報記録媒体を載せ、下記
の条件でプラズマ重合を行なって、プラズマ重合膜を形
成した。
工IAヱ里立皇1 ビニルトリス(t−ブチルパーオキシ)シランーーーガ
ス流量1mJ2/分 アルゴンガス(キャリヤーガス) 一一一ガス流量100m1/分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −−−13,56MHz放電電力    −100W 放電時間    −1分 ガラス製ペルジャーの中に基板として、上記光情報記録
媒体を入れ、−旦10−” Torrの真空に引いた後
、キャリヤーガスとしてアルゴンガスを導入してガス圧
力を1 、5 Torrにした。その後、ビニルトリス
(t−ブチルパーオキシ)シランを1mI2/分の割合
で導入し、放電電力100W、放電周波数13.56M
Hzにて1分間重合を行なった。得られたブライマーの
膜厚は、100人であった。
75Xヱ11 酸素ガス    −一一ガス流量50m氾/分ガス圧力
    −−−,1、5Torr放電周波数   −−
−13,56MHz放電電力    − ioow 放電時間    −1分 か(して得られた光情報記録媒体の加速劣化試験の結果
は、第7表に示す。
[実施例20] プラズマ重合条件を下記のとおりにかえた以外は、実施
例19と同様にプラズマ重合およびプラズマ処理を行な
って光情報記録媒体を得た。
ヱ二ノ]」LL色豆 ビニルトリス(ベンゾイルパーオキシ)シランー−−ガ
ス流量0.5mβ/分 ビニルトリス(ラウロイルパーオキシ)シランーーーガ
ス流量0゜5m2/分 アルゴンガス(キャリヤーガス) 一一一ガス流量100mg/分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −−−13,56MHz放電電力    −100W 放電時間    −一−90秒 [実施例21] プラズマ重合条件を下記のとおりにかえた以外は、実施
例19と同様にプラズマ重合およびプラズマ処理を行な
って光情報記録媒体を得た。
ヱ1Aヱ1立逢1 ビニルトリス(t−ブチルパーオキシ)シランーーーガ
ス流量0.5mρ/分 ビニルトリス(キエメンバーオキシ)シランー−−ガス
流量0.5mβ/分 窒素ガス(キャリヤーガス) 一一一ガス流量100mβ/分 ガス圧力    −−−1、5Torr放電周波数  
 −〜−13.56MHz放電電力    −100W 放電時間    −一−90秒 [比較例9] プラズマ重合膜形成後、プラズマ処理を行なわなかった
こと以外は、実施例19と同様にして光情報記録媒体を
得た。
実施例19〜21および比較例9で得られた光情報記録
媒体の加速劣化試験の結果を一括して第7表に示す。
(以下余白) [実施例22] 実施例19で作成した単板仕様の光デイスク2枚を、記
録層側どうしをアクリル系接着剤で張り合せて、張り合
せ構造の光情報記録媒体を作成した。
この張り合せ構造の光情報記録媒体を使用した以外は、
実施例19と同様にプラズマ重合およびプラズマ処理を
行なって光情報記録媒体を得た。
[実施例23] プラズマ重合を実施例20と同様にした以外は実施例2
2と同様にして光情報記録媒体を得た。
〔実施例241 プラズマ重合を実施例21と同様にした以外は実施例2
2と同様にして光情報記録媒体を得た。
[比較例10] プラズマ重合膜形成後、プラズマ処理を行なわなかった
こと以外は、実施例22と同様にして光情報記録媒体を
得た。
実施例22〜24および比較例10の結果を一括して第
8表に示す。
〔発明の効果〕
本発明によれば、耐湿性や耐食性が向上し、かつ吸水に
よる形状変化が極めて小さい光情報記録媒体を提供する
ことができる。したがって、広範囲の温度、湿度条件下
で長期保存が可能である。
また、単板仕様の光情報記録媒体においては、耐湿性の
向上により吸水によるソリなどの機械的特性の劣化が防
止される。さらに、プラズマ重合膜の表面層は、透明性
および表面硬度の高い二酸化ケイ素膜となっているため
、耐擦傷性に優れ、信号劣化や感度の劣化などがない。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)合成樹脂製の透明基板上に記録層、誘電体層およ
    び/または保護層を設けた光情報記録媒体において、そ
    の全面または透明基板表面に、有機ケイ素化合物のプラ
    ズマ重合膜を形成した後、該プラズマ重合膜を酸素の存
    在下でプラズマ処理して成ることを特徴とする光情報記
    録媒体。
  2. (2)光情報記録媒体が、合成樹脂製の透明基板上に記
    録層、誘電体層および/または保護層を設けた2枚の光
    情報記録媒体を、接着層を介して記録層側の面どうし張
    り合せた構造のものである請求項1記載の光情報記録媒
    体。
  3. (3)有機ケイ素化合物が下記一般式〔 I 〕ないし〔
    V〕で示される有機ケイ素化合物から選ばれる少なくと
    も1種の化合物である請求項1または2記載の光情報記
    録媒体。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (ただし、式中、R^1は炭素数1〜6の炭化水素基、
    R^2はアルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アセ
    トキシ基から選ばれ、互いに同一または相異なっていて
    もよく、nは0〜3の整数を表わす。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 (ただし、式中、R^1は水素原子またはメチル基、R
    ^2は炭素数1〜5の(−CH_2−)基、R^3はア
    ルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アセトキシ基か
    ら選ばれ、互いに同一または相異なっていてもよく、R
    ^4は炭素数1〜6の炭化水素基であり、mは0〜3の
    整数を表わす。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 (ただし、式中、R^1は炭素数1〜6の炭化水素基、
    メタクリロキシ基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト
    基、イソシアノ基、フッ素または塩素を有する有機基か
    ら選ばれ、R^2はアルコキシ基、アルコキシアルコキ
    シ基、塩素原子から選ばれ、それぞれ互いに同一または
