JPH0117377B2 - - Google Patents

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JPH0117377B2
JPH0117377B2 JP58125915A JP12591583A JPH0117377B2 JP H0117377 B2 JPH0117377 B2 JP H0117377B2 JP 58125915 A JP58125915 A JP 58125915A JP 12591583 A JP12591583 A JP 12591583A JP H0117377 B2 JPH0117377 B2 JP H0117377B2
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Japan
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fragrance
perfume
impregnated
blended
impregnating
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JP58125915A
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Ichiro Kobayashi
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Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は香料含浸用熱可塑性樹脂および香料含
浸用担体からなる徐放性芳香剤に関する。さらに
詳しくは、一種もしくは二種以上の香料含浸用熱
可塑性樹脂と香料含浸用担体とからなる複合含浸
体に複数の香料成分からなる調合香料を含浸させ
ることにより製造され、複数の香料成分を長時間
一定の香調で発散させる徐放性芳香剤に関する。
香料原料として使用する有機化合物(以下単品
香料と呼ぶ)は約4000種の多きに達しており、そ
の飽和蒸気圧は100mmHgから1×10-6mmHgと広
い範囲に分散している。嗜好性が高く、良く調和
のとれた調合香料を作るためには、これ等の単品
香料を蒸気圧が連続するように多種の単品香料を
選定して使用する必要がある。かかる調合香料の
蒸気圧の大小が原因となり、例えば調合香料を匂
い紙に含浸させて放置した場合、蒸気圧の高い単
品香料から順次揮散して行く為にその匂いは経時
的に変化して行く。
芳香防臭を目的とする芳香剤の場合、初期の匂
いと使用中の匂いが均一である事が望ましいた
め、上記欠点を補うために (1) 無臭溶剤を用いて香料の分圧を降下せしめる
方法 (2) 高分子合成樹脂、多孔性無機化合物、繊維、
木材等の含浸体に香料を含浸せしめ、揮発性を
おさえる方法。
(3) 蒸気圧の高い単品香料を多用して揮発を補う
か、もしくは別にしてその揮発を抑制する方
法。
(4) 毛細管現象を利用して常に新鮮な香料を補う
方法。
等が採用されているが、高蒸気圧単品香料を徐放
せしめ初期の香調を維持する方法としては、いず
れもその欠点が解決されていない。
特開昭56−91754号公報は2以上の香料成分か
らなる調合香を得るにあたり、調合香を構成する
各香料成分をその蒸気圧の大きさに従つて2以上
のグループに分け、当該グループごとに所定の揮
発面積を付与せしめることによつて複数の香料成
分を長時間一定の香調で揮散させる方法を開示し
ている。
また、特開昭57−203444号公報は調合香料を沸
点によつて二成分以上に分割し、高沸点成分を比
較的揮散しにくい基材に含有させ、低沸点成分を
比較的揮発しやすい基材に含有させ、各基材から
各成分を平均して揮発させる固形芳香剤を開示し
ている。
しかし、これら方法では、香料成分群をその蒸
気圧(沸点)の大小によつて分割し、分割された
成分を別々の基剤に含浸させるという煩雑な操作
を行なわなければならないという欠点があつた。
本発明者らは物理化学的極性の低い単品香料が
一般的に熱可塑性樹脂に含浸され易く、又、一般
的に極性の低い単品香料が揮発し易いという事実
に着目し、この現象を利用して長期間一定の香調
を維持し得る徐放性芳香剤の発明を完成した。
本発明者らの着眼点は単品香料と熱可塑性樹脂
との化学構造的な親和力を基礎としており、その
発想は前記公報で開示されている単品香料の蒸気
圧又は沸点に着目した手法とは根本的に異なる。
一般的に炭化水素類、エーテル類およびエステ
ル類等は比較的極性の低い成分に属し、本発明で
使用する熱可塑性樹脂類と親和性がよいため前記
樹脂類に含浸されやすく、かつ本発明で使用する
香料含浸用担体にも含浸される。
また、ラクトン類、アルコール類、アルデヒド
類およびケトン類等は比較的極性の高い成分に属
し、本発明で使用する熱可塑性樹脂類とは親和性
が悪いため、前記樹脂類に含浸され難く、かつ本
発明で使用する香料含浸用担体には含浸され易
