JPH0910367A - ラケット用ストリング - Google Patents

ラケット用ストリング

Info

Publication number
JPH0910367A
JPH0910367A JP8101723A JP10172396A JPH0910367A JP H0910367 A JPH0910367 A JP H0910367A JP 8101723 A JP8101723 A JP 8101723A JP 10172396 A JP10172396 A JP 10172396A JP H0910367 A JPH0910367 A JP H0910367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
string
racket
coating layer
multifilament
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8101723A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2921560B2 (ja
Inventor
Katsuo Sugano
勝男 菅野
Toshiyuki Ohara
淑行 大原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gosen Co Ltd
Original Assignee
Gosen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gosen Co Ltd filed Critical Gosen Co Ltd
Priority to JP8101723A priority Critical patent/JP2921560B2/ja
Publication of JPH0910367A publication Critical patent/JPH0910367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2921560B2 publication Critical patent/JP2921560B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリアミド系合成繊維のマルチフィラメント2
からなり、表面に樹脂コーティング層4が存在するラケ
ット用ストリング1において、前記表面樹脂コーティン
グ層4にホウ酸アルミニウムウイスカー又は粒子などの
無機フィラーを1.0〜30.0重量%の範囲含有させ
ることにより、耐久性を向上させる。 【解決手段】ラケット用ストリング1は、例えば単糸繊
度6デニール、単糸数1224本のナイロン6繊維2を
撚り上げ、撚り上げ時に紫外線硬化樹脂等の接着剤3を
用いる。その上にアルキルシランカップリング剤で表面
処理したホウ酸アルミニウムウイスカー(平均繊維長2
0μm、平均繊維径0.75μm、アスペクト比(平均
繊維長/平均繊維径)27)を9重量%含むナイロン樹
脂を、常法でコーティングしてラケットス用トリングを
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、打球特性と耐久性
に優れたテニス、バトミントン、スカッシュなどのラケ
ット用ストリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テニス、バトミントン、スカッシ
ュなどのラケット用ストリングは打球性(Playability)
が優れていることから、天然ガットが使用されていた
が、耐久性に劣るため、合成繊維(シンサテック)製モ
ノまたはマルチフィラメントからなるストリングが使用
されている。このラケット用ストリングに要求されてい
る重要特性である打球性(Playability) と耐久性(Durab
ility)は逆相関にあり、次のような関係にある。 (1)耐久性;天然ガット<マルチフィラメント製シン
サテックストリング<モノフィラメント製シンサテック
ストリング (2)打球性;天然ガット≧マルチフィラメント製シン
サテックストリング>モノフィラメント製シンサテック
ストリング すなわち、耐久性と打球性は互いに相反する関係にあ
り、両立させることは困難であった。とくにポリアミド
系合成繊維製マルチフィラメントで構成されるラケット
用ストリングは、打球性は天然ガットと遜色が無いもの
の、モノフィラメント製シンサテックストリング(たと
えば特開平6−218081号公報)と比較すると、耐
久性が劣り、この改善が要請されていた。また、芯にモ
ノフィラメントを用いたストリングの表面にチタン酸カ
リウムウイスカーを配合することは、特公平2−561
10号公報によって提案されているが、前記の通りモノ
フィラメントを用いたストリングは、打球性が劣るとい
う基本的な問題があった。
【0003】ポリアミド系合成繊維製マルチフィラメン
トからなるラケット用ストリングとしては、本発明者ら
がすでに提案している特開平1−135375号公報が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平1−135375号公報に提案されているポリアミ
ド系合成繊維製マルチフィラメントからなるラケット用
ストリングにおいても耐久性にはいまだ問題があった。
【0005】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、耐久性をモノフィラメント製シンサテックストリン
