JPH0296535A - 骨髄機能障害性貧血治療剤 - Google Patents

骨髄機能障害性貧血治療剤

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JPH0296535A
JPH0296535A JP63190637A JP19063788A JPH0296535A JP H0296535 A JPH0296535 A JP H0296535A JP 63190637 A JP63190637 A JP 63190637A JP 19063788 A JP19063788 A JP 19063788A JP H0296535 A JPH0296535 A JP H0296535A
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epo
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淳一 松下
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はヒトエリスロポエチンを有効成分として含有す
る骨髄機能障害性貧血治療剤に関する。
[従来の技術] 貧血とは血液の中の血色束の恐が正常の人より減少した
状態であって、様々な原因によって起こることか知られ
ている。骨髄での造血能が何らかの障害を受けて起こる
貧血もその1つであるが、該障害の原因としては遺伝的
なもの、制ガン剤等の薬剤或いは放射線などがあげられ
ている(高久史麿編、血液病学(第2版)、医学書院、
第14項〜第24項〕。
この骨髄機能障害性貧血の治療法としては従来、メスタ
ノロン、ナンドロロンシピオネート、ナンドロロンフリ
ルプロピオネート等の蛋白同化ホルモンやエナン1〜酸
テストステロン等の男性ホルモンを投与する方法がとら
れてきた。そしてこれらホルモン剤の投与によってもな
お症状が改善されない場合に、最後の手段として骨髄移
植が行われるというのが現状であった。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記した蛋白同化ホルモン剤には肝機能障害、
月経異常、その仙多くの副作用があり、且つ禁忌症もあ
るという問題点があり、又、男性ホルモン剤にも肝臓へ
の副作用がある他、女性及び男性に対し夫々ホルモン剤
特有の副作用がある〔大阪府病院薬剤師会編、医薬品要
覧(第4版)。
薬業時報社版、 1977、 P662〜P699参照
〕さらに、骨髄移植に於ても、間質性肺炎等の合併症、
移植後の免疫不全等の問題があり、又高度な療法のため
簡単にどこででも行なえるものではないという難点があ
った(臨床免疫、15(9)  :  687〜699
゜1983参照)。
本発明はかかる事情に鑑み、骨ff、ti IN能能障
害貧血患者に対し、より安全で優れた治療剤を提供する
ことを目的としてなされたものである。
し課題を解決するための手段] 本発明者は上述の目的を達成するため鋭意研究を重ねた
結果、本出願人が以前より研究してきたエリスロボエヂ
ン(以下EPOと略記する)が骨髄機能障害性貧血に対
し改善効果を有することを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明はヒトエリスロポエチンを有効成分と
して含有する骨髄機能障害性貧血治療剤を提供するもの
である。又、本発明の製剤は制ガン剤による骨髄機能障
害という副作用を軽減する薬理効果をも同時に有するも
のするから、これに基づきヒトエリスロポエチンを有効
成分として含有する制ガン剤の副作用軽減剤を提供する
ものでもある。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明治療剤が対象とする貧血は骨髄機能障害性貧血で
あるが、なかでも遺伝的な骨髄機能障害による貧血、放
射線療法等の副作用で起こる骨髄機能障害による貧血、
及び制ガン剤の副作用で起こる骨髄機能障害による貧血
に対し特に有効である。
なお、上記した骨髄機能障害の原因となる制ガン剤とし
ては、例えばシスプラチン、5−フルオロウラシル、メ
ルフアラン、シクロホスファミド、ブスルフ7ン、メソ
