JPH0292968A - 防食塗料 - Google Patents

防食塗料

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JPH0292968A
JPH0292968A JP24573588A JP24573588A JPH0292968A JP H0292968 A JPH0292968 A JP H0292968A JP 24573588 A JP24573588 A JP 24573588A JP 24573588 A JP24573588 A JP 24573588A JP H0292968 A JPH0292968 A JP H0292968A
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JP
Japan
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vanadium
alkali metal
compound
pigment
phosphorus
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Application number
JP24573588A
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English (en)
Inventor
Masahiro Jinnai
陣内 正博
Toshihiro Okai
岡井 敏博
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は亜鉛または亜鉛合金、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金の防食塗料に関する。
(従来の技術およびその課題) 塗料は基本的には基材の腐食を防止するために基材表面
に被覆膜を形成するものである。しかしながら、これら
の塗料の中で特に防食機能を高めたものを一般的に防食
塗料と称し、種々の用途に用いられている。
防食塗料の防食性は塗料中に配合されるクロム酸イオン
を放出する化合物により通常付与されている。
ところが、この高い防錆能を有する6価クロムは毒性が
強く、我国では種々の法規によりその使用が大きく制限
されている。従って、無公害もしくは低公害の防錆作用
を示す物質の研究が盛んに行われている。例えば、リン
酸塩系物質、特にリン酸亜鉛、リン酸シリカまたは縮合
リン酸アルミニウム等が注目され、一部実用化されてい
る。
しかしながら、リン酸系の物質は金属との反応により生
じた物質が、金属表面を酸化するオキシダイザ−機能を
有していない。従って、これらはクロム酸イオンに比べ
て防錆能が劣る。
本発明者等は先に特願昭62−218682号において
水の存在する環境下でリン酸イオンを放出するリン酸イ
オン源および水または水と酸素の両者の存在する環境下
でバナジン酸イオンを生成するバナジン酸イオン源を有
する防錆顔料を含有する防食塗料を提供した。また、上
記防錆顔料をアルミニウムフレークまたは亜鉛末と組合
せることも開示した(特願昭63−45626号)。ア
ルミフレークの場合には、水性メタリック塗料に配合し
た時のアルミフレークの光沢性、水素ガス発生抑制性、
亜鉛末の場合には、ジンクリッチペイントに配合した時
の白サビ発生性、ジンクリッチペイント上に油性系塗料
を上快りした場合の層間剥離性を改善するという特別の
効果を示した。しかしその時用いた防錆顔料を亜鉛メツ
キ鋼板や、亜鉛−アルミニウム合金メツキ鋼板に適用し
たところ必ずしも良い結果を与えなかった。
発明台等は、これを解決すべく鋭意研究を進めた結果、
予想外にもリン酸イオンとバナジン酸イオンとが特定の
低い濃度範囲にある時にすぐれた防錆性を発揮すること
が解った。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は、水の存在する環境下でリン酸イオンを
放出するリン酸イオン源および水または水と酸素の両者
の存在する環境下でノくナリン酸イオンを生成するバナ
ジン酸イオン源を有する防錆顔料とフィルム形成性樹脂
を含有する防食塗料において、その防錆顔料1gを水1
00m12に分散懸澗した時の懸濁液のpH/+(7〜
10であり、かつ、顔料から溶出したリン酸イオンの濃
度をP(IM)、バナジン酸イオンの濃度をV(mM)
とした時、logP、 logV平面においてPlvが 直線 logV=0.I 69logP−0,39?直
線 logV=6.08logP−6,55直線 lo
gV=−1.26logP+2.66直線 logV=
 1.301 直線 logV=3.71logP −1,29直線 
logV=0.201logP+0.380直線 lo
gV = 0.463logP +2O3、M3O.4
77直線 logP=−0,301直線 logV= 
−1,699 直線 logP = 0 で囲まれた領域にある事を特徴とする、亜鉛又は亜鉛合
金、アルミニウム又はアルミニウム合金用の防食塗料を
提供する。
本発明の防錆塗料は水および酸素の存在する環境下でリ
ン酸イオンとバナジン酸イオンの両者を一定濃度に放出
すればよく、塗料自体がそれらのイオンを有しているこ
とは必要ない。従って、リン酸イオンあるいはバナジン
酸イオンの形態で存在し得る塗料系の場合にはそれらの
イオンを含む塗料を意味し、そのようなイオンの形で存
在し得ない場合には硬化塗膜において水および酸素の存
在する環境下でそれらのイオンを放出する物質を含めば
よい。リン酸イオンは水溶液中において単独で存在する
ことが少なく、種々の形態例えば、縮合体として存在す
るがそのような場合でも本明細書中の「リン酸イオンJ
の概念に含まれるものと理解される。また、バナジン酸
イオンとは縮合バナジン酸イオンも含む概念と理解され
る。リン酸イオン源およびバナジン酸イオン源は防錆顔
料として提供される。