グ並みに向上させることができるマルチフィラメント製
シンサテックストリングを提供することを目的とする。
本発明の第2の目的は、ラケット用ストリング重要特性
である張設性にも優れたラケット用ストリングを提供す
ることにある。本発明の第3の目的は、これに低コスト
の要素を加え、理想的なラケット用ストリングを提供す
ることにもある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のラケット用ストリングは、構成繊維の単糸
繊度が20デニール以下のポリアミド系合成繊維のマル
チフィラメントからなり、表面に樹脂コーティング層が
存在するラケット用ストリングにおいて、前記マルチフ
ィラメントは紫外線硬化性接着剤により収束一体化され
ており、かつ前記表面樹脂コーティング層には無機フィ
ラーが1.0重量%以上30.0重量%以下の範囲含有
されていることを特徴とする。
【0007】前記において、構成繊維の単糸繊度は0.
1デニール以上15デニール以下が好ましく、より好ま
しくは1デニール以上10デニール以下であり、特に好
ましくは2デニール以上9デニール以下である。マルチ
フィラメントを構成する繊維の本数は500〜5000
本が好ましく、より好ましくは1000〜2000本の
範囲である。前記マルチフィラメントは紫外線硬化性接
着剤により収束一体化されている。無機フィラーとして
は、チタン酸バリウムウイスカー、ホウ酸アルミニウム
ウイスカーおよびホウ酸アルミニウム粒子から選ばれる
少なくとも一つのを使用することができる。とくに透明
性の高いホウ酸アルミニウムウイスカーおよびホウ酸ア
ルミニウム粒子から選ばれる少なくとも一つの無機フィ
ラーが好ましい。このホウ酸アルミニウムウイスカーお
よびホウ酸アルミニウム粒子から選ばれる少なくとも一
つの無機フィラーは、シランカップリング剤、チタネー
トカップリング剤などにより表面カップリング処理され
たものであると、表面の樹脂コーティング層の樹脂との
接着性に優れる。表面の樹脂コーティング層としては、
ポリアミド系樹脂またはウレタン系樹脂が好ましい。前
記ウイスカーは、平均繊維長1〜320μm、平均繊維
径0.1〜1.6μm、アスペクト比(平均繊維長/平
均繊維径)10〜200の範囲のものを一例として使用
できる。より好ましいウィスカーは、平均繊維長10〜
20μm、平均繊維径0.2〜0.5μm、アスペクト
比(平均繊維長/平均繊維径)20〜55の範囲が好ま
しい。また粒子の場合は平均粒子直径1μm〜30μm
の範囲が好ましい 表面コーティング樹脂は、ストリングを構成するポリア
ミド系合成繊維との接着性、耐摩耗性などからポリアミ
ド樹脂、ポリウレタン樹脂などが好適である。
【0008】これら樹脂が熱溶融状態で、下記ウイスカ
ーが混合される。現在、知られているウイスカーには次
のようなものがある。ホウ酸アルミニウム(9Al23
・2B23、白色針状結晶)、チタン酸カリウム(K2
O・6TiO2、白色針状結晶)、チタン酸バリウム
(BaTiO3、白色針状結晶)、炭化ケイ素(Si
C、緑色針状結晶)、窒化ケイ素(Si34、白色針状
結晶)、酸化亜鉛(ZnO、テトラポット状結晶)、塩
基性硫酸マグネシウム、グラファイト、マグネシア、硫
酸カルシウム(Na22aP218)、ホウ酸マグネシ
ウム、α−アルミナ、クリソタイル、ワラストナイトな
ど。
【0009】これらウイスカーの中で、特に、ラケット
用ストリングに有用なのは、耐久性向上に効果があり、
しかも天然ガットに近似した透明性に優れるホウ酸アル
ミニウムウイスカーである。ホウ酸アルミニウム粒子も
同様に透明性に優れる。ホウ酸アルミニウムウイスカー
および粒子は、屈折率が1.60〜1.63と比較的低
く、ポリアミド樹脂またはポリウレタン樹脂と混合した
場合、互いの屈折率が近似しており、透光性が高く、透
明性が得られる。
【0010】前記無機フィラーの含有量が1.0重量%
未満では、耐久性向上効果が十分でない。反対に30重
量%を越えると、コーティング層の伸縮性が低下し、打
球毎にストリングの伸縮時に追従できずクラックが発生
したり、コーティング層の硬度が増し摩耗性が大きくな
り耐久性が逆に低下することが認められている。
【0011】コーティング樹脂の中には、ウイスカーの
他に、平滑剤、着色剤、安定剤など他の添加剤も含有さ
れることは限定されない。前記本発明によれば、打球性
が良く、耐久性をモノフィラメント製シンサテックスト
リング並みに向上させることができる。これは、内層の
紫外線硬化性接着剤と被覆樹脂コーティング層の無機フ
ィラーの存在に起因するものである。また、ラケット用
ストリング重要特性である張設性にも優れ、しかも低コ
ストで実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に使用するポリアミド系合
成繊維としては、ナイロン6、ナイロン66またはこれ
らの共重合物なるものが、特に高強力が得られ易いこと
から好ましい。打球時のソフト感を得るためには、単繊
維の太さを示す繊維は2〜9デニールが望ましい。強度
は、耐久性の観点から5g/デニール以上、伸度は10
〜30%程度が望ましい。更に、強力、丸断面形状、ソ
フト感を得るため、全体の糸条に掛ける撚数は、50〜
300ターン/m程度が好ましい。
【0013】紫外線硬化性接着剤は、基本的には任意の
紫外線硬化性接着剤が用いられる。紫外線硬化性接着剤
