JPH03101808A - 電子乾燥装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、電子的に冷却して結露、結霜又は結氷させ
ることにより、押入れ、下駄箱等の内部の空気を乾燥さ
せる装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来、押入れ、洋服ダンス、下駄箱、洗し台の下側等の
所定空間を乾燥させるためには、生石灰、塩化カルシウ
ム等の乾燥剤を用いるのが普通である。これにより、ふ
とん、衣類，はき物等にかびが発生するのを防止するよ
うにしている。

［発明が解決しようとする課題］ 上記のような従来の乾燥手段では，乾燥剤を用いて上記
所定空間内の空気を乾燥するようにしているため、乾燥
能力に限界があり、能力低下した乾燥剤を再々新品と交
換しなければならないという問題点がある。

この発明は上記問題点を解決するためになされたもので
、乾燥能力が高く、かつそれが半永久的に持続できるよ
うにした電子乾燥装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る電子乾燥装置は，電子冷却素子と、この
冷素素子の吸熱側に固着された冷却フィンと、同じく放
熱側に固着された放熱フィンとを，通気穴を有する箱体
内に収納すると共に、箱体が一定角度以上傾斜すると、
これを音響報知するようにしたものである。

［作　用］ この発明においては、電子冷却素子と、これに固着され
た冷却フィン及び放熱フィンを通気穴を有する箱体内に
収納したため、冷却素子に通電されると，吸熱側に熱の
吸収作用が、放熱側に放熱作用が発生し、冷却フィンの
表面が結露、結霜又は結氷することにより、通気穴を介
して箱体外の空間の水分が吸収される。また、箱体が一
定角度以上傾斜すると音響報知される。

［実施例］ 第１図〜第５図はこの発明の一実施例を示す図で、第工
図は一部破断圧面図、第２図は縦断右側面図、第３図は
第２図のｍ−ｍ線断面図，第４図は第２図の■部拡大図
、第５図は電気回路図である。

第１図〜第４図中、（１）は箱体で、その両側面と底面
を形成する外枠（２）と、同じく前後面及び上面を形成
し外枠（２）に取り付けられるカバー（３）からなって
いる。外枠（２）の底面後部には上方へ屈曲されたスト
ツパ（２ａ）が形成され、外枠（２）の両側面間には壁
板（２ｂ）が固着され、その上部には取付座（２ｃ）が
、同じく下部には取付座（２ｄ）が固着されており、取
付座（２ｄ）にはストツパ（２ｅ）が固定されている。

カバー（３）の前面上部右側には吸熱用の通気穴（３ａ
）が、同じく左側には放熱用の通気穴（３ｂ）が設けら
れ、上面後部には放熱用の通気穴（３ｃ）が設けられて
いる。また、前面下部には後述するレバー（ｌ８）の作
動溝（３ｄ）が設けられている。

（４）は外枠（２）及び壁板（２ｂ）に固着され箱体（
１）の左側上部を仕切る仕切板で、下面に放熱用の通気
穴（４ａ）が設けられ、この仕切られた空間には第５図
に示す電源回路が収納され電源回路部（５）を構或して
いる。（６）は一部又は全部が透明体で形威され外枠（
２）の底面上に前後方向に移動可能に載置され外枠（２
）内での収納位置でストツパ（２ａ）に当接する貯水タ
ンクで、前後面に支持具（６ａ）が固定されこれに運搬
用のハンガ（７）が装着されている。（８）は貯水タン
ク（６）の上面を覆うふたで、その下面に形成された突
条（８ａ）によって貯水タンク（６）の上縁部に嵌合し
、下面には貯水タンク（６）内に延在しかつ箱体（１）
内右側の空間と連通ずる筒体（８ｂ）が固着されている
。（９）は箱体（１）内右側の空間内に配置されペルチ
ェ効果により冷却を行う電子冷却素子で、（９ａ）はそ
の吸熱側、（９ｂ）は同じく放熱側、（１０）は冷却素
子（９）の放熱側（９ｂ）に密着して仕切板（２ｂ）の
裏面に延在する伝熱体＋　（Ｕ）は熱の不良導体で作ら
れ仕切板（２ｂ）に固定され伝熱体（１０）を保持する
保持具、（１２）は伝熱体（１０）の後端に固着され並
列するひれ板（１２ａ）を有する放熱フィン、（１３）
は冷却素子（９）の吸熱側（９ａ）に密着して保持具（
１１）に締結され並列するひれ板（１３ａ）を有する冷
却フィンで，ひれ板（１３ａ）はホームベース状に形戊
されその上下縁部は刃状に形或されている。（１４）は
貯水タンク（６）内の満水を検知する満水検知スイッチ
で、取付座（２ｄ）に固定された取付板（１５）に装着
されている．　（１６）はピン（１７）を中心として回
動して満水検知スイッチ（ｌ４）を作動させるレバー、
（ｌ８）は後端がピン（１９）により取付座（２ｄ）に
枢持され前端は作動溝（３ｄ）を通じてカバー（３）の
前方へ突出するレバーで、前端下面に貯水タンク（６）
の前面部と係合するストツパ（１８ａ）を有し、その下
降位置は取付座（２ｄ）に固着されたストッパ（２ｅ）
により規制されている。また、レバー（１８）にはピン
（１７）が支持され，レバー（ｌ６）の下降位置を規制
するストツパ（２０）が固着されている。

