JPH02952B2 - - Google Patents
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- JPH02952B2 JPH02952B2 JP59009311A JP931184A JPH02952B2 JP H02952 B2 JPH02952 B2 JP H02952B2 JP 59009311 A JP59009311 A JP 59009311A JP 931184 A JP931184 A JP 931184A JP H02952 B2 JPH02952 B2 JP H02952B2
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Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、テニス、バトミントン、スカツシユ
等のラケツトに張設するガツトの改良に関するも
のである。
等のラケツトに張設するガツトの改良に関するも
のである。
従来、合成繊維のガツトの素材は種々あるが、
その性能上から素材は殆んどが、ポリアミド系樹
脂（以下Ｐ・Ａとする）であり、従つてその接着
もＰ・Ａの有機溶液の樹脂溶液が多く、さらに
Ｐ・Ａの外周糸の接着後にその表面に、Ｐ・Ａ樹
脂単体或いは滑剤を添加した皮膜を数10ミクロン
の保護皮膜として形成させたりしてガツトの摩耗
の防止を防止していた。然しＰ・Ａ樹脂中に滑剤
が入つていたとしてもマトリツクスはＰ・Ａであ
り、比較的摩擦による摩耗および摩擦熱の発生に
よる溶融が原因である摩耗が激しく、この改善が
望まれていた。
その性能上から素材は殆んどが、ポリアミド系樹
脂（以下Ｐ・Ａとする）であり、従つてその接着
もＰ・Ａの有機溶液の樹脂溶液が多く、さらに
Ｐ・Ａの外周糸の接着後にその表面に、Ｐ・Ａ樹
脂単体或いは滑剤を添加した皮膜を数10ミクロン
の保護皮膜として形成させたりしてガツトの摩耗
の防止を防止していた。然しＰ・Ａ樹脂中に滑剤
が入つていたとしてもマトリツクスはＰ・Ａであ
り、比較的摩擦による摩耗および摩擦熱の発生に
よる溶融が原因である摩耗が激しく、この改善が
望まれていた。
そこで、本発明は上記従来の問題点を解消する
ために、酢酸繊維素（以下Ｃ・Ａとする）がＳ・
Ａの融点である約210℃よりも高く約300℃であ
り、かつ耐熱性、耐燃性に勝れている点に着目
し、上記酢酸繊維素（三酢酸繊維素及び二酢酸繊
維素を含む）をガツト主体の表面に被覆層として
形成することにより、打球時に生じる摩擦による
摩耗および摩擦熱による溶融摩耗に対して非常に
有効なガツトを提供するにある。
ために、酢酸繊維素（以下Ｃ・Ａとする）がＳ・
Ａの融点である約210℃よりも高く約300℃であ
り、かつ耐熱性、耐燃性に勝れている点に着目
し、上記酢酸繊維素（三酢酸繊維素及び二酢酸繊
維素を含む）をガツト主体の表面に被覆層として
形成することにより、打球時に生じる摩擦による
摩耗および摩擦熱による溶融摩耗に対して非常に
有効なガツトを提供するにある。
次に、本発明のいくつかの実施例を、第１図お
よび第２図にしたがつて説明する。
よび第２図にしたがつて説明する。
実施例 １（第１図参照）
芯糸１に外周糸２を１回巻く時は、外周糸２を
Ｐ・Ａ樹脂溶液で接着したのち、酢酸繊維素
（Ｃ・Ａ）とＰ・Ａとの混合樹脂溶液を接着し、
次にＣ・Ａ樹脂溶液を被覆４する。
Ｐ・Ａ樹脂溶液で接着したのち、酢酸繊維素
（Ｃ・Ａ）とＰ・Ａとの混合樹脂溶液を接着し、
次にＣ・Ａ樹脂溶液を被覆４する。
実施例 ２（第２図参照）
芯糸１に外周糸２，３を２回巻く場合は、１回
目の下巻糸２の接着にＰ・Ａ樹脂溶液を用い、上
巻糸３を巻く場合にＰ・Ａ樹脂溶液と酢酸繊維素
（Ｃ・Ａ）溶液とを混合し、Ｐ・Ａ／Ｃ・Ａの純
樹脂分比が97／３〜30／70の樹脂溶液で接着し、
上巻糸３の表面にＣ・Ａの樹脂溶液を被覆４す
る。
目の下巻糸２の接着にＰ・Ａ樹脂溶液を用い、上
巻糸３を巻く場合にＰ・Ａ樹脂溶液と酢酸繊維素
（Ｃ・Ａ）溶液とを混合し、Ｐ・Ａ／Ｃ・Ａの純
樹脂分比が97／３〜30／70の樹脂溶液で接着し、
上巻糸３の表面にＣ・Ａの樹脂溶液を被覆４す
る。
実施例 ３（第２図参照）
本例は前例（例２）の上巻糸２を巻く場合に、
下巻糸２と同様なＰ・Ａ樹脂を用い、上巻糸３の