本発明に用いる防錆顔料は混合あるいは焼成・粉砕いず
れの方法でも得られるが、混合法の場合リン酸イオン源
は水溶液中でリン酸イオンを放出するリン化合物であり
、バナジン酸イオン源も酸素の存在する水溶液中でバナ
ジン酸イオンを生成する化合物である。一方、焼成・粉
砕の場合リン酸イオン源は加熱によりP2O3、M3O
.を放出するリン酸化合物であり、バナジン酸イオン源
はバナジウム化合物であればよく、(a)リン化合物と
(b)バナジウム化合物とを含む混合物を焼成し粉砕す
ることにより得られる。この焼成時に上記2種の化合物
の他に、(c)網目修飾イオン源および/または(d)
ガラス状物質を混合してもよい。
いずれの場合も混合もしくは焼成反応したものが本発明
の特許請求の範囲の条件に合致すればよい。
本発明に用いる防錆顔料には前述のように混合する態様
と焼成する態様があり、まず、焼成する態様について説
明する。
本発明に使用するリン化合物(a)は加熱によってP2
O3、M3O.成分を生成する化合物であり、例えばオ
ルトリン酸、縮合リン酸、種々の金属のオルトリン酸塩
または縮合リン酸塩、五酸化リン、リン酸塩鉱物、市販
の複合リン酸塩顔料、またはこれらの混合物が挙げられ
る。
ここでいうオルトリン酸(塩)の中にはその一水素塩(
b4PO4’−の塩)、二水素塩(H,PO,−の塩)
も含むものとする。また、縮合リン酸塩の範噴にもその
水素塩を含んでいるものとする。また、縮合リン酸(塩
)という用語にはメタリン酸(塩)ら含み、通常のポリ
リン酸(塩)も、当然ながら、ポリメタリン酸(塩)を
含むものとする。リン化合物(a)の具体例としては市
販の複合リン酸塩顔料、例えばポリリン酸シリカ等;縮
合リン酸、例えばピロリン酸、メタリン酸;縮合リン酸
塩、例えばメタリン酸塩、テトラメタリン酸塩、ヘキサ
メタリン酸塩、ピロリン酸塩、酸性ピロリン酸塩、トリ
ポリリン酸塩等;あるいはこれらの混合物が挙げられる
。リン酸塩を形成する金属種、アルカリ金属、アルカリ
土類金属(例えば、マグネシウム、カルシウム)、その
他の典型元素の金属種(例えば、アルミニウム、スズ等
)および遷移金属(例えば、マンガン、コバルト、鉄、
ニッケル)等が挙げられる。好ましい金属種の例として
はアルカリ土類金属、亜鉛、マンガン、コバルトが挙げ
られる。
アルカリ金属のリン酸塩を用いた場合の焼成生成物は水
に溶解する傾向があり、塗料等にそのまま配合した場合
、逆に塗膜性能を悪化さけることがある。しかしながら
、アルカリ金属のリン酸塩を使用した場合において、水
への溶解性の制御を防錆顔料製造時あるいはその他の時
点で実施できれば使用してもよい。そのような制御は例
えば、水への溶解性の防止のためのマトリックス材の使
用、あるいはコーティング専権々の態様があげられる。
特に、マトリックス材としてガラス状物質を用いた場合
、優れた防錆性を発揮する。
上記リン化合物の他に、鉄材のリン酸亜鉛処理スラッジ
(主成分、リン酸亜鉛鉄)もフルイ、水洗等の手段によ
り夾雑物(粗粒、塩素イオン等の電解質)を除去して使
用してもよい。
本発明に用いるバナジウム化合物(b)はバナジウムの
原子価が0,2.3.4または5のいずれかまたは2種
以上を有する化合物であり、これらの酸化物、水酸化物
、種々の金属の酸素酸塩、バナジル化合物、ハロゲン化
物、硫酸塩、金属粉などが挙げられる。これらは加熱時
分解してP2O3、M3O゜成分に作用し、焼成中に大
気中の酸素と反応し高級化する。例えば金属粉または2
価の化合物は最終的に3.4.5価のいずれかの化合物
に変化する。5価のバナジウム化合物を一つの成分とし
て含むものが好ましい。0価、例えばバナジウム金属粉
は上記の理由で使用可能であるが、酸化反応が不十分等
の問題があるので実用上は好ましくない。5価のバナジ
ウム化合物はバナジン酸イオンを生成し、リン酸イオン
と加熱反応しヘテロポリマーを作り易い。バナジウム化
合物(b)の具体例としてはバナジカム(n)化合物、
例えば酸化バナジウム(II)、水酸化バナジウム(■
);バナジウム(Ill)化合物、例えば酸化バナジウ
ム(■)(vto、);バナジウム(IV)化合物、例
えば酸化バナジウム(IV)(V2O3)、ハロゲン化
バナジル(V OX t)等;バナジウム(V)化合物
、例えば酸化バナジウム(V)(v2oi):バナジン
酸塩、例えば、種々の金属のオルトバナジン酸塩、メタ
バナジン酸塩またはピロバナジン酸塩、ハロゲン化バナ
ジル(VOXs)等二またはこれらの混合物が挙げられ
る。バナジン酸塩の金属種はリン酸塩で示したものと同
じものが挙げられる。これはバナジウムの酸化物と種々
の金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩等とを600℃以上
に焼成して作っても良い。この場合もアルカリ金属は溶
解性の故に余り好ましくないが、リン酸塩において説明
した適当な処理をして溶解性を制御すればこれらの使用
も差しつかえない。
またハロゲン化物、硫酸塩も同様である。マトリックス
材(例えば、ガラス状物質)を用いる場合もアルカリ金
属を用いてもよい。
網目修飾イオンとはリン化合物とバナジウム化合物との
焼成生成物が形成する網目構造を変性するため添加され
る金属イオン種を含む化合物を意味し、具体的には種々
の金属イオン種、例えばアルカリ金属イオン、アルカリ
土類金属イオン、その他の典型元素の金属イオンおよび
遷移金属イオンが挙げられる。好ましい網目修飾イオン
の例としてはリン酸の金属塩に記載されろものが挙げら
れる。網目修飾イオン源(c)は上記金属種の酸化物、
水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、有機酸塩、ケイ酸塩、ホウ
酸塩、硫酸塩あるいは塩化物等が例示され、最ら好まし
くは酸化物、水酸化物、炭酸塩である。上記金属イオン
種の中でアルカリ金属を用いた場合、あるいは上記イオ
ン源として硫酸塩または塩化物を用いた場合にはこれら