い。しかしながら、極性の高低による香料含浸体
との親和性は相対的なものである。調合香料中の
極性の低い成分群が比較的に本発明の樹脂類と親
和しやすく、その高い成分群がそれと親和しにく
いという程度のものであつて、炭化水素類は必ず
本発明の樹脂類にのみ保持され、アルコール類は
必ず本発明の香料含浸体にのみ保持されるという
ものではない。
本発明は一種もしくは二種以上の香料含浸用熱
可塑性樹脂と樹脂以外からなる香料含浸用担体と
からなる複合含浸体に複数の香料成分からなる調
合香料を含浸させ、調合香料中の極性の比較的に
低い方の香料部分を香料含浸用熱可塑性樹脂に主
として含浸させ、前記調合香料中の極性の比較的
に高い方の香料部分を香料含浸用担体に、主とし
て含浸させることからなる徐放性芳香剤を提供す
る。
即ち本発明は、樹脂以外からなる香料含浸用担
体に香料含浸用熱可塑性樹脂を混入させた複合含
浸体に調合香料を含浸せしめ、揮発性の高い低極
性単品香料を選択的に香料含浸用熱可塑性樹脂に
含浸させることを特徴とする徐放性芳香剤を提供
するものである。
本発明によれば、複数の香料成分からなる調合
香料を予め極性の高低によつて2成分群以上に分
割して高極性成分群を本発明の樹脂類に、低極性
成分群を本発明の香料含浸用担体に、別々に含浸
させる手間が省ける。即ち、調合香料を何ら分割
することなく、本発明の複合含浸体(こちらも分
割することを要しない)に含浸させることにより
親和性のよい香料成分と含浸体の作用により選択
的に含浸が行なわれる。もつとも、本発明では香
料成分を予め分割して含浸させることもできる。
本発明の実施において行なわれる「含浸」の方
法の具体的態様には、香料溶液を含浸体に滴下す
ること、香料溶液中に含浸体を一定時間浸漬させ
ておくこと、あるいは含浸体に香料溶液を噴霧す
ること等の当該業界において通常行なわれている
全ての方法を含む。
本発明によれば香料含浸用熱可塑性樹脂として
は粉末、顆粒、粒状、薄膜状、網目状、もしくは
板状のポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合
体、エチレンアクリル酸エチル共重合体、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エチ
ル及びメチル、ポリメタアクリル酸エチル及びメ
チル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリスチレ
ンを用いる事が出来、又、香料含浸用担体として
は液体を吸収しうる物であればその素材の如何を
問わないが、石膏、硅酸塩類、活性炭、セラミツ
ク、アルミナ等の無機質多孔体、及び濾紙、不織
布、フエルト、ボードが望ましい。香料含浸用熱
可塑性樹脂の混入率は、香料含浸用担体に対して
40%以下、香料添加量は5%から150%が望まし
い。
本発明で使用する香料含浸用熱可塑性樹脂およ
び香料含浸用担体には次のような形態がある。
(イ) 香料含浸用熱可塑性樹脂の形態 1 粉末状 2 顆粒状もしくは粒状 3 薄膜状もしくは板状 4 3の樹脂にランダムに穴をあけたものもしく
は網目状 (ロ) 香料含浸用担体の形態 1 石膏、セラミツク、硅酸塩類、活性炭または
アルミナ等の無機質多孔体の粉末 2 石膏、セラミツク、硅酸塩類、活性炭または
アルミナ等の無機質多孔体の顆粒もしくは粒状 3 石膏、セラミツク、硅酸塩類、活性炭または
アルミナ等の無機質多孔体の板状もしくは塊状 4 濾紙、不織布、フエルト、ボード等の薄板
状、板状もしくは塊状 本発明の複合含浸体としては、(イ)および(ロ)に示
した形態、各々一つずつもしくは複数の組み合せ
からなる基剤を使用することができる。又粉末、
顆粒もしくは粒状の混合物の圧縮成形品も同時に
使用できる。
次に示すのは本発明で使用される調合香料の一
例である。
処方例 1 ローズ調香料 リモネン 20部 リナロール 70〃 ウンデシレニツクアルデヒド 30〃 シトロネロール 250〃 ゲラニオール 200〃 フエニルエチルアルコール 200〃 ヒドロキシシトロネラール 20〃 n−ヘキシルアルコール 40〃 t−2−ヘキセニルアセテート 30〃 t−2−ヘキセノール 60〃 エチルカプロエート 30〃 フエニルエチルフエニルアセテート 30〃 フエニルエチルアセテート 20〃 1000〃 処方例 2 キンモクセイ調香料 メチルジヒドロジヤスモネート 20部 ガンマーデカラクトン 20〃 アルフアーイオノン 50〃 ベンジルアルコール 50〃 ゲラニオール 80〃 リナロール 250〃 シス−3−ヘキセニルイソバレレート
10〃 リナロールオキサイド 80〃 ノニルアルデヒド 20〃 n−ヘキシルアルコール 90〃 アミルブチレート 160〃 エチルカプロエート 30〃 シス−3−ヘキセノール 100〃 エチルエナンテート 40〃 1000〃 以上の如く、本発明は複合香料含浸体を用いる
事により、いかなる調合香料の場合でも揮発性非
極性単品香料を選択的且つ自動的に香料含浸用熱
