JPH0310456B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、なるべく２つの本体板から成る機械
本体、上下に配置された２つの固定の刃、作業摺
動台、上下に配置され作業摺動台によつて動かさ
れる２つの刃、および場合によつてはポンチを有
する、形鋼および／または棒鋼および／または平
鋼のシヤーに関する。

従来技術 ここで述べたような形鋼および／または棒鋼お
よび／または平鋼のシヤーは、10年来多くの構造
で公知である（例えばドイツ連邦共和国特許第
2838733号および第2838735号明細書、および同国
特許出願公開第2940635号明細書、およびムール，
ウント，ベンデル社のパンフレツト“ムベアーマ
チツク”参照）。これら形鋼および／または棒鋼
および／または平鋼のシヤーにとつて特徴的なこ
とは、上下に並んだ２つのシヤーを有し、例えば
形鋼用のものと棒鋼用のもの、形鋼用のものと平
鋼用のもの、または棒鋼用のものと平鋼用のもの
を有するという点にある。その際２つのシヤーに
対して１つの作業摺動台と１つの駆動装置だけが
設けられており、作業摺動台は、せん断の際垂直
な運動を行う。

その他に形鋼シヤーにおいて作業摺動台を垂直
方向に対して45゜の角度で案内することは公知で
ある（ドイツ連邦共和国特許第2838735号明細書
およびムール，ウント，ベンデル社のパンフレツ
ト“ムベア−マチツク”参照）。

最後に付加的に別の機能ユニツトを設け、例え
ば棒鋼および平鋼のシヤーの他に、形鋼シヤー、
ポンチおよび引はずしユニツトを設けることは公
知である（例えばムール，ウント，ベンデル社の
パンフレツト“ムベア−マチツク”に示された機
械KBL1300参照）。

本発明の前提となる形鋼および／または棒鋼お
よび／または平鋼のシヤーにとつて、２つのシヤ
ーが同じ作業高さにないということはすべての従
来技術にあてはまることである。このことは、そ
れによりこのような形鋼および／または棒鋼およ
び／または平鋼のシヤーに属する供給装置が比較
的複雑化し、すなわち高さを調節できるように構
成しなければならないという点で不利である。

発明の目的 従つて本発明の課題は、両方のシヤーが同じ作
業高さを有するように、本発明の前提となる形鋼
および／または棒鋼および／または平鋼のシヤー
を構成しかつ改善することにある。

発明の構成 この課題を解決する本発明による形鋼および／
または棒鋼および／または平鋼のシヤーは、まず
大体において次の特徴を有する。すなわち作業摺
動台が水平揺動軸線のまわりで揺動可能であり、
第１のシヤー位置において第１の刃対、すなわち
第１の固定刃と第１の可動刃が所定の作業高さ
（AHSch）において有効になり、かつ第２のシヤ
ー位置において第２の刃対、すなわち第２の固定
刃と第２の可動刃が、同じ作業高さ（AHSch）
において有効になる。

従つて本発明によれば、まず上下に配置された
２つのシヤーが、水平揺動軸線のまわりで作業摺
動台を揺動することにより、２つのシヤーに共通
の作業摺動台で同じ作業高さにすることができる
ということが示されている。第１の作業位置にお
いてこの時第１のシヤーが有効なシヤーとして作
業高さにあるが、一方第２のシヤーは第１のシヤ
ーの上方にある。それに対して第２のシヤー位置
において第２のシヤーは、有効なシヤーとして作
業高さにあり、かつ第１のシヤーは、第２のシヤ
ーの斜め下方にある。

個別的には本発明による形鋼および／または棒
鋼および／または平鋼のシヤーを構成しかつ改善
する種々の可能性がある。

実施例の説明 本発明の実施例を以下図面によつて説明する。

図には形鋼および／または棒鋼および／または
平鋼のシヤーの実施例として、形鋼および平鋼の
シヤーを示しており、このシヤーは、２つの本体
板２，３から成る機械本体１、上下に配置された
２つの固定刃４，５、作業摺動台６、および上下
に配置され作業摺動台６によつて動かされる２つ
の刃７，８を有する。図示した実施例において
は、さらになお別の機能ユニツト、すなわちポン
チ９が設けられている。

本発明によればまず作業摺動台６は、水平揺動
軸線１０のまわりで揺動可能であり、第１図に破
線で示し、第２図を第４図には実線で示した第１
のシヤー位置において、第１の刃対、すなわち第
１の固定刃４と第１の可動刃７は所定の作業高さ
AHSchにおいて有効になり、また第１図に実線
で示し、第３図と第４図に破線で示した第２のシ
ヤー位置において、第２の刃対、すなわち第２の
固定刃５と第２の可動刃８が同じ作業高さ
AHSchにおいて有効である。