（２１）は貯水タンク（６）内の水に浮くフロートで、
その上面に軸（２１ａ）が固着されこれがレバー（ｌ８
）を遊通し軸（２１ａ）の上端はレバー（１６）の下縁
部と対向している。（２２）　（２３）は仕切板（４）
に固定されたブザー等の報知器、（２４）は水銀スイッ
チ等で構或され箱体（１）が一定角度以上傾斜すると動
作する傾斜検出スイッチ（２５）は取付座（２Ｃ）に装
着され装置全体をつり下げるときに使用される把手であ
る。

第５図中．　（３１）は商用交流電源に接続されるプラ
グ、（３２）はヒューズ、（３３）はオン時間及びオフ
時間をそれぞれ設定できるタイマ、（３４）は降圧変圧
器．　（３５）は変圧器（３４）の二次側に接続された
整流素子、（３６）は整流素子（３５）の直流側に接続
された平滑コンデンサで、この両端に満水検知スイッチ
（１４）を介して冷却素子（９）及び報知器（２２）が
切換接続されている。また、整流素子（３５）の直流側
に傾斜検出スイッチ（２４）と報知器（２３）の直列回
路が接続されている。

上記のように構成された電子乾燥装置は、押入れ、洋服
ダンス等の一隅に置いて使用される。このとき、各部の
状態は第１図及び第２図に示すとおりであり、貯水タン
ク（６）は外枠（２）内に収納され、ストソパ（２ａ）
との係合により、その位置が決められる。また、貯水タ
ンク（６）内に水が貯留されていない状態では、フロー
ト（２１）は下降しており，レバー（１８）も下降して
、ストッパ（１８ａ）と貯水タンク（６）は係合してい
るため、貯水タンク（６）は引き出せないようになって
いる。

次に、プラグ（３ｌ）が電源に接続されると、交流電圧
は変圧器（３４）で降圧され、整流素子（３５）で整流
され、平滑コンデンサ（３６）で平滑にされた直流電圧
が冷却素子（９）に印加される。これで、冷却素子（９
）の吸熱側（９ａ）で吸熱作用が発生し、冷却フィン（
１３）は冷却されるため、その表面に空気中の水蒸気が
結露し、その量が多くなると水滴となって下部の先端部
から滴下する。冷却フィン（１３）のひれ板（１３ａ）
は下端が下方へ傾斜し、かつ上下縁部が刃状に形成され
ているため、水滴は下方へ流れやすく、かつ滴下しやす
い。この水滴はふた（８）の筒体（８ｂ）を通って貯水
タンク（６）内に貯留される。

一方、冷却素子（９）の放熱側では発熱作用が発生し、
この熱は伝熱体（１０）を通じて放熱フィン（１２）に
伝えられ、通気穴（３ｃ）を通って箱体（１）外へ放熱
される。

上記のようにして、箱体（１）外の空気は通気穴（３ａ
）を通じて冷却フィン（１３）で結露することにより、
箱体（１）外の空気は湿気が除去され、乾燥状態に維持
される。

さて，使用中、貯水タンク（６）内には水滴が貯留され
て行くが、貯水タンク（６）の上面の開口部の大部分は
、ふた（８）によって閉塞され、筒体（８ｂ）の部分だ
けが上方に開口しているため、貯水タンク（６）からの
水の蒸発量は制限され、冷却素子（９）による除湿作用
に支障を及ぼすことは少ない。貯水タンク（６）内の貯
水量が増加して満水になると、水によってフロート（２
１）は浮上し、軸（２１ａ）の頭部はレバー（ｌ６）を
回動させ、満水検知スイッチ（１４）は作動して冷却素
子（９）の回路を遮断し，結露による水滴の発生を阻止
する。同時に、通報器（２２）は鳴動して満水であるこ
とを報知し、水の排除を促す。