1へレキセード、テガフール、シタラビン、メルカプト
プリン、ドキソルビシン、アクラルビシン、ブレオマイ
シン、ペプロマイシン、マイトマイシンC1アクチノマ
イシンD1ビンクリスチン、エトポザイド等があげられ
る。
又、前述の通り本発明製剤はこれらの制ガン剤の副作用
軽減剤でもある。
EPOはヒトに限らず、種々の動物において、骨髄に存
在する赤芽球系幹細胞に動いて、赤血球系細胞への分化
成熟、増殖を促進する作用を示す微量生理活性物質をい
うが、本発明で用いるヒトEPOは、その1つでありヒ
ト固有のアミノ酸配列を有するポリペブタイドであって
、適宜糖鎖を有するかまたは有さないものである。具体
的には、ヒト尿由来のもの、ヒトEPOのアミノ酸配列
を]−ドする遺伝子を宿主細胞内で形質発現させること
により得られるもの(以下[ヒトr E POJという
)、ヒト腎癌細胞の組織培養物から1qられるもの、あ
るいはヒトEPO産生能を有するヒト由来の細胞株を細
胞融合して(qたハイブリドーマを培養して得られるも
の等である。
本発明に用いられるヒトEPOは種々の手段によって得
ることができる。
例えば、ヒト尿EPOは正常人尿や再生不良性貧血患者
の尿又は血漿く血清を含む)から抽出することにより(
qることができる(T、 HIYAKE等。
ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー(J
、 B、 C,)、  252巻5558頁(1977
年):J。
P、Lewin等、ジャーナル オブ ラボラトリ−ア
ンド クリニカル メデイシン(J、 Lab、 CI
an。
Hed、 ) 、 66巻987頁(1965年)〕。
またヒトrEPoは例えばヒトEPOのアミノ酸配列に
対応するメツセンジャーRNA(mRNA)を採取し、
そのmRNAを利用して組換DNA体を作成し、次いで
適当な宿主細胞(例えば、大腸菌の如き細菌類、酵母類
、植物又は動物の細胞株等)で生産させるような、所謂
、遺伝子工学的方法によって得られる。〔例えば、5Y
LVIA L、 H,等:プローシーデイングス オブ
 ザ ナショナルアカデミ−オブ リイエンシーズ オ
ブ ザユーエス ニー  (Proc、  Natl、
 Acad、 Sc+。
USA) 81巻2708頁(1984年)を参照〕。
前記の動物細胞株は種々の細胞株を用いることができる
が好ましくはヒト又は曲孔動物由来の培養細胞株であり
、例えば、CO8細胞、チャイーズハムスター卵巣(C
HO)細胞、マウスC−127細胞等を挙げることがで
きる。この他、ヒト腎癌細胞の組織培養物から製造する
方法〔特開昭54−55790号〕、ヒトEPO産生能
を有するヒト由来のリンパ芽球様細胞から製造する方法
(特開昭57−40411号)、ヒト細胞株を細胞融合
して得られるハイブリドーマを培養して1qる方法等に
よっても製造することができる。
これらの方法によって得られたヒトEPOは骨髄機能障
害性貧血の治療に有効であるような十分な酸素運V11
機能を有する成熟赤血球細胞を増殖させる限り、全て本
発明に使用され得る。
上記の方法に於て、尿または培養上清中に含まれている
ヒトEPOは、所望により通常の単離・¥8製法によっ
てさらに濃縮・精製することができる。例えば、安息香
酸、エタノール、アセトン、タンニン酸等の有機溶媒に
よる沈殿法、硫安等による塩析法、濃縮真空透析等の透
析法、ゲルろ過クロマトグラフィー、イオン交換クロマ
トグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー等の
各種クロマトグラフィー法、等電点電気泳動、グル電気
泳動管の電気泳動法等が挙げられ、これらの方法は単独
でまたは適宜組合せて用いてもよい。
1qられたヒトEPOは凍結保存とするかまたは凍結乾
燥、真空乾燥等の手段により水分を除去して保存するこ
とができる。ざらにはヒ+−EPO含有水溶液に水溶性
塩類もしくは親水性有機溶媒を添加して有効成分を析出
させ、1■られた沈殿物を乾燥して保存することもでき
る。また所望により、ヒl−E P Oを適当な緩衝液
に溶解した後、ミリポアフィルタ−等で無菌ろ過して注
射剤とすることができる。
本発明の骨fhfi機能障害性貧血治療剤は場合により