の化合物が水に溶解し過ぎる傾向にあり、塗料等に使用
した場合に塗膜性能を逆に悪用させることがある。この
ような場合でも、前述のごとく適当な措置、例えばマト
リックス材(例えば、ガラス状物質)の使用あるいは粒
子のコーティング等を行って水への溶解性を抑制すれば
よい。
網目修飾イオン源(c)の中で酸化マンガン(MnOx
:  1.5<x≦2,0)は特殊な作用を示す。酸化
マ゛パノ′ンは酸化作用があり、バナジン酸イオンの低
級化による酸化力の低下を抑制する。
本発明で用いるガラス状物質(d)とはケイ酸塩ガラス
、ホウ酸塩ガラス等のマトリックスを形成するガラスの
みならず、この中に種々の金属元素、例えば網目修飾イ
オンを含むものを意味する。これに該当するガラス状物
質は、シナ力(石英)ガラス:ケイ酸塩ガラス、例えば
ソーダ石灰ケイ酸塩ガラス(NazO−CaO−S i
Oを系)、鉛−ケイ酸塩ガラス(NazOP bOS 
to を系)、アルミノケイ酸ガラス(A122Oa 
 CaOS iot系)、ホウケイ酸塩ガラス(Na2
O−B2O3、M3O3−5iOt系)、鉛ホウ酸塩ガ
ラス(PbO−B2O3、M3O3系、通称ハンダガラ
ス)、アルミノ−ポウリン酸塩ガラス(BtusA(h
o、 Pros系)、アルミノ−ホウ酸塩ガラス(B 
a OA Q t 03  B ! 03系)、アルミ
ノ−リン酸塩ガラス(PyO5Al22O+  ZnO
系)等が挙げられる。好ましいガラス状物質力例として
は、ソーダ石灰系(Cガラス)、例えば日本ガラス繊維
製ガラスフレーク(CCF−150>:アルミノケイ酸
塩ガラス(Eガラス)、例えば日本ガラス繊維製ガラス
フレーク(CEP−150);ホウケイ酸塩ガラス、例
えばコーニング社製のパイレックスが挙げられる。ガラ
ス状物質の微粉末の1gを水100−に分散・懸濁した
時の液の導電率が500μS/am以下のものが好適で
ある。500μS/cI11を越えると防錆能が低下す
る。
リン化合物(a)およびバナジウム化合物(b)、更に
必要に応じ網目修飾イオン源(c)、ガラス状物質(d
)からなる混合物を焼成して、冷却後粉砕することによ
り本発明の防錆顔料が得られる。ガラス状物質を必要と
するケースは、(aXbXc)のいずれかがアルカリ金
属を含む場合である。(aXb)(c)がすべてアルカ
リ金属の時は(d)は必須である。
また(a)、(b)に金属を含まず、さらに(c)も合
資されていない時その焼成物は溶解度が大きいので((
b)は必須である混合物中には必要に応じて他の無機物
質、例えばガラス状物質を除くマトリックス材等を混合
してもよい。焼成は上記成分からなる混合物の焼成生成
物の溶融温度(70以上の温度、具体的には、800℃
以上、好ましくは1000℃以上、さらに好ましくは上
記T、とガラス状物質(d)の溶融温度の高い方の温度
以上で行われる。この温度以下であると、反応が不十分
となり、各成分が単に混合された状態で残る。
リン化合物(a)とバナジウム化合物(b)の配合量は
Pgos/V2Osのモル比に燥算にして0.3〜+0
0、好ましくは1〜20である。網目修飾イオン源(c
)の添加量は本発明の防錆顔料の全ての金属陽イオン(
M)の量を、Mがとる酸化物の形(MOlM t O3
、M2O3、M3O4、MO2またはM2O3、M3O
)の形で表わして、■2O3、M3O.とP2O3、M
3O.のモル数の和の2.0〜3.5倍、好ましくは2
.5〜3.5倍となるように添加する。Mがとる酸化物
の形はMが1価金属の場合はM2OlMが2価金属の場
合はMO。
Mh<31i1[i金属の場合はM2O3、M3O1、
さらにMが2価、3価の混合原子価(例えばMnは焼成
した条件で2価、3価針とりやすい)ものはM2O3、
M3O.、Mが4価の場合はMOtで代表して表すこと
とする。(c)を含まず(aXb)中に金属イオンが含
まれている場合もこの原則に従うものとする。なお、バ
ナジン酸イオンの低級化を避けるために酸化マンガンを
添加する場合には、V2Osに換算して1モルにつき酸
化マンガンを0.1モル以上添加する。0.1モル以下
であるとバナジウムの低級化を阻止できない。この場合
、焼成温度は700〜1400℃が好ましい。700℃
未満では酸化マンガンからの酸素の発生がおこらず、1
400℃を越えるとバナジウムの低級化を抑制すること
はできない。ガラス状物質(d)はリン化合物(a)、
バナジウム化合物(b)および網目修飾イオン源(c)
の合計重量の2〜200倍、好ましくは5〜100倍の
量で配合するが、この量は生成する顔料のI)H溶出し
てくるリン酸イオンやバナジン酸イオンの濃度を左右す
るので、逆に、生成した顔料のこれらの特性値を測って
、実験的に決められる。上記範囲を越えると十分な防錆
性は得られない。なお、本明細書中における防錆の概念
は広く解され、一般的な錆を防止するのみならず、塗膜
のフクレ(ブリスター)等の防止を含むものと理解され
る。焼成時間は0.2〜10時間が通常であるが、目0
時間を越えても防錆顔料の物性には余り影響はない。焼
成される各成分は好ましくは100μm以下の粒子にし
て混合すると焼成効率が高くなる。従って、各成分を予
め粉砕してから混合してもよいし、粗粒のまま混合して
から粉砕してもよい。この操作は水あるいは他の媒体で
湿らせた状態またはスラリーの状態で行っても良い。
本発明の防錆顔料は、冷却されてから常法により粉砕、
分級され、10μm以下の粒径、好ましくは2μm以下
の粒径をもつ粒子にされる。溶融状態からの冷却は、相
分離しない限り、徐冷、急冷のいずれでも良い。
上記防錆顔料は焼成することにより得られるが、各成分
、特にリン化合物(A)とバナジウム化合物(B)とを
選択すれば、単なる混合物あるいは圧下刃のもとで混合
した物であっても防錆顔料として有効である。また、リ
ン化合物(A)、バナジウム化合物(B)および網目修
飾イオン源(C)の場合、圧下刃のもとで混合したもの
がより有用である。
