JPH02954Y2 - - Google Patents

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JPH02954Y2
JPH02954Y2 JP8552083U JP8552083U JPH02954Y2 JP H02954 Y2 JPH02954 Y2 JP H02954Y2 JP 8552083 U JP8552083 U JP 8552083U JP 8552083 U JP8552083 U JP 8552083U JP H02954 Y2 JPH02954 Y2 JP H02954Y2
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panels
radio wave
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panel
conductive gasket
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、組立電波遮断室のパネル目地部に
おける電波遮断装置に関する。
この明細書において、「表」とは電波遮断室の
室外側を、「裏」とは同室内側の方向をいう。
従来の技術と考案の課題 医用電子機器や放電加工装置などを収納するた
めに組立式電波遮断室が用いられている。組立電
波遮断室は、必然的にその室壁を構成するパネル
相互間に目地部が存在する。電波遮断室内におい
て放電加工などの作業を行なうさい、目地部から
電波が室外に洩れると、テレビなどに電波障害を
もたらす。ところで、室壁を構成するパネルは、
一般に、断熱材製芯材と、芯材の両面を覆う金属
製表裏皮材とよりなるサンドイツチ構造のもので
ある。このようなパネルが室壁に用いられている
場合、上記障害をなくすには、相隣り合うパネル
の表裏皮材の少なくとも一方を通電しうる状態に
保ち、目地部で電気の流れがとだえないようにす
ればよいことはすでに知られている。そこで従来
は、上記通電のために、皮材と同種の金属よりな
る帯状通電板が相隣り合うパネルの皮材表面の隣
接部分にまたがらせられ、タツピングビスにより
皮材に固定されていた。
この従来例を第4図を参照してさらに詳しく説
明すると、次の通りである。なお、全図面を通じ
て同一物および同一部分には同一符号を付して説
明を省略する。また、「左右」とは、図面の左右
を基準とする。
第4図において、電波遮断室壁を構成する全パ
ネルのうちの一組の相隣り合う左右のパネル1,
2はともに断熱材製芯材3,4と、芯材3,4の
両面を覆つている金属製表裏皮材5,6とよりな
るサンドイツチ構造のものである。左右パネル
1,2の表裏皮材5,6表面の隣接部分には帯状
通電板7がまたがらされ、多数のタツピングビス
8により固定されている。
しかしながら、従来の電波遮断装置では、帯状
通電板7を皮材5,6に全面的に密接させる必要
があるため、全ビス8の間隔を非常に小さくしな
ければならず、それだけ手数を要するうえに、そ
れでもなお帯状通電板7が皮材より浮上がること
があつた。また、電波遮断室の使用時の振動によ
つてもビス8がゆるむことがあるため、定期的に
ビス8を締直す必要があり、その作業が面倒であ
つた。さらに帯状通電板7の存在は、壁の外観を
も損なう。また、帯状通電板7を皮材5,6には
んだ付けすることも考えられたが、この場合には
作業が面倒であるという問題があつた。そこで、
これらの問題を解決するために、相隣り合うパネ
ルの一方の接続すべき面には凸部を、他方の接続
すべき面には開口部から底部まで幅の変化しない
凹部をそれぞれ形成しておき、凸部の両側面およ
び凹部の両内側面のうちのいずれか一方に、金属
製フインガコンタクトの基端部を取付け、そのフ
インガ部を同他方に密接させることが考えられ
た。しかしながら、この方法では、凸部を凹部内
に嵌め入れて相隣り合うパネルを組み合わせる作
業が繁雑であるとともに、この作業のさいにフイ
ンガコンタクトのフインガ部が破損し、所望の通
電化性能が得られなくなるという問題があつた。
この考案の目的は、上記の問題を克服した組立
電波遮断室のパネル目地部における電波遮断装置
を提供することにある。
課題を解決するための手段 この考案による電波遮断装置は、芯材と、芯材
の表裏両面を覆う金属製表裏皮材と、接続すべき
面に配置されている嵌合部材とよりなるパネルを
接続することによつて組立てられる電波遮断室の
パネル目地部において、相隣り合うパネルの一方
の嵌合部材は、凸部および凸部の両側に位置しか
つ表裏皮材の縁部が折返されて掛止められる縁部
を有しており、他方の嵌合部材は、内方に向かつ
て幅狭となりかつその両側壁内面がテーパ面とな
されているとともに、両側壁に表裏皮材の縁部が
折返されて掛止められる凹部を有しており、凸部
