JP2639420B2 - 隔て部材 - Google Patents
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Description
用の隔て部材(distance member)に関し、隔て部材は
一方において、人工歯根の固定素子(固定体)の肩部分
に連結するように作られたスリーブ形素子と、他方にお
いては、固定素子にスリーブ形素子を固定するための固
定素子の上側部分に設けた穴に係止するために雄ねじ部
分を備え、且つ人工器官構造体を固定するための上部穴
を有する隔てねじとよりなる。
骨組織に架工義歯を恒久的に固定することは既に公知で
ある。最大の固定安定性を与えることが判った方法で且
つ20年以上臨床的に用いられて良結果を得た方法はペル
ーイングヴアール・ブレネマルク教授およびその協力者
によって開発され、例えばブレネマルク/ツアルプ/ア
ルブレクトン共著の「組織一体的人工器官」キンテツセ
ンス・ブツク(1985年)に記載された所謂骨統合法であ
る。
な取付けが固定体と骨組織との間に達成されるような方
法で固定体を挿入するための極めて正確な非外傷性技術
に基いている。このような固定体と骨組織との間の直接
接触は、例えば、歯科人工器官に恒久的に固定するため
の最良の条件を提供する。
に覆われる無負荷癒合期が後に続く最初の手術において
顎に入れられる。この癒合期中に骨組織は生長して移植
された固定体に当り固定体と共に一つのユニツトを形成
する。二回目の手術において、固定体はその時に露出さ
れ、本質的に円筒状の隔て部材が隔てねじによって固定
体に配置される。架工義歯構造体自体はその時固定ねじ
によって隔て部材に固定され、固定ねじは今度は隔てね
じに固定される。
は種々の長さに合うように作られている。ノーベル・フ
アルマABが市販しているブレネマルク方式は標準的構成
素子として3mm以上の長さの隔て部材を含む。
3mm以下でもある隔て部材を導入できればとする要望が
ある。隔て部材の高さが低いということは人工歯根のチ
タン表面が患者の歯茎より上に見えないようにした美観
的に是認できる人工器構造体を得ることに関して事実非
常に大切である。ここに言う隔て部材の高さが低いとい
う言葉は固定体の肩部分を有する隔て部材の連結表面と
架工義歯構造体に埋設された金円筒体を有する連結表面
との間の空間に関連しての言葉である。
がら隔て部材の高さを低くすることはできない。この理
由は隔てねじには少なくとも2mm長さの雌ねじに対して
余地がなければならないことである。歯科用人工器官は
事実金ねじの助けによって隔てねじ内の所定位置へねじ
込まれる。
きないもう一つの理由はこのような隔て部材は非常に扱
いにくくなろうということである。長さを短くした場合
には隔て部材はただ1乃至2mm程度の高さを持った非常
に短い隔てスリーブより構成されているだけということ
になろう。
の人工器官、即ち個別の歯を固定することに関連して用
いられる隔て部材が開示されている。この場合にもまた
隔て部材は管状隔て素子と固定素子の穴に係止する雄ね
じ部分を備えた隔てねじとより構成され、この様にして
管状隔て素子を固定する。ねじ連結は固定安定性を増強
し単一歯の取替えに起り得る高いねじり荷重に抵抗する
ための特別のデザインになっている。
フレームを形成するように作られているので、細長い。
このような部材は埋設された円錐形の金円筒体よりなる
型式の人工義歯と共に使用することはできないし、また
金円筒体を隔てねじにしっかりねじ込むこともできな
い。
が容易なように作られた隔て部材を提供することにあ
る。
円錐形金円筒体に適応した隔て部材を提供することにあ
る。
条項から明白になる。
以下にさらに詳細に説明する。
あけた穴に導入するようにした雄ねじ3でチタンの円筒