この混合物として用いる場合のリン化合物は水溶液中で
リン酸イオンを放出するものである。リン酸イオンは水
溶液中において単独で存在することが少なく、種々の形
態、例えば、縮合体として存在するが、このような場合
ら本発明i鰭の[リン酸イオンを放出するもの]に含ま
れるしのと理解される。そのようなものは前述のリン化
合物の中で非アルカリ金属のオルトリン酸塩、縮合リン
酸塩、リン酸のへテロ縮合体(例えば、リンモリブデン
酸塩)等が例示される。金属は、アルカリ土類、亜鉛、
マンガン、コバルトが好ましい。
これらのリン化合物は好ましくは水溶液中でpH7〜1
0、導電率(に)30μS/Cm〜3mS/cm、さら
に好ましくはにが50 B S/cm−1mS/cI1
1である。導電率は微粉末tgを水100m&に分散・
懸濁し、市販の導電率計を用いて測定した。
リン化合物はこの範囲内において最も防錆性が強く発揮
されるが、この範囲外のものでも適当な処理によりこの
範囲に入るようにすれば優れた防錆性を発揮する。この
ようなものの例としてはリン酸亜鉛処理スラッジ等があ
る。リン化合物はリン酸塩処理スラッジを用いてもよい
。リン酸処理スラッジとは、公知のリン酸亜鉛処理剤を
用いて鉄、錆鋼、亜鉛メツキ鋼等を化成処理した時に副
生ずるリン酸塩の沈澱をいう。
この聾様に用いるバナジウム化合物は上述のものの中で
水溶液中でバナジン酸イオンを生成するものであって、
非アルカリ金属のバナジン酸塩、バナジン酸塩の焼成縮
合物またはバナジン酸塩のへテロ縮合体等が好適である
。この場合、水溶液中には酸素が含まれていてもいなく
てらよい。水溶液中で生成されたバナジン酸イオンは溶
液のpH濃度、その他条件により種々の形態に変化する
その多くは縮合バナジン酸イオンまたはそれらの含水素
イオンとなる。本明細書中において、水溶液中で生成さ
れたバナジン酸イオンとはこのような縮合体等ら含むと
理解される。
上記バナジウム化合物は、通常酸化バナジウム(V)と
金属酸化物、金属水酸化物、金属炭酸塩、金属硝酸塩ま
たは金属有機酸塩とを焼成反応することにより得られる
。また、上記反応試薬を液相で反応して得てもよい。上
記バナジウム化合物以外に、同じ反応試薬の固相反応、
即ち、融点以下の温度で不均一反応したものを用いてら
よい。金属はアルカリ土類金属、亜鉛、マンガン、コバ
ルトが好ましい。好ましいバナジウム化合物(B)の例
は、5価のバナジウム化合物、例えば五酸化バナジウム
と、マンガン酸化物Mn0x(b,5<x≦2.0)例
えば二酸化マンガンとをy、Q5/MnOxのモル比(
b/l〜3)で、700℃以上に焼成して作ったしので
ある。このようにするとVが低級化しにくいうえに、v
043−の溶解性が小さくおさえられる。
バナジウム化合物は好ましくは水溶液中でpH7〜10
、導電率(に)30μs/am−1mS/cmである。
バナジウム化合物がこの範囲内において最も防錆性が強
く発揮される。この範囲を外れるものでも適当な処理に
よりこの範囲に入るようにすることもできる。
上記リン化合物およびバナジウム化合物中には少量の他
の成分、例えばチタン、ジルコニウム、ケイ酸イオン等
を含んでもよい。市販の試薬の中にはこれらを含んだも
のがあり、これらを使用してもよい。
上記リン化合物とバナジウム化合物とを混合することに
より本発明防錆顔料が得られる。リン化合物とバナジウ
ム化合物の配合量はP t Os/ V 2O6のモル
比で表わして0.3〜100の範囲内で、必要に応じて
適宜変更されてもよい。一般には溶解量の大きいものは
その配合量を少なく、溶解量の小さいものはその配合量
を多くするのが良L1゜リン化合物とバナジウム化合物
の組み合わU・方はリン化合物の導電率にp1配合量(
重量)をCp、バナジウム化合物の導電率をにV、配合
量をCvとしてにp〉にVとなる組み合わせ、またはC
p>Cvとなる組み合わせが好ましい。さらに好ましく
はにp〉にVかつCp>Cvとなる組み合わせである。
最も好ましい組み合わ仕の例は第2リン酸マグネシウム
又はリン酸カルシウム(b2)に対しでノ(ナジウム化
合物をn(金属酸化物)・(V2OS)の形にしたとき
、nM g O・V @ 06またはncao Φ■1
0sではI<n<2.5;ZnO・V2Osでは2<n
<3゜5 ;ncoo ・V *0 *またはncot
oa”V、O,では2<n<3.5 、 nMn*oa
 ’  V2O6、nMnto、l・V、O,またはn
Mn0 ・V2Osまたはn(MnO*)・v2O3、
M3O.では2<n<3であった。
上記混合の態様はまた水溶液中でリン酸イオンを放出す
るリン化合物(A)、水溶液中でバナジン酸イオンを生
成するバナジウム化合物(B )bよび網目修飾イオン
源(C)を混合すると、単なる混合物とは異なる乙のが
、特に高温等の処理条件を必要とせずに得られる。この
態様に用いるリン化合物(A)としては第ニリン酸カル
シウム、第三リン酸カルシウム、第ニリン酸マグネシウ
ムまたは第三リン酸マグネシウムが挙げられる。好適な
バナジウム化合物(b3)は酸化バナジウム(V)であ
る。
また、適する網目修飾イオン源(C)の例としては酸化
カルシウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウムまた
は水酸化マグネシウムが挙げられる。
この場合の混合は通常ハンマーミル、乳鉢、通常の摩砕
式粉砕機が挙げられる。このような場合、即ち衝撃力ま
たは剪断力のもとての反応をメカノケミカル反応と称す
ることもある。メカノケミカル反応物は必要に応じて1
00〜300℃、好ましくは150〜250℃の温度で
加熱してもよい。
以上の焼成法、又は混合法により生成した顔料の中から
顔料tgを水100m12に分散懸濁した時の懸濁液の
p)(が(顔料pHと称す)が7〜10であり、かつ顔
料から溶出したリン酸イオンの濃度をP(mM)、バナ
ジン酸イオンの濃度をV(zM)とした時、IogP、
 logV平而においてp、vが直線 logV=0.