本発明の教示は、前記のように作業摺動台だけ
を水平揺動軸線のまわりで揺動可能にすることに
より、全く具体的に実現できる。この時固定刃
は、機械本体の本体板の適当な個所に設けらけれ
ばならない。

前記の前記のように構成した本発明による形鋼
および平鋼のシヤーの図示した実施例は次のよう
な特徴を有する。すなわち機械本体１に加えて内
部でせん断力を吸収するシヤー本体１１が設けら
れており、またシヤー本体１１内に固定刃４，５
と可動刃７，８を備えた作業摺動台６が配置され
ており、またシヤー本体１１が、水平揺動軸線１
０のまわりで第１のシヤー位置から第２のシヤー
位置へ揺動可能である。その際シヤー本体１１
は、機械本体１内、従つて本体板２，３間に挾持
されて案内され、揺動ピン１２により機械本体１
に軸結合され、かつ液圧制御可能なシリンダピス
トン装置１３によつて揺動可能である。

揺動ピンと液圧制御可能なシリンダピストン装
置によつて、シヤー本体を第１のシヤー位置と第
２のシヤー位置に保持する、本発明による形鋼お
よび／または棒鋼および／または平鋼のシヤーの
実施例も考えられる。しかしこのことは、構造的
に適当な解決策ではない。

本発明による形鋼および平鋼シヤーの図示した
実施例において、液圧制御可能なシリンダピスト
ン装置１３は、シヤー本体１１の揺動のためだけ
に使われるが、固定のためには使われない。むし
ろ第４図だけに詳細に示すように、水平揺動軸線
１０または揺動ピン１２から遠い方の側において
シヤー本体１１が支持装置１４に当接支持されて
いる。支持装置１４は、揺動ピン１５によつて機
械本体１に関節結合されており、かつ液圧制御可
能なシリンダピストン装置１６によつて揺動可能
である。

第４図及び第５図から明らかなように支持装置
１４は第１のシヤー位置においてシヤー本体１１
を支持するために使われる支持ヘツド１７を有
し、かつシヤー本体１１は支持装置１４の支持ヘ
ツド１７に当接する調節可能な支持止め部１８を
有する。支持止め部１８は、シヤー本体１１に固
定されたスリーブとスリーブ内に配設されたねじ
付きボルトから成る。従つて支持止め部１８は、
ねじ付きボルトを回すことにより簡単に調節でき
る。第１の動作位置において装置は、支持止め部
１８が支持装置１４の支持ヘツド１７の頂部にあ
り、シヤー本体が一方において揺動ピン１２によ
りかつ他方において揺動ピン１５により支持され
るようになつている。シヤー本体１１は支持装置
１４によつて支持されるので、これ以上時計方向
に動くことができない。

その他に支持装置１４は、第２のシヤー位置に
おいてシヤー本体１１の支持のため使われる支持
面２０を有し、かつシヤー本体１１は、支持装置
１４の支持面２０に当接する球形に形成された支
持面２１を有する。さらに機械本体１は、支持装
置１４に当接する支持止め部１８と同様に構成さ
れた調節可能な支持止め部２２を有する。

第４図に破線で示した第２のシヤー位置におい
て、シヤー本体１１は、一方では揺動ピン１２に
より、他方では揺動ピン１５と支持止め部２２に
よつて機械本体１に支持されている。

第４図に示した本発明のよる形鋼および平鋼シ
ヤーにおいてシヤー本体１１を、実線で示す第１
のシヤー位置から破線で示す第２のシヤー位置へ
揺動しようとする場合、これは次のようにして行
う。

まずシヤー本体１１は、シリンダピストン装置
１３によつていくらか左へ揺動されるので、シヤ
ー本体１１に設けられた支持止め部１８は、支持
装置１４の支持ヘツド１７のフツク１９の左側に
達する。それからシリンダピストン装置１６によ
つて支持装置１４が揺動される。

その後シヤー本体１１の時計方向の揺動は、シ
リンダピストン装置１３によつて行われ、やがて
シヤー本体１１は支持装置１４に接し、従つてシ
ヤー本体１１の支持面２１は、支持装置１４の支
持面２０に載る。

本発明による形鋼および平鋼シヤーの第４図に
示す実施例においてシヤー本体１１に設けられた
支持止め部１８が調節可能であり、機械本体１に
設けられた支持止め部２２が調節可能であり、か
つシヤー本体１１に設けられた支持面２１が球形
に構成されていれば、製造公差はわけなく補償で
き、従つてシヤー本体１１は正確に設定でき、作
業摺動台６は、第１のシヤー位置においては垂直
運動を行い、かつ第２のシヤー位置においては垂
直方向に対して45゜の角度をなす運動を行う。

