JPH02943B2 - - Google Patents

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JPH02943B2
JPH02943B2 JP2786584A JP2786584A JPH02943B2 JP H02943 B2 JPH02943 B2 JP H02943B2 JP 2786584 A JP2786584 A JP 2786584A JP 2786584 A JP2786584 A JP 2786584A JP H02943 B2 JPH02943 B2 JP H02943B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recess
denture
denture base
elastic member
gingival
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2786584A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60198146A (ja
Inventor
Takae Kusano
Masato Ueno
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUOO BUREEN KK
MORUTEN KK
Original Assignee
FUOO BUREEN KK
MORUTEN KK
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Publication date
Application filed by FUOO BUREEN KK, MORUTEN KK filed Critical FUOO BUREEN KK
Priority to JP59027865A priority Critical patent/JPS60198146A/ja
Publication of JPS60198146A publication Critical patent/JPS60198146A/ja
Publication of JPH02943B2 publication Critical patent/JPH02943B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、歯槽堤への支持を安定かつ強固とす
ることができ、従つて咀嚼中のぐらつき或いは不
本意な圧痛、脱落等を防止することができる義歯
に関する。
従来技術 第1図は、従来例に係る義歯1の典型例を示
し、人工歯2及びこの人工歯2が固定される義歯
床3よりなる。義歯床3は第2図に示す如く断面
略逆U字状の内面4を有しており、この面が歯槽
堤5粘膜に密着する。一般に義歯1は、洗浄等の
ために容易に取り外しできる構成とされている反
面、意に反して脱落したり、或いは咀嚼中にずれ
たりすることも多く、使用者に与える不便さは、
解消されていないのが現状である。第3図A,B
に示す構造は、かかる不便さを解消するために従
来提案されている構造であり、U字状内面4の底
部に溝6を形成したものである(例えば実開昭58
−51710号公報)。かかる構造であれば義歯使用当
初は、咀嚼の際に溝6に図Aに示す如く形成され
た空間から、義歯床3と歯槽堤5の当接面を通つ
て空気が外部へ抜け、空間内が負圧状態となつ
て、義歯1は歯槽堤5へ吸着するが、使用を繰返
すうちに図Bに示す如く歯肉が溝6内へ侵入し、
空間は消滅し、吸着効果は得られなくなつてしま
う。
発明の目的 本発明は、前述の欠点を解消するもので着脱自
在の利点は維持しながら、義歯固定の安定化を図
り、スムーズな咀嚼運動を行なうことができる義
歯の提供を、その目的とする。
発明の構成 本発明に係る義歯は、義歯床が、歯槽堤粘膜面
との間に密閉空間を構成する如く内面に形成され
た凹所、該凹所への歯肉の侵入を阻止する歯肉侵
入阻止手段、及び義歯床内面の少なくとも周縁部
を構成する弾性部材、を有することをその要旨と
する。
実施例 第4図及び第5図は、本発明実施例を示し、第
4図は、下顎部に嵌め込まれる義歯1の裏面構造
を示す。2,3は、それぞれ前述した人工歯及び
義歯床、7は義歯床3の内面を被覆して形成され
たゴム、合成樹脂よりなるゴム状弾性部材(以下
単に弾性部材とよぶ)で、義歯床3に固着され
る。ここで、上記両者の固着は人体に無害な接着
剤を使用して行なうことができるが、一般に接着
剤は有機溶媒等有害物質を含むものが多く、従つ
て使用可能なものが限定されてしまうことを考慮
すると、接着剤を使用せず融着により直接々着す
ることが望ましい。本発明者等は、この点に鑑
み、義歯床3材料の溶解性パラメータ(以下SP
値とよぶ)と弾性部材7のSP値とを実質的に等
