JPH029814Y2 - - Google Patents

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JPH029814Y2
JPH029814Y2 JP7777180U JP7777180U JPH029814Y2 JP H029814 Y2 JPH029814 Y2 JP H029814Y2 JP 7777180 U JP7777180 U JP 7777180U JP 7777180 U JP7777180 U JP 7777180U JP H029814 Y2 JPH029814 Y2 JP H029814Y2
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JP7777180U
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は芳香材に関する。更に詳しくは、2以
上の香料成分から成る調合香を長時間一定の香調
で揮散することのできる芳香材に関するものであ
る。 近年、生活様式の向上ないし生活用式の変化に
ともない、匂いに対する関心が高まつている。殊
に家屋の密閉化や、団地あるいはマンシヨンのよ
うな集合住宅の増加により、家庭内での気になる
匂いは質的にも量的にも変化してきており、好ま
しからざる臭気は日常生活を営む上で大きな問題
となり、その消臭及び脱臭に多大の努力が払われ
ている。この消臭の手段として従来から最も多く
採用されている方法は、積極的に芳香を付与して
悪臭をマスキングする方法であり、その代表的な
ものとしてゲル状芳香剤が使用されており、その
他に含浸型芳香剤も使用されている。ゲル状芳香
剤は、水溶性高分子化合物をゲル基剤とし、その
網目構造中に香料を分散保持させ、水分の揮散と
共に香料を大気中に揮散させて消臭をはかるもの
であり、また含浸型芳香材は、紙、不織布等の担
体に香料を含浸させ揮散させるものである。 しかしながら、香料は多種多様の香料成分の混
合物から成つており、各成分の蒸気圧は広い範囲
に分布しているため、上記のような1つの担体か
ら香料を揮散させた場合、蒸気圧の高い成分、即
ち揮散しやすい成分は短時間に消失し、経時的に
みて次第に揮散成分の組成が変化し香調が変つて
いくという欠点がある。特開昭54−120075号公報
は、重合体フイルムを使用して揮散速度を調節す
る方法を開示するが、これは香料全体の揮散速度
を調節するだけで、各香料成分の揮散速度を別々
に調節していない為、揮発しやすい成分から揮散
し、結果として香調が変化してしまう欠点は解決
されていない。 一般に、嗜好性のよい香料を調合する際には、
蒸気圧が非常に異なる各種の香料成分を配合しな
ければならない為、前述のような揮散方法を用い
る限りは経時的な香調の変化は避けがたいのであ
る。 そこで、本考案者の一人である岡本らは、種々
異なる蒸気圧の香料成分を配合して成る香料を一
定の香調で揮散させる方法を研究し、香料成分を
蒸気圧の大きさに従つて2以上のグループに分
け、各グループの揮散速度を揮散面積により調整
すれば、長時間一定の香調で揮散させ得ることを
見出し、既に特許出願している(特公昭58−
50740号)。 今般、本考案者らは上記揮散方法を具体化すべ
く種々の芳香剤容器を研究した結果、簡便かつ容
易に造ることができ取扱いも簡単である、該方法
の原理を実施した芳香材を見出し本考案を完成し
た。 すなわち、本考案は隔壁により区分された二つ
の収容部を有すると共に、当該各収容部外側部に
それぞれ各香料成分の揮散速度を一定にする所定
面積を有する芳香発散口を備えた香気不透過性素
材から成る包装体に、2以上の香料成分をその蒸
気圧の大小に応じて一方の担体にトツプノートを
他方の担体にミドルノートとベースノートを含浸
せしめて形成した二つの香料吸収体を、当該収容
部毎に各別に収容包装せしめたことを特徴とする
芳香材である。 以下更に本考案をその一実施例を示す図面につ
いて説明する。 1は包装体で、隔壁2により二つの収容部3
a,3bが形成せられていると共に、当該各収容
部3a,3bに芳香発散口4a,4bが形成せら
れているものである。この包装体1の素材は香気
を通さないものであれば如何なるものでも良い
が、例えばアルミニウム箔、アルミニウム蒸着合
成樹脂フイルム、合成樹脂フイルム、合成樹脂フ
イルムとアルミニウム箔との積層材等の柔軟性素
材;或いは金属板、合成樹脂板等の硬質素材が挙
げられる。また、芳香発散口4a,4bは香料吸
収体に所定の揮散面積を付与するものであるた
め、収容する香料吸収体に応じてその具体的開口
部面積が選定される。而して、この芳香発散口4
a,4bの数は収容部3a,3b毎に必ずしも1
個である必要はなく、全体として所定の開口部面
積となる複数口としても良い。 5a,5bは、包装体1の各収容部3a,3b
に各別に収容包装させられている香料吸収体で、
2以上の香料成分をその蒸気圧の大小に応じて一