は、光重合性プレポリマー、光重合性モノマーおよび光
重合開始剤を含むものであれば良く、他に、増感剤、顔
料、充填剤、不活性有機ポリマー、レベリング剤、チキ
ソトロープ性付与剤、熱重合禁止剤、溶剤などを含むも
のでも構わない。
【0014】光重合性プレポリマーとしては、ポリエス
テルアクリレート、ポリウレタンアクリレート、エポキ
シアキリレート、ポリエーテルアクリレート、オリゴア
クリレート、アルキドアクリレート、ポリオールアクリ
レート等が挙げられるが、ポリエステルアクリレート、
ポリウレタンアクリレート、エポキシアキリレートが望
ましく、特に、ソフト感、反撥性の点からポリウレタン
アクリレートが最も望ましい。このポリウレタンアクリ
レートは、トリレンジイシシアネートのようなイソシア
ネート基を有する化合物に2−ヒドロキシ基のようなヒ
ドロキシ基を有するアクリレートを反応させて得ること
が出来る。また、ジイソシアネート、ジオール、二塩基
酸、アクリレート化合物の組み合わせによって、特徴あ
るウレタンアクリレートを得ることが出来る。
【0015】光重合性モノマーは、架橋剤、希釈剤とし
て有用であり、種々のアクリル酸エステル類が主として
用いられる。前記の各種アクリレート類は、紫外線照射
により極短時間でポリアミドと親和性の優れるウレタン
結合基を有するポリマーとなるため、ポリアミド系合成
繊維である種々ナイロンとの優れた接着剤を発揮する。
【0016】光重合開始剤としては、イオウ化合物、ア
セトフェノン類、ベンゾフェノン等のカルボニル化合物
が挙げられる。紫外線とは、約100nmから400n
mの範囲の波長の光を指すが、樹脂の硬化に有用なの
は、特に約200nmから400nmの範囲の波長の光
である。光源としては、水銀灯、キセノンランプ、カー
ボンアーク、プラズマアーク、メタルハライドランプな
どがあるが、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプが
硬化効率の点から特に有用である。また、メタルハライ
ドランプの方が厚膜の硬化に適しているが、本発明の目
的を達するには不十分である。紫外線照射装置は、ラン
プと効率を上げるために集光板からなる市販されている
装置を用いることが出来る。
【0017】本発明では、多数のフィラメントを撚糸し
て、ストリングに仕上げる場合、予め各フィラメントに
上記の接着剤を含浸させ、撚りながら紫外線を照射し
て、含浸樹脂を短時間に硬化させる。撚糸後に紫外線硬
化性接着剤を含浸させる方法では、接着剤は撚糸束の内
部にある各フィラメントに十分に浸透せず、このため各
フィラメント同士が十分な強度をもって接着しない。こ
のため、ストリングの耐久性は得られない。
【0018】次に本発明で好ましく用いられるホウ酸ア
ルミニウムからなるウイスカーまたは粒子とは、化学式
で示せば9AL23・2B23であり、ウイスカーは平
均繊維長は10〜30μm、平均繊維径は0.5〜1.
0μm、粒子は平均粒子径は3〜100μmのものであ
る。
【0019】配合量は、1重量%以下では効果が出にく
く、好ましくは3重量%以上が望ましい。また、30重
量%を越える量ではストリング全体が硬くなり、本発明
の目的であるソフトリングには適さなく、30重量%以
下、望ましくは15重量%以下である。これらの効果
は、ストリングの耐久性を向上させると共に、表面の平
滑化のためか、張設性も著しく向上する。ホウ酸アルミ
ニウムは、他の物質に比べ、屈折率が低いため透明なス
トリングが得られるので、特に有用である。
【0020】最後に、張設並びに打球時の耐久性を向上
させるために、乾燥後の厚さ30μm以上150μm以
下の樹脂を通常の方法でコーティングする。この場合の
樹脂としては、ナイロン、ポリウレタン等が耐久性の観
点から望ましい。
【0021】更に、上記コーティング樹脂中にホウ酸ア
ルミニウムなどからなるウイスカーを配合すると、耐久
性は更に向上する。更に、ワックス類、シリコーンオイ
ルなどからなる平滑剤が塗布されて最終製品となる。
【0022】図1は本発明の一実施例のラケット用スト
リング1の断面の例をモデル的に示すものである。図1
において、ラケット用ストリング1は、複数本のポリア
ミド系合成繊維のマルチフィラメント繊維2を撚り上
げ、撚り上げ時に接着剤を用いる。3が撚り上げ時に用
いた接着剤樹脂層である。その上に無機フィラー(例え
ばウィスカー)を添加した表面樹脂コーティング層4を
形成する。
【0023】
【実施例】以下実施例をもちいて本発明をさらに具体的
に説明する。 (実施例1)単糸繊度6デニール、単糸数1224本の
ナイロン6のマルチフィラメントを、撚数80ターン/
mで撚りながら、紫外線硬化性のウレタンアクリル系ポ
リマー、モノマーおよび光開始剤からなる紫外線硬化樹
脂を含浸させ、直径1.1mmのノズルを通過させて絞
った。その後これに高圧水銀灯を用いて紫外線を照射し
て硬化させて直径1.14mmの線状体を得た。
【0024】この線状体の外周に、アルキルシランカッ
プリング剤で表面処理したホウ酸アルミニウムウイスカ
ー(平均繊維長20μm、平均繊維径0.75μm、ア
スペクト比(平均繊維長/平均繊維径)27)を30重
量部を含有したナイロン6,6のマスターペレット30
重量部および通常のナイロン6,6のペレットを70重
量部混合して得た熱溶融ナイロン(ウイスカー含有量9
重量%)を用いて、常法でコーティングしてラケット用
ストリングを得た。
【0025】得られたラケット用ストリングは直径1.