可塑性樹脂に含浸せしめる事により長期間一定の
香りを維持するものである。以下実施例をもつて
説明する。
実施例 1 複合香料含浸体の一例として8層からなる厚さ
0.5cm、大きさ7cm×7cmの不織布の間に0.125g
のエチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量
10重量%、以下EVAと呼ぶ)40メツシユ粉末を
均等に接着した含浸体を用い、EVAに含浸され
易く且つ揮発度の高いエチル・カプロエート8g
を含浸させて揮散試験を行つた。図−1にその結
果を示した通り、EVAを使用しない不織布との
間には明確な差異が認められ、顕著な徐放効果が
認められた。
実施例1及び2 参考例1で使用した複合香料含浸体に、処方例
1または処方例2の調合香料を含浸させた場合、
含浸一ケ月後も初期の香調を維持したが、EVA
処理をしない不織布では含浸後1週間で明確な香
調の変化が認められた。第2図、第3図にその結
果を示す。
実施例 3 不織布(標準目付80g/m2のものを使用)に1
m2あたり25gのEVA40メツシユ粉末を均等に接
着し、これを10層に重ね、厚さ0.6cmとし、大き
さ7cm×7cmに切断した。このようにして得られ
たEVA−不織布の複合含浸体にキンモクセイ調
香料10gを滴下により含浸させ徐放性芳香剤を得
た。
実施例 4 半水石膏(JIS A級焼石膏)100.0重量部、
EVA40メツシユ粉末0.5重量部を水80.0重量部に
加えて混合撹拌し、これを1cm×5cm×5cmの大
きさの容器内に流し込んで硬化させたのち、この
硬化体を容器から取り出し40℃で48時間乾燥させ
た。このようにして得られた板状のEVA−石膏
複合含浸体にローズ調香料8gを滴下により含浸
させて徐放性芳香剤を得た。
実施例の結果、香料含浸用熱可塑性樹脂に含浸
した揮発性非極性香料は非常に揮散しにくいこと
がわかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図はエチル・カプロエートを単品香料とし
て用いてEVA処理不織布と非EVA処理不織布に
それぞれ含浸させた場合の揮散試験結果を示す。
第2図は処方例1の調合香料をEVA処理不織布
と非処理の不織布に含浸させた場合の揮散試験結
果を示す。第3図は処方例2の調合香料をEVA
処理不織布と非処理の不織布に含浸させた場合の
揮散試験結果を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一種もしくは二種以上の香料含浸用熱可塑性
    樹脂と樹脂以外からなる香料含浸用担体とからな
    る複合含浸体に複数の香料成分からなる調合香料
    を含浸させ、前記調合香料中の極性の比較的低い
    方の香料部分を前記香料含浸用熱可塑性樹脂に主
    として含浸させ、前記調合香料中の極性の比較的
    高い方の香料部分を前記香料含浸用担体に主とし
    て含浸させることからなる徐放性芳香剤。 2 前記香料含浸用熱可塑性樹脂がポリエチレ
    ン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンアク
    リル酸エチル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
    酸ビニル、ポリアクリル酸エチルおよびメチル、
    ポリメタアクリル酸エチルおよびメチル、ポリア
    ミド、ポリプロピレンおよびポリスチレンからな
    る群から選択されることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の徐放性芳香剤。 3 前記香料含浸用担体が石膏、ケイ酸塩類、活
    性炭、セラミツク、アルミナ等の無機質多孔体、
    ろ紙、不織布、フエルトおよびボードからなる群
    から選択されることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の徐放性芳香剤。
JP58125915A 1983-07-11 1983-07-11 徐放性芳香剤 Granted JPS6018171A (ja)

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JPS6018171A JPS6018171A (ja) 1985-01-30
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JP2556110Y2 (ja) * 1991-03-08 1997-12-03 サングリーン商事株式会社 複合多孔質担体
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JPS5089545A (ja) * 1973-12-18 1975-07-18

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