JP2896994B2 - 歯科用インプラント - Google Patents

歯科用インプラント

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JP2896994B2
JP2896994B2 JP8194084A JP19408496A JP2896994B2 JP 2896994 B2 JP2896994 B2 JP 2896994B2 JP 8194084 A JP8194084 A JP 8194084A JP 19408496 A JP19408496 A JP 19408496A JP 2896994 B2 JP2896994 B2 JP 2896994B2
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伸也 田島
靖 林
隆正 佐宗
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯科用のインプラン
トに関する。
【0002】
【従来の技術】歯科用インプラントは、手術の回数及び
使用する部材の数によって、1回法(1ピ−ス)インプ
ラントと、1回法2ピ−スインプラントと、2回法(2
ピ−ス)インプラントの3種類に分れている。
【0003】その中、1回法2ピ−スインプラントと2
回法(2ピ−ス)インプラントは、顎骨に植立するフィ
クスチャ−と、補綴物を装着するアバットメントの2つ
のピ−スを用いており、そのフィクスチャ−にアバット
メントをネジで止めている。
【0004】即ち、図1に示す1回法2ピ−スインプラ
ントでは、1回の手術によってフィクスチャ−(1)を
顎骨(2)に植立させ、そのフィクスチャ−の上面を歯
肉(3)の表面の高さにほぼ一致させておき、このフィ
クスチャ−にアバットメント(4)をこれに設けたネジ
(5)で固定している。この場合、アバットメントに補
綴物(6)をネジ(7)で固定しており、その補綴物の
マ−ジン(8)(補綴物の下端部)がフィクスチャ−と
アバットメントの接合部(9)の位置になっている。
【0005】又、図2に示す2回法(2ピ−ス)インプ
ラントは、1回目の手術でフィクスチャ−(1)を顎骨
(2)内に埋入しその歯肉(3)を縫合して約3ヶ月間
(骨とフィクスチャ−との癒着が完了する間)静置す
る。その後2回目の手術を行い歯肉を切開し、歯肉を貫
通するための金等で形成したアバットメント(10)をフィ
クスチャ−(1)にネジ(11)止めする。次に補綴物接
合用のアバットメント(4)をフィクスチャ−(1)に
上記歯肉を貫通するためのアバットメント(10)を介して
ネジ(12)で固定する。その際、該アバットメント(4)
に装着した補綴物(6)のマ−ジン(8)はフィクスチ
ャ−(1)と歯肉を貫通するためのアバットメント(1
0)の接合部(9)の位置になっている。
【0006】このように、1回法2ピ−スインプラント
と2回法(2ピ−ス)インプラントは、フィクスチャ−
(1)とアバットメント(4)をネジ(5,12)で固定し
ているが、このネジはフィクスチャ−の太さが約3.5〜
4mmであるために(日本人は欧米人に比べ顎骨が小さい
のでフィクスチャ−を太くすることができない)約2mm
と細いものになっており、又補綴物(6)のマ−ジン
(8)の位置がフィクスチャ−(1)とアバットメント
(4)の接合部(9)の位置になっているので、該補綴
物に作用した外力がその接合部に集中した際、上記の細
いネジではその外力に耐えることができず破損するとい
うことが生じている。
【0007】更に、図1に示すようにアバットメント
(4)に補綴物(6)をネジ(7)で固定する場合は、
このネジの締付けがしにくいと共にネジが緩むことがあ
った。更に図2に示す2回法(2ピ−ス)インプラント
においては、別途に歯肉を貫通するためのアバットメン
ト(10)を設けているのでパ−ツ量が多くなり、しかも補
綴物接合用アバットメント(4)を取り付けるネジ(12)
を該フィクスチャ−(1)に設けたネジ(11)にネジ込ん
でいるためにネジの締付強度を更に低下させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これに鑑み
アバットメントをフィクスチャ−に固定するネジの破損
を防止し、丈夫で作りやすく、かつ経済的に作ることが
できる歯科用インプラントを提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、2ピースのイ
ンプラントにおいて、フィクスチャーとアバットメント
の接合部をそのアバットメントに設けたネジのつけ根部
と共に補綴物のマージンより上方に位置するようにその
接合部を補綴物内に形成したものであり、その接合部
の位置をマージンより約1〜4mmの高さに形成するよ
うにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図3〜図6に示
す。図3に示すように、歯肉(3)切開の後、顎骨
(2)に植立孔の形成を行いフィクスチャ−(1)を植