    相異なっていてもよく、kは0〜4の整数を表わす。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔IV〕 (ただし、式中、R^1およびR^2は同種または異種
    のアルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アセトキシ
    基または塩素原子で、R^3およびR^4は置換または
    非置換の一価の炭化水素基であり、Aは二価の炭化水素
    基、酸素原子または硫黄原子を含有する二価の有機基か
    ら選ばれ、mおよびnは1〜3の整数を表わす。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔V〕 (ただし、式中、Rは炭素数1〜6の炭化水素基、ビニ
    ル基、メタクリロキシ基、エポキシ基、アミノ基、メル
    カプト基、フッ素または塩素を含有する有機基から選ば
    れ、R′はアルキル基、アシル基、アリールアルキル基
    から選ばれ、それぞれ互いに同一または相異なっていて
    もよく、nは1〜4の整数を表わす。)
  4. (4)合成樹脂製の透明基板上に記録層、誘電体層およ
    び/または保護層を設けた光情報記録媒体において、そ
    の全面または透明基板表面に、有機ケイ素化合物のプラ
    ズマ重合膜を形成した後、該プラズマ重合膜を酸素の存
    在下でプラズマ処理することを特徴とする光情報記録媒
    体の製造方法。
  5. (5)光情報記録媒体が、合成樹脂製の透明基板上に記
    録層、誘電体層および/または保護層を設けた2枚の光
    情報記録媒体を、接着層を介して記録層側の面どうし張
    り合せた構造のものである請求項4記載の光情報記録媒
    体の製造方法。
  6. (6)有機ケイ素化合物が下記一般式〔 I 〕ないし〔
    V〕で示される有機ケイ素化合物から選ばれる少なくと
    も1種の化合物である請求項4または5記載の光情報記
    録媒体の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (ただし、式中、R^1は炭素数1〜6の炭化水素基、
    R^2はアルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アセ
    トキシ基から選ばれ、互いに同一または相異なっていて
    もよく、nは0〜3の整数を表わす。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 (ただし、式中、R^1は水素原子またはメチル基、R
    ^2は炭素数1〜5の(−CH_2−)基、R^3はア
    ルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アセトキシ基か
    ら選ばれ、互いに同一または相異なっていてもよく、R
    ^4は炭素数1〜6の炭化水素基であり、mは0〜3の
    整数を表わす。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 (ただし、式中、R^1は炭素数1〜6の炭化水素基、
    メタクリロキシ基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト
    基、イソシアノ基、フッ素または塩素を有する有機基か
    ら選ばれ、R^2はアルコキシ基、アルコキシアルコキ
    シ基、塩素原子から選ばれ、それぞれ互いに同一または
    相異なっていてもよく、kは0〜4の整数を表わす。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔IV〕 (ただし、式中、R^1およびR^2は同種または異種
    のアルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アセトキシ
    基または塩素原子で、R^3およびR^4は置換または
    非置換の一価の炭化水素基であり、Aは二価の炭化水素
    基、酸素原子または硫黄原子を含有する二価の有機基か
    ら選ばれ、mおよびnは1〜3の整数を表わす。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔V〕 (ただし、式中、Rは炭素数1〜6の炭化水素基、ビニ
    ル基、メタクリロキシ基、エポキシ基、アミノ基、メル
    カプト基、フッ素または塩素を含有する有機基から選ば
    れ、R′はアルキル基、アシル基、アリールアルキル基
    から選ばれ、それぞれ互いに同一または相異なっていて
    もよく、nは1〜4の整数を表わす。)
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994014998A1 (en) * 1992-12-21 1994-07-07 The Dow Chemical Company Protective film for articles and method
US5494712A (en) * 1993-08-27 1996-02-27 The Dow Chemical Company Method of forming a plasma polymerized film
WO2004025707A3 (en) * 2002-09-13 2004-11-18 Univ Arizona ACTIVE ELECTRONIC DEVICES BASED ON GALLIUM NITRIDE AND ITS ALLOYS GROWN ON SILICON SUBSTRATES WITH BUFFER LAYERS OF SiCAIN

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WO2004025707A3 (en) * 2002-09-13 2004-11-18 Univ Arizona ACTIVE ELECTRONIC DEVICES BASED ON GALLIUM NITRIDE AND ITS ALLOYS GROWN ON SILICON SUBSTRATES WITH BUFFER LAYERS OF SiCAIN

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