169logP−0,398直線 logV=6.08
logP−6,55直線 logV−−1,26log
P+2.66直線 logV= I 、301 直線 logV=3.71logP−1,29直線 l
ogV=0.20 +logP+0.380直線 rR
V=0.463logP+0.477直線 logP=
−0,301 直線 logV=−1.699 直線 logP = 0 で囲まれた領域であるらのを選択する。この領域は第1
図に示された領域である。
亜鉛又は亜鉛合金材のうちで板材に対する防食塗料に応
用し、塗膜による耐食性を発揮さけるためには、上記領
域のうち、顔料p I−1が8.0〜9゜0でか−1−
1,301≦IogP≦−0,301かつ1.301≦
IogV≦0さらに好ましくは、−L046≦log 
P≦−0,301か−)−1,097≦logV≦0の
領域に、(p、v)が存在することである。
上記以外の範囲であれば、亜鉛系板材に適用した場合の
防錆性が低下する。しかし、亜鉛末ととらに使用し、例
えばジンクリッチ塗料に使用する場合は、本願で示した
領域以外でも使用し得る。
本願で示した領域内でかっIogP≧0.かつlogV
≧0の範囲は亜鉛末とともに使用しても、亜鉛系板材に
使用しても、優れた効果を発揮する領域である。アルミ
ニウムに対しても同様に考えられる。
顔料pHが7以下の時、本発明の範囲外であるが、この
特高pHの他の顔料等の添加物(体質顔料、着色顔料等
)を共存せしめる事により、顔料全体としてのpHを7
〜10にする事ができれば、この顔料も使用可能である
防錆顔料は通常塗料用の顔料として使用される。
粒径は、例えば10μm以下、好ましくは2μm以下が
好適である。従って、必要に応じて粉砕等の処理が施さ
れる。
本発明の防錆顔料は必要に応じて分散安定性向上のため
の処理を施してもよい。分散安定性処理は分散剤を顔料
表面に吸着処理する等の方法により行われる。
本発明の防食塗料は上記防錆剤の他にフィルム形成性樹
脂が主成分として配合される。フィルム形成性樹脂は従
来使用の如何なるものを用いてもよく、例えばマレイン
化部、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、尿
素樹脂、ブロックイソシアネート樹脂、メラミン樹脂、
マレイン化ポリブタジェン樹脂、ポリビニルブチラール
、ポリビニルアルコール、ケイ酸エステル、シリコーン
樹脂、ポリアクリル酸エステル、ウレタン変性エポキシ
樹脂、エポキシ変性フェノール樹脂、ポリエステル樹脂
、油変性アルキド樹脂、塩素樹脂、右曲樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等が例示される。
好ましい樹脂はエポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹
脂、エポキシ変性フェノール樹脂であっノこ。
本発明の防錆塗料には上記塗料の種々の形態に応じて、
溶剤、着色顔料、体質顔料、その他種々の添加剤(例え
ば垂れ防止剤、流れ調整剤、紫外線防止剤等)を含んで
もよい。溶剤は炭化水素類、ケトン類、エステル類、ア
ルコール類、水等が挙げられる。
本発明の防錆塗料は如何なる形態をとってもよく、例え
ば水性塗料、溶剤型塗料、粉体塗料、電着塗料、スプレ
ー塗料、刷毛塗り塗料、クリアー情ukgが単I76れ
る。
塗料は常法により塗装されて、樹脂ビヒクルの特性に従
って、常温乾燥もしくは焼付は硬化される。
本発明の防錆顔料組成物は、塗料全固形分1゜0部に対
して2O3、M3O.1〜50部が好ましい。より好ま
しくは0.5〜20部である。
本発明を適用する金属材は、亜鉛又は亜鉛合金、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金であり、亜鉛メツキ鋼板や
合金化亜鉛メツキ鋼板、亜鉛基合金(Zn−A(!、Z
n−Ni、Zn−5n等)のメツキ鋼板を含む。
本発明の塗料の防錆性を最大限に発揮さ口°るためには
、−1,046≦logP≦−0.301.1.097
≦log V≦Oの領域にある顔料を含んだ塗料を対象
金属面に直接接して(プライマーとして)使用する。こ
の時塗料全固形分(b00重ff1aB)に対する添加
量は1〜20部が好ましい。
本発明の防錆塗料が有効に作用する腐食条件は一般的に
は水あるいは酸素が存在する条件であり、腐食を促進す
ると考えられている他のイオン(例えば、塩素イオン)
等が存在してもよい。
(発明の作用および効果) 本発明の防錆塗料を施した場合、塗膜11に水、酸素が
浸透して塗膜中の防錆顔料からバナジン酸イオンとリン
酸イオンが適度に溶解する。
バナジン酸イオンは水と酸素の存在する腐食条件下で溶
液内レドックス・カップルを構成して責なレドックス電
位を示し、前記のオキシダイザ−機能を果たす。一方、
リン酸イオンは腐食条件下で難溶性の沈澱皮膜を形成し
、デポジション機能を有する。
この本発明に用いる防錆顔料は、上述のように防結機能
をリン酸イオンとバナジウムの可溶性イオンの両とによ
り生じさけ、クロム酸イオンと同等もしくは、それ以上
の防錆能を発揮する。本発明は無公害・低公害の金属材
の優れた防錆顔料を提供する。本発明により抑制される
腐食は腐食減量、塗膜キズ部からの腐食(塗膜剥離)、
