JP2571137Y2 - 野地パネルの取付構造 - Google Patents

野地パネルの取付構造

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JP2571137Y2 JP1990032640U JP3264090U JP2571137Y2 JP 2571137 Y2 JP2571137 Y2 JP 2571137Y2 JP 1990032640 U JP1990032640 U JP 1990032640U JP 3264090 U JP3264090 U JP 3264090U JP 2571137 Y2 JP2571137 Y2 JP 2571137Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は木造家屋に使用する野地パネルと、軒げた、
もや、棟木等(以下軒げた等という)との取付構造に関
し、詳細には取付安定性に優れ、かつ施工の省力化が図
れる野地パネルの取付構造に関する。
(従来の技術) 従来より木造家屋の屋根は、主に瓦、防水シート、野
地板、断熱材、めんど板、たる木等から構成(以下屋根
部という)されていて、これらは建築現場において各々
施工されていた。
この屋根部のたる木と軒げた等との取付構造は、第6
図に示す如く屋根勾配に相当する勾配にて同たる木と軒
げた等との隅部とを釘等により接合させて成るものであ
った。
ところがこの場合、たる木と軒げた等との接触面積が
小さく、かつ釘のきかない部分が生じるので、同たる木
を軒げた等に接合させて取付固定しても、この取付はそ
の安定性に劣り、従って接合部における耐久性等の試験
結果が良くなかった。
(考案が解決しようとする課題) さらに、上記従来の取付構造においては、第7図に示
す如く建築現場において、野地板、めんど板、たる木等
をいちいち加工しなければならないので、施工に時間が
かかるばかりか、寸法に狂いが生じ易かった。
そこで案出されたのが本考案であり、その目的とする
ところは、野地板とたる木と断熱材とを予め一体的に形
成させた野地パネルを、予め隅部を切欠き形成した平坦
な接触面を有する軒げた等に取付けることにより、接合
部における気密性が良く取付安定性に優れ、さらには寸
法精度の良い建築施工ができると共に、施工の省力化が
図れる野地パネルの取付構造を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本考案の採った手段につ
いて、実施例に対する図面に用いた符号を付して以下に
説明する。
すなわち、本考案に係る野地パネルの取付構造は、 「野地板(70)とたる木(50)と高分子樹脂発泡体か
らなる断熱材(60)とにより予め一体的に形成されて木
造家屋の屋根部(200)に使用する野地パネル(10)の
軒げた等(20)に対する取付構造であって、 前記高分子樹脂発泡体からなる断熱材(60)は野地板
(70)とたる木(50)によって形成される空間内の一部
であって、たる木(50)と、たる木間に設けられる面材
(90)と、裏面材(100)で形成される間隙内に発泡性
樹脂を注入して発泡固形化したものであり、 前記野地パネル(10)の下面(11)を、予め前記軒げ
た等(20)の隅部に切欠き形成されて屋根勾配に合わせ
た平坦な接触面(40)に接合させて、もやと棟木の上で
野地パネル(10)同士を継ぎ合わせ、もやの上の野地パ
ネル同士の継ぎ目部分を前記の平坦な接触面(40)に対
して固定したことを特徴とする野地パネルの取付構
造。」を内容とする。
(考案の作用) 上記手段により本考案に係る野地パネルの取付構造に
ついては、 野地板(70)とたる木(50)と高分子樹脂発泡体から
なる断熱材(60)とを予め一体的に形成した野地パネル
(10)を使用するので、建築現場において同野地パネル
(10)の軒げた等(20)との取付けにそのまま使用可能
となる。
この野地パネル(10)は、野地板とたる木によって形
成される空間内の一部であって、たる木と、たる木間に
設けられる面材と、裏面材で形成される間隙内に注入さ
れた発泡性樹脂を発泡固形化しているため、間隙内のす
みずみまで発泡性樹脂がいきわたり、隙間なく発泡断熱
材が充填されて高い気密性が得られる。さらに、野地板
と断熱材との間に通気性の隙間が形成されるので、通気
