JPH06153697A - 椎茸種菌用連続孔蓋及び孔蓋切抜具 - Google Patents

椎茸種菌用連続孔蓋及び孔蓋切抜具

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JPH06153697A
JPH06153697A JP4112127A JP11212792A JPH06153697A JP H06153697 A JPH06153697 A JP H06153697A JP 4112127 A JP4112127 A JP 4112127A JP 11212792 A JP11212792 A JP 11212792A JP H06153697 A JPH06153697 A JP H06153697A
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JP4112127A
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Tatsuo Izumi
龍雄 泉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 椎茸種菌用孔蓋を、長期間風化せず、虫食い
を防止し、椎茸の品質が向上するとともに収穫が容易と
なる。 【構成】 プラスチック発泡体(2a)の表面にプラス
チックシートまたはプラスチックフィルム(2b)を接
着した複合基板(2)に、円周の適数箇所に僅かに連結
部(4)を残したた多数の円形状切目(3)設けて、こ
の円形状切目(3)で囲まれた部分を連結部(4)によ
り複合基板(2)に連結された孔蓋(5)とする連続孔
蓋(1)であり、 また、ピン保持板(11)に円柱状
の押出ピン(12)を多数垂下して取り付け、この押出
ピン(12)の外周に摺動自在に嵌まるトムソン刃(1
4)をトムソン刃保持板(13)に多数垂下して取り付
けたものを組み合わせた孔蓋切抜具(10)であって、
この孔蓋切抜具(10)をプレス機(20)に取り付け
て連続孔蓋(1)から一度に多数の孔蓋(5)を切り抜
くものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形された種駒に一
体に付着させる椎茸種菌用連続孔蓋及び孔蓋切抜具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】椎茸栽培用の種菌は、テーパー状に形成
された種駒に孔蓋が一体に付着して、植菌と施蓋を同時
に行うものが広く使用されており、蓋材として以前はコ
ルクが使用されていたが、最近は作業性とコストの面か
ら封ローやポリスチレン発泡体を厚さ5mm程度の円形
に形成した孔蓋が多く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】椎茸種菌用孔蓋は、ホ
ダ木に植菌して茸が生えるまでの少なくとも6か月間は
密封状態を維持する必要があるが、従来から使用されて
いる封ローやポリスチレン発泡単体からなる孔蓋はその
間に風化によりホダ木との間に隙間が生じて水が侵入し
たり、虫食いにより荒らされて種菌が死滅する場合がし
ばしばあって、収穫量が減じるといった問題があった。
【0004】また、従来のポリスチレン発泡孔蓋は厚み
が5mm程度必要であって、そのため種菌はホダ木の外
面から5mm以上の深さに上端が位置するように植え込
まれているため、種菌が木質部に深く入って木質部と樹
皮との境目の優れた子実体が生じる成形層に当たってい
ないため、深い位置の木質部から子実体が生えるため変
形した茸が生えることが多くなり、品質上の問題がある
とともに、植生した茸は足元が深くホダ木に埋まってい
て収穫時に取れにくい難点があり、そのために茸が損傷
して不良品となったり、収穫に手数が掛かるといった問
題があった。
【0005】本発明の目的は、上記した従来の問題点を
除いて長期に植菌孔の密封を保って種菌を保護し、植菌
深さを浅くできて収穫を容易に効率よく行える、椎茸種
菌用連続孔蓋及び孔蓋切抜具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
のこの発明は、高密度発泡ウレタンの如きプラスチック
発泡体に、ポリプロピレンの如きプラスチックシートま
たはプラスチックフィルムを接着して2層構造とした厚
み1.5〜3mmの複合基板に、円周の2〜4箇所を僅
かづつ連結部として残して板厚を貫通した円形状切目を
多数切設し、該円形状切目で囲まれた部分を上記複合基
板に連続している孔蓋とした椎茸種菌用連続孔蓋であ
る。
【0007】また、ピン保持板に、多数の円柱状押出ピ
ンを上記連続した孔蓋位置に対応する配置で先端を揃え
て垂下して取り付け、さらにトムソン刃保持板に、上記
それぞれの押出ピンの外周に摺動自在に嵌まる円筒の下
端に切刃を持つ多数のトムソン刃を、刃先を揃えて垂下
して取り付け、上記トムソン刃保持板と上記ピン保持板