孔食、折り曲げ等の加工部腐食あるいは塗膜フクレ(ブ
リスター)等である。
(実施例) 本発明を実施例により更に詳細に説明する。
参考例1 表−1に示したリン化合物(a)、バナジウム化合物(
b)を表−!に示すモル比になるようにとり、乳ばちで
30分混合した後ルツボに入れ電気炉内で表−1に示し
た加熱温度と時間で焼成した。次いで、ルツボ内の溶融
物を冷却速度100℃/分で冷却した。冷却された焼成
生成物は常法により粉砕分級し、10μm以下の微粉末
とした。なお、バナジウム化合物は一部は表に示した組
成で1200℃に焼成して作成した。
得られた微粉末の10g/Qの分散液(3%NaCQ含
有)を作成し、これl、、J r S  ll−432
1−種一般用亜鉛板を浸漬し、15日後の腐食減量を測
定し、同量のストロンチウムクロメートの腐食減量と比
較した。○はストロンチウムクロメートより優れている
ことを示し、△は同等であり、Xは劣っていることを示
す。
参考例■ 表−2に示したリン化合物(a)、バナジウム化合物(
b)および網目修飾イオン源(c)を表−2に示すモル
比になるようにとり、実施例1と同様に実験した。結果
を表−2に示す。
替4例il1 表−3に示したリン化合物(a)、バナジウム化合物(
b)およびガラス状物質(d)、更に必要に応じ網目修
飾イオン源(c)を表−3に示ずモル比になるようにと
り、実施例1と同様に製造し、腐食試験を行った。結果
を表−3に示す。
なお加熱温度はすべて1200℃で、2時間であった。
参考例■ 表−4に示したリン化合物(a)、バナジウム化合物(
b)表−4に示す重量比になるよう仲とり、実施例1と
同様に腐食試験を行った。結果を表4に示す。
さらに3%食塩水中に表−5に示したリン化合物(a)
とバナジウム化合物(b)、さらに網目修飾イオン源(
c)を表に示したモル比で配合し、混合した防錆顔料を
同様にして試験した。
実施例1〜4および比較例1〜4 本実施例は上記参考例の防錆剤を種々の塗料中に含有さ
せた塗料の防食性能を調べた例である。
水性エマルジョン塗料(日本ペイント社製水性ニッペワ
イド)、熱硬化性樹脂の例としてエポキシポリウレタン
樹脂、常温便化型エポキシ樹脂に各々防錆剤を添加し合
金化亜鉛メツキ銅板(新日本製鉄(株)製ンルバーアロ
イ)に塗装して、水性エマルジョン塗料では、5時間自
然乾燥後100℃で10分間過熱乾燥、エポキシポリウ
レタン樹脂では、190℃で2分1■焼付乾燥、常温硬
化エポキシ樹脂では10日間自然乾燥した。乾燥膜厚は
30μmであった。得られた塗装板にJISZ  23
71によるツルトスプレーテストを行なって剥離性を判
定した。また比較のためにリン酸イオン源またはバナジ
ン酸イオン源どちらかを有しないものを作製し同様の実
験を行なった。結果を表−6に示す。
カット部からの片側剥離幅 本発明の顔料を他の体質顔料で補ったものを剥離幅を1
として次のランク付けにより表示した。
× 基準値よりら悪い   1.2〈比△ 基鵡と同程
度     0,7〈比<1.20 基準より良好  
   0.2〈比<0.7実施例5〜9および比較例5
〜8 表−7に示した防錆顔料を用いて、塗料を作製し耐ツル
トスプレー性について試験した。本発明防錆顔料、体質
顔料および着色顔料を下記に示す配合比でポリエステル
系熱硬化型樹脂に加えて、総計100重量部にし塗料を
得た。
塗料配合は以下の通りであった。
成  分              重量部本発明防
錆顔料          5.0その他の顔料   
       21.0(タイピュア0R−91 T:O2 6原産業(株)製) 樹脂 ポリエステル樹脂(R−4304)  33.8メラミ
ン樹脂(MF’009)    9.3エポギシ樹脂(
E P 0150)      2 、6レベラーS(
日本ペイント(株)製)O22溶剤 イソプロピルアルコール     2.6セロソルブア
セテート     26.0亜鉛メツキ素材として 1、合金化亜鉛メツキ鋼板(シルバーアロイ、新註。
本製鉄(株)製) 2、リン酸亜鉛処理(日本ペイント(株)製グラノヂン
ZS9100)を施した溶融亜鉛メツキ鋼板を選び、上
記塗料を20μmの厚さで塗装し、190℃で1分間焼
付けた。得られた塗装板に鋭利なカッターナイフでクロ
スカットを入れツルトスプレー(JIS  Z  23
71)テストを行って剥離性を判定した。(400h) 剥離性評価は、素地に達するキズをナイフで入れたカッ
ト部からの片側ハクリ幅を測定し、基準サンプル(各々
の樹脂系でストロンチウムクロメートを防錆顔料として
全ソリッド分に対し5%(Wt)入れたもの)に対して
優れているものO1同等のもの△、劣っているものXの
3段階で評価した。
実施例■ *比較顔料I CaHPo、10−[−ルとVzOs1モルCa06モ
ルを1100℃X1時間焼成したものにM g Hた。
得られた塗膜に対して塩水噴霧試験を行い、カットから
のばくり幅を比較例として用いたストロンチウムクロメ
ート顔料含有の塗膜と比較した。
結果を表−8に示した。
表−8 本実施例は種々の亜鉛系メツキ鋼板に対する本発明の防
錆効果を示した。結果を表−9に示した。
PO4を重量比で!:lに加えた。
pi−1−6、[P]=11aM、[V]= 1.71
1Mであった。
