JPH0296510A - 化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、酵素反応が汚れ成分や不用の老廃物を分解す
ることにより、皮膚に対しては、老化角質を除去して滑
らかさを付与し、毛髪に対しては、艶と髪の仕上がり効
果を付与する新規な化粧料に関するものである。

（従来技術） 従来、加水分解酵素による、皮膚ｌηれ成分や老化角質
の分解作用を利用した酵素配合の化粧料が種々提案され
ている。

例えば特開昭５８−７７８０８号公報「クリーム組成物
」では、加水分解酵素を乳化物に配合する化わＩＥ　Ｆ
＋が提案されているが酵素をそのまま水を含む乳化物に
配合しただけでは、酵素が原因となって化粧料が経口に
より変色や変臭を生起したり、皮膚刺激やアレルギーを
与えたりして好ましくない。

また、特開昭６３−１３０４１５号公報「ｔ５）未化粧
料」では、加水分解酵素を配合したわ）未化粧料が提案
されているが、酵素活性を発現させるため使用時水と混
和せねばならない為、使用が簡便でなく、酵素が原因と
なって皮膚に刺激やアレルギーを与えて好ましくない。

また、このような欠点を改良するため本発明者らは、特
願昭６０−８２０２２号公報「乳化型皮膚化粧料」で固
定化加水分解酵素の粉末を配合した乳化型化粧料を提案
しているが、固定化酵素を配合した化粧料は、経口によ
る安定性や皮膚刺激の面で改善されても固定化酵素が水
に溶けないため、使用時ざらざらとした惑じを与え、使
用感が好ましくないという欠点を有していた。

（発明が解決しようとする課題） 本発明者らは、上記従来技術の難点を改良せんとして鋭
意研究した結果、加水分解酵素や固定化加水分解酵素の
代わりに修飾加水分解酵素を配合して得られる化粧品に
より上記欠点が解決されることを見い出し、本発明を完
成した。すなわち、本発明の目的は、使用簡便で、皮膚
に刺激やアレルギーを与えることがないように安全性が
高（、経口によっても変臭や変色を生起することなく、
皮膚に対しては、老化角質を除去して滑らかさを付与し
、毛髪に対しては、艶と仕上がり効果を付与する化粧料
を提供するにある。

（課題を解決するための手段） 本発明の目的は、加水分解酵素が水溶性物質によって修
飾された、水可溶の修飾酵素を配合していることを特徴
とする化粧料によって達成される。

本発明に用いられる加水分解酵素は、例えばプロテアー
ゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、ムラミダーゼ
等が挙げられるがそれらに限定されるものではない０例
えば動物起源のペプシン、キモトリプシン、トリプシン
、レンニン、バンクレアチン等、植物起源のパパイン、
プロメライン、フィシン、微生物起源のアスペルギス属
、リゾプス属、バチルス属の産生ずるプロテアーゼ等が
挙げられる。

リパーゼとしては、特に限定されないが、例えば膵臓リ
パーゼ、ミルクリパーゼ、植物リパーゼ、微生物リパー
ゼ（糸状菌リパーゼ、酵母リパーゼ）等が挙げられる。

アミラーゼは、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、糖化
型アミラーゼ等を含み、豚膵臓、大麦胚芽、スィートポ
テト、大麦、バチルス属菌、アスペルギルス属菌などよ
り抽出されたものが、市販されており、それらを用いれ
ばよい。

修飾に用いる水溶性物質としては、ポリエチレングリコ
ール、エチレングリコール、プロピレンクリコール、グ
リセリン、ポリビニルアルコール等の多価アルコール、
グルコース、シ５ＩｔＪ！、果糖等のｍＷ、アルギン酸
、カルボキシメチルセルロース、でんぷん、ヒドロキシ
プロピルセルロース等の多ｔ）Ｎ　１！７等が挙げられ
るがそれらに限定されるものではない。

酵素と水溶性物質を結合する方法は、後述の如き一般に
用いられる方法でよく、酵素の活性を著しく１員なわな
い方法であればよい０例えば、水溶性物質の水酸基、ア
ミノ基等に塩化シアヌルやグルタルアルデヒドを結合す
る方法、カルボキシル基を活性エステルとして反応性基
を導入し酵素との結合を行う方法、多ｆｌｉｔを臭化シ
アンで処理し活性基を導入したり、過ヨウ素酸化でアル
デヒド基を形成せしめたりしたのち酵素との結合を行う
方法、更に、カルボジイミド類等の縮合剤を用いる方法
などが挙げられる。