素面に前記Ｐ・Ａ／Ｃ・Ａ混合樹脂液を被覆した
のち、Ｃ・Ａ樹脂を数10ミクロンになるように塗
布する。
下巻糸２と同様なＰ・Ａ樹脂を用い、上巻糸３の
素面に前記Ｐ・Ａ／Ｃ・Ａ混合樹脂液を被覆した
のち、Ｃ・Ａ樹脂を数10ミクロンになるように塗
布する。
上述のように、ガツト主体のＰ・Ａの繊維素材
とＣ・Ａ皮膜との中間にＰ・Ａ／Ｃ・Ａの樹脂混
合物を中間膜として使うと、両方に接着が良好と
なる。すなわち、Ｃ・Ａ皮膜とＰ・Ａ皮膜とは本
来接着不良であり、Ｃ・Ａ樹脂だけではＰ・Ａへ
の接着がよくないので、上記Ｐ・Ａ／Ｐ・Ａ樹脂
混合物を使うことが望ましい。この際のＰ・Ａ／
Ｃ・Ａの比率は30／70〜以下であるが、相溶性の
点よりＣ・Ａが50％以下が好ましい。また、Ｃ・
Ａ皮膜形成に際して、溶融コーテイングよりも
Ｃ・Ａ樹脂溶液が薄く皮膜を形成することができ
る。
とＣ・Ａ皮膜との中間にＰ・Ａ／Ｃ・Ａの樹脂混
合物を中間膜として使うと、両方に接着が良好と
なる。すなわち、Ｃ・Ａ皮膜とＰ・Ａ皮膜とは本
来接着不良であり、Ｃ・Ａ樹脂だけではＰ・Ａへ
の接着がよくないので、上記Ｐ・Ａ／Ｐ・Ａ樹脂
混合物を使うことが望ましい。この際のＰ・Ａ／
Ｃ・Ａの比率は30／70〜以下であるが、相溶性の
点よりＣ・Ａが50％以下が好ましい。また、Ｃ・
Ａ皮膜形成に際して、溶融コーテイングよりも
Ｃ・Ａ樹脂溶液が薄く皮膜を形成することができ
る。
次に、常法により製造したＰ・Ａ樹脂ガツトの
ガツト主体（直径0.7mm芯糸に直径0.16mmの巻糸
を二重に巻き付けたもの）にＰ・Ａ／Ｃ・Ａ＝
50／50の純樹脂分の割合に混合した混合溶液の10
％樹脂分溶液（故にＰ・A5％、Ｃ・A5％）を塗
布させて厚さ約３ミクロン以下の皮膜を形成させ
たのち、Ｃ・Ａの10％樹脂溶液を数回塗布乾燥を
くり返してＣ・Ａの皮膜を形成させ、その皮膜の
厚さを５ミクロンに形成したガツトＡとＣ・Ａ皮
膜の厚さ10ミクロンに形成したガツトＢと、上記
従来例のガツトＣとの摩擦切断試験の結果を表示
する。本発明実施例に使用したＣ・Ａは酢化度55
％、平均重合度160の二酢酸繊維素を使用した。
ガツト主体（直径0.7mm芯糸に直径0.16mmの巻糸
を二重に巻き付けたもの）にＰ・Ａ／Ｃ・Ａ＝
50／50の純樹脂分の割合に混合した混合溶液の10
％樹脂分溶液（故にＰ・A5％、Ｃ・A5％）を塗
布させて厚さ約３ミクロン以下の皮膜を形成させ
たのち、Ｃ・Ａの10％樹脂溶液を数回塗布乾燥を
くり返してＣ・Ａの皮膜を形成させ、その皮膜の
厚さを５ミクロンに形成したガツトＡとＣ・Ａ皮
膜の厚さ10ミクロンに形成したガツトＢと、上記
従来例のガツトＣとの摩擦切断試験の結果を表示
する。本発明実施例に使用したＣ・Ａは酢化度55
％、平均重合度160の二酢酸繊維素を使用した。
試 料 経糸切断までの回数（ｎ＝５の平均値）
Ａ 18
Ｂ 45
Ｃ １
この試験は第３図に示すように、通常の木製硬
式テニスラケツト１０に経糸１１ａを約70ポンド
の張力で18列張設し、緯糸１１ｂを70ポンドの張
力でラケツト上部より７列になるまで張設した
後、テニスラケツト１０の外側へ延出させ、その
延出部分を人手によつて一気に約1.5ｍ引くこと
を繰返して、経糸１１ａの何れか１本でも切れた
ときの回数を表示したものである。
式テニスラケツト１０に経糸１１ａを約70ポンド
の張力で18列張設し、緯糸１１ｂを70ポンドの張
力でラケツト上部より７列になるまで張設した
後、テニスラケツト１０の外側へ延出させ、その
延出部分を人手によつて一気に約1.5ｍ引くこと
を繰返して、経糸１１ａの何れか１本でも切れた
ときの回数を表示したものである。
この試験結果により明らかなように、本発明の
ガツトは、従来のガツトに比較して数10倍の耐摩
耗度を有するものである。
ガツトは、従来のガツトに比較して数10倍の耐摩
耗度を有するものである。
上記Ｃ・ＰはＰ・Ａの溶剤と共通するものがあ
り、然も相溶性があり、ナイロン繊維の加工に有
利であり、またＣ・Ａ皮膜はＰ・Ａと略類似した
吸湿性を有しているが、ヤング率がＰ・Ａより
やゝ大きいので、ガツトを所望する硬さにマツチ
でき、さらにＣ・Ａは耐摩擦が良いのでガツトの
仕上り直径を細くでき、従つてガツトの感度を良
くすることができ、しかもＣ・Ａ皮膜は無色透明
で、商品として本体の色を損なわず、また着色に