により除湿ができる。
そして、予め屋根勾配に合わせて隅部を切欠き形成し
た平坦な接触面(40)を有する軒げた等(20)は、野地
パネル(10)の下面(11)と接合してこの接合部(A)
の気密性を高める。従って、野地パネル(10)と軒げた
等(20)との取付安定性及び断熱性が向上する。
また、軒げた等(20)は、その隅部が屋根勾配に合わ
せて平坦な接触面(40)になるように予め切欠き形成し
てあるので、建築現場においてそのまま使用可能とな
る。そしてこの軒げた等(20)の接触面(40)上で野地
パネル同士を継ぎ合わせており、この継ぎ目が凹凸なく
平坦に揃い、その後の工程における作業効率及び安全性
が向上する。
(実施例) 以下、図面について本考案を詳細に説明するが、これ
は代表的なものを示したものであり本実施例によって本
考案が限定されるものではない。
つまり本考案に係る野地パネルの取付構造は、第1図
〜第3図に示す如く、後に説明する野地パネル(10)の
下面(11)と、べいまつ等により成る軒げた(105mm×1
05mm)、べいつが等より成るもや(90mm×90mm)及びべ
いつが等より成る棟木(105mm×105mm)とが各々釘(3
0)いより取付固定してある。この取付けには、釘(3
0)以外を採用しても良く、例えばラグスクリュー(図
示せず)等を採用すると接合部(A)におけるガタやす
べりが少ない。この軒げた等(20)は、第4図及び第5
図に示す如く屋根勾配に合わせて予め切欠き形成したも
のを採用する。また野地パネル(10)同士を継ぎ合わせ
る場合は、第3図に示す如く同軒げた等(20)の切欠き
形成した平坦な接触面(40)上で継ぎ合わせて、この継
ぎ目を平坦に揃える。
次に、野地パネル(10)については、第8図に示す如
く、主にすぎ、まつ等の天然木から成るたる木(50)
(例えば日本瓦を使用するときは45mm×60mm、洋瓦を使
用するときは45mm×45mm)と、高分子樹脂発泡体から成
る断熱材(60)と、合板(例えばハードボード、パーチ
クルボード、シクグルボード等)より成る野地板(70)
とによって一体的に形成したものを採用すれば良い。こ
の野地板(70)には、合板以外に単板を採用しても良い
が、板自身の配向性により発生する反り等を考慮する
と、それを抑制する効果を有する合板を採用するのが望
ましい。次にたる木(50)には天然木以外に、断熱材
(60)及び野地板(70)と一体的に形成でき、かつ建築
設計上の耐久性等満足するものであれば何を採用しても
良い。また野地板(70)と断熱材(60)との間には、通
気用の隙間(80)を形成させてあるが、これは、通気に
より防湿し、野地板(70)等へのカビ、腐れの発生を防
止するためである。
なお、前記実施例に示した断熱材(60)、たる木(5
0)及び野地板(70)との一体的な形成について以下に
説明する。
まず、断熱材(60)とたる木(50)とは、第9図に示
す如く、たる木(50)の間に面材(90)を上に、裏面材
(100)を下に間隔を開けて配置・固定する。次にたる
木(50)と、面材(90)と、裏面材(100)とによって
形成した溝に発泡性樹脂(図示せず)を、たる木(50)
に設けた注入口より注入する。次にこれを熱プレス機に
て面材(90)上から加熱圧着して前記発泡性樹脂を発泡
させると共に膨張させる。これによって第10図に示す如
く、たる木(50)の厚さの略半分くらいの厚さの樹脂発
泡層と、この樹脂発泡層の下面に裏面材(100)、上面
に面材(90)が各々接着して形成した断熱材(60)と、
さらにこれと接着したたる木(50)とによって形成す
る。
前記発泡性樹脂には、フェノール樹脂、スチロール樹
脂、シリコーン樹脂、ユリア樹脂等の接着性を有する合
成樹脂にフレオン等の発泡剤を含有させたものを採用す
れば良い。
そして、このようにして得られたたる木(50)と断熱
材(60)とから成る形成物に、第11図に示す如く、野地
板(70)を取付固定することにより、たる木(50)と断
熱材(60)と野地板(70)とを一体的に形成させた野地
パネル(10)を製造する。このとき野地板(70)は、断
熱材(60)との間に隙間(80)を形成するようにたる木
(50)面上に貼り合わせる。この貼り合わせには、接着
剤や釘等を使用すれば良い。