加水分解酵素と修飾に用いる水溶性物質の割合は加水分
解酵素１重量部に対して水溶性物質が好ましくは０．２
〜５０重量部である。

本発明で用いる修飾された加水分解酵素は水可溶のもの
である。水に不溶の修飾加水分解酵素は、化粧料に配合
した時ざらつきなど、感触が悪く好ましくない。

本発明において修飾加水分解酵素の配合量は化粧料全量
を１００重量部として、好ましくは０、０００１〜５重
量部である。０．０００１重量部より少ないと化粧料に
おける酵素の働きが十分でないことがある。又、５重量
部を超えても配合量に見合う効果はあまり期待できない
。

本発明の化粧料には、保湿剤、水溶性高分子、界面活性
剤、水、油、ワンクス、香料、着色剤、防腐剤、酸化防
止剤、殺菌剤、アミノ酸、ビタミン、ホルモン、紫外線
吸収剤等通常化粧品に用いられる成分を適宜配合する事
ができる。

（発明の効果） 本発明の化粧料は、従来の酵素や固定化酵素を配合した
化粧料の欠点が悉く改善されており、使用簡便で、且つ
保存安定性、皮膚安定性に優れ、皮膚に対しては老化角
質を除去してなめらかさを付与し、毛髪に対しては艶と
仕上がり効果を付与することができる。

本発明の化粧料は、スキンクリーム、スキンミルク、ク
レンジングクリーム、クレンジングミルク、コールドク
リーム、クリームソープ、メイクアノプヘース、スキン
ローション、ミルキイローション、パック、カラミンロ
ーション、Ｔゾーンエンセンス、ハンドクリーム、工・
ンセンスバウダ、ホワイトニングパウダー、パウダーソ
ーブ、固型石鹸、透明石鹸、リップクリーム、口紅、栄
養エツセンス、クリーミイファンデーション、フェース
パウダー、パウダーアイシャＩ゛つ、パウダーファンデ
ーション、ネイルリムーバー　へアートニック、ヘアー
リキッド、ヘアークリーム、ヘアートリートメント、ス
カルプトリートメント、ンヤンブー　リンス、ヘアース
プレー　サンオイル、サンスクリーン、シェービングフ
オーム、シェービングクリーム、ヘビーオイル等に適用
される。

以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。

なお、本発明において、化粧料の実用テスト、経口安定
性は、つぎのようにして行った。

（１）　　実用テスト 専門検査員２０名が１日１回、３日間連続して実用テス
トを行ない、下記試験項目のアンケートに回答した。

■使用簡便性： 使用簡便であると答えた人数。

■使用時のざらつき： 使用時ざらつきを怒したと答えた人数。

■使用後の刺激怒； 使用後、皮膚（頭皮）に刺激を感したと答えた人数。

■使用後のなめらかさ： 使用後、皮膚（毛髪）がなめらかになったと答えた人数
。

■使用後のつや： 使用後、皮膚（毛髪）につやがでたと答えた人数。

（２）　　経口安定性 試料を密封し、４５℃の恒温槽に遮光して３ケ月間放置
した後、色と匂いの変化の有無を観察した。

〔実施例１〕 ホリエチレングリコール（平均分子量１９００）５．０
ｇ、、Ｐ〜ニトロフェニルクロロホルマート０．６ｇを
アセ）−二ｌ−リル３　Ｑｍｇに溶解した後、これにト
リエチルアミン０．３　ｇを加えた。この溶液を室温で
２４時間撹拌したのち、ジエチルエーテル２０　Ｑｍｇ
を加え、４℃で２４時間放置して結晶を析出させた。こ
の結晶を濾別し、活性化ポリエチレングリコール４，５
ｇを得た。

一方、バチルス属菌から産生されたセリンプロテアーゼ
（商品名：エスベラーゼ、ノボ）５０ｍｇをＯ，ｌ　Ｍ
リン酸＄！街液（ｐＨ８，０）２０ｍｆｆｉに溶解し、
更に上記活性化ポリエチレングリコールｔ　ｏ　Ｑｍｇ
を加え、室温で２４時間撹拌した。

得られた反応液にグリシン０．５ｇを加え、未反応物の
処理を行なったのち、溶液を限外濾過により精製、濃縮
し、凍結乾燥して水可溶の修飾プロテアーゼを得た。こ
の修飾加水分解酵素は水可溶であった。

次に第１表の如き配合量の原料によりスキンクリームを
製造した。まず、油相成分を８０℃で均一に加熱熔解し
、これに同しく８０℃で均一に加熱溶解した水相成分を
加え、撹！牛しながら冷却し、４０℃で上記酵素を加え
、３０℃まで冷却して本発明のスキンクリームを得た。