の両側面に沿つて弾性体製導電ガスケツトが配置
され、両パネルの接続時に、導電ガスケツトが弾
性変形した状態で皮材の折り返し縁部と導電ガス
ケツトとが密接するようになされているものであ
る。
上記において、芯材としては、発泡ポリウレタ
ンおよび発泡フエノール樹脂などが用いられる。
パネルの周囲全体には、通常接続用嵌合部材が配
置せられており、これに表裏皮材の縁部が固定せ
られる。導電ガスケツトとしては、導電性ゴム製
のものおよび絶縁性および弾性を有するガスケツ
ト本体の表面がシート状導電部材で覆われたもの
などが用いられる。ガスケツト本体としては、ネ
オプレン、シリコン等のゴムから多孔質状、また
は中空状に形成されたものが用いられる。シート
状導電部材としては、金網状のもの、金属繊維を
織つてシート状としたもの、金属繊維を不織布状
に集めてシート状としたものおよび金属箔などが
用いられる。
この考案の実施例を、以下図面を参照して説明
する。
実施例 1 この実施例は第1図および第2図に示すもので
ある。同図において、左右パネル1,2の接続す
べき端面には嵌合部材9,10が配置されてい
る。左パネル1の嵌合部材9は、略U形の凸部9
aと、凸部9aの両側に凸部9aと若干の間隔を
おいて設けられかつ凸部9aの側面と相対する面
がテーパ状に形成せられた右方突出縁部9bとよ
りなる。凸部9aの両側面には導電ガスケツト嵌
合溝11が形成され、この溝11に導電ガスケツ
ト12が嵌め込まれて両面接着テープ等で溝11
に接着されている。導電ガスケツト12は、絶縁
ゴム製ガスケツト本体12aと、その外周面を覆
つているシート状導電部材12bとよりなる。ま
た左パネル1の表裏皮材5の縁部5aは芯材3側
に折込まれかつ嵌合部材9の縁部9bのテーパ面
に沿わされており、導電ガスケツト12に密接さ
せられて導電ガスケツト12に電気的に接続され
ている。導電ガスケツト12は弾性変形してい
る。右パネル2の嵌合部材10は、凸部9aの先
端が嵌まり込む凹部10aを有している。凹部1
0aは、内方に向かつて幅狭となりかつその両側
壁10b内面が段付きテーパ面となされている。
両側壁10b内面における開口側略半部10c
は、凹部10aにはめ込まれた凸部9aの側面と
相対するようになつている。表裏皮材6の縁部6
aは芯材4側に折込まれかつ両側壁10bのテー
パ面の開口側略半部10cに沿わされることによ
り、両側壁10bに掛止められている。また、両
嵌合部材9,10の嵌合状態において縁部9bの
テーパ面および両側壁10bのテーパ面の開口側
略半部10cと、凸部9の側面との間には間〓が
存在する。
第1図は左右パネル1,2の接続前の状態を示
し、第2図は接続後の状態を示す。右側パネル2
の嵌合部材10の凹部10aは、内方に向かつて
幅狭となりかつその両側壁10b内面が段付きテ
ーパ面となされているので、第1図に示す接続前
の状態から両パネル1,2を接続するさいの作業
を容易に行いうる。第2図に示す接続後の状態に
おいて、両パネル1,2間の目地部13内で、左
パネル1に取付けられた導電ガスケツト12に右
パネル2の表裏皮材6の縁部6aが密接し、導電
ガスケツト12が弾性変形させられる。皮材5,
6の縁部5a,6aと導電ガスケツト12との密
接が確実に行なわれるように、換言すれば接触圧
を所定圧に保ちうるように、導電ガスケツト12
の大きさが決められている。すなわち、両パネル
1,2の接続時、導電ガスケツト12が溝11と
縁部9bおよび両側壁10bで挾まれて圧縮せら
れるように、導電ガスケツト12の大きさが決め
られている。こうして、左右パネル1,2の表裏
皮材5,6が導電ガスケツト12を介して電気的
に接続されている。第2図中14は目地部13の
開口部に詰められたコーキング材である。
実施例 2 この実施例は第3図に示すものである。第3図
には、この考案による電波遮断装置が、天井パネ
ル31とこれに隣接する壁パネル32との目地部
に適用されている場合を示すものである。天井パ
ネル31および壁パネル32も断熱材製芯材3
3,34と、芯材33,34の両面を覆つている
金属製表裏皮材35,36とよりなるサンドイツ
チ構造のものである。そして、天井パネル31の
縁部の下面に嵌合部材10が配置され、壁パネル
32の上端面に嵌合部材9が配置されているほか
は、上記第1実施例と同様な構成である。また、
天井パネル31および壁パネル32の表裏皮材3
5,36の縁部を35a,36aで示す。
上記2つの実施例においては、隣接するパネル
の表皮材どうしおよび裏皮材どうしがそれぞれ導
電ガスケツトを介して電気的に接続されている
が、どちらか一方だけを電気的に接続しておいて
もよい。
考案の効果 この考案の組立電波遮断室のパネル目地部にお
ける電波遮断装置は、相隣り合うパネルの一方の
