JPH0298207A

JPH0298207A - 多重モード型圧電振動子

Info

Publication number: JPH0298207A
Application number: JP25259988A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Ishii; 石井　宏晶; Isato Igari; 勇人猪狩
Original assignee: Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Current assignee: Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority date: 1988-10-05
Filing date: 1988-10-05
Publication date: 1990-04-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はＭ　ＣＦ　（Ｍｏｎｏｌｉｔｈｉｅ　Ｃｒｙｓ
ｔａｌ　Ｆｉｌｔｅｒ）として知られろ多重モード型圧
電振動子（以下、多重モード振動子とする）を利用分野
とし、特に保証減衰量を高めた構造の多重モード振動子
に関する。

（発明の背景）多重モード振動子は圧電片に形成した例えば二組の電極
対間の音響的結合を利用し、所定のフィルタ特性（伝送
特性）を得るものとして通信機器等に有用されろ。近年
では、高品位の情報を確保すべく、周波数帯域内外間に
おける保証減衰量を更に大きくすることが望まれている
。例えば入出力電極間の電気的結合による漏れ信号を少
なくして保証減衰量を高めた本出願人による多重モード
振動子がある（参照：実願昭６０−１１８９９３号、圧
電共振子）（従来技術）第４図はこの多重モード振動子を説明する図である。な
お、第５図（ａ）は分解図、同図（ｂ）は側面図である
。

多重モード振動子は水晶片１を金属容器２に封入してな
る。水晶片１は例えばＡＴカットとした厚みすべり振動
子からなる。一方の主面には分割された入出力電極３．
４、他方の主面には共通電極５が形成される。入出力電
極３．４及び共通電極５からはそれぞれの接続用電極６
．７．８が両端外周部及びその中央部に延出して形成さ
れる。

金属容器２はベース９とカバー１０とからなる。

ベース９は一対の入出力用リード線１１．１２がガラス
部１３を貫通してその先端をＬ字状に屈曲する。そして
、基準電位用リード線１４がベース底面の金属部に接続
する。入出力用リード線１１．１２の先端には平板状の
保持具１５．１６を固着する。保持具１５．１６は板面
を対向して立設し、板面にスリット１７．１Ｂを形成す
る。そして、スリット１７．１８に水晶片１の両端外周
部を挿入し、電気的・機械的に接続して保持する。但し
、入出力ｆｌｌｌｉｉ３．４の形成された一方の主面を
外側（カバー側）とする。また、共通電極用の接続電極
８はベース表面の金属部に例えばワイヤー１９等により
接続されろ。金属カバー１０は例えば抵抗溶接等により
ベース９に封着される。

このようなものでは、水晶片１の一方の主面とカバー１
０とが接近して対面する。そして、入出力電極３．４と
カバー１０との間の静電結合を密にするので、入出力電
極３．４から漏洩する信号を基準電位となるカバー１０
に誘導する。したがって、入出力ｆ４電極の直接的な信
号の伝播を防止し、これによる保１ｉｆ減衰量の低下を
防止する。

（従来技術の欠点）しかしながら、上記構成の多重モード振動子は、ベース
９に立設した保持具１５．１６のスリット１’？、１８
により水晶片１を接続する。そして、保持具１５．１６
は例えば衝撃等により揺動してカバー１０と接触する虞
がある。また、接触（衝突）により水晶片１の破損する
虞もある。したがって、水晶片１の一方の主面をカバー
１０に接近させるにはｒｆＩ４衝撃性の点等から限度が
あった。例えば一方の主面（入出力電極３．４）とカバ
ー１０との間隙は０．５ｆｆＩＩｎ程度が限度であった
。

（発明の目的）本発明は水晶片の入出力電極を基準電位面に極力近接さ
せる構造で、衝撃特性を良好として保証減衰量を高める
ことのできる多重モード振動子を提供することを目的と
する。

（解決手段）本発明は、圧電片の入出力電極の形成された一方の主面
を、基準電位導出体の延出した基準電位板に対向させ、
前記基準電位導出体によゆ前記基準電位板本体と圧電板
との間に空隙を生じさせて該圧電板を保持するとともに
、他方の主面の共通電極と電気的に接続したことを解決
手段とする。