315mm、引張強力75.3Kg、結節強力37.8
kg、伸度19.8%であった。コーティングの厚さ
は、100μであった。得られたストリングは透明性が
あり、高級感を備えていた。
【0026】このストリングをフェース面積が110平
方インチのカーボン繊維補強樹脂製ラケットにタテ・ヨ
コ糸共に60ポンドの張力で張設した。ストリング張り
・腰が適度であり、表面硬度が適度で滑り性も良好で、
張設性は天然ガットに比べ非常に良好で、ウイスカーを
含有しない比較例に比べても良好であった。
【0027】これに、実際のテニスボールを打ち出し、
スピード127km/時、打ち出し間隔15回/分、打
ち出し距離50cmでストリングが切断するまでに打ち
続けた。合計2回のテストで、切断するまでの打ち出し
回数は、各々991回と907回であった。
【0028】比較例として、前記実施例のウイスカーの
含有がないだけで、他の条件は全く同じ方法で得たスト
リングを同様の方法で耐久性を調べた結果、576回で
あった。
【0029】参考例として、同じゲージの天然ガット
は、543回、モノフィラメント製シンサテックは80
0回〜1100回程度であった。 (実施例2)前記実施例1の線状体を用いて、その外周
にホウ酸アルミニウム粒子(平均粒子直径3μm)6重
量%を含有した熱溶融ナイロン6を用いて、常法でコー
ティングしてラケット用ストリングを得た。
【0030】得られたラケット用ストリングの直径1.
310mm、引張強力75.1kg、結節強力36.5
kg、伸度19.0%であった。コーティング厚さは、
約100μであった。
【0031】このストリングを前記実施例と同じ方法で
耐久性を調べた。ストリングの張り・腰と表面硬度が適
度で滑り性も良好で張設性は、非常に良好であった。合
計2回のテストで、切断するまでの打ち出し回数は、各
々995回と992回であった。
【0032】(実施例3)前記実施例1の線状体を用い
て、その外周にチタン酸バリウムウイスカー6重量%を
含有した熱溶融ナイロン6で、常法でコーティングし
て、ラケット用ストリングを得た。
【0033】得られたラケット用ストリングの直径1.
305mm、引張強力74.9kg、結節強力34.9
kg、伸度18.6%であった。コーティング厚さは、
約80μであった。
【0034】このストリングを前記実施例と同じ方法で
耐久性を調べた。ストリングの張り・腰と表面硬度が適
度で滑り性も良好で張設性は、非常に良好であった。合
計2回のテストで、切断するまでの打ち出し回数は、各
々993回と1012回であった。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、構
成繊維の単糸繊度が20デニール以下のポリアミド系合
成繊維のマルチフィラメントからなり、表面に樹脂コー
ティング層が存在するラケット用ストリングにおいて、
前記マルチフィラメントは紫外線硬化性接着剤により収
束一体化されており、かつ前記表面樹脂コーティング層
には無機フィラーが1.0重量%以上30.0重量%以
下の範囲含有されていることにより、打球性が良く、耐
久性をモノフィラメント製シンサテックストリング並み
に向上させることができる。また、ラケット用ストリン
グ重要特性である張設性にも優れ、しかも低コストで実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のラケット用ストリングを
モデル的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 ラケット用ストリング 2 複数本のポリアミド系合成繊維のマルチフィラメン
ト繊維 3 撚り上げ時に用いた接着剤樹脂層 4 ウィスカーを添加した表面樹脂コーティング層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成繊維の単糸繊度が20デニール以下
    のポリアミド系合成繊維のマルチフィラメントからな
    り、表面に樹脂コーティング層が存在するラケット用ス
    トリングにおいて、前記マルチフィラメントは紫外線硬
    化性接着剤により収束一体化されており、かつ前記表面
    樹脂コーティング層には無機フィラーが1.0重量%以
    上30.0重量%以下の範囲含有されていることを特徴
    とするラケット用ストリング。
  2. 【請求項2】 無機フィラーが、チタン酸バリウムウイ
    スカー、ホウ酸アルミニウムウイスカーおよびホウ酸ア
    ルミニウム粒子から選ばれる少なくとも一つの無機フィ
    ラーである請求項1に記載のラケット用ストリング。
  3. 【請求項3】 ホウ酸アルミニウムウイスカーおよびホ
    ウ酸アルミニウム粒子から選ばれる少なくとも一つの無
    機フィラーが、表面カップリング処理されたものである
    請求項1に記載のラケット用ストリング。
  4. 【請求項4】 表面の樹脂コーティング層が、ポリアミ
    ド系樹脂またはウレタン系樹脂である請求項1に記載の
    ラケット用ストリング。
JP8101723A 1995-04-26 1996-04-23 ラケット用ストリング Expired - Fee Related JP2921560B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8101723A JP2921560B2 (ja) 1995-04-26 1996-04-23 ラケット用ストリング