嵌合部材は、凸部および凸部の両側に位置しかつ
表裏皮材の縁部が折返されて掛止められる縁部を
有しており、他方の嵌合部材は、内方に向かつて
幅狭となりかつその両側壁内面がテーパ面となさ
れているとともに、両側壁に表裏皮材の縁部が折
返されて掛止められる凹部を有しており、凸部の
両側面に沿つて弾性体製導電ガスケツトが配置さ
れ、両パネルの接続時に、導電ガスケツトが弾性
変形した状態で皮材の折り返し縁部と導電ガスケ
ツトとが密接するようになされているものである
から、従来のように、帯状通電板を相隣り合うパ
ネルにまたがらせてこれを多数のタツピングビス
やはんだ付けにより皮材に固定する作業が不必要
であり、しかもタツピングビスを定期的に締直す
必要もない。したがつて、電波遮断のための作業
が容易になる。また、室壁の外には帯状通電板の
ようなものが現われていないので、壁の外観を害
しない。
さらに、パネルの嵌合部材の凹部は、内方に向
かつて幅狭となりかつその両側壁内面がテーパ面
となされているので、両パネルを接続するさい
に、一方の嵌合部材の凸部を他方の嵌合部材の凹
部内に嵌め入れる作業を容易に行いうるととも
に、導電ガスケツトの破損が防止できる。しか
も、接続後後の状態において、導電ガスケツトが
溝と縁部および両側壁で挾まれて圧縮せられるよ
うに導電ガスケツトが弾性変形しているので、皮
材の縁部と導電ガスケツトとの密接が確実に行な
われて接触圧が所定圧に保たれ、通電化が確実に
行なわれる。その結果、電波の遮断が確実に行な
われる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の実施例1を示
すもので、第1図は接続前の状態における部分水
平断面図、第2図は接続後の状態における部分水
平断面図である。第3図はこの考案の実施例2を
示すもので、接続後の状態における垂直断面図で
ある。第4図は従来例の部分水平断面図である。 1,2,31,32……パネル、3,4,3
3,34……芯材、5,6,35,36……表裏
皮材、5a,6a,35a,36a……縁部、
9,10……嵌合部材、9a……凸部、9b……
縁部、10a……凹部、10b……側壁、12…
…導電ガスケツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 芯材と、芯材の表裏両面を覆う金属製表裏皮材
    と、接続すべき面に配置されている嵌合部材とよ
    りなるパネルを接続することによつて組立てられ
    る電波遮断室のパネル目地部において、相隣り合
    うパネルの一方の嵌合部材は、凸部および凸部の
    両側に位置しかつ表裏皮材の縁部が折返されて掛
    止められる縁部を有しており、他方の嵌合部材
    は、内方に向かつて幅狭となりかつその両側壁内
    面がテーパ面となされているとともに、両側壁に
    表裏皮材の縁部が折返されて掛止められる凹部を
    有しており、凸部の両側面に沿つて弾性体製導電
    ガスケツトが配置され、両パネルの接続時に、導
    電ガスケツトが弾性変形した状態で皮材の折り返
    し縁部と導電ガスケツトとが密接するようになさ
    れている電波遮断装置。
JP8552083U 1983-06-03 1983-06-03 組立電波遮断室のパネル目地部における電波遮断装置 Granted JPS59191792U (ja)

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JP8552083U JPS59191792U (ja) 1983-06-03 1983-06-03 組立電波遮断室のパネル目地部における電波遮断装置

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JPS59191792U JPS59191792U (ja) 1984-12-19
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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0625040Y2 (ja) * 1986-06-30 1994-06-29 ティーディーケイ株式会社 電磁シールドパネルの接合装置
JPH0716118B2 (ja) * 1986-07-22 1995-02-22 清水建設株式会社 カ−テンウオ−ルを用いた外壁の電磁遮蔽構造
JPH056718Y2 (ja) * 1987-03-10 1993-02-19
JPH0745994Y2 (ja) * 1991-11-18 1995-10-18 株式会社フジタ 電磁波シールド材の目地接合部

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