JPH03107036A - 構造物の構築方法 - Google Patents

構造物の構築方法

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JPH03107036A
JPH03107036A JP24248889A JP24248889A JPH03107036A JP H03107036 A JPH03107036 A JP H03107036A JP 24248889 A JP24248889 A JP 24248889A JP 24248889 A JP24248889 A JP 24248889A JP H03107036 A JPH03107036 A JP H03107036A
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JP
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work
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pillar
constructing
constructed
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JP24248889A
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Inventor
Koji Kondo
弘司 近藤
Yoichi Seki
洋一 関
Junichiro Maeda
純一郎 前田
Yoshikazu Abe
阿部 愛和
Yasuo Kajioka
梶岡 保夫
Hiroo Takada
高田 博尾
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、建築・土木構造物の構築方法に係り、特に
、構築作業の生産性向上を図りうる構造物の構築方法に
関するものである。
「従来の技術およびその課題」 建築・土木構造物の構築作業は、他の技術分野に比較し
てその生産性向上の程度が大変遅れており、.近年の労
働者不足の現象とあいまって構造物の構築作業の生産性
向上の達成は大きな課題となっている。
構造物の構築作業の生産性向上を阻害する要因の一つと
しては、建築・土木構造物の作業工程の特殊性がある。
例えば、一般に複数階の建築物を構築する場合は、最下
階から順に上方に向って施工され、従って、構築作業は
常にその時点で構築が終了した部分の最上階で行なわれ
ることとなる。
このため、降雨、強風時等には作業員が危険な状態にさ
らされ、あるいは作業を中止せざるを得なくなることで
、作業の進行状況が天候に大きく左右される結果となる
また、型枠等の仮設材や仮設機械も、作業の進行に伴っ
て順次上階に盛り替えたりあるいは積層する必要があり
、最終的な解体撤去も含めて多くの手間や時間を必要と
すると共に、その作業自体危険性を伴う場合も多い。当
然、資材も作業の進行に伴って順次上階に運搬する必要
があり、その運搬作業に多くの手間や時間がかかると共
に、その管理も煩雑なものとなる。
さらに、生産性向上のために構築作業の機械化を図ろう
とする場合、前述のような作業現場の変化に対応しうる
機械の存在を必要とするが、一般に使用されている溶接
ロボット等の自動化機械は可搬性や作業状況の変化に対
する柔軟な対応といった面でその適用に問題が多い。従
って、機械化推進のためには各施工現場専用の機械を用
いるか、あるいは高度な機能を付加することで汎用性を
確保した機械を用いるしかなく、いずれにしてもコスト
高を招いて現実的でない。
近年、このような課題を解決することを目的として、1
階部分で構造物をその最上部から構築し、順次ジャッキ
アップしつつ下階部分へと構築を進める、いわゆるジャ
ッキアップ工法と呼ばれる工法が提案されている。この
工法によれば、構築物の構築作業を常時一定位置で行う
ことができ、機材搬送の手間等を大幅に削減できて構造
物の構築作業の生産性向上を図ることができる。しかし
ながら、構造物をジャッキアップする関係上、構築作業
中はこの構造物と地盤との間は縁が切れた状゛態にあり
、地震力等の水平力が作用した場合に水平移動あるいは
転倒のおそれがあるため、現実の適用が困難である。
この発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、構築