方の担体にトツプノートを、他方の担体にミドル
ノートとベースノートを含浸せしめて形成されて
いるものである。ここに担体として利用出来るも
のとしては、香料(液体)を保持し得るものであ
ればその素材の如何を問わないが、例えば紙、織
物、発泡体、不織物、珪酸塩等が入手容易な点で
好ましい。 また、当該担体に含浸せしめられる具体的香料
成分は適宜目的とする香調に応じて選定される
が、一般に香料は気化した有香分子が鼻腔にはい
つて嗅神経を刺激することによつてにおいを感ず
るという観点から、揮発度に従つて分類すると次
の三つに分類される。 (1) トツプノート:揮発度が高く、におい紙につ
けておくと2時間以内に揮散して、あとににお
いが残らないもので、調合香料のにおいの第一
印象をよくするために必要なものである。 (2) ミドルノート:中程度の揮発度を有し、にお
い紙につけておくと2〜6時間においが持続す
る程度のもの。調合香料のにおいの特徴を示す
重要な部分をなす。 (3) ベースノート:揮発度が低く保留性に富んだ
もので、6時間以上におい紙ににおいが残るも
の。調合香料のにおいの特徴を示す部分であ
る。 そこで今仮りに具体的配合例として次の調合香
料つまり、トツプノートとしてリモネン(L)、
ミドルノートとしてベンジルアセテート(BA)、
ベースノートとしてα−ヘキシルシンナミツクア
ルデヒド(HCA)を等モルずつ調合した香料を
考えてみる。それらを理想溶液(ラウールの法則
に従う)と仮定すると、平衡状態での蒸気組成は
以下のようになる。
【表】 つまり、上記3成分から成る調合香料を従来の
ように1つの担体に保持させたとすれば、最初に
揮散する香りはリモネン92.1モル%、ベンジルア
セテート0.079モル%、α−ヘキシルシンナミツ
クアルデヒド0.0005モル%から成る香調を有する
が、時間の経過とともにリモネンの量が激減し、
代つてベンジルアセテートの割合が増加し、途中
からはベンジルアセテート主体の香調となる。更
に時間が経過するとベンジルアセテートの量が減
少し、遂にはα−ヘキシルシンナミツクアルデヒ
ドの香りだけとなる。このように揮発度の異なる
香料成分を1つの担体に保持させると、時間の経
過とともに香調が変わり、一定した香調が得られ
ない。 然るに、本考案に於ては斯る香料成分を別個に
各担体すなわち一方にトツプノートを含浸させ、
他方にミドルノートとベースノートを含浸させ
て、それぞれ香料吸収体5a,5bを形成した
上、所定の開口部面積を有する包装体1の各収容
部3a,3bに収容包装しているものであるか
ら、各収容部3a,3b毎に揮散速度が調整せら
れ、ほぼ一定した香調を長時間にわたつて得るこ
とができる。 また、本考案芳香材はこれを天井、壁等に吊し
たり、適宜は開口部を有する揮散容器に入れて用
いることができるが、包装体1の存在により吸収
体5a,5bに直接手を触れることなく交換し得
る等、取扱い上に於ても有利な芳香材である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
その斜視図、第2図はその右側面断面図、第3図
は他の実施例を示す右側面断面図である。 1……包装体、2……隔壁、3a,3b……収
容部、4a,4b……香気発散口、5a,5b…
…香料吸収体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 隔壁により区分された二つの収容部を有すると
    共に、当該各収容部外側壁にそれぞれ各香料成分
    の揮散速度を一定にする所定面積を有する芳香発
    散口を備えた香気不透過性素材から成る包装体
    に、 2以上の香料成分をその蒸気圧の大小に応じて
    一方の担体にトツプノートを他方の担体にミドル
    ノートとベースノートを含浸せしめて形成した二
    つの香料吸収体を、 当該収容部毎に各別に収容包装せしめたことを
    特徴とする芳香材。
JP7777180U 1980-06-04 1980-06-04 Expired JPH029814Y2 (ja)

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JPS572046U JPS572046U (ja) 1982-01-07
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JPH0188747U (ja) * 1987-12-04 1989-06-12
JP5275848B2 (ja) * 2009-02-26 2013-08-28 大日本除蟲菊株式会社 薬剤揮散体および薬剤揮散体を用いた害虫の防虫方法

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JPS572046U (ja) 1982-01-07

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