以下、本発明の一実施例を説明する。

（実施例）第１図は本発明の一実ＩＩ！１例を説明する多重モード
振動子の図である。なお、第１図（ａ）は分解図、同図
（ｂ）は同図（ａ）のＡ−Ａ’断面図である。

多重モード振動子は水晶片２０を基準電位板２１上に保
持して密閉容器２２内に封入されてなる。

水晶片２０は例えばＡＴカットで厚みすべり振動の励起
される矩形状とする。一方の主面には分割された入出力
電極２３．２４、他方の主面には共通電極２５が形成さ
れる。入出力電極２３．２４からは一つの対角線上の端
部に、また共通電極からは他の対角線上の端部にそれぞ
れの接続電極２６．２７．２８．２９を延出する。

基準電位板２１ば基準電位板本体３ｏと基準電位導出体
３１とリード部４ｏとからなる。基準電位板本体３０は
厚みをａとして水晶片２ｏと約同形状とする。基準電位
導出体３１は一つの対角線上の端部から、矩形状の長手
方向にそれぞれ延出する。そして、その厚みを基準電位
板本体３０よ外大きい厚みのｂとする。リード部４ｏは
基準電位板本体３０の側壁外周から突出する。なお、基
準電位板２１は例えば平板状のコバール材をハーフエツ
チングして一体的に形成される。

密閉＠Ｎ２２は矩形状の容器本体３２と接合材３３とカ
バー３４とからなる。容器本体３２は例えばコバールガ
ラスとする底壁体３５と矩形状の空部をもつ側壁体３６
とからなる。そして、底壁体３５上に基準電位板２１を
取着する。このとき、基準電位板本体３０を底壁体３５
の外周と距離をおいて中央部に位置させる。そして、基
準電位導出体３１を底壁体３５の長手方向の両端外周部
に位置させ、その外周部からそれぞれ突出させる。

また、基準電位導出体３１に並行して厚みｂの入出力導
出体３７．３８を他の対向する角部から、基準電位板本
体３０とは距離をおいて配置する。

そして、底壁体３５の外周部表面と側壁体３６の下面を
溶着して基準電位板２１とともに一体的にする。接合材
３３はコバール材に金メツキを施してなり、側壁体３６
の上面に設けられる。そして、基準電位板本体３０から
突出したリード部４０を接合材３３に接続する。カバー
３４は下面側に突出部３９を設けたコバール材とし、そ
の外周を接合材３３上に例えばシーム溶接により取着さ
れる。

そ１ノで、水晶片２０の一方の主面を基準電位板本体３
０に対面させ、水晶片２０の入出力用及び共通電極用の
接続電極２６．２７．２８．２９を、入出力導出体３７
．３８及び基準電位導出体３１上に位置決めし、図示し
ない導電性接着剤等によりそれぞれ電気的・機械的に接
続して保持する。

このようなものでは、水晶片２０の一方の主面と基準電
位板本体３０との間隙を基準電位導出体３１により一定
に維持するとともに両者を充分に近接させることができ
る。ちなみに、本発明等によればその間隙を０．５ｍｒ
ｎ以内にできる。したがって、従来例に比して入出力′
ｒ４％２３．２４との静電結合をさらに密にするので、
漏れ信号の直接的な伝播を防止する。また、この実施例
では、リード部４０により接合材３３と基準電位板本体
３０とを接続するので、接合材３３をバイパス路とする
入出力型＄１ｊ２３．２４間の漏れ信号の伝播をも防止
する。このようなことから、本実施例の多重モード振動
子では、第２図に示したようにその保１ｒｉＥＸ衰量を
７０ｄＢ以上にすることができた。