その他の貧血治療剤、例えば鉄剤、ビタミン312製剤
、男性ホルモン剤等を処方的に配合するかまたは使用時
に混合することができ、前記鉄剤の例としては乾燥硫酸
第一鉄、フマール酸鉄、デキストラン鉄、グルコン酸鉄
、グルクロンr!i鉄、オロチン酸鉄等を挙げることが
できる。
本発明の骨髄機能障害性貧血治療剤に含まれるヒトEP
Oの投与量、投与回数は対象の疾患患者の病状を配慮し
て決めることができるがヒ1〜EPOとして成人1人当
たり500〜100000U /日を連日もしくは少な
くとも2週間に1回投与される。
又、投与方法としては通常静脈注射又は皮下投与がとら
れる。
本発明の骨髄機能障害性貧血治療剤は安定化物質を含ん
でいてもよく、該安定化物質として、例えば、ポリエチ
レングリコール、タンパク質、糖類、アミノ酸、無機塩
、有機塩および含硫還元剤が挙げられ、これらの1つ又
は2つ以上を含有してもよい。
これらの安定化物質の添加量は、ヒトEPOの1重量部
に対して0.11〜10000重量部の割合で配合する
ことが好ましい。なお、2つ以上の安定化物質を混合し
て使用する場合においてもそれらの総量が上記範囲以内
であればよい。
これらの安定化物質は相応する積を適当な濃度と911
の水溶液に調整して使用する。この水溶液の浸透圧比は
0.1〜3.0の範囲とし、より好ましくは0.8〜1
.2である。水溶液のpHは5.0〜9.0に調整し、
特にpH6〜8に調整するのが好ましい。
また本発明の製剤を調整するにあたっては、吸着防止剤
を添加してもよい。
[実 施 例] 以下参考例(ヒトEPOの製造例)、実験例(薬理効果
)実施例(製剤例)をあげて本発明を具体的に説明する
)II’)’AKE、 T、等の方法(ジャーナル オ
ブ バイオロジカル ケミストリー(J、 B、 C,
)52巻5558頁(1977年)〕に従って再生不良
性貧血患者尿から1) 5eDhadeX G50によ
る脱塩2)DEAEセルロースによるバッチ吸着3)エ
タノール沈殿4)DEAEアガロースカラムクロマトグ
ラフィーを用いて部分精製されたヒト尿EPOを1qた
ste  2)  相りロマトグラフィー得られた部分
精製ヒト尿EPOを24%プロパツール(和光紬薬社製
)を含む0.1%トリフルオロ酢酸(Aldrich社
製)溶液に溶解せしめたのらHP L Cによる精製を
行った。HPLC装置は日立638−50型を用い2B
Or1mと220nmの紫外部吸収により検出を行った
24%n−プロパツールを含んだ0.1%トリフルオロ
酢酸溶液で予め平衡化したYMC−CBカラム(6rr
vn X 30cm山村化学社製)に上記で得られた試
料を注入し、前記平衡化溶液で溶出させた。未吸着画分
が溶出後、n−プロパツールの濃度を26%に高めて溶
出させた。EPOの活性画分を集めた後、Centri
con−100(AmiCOn社商品名)社用品名限外
ろ過払により、0.1〜0.2dに濃縮した。
5tel)  3)高速分子篩クロマトグラフィー上記
濃縮試料を26%n−プロパツールを含む0.1%TF
A溶液で予め平衡化したTSK−G300SWカラム(
7,8mm X 80cm東洋曽達社製)に注入し、前
記平衡液で溶出さゼた。分子間25000〜30000
の位置にEPO活性を有するピークが得られたので、こ
の部分を集めて凍結乾燥した。比活性は約9X10’U
/ff1ffでcT) ツ7L。
各ステップf於ける比活性を表■に示す。
表   ■ tep 比活性x(Ll/mg) 2)逆相クロマトグラフィー      100003
)高速分子篩クロマトグラフィー  90000*アツ
セイ法 1scove N、 N等(ジャーナル オブ
 セルラー フィジオロジ− (J、 Ce11. Physiol、 > 83巻3
09頁(1974年)〕の方法に従った。
参考例 2 0HO細胞由来ヒトrEPOの超漬 12月27日に出願された発明の名称「真核細胞の形質
転換のための補助DNAを含むベクター」(特願昭59
−281862号)に開示された方法に従って、ヒ1−
EPOのアミノ酸配列をコードする遺伝子を組込んだプ
ラスミドをチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO細
