JPH03101600A - 電気音響変換器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電磁誘導を利用したスピーカ等の電気音響変
換器に関する。

〔発明の概要〕

本発明は電気音響変換器に関し、給電コイルを少くとも
その表面が鉄により形成される導電線材を用いて形成す
ることにより、実質的なギャップ幅を小さくして能率が
向上されるようにするものである。

〔従来の技術〕

振動板に固着されるボイスコイルとしての導電部に近接
して対向するように給電コイルを設け、この給電コイル
に音声信号電流を流し、この給電コイルから電磁誘導に
より導電部に音声電流を流し、振動板を駆動するように
したスピーカ（電気音響変換器）が提案されている（実
開昭５０−１０５４３８号公報等参照）。

第３図はこのようなスピーカの一例の構成を示すもので
あって、この図においてディスク状のヨークプレート（
１）の中央に円柱状のポールピース（２）が形成される
。このヨークプレート〔１）上にリング状のマグネット
（３）が積層されて固着され、このマグネット（３）上
にリング状のトッププレート（４）が積層されて固着さ
れる。これらヨークプレー）（１）。

ポールピース（２）、マグネット（３）、　　）ツブプ
レート（４）により外磁型の磁気回路が構成される。さ
らにトッププレート（４）の内周には給電コイル（５）
が巻回され、この給電コイル（５）からはリード線（９
Ａ）、　（９Ｂ）が導出される。（ＩＯＡ）、　（１０
Ｂ）はその端子である。

またドーム形の振動板（６）はアルミニウム等の金属で
一体成形され、この振動板（６）の開口縁部は導電部（
７）を形成している。この導電部（７）は１ターンのボ
イスコイルとして動作する。なお振動板（６）を高分子
フィルムやセラミック等の絶縁体から形成し、導電部（
７）の部分に導体を配するようにしても良い。

そしてポールピース（２）の外周とトッププレート（４
）の内周とが対向する間隙に磁気ギャップが形成され、
振動板（６）と一体化されている導電部（７）がこの磁
気ギャップ内に挿入されると共に、振動板（６）がダン
パー（８）を介して振動自在に支持される。なおこのダ
ンパー（８）を振動板（６）と一体化して形成しても良
い。

このスピーカはリード線（９Ａ）、　（９Ｂ）の端子（
ＩＯＡ）。

（１０Ｂ）に音声信号を供給することにより駆動される
。すなわち端子（ＩＯＡ）、　（ｔｏｅ）からリード線
（９八）。

（９Ｂ）を介して給電コイル（５）に音声電流が流され
ると、この音声電流により給電コイル（５）に磁束が発
生される。この磁束は給電コイル（５）に対向して配置
される導電部（７）と錯交する。これにより導電部（７
）に誘導電流が流れる。一方導電部〔７〕はポールピー
ス〔２）の外周とトッププレート（４）の内周とが対向
する間隙に形成される磁気ギャップ内に位置しているの
で、導電部（７）に誘導電流が流れると導電部（７）を
移動させる力が発生する。この力により導電部（７）と
一体化されている振動板（６）が振動させられる。

従ってこのようなスピーカでは、給電コイノ喧５）に音
声電流を供給すればボイスコイルとしての導電部（７）
に音声電流を流せるので、ボイスコイルから振動板に沿
ってリード線を導出する必要がなくなり、リード線の断
線やリード線による音質の劣化を防止することができる
。

なお第４図例は給電コイル（５）がポールピース（２）
の外周に巻回された例である。この例においても上述の
従来例と同様の動作を行う。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが上述の従来例において、給電コイル（５）は通
常銅線あるいはアルミニウム線等の非鉄線を用いて形成
されていた。このため給電コイル（５）が設けられるこ
とによってその厚みだけ磁気回路のギャップ幅が大きく
なり、磁束密度が減少されて駆動力が低下し、能率が低
下される原因となるものであった。

この出願はこのような点に鑑みてなされたもので、実質
的なギャップ幅を小さくして能率が向上されるようにす
るものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、環状の導電部（７）が設けられた振動板（６
）と、上記導電部と所定の間隔をもって対向するように
配設される給電コイル（５）と、この給電コイルが取り
付けられる磁気回路部（１）〜（４）とを備えてなる電
気音響変換器において、上記給電コイルを少くともその
表面が鉄により形成される導電線材（１１）を用いて形
成するようにしたことを特徴とする電気音響変換器であ
る。

〔作用〕

これによれば、少くとも表面が鉄により形成される導電
線材を用いて給電コイルが形成されることにより、磁気
回路のギャップ幅が実質的に小さくされ、これによって
能率を向上させることができる。

〔実施例〕 以下図面を参照して説明するに、まず第１図はトッププ
レート（４）の内周に給電コイル（５）を取り付ける場
合の例である。

この図において、給電コイル（５〕が例えば鉄製のワイ
ヤから成る導電線材（１１）によって形成される。

これによってこの給電コイル（５）がトッププレート（
４）に取り付けられた状態で、この給電コイル（５）を
形成する鉄製導電線材（１１）が磁気回路のギャップ内
に挿入されることになり、実質的にギャップ幅を小さく
したのと同等になる。また鉄製導電線材（１１）は充分
に磁力線を通過させることができ、従って、このギャッ
プ内の磁束密度が増加し、駆動力が増大して能率を向上
させることができる。

こうして上述の構成によれば、少くとも表面が鉄により
形成される導電線材を用いて給電コイルが形成されるこ
とにより、磁気回路のギャップ幅が実質的に小さくされ
、これによって能率を向上させることができるものであ
る。

さらに第２図は給電コイル（５）をポールピース（２）
の外周に取り付ける場合の例を示す。この図においてポ
ールピース（２）の外周に設けられる給電コイル（５）
が例えば鉄製のワイヤから成る導電線材（１１）で形成
される。これによっても上述の例と同様の作用効果を得
ることができる。

なお上述のいずれの例においても、導電線材（１１）は
中心まで鉄である必要はなく、任意の線材の表面に鉄メ
ツキを施したものでも同様の作用効果が得られる。また
導電線材（１１）はいわゆる平コイルであってもよい。

さらにこれらの導電線材（１１）による給電コイル（５
）はトッププレート（４）またはポールピース（２）に
圧入あるいは接着剤で取り付けることができる。

〔発明の効果〕

この発明によれば、少くとも表面が鉄により形成される
導電線材を用いて給電コイルが形成されることにより、
磁気回路のギャップ幅が実質的に小さくされ、これによ
って能率を向上させることができるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による電気音響変換器を給電コイルをト
ッププレートの内周に取り付ける構成で実施した場合の
一例の構成図、第２図は給電コイルをポールピースの外
周に取り付ける構成で実施した場合の一例の構成図、第
３図は従来のスピーカの一例の構成図、第４図は従来の
スピーカの一例の構成図である。 （１）はヨークプレート、（２）はポールピース、（３
）はマグネット、（４）はトッププレート、（５）は給
電コイル、（６）は振動板、（７）は導電部、（８）は
ダンパー（９＾）、　（９Ｂ）はリード線、（ＩＯＡ）
、　（１０Ｂ）　　は端子、（１１）は導電線材である
。 代　　理　　人 松　　隈　　秀　　盛

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 環状の導電部が設けられた振動板と、 上記導電部と所定の間隔をもって対向するように配設さ
   れる給電コイルと、 この給電コイルが取り付けられる磁気回路部とを備えて
   なる電気音響変換器において、 上記給電コイルを少くともその表面が鉄により形成され
   る導電線材を用いて形成するようにしたことを特徴とす
   る電気音響変換器。