ここで、レバー（１８）を引き上げると、レバー（１８
）はピン（１９）を中心にして回動し、フロート（２１
）は上方へ引き上げられる。これで，貯水タンク（６）
とストツパ（１８ａ）との係合は解除されるので、貯水
タンク（６）は前方への引出しが可能になる．貯水タン
ク（６）を引き出したら、ハンガ（７）を取って運搬し
、貯水タンク（６）内の水を排出すればよい。空になっ
た貯水タンク（６）を外枠（２）内に収納し、レバー（
１８）を押し下げると、レバー（１８）はストツパ（２
ｅ）により水平位置となり、レバー（ｌ６）もストッパ
（２０）により水平位置となり、満水検知スイッチ（ｌ
４）は復帰する。

なお、電源回路部（５）は通気穴（４ａ）から通気穴（
３ｂ）へ空気が流通することにより、放熱される。

この装置の使用中に、箱体（１）が一定角度以上傾斜し
たり、倒れたりすると、傾斜検出スイッチ（２４）が動
作して報知器（２３）が鳴動し、正しい姿勢で使用する
ことを促す。

なお、タイマ（３３）は季節、使用目的等の条件により
、オン時間及びオフ時間がそれぞれ設定される。例えば
梅雨時期の押入れに使用する場合は、タイマ（３３）を
調節して連続オンとなるように設定する。これは、梅雨
時期には周囲温度が高いので、冷却フィン（１３）が０
℃以下にならず、結霜又は結氷が生じないので、連続運
転しても結露状態が続き、水を滴下させることができる
からである。また、冬季の押入れに使用する場合は、タ
イマ（３３）を調節して，例えば１時間オン、１０分間
オフとなるように設定する。すなわち、周囲温度が低い
と、冷却フィン（１３）の表面の温度が下がるので容易
に結氷する。それを適当な時間間隔でオン・オフを繰り
返すことにより、結氷を融解して水を滴下させ、吸湿作
用を保持することができる。

［発明の効果コ 以上説明したとおりこの発明では、電子冷却素子と、こ
れに固着された冷却フィン及び放熱フィンとを通気穴を
有する箱体内に収納したため、冷却素子に通電されると
吸熱側に熱の吸収作用が発生し、冷却フィンの表面が結
露、結霜又は結氷することにより、通気穴を介して箱体
外の空間の水分が吸収され、電源を供給するだけで、半
永久的に乾燥能力が持続でき、しかも、市販の化学乾燥
剤の１０数倍の吸湿能力が発揮できる効果がある．また
、箱体が一定角度以上傾斜すると報知器が鳴動するので
、常に正しい姿勢で使用することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第ｌ図〜第５図はこの発明による電子乾燥装置の一実施
例を示す図で、第１図は一部破断正面図、第２図は第１
図の縦断側面図、第３図は第２図の■−■線断面図、第
４図は第２図の■部拡大図，第５図は電気回路図である
。 図中、（１）は箱体、（３ａ）は通気穴、（６）は貯水
タンク、（９）は電子冷却素子、（９ａ）は吸熱側、（
９ｂ）は放熱側、（１２）は放熱フィン、（１３）は冷
却フィン、（１４）は満水検知スイッチ、（２１）はフ
ロート、（２２）（２３）は報知器、（２４）は傾斜検
出スイッチ、（３３）はタイマである， なお、図中同一符号は同一部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 吸熱側と放熱側を有し通電により上記吸熱側で熱を吸収
   し上記放熱側で熱を発生する電子冷却素子と、上記冷却
   素子の吸熱側に固着され上記熱の吸収により結露、結霜
   又は結氷を生じる冷却フィンと、上記冷却素子の放熱側
   に固着された放熱フィンとを、通気穴を有する箱体内に
   収納したものにおいて、上記箱体内に設けられこの箱体
   が一定角度以上傾斜すると動作する傾斜検出スイッチと
   、この傾斜検出スイッチが動作すると音響報知する報知
   器とを備えたことを特徴とする電子乾燥装置。