しく設定することにより両者の融着を容易にし
た。例えば、義歯床3材料として、ポリメチルメ
タアクリレート樹脂を使用した場合、そのSP値
は、9.3である。従つてこの場合、SP値10.0を有
するウレタン系熱可塑性エラストマーが使用可能
である。かかる熱可塑性エラストマーは、約100
℃以上に加熱され、軟化或いは溶融された状態
で、義歯床3所定表面に被覆せしめられ固着され
るのである。ここで義歯床3のSP値に実質的に
等しいSP値とは、義歯床3のSP値を基準として
約±15%の範囲内にあるものをいい、上記ポリメ
チルメタアクリレート樹脂(SP値9.3)の場合弾
性部材7として使用可能なSP値の範囲は約7.9か
ら10.7までである。かかる範囲内であれば、弾性
部材7の義歯床3への融着が可能である。8は弾
性部材7のU字形状部分底部に形成された凹所、
9,9…はこの凹所8内に多数形成された凸部で
ある。このような構成において、凸部9,9…は
歯肉侵入阻止手段としてはたらく。即ち、咀嚼動
作に伴い、凹所8と歯槽堤5との間に形成される
密閉空間は、負圧となり、歯肉はこの空間内へ吸
引され若干はみ出す形状となる。このように咀嚼
動作を繰返すうちに歯肉は凹所8の壁面に沿つて
変形し、これを充たそうとするが、凸部9,9…
により凹所8が微小な凹凸面に形成されるため、
これを完全に充たすことはできない。それ故歯肉
の多少の変形にもかかわらず、凹所8内の空間は
維持され、その負圧による吸着作用は損なわれな
いのである。また、弾性部材7は、義歯1に加わ
る圧力に応じて圧縮され、凹所8空間の容積の増
減は大きくなる。それ故にこれに伴う吸引力も大
きくなり義歯1は、強固に歯槽堤5に吸着される
こととなる。
第6図及び第7図は、本発明他の実施例を示し
前述した凹所8上を、多数の小孔10,10…を
穿設した板部材11にて被覆したものである。こ
の板部材11は、金属薄板、合成樹脂板、ゴム板
等にて形成され、歯槽堤5の押圧力を受け、或い
は凹所8空間を生じる吸引力を受けても変形しな
いか或いは変形しても元の形状に復帰する程度の
バネ性を有するものである。この板部材11は、
弾性部材7から取り外し自在に構成される。弾性
部材7は、前述の例と同様凹所8及び凸部9,9
…を有している。かかる構成であれば、歯肉の変
形は、この板部材11により確実に阻止される。
第8図及び第9図は、それぞれ第5図及び第7
図に示す実施例の変形例を示し、義歯床3内面の
うち周縁部にのみ弾性部材7′を沿設したもので
ある。かかる構造であつても前述の例と略同様の
吸着機能の向上を実現することができる。
尚、上記各実施例では、下顎部の義歯につき説
明したが、上顎部の義歯或いは局部義歯について
も全く同様の構造が採用できることは言うまでも
ない。
発明の効果 本発明は、義歯床内面に凹所を設けて、歯槽堤
粘膜面と凹所との間に密閉空間を形成すると同時
に、上記凹所へ歯肉が侵入するのを阻止する歯肉
侵入阻止手段を設けたものであるから、咀嚼動作
時義歯に加わる圧力により凹所空間内の空気は、
義歯床と歯槽堤との接触面を通つて外部へ抜け
る。従つて、凹所空間内は負圧となり、義歯は、
歯槽堤に強固に吸着されることとなる。
また、本発明によれば、義歯床内面は弾性部材
にて構成されるから、咀嚼時義歯に加わる圧力に
よりこの弾性部材が僅か圧縮されて凹所空間容積
は、大きく増減し、より大きな吸着力を得ること
ができる。特に上顎部に嵌め込まれる義歯の場
合、従来吸着面積を増大させるため口腔内上顎全
面を覆う口蓋部が設けられるのが一般的であつた
が、本発明によれば歯槽堤への吸着力が大きいた
め自重により脱落する惧れは殆どなく、それ故口
蓋部は不要であり異物感が解消される。
さらに、本発明を局部義歯に適用した場合、そ
の吸着力強化により、クラスプ(保持鉤)が不要
となる。従来このクラスプがかけられる鉤歯に
は、義歯からの無理な力が加わるために、破損或
いは損傷することもあつたが、本発明によれば、
鉤歯に負担がかかることはなく、寿命短縮という
危惧はなくなり、また同時に審美的にも向上が図
られる。
通常歯槽堤、顎部は年数を経ると退縮等により
形状が変化し、義歯床への適合が悪くなるが、か
かる不適合状態で義歯を使用し続けると、そのタ
ツピング作用により顎、歯槽堤の退縮変形がます
ます促進されてしまうこととなり、義歯全体を作
り直さなければならないという欠点を生じる。こ
れに対し本発明によれば義歯は、安定化されてい
るから、前述のような退縮による変形は最小限に
抑制することができ、義歯の適合状態を長期間維
持させることができる。さらに本発明によれば、
歯槽堤が、多少変形した場合であつても、ゴム状
弾性部材のみ剥離除去して、口腔内で再印象し、
歯槽堤形状に一致したゴム状弾性部材を義歯床内
面に被着形成することができるから、義歯の大部
分は、そのまま続けて使用可能であるという経済
