JPH0310403Y2 - - Google Patents

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JPH0310403Y2
JPH0310403Y2 JP1984185950U JP18595084U JPH0310403Y2 JP H0310403 Y2 JPH0310403 Y2 JP H0310403Y2 JP 1984185950 U JP1984185950 U JP 1984185950U JP 18595084 U JP18595084 U JP 18595084U JP H0310403 Y2 JPH0310403 Y2 JP H0310403Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は熱溶性の材料を含むスペーサを介して
塗装工程前に螺子締結手段により結合される部材
と部材との螺子締結構造に関する。
〔従来の技術〕
車室の前方にエンジンルームが形成された所謂
ボンネットタイプの自動車では、エンジンルーム
を隠蔽するフードが開閉自在に配設されている。
前記フードは自動車の車体に一般にヒンジを介
して開閉自在に取り付けられている。フードが車
体前方側から開くフード取付構造では、ヒンジは
一般にカウルアウタパネルに固定される場合が多
い。フードは後方の両端部が前記のようにヒンジ
を介してカウルアウタパネルに取り付けられ、前
方の中央部がロツク装置を介してラジエータサポ
ートアツパメンバに係止されるように取り付けら
れる。
フードは比較的大きな面積を有するパネルで、
前記のように離間した3位置で車体に取り付けら
れるため、車体への取付時にはヒンジ又はロツク
装置の車体への固定位置を微調整する建付け調整
がなされる。このため、建付調整が容易なよう
に、カウルアウタパネルとヒンジとの間にアスベ
ストシート等のスペーサを配設してヒンジをボル
ト・ナツトによりカウルアウタパネルに固定する
ようにしている。
フードは自動車の製造工程においてはヒンジを
介してカウルアウタパネルへ取り付けられた後
に、車体とともに塗装を施される。この塗装の際
に、塗料はヒンジ及びカウルアウタパネルのスペ
ーサ対向面に侵入しないため、該面には塗装が施
こされない。従つて、特に下面となるカウルアウ
タパネル面の未塗装面は防錆性の点で問題を生じ
る。
上記問題点を解決するためには、スペーサの両
面又は片面(スペーサの裏面)の耐水性及び耐塩
水性等に優れたブチルテープ等の粘着剤をコーテ
イングしたスペーサ構成体を用いることで、未塗
装面の防錆性を確保することができる。
ところが、塗装後の乾燥炉における加熱によ
り、粘着剤がフロー流出してスペーサ構成体の厚
さが減少し、ヒンジをカウルアウタパネルに固定
しているボルトにトルクダウンが生じ、増締の必
要が起ると云う新たな問題が生じる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は前記事実を考慮し、熱溶性の材料が加
熱により一部溶出しても螺子締付力に変化が起こ
ることを防止することができる部材と部材との螺
子締結構造を得ることが目的である。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る部材と部材との螺子締結構造は、
熱溶性の材料を含むスペーサを介して塗装工程前
に螺子締結手段により結合される部材と部材との
螺子締結構造において、前記スペーサに長手方向
と直交する断面が円形でかつ長手方向が部材平面
に沿う剛性の線材を配設したことを特徴としてい
る。
〔作用〕
本考案によれば、熱溶性の材料が塗装工程で乾
燥のため加熱されその一部が溶出した場合でも、
線材の長手方向が部材の平面に沿つて配設され、
直接両部材と接触して挾持されているので、線材
によつてスペーサの厚さが一定に保持され、螺子
締付力に変化は起こらない。線材が直接挾持され
るのは線材の長手方向に直交する断面が円形であ
り、線材が部材に対し線接触されるため、例えば
面で支持する場合に比べて単位面積当たりの力が
大きいため、熱溶性の材料が線材と部材登録の間
から押き出され易いので、線材と部材との間に挾
み込まれる量は極めて少ないことによるからであ
る。
〔実施例〕
第1図及び第2図には本考案に係る部材と部材
との螺子締結構造の実施例が示されており、この
実施例ではフードヒンジをカウルアウタパネルに
取り付ける構造に適用した例が示されている。
スペーサ10は第2図に示されるようにブチル
テープ12とブチルテープ12の上部に格子状に
配設された剛性体であるステンレス鋼製の線材1
4とから構成されている。線材14は、その長手
方向に直交する断面が円形とされ、長手方向が一
方の部材であるボデー側ヒンジ18と他方の部材
であるフード側ヒンジ22との対向平面に沿つて
配設されている。ブチルテープ12には開口1
6,16が形成されていて、線材14はこの開口
16,16を避けて配設されている。
ボデー側ヒンジ18は断面略L字形の板材で、
垂直面18Aには図示しない開口が形成されてお
り、この開口にはピン20が配設されている。ピ
ン20にはフード側ヒンジ22が回動自在に嵌合
され、フード側ヒンジ22にはボルト(図示せ
ず)によりフード24が固定されている。ボデー
側ヒンジ18の水平面18Bには、スペーサ10
の開口16,16に対応したピツチで開口26,
26が形成されている。水平面18Bの形状はス
ペーサ10のブチルテープ12の形状よりひとま
わり小さい平面形状とされている。
カウルアウタパネル28の裏面には外周囲にフ
ランジが成形されたリインホース30が溶接接合
されており、カウルアウタパネル28及びリイン
ホース30を貫通して開口32,32が形成され
ている。この開口32,32は前記開口16,1
6及び26,26と対応したピツチで形成されて
いる。リインホース30には開口32,32に対
応してナツト34,34が溶接接合されている。
ボデー側ヒンジ18をカウルアウタパネル28
に取り付ける際には、スペーサ10をブチルテー