作業の生産性向上を図ることができ、しかも構築作業中
でも水平力に対する対応を為しうる構造物の構築方法の
提供を目的としている。
「課題を解決するための手段」 そこでこの発明は、構造物の地下部や基礎を構築するた
めに施工される山止め壁との間に上下方向の摺動を許容
する支持部材を介在させた状態で、この山止め壁内部に
おいて構造物の最上部から前記構造物を構築し、構築し
た部分が所定高さに達しかつ自立可能となった状態でこ
の構築部分を揚重手段により上方に押し上げ、さらに押
し上げられた構築部分の下部につなげてこの構築部分の
直下を構築する工程と前記押し上げ工程を順次繰り返す
ことで構造物全体の構築を完成するような構造物の構築
方法により、前記課題を解決せんとしている。
「実施例」 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図ないし第8図は、この発明の構造物の構築方法を
多層建築物の構築方法に適用した一実施例を示す図であ
る。以下、工程順に説明する。
(i)基礎工事 通常の建築物における基礎工事と同様に、構築すべき建
築物を囲繞するように山止め壁を施工し、その内部を掘
削する。
この地盤掘削工程、山止め壁構築工程及び基礎構築工程
は、通常の建築物における基礎工事と同様のものであり
、何等特殊な作業及び機材等を必要としない。なお、本
実施例の山止め壁iは、地盤Gに垂直に打ち込まれたH
型鋼3、3、・・・及びこれらH型鋼3、・・・間を連
結する横矢板4、4、・・・から構或されている(第3
図参照)。
(11)構築作業の準備 山止め壁l内部(以下、地下部2と称する)における基
礎工事が終了したら、建築物の屋上部に突出する塔屋を
施工する。この塔屋は、第3図に示す建築物のコア部5
の上端部に相当するものである。
これと同時に、第1図に示すように、前記地下部2底部
の建築物の柱が立設される位置にジャッキ(揚重手段)
6、6、・・・を設置する。このジャッキ6は、後述す
る建築物の柱、梁等の押し上げ時に使用されるものであ
り、最下階構築の際には建築物の躯体のほぼ全体を押し
上げるだけの能力を必要とする。但し、10w1建程度
の建築物であれば、1000t程度の荷重を発生できれ
ば十分であり、周知の油圧ジャッキ等が好適に適用可能
である。
( iii )構築作業開始 まず、構築すべき建築物の柱及び梁の構造について説明
すると、本実施例の建築物では、柱は鉄筋コンクリート
造であるのに対して、梁は鉄骨造とされている。すなわ
ち、第4図ないし第6図に示すように、垂直方向に延在
する主筋7、7、・・・及びこれら主筋7、・・・の外
周に巻回された帯筋8、・・・が四角柱状のコンクリー
ト9内に埋設されて柱10が構戊され、一方、梁11は
H型鋼から構戊されている。このため、柱10と梁1l
との交叉部である仕口部には特殊な仕口部材l2が配設
されている。
この仕口部材12は、第4図に示すように、梁l1と同
一の断面形状を有するH型鋼が平面視十字状に交叉した
形状に形成された取付部材13と、前記柱lOと同一幅
に形成されて取付部材l3の中央部を囲繞する角筒状の
端面箱14と、端面箱l4の上面または下面を塞ぐ矩形
板状の住用底型枠l5から概略構成されている。この柱
用底型枠15には、前記主筋7、・・・に対応する位置
に貫通孔16、・・・が穿設されている。
従って、取付部材13の四方から梁l1、・・・が接合
されると共に、住用底型枠l5の貫通孔16、・・・に
主筋7、・・・が挿通されて固定され、さらに端面箱l
4内にコンクリートが打設されることで、柱10と梁1
lとの接合が行なわれる。
さ.て、前述の基礎工事が終了したら、第4図に示すよ
うに、地下部2に設置されたジャッキ6の上面に前記住
用底型枠l5を載置し、さらにその上に前記仕口部材I
2を載置する。そして、ジャッキ6、・・・上に仕口部
材12、・・・が配設されたら、これら仕口部材12、
・・・間を前記梁11,・・・で連結する。
また、最初の構築作業においては、後述するジャッキ6
、・・・による押し上げ工程を1回省く目的で、2層分
の梁11、11及びこの間に位置する柱IOを同時に構
築する。すなわち、屋上を構成する梁11と、最上階を
構戊する梁1lである。従って、地下部2の底面付近に
配設された梁11、・・・及び仕口部材l2、・・・か
らl層分だけ上方に離間した位置に更に梁1l、・・・
及び仕口部材l2、・・・を配設する。これら梁11,
・・・及び仕口部材l2、・・・は図示されない支柱に