(考案の効果) 以上説明した通り、本考案に係る野地パネルの取付構
造を採用すると、以下の効果〜を奏する。
野地板と、たる木と、高分子樹脂発泡体からなる断熱
材とが予め一体的に形成された野地パネルと、屋根勾配
に合わせて予め隅部を平坦に切欠き形成した軒げた等と
を使用しており、これらを建築現場において(寸法合わ
せをやり直すことなく)そのまま使用できるので施工の
省力化(工程の簡素化)が図れると共に建築現場におい
て施工するときに生じ易い寸法の狂い等を防止できる。
この野地パネル(10)は、野地パネルとたる木によっ
て形成される空間内の一部であって、たる木と、たる木
間に設けられる面材と、裏面材で形成される間隙内に注
入された発泡性樹脂を発泡固形化しているため、間隙内
のすみずみまで発泡性樹脂がいきわたり、隙間なく発泡
断熱材が充填されて高い気密性が得られる。さらに、野
地板と断熱材との間に通気用の隙間が形成されるので、
通気により除湿され、野地パネルで特に注意をしなけれ
ばならない湿気によるカビ、腐れが従来のものより大き
く改善される。これは、小児喘息やアトピー性皮膚炎等
の原因を根本から取り除く対策として非常に効果的であ
り、将来最も求められることとなる健康住宅にとって必
須のものである。
野地パネル同士の継ぎ目部分がもやと棟木に対して固
定されるため、野地パネル同士の継ぎ目を平坦に揃える
ことができ、その後の工程(防水シートの取付、瓦葺き
作業等)における作業効率と安全性を大幅に向上させる
ことができる。
野地パネルの下面において、野地パネル同士の継ぎ目
が平坦な接触面によって塞がれるため、野地パネル同士
の継ぎ目の気密性が向上し、気密性に優れた高分子樹脂
発泡体からなる断熱材自体の効果のみでなく、野地パネ
ル同士の継ぎ目部分における気密性の向上という独自の
作用によっても屋根の断熱性を各段に向上させることが
できる。
野地パネルの下面を、予め軒げた等の隅部に屋根勾配
に合わせて切欠き形成した平坦な接触面に気密性を高く
接合させて取付固定してあるので、この野地パネルと軒
げた等との接合部は安定しており、従って屋根部の荷重
等に対する耐久性の向上につながる。
屋根構造全体の強度の点においても、もやと棟木の平
坦な接触面に対して野地パネルの継ぎ目部分を固定する
ことにより、本来強度が低下する野地パネル同士の継ぎ
目における強度を最大限高めることができるため、屋根
全体の剛性を著しく向上させて風圧等に対する抵抗を増
大させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る野地パネルの取付構造を採用した
状態を示す正面図、第2図は同一部拡大正面図、第3図
は別の一部拡大正面図、第4図及び第5図は各々屋根勾
配が異なる場合の一部拡大正面図、第6図は従来の取付
構造を示す一部拡大正面図、第7図は同一部破砕斜視
図、第8図は本考案に係る野地パネルの取付構造に使用
する野地パネルの斜視図、第9図は同野地パネルを製造
する一工程を示す拡大正面図、第10図は同工程より得ら
れた野地パネルの中間製品を示す拡大正面図、第11図は
同野地パネルの拡大正面図である。 符号の説明 10…野地パネル、11…野地パネルの下面、20…軒げた
等、40…接触面、200…屋根部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】野地板とたる木と高分子樹脂発泡体からな
    る断熱材とにより予め一体的に形成されて木造家屋の屋
    根部に使用する野地パネルの軒げた等に対する取付構造
    であって、 前記高分子樹脂発泡体からなる断熱材は野地板とたる木
    によって形成される空間内の一部であって、たる木と、
    たる木間に設けられる面材と、裏面材で形成される間隙
    内に発泡性樹脂を注入して発泡固形化したものであり、 前記野地パネルの下面を、予め前記軒げた等の隅部に切
    欠き形成されて屋根勾配に合わせた平坦な接触面に接合
    させて、もやと棟木の上で野地パネル同士を継ぎ合わ
    せ、もやの上の野地パネル同士の継ぎ目部分を前記の平
    坦な接触面に対して固定したことを特徴とする野地パネ
    ルの取付構造。
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