プ12の裏面がカウルアウタパネル28に当接す
るように、またブチルテープ12の開口16,1
6がカウルアウタパネル28及びリインホース3
0の開口32,32に一致するようにしてカウル
アウタパネル上面に配置する。次いでスペーサ1
0の上面にボデー側ヒンジ18を開口26,26
がブチルテープ12の開口16,16に一致する
ようにして配置する。さらにボデー側ヒンジ18
の開口26,26側から座付ボルト36,36を
挿入してナツト34,,34と螺合させ、所定の
トルクで締め付ける。
この動作により、線材14は押圧されて第1図
に示されるようにブチルテープ12中に埋没して
ボデー側ヒンジ18とカウルアウタパネル28と
に挾持される。すなわち、線材14がボデー側及
びフード側ヒンジ18,22に線接触される。線
接触は比較的弱い締付力でもその力が少ない接触
部に集中するため、これらの間に位置するブチル
テープ12は線材14とボデー側及びヒンジ側ヒ
ンジ18.22との間隔が狭まるにつれて徐々に
押し出される。この結果、線材14とボデー側及
びフード側ヒンジ18.22とは直接接触するこ
とになる。ブチルテープ12はボデー側ヒンジ1
8とカウルアウタパネル28との間の空間を満た
して位置する。なおフード24の建付けが良好で
ない時にはボルト36,36、が若干緩められ、
ボデー側ヒンジ18の位置が移動されて良好な建
付け状態に調整される。
上記のようにしてフード24は車体に取り付け
られ、この後塗装工程において電着塗装が施され
る。この塗装工程において、カウルアウタパネル
28及びボデー側ヒンジ18のスペーサ10対向
面には塗料が侵入せず塗装が施されない。しかし
前記面には防錆性の優れたブチルテープ12が粘
着しているので、防錆性が確保されている。
車体は電着塗装が施された後に強制乾燥される
が、この際の加熱によりブチルテープ12の一部
が溶け出して流出する。しかしスペーサ10の厚
さは線材14が直接ボデー側及びフード側ヒンジ
18,22と接触しており、線材14の径寸法と
同一の間隔寸法で一定に保持できるので、ボルト
36,36の締付にトルクダウン(締付力低下)
が生じることはない。
このように本実施例ではカウルアウタパネル2
8へのボデー側ヒンジ18の取付に際し、ブチル
テープ12にステンレス鋼製の線材14を配設し
た構成のスペーサ10を両者の間に介在させてい
る。従つて建付け調整時のボデー側ヒンジ18の
移動が容易であるとともに、ブチルテープ12に
よりカウルアウタパネル28及びボデー側ヒンジ
18の未塗装面の防錆性が確保され、線材14に
よつてスペーサ10の厚さが確保されている。さ
らに線材自体も不錆性を有するので発錆すること
はない。
なお上記実施例では、カウルアウタパネル28
へのボデー側ヒンジ18の取付に本考案を適用し
た例を示したが、これに限らず、熱溶性の材料を
含むスペーサを介して塗装工程前に螺子締結手段
により結合される部材と部材との螺子締結構造に
は全て適用可能である。
また上記実施例では、スペーサ10がブチルテ
ープ12と線材14とから構成された例を示した
が、スペーサは熱容性のものであれば適用可能で
ある。
〔考案の効果〕
以上説明した如く部材と部材との螺子締結構造
は、熱溶性の材料が加熱により一部溶出しても螺
子締付力に変化が起こることを防止することがで
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る部材と部材との螺子締結
構造の実施例を示す断面図、第2図はスペーサの
斜視図である。 10……スペーサ、12……ブチルテープ(熱
溶性材料)、14……線材(剛性体)、18……ボ
デー側ヒンジ(部材)、24……フード、28…
…カウルアウタパネル(部材)、34……ナツト、
36……ボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱溶性の材料を含むスペーサを介して塗装工程
    前に螺子締結手段により結合される部材と部材と
    の螺子締結構造において、前記スペーサに長手方
    向と直交する断面が円形でかつ長手方向が部材平
    面に沿う剛性の線材を配設したことを特徴とする
    部材と部材との螺子締結構造。
JP1984185950U 1984-12-07 1984-12-07 Expired JPH0310403Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984185950U JPH0310403Y2 (ja) 1984-12-07 1984-12-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984185950U JPH0310403Y2 (ja) 1984-12-07 1984-12-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61101110U JPS61101110U (ja) 1986-06-27
JPH0310403Y2 true JPH0310403Y2 (ja) 1991-03-14

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ID=30743409

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020183512A1 (ja) * 2019-03-08 2020-09-17 三菱電機株式会社 エレベータの操作表示装置

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JPS509059U (ja) * 1973-05-21 1975-01-30

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JPS61101110U (ja) 1986-06-27

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