より支持すればよい。
これと同時に、第1図及び第3図に示すように、前記山
止め壁1のうち地面高さに位置する横矢板4、・・・と
梁11,・・・との間に水平力支持材17、・・・を挿
入しておく。この水平力支持材17、・・・は横矢板4
、・・・側に固定され、かつ、梁11、・・・に接する
側にはローラ等が設けられることで、上下方向の摺動が
可能な状態で梁11、・・・を支持する構戊となってい
る。
さらに、第2図ないし第3図に示すように、上方に位置
する仕口部材12、12、・・・間に仮設構台18、1
8、・・・を設置する。
この仮設構台18は、第9図ないし第11図に示すよう
にスラブ19構築用の型枠としての役割も兼用している
。すなわち、この仮設構台18は、同一階に位置する梁
11、・・・で囲繞される平面内に配置される矩形板状
のデッキプレート51と、このデッキブレー}51上に
配設されてスラブ19下面に埋殺される同様に矩形板状
の波状板52とからなり、この仮設構台l8は、仮設梁
53、53を介して地下部2底面から支柱54、・・・
により支持されている。なお、本実施例では、スラブ1
9の構築工程は′前記柱lO1・・・及び梁11、・・
・構築工程に遅れて行なわれるため、前記仮設構台18
は地下部2の底面から1層分だけ上方に離間されて配置
されている。
また、本実施例では、地下部2の深さが地下1階分とさ
れているので、上方に支持された梁1l、・・・や仕口
部材l2、・・・、仮設構台18、・・・はほぼ地面の
高さ、すなわち1階の高さに位置することになる。
そして、これら上下方向に並設された仕口部材12、1
2間に1層分より若干長目に切断された主筋7、・・・
を配設し、その上下を前記柱用底型枠15、15に固定
する。さらに、主筋7、・・・の外周に帯筋8、・・・
を巻回してから、この周囲に柱用型枠21、・・・を配
設する。これと同時に、仮設構台l8、・・・上にスラ
プ19用の鉄筋22、・・・を配設する。この状態で、
柱l1及びスラブ19のコンクリートを打設し、所定の
強度が発現した段階で柱用型枠21・・・の脱型を行う
。なお、柱1lのコンクリート打設は、例えば第5図な
いし第6図に示すように、上階の柱l1に柱用型枠21
、・・・内に連通ずる貫通孔30を設けており、この貫
通孔30を介して打設するような方法が挙げられる。
一方、建築物のコア5は鉄筋コンクリート造であるので
、以上述べたような作業は行わず、通常の鉄筋コンクリ
ート造の建築物を構築する場合と同様に筒状に鉄筋を配
設し、これを挾むように型枠を配置する(共に図示略)
。そして、前迩の柱10、スラブl9と同様に型枠内に
コンクリートを打設し、所定の強度が発現した段階で型
枠の脱型を行う。
(iv)ジャッキによる押し上げ 柱10、・・・及びコア5が自立可能な状態まで硬化し
た段階で、建築物の躯体を1層分上方に押し上げる。
まず、第7図(イ)に示すように、ジャッキ6、・・・
を所定長さ伸長させる。次に、同図(ロ)に示すように
、梁l1、・・・と地下部2底面との間に支持材23、
・・・を仲人し、さらに、同図(ハ)に示すように、ジ
ャッキ6、・・・を元の位置に短縮してこのジャッキ6
、・・・と仕口部材12との間に補助材24、・・・を
挿入する。そして、以上の工程を繰り返して(同図(二
)参照)、同図(ホ)に示すように躯体を1層分押し上
げた段階で、同図(へ)に示すようにジャッキ6、・・
・を元の位置に短縮して補助材24、・・・を全て取り
除く。
なお、前記仮設構台(スラブ型枠)18、・・・は支柱
20、・・・を介して地下部2に支持されているので、
建築物の躯体の押し上げに伴い型枠の脱型は自動的に行
なわれる。
(v)構築作業継続 建築物の躯体の押し上げ工程が終了したら、前述の工程
により、建築物の最上階の直下階に相当する柱lO1梁
l1構築作業を地下部(すなわち地下1階)2において
、またスラブ19構築作業を地上1階において行う。そ
して、地下部2において柱IO、梁11構築作業が終了
し、また地上1階においてスラブl9構築作業が終了し
たら、前述のようにジャッキ6、・・・を用いて躯体を
押し上げ、さらにこれら工程を繰り返して順次下階へと
建築物の構築作業を継続する。
このようにして、建築物の躯体部分(U.に地下部2に
おいて構築され、構築が終了した部分については順次上
方に押し上げられてゆくので、外壁工事、設備工事、仕
上工事は地上1階以上の上階において作業階を決定して
行えばよい。工程図の一例を第8図に示す。