との最大間隔を規制するとともに、その間隔を伸縮可能
にするガイド部材を設け、さらに上記ピン保持板とトム
ソン刃保持板との間に、その間隔を拡張方向に作用する
スプリングを介在してなる、上記連続孔蓋から孔蓋を切
り抜くための椎茸種菌用孔蓋切抜具である。
【0008】
【作用】本発明孔蓋は表面をプラスチックシートまたは
プラスチックフィルムとしたことにより、外気に晒され
る部分の耐候性が向上して風化による密封破壊を防止す
るとともに、表面のプラスチックシートやプラスチック
フィルムは虫が食い荒らすことのない素材であるため、
虫食いの被害を防止して長期にわたって種菌孔の密封を
保ことができる。
【0009】また、2層構造としたことにより強度が増
大するため、従来のポリスチレン発泡孔蓋よりも厚みを
大幅に薄くすることができ、植菌深さが浅くなって収穫
が容易となり、収穫時の茸の破損も防止できるものであ
る。
【0010】
【実施例】以下この発明を、図面を参照として説明する
と、図1は椎茸種菌用連続孔蓋の部分平面図、図2は同
じく断面図であって、(1)は連続孔蓋、(2)は複合
基板で、図2に示す如く高密度発泡ウレタン(2a)の
表面に厚み0.3mmのポリプロピレンシート(2b)
を接着したもので、接着手段はポリプロピレンシート
(2b)にウレタンを発泡吹き付けする、または板状の
高密度発泡ウレタン(2a)に高周波によりポリプロピ
レンシート(2b)を貼り付ける。
【0011】(3)は円形状切目で、円周の180°対
向位置の2か所に幅1mm以下の連結部(4)をのこし
て板厚を貫通している。この円形切目(3)は縦横に多
数列設してあり、円形切目(3)に囲まれた部分が孔蓋
(5)であって、この孔蓋(5)は連結部(4)によっ
て複合基板(1)に連結されている。
【0012】図3は孔蓋(5)を複合基板(2)から切
り抜くための孔蓋切抜具を示す図であって、併せて使用
状態を示している。連続孔蓋は、プラスチック薄板に真
空成形により壺状に凹入して形成した多数の種菌収容部
(A)におかくず菌(B)を詰めた種菌パック(C)の
種菌収容部(A)の配列と同一に蓋(4)が配列されて
いて、種菌収容部(A)と孔蓋(5)を一致させて種菌
パック(C)上に連続孔蓋を重ね、プレス機(D)を利
用して孔蓋切抜具(10)により孔蓋(5)を切り抜く
と同時に種菌収容部(A)に施蓋するものである。
【0013】続いて孔蓋切抜具(10)の構造を説明す
る。(11)はピン保持板で、多数の円柱状の押出ピン
(12)が連続した孔蓋(5)と同一配置で先端を揃え
て垂下して取り付けてある。(13)はトムソン刃保持
板で、押出ピン(12)の外周に摺動自在に嵌まる円筒
状の下端に切刃を持つトムソン刃(14)を刃先を揃え
て垂下して取り付けてある。
【0014】(15)はガイド部材で、長方形の板の中
央に縦向きの長孔(16)が設けてあって、ピン保持板
(11)の前後辺の左右端近くに上端が取り付けてあっ
て、トムソン刃保持板(13)の前後辺の左右端近くに
立ち込まれている規制ピン(17)が長孔(16)に係
合して最大間隔(H)が規制され、この規制ピン(1
7)が長孔(16)に沿って移動可能なことでトムソン
刃保持板(13)が最大間隔(H)の範囲で昇降でき
る。
【0015】(18)はスプリングで、ピン保持板(1
1)とトムソン刃保持板(13)のかんに介在して、左
右端の複数本の押出ピン(12)の外周部に挿通しても
うけてあり、最大間隔(H)保つべくトムソン保持板
(13)を下向きに付勢している。こうして最大間隔
(H)を保った状態の時トムソン刃(14)の先端は押
出しピン(12)の先端よりほぼ連続孔蓋(1)の厚み
にひとしい先端差(T)だけ突出している。
【0016】以上の構造を持つ孔蓋切抜具(10)を押
出ピン(12)の上面に突設している取付軸(19)を
プレス機(20)に取り付ける。そして、円形切目
(3)に対応する多数の落とし孔(A)を持つ持つ支持
台(B)を孔蓋切抜具(10)の下方に落とし孔(A)
を押出ピン(12)及びトムソン刃(14)と軸心を一
致させて設置し、この支持台(B)上に連続孔蓋(1)
を、円形切目(3)を落とし孔(A)I一致させて重
ね、さらにその上に円形切目(3)と一致する多数のト
ムソン刃通し孔(C)を持つ押さえ板(D)を、トムソ
ン刃通し孔(C)を円形切目(3)に合わせて重ねる。
【0017】そして、プレス機(20)を作動して孔蓋
切抜具(10)を下降させると、最大間隔(H)を保っ
たままトムソン刃(14)がトムソン刃通し孔(C)を
通って先端の切刃が連続孔蓋(1)の連結部(4)を落
とし孔(A)の周囲に押し付けて切断した後、支持台
(B)に遮られてトムソン刃(14)が停止する。
【0018】そうすると、押出ピン(12)のみがスプ
リング(18)を圧縮しながら下降を続け、切り抜かれ
た孔蓋(5)を落とし孔(A)を通って下側に落とす。
こうして1枚の連続孔蓋(1)に形成されている多数
(例えば20×23=460)の円形切目(3)に囲ま