但し、この場合の間隙は０．２５ｍｍ、中心周波数は２
１．４ＭＨｚで、副振動等によるスプリアスは除去しで
ある。

また、水晶片２０の一方の主面と基準電位板本体３０と
の間隙を近接させても水晶片２０の両端側は基準電位導
出体３１に確実に固定されるので、例えば衝撃等による
両者間の接触を防止する。そして、電気的短絡や水晶片
２０の破損を防いで耐衝撃を向上できる。

（他の事項）なお、上記実施例ではリード部４０により接合材３３と
基準電位板本体３０とを接続して漏れ信号の伝播を防止
したが、接合材として金属材を使用しなければ漏れ信号
は生じないので、この場合はリード部を不要とすること
はいうまでもない。

また、基準電位板は同一材のハーフエツチングによゆ基
準電位板本体３０と基準電位導出体３１とを形成したが
、必ずしも同一材である必要はなく、別個に形成された
基準電位板本体と基準電位導出体とを一体的にしたもの
でもよい。

また、基準電位板本体３０は水晶片２０と約同形状とす
る。しかし、入出力電極２３．２４からの漏れ信号が殆
どであるので、基本的には入出力電極面積以上で対向さ
せれば同様の効果を得る。

また、容器は容器本体３２と接合材とカバー３４とから
形成したが、本発明の趣旨を損なうものでなければ適宜
変更してもよく、要は基準電位板３０と基準電位導出端
子とを兼ね備えて水晶片２０゛の一方の主面と０．５ｍ
ｍ程度以上に近接させろ構造のものは本発明の記述的範
囲に属するものである。

また、水晶片２０の一方の主面と基準電位板本体３０の
間隙と減衰量との関係は第３図に示した通りで（（口し
、この実験において容器は除去）、その間隙を約０．５
ｍｍ以内とすることにより保！５ｆ減衰量を６５ｄＢか
ら８０ｄＢ以上までに急激に高めることがき、本発明は
極めて有用となる。

（発明の効果）本発明は、圧電板の入出力電極の形成された一方の主面
を、基準電位導出体の延出した基準電位板に対向させ、
前記基準電位導出体により前記基準電位板本体と圧電板
との間に空隙を生＋ｓさせて該圧電板を保持するととも
に、他方の主面の共通電極と電気的に接続したので、水
晶片の入出力電極を基準電位面に極力近接させる構造と
して保証減衰量を高めることのでき、しかも耐撃特性を
良好とする多重モード振動子を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を説明する多重モード振動子
の図で、同図（ａ）は分解図、同図（ｂ）は同図（ａ）
のＡ−Ａ’断面図である。第２図は本発明の一実施例を
の効果を説明する伝送特性図である。第３図は本発明の有用性を示す間隙に対する保証減衰量
特性図である。第４図は従来例を説明する多重モード振動子の図で、同
図（ａ）は分解図、同図（ｂ）は側面図である。１．２０・水晶片、２・容器、３．２３・・・入力ｆ！
ｆｔ１Ｊｉ、　４．２４・・・出力電極、５・・・共通
電極、６．７．８．２５．２６．２７．２８．２９・・
接続電極、９・・・ベース、１０．３４・・・カバ、１
１．１２．１３・・・リード線、１４・・・ガラス、１
５．１６・・・保持具、１７．１８・・・スリット、１
９・・・ワイヤ、２１・・基準電位板、２２・・・容器
、３０・・基準電位板本体、３１・・・基準電位導出体
、３２・・容器本体、３３・接合材、３５・・・底壁体
、３６・・・側壁体、３７・・・入力導出体、３８・・
・取着導出体、３９・・突出部、０　・・リード部。第閃Ｓ巨魁（ｒｎｍ）第４図（ｂ）

Claims

【特許請求の範囲】

　一方の主面に入出力電極・他方の主面に共通電極の形
成された圧電片と、前記一方の主面に対向する厚みａの
基準電位板本体と、該基準電位板本体から延出して厚み
ｂ（但し、ｂ＞ａ）の基準電位導出体とを具備し、前記
基準電位導出体は前記基準電位本体と圧電板との間に空
隙を生じさせて該圧電板の端部を保持するとともに前記
共通電極と電気的に接続したことを特徴とする多重モー
ド型圧電振動子。