状ねじ(固定体)2の形をした固定素子上に固定された
本発明の隔て部材1を示す。架工義歯はこの義歯に埋設
された金帽4を介して隔て部材1に連結されている。固
定体2および金帽4の両者はそれ自体既に公知の構成要
素であるのでここには詳述しない。
と連結する本質的にはスリーブ形素子5と、他方ではこ
のスリーブ形素子5を固定体2に固定するための隔てね
じ7とよりなる。この目的で、隔てねじ7には固定体2
の上側部分の雌ねじ穴9に係止するねじ部分8が設けら
れている。
じ込むための関連の工具を係合させるためには対応の接
触面11および六角形の係合部分12でスリーブ形素子の底
辺部分が接触する環状カラー10を公知のとおり備えてい
る。スリーブ形素子5の底辺部分6には固定体2の係合
部分12と協動する対応する内面六角形凹陥部13が設けら
れている。
る円錐形部分14と、長さを変えられるなるべくは円筒形
部分15とを有する。下側の円錐形のなるべくは円筒形部
分が歯茎に当り歯茎に対し生物学的密封を形成する。
金帽4に対し接触面を形成する外側環状カラー16を有す
る。
当てられ、金帽4に形成された内方の円錐形の上方へ狭
まる範囲設定面で規定された空洞内に収容されている。
円錐形周辺面18は特別の固定器具(第2図参照)と協動
するようにした外面六角形凹陥部19を有する。
に対応性がない場合でも架工義歯の隔て部材上での配置
を可能にする。
部分が設けられていて、さらに本質的には固定体の雌ね
じの直径に対応する直径を有するねじ山のない中間部分
20を有する。金円筒体4に形成された内方の円錐形の上
方へ狭まる範囲設定面で規定された空洞内に収容される
隔てねじの上側部分は下側の幅広い面筒部分21よりな
り、この円筒部分はスリーブ形素子5の内部管状面に隣
接し、頂部が下向きに曲った環状カラー22を介して上側
円錐形部分23に合体し、この部分23は金円筒体の内壁内
に収容され内壁に隣接しスリーブ形素子5の円錐形周辺
面18の円錐形延長部を形成している。このように、スリ
ーブ形素子5と隔てねじ7とからなる隔て部材1の上側
部分は外方の円錐形の上方へ狭まる範囲設定面を有す
る。スリーブ形素子5のごとく、円錐形部分23には特別
の取付け具(第2図参照)と協動するための外側六角形
凹陥部24が設けられている。
子の環状カラーに当てて固定する金ねじ26用の内面ねじ
穴25が設けられている。隔てねじ7の環状カラー22はス
リーブ形素子の上端面に接触しこの端面を固定体に固定
する。
協動する六角形凹陥部28を備えた締め具とスリーブ形素
子の外部六角面12と協動するカウンタステイとよりなる
特別の取付け具に協動するように当てられている。カウ
ンタステイ29はその連続する内部穴30内を締め具27の通
過を可能にするため管状である。
る。3乃至6ケ月の無負荷癒合期の後に、固定素子が生
長して顎に当たる迄になった時に、隔て部材の取付けを
可能にするため固定体は露出する。スリーブ形素子5
は、この素子5の底辺部分が固定体の環状カラー10に接
触するような方法において、固定体の上側部分に配置さ
れる。この位置においては、底辺部分は固定体の六角係
合部分12と連結して固定体に対して回転できない。スリ
ーブ形素子は隔てねじ7によって固定体にしっかり固定
され、この隔てねじ7は固定体の穴に第2図に示す取付
け具を用いてねじ込まれる。この点において、管状カウ
ンタステイ29はスリーブ形素子の六角形部分12と係合
し、締め具27はカウンタステイ内を通って隔てねじの六
角形部分24に係止する。隔て部材を取付けると、同じ大
きさであるが反対方向に向けられたトルクが取付け具の
二つの部分に加えられ、この点において、固定体は実際
の取付け中は負荷を受けない。
遊びを有すると同時にa)カウンタステイ29とスリーブ
