JPH029936B2 - - Google Patents

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JPH029936B2
JPH029936B2 JP16044784A JP16044784A JPH029936B2 JP H029936 B2 JPH029936 B2 JP H029936B2 JP 16044784 A JP16044784 A JP 16044784A JP 16044784 A JP16044784 A JP 16044784A JP H029936 B2 JPH029936 B2 JP H029936B2
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JP
Japan
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ultraviolet
film
resin layer
shielding
iron oxide
Prior art date
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JP16044784A
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English (en)
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JPS6137426A (ja
Inventor
Taichiro Nakayama
Hiroyuki Nakayama
Kyoshi Mizushima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKAYAMA KAGAKU SHIKOSHO KK
NIPPON KAGAKUHAKU KOGYO KK
NIPPON KOKEN KK
Original Assignee
NAKAYAMA KAGAKU SHIKOSHO KK
NIPPON KAGAKUHAKU KOGYO KK
NIPPON KOKEN KK
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Publication date
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Publication of JPH029936B2 publication Critical patent/JPH029936B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は紫外線遮蔽性積層フイルムに関する。
紫外線吸収剤を含有する樹脂組成物をフイルム
上に塗布乾燥させてなる紫外線遮蔽性フイルムが
従来より知られているが、かかるフイルムは、そ
の塗膜が損傷することにより容易に紫外線遮蔽性
を消失し、或いはかかるフイルムを包装用途に使
用する場合には、紫外線吸収剤を含有する塗膜と
内容物とが直接に接触し、内容物を変質させるこ
とがある。このような変質は、特に医薬品や食品
の場合には好ましくない。
このために、アルミニウム箔又はそのラミネー
トが紫外線遮蔽性フイルムとして使用されること
もあるが、かかるフイルムは不透明であつて、内
容物が外部より見えないという不便がある。
このために、紫外線遮蔽性を有すると共に透明
である紫外線遮蔽性フイルムとして、例えば、特
公昭57−45259号公報には、ベンゾトリアゾール
系、ベンゾフエノン系、サリチル酸エステル系等
の有機系紫外線吸収剤を含有させた樹脂組成物を
溶液流延法によつて製造してなるフイルムが記載
されている。しかし、このフイルムは、このよう
に有機系の紫外線吸収剤を含有するところから、
その製造時に加熱による紫外線吸収剤の揮散や劣
化を避けるために、フイルムの製造方法及び加工
条件のみならず、用いる紫外線吸収剤が限定され
ることになる。また、大量の紫外線吸収剤を必要
とするために、フイルムが著しく高価となる。更
に、例えば、紫外線遮蔽性フイルムにヒートシー
ルのような二次加工を施す場合にも、二次加工性
に劣るほか、フイルムに加えられる熱による紫外
線吸収剤の劣化や揮散を避けることができない。
また、一般に上記のような有機系の紫外線吸収剤
を含有するフイルムの紫外線吸収性は比較的短時
間に低下する。
本発明は上記した問題を解決するためになされ
たものであつて、その製造が容易であり、且つ、
紫外線遮蔽性が安定に長期間にわたつて保持され
る紫外線遮蔽性積層フイルムを提供することを目
的とする。
本発明による紫外線遮蔽性積層フイルムは、基
材フイルムと、その片面に積層された紫外線吸収
性樹脂層と、この紫外線吸収性樹脂層の上に積層
された被覆フイルムとからなり、上記紫外線吸収
性樹脂層が紫外線吸収剤として実質的に透明であ
る微粒子状酸化鉄を含有することを特徴とする。
本発明において用いる基材フイルムは特に制限