胞)で形質発現させることによってヒトrEPoを得た
。要約すると以下の如くである。
ヒト胎児肝細胞から17られたヒトEPOのアミノ酸配
列をコードする遺伝子を組込んだラムダトIEOPEL
13クローンからのDNAをEC0R1で消化させ、ヒ
トEPOのアミノ酸配列をコードする遺伝子を含む小さ
なR1フラグメン1〜を取り出しプラスミドRKI−4
のECoRl部位へ挿入した。このヒトEPOの遺伝子
を組込んだプラスミドRKI−4をDHFR=欠損CH
O細胞に組入れて形質転換させた。CHO細胞を核酸を
欠如したアルファ培地中で培養することによって少なく
とあ1つのDトIFR遺伝子を有する細胞を選択した後
、段階的にメト上レキ1ノートの濃度を高めてゆくこと
によってヒトrEPoを産生させた。
最終的な培養上清中のヒトrEPoの活性は20U/d
であった。
Cl−10細胞を無血清培養液で3日間培養した俊、ヒ
ト尿EPOで用いた精製方法に準じてヒトrEPoを精
製した。得られたヒトrEPoはKrysta I等の
方法(ジャーナル オブ ラボラトリ−アンド クリニ
カル メデイスン(J。
Lab、CI in、 Red、 ) 97巻144頁
(1981年)〕により6600LJ/ll1lの活性
を有していた。またこのヒトrEPOはSDSポリアク
リルアミドゲル電気泳動の結果、単一のバンドであるこ
とが確認された。
得られたヒトrEPoにo、i%BSAを加え、生理食
塩水にて透析した後、実験に供した。
実験例 1 1、実験動物: 遺伝的な骨け;h造血機能障害性貧血を示すことが知ら
れているW系マウスを用いた。又このマウスの貧血症は
ヒト再生不良性貧血に酷似していることが知られている
。具体的には(WBXv C57BL/6)Fl−W/W  系、へW /十系及
び対照として一+/十系のマウス(9週令、体重21〜
34g)を約1週間馴化して用いた。
2、EPO: CHO−Cell由来のヒトrEPoを用いた。投与溶
液は5%マンニトール、0.05%ヒト血清アルブミン
を含む水溶液に投与量に応じてEPOを溶解して調製し
た。
3、実験方法: ヒトrEPOの投与はマウス尾部より静脈内投与により
7日間連日実施した。投与前にマウスを各群の体重が均
等になる様に分け、ヒトrEP。
の投与量0.17.86.8600U/A’ffとし比
較のために各系統に対照群を設け、検体の投与体積を5
d/に’jとして投すした。測定は最終投与の翌日に行
なった。測定リンプルの採取は、エーテル麻酔下で解剖
し下行大静脈より速やかに採血することにより行なった
4、結 果: 結果を表2に示す。表2にみる通り、血中ヘモグロビン
ffi (g/旧)はWv/十系マウスに於てはヒトr
 E PO86U/Ng投与により増加を示しWZWv
系マウスに於てはヒトr E PO8,600U/Kg
投与により顕著な増加を示し、貧血改善効果がみられる
表 平均士標し¥偏差 *  :p<0.05  **:p
<0.01イuし対照群(ヒトrEPo  Oυ/に3
)に対して実験例 2 1、実験マウス: マウスは、C57B I/6NCrj、♂8Wを使用し
た。 このマウスに850radのX線を全身照射した
。 その後、同系マウスの骨髄有核細胞5X×105を
尾静脈から移植し、X線照射、骨髄移植マウスとした。
2、投与試料の調製: ヒ1〜rEPoは、Lot R6EO2を使用した。こ
のヒトrEPoを0.()5%ヒト血清アルブミン、5
%マンニi〜−ル溶液で96U/dに希釈し、ヒトrE
Po試利とした。このヒトrEPo試利は分注後、凍結
保存し、投与口に融解して用いた。
コン]・ロール試料は、ヒトrEPoを含まない0.0
5%ヒト血清アルブミン、5%マンニ1〜−ル溶液を凍
結保存しておき、用いた。
3、実験方法: 凍結保存しておいたヒトrEPo試料、コントロール試
料を投与口に融解した。これら投与試料をX線照射、骨
髄移植した日から、1日1回、連日14日間、O,1m
l皮下投与した。
投与開始日(無処理マウス、n=4)、1,4゜7、1
4.211回転、ヒトrEPo投与群、コントロール投
与群、無処理群から、ぞれぞれ4匹のマウスを取り出し
、末梢血液中のヘモグロビン値を測定した。
採血は、眼窩静脈からヘマトクリット管で行い、ヘモグ