（第１表） 得られたスキンクリームの特性を第３表に示す。

第３表から明らかな如くこのスキンクリームは使用簡便
で刺激性がなく、且つ使用後の肌性改善効果に優れ、経
口保存しても品質は安定していた。

（比較例１〕 修飾加水分解酵素に代えて、エスペラーゼ０．５重量部
とポリエチレングリコール（平均分子量１９００）を１
．０重量部用いた。それ以外は実施例１と同様にしてス
キンクリームを調製した。得られたスキンクリームの特
性を第３表に示す、第３表から明らかな如く、修飾プロ
テアーゼに代えて、修飾していないプロテアーゼを用い
たスキンクリームは、使用後刺激を感じ、経日安定性に
劣っていた。

〔比較例２〕 修飾加水分解酵素に代えて、下記の如く調製された水不
溶修飾酵素（固定化酵素）を用いた。それ以外は実施例
１と同様にしてスキンクリームを得た。得られたスキン
クリームの特性を第３表に示す、第３表から明らかな如
く、水可溶の修飾酵素に代えて、水不溶修飾酵素を配合
したスキンクリームは、使用時にざらつき感があり、使
用後のなめらかさにも劣り、好ましいものでなかった。

〈水不溶修飾酵素の調製法〉 塩化カルシウム２０重醗部を水２０重量部に）容解し、
これにメタノール８０重量部を混合したのち、ナイロン
粉末（平均粒径６〜ｌＯμｍ）を５重量部を加え分散さ
せ、５０　’Ｃで３０分間攪拌した。これを回収し、水
洗後３．５Ｍ塩酸ｌＯＯ重量部中に浸漬し４５°Ｃで５
０分間攪拌した。水洗後、１０％グルタルアルデヒドを
含むＯ，ｌ　Ｍホウ酸ナトリウム緩衝液（ｐＨ８，５）
５０重量部に浸漬し、引き続き同緩衝液で洗浄した。こ
の処理粉末を、エスペラーゼを１重量部含有する０、　
０５　Ｍリン酸ナトリウム緩衝液（ｐＨ７，５）５０重
量部の中に添加し、１０°Ｃで５時間反応した後、水洗
し担体結合型の固定化プロテアーゼ粉末を得た。

〔比較例３〕 第２表の如き配合の原料をポリエチレン袋に封入し、均
一になるまで、手でよ（攪拌混合し、工・ノセンスパウ
ダーを得た。

得られたエツセンスパウダー２ｇを水２０ｇと混合して
顔に塗布した。その結果を第３表に示す。

第３表から明らかな如く、水溶性物質により修飾されて
いないプロテアーゼを配合したパウダー状化粧料は経口
安定性は改善されているが、使用時に水と混合すること
が、活性の発現に必要であり、使用簡便でな（、又皮膚
刺激も感じる等、実用上好ましくなかった。

〔実施例２〕 実施例１の修飾加水分解酵素に代えて、下記の製法で調
製した修飾加水分解酵素を用いた。それ以外は実施例１
と同様にしてスキンクリームを得た。得られたスキンク
リームの特性を第９表に示す。第９表に示す如く、この
スキンクリームの各種特性は優れていた。

〈修飾加水分解酵素の調製法〉 ポリエチレングリコール（平均分子［１９００）に代え
て、モノメトキシポリエチレングリコール（平均分子Ｎ
５０００）を用いた。それ以外は、実施例１の修飾加水
分解酵素の調製と同様にして、水可溶の修飾加水分解酵
素を得た。

〔実施例３〕 モノメトキシポリエチレングリコール（平均分子量５０
００）　　ｌ　Ｏｇ、塩化シアヌル１．１　ｇをベンゼ
ン８０ｒｎｊ！に溶解した後、これに無水炭酸ナトリウ
ム２．０ｇを加えた。この溶液を室温で４８時間撹拌し
反応させ、不溶物を濾別したのち、石油エーテル１００
ｍｊ！を徐々に滴下し、白色沈澱物を得た。この沈澱物
をベンゼン−石油エーテル系で再沈澱を繰り返し、２−
０−ポリエチレングリコール−４，６−ジクロル−８−
トリアジンを得た。

リパーゼＭＹ（２糖産業社製）２５ｍｇを０．１Ｍ硼砂
水溶液（ｐＨ９，５）５ｍｇに溶解し、上記の２−〇−
ポリエチレングリコールー４．６−ジクロル−３−）リ
アジン４００ｍｇを加えた。これを室温で１時間撹拌し
たのち、限外濾過濃縮し、凍結乾燥して水溶性修飾リパ
ーゼを得た。得られた修飾加水分解酵素は水可溶であっ
た。