されないが、通常、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリ
レート、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル
共重合体やこれらのラミネートが好適に用いられ
る。
本発明による積層フイルムは、このような基材
フイルムの片面に紫外線吸収性樹脂層が積層され
ている。この樹脂層は樹脂に実質的に透明である
微粒子状酸化鉄を主体とする紫外線吸収剤が均一
に分散されてなり、上記酸化鉄は、良好な紫外線
吸収性を有するように、その平均粒子径は0.1μm
以下、好ましくは0.02μm以下である。尚、本発
明においては、上記酸化鉄には水和酸化鉄を含む
ものとする。
特に、本発明によれば、紫外線吸収剤は、上記
した平均粒子径を有する実質的に透明である微粒
子状酸化鉄60〜95重量部と、実質的に透明であ
り、且つ、平均粒子径が0.1μm以下の微粒子状酸
化チタン40〜5重量部とからなるのが好ましく、
このように紫外線吸収剤を微粒子状の酸化鉄と酸
化チタンとの所定比率の混合物とすることによ
り、紫外線吸収性樹脂層の紫外線吸収性が一層向
上する。特に、本発明においては、紫外線吸収剤
は、上記酸化鉄70〜90重量部と酸化チタン30〜10
重量部からなるのが好ましい。尚、本発明におい
ては、酸化チタンは水和酸化チタンを含むものと
する。
このような紫外線吸収性樹脂層を形成するため
の樹脂は特に限定されないが、通常、セルロース
アセテート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、セルロースアセテートブチレート等のセルロ
ース系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹
脂、エポキシ樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂が
好適に用いられる。紫外線吸収性樹脂層における
前記酸化鉄及び酸化チタンの含有量は、樹脂組成
物に基づいて10〜30重量%の範囲が好適であり、
上記よりも少ないときは、紫外線吸収性に乏し
く、一方、上記よりも多量に配合すると、紫外線
吸収樹脂層とフイルム層との剥離が生じたり、紫
外線吸収樹脂層の透明性が減少するので好ましく
ない。
上記紫外線吸収性樹脂層は、通常、上記の紫外
線吸収剤を均一に分散させた樹脂液を基材フイル
ム上に塗布し、乾燥することにより形成される。
この樹脂層の厚みは、通常、1〜50μmの範囲が
好適である。
尚、本発明においては、紫外線吸収性樹脂層を
形成する樹脂に前記酸化鉄や酸化チタンと共に、
従来より知られている紫外線吸収剤、例えば、
(2−ヒドロキシ−5−メチルフエニル)ベンゾ
トリアゾール等のようなベンゾトリアゾール系等
の紫外線吸収剤やその他の有機系の紫外線吸収剤
を更に含有させてもよく、或いは基材フイルム及
び/又は被覆樹脂層にも上記のような有機系の紫
外線吸収剤を更に含有させてもよい。
本発明による紫外線遮蔽性積層フイルムにおい
ては、このような紫外線吸収性樹脂層の上に被覆
フイルムが積層されている。この被覆フイルムを
形成する樹脂も特に制限されず、前記した基材フ
イルムと同じ又は別異の樹脂を用いて、適宜に積
層される。即ち、被覆フイルムを積層形成するた
めの方法は何ら制限されず、例えば、予め被覆フ
イルムを別に形成しておき、これを接着剤にて紫
外線吸収性樹脂層に接着してもよい。この場合、
接着剤としては、透明であれば特に制限されるこ
となく種々のものを用いることができるが、例え
ば、エポキシ系接着剤や酢酸ビニル系接着剤が好
ましく用いられる。また、被覆フイルムを形成す
る樹脂を紫外線吸収性樹脂層上に溶融押出して、
被覆フイルムとして積層することもできる。
本発明による紫外線遮蔽性積層フイルムは、以
上のように、基材フイルムと被覆樹脂層との間に
透明な紫外線吸収性樹脂層が積層されてなるの
で、透明であるうえに、基材フイルム及び被覆フ
イルムのいずれが損傷しても、その紫外線遮蔽性
が有効に保持され、また、包装用途に供される場
合にも、紫外線吸収性樹脂層が内容物と直接に接
触することがない。しかも、用いる紫外線吸収剤
が安定な酸化鉄及び酸化チタンであるので、本発
明の積層フイルムの製造に際して、用いる樹脂の
種類やその製造条件の如何にかかわらずに、紫外
線吸収剤の揮散や劣化のおそれがなく、また、例
えば、ヒートシールのような二次加工を施す場合
にも、紫外線吸収剤は何ら劣化したり、揮散する
ことがない。
以下に実施例を挙げて、本発明による紫外線遮
蔽性積層フイルムを説明する。尚、以下において
部は重量部を示す。
実施例 1 紫外線吸収性樹脂層を形成するための樹脂組成
物として、平均粒子径0.02μmの酸化鉄15重量%
を含有する印刷インキを調製し、厚み0.03mmのポ
リエチレンフイルムの片面に乾燥塗膜が5μmと
なるように通常のグラビア印刷にて印刷し、120
℃の温度で1分間加熱乾燥させた。
次に、このフイルムの両面にエポキシ樹脂から