ロビン値はHICROCELLCOυNTERCCl3
0A(SYS)IEX社)で測定した。
4、結 果: X線照射、骨髄移植マウスにヒトrEPOを連日14日
間投与した時のヘモグロビン値の推移を図1に示した。
図1にみるとおり、ヘモグロビン値は、造血の停止に伴
い減少したが、赤血球産生の回復により増加する傾向を
示している。特に、21日目には、ヒ1〜rEPo投与
群で′#息の増加を示しており、ヒトrEPoによる赤
血球産生の促進が認められ、貧血の改善に有効であるこ
とが示唆されている。
1、実験動物: 体重140〜160 gの雄性SDプラット静岡実験動
物)を用いた。−群4〜5匹とし、水、餌を自由に摂取
できる環境下で飼育した。
2、薬 剤: シスプラチン(CDDP)(^1drichより購入)
は生理食塩液に溶解させ、ラット体重toog当たり1
dを尾静脈より静注した。なお、CDDPの構造は以下
の通りである。
CHO−細胞由来のヒトrEPOを希釈液(5%マーン
ニトール0.05%ヒト血清アルブミン)で希釈後、ラ
ット体重100g当たり、0.5ml1を尾静脈より投
与した。
3、実験方法: ラットにCDDP81rlFl/Klを単回投与し、1
3日目に下記の方法で血液検査を行い、ヘモグロビンが
均一になるように群分けした。 ヒトrEPOの投与を
13日目より開始し、隔日1回、1llO回投与を行っ
た。 ヒトrEPo非投与群には溶媒(Vehicle
)の処置を行わなかった。正常ラット(CDDP非投与
群)にヒトrEPoを投与する場合も同様に行った。
(血液検査) CDDP投与後、経時的に、背中足静脈より血液20μ
gをゾーリーピペットで採取し、自動血球計数装置(S
ysmex CC−18OA>でヘモグロビンを測定し
た。
4、結 果 結果を図2に示す。図にみるとおり、ヒトrEPoを2
2U/に!jから170tJ/に9に変えて投与した結
果から、CDDP誘発貧血に対し用量依存的に貧血改善
がなされることがわかる。
火蓋四重 1、実験動物: 体重150〜1609の雄性SDラッ1〜(静岡実験動
物)を用いた。−群6匹とし、水、餌を自由に摂取でき
る環境下で飼育した。
2、薬 剤: ’5−FUを150m5/に9使用した他は実験例3と
同じ。
3、実験方法: 5−FUを150m1/Klラツトに重性する。−5該
5−FtJ投与8日前からヘモグロビンが最低になる1
2日後までヒトrEPoを計11回静注するスケジュー
ルを用いて、ヒトrEPoの用早を170゜860 、
1730.3460U/Kgにかえて投与した。採血は
経時的に背中足静脈より行い、ヘモグロビン値を測定し
た。
4、結 果 結果を図3に示す。図から明らかなとおり、5−FU1
50η/に9を静脈投与すると、投与後1週間目ぐらい
から貧血症状が出現するが、12日1以降はすみやかに
回復する(5−FU投与群)。
一方5−FUとヒトrEPo併用群では、ヒトrEPo
の前投与により、貧血発症前(4日前)に、ヘモグロビ
ンが正常レベル以上に増加した。
貧血が発症する8日以降では、ヒトrEPo併用群でも
ヘモグロビンの減少がみられるものの、用量依存的に明
らかな貧血改善効果が認められた。
ヒl〜r E PO1730U/に!?以上の投与では
ヘモグロビンはほぼ正常レベルを維持した。
実施例 1 CHO細胞由来じトrEPo    1重量部ヒト血清
アルブミン     100重量部注射用蒸留水にて全
量    100000重量部上記組成比で無菌的に溶
液を調整し、バイアルに分注し、凍結乾燥し密封した。
実施例 2 実施例1におけるヒト血清アルブミンに代えてデキスト
ラン40を100重量部用い、同様にて凍結乾燥製剤を
作製した。
実施例 3 100mi中にマンニトール59、ヒト尿EP01mg
、ヒト血清アルブミン100my、アセチルトリプトフ
ァンナトリウム2.15h+y、カプリル酸ナトリウム
1.33ff1gを含む水溶液を無菌的に調整し、ld
ずつバイアルに分注し凍結乾燥し密封する。
実施例 4 pl+7.0の0.05 Mリン酸緩衝液100m1中
にヒト尿E P O1mg、ポリエチレングリコール4
000500mg、エヂレンオキυイドプロビレAンA
キリイド共重合体30mg、塩化ナトリウム800m!