的利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、義歯の典型的形状を示す斜視図、第
2図は、第1図−断面図、第3図A,Bは、
従来例を説明するための断面図、第4図は本発明
実施例斜視図、第5図は、第4図−断面図、
第6図は、本発明他の実施例斜視図、第7図は、
第6図−断面図、第8図は、第5図に示す実
施例の一変形例を示す断面図、第9図は、第7図
に示す実施例の一変形例を示す断面図である。 1……義歯、2……人工歯、3……義歯床、5
……歯槽堤、6……溝、8……凹所、10,10
……凸部、11……板部材、7,7′……弾性部
材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 人工歯と該人工歯が固定される義歯床を有す
    る義歯において、該義歯床は、歯槽堤粘膜面との
    間に密閉空間を構成する如くその内面に形成され
    た凹所、該凹所への歯肉の侵入を阻止する歯肉侵
    入阻止手段、義歯床内面の少なくとも周縁部を被
    覆するゴム状弾性部材を備えてなることを特徴と
    する義歯。 2 上記歯肉侵入阻止手段は、歯肉の沿壁変形が
    不可能な凹凸面を形成すべく上記凹所内に設けら
    れた凸部にて構成されることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の義歯。 3 上記歯肉侵入阻止手段は、上記凹所を被覆し
    該凹所との間に空間を形成する、複数個の小孔を
    穿設した板部材にて構成されることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の義歯。 4 上記歯肉侵入阻止手段は、歯肉の沿壁変形が
    不可能な凹凸面を形成すべく上記凹所内に設けら
    れた凸部、及び上記凹所を被覆し該凹所との間に
    空間を形成する、複数個の小孔を穿設した取外し
    可能な板部材にて構成されることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の義歯。 5 上記ゴム状弾性部材の溶解性パラメータの値
    が上記義歯床の溶解性パラメータの値に実質的に
    等しく設定され、上記ゴム状弾性部材が上記義歯
    床に融着固定されてなることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の義歯。
JP59027865A 1984-02-15 1984-02-15 義歯 Granted JPS60198146A (ja)

Priority Applications (1)

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JP59027865A JPS60198146A (ja) 1984-02-15 1984-02-15 義歯

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JP59027865A JPS60198146A (ja) 1984-02-15 1984-02-15 義歯

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60198146A JPS60198146A (ja) 1985-10-07
JPH02943B2 true JPH02943B2 (ja) 1990-01-09

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ID=12232791

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JP59027865A Granted JPS60198146A (ja) 1984-02-15 1984-02-15 義歯

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06153697A (ja) * 1992-04-03 1994-06-03 Tatsuo Izumi 椎茸種菌用連続孔蓋及び孔蓋切抜具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06153697A (ja) * 1992-04-03 1994-06-03 Tatsuo Izumi 椎茸種菌用連続孔蓋及び孔蓋切抜具

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Publication number Publication date
JPS60198146A (ja) 1985-10-07

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