例えば、本実施例では、第l図に示すように建築物の外
壁をPC(プレキャストコンクリート )板からなるカ
ーテンウオール25、・・・で構成しているので、この
カーテンウオール25、・・・取付工事は前述したスラ
ブl9構築工事と並行して地上1階で行えばよい。また
、階段を鉄骨造、PC(ブレキャストコンクリート )
造とするならば、この階段取付工事も並行して行うこと
ができる。一方、階段を鉄筋コンクリート造とする場合
、前述のスラブl9の場合と同様に地下部2に底型枠だ
け配置しておけば、躯体の押し上げ工程時に自動的に脱
型が行なわれて好ましい。
このように、地上l階においてスラブl9、外壁、階段
の構築作業を行い、地上2階において間仕切壁、窓、電
気、設備作業を行い、地上3階において天井、電気、設
備作業を行い、地上4階において床等の仕上作業を行う
といったように、順次上階に移動するに従って建築物の
構築作業の工程が進行するようにすれば、各階の作業を
並行して行うことができ、大変能率的である。また、各
階における作業を固定化することで、資材、人材の配置
も明確化され、その管理も容易なものとなる。
なお、これら各階への資材の搬送は、前記コア5内に仮
設リフトを設けて、この仮設リフトにより順次行えばよ
い。特に、本実施例では、重量を有する鉄骨、鉄筋等は
地下部2に吊り降ろせばよく、また、外壁は地上1階の
作業であり、従って、仮設リフトも小規模なもので済む
。さらに、一般の建築物の構築作業であれば、前述のよ
うに各階における作業工程を定めて作業を行えば、第8
図に示すように4階程度まででほとんどの作業は完了す
るため、仮設リフトを設置すべき階数も少なくて済む。
一方、地下部2への資材搬送は、例えば躯体と山止め壁
1との間の間隙から鉄骨、鉄筋等の資材を吊り降ろせば
足りる。
そして、以上のような工程を繰り返すことで建築物の躯
体構築作業を地下1階部分まで完了し、ジャッキ6等の
仮設機材を撤去すると共に、前述した電気、設備、仕上
作業が完了した時点で、建築物の構築作業が完了する。
このように、本実施例では、建築物の躯体構築作業を地
下部2で行うと共に、建築物の最上部から構築を開始し
て、構築が終了した部分から順次ジャッキ6を用いて躯
体を押し上げることで順次下階へと建築物の構築作業を
進めているので、躯体構築以外の作業も含めて各作業を
常時一定位置で行うことができる。しかも、各作業を行
う位置を地下部2等の低位置に固定しているため、型枠
等の仮設材や仮設機械等の盛り替え、積層、更には解体
撤去等の手間がかからず、作業の生産性向上に大きく寄
与できる。そして、このようにして各作業を一定位置で
行えることから、例えば溶接ロボット等を地下部2に常
設して溶接作業の自動化を図ることができ、各作業への
自動化機械導入を現゜実のものとすることができる。
また、従来のように作業員が最上階にまで登らずに地上
に近い位置において作業することができ、その安全性確
保も容易なものとなる。
さらに、本実施例では作業位置を固定することができる
ため、建築物の構築作業全体を通して資材搬入工程を一
定のものとすることができ、手間、時間の削減が図れる
と共に、管理が容易なものとなる。特に、本実施例では
、躯体構築作業を地下部2で行っているので、鉄骨、鉄
筋等の資材搬入は地上からクレーン等で地下部2に吊り
降ろせば足り、従来のように鉄骨等の大重量の部材を上
階に揚重する必要がないため、クレーン付トラックのク
レーン程度で鉄骨等の搬入作業が十分可能である。
しかも、本実施例では建築物の最上部から構築を開始し
ているので、屋上の防水工事等手間のかかる部分の工事
が余裕をもって施工できるばかりでなく、雨等の天候の
影響を受けずに工事を進めることができる。
そして、本実施例では、梁X1と山止め壁1との間に、
上下方向の摺動が可能な水平力支持材17、・・・を介
在させているので、躯体構築作業中や躯体押し上げ作業
中に地震力等の水平力が作用しても、これら水平力支持
材l7、・・・により構築中の躯体が地盤に支持され、
建築物の水平移動や転倒のおそれがなくて安全な施工が
可能となる。
なお、この発明の構造物の構築方法は、その細部が前記
実施例に限定されず、種々の変形例が可能である。一例
として、前記実施例では柱が鉄筋コンクリート造、梁が
鉄骨造であったが、これに限定されず、例えば梁が鉄筋
コンクリート造であってもよい。この場合、前述したス
ラブ19や階段のように地下部2に梁の底型枠、側型枠