なる接着剤を塗布した後、厚み0.03mmのポリエチ
レンフイルムを接着して、本発明による紫外線遮
蔽性3層積層フイルムを得た。
この積層フイルムについて、分光光度計にて光
透過率を測定した。結果を第1図に示す。
また、酸化鉄を含有する印刷塗膜の厚みを3μ
m又は10μmとした以外は、上記と同様にして積
層フイルムを得た。これらもほぼ同様の光透過率
を示した。
実施例 2 実施例1と同じ印刷インキを厚み0.03mmのポリ
プロピレンフイルムの片面に乾燥塗膜が5μmと
なるように通常のグラビア印刷にて印刷し、120
℃の温度で1分間加熱乾燥させた後、実施例1と
同様にして、この両面に厚み0.03mmのポリプロピ
レンフイルムを接着して、本発明による紫外線遮
蔽性3層積層フイルムを得た。
この積層フイルムについて、分光光度計にて光
透過率を測定した。結果を第2図に示す。
実施例 3 実施例1と同じ印刷インキを厚み0.03mmのポリ
エチレンフイルムの片面に乾燥塗膜が5μmとな
るように通常のグラビア印刷にて印刷し、120℃
の温度で1分間加熱乾燥させた後、実施例1と同
様にして、この両面に厚み0.03mmのポリプロピレ
ンフイルムを接着して、本発明による紫外線遮蔽
性3層積層フイルムを得た。
この積層フイルムについて、分光光度計にて光
透過率を測定した。結果を第3図に示す。
実施例 4 紫外線吸収性樹脂層を形成するための樹脂組成
物として、平均粒子径0.02μmの酸化鉄15重量%
と平均粒子径0.05μmの酸化チタン0.5重量%とを
含有する印刷インキを調製し、これを用いて実施
例1と同様にして、厚み5μmの紫外線遮蔽性塗
膜を有する本発明による紫外線遮蔽性3層積層フ
イルムを得た。
この積層フイルムについて、分光光度計にて光
透過率を測定した。結果を第4図に示す。
実施例 5 平均粒子径0.02μmの酸化鉄10重量%と平均粒
子径0.05μmの酸化チタン0.1重量%とを含有する
印刷インキを用いた以外は、実施例4と同様にし
て本発明による紫外線遮蔽性3層積層フイルムを
得た。
この積層フイルムについて、分光光度計にて光
透過率を測定した。結果を第5図に示す。
本発明の積層フイルムによれば、いずれも紫外
線が吸収されていることが理解される。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図はいずれも本発明による紫外
線遮蔽性積層フイルムの光透過度を示すグラフで
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基材フイルムと、その片面に積層された紫外
    線吸収性樹脂層と、この紫外線吸収性樹脂層の上
    に積層された被覆フイルムとからなり、上記紫外
    線吸収性樹脂層が紫外線吸収剤として実質的に透
    明である微粒子状酸化鉄を主成分として含有する
    ことを特徴とする紫外線遮蔽性積層フイルム。 2 紫外線吸収剤が酸化鉄であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の紫外線遮蔽性積層
    フイルム。 3 紫外線吸収剤が微粒子状酸化鉄60〜95重量部
    と微粒子状酸化チタン40〜5重量部とからなるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の紫外
    線遮蔽性積層フイルム。 4 微粒子状酸化鉄及び微粒子状酸化チタンがい
    ずれも0.1μm以下の平均粒子径を有することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項いずれ
    かに記載の紫外線遮蔽性積層フイルム。
JP16044784A 1984-07-31 1984-07-31 紫外線遮蔽性積層フイルム Granted JPS6137426A (ja)

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JP16044784A JPS6137426A (ja) 1984-07-31 1984-07-31 紫外線遮蔽性積層フイルム

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JPS6137426A JPS6137426A (ja) 1986-02-22
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JPH02153739A (ja) * 1988-12-06 1990-06-13 Nitto Denko Corp 紫外線吸収フィルム
JP2571137Y2 (ja) * 1990-03-27 1998-05-13 イビデン株式会社 野地パネルの取付構造
JP4058822B2 (ja) * 1997-09-30 2008-03-12 住友金属鉱山株式会社 選択透過膜用塗布液、選択透過膜および選択透過多層膜

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