**比較顔料2 MgHP O4:3Ht OとV2O3、M3O6、M
gOをP2O2:V * Os : M g O(7)
比が10:l:24となるように混合し、参考例■に示
したAの混合方法で混合した。
pi(=7.2 、 [P]=20iM、  [V]=
8.5xMであった。
実施例1O〜12および比較例9 本発明はカチオン型電着塗料に用いた例を示す。
日本ペイント(昧)製パワートップU−30系に塗料固
型分の2%(wt)になるように本発明の顔料を加えた
。顔料pHは7〜8のものを選択した。この電着塗料を
用いて、リン酸亜鉛処理(日本ペイント(株)製グラノ
ヂンDP5000)した電気亜鉛メツキ鋼板(亜鉛目付
量的409/m”)に対し30〜35μmの膜厚が得ら
れるように設定した。
得られたパネルを160℃で25分間焼付硬化し塗料A 日本ペイント(株)製、カラートタン用ブライマースー
パーラックDll”I”01プライマーの防結顔料(ク
ロム系)を本発明顔料におきかえたものを使用した。、
(膜厚7±2μm、190℃1分間焼付)トップコート
としてスーパーラックDfI”lご80を20μmに焼
付けた。
塗料B 日本ペイント(株)製コポンマスヂックブライマーに本
発明の防錆顔料を5%(wt)加えた。比較としてスト
ロンチウムクロメートを同噴加えた50μm(乾燥膜厚
)になるように塗装し、常温で10日間硬化さけた。
評価 テストパネルにクロスカットを入れ(鋭利なナイ
フで)ツルトスプレーテスト(JIS  Z2371)
を500h試験し比較塗料に比べて白サビ発生の少ない
ものを○、同等のものを△、劣っているものを×として
ランク付けを行なった。
アルミニウム仮にあっては剥離幅をし、らべた。
塗料C 日本ペイント(株)製アクリルーメラミン樹脂塗料5P
−0−80クリヤーに本願の顔料0.3%とパイレック
スガラスの微粉末2.7%を加えた。
比較として本願の顔料をストロンチウムクロメートにか
えたものを作成した。(膜厚40μm5140℃30分
間焼付け)
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のリン酸イオンとバナジン酸イオンとの
領域を図示した図である。 特許出願人日本ペイント株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水の存在する環境下でリン酸イオンを生成するリン
    酸イオン源、水および/または酸素の存在する環境下で
    バナジン酸イオンを生成するバナジン酸イオン源を、P
    _2O_5/V_2O_5のモル比に換算して、0.3
    〜100であるように含む防錆顔料であってA、顔料p
    Hが7〜10であり、かつ B、顔料から溶出したリン酸イオンの濃度をP(mM)
    、バナジン酸イオンの濃度をV(mM)とした時、(l
    ogP、logV)平面において、P、Vが直線log
    V=0.169logP−0.398直線logV=6
    .08logP−6.55直線logV=−1.26l
    ogP+2.66直線logV=1.301 直線logV=3.71logP−1.29直線log
    V=0.201logP+0.380直線logV=0
    .463logP+0.477直線logP=−0.3
    01 直線logV=−1.699 直線logP=0 で囲まれた領域にある防錆顔料とフィルム形成性樹脂を
    含有する亜鉛または亜鉛合金、アルミニウムまたはアル
    ミニウム合金用の防食塗料。 2、防錆顔料が a 五酸化リン、オルトリン酸、縮合リン酸、非アルカ
    リ金属リン酸塩、非アルカリ金属縮合リン酸塩の群から
    選ばれた、リン化合物(a)の単独または2種以上、 b 原子価が2、3、4、5の酸化バナジウム、または
    原子価が2、3の水酸化バナジウム、非アルカリ金属バ
    ナジン酸塩、非アルカリ金属縮合バナジン酸塩の群から
    選ばれたバナジウム化合物(b)の単独または2種以上
    を含む混合物において、リン化合物(a)とバナジウム
    化合物(b)の組合せ比が、P_2O_5/V_2O_
    5のモル比に換算して、1〜20であり、かつP_2O
    _5とV_2O_5のモル数の和に対して、リン化合物
    (a)とバナジウム化合物(b)に含まれる金属イオン
    (M)のモル数が、MO、M_2O_3、M_3O_4
    、MO_2の形で表して、2〜3.5であるように混合
    し、 さらにその混合物を、800℃以上の温度で焼成し、粉
    砕することにより得られる第1項記載の防食塗料。 3、防錆顔料が a 五酸化リン、オルトリン酸、縮合リン酸、非アルカ
    リ金属リン酸塩、非アルカリ金属縮合リン酸の群から選
    ばれた、リン化合物(a)の単独または2種以上、 b 五酸化バナジウム、または非アルカリ金属バナジン
    酸塩、非アルカリ金属縮合バナジン酸塩の群から選ばれ
    た、原子価が五価のバナジウム化合物(b)の単独また
    は2種以上、 c 非アルカリ金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸
    塩、有機酸塩、ケイ酸塩、ホウ酸塩の群から選ばれた、
    網目修飾イオン源(c)の単独または2種以上、とを含