iFを含む水溶液を無菌的に調整し、1mlずつアンプ
ルに分注溶閉する。
実施例 5 pH7,0の0.05 Mリン酸緩衝液50m1中にC
HO細胞由来ヒトrEPO0,5mg、グリシン”NJ
、ソルビトール1gを含む水溶液を無菌的に調整し、0
.57ずつバイアルに分注し、凍結乾燥し密封する。別
に0.1%メチルセルロース水溶液を無菌的に調整し、
1rdlずつアンプルに分注し、溶解用溶溶液とする。
実施例 6 100d中にヒト尿E P O1mg、ヒト血清アルブ
ミン500mg、マンニトール500mgを含む水溶液
を無菌的に調整し、1mlずつバイアルに分注し凍結乾
燥し密封づ−る。
別に300ml中にグリコン酸第二鉄3g、NaCj2
.79を含む水溶液を無菌的に調整し、3dずつアンプ
ルに分注し、溶封する。 上記1バイアルを1アンプル
に溶解し徐々に(2〜3分で)静注する。
【図面の簡単な説明】
図1はX線照射、骨髄移植マウスに対するヒトrEPo
投与効果を示す図であり、図2はCDDP誘発貧血マウ
スに対するヒ1〜rEPO投与効果を示す図であり、図
3は5−FtJ誘発貧血マウスに対するヒI−r E 
l) O投与効果を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒトエリスロポエチンを有効成分として含有する骨
    髄機能障害性貧血治療剤。 2、ヒトエリスロポエチンがヒトエリスロポエチンのア
    ミノ酸配列をコードする遺伝子を宿主細胞内で形質発現
    させて得たものであることを特徴とする請求項1記載の
    骨髄機能障害性貧血治療剤。 3、ヒトエリスロポエチンが人尿由来のものであること
    を特徴とする請求項1記載の骨髄機能障害性貧血治療剤
    。 4、骨髄機能障害が遺伝性又は放射線被曝性、又は制ガ
    ン剤誘発性の骨髄機能障害である請求項1から3のいづ
    れかに記載された骨髄機能障害性貧血治療剤。 5、骨髄機能障害を誘発する制ガン剤がシスプラチン、
    5−フルオロウラシル、メルファラン、シクロホスファ
    ミド、ブスルファン、メソトレキセート、テガフール、
    シタラビン、メルカプトプリン、ドキソルビシン、アク
    ラルビシン、ブレオマイシン、ペプロマイシン、マイト
    マイシンC、アクチノマイシンD、ビンクリスチン、エ
    トポサイドから選ばれた1又は2以上の制ガン剤である
    請求項4記載の骨髄機能障害性貧血治療剤。 6、ヒトエリスロポエチンを有効成分として含有する制
    ガン剤の副作用軽減剤。 7、制ガン剤が請求項5記載の制ガン剤である請求項6
    記載の制ガン剤副作用軽減剤。
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