れた孔蓋(5)を1工程で切り抜かれる。
【0019】こうして切り抜かれた多数の孔蓋は、板面
に多数列設した壺状部に詰められているおかくず菌(図
示省略)に切り抜きと同時に施蓋して、蓋付の種駒を能
率よく生産することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したこの発明に係わる椎茸種菌
用連続孔蓋及び孔蓋切抜具によれば、孔蓋をプラスチッ
ク発泡体の表面にプラスチックシートまたはプラスチッ
クフィルムを接着した複合体としたことにより、外気に
触れる表面が耐候性に優れ、かつ虫に食われないプラス
チックシートまたはプラスチックフィルムとなって、長
期にわたって植菌孔の密封を維持することができ、水の
侵入や虫に食い荒らされる被害を未然に防止して、植え
込まれた種菌を安全に保護することができる。また、複
合構造としたことにより、孔蓋の強度が従来のポリスチ
レン発泡体孔蓋に比べ強度が増すため厚みを大幅に薄く
することができて植菌深さが浅くなり、木質部と樹皮と
の境目の良質な子実体が生える形成層に種菌が接触する
ことからこの形成層から形状の整った品質の良い茸が植
生するとともに、発生した茸の足がホダ木に入り込んで
いる長さが短くなって採取時に茸が破損して不良品とな
るものが減少し、取りやすいため収穫能率も向上して利
益率を高めることができる。さらに、多数の円筒状のト
ムソン刃と、このトムソン刃の内部に嵌まって昇降可能
な押出ピンを組み合わせた孔蓋切抜具をプレス機に取り
付けて用いることにより、円周の一部が複合基板につな
がっている連続孔蓋を能率よく切り抜くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合孔蓋の部分平面図である。
【図2】複合基板の部分拡大断面図である。
【図3】切り抜かれた孔蓋の斜視図である。
【図4】孔蓋切り抜き具の一部切断側面図である。
【符号の説明】
1 連続孔蓋 2 複合基板 2a 高密度発泡ウレタン(プラスチック発泡体) 2b ポリプロピレンシート(プラスチックシート) 3 円形切目 4 連結部 5 孔蓋 10 孔蓋切抜具 11 ピン保持板 12 押出ピン 13 トムソン刃保持板 14 トムソン刃 15 ガイド部材 16 長孔 17 規制ピン 18 スプリング 19 取付軸 20 プレス機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック発泡体の表面体の表面に、
    プラスチックシートまたはプラスチックフィルムを接着
    して2層構造とした厚み1.5〜3mmの複合基板に、
    円周の適数箇所を僅かづつ連結部として残して板厚を貫
    通した円形状切目を多数切設し、該円形状切目で囲まれ
    た部分を上記複合基板に連続している孔蓋としたことを
    特徴とする、椎茸種菌用連続孔蓋。
  2. 【請求項2】 ピン保持板に、多数の円柱状押出ピンを
    上記連続した孔蓋位置に対応する配置で先端を揃えて垂
    下して取り付け、さらにトムソン刃保持板に、上記それ
    ぞれの押出ピンの外周に摺動自在に嵌まる円筒の下端に
    切刃を持つ多数のトムソン刃を、刃先を揃えて垂下して
    取り付け、上記トムソン刃保持板と上記ピン保持板との
    最大間隔を規制するとともに、その間隔を伸縮可能にす
    るガイド部材を設け、さらに上記ピン保持板とトムソン
    刃保持板との間に、その間隔を拡張方向に作用するスプ
    リングを介在したことを特徴とする、請求項1の連続孔
    蓋から孔蓋を切り抜くための椎茸種菌用孔蓋切抜具。
JP4112127A 1992-04-03 1992-04-03 椎茸種菌用連続孔蓋及び孔蓋切抜具 Pending JPH06153697A (ja)

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JP4112127A JPH06153697A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 椎茸種菌用連続孔蓋及び孔蓋切抜具

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109717003A (zh) * 2019-01-10 2019-05-07 农业部南京农业机械化研究所 一种麦粒菌包自动取盖取环装置及取盖取环方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5841811A (ja) * 1981-09-08 1983-03-11 Shizuya Shiozu 脱毛防止養毛発毛促進剤
JPH02943B2 (ja) * 1984-02-15 1990-01-09 Moruten Kk

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