    む混合物において、 リン化合物(a)とバナジウム化合物(b)との組合せ
    比が、P_2O_5/V_2O_5のモル比に換算して
    、1〜20であり、かつ、P_2O_5とV_2O_5
    のモル数の和に対して、リン化合物(a)とバナジウム
    化合物(b)と、網目修飾イオン源(c)に含まれる金
    属イオン(M)のモル数が、MO、M_2O_3、M_
    3O_4、MO_2の形で表して、2〜3.5であるよ
    うに混合し、さらに、その混合物を、800℃以上の温
    度で焼成し、粉砕することにより得られる第1項記載の
    防食塗料。 4、リン化合物(a)またはバナジウム化合物(b)ま
    たは網目修飾イオン源(c)の金属種が、アルカリ土類
    金属、亜鉛、マンガン、コバルトの群から選ばれた単独
    または2種以上である第2または3項記載の防食塗料。 5、防錆顔料が a 五酸化リン、オルトリン酸、縮合リン酸、アルカリ
    金属リン酸塩、アルカリ金属縮合リン酸塩の群から選ば
    れた、リン化合物(a)の単独または2種以上と b 五酸化バナジウム、またはアルカリ金属バナジン酸
    塩、アルカリ金属縮合バナジン酸塩の群から選ばれた、
    原子価が5価のバナジウム化合物(b)の単独または2
    種以上、 d ガラス状物質(d) を含有する混合物において、 リン化合物(a)とバナジウム化合物(b)との組合せ
    比が、P_2O_5/V_2O_5のモル比に換算して
    1〜20になるように混合し、かつ、P_2O_5とV
    _2O_5のモル数の和に対して、リン化合物(a)と
    バナジウム化合物(b)に含まれる金属イオン(M)の
    モル数が、M_2Oの形で表して、2〜3.5であり、
    さらに、ガラス状物質が、リン化合物(a)とバナジウ
    ム化合物(b)の合計重量の2〜200の量で配合し、
    さらにその混合物を、800℃以上の温度で溶融し、粉
    砕することにより得られる第1項記載の防食塗料。 6、a 五酸化リン、オルトリン酸、縮合リン酸、アル
    カリ金属リン酸塩、アルカリ金属縮合リン酸の群から選
    ばれた、リン化合物(a)の単独または2種以上と b 五酸化バナジウム、またはアルカリ金属バナジン酸
    塩、アルカリ金属縮合バナジン酸塩の群から選ばれた、
    5価のバナジウム化合物(b)の単独または2種以上、 c アルカリ金属の、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸
    塩、有機酸塩、ケイ酸塩、ホウ酸塩の群から選ばれた、
    網目修飾イオン源(c)の単独または2種以上、 d ガラス状物質(d) を含有する混合物をリン化合物(a)とバナジウム化合
    物(b)との組合せ比が、P_2O_5/V_2O_5
    のモル比に換算して1〜20になるように混合し、かつ
    、P_2O_5とV_2O_5のモル数の和に対して、
    リン化合物(a)とバナジウム化合物(b)と、網目修
    飾イオン源(c)に含まれる金属イオン(M)のモル数
    が、M_2Oの形で表して、2〜3.5であり、さらに
    、ガラス状物質が、リン化合物(a)とバナジウム化合
    物(b)および網目修飾イオン源(c)の合計重量の2
    〜200の量で配合し、さらにその混合物を、800℃
    以上の温度で溶融、粉砕することにより得られる第1項
    記載の防食塗料。 7、リン化合物(a)と、5価のバナジウム化合物(b
    )に、アルカリ金属を含まない事を特徴とする、第6項
    記載の防食塗料。 8、防錆顔料が a 非アルカリ金属リン酸塩、非アルカリ金属縮合リン
    酸塩のうち、pHが7〜10であり、かつ導電率が、3
    0μS/cm〜3mS/cmであるリン化合物(A)の
    単独または2種以上、 b 非アルカリ金属バナジン酸塩、非アルカリ金属縮合
    バナジン酸塩のうち、pHが7〜10であり、かつ導電
    率が、30μS/cm〜2mS/cmであるバナジウム
    化合物(B)の単独または2種以上、との混合により得
    られる第1項記載の防食塗料。 9、リン化合物(A)とバナジウム化合物(B)の金属
    がアルカリ土類金属、亜鉛、マンガン、コバルトである
    第8項記載の防食塗料。 10、防錆顔料が、 非アルカリ金属リン酸塩、非アルカリ金属縮合リン酸塩
    の群から選ばれた、リン化合物(A)の単独または2種
    以上と、 五酸化バナジウム、原子価が5価の非アルカリ金属バナ
    ジン酸塩の群から選ばれた、バナジウム化合物(B)の
    単独または2種以上と、 非アルカリ金属の、酸化物、水酸化物の群から選ばれた
    、網目修飾イオン源(C)の単独または2種以上を、混
    合することにより得られる第1項記載の防食塗料。 11、リン化合物(A)、またはバナジウム化合物(B
    )、または網目修飾イオン源(C)の金属が、アルカリ
    土類金属、亜鉛である第10項記載の防食塗料。
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