第４表に示す如き原料を均一に混合して、スキンローシ
ョンを得た。その特性を第９表に示す。

第９表に示す如く、このスキンローシランの各種（第４
表） ２５ｍｇを０．１Ｍ硼砂水溶液（ｐＨ９，５）５ｍｆに
溶解し、更に上記２．４−ビス（０−メトキンポリエチ
レングリコール）−６−クロル−８−トリアジン４０　
Ｑｍｇを加え、室温２５℃で１時間撹拌したのち、限外
濾過により精製、濃縮し、凍結乾燥して水可溶の修飾プ
ロテアーゼを得た。

次に第５表の如き配合量の原料により、実施例〔実施例
４〕 モノメトキシエチレングリコール（平均分７−１５００
０）５．０ｇを無水ベンゼン５０ｍ１に）８解した後、
無水炭酸ナトリウム２．５ｇを加えて３０分間還流し、
引き続き塩化シアヌル１８０ｍｇを加え、さらに２４時
間還流した。不溶物をｉｌ！遇した後、石油エーテルｌ
　Ｏ０ｍ７！を徐々に加えて、生した沈澱を石油エーテ
ルで数回洗浄して２．４ビス（０−メトキシポリエチレ
ングリコール）＝６−クロル−８−トリアジンを得た。

一方、バチルス圧閉から産生されたセリンプロテアーゼ
（ビオプラーゼコンク：長瀬生化学）（第５表） 第９表から明らかな如く、このヘヤークリームの各種特
性は優れていた。

〔実施例５〕 カルボキシメチルセルロース２ｇを１００ｍ＆の水に溶
解した後、ＩＮ水酸化ナトリウム溶液にてｐ　ＩＩ　１
０に保ちつつｌＯ％臭化臭化シアン溶液５奎ｌ下し、２
０分間反応させた０反応後、４％炭酸水素ナトリウム溶
液を加えてｐ　Ｈ９に調整した。これにα−アミラーゼ
（シグマ社製）を５重量％含有する０、　０５　Ｍリン
酸緩衝？＆　（ｐ　ＩＩ　８．５　＞１００ｍ１を加え
、−晩反応させ、グリシン５００ｍｇを加え、２時間放
置した後、限外濾過濃縮し、凍結乾燥して水溶性の修飾
アミラーゼを得た。

次に、第６表の如き配合量の原料により、実施例１と同
様にしてクレンジングミルクを調製した。

得られたヘヤークリームの特性を第９表に示す。

（第６表） 〔実施例６〕 イヌリン１００ｍｇを０．１　Ｍ過ヨウ素酸ナトリウム
溶液１０ｍｌに熔解し、室温２５°Ｃで１６時間攪拌し
た。限外濾過により精製濃縮した後、リン酸緩衝液（ｐ
　Ｈ８）に置換し１ｏｒｒ＋ｊ！とする。

該溶液に２５ｍｇのリパーゼＡ「アマノ」　（天野製薬
社製）を加え、室温にて一晩反応させた後、水素化硼素
ナトリウム０．５　ｍ　ｍ　ｏ　ｌを加え、１時間撹拌
し、限外濾過濃縮、凍結乾燥して水可溶の修飾リパーゼ
を得た。

次に、第７表に示す如き原料の水相を８０°Ｃで１時間
均一に加熱溶解した後、撹拌しながら冷却し、４０℃で
上記修飾リパーゼを加え３０°Ｃまで冷却してクリーム
ソーブを得た。

得られたクレンジングミルクの特性を第９表に示す。第
９表から明らかな如く、このクレンジングミルクの各種
特性は優れていた。

（第７表） １２０μｉを加え、２０分間撹拌後、限外濾過濃縮し、
更に凍結乾燥して水可溶の修飾プロテアーゼを得た。

第８表に示す如き原料を均一に撹拌混合してパウダーフ
ァンデーションを得た。

（第８表） 得られたクリームソープの特性を第９表に示す。

第９表から明らかな如く、このクリームソープの各種特
性は優れていた。

〔実施例７〕 カルボキシメチルセルロース２００ｍｇを水２０ｍｆに
溶解し、ＩＮ塩酸でｐ　ｉｆ　４．７に調整後、ｌ−エ
チル−３−（ジメチルアミノプロピル）カルボジイミド
塩酸塩３８　Ｑｍｇ及びエスペラーゼ２０ｍｇを加え、
室温にて２時間撹拌した。反応後、酢酸１２０μβとモ
ノエタノールアミン得られたパウダーファンデーション
の特性を第９表に示す、第９表から明らかな如く、この
パウダーファンデーションの各種特性は優れていた。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）加水分解酵素が水溶性物質によって修飾された、
   水可溶の修飾酵素を配合していることを特徴とする化粧
   料