を設けておけば、躯体押し上げ工程により自動的に脱型
が行なわれて好ましい。
「発明の効果1 以上詳細に説明したようにこの発明は、構造物の地下部
や基礎を構築するために施工される山止め壁との間に上
下方向の摺動を許容する支持部材を介在させた状態で、
この山止め壁内部において構造物の最上部から前記構造
物を構築し、構築した部分が所定高さに達しかつ自立可
能となった状態でこの構築部分を揚重手段により上方に
押し上げ、さらに押し上げられた構築部分の下部につな
げてこの構築部分の直下を構築する工程と前記押し上げ
工程を順次繰り返すことで構造物全体の構築を完成する
ような構造物の構築方法であるので、構造物の構築作業
以外の作業も含めて各作業を常時一定位置で行うことが
できる。
しかも、構造物の構築作業を山止め壁内部で行っている
ため、型枠等の仮設材や仮設機械等の盛り替え、積層、
更には解体撤去等の手間がかからず、作業の生産性向上
に大きく寄与できる。
さらに、作業位置が固定できることで、各作業位置に自
動化機械を常設する等することで、作業の自動化を図り
うる。また、従来のように作業員が最上階にまで登らず
に地上に近い位置において作業することができ、その安
全性確保も容易なものとなる。
さらに、作業位置の固定化により構造物の構築作業全体
を通して資材搬入工程を一定のものとすることができ、
手間、時間の削減が図れると共に、管理が容易なものと
なる。
特に、この発明では、構造物の構築作業を山止め壁内部
で行っている.ので、鉄骨、鉄筋等の資材搬入は地上か
らクレーン等で吊り降ろせば足り、従来のように鉄骨等
の大重量の部材を上階に揚重する必要がないため、クレ
ーン付トラックのクレーン程度で資材搬入作業が十分可
能である。
しかも、この発明では構造物の最上部から構築を開始し
ているので、屋上の防水工事等手間のかかる部分の工事
が余裕をもって施工できるばかりでなく、雨等の天候の
影響を受けずに工事を進めることができる。
そして、この発明では、構造物と山止め壁との間に、上
下方向の摺動が可能な支持部材を介在させているので、
構造物の構築作業中や構造物押し上げ作業中に地震力等
の水平力が作用しても前記支持部材により構築中の躯体
が地盤に支持され、構造物の水平移動や転倒のおそれが
なく安全な施工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図はこの発明の一実施例である構造物
の構築方法を説明するための図であって、第1図はジャ
ッキの設置状態を示す断面図、第2図は型枠の配置状態
を示す断面図、第3図は構築途中の建築物を示す平面図
、第4図はジャッキ上′への仕口部材の配置方法を示す
斜視図、第5図は鉄筋の配設方法を示す斜視図、第6図
は住用型枠の配置状態を示す斜視図、第7図は建築物の
躯体の押し上げ工程を示す断面図、第8図は全体の作業
工程を示す工程図、第9図ないし第11図は仮設構台を
取り出して示した図であって、第9図は平面図、第10
図は第9図のA−A’線に沿う矢視断面図、第11図は
第9図のB−B’線に沿う矢視断面図である。 ・・・・・・山止め壁、2・・・・・・地下部、6・・
・・・・ジャッキ(揚重手段)、10・・・・・・柱、
l1・・・・・・梁、17・・・・・・水平力支持材、
19・・・・・・スラブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 構造物の地下部や基礎を構築するために施工される山止
    め壁との間に上下方向の摺動を許容する支持部材を介在
    させた状態で、この山止め壁内部において構造物の最上
    部から前記構造物を構築し、構築した部分が所定高さに
    達しかつ自立可能となった状態でこの構築部分を揚重手
    段により上方に押し上げ、さらに押し上げられた構築部
    分の下部につなげてこの構築部分の直下を構築する工程
    と前記押し上げ工程を順次繰り返すことで構造物全体の
    構築を完成することを特徴とする構造物の構築方法。
JP24248889A 1989-09-19 1989-09-19 構造物の構築方法 Pending JPH03107036A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4938529A (ja) * 1972-08-11 1974-04-10
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