立する。その際フィクスチャ−上部のネジ穴(13)の保護
と口腔内の保護のため、保護キャップ(14)を取り付け
る。上記フィクスチャ−はその上部が歯肉より約1〜4
mm露出するように形成されており、咬合いの際に該フィ
クスチャ−が対合歯に当らないようになっている。植立
術後1週間ほどの経過の後、切開傷が治癒し、抜糸を行
ったら、暫間的な咬合回復を行う場合は、これまで使用
していたデンチャ−(入歯)(15)の底をインプラントフ
ィクスチャ−にあたらないようくり抜き、セットする。
【0011】術後約3ヶ月でほぼ骨性癒着が完了した
ら、上記保護キャップとデンチャー(取り付けた場合)
を取り除き、フィクスチャー(1)にアバットメント
(4)を取り付ける(図4)。この場合、図示のもので
は、フィクスチャー(1)にアバットメント(4)をネ
ジ(16)で止めると共にフィクスチャーとアバットメ
ントの接合部(9)をセメント合着しているが、接合部
ネジのみで固定するようにしてもよい。
【0012】印象採得後、これに基いて補綴物(6)を
作製し、この補綴物をアバットメント(4)にセメント
合着する(図5)。その際フィクスチャ−とアバットメ
ントの接合部(9)が補綴物(6)の内部に位置するよ
うに形成する。補綴物のマ−ジン(8)はほぼ歯肉の表
面に位置するので、該マ−ジンと、上記フィクスチャ−
とアバットメントの接合部(9)の間の長さ(高さ)H
は上記のように約1〜4mmになっている。
【0013】下顎臼歯部の2本欠損の場合は、図6に示
すように、フィクスチャ−(1)を適切な間隔に並べて
植立し、切開傷が直ったならこれまで使用していたデン
チャ−の底をくり抜き暫間的に咬合を可能にする。3ヶ
月の静置の後、インプラントが骨性癒着を行った所見が
得られたら、アバットメント(4)を取り付ける。その
際平行性に充分留意する。アバットメントで平行性がと
れない場合、それぞれのインプラントに平行性をとるた
めの内冠(18)を取り付ける。この時のマ−ジン(8)の
設定を接合部(9)より下に行うことで、本インプラン
トの特徴が反映できる。それ以降は通常の補綴技工操作
を行い内冠の立ち上がり付近に補綴物のマ−ジンを設定
する。これにより審美的な優れたインプラントが完成す
る。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記のようにフィクスチャ−と
アバットメントの接合部が補綴物の中にあって、かつ該
補綴物のマ−ジンより上方に位置するように形成されて
いるので、接合部線上の強度を高くすることができ、接
合部にネジを設けた際にネジの破損を防止することがで
きる。しかも、ネジへの外力の作用を軽減することがで
きるから、ネジの径を小さくすることができ、これによ
って径の小さなインプラントを提供できるので、老齢の
患者や顎骨量の少ない患者にも良好に用いることができ
る。又従来のインプラントのように歯肉を貫通するため
のアバットメント(10)を設けたり、補綴物を固定するネ
ジ(7)を設けたりする必要がないから使用するパ−ツ
を少くすることができる上に技工も簡便であって迅速に
かつ経済的に得ることができる。更に歯肉から露出する
フィクスチャ−の高さを約1〜4mmとした場合、これは
かなり低いものになっているからフィクスチャ−を植立
した直後に対合歯と咬合してしまうようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の1回法2ピ−スインプラントを示す一部
断面図である。
【図2】従来の2回法(2ピ−ス)インプラントを示す
一部切欠いた断面図である。
【図3】フィクスチャ−に保護キャップを取り付け、こ
れにデンチャ−を取り付ける状態を示す一部切欠いた断
面図である。
【図4】フィクスチャ−にアバットメントを取り付け、
これより印象を採得する場合を示す一部切欠いた断面図
である。
【図5】アバットメントに補綴物を装着した状態を示す
一切欠いた断面図である。
【図6】他の例を示す一部切欠いた断面図である。
【符号の説明】
1 フィクスチャ− 2 顎骨 3 歯肉 4
アバットメント 6 補綴物 8 マ−ジン 9 接合部 16
ネジ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顎骨に植立されるフィクスチャーと、補
    綴物を装着するアバットメントを備えた2ピースのイン
    プラントにおいて、該アバットメントに上記フィクスチ
    ャーに係合するネジを設け、該フィクスチャーとアバッ
    トメントの接合部がこのアバットメントのネジのつけ根
    部を含んで上記補綴物のマージンより上方に位置するよ
    うに該接合部を補綴物内に設けたことを特徴とする歯科
    用インプラント。
  2. 【請求項2】 上記接合部と補綴物のマージンの間の長
    さを約1〜4mmとした請求項1記載の歯科用インプラ
    ント。
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