形素子の六角形の上側部分との間、b)隔てねじの上側
六角形部分24と締め具27との間、c)隔てねじとスリー
ブ形素子との間に良好な密着を得ることにより、一方で
はスリーブ形素子と隔てねじとの間に、他方では締め具
と取付け具のカウンタステイとの間に固定機能が得られ
る。
上側(3c図)からそれぞれ分離されたスリーブ形素子を
示す。
請求の範囲内において種々の変型実施例が可能である。
特にスリーブ形素子の高さは円筒形部分15を種々異なる
長さにおいて提供することによって変型実施が可能であ
る。
形を取った人工歯根および金円筒体の縦断面図、第2図
は隔て部材が取付け具と協動する態様を示す一部断面
図、第3図は隔て部材の部分斜視図および各横断面図、
および第4図は隔てねじの部分斜視図である。 なお図において、符号1は隔て部材、2は固定素子(固
定体)、4は円錐形金キヤツプ、5はスリーブ形素子、
7は隔てねじ、8は雄ねじ部分、12は六角形部分、13は
雌形六角係合部分、14は円錐形下向きに狭まる底辺部
分、15は短い円筒形中間部分、16は環状カラー、17,23
は隔て部材の円錐形上側部分、18は円錐形周辺面、22は
環状カラー、19,24は外部係合部分、27,29は取付け具、
30は連続チヤネルである。
Claims (7)
- 【請求項1】人工歯根の固定素子(固定体)の肩部分に
連結するスリーブ形素子と、該スリーブ形素子を該固定
素子に固定するための固定素子の上側部分に設けた穴に
係止するため雄ねじ部分を備え且つ人工器官構造体を固
定するため上側穴が設けられた隔てねじとよりなる顎に
固定された人工歯根用の隔て部材において、該隔て部材
の上側部分(17,23)が外方の円錐形の上方へ狭まる範
囲設定面を有し、且つ上記スリーブ形素子(5)と隔て
ねじ(7)は、それぞれの外周に取付け具(29,27)用
の外部係合部分(19,24)を有することを特徴とする隔
て部材。 - 【請求項2】前記設定面が人工器官構造体に埋設された
円錐形に作られた金キヤツプ(4)に形成されたことを
特徴とする請求項1に記載の隔て部材。 - 【請求項3】スリーブ形素子の上側部分(17)が円錐形
周辺面(18)と上面設定面とを有し、この点で隔てねじ
は該上面設定面に環状カラー(22)で接触し、スリーブ
形素子の上側部分(17)の円錐形周辺面(18)の延長部
を形成する円錐上側部分(23)を有することを特徴とす
る請求項2に記載の隔て部材。 - 【請求項4】スリーブ形素子の上側部分(17)の円錐形
周面(18)が取付け具の管状カウンタステイ(29)用の
係合部分(19)、好ましくは六角形の係合部分を有し、
隔てねじ(7)を円錐形上側部分(23)が取付け具の締
め具(27)用の外部係合部分、好ましくは六角形の外部
係合部分を有し、上記において上記締め具がカウンタス
テイの連続チヤネル(30)に導入貫通するように作られ
たことを特徴とする請求項3に記載の隔て部材。 - 【請求項5】前記スリーブ形素子(5)が固定素子の肩
部分に接触するための円錐形の下向きに狭まる底辺部分
(14)と、前記円錐形上側部分(17)に環状カラー(1
6)を介して合体する短い円筒形中間部分(15)とを有
することを特徴とする請求項1に記載の隔て部材。 - 【請求項6】スリーブ形素子(5)の前記環状カラー
(16)が人工器官構造体に埋設された円錐形金キヤツプ
(4)の底辺に対する接触面を形成したことを特徴とす
る請求項5に記載の隔て部材。 - 【請求項7】スリーブ形素子(5)の底辺部分(6)が
固定素子の上側部分の対応する六角形部分(12)と協動
するために内部六角形係合部分(13)を有することを特
徴とする請求項5に記載の隔て部材。
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