よる種々の色に着色することができ、Ｃ・Ａの融
点が高いので摩擦熱による溶融が非常に少なく、
さらにＣ・Ａ皮膜形成時に滑剤を添加して滑性を
向上させ、耐摩擦性をより良くすることができ
る。
り、然も相溶性があり、ナイロン繊維の加工に有
利であり、またＣ・Ａ皮膜はＰ・Ａと略類似した
吸湿性を有しているが、ヤング率がＰ・Ａより
やゝ大きいので、ガツトを所望する硬さにマツチ
でき、さらにＣ・Ａは耐摩擦が良いのでガツトの
仕上り直径を細くでき、従つてガツトの感度を良
くすることができ、しかもＣ・Ａ皮膜は無色透明
で、商品として本体の色を損なわず、また着色に
よる種々の色に着色することができ、Ｃ・Ａの融
点が高いので摩擦熱による溶融が非常に少なく、
さらにＣ・Ａ皮膜形成時に滑剤を添加して滑性を
向上させ、耐摩擦性をより良くすることができ
る。
以上のように、本発明のガツトは、ガツト主体
の表面に、酢酸繊維素よりなる被覆層を設けたも
のであるから、耐熱性、耐燃性に勝れ、打球時に
生じる摩擦による摩耗および摩擦熱による溶融摩
耗に対して非常に有効であり、しかも耐薬品性に
勝れているのである。
の表面に、酢酸繊維素よりなる被覆層を設けたも
のであるから、耐熱性、耐燃性に勝れ、打球時に
生じる摩擦による摩耗および摩擦熱による溶融摩
耗に対して非常に有効であり、しかも耐薬品性に
勝れているのである。
図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は
その例１の断面図、第２図は例２および例３の断
面図、第３図は摩擦切断試験を説明する簡略斜視
図である。 １……ガツト本体である芯糸、２……外周糸
（下巻糸）、３……外周糸（上巻糸）。
その例１の断面図、第２図は例２および例３の断
面図、第３図は摩擦切断試験を説明する簡略斜視
図である。 １……ガツト本体である芯糸、２……外周糸
（下巻糸）、３……外周糸（上巻糸）。
Claims (1)
- １ ガツト主体の表面に、酢酸繊維素よりなる被
覆層を設けたことを特徴とするガツト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59009311A JPS60153884A (ja) | 1984-01-20 | 1984-01-20 | ガツト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59009311A JPS60153884A (ja) | 1984-01-20 | 1984-01-20 | ガツト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60153884A JPS60153884A (ja) | 1985-08-13 |
| JPH02952B2 true JPH02952B2 (ja) | 1990-01-09 |
Family
ID=11716927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59009311A Granted JPS60153884A (ja) | 1984-01-20 | 1984-01-20 | ガツト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60153884A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0787625A (ja) * | 1993-06-28 | 1995-03-31 | Kawaguchi Denki Kk | 電気機器取付板 |
-
1984
- 1984-01-20 JP JP59009311A patent/JPS60153884A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0787625A (ja) * | 1993-06-28 | 1995-03-31 | Kawaguchi Denki Kk | 電気機器取付板 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60153884A (ja) | 1985-08-13 |
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