最後になお第４図には、ポンチ９の作業高さ
AHStが、刃対、すなわち第１の作業位置におい
ては固定刃４と可動刃７、第２の作業位置におい
ては固定刃５と可動刃８の作業高さAHSchと同
じであることが示されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による形鋼および平鋼シヤー
の第１実施例を大幅に簡略化して示す図、第２図
は、第１のシヤー位置にある第１図の装置の一部
を第１図よりも拡大しさらに簡略化して示す図、
第３図は、第２のシヤー位置にある第１図の装置
の一部を第１図よりも拡大しさらに簡略化して示
す図、第４図は、本発明による形鋼および平鋼シ
ヤーの第２実施例を示す図、第５図は第４図のＶ
部の要部拡大図である。 １……機械本体、２，３……本体板、４，５…
…固定刃、６……作業摺動台、７，８……可動
刃、９……ポンチ、１０……水平揺動軸線、１１
……シヤー本体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ なるべく２つの本体板から成る機械本体、上
   下に配置された２つの固定の刃、作業摺動台、上
   下に配置され作業摺動台によつて動かされる２つ
   の刃、を有する、形鋼および／または棒鋼およ
   び／または平鋼のシヤーにおいて、 作業摺動台６が水平揺動軸線１０のまわりで揺
   動可能であり、第１のシヤー位置において第１の
   刃対、すなわち第１の固定刃４と第１の可動刃７
   が、所定の作業高さ（AHSch）において有効に
   なり、かつ第２のシヤー位置において第２の刃
   対、すなわち第２の固定刃５と第２の可動刃８
   が、同じ作業高さ（AHSch）において有効にな
   ることを特徴とする、形鋼および／または棒鋼お
   よび／または平鋼のシヤー。 ２ 機械本体１に加えて、内部でせん断力を吸収
   するシヤー本体１１が設けられており、またシヤ
   ー本体１１内に固定刃４，５と可動刃７，８を含
   む作業摺動台とが配置されており、またシヤー本
   体１１が、水平揺動軸線１０のまわりで第１のシ
   ヤー位置から第２のシヤー位置へ揺動可能であ
   る、特許請求の範囲第１項記載のシヤー。 ３ シヤー本体１１が機械本体１内で案内されて
   いる、特許請求の範囲第２項記載のシヤー。 ４ シヤー本体１１が、揺動ピン１２によつて機
   械本体１に軸結合されている、特許請求の範囲第
   ２または３項記載のシヤー。 ５ シヤー本体１１が、液圧制御可能なシリンダ
   ピストン装置１３によつて揺動可能である、特許
   請求の範囲第２〜４項の１つに記載のシヤー。 ６ シヤー本体１１の揺動軸線１０から離れた側
   に支持装置１４が付属している、特許請求の範囲
   第２〜５項の１つに記載のシヤー。 ７ 支持装置１４が、揺動ピン１５によつて機械
   本体１に軸結合されている、特許請求の範囲第６
   項記載のシヤー。 ８ 支持装置１４が、液圧制御可能なシリンダピ
   ストン装置１６によつて揺動可能である、特許請
   求の範囲第６または７項記載のシヤー。 ９ 支持装置１４が、第１のシヤー位置において
   シヤー本体１１を支持するため使われる支持ヘツ
   ド１７を有する、特許請求の範囲第６〜８項の１
   つに記載のシヤー。 １０ シヤー本体１１が、支持装置１４の支持ヘ
   ツド１７に当接する支持止め部１８を有する、特
   許請求の範囲第９項記載のシヤー。 １１ シヤー本体１１に設けられた支持止め部１
   ８が調節可能である、特許請求の範囲第１０項記
   載のシヤー。 １２ 支持装置１４の支持ヘツド１７またはシヤ
   ー本体に設けられた支持止め部が、係止フツク１
   ９を有する、特許請求の範囲第９〜１１項の１つ
   に記載のシヤー。 １３ 支持装置１４が、第２のシヤー位置におい
   てシヤー本体１１を支持するため使われる支持面
   ２０を有する、特許請求の範囲第６〜１２項の１
   つに記載のシヤー。 １４ シヤー本体１１が、支持装置１４の支持面
   ２０に当接する支持面２１を有する、特許請求の
   範囲第１３項記載のシヤー。 １５ シヤー本体１１に設けられた支持面２１が
   球形に形成されている、特許請求の範囲第１４項
   記載のシヤー。 １６ 機械本体１が、支持装置１４に当接する支
   持止め部２２を有する、特許請求の範囲第６〜１
   ５項の１つに記載のシヤー。 １７ 機械本体１に設けられた支持止め部２２が
   調節可能である、特許請求の範囲第１６項記載の
   シヤー。 １８ ポンチが設けられており、このポンチ９の
   作業高さ（AHSt）が刃対の作業高さ（AHSch）
   と同じである、特許請求の範囲第１〜１７項の１
   つに記載のシヤー。