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10182595 1995-04-26
JP7-101825 1995-04-26
JP8101723A JP2921560B2 (ja) 1995-04-26 1996-04-23 ラケット用ストリング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0910367A true JPH0910367A (ja) 1997-01-14
JP2921560B2 JP2921560B2 (ja) 1999-07-19

Family

ID=26442547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8101723A Expired - Fee Related JP2921560B2 (ja) 1995-04-26 1996-04-23 ラケット用ストリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2921560B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100431139B1 (ko) * 2002-04-24 2004-05-12 문구의 폴리아미드계 섬유의 노끈 및 그의 제조방법
EP1574234A1 (en) 2004-03-10 2005-09-14 Gosen Co., Ltd. Racquet string
JP2005288154A (ja) * 2004-03-10 2005-10-20 Gosen:Kk ラケット用ストリング

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100431139B1 (ko) * 2002-04-24 2004-05-12 문구의 폴리아미드계 섬유의 노끈 및 그의 제조방법
EP1574234A1 (en) 2004-03-10 2005-09-14 Gosen Co., Ltd. Racquet string
JP2005288154A (ja) * 2004-03-10 2005-10-20 Gosen:Kk ラケット用ストリング
US7247373B2 (en) 2004-03-10 2007-07-24 Gosen Co., Ltd. Racquet string

Also Published As

Publication number Publication date
JP2921560B2 (ja) 1999-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5713801A (en) Golf ball with wound hoop-stress layer
EP2083928B1 (en) Buffer layer for strings
EP1574234B1 (en) Racquet string
DE2728339A1 (de) Verfahren zur herstellung von saiten
US8713906B2 (en) Composite coating for strings
JPS5964073A (ja) テニスラケツト用のガツト及びこれを備えたラケツト
US5145172A (en) String for racket
JP2921560B2 (ja) ラケット用ストリング
JP3025431B2 (ja) ラケット用ストリング
US4449353A (en) Gut string for sports rackets
JP4660215B2 (ja) ラケット用ストリング
JP3098702B2 (ja) ラケット用ストリング及びその製造方法
JPH0938245A (ja) 合成ストリング及びその製造方法
JPH11128406A (ja) テニスラケット用混合合成ストリング
US20030145574A1 (en) Composite synthetic string for tennis racket
US4565061A (en) String for rackets
EP0319191B1 (en) Racket string
JPS5921787A (ja) ゴム補強用炭素繊維複合コ−ド
JPS61153608A (ja) 光フアイバ−コ−ド
JPH0423551B2 (ja)
JP4462670B2 (ja) 中空フィラメントを用いたストリング
JP2002085599A (ja) ラケット用ストリング
JPH02198Y2 (ja)
JPS63196726A (ja) 複合繊維材料
JPH01168916A (ja) 樹脂強化用繊維

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees