JPH0292846A - フォトクロミック性合せガラス用中間膜 - Google Patents

フォトクロミック性合せガラス用中間膜

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JPH0292846A
JPH0292846A JP24318088A JP24318088A JPH0292846A JP H0292846 A JPH0292846 A JP H0292846A JP 24318088 A JP24318088 A JP 24318088A JP 24318088 A JP24318088 A JP 24318088A JP H0292846 A JPH0292846 A JP H0292846A
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JP
Japan
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photochromic
weight
stabilizer
synthetic resin
interlayer film
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JP24318088A
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English (en)
Inventor
Masahisa Ishikawa
雅久 石川
Michinori Tsukamoto
美智徳 塚本
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Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ガラス板の間に積層される合成樹脂製中間
膜に関し、より詳細には、太陽光などの光線の照射強度
に応じて発色または消色することにより透光度を変化さ
せて入射光量を自動的に調節することができるフォトク
ロミック性合せガラス用中間膜に関する。
〔従来の技術〕
ガラスに、太陽光などの光線の照射強度に応じて自らの
透光度を変化させてガラスの入射光量を調節する、いわ
ゆるフォトクロミック性ガラスには、ハロゲン化金属な
どの光感応性無機化合物をガラス生地に配合させた配合
ガラスがある。しかしながら、この配合ガラスを製造す
るには特殊なガラス配合または加工技術を要するために
製造コストが高い。
これに対して、光感応性無機化合物により調光性を付与
した合成樹脂中間膜を2枚のガラスで挾んだフォトクロ
ミック性合せガラスが提案されている(実開昭50−1
560号公報、米国、特許第3236651号明細書)
しかしながら、光感応物質として無機化合物を用いた前
述のように提案されたフォトクロミック性合せガラスで
は、高濃度の無機光感応剤を用いる必要があるために、
中間膜とガラスとの接着性が悪くなり、ガラスから中間
膜が剥離する恐れがあり、また、中間膜の樹脂と無機光
感応剤とが反応して中間膜が変色するなどの問題がある
一方、無機光感応剤に対して、光感応性を有する数多く
の有機物質が報告され、これらをバインダーポリマーに
溶解もしくは分散したフォトクロミックフィルムや、光
感応性有機物質をポリマーの主鎖もしくは側鎖に化学結
合したフィルム(フォトクロミック性プラスチックフィ
ルム)が記載されている(市村国宏著「工業材料」、第
31巻、第9号、P27〜31)。しかしながら、これ
らの光感応性有機物質がフォトクロミック性プラスチッ
クフィルムとして商業的に利用されている例は殆どない
。これは、樹脂の変質による変色の問題があるために、
実用化までに至っていないからである。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は上述の背景に基づきなされたものであり、そ
の目的とするところは、従来のフォトクロミック性合わ
せガラス用中間膜の諸問題を解消して、中間膜のガラス
への接着性が損なわれず、かつ十分なフォトクロミック
性能を有すると共に、樹脂との反応もしくは光感応剤の
変質による変色のないフォトクロミック性合せガラス用
中間膜を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上述の課題を解決すべく種々の試験研究
を行った結果、特定量の有機光感応剤、安定剤、および
合成樹脂(例えば、ポリビニルブチラール)よりなるフ
ォトクロミック層を、可塑化合成樹脂(例えば、可塑化
ポリビニルブチラール樹脂)よりなるシートの面に形成
した積層膜が、この発明の目的達成に有効であるとの知
見を得、この発明を完成するに至った。
すなわち、この発明のフォトクロミック性合せガラス用
中間膜は、可塑化合成樹脂よりなるシートの少なくとも
片面に、このシートを構成する合成樹脂と同種の合成樹
脂と、有機光感応剤と、安定剤と、よりなるフォトクロ
ミック層が形成されている積層膜であって、フォトクロ
ミック層は、有機光感応剤を5〜40重量%、安定剤を
20〜60重量%含有し、有機光感応剤と安定剤との合
計が70重1%未満であることを特徴とするものである
この発明の好ましい態様において、有機光感応剤として
、下記一般式(1)で表されるスピロピラン系化合物、
前記化合物の二重化スピロピラン系化合物および下記一
般式(2)で表わされるスチルピン系化合物からなる群
から選ばれる少なくとの1種の化合物を用いることがで
きる。
〔式中、AはCまたはNを表し、BはOまたはSを表し
、Zは置換もしくは未置換の芳香族炭化水素基を表し、
R1、R2およびR3は各々異種または同種の水素また
は低級炭化水素基を表す〕〔式中、R4、R5は各々異
種または同種の水素または低級炭化水素基を表す〕 この発明の好ましい態様において、安定剤として、下記
一般式(3)で表されるヒンダードフェノール系化合物
および前記ヒンダードフェノール系化合物の三量化化合
物からなる群から選ばれる少くともIFfiの化合物を
用いることができる。
〔式中、R6は低級アルキル基を表す〕この発明の好ま
しい態様において、可塑化合成樹脂として、ブチラール
化度が60〜75モル%であり、かつ平均重合度が80
0〜3000であるポリビニルブチラール100重量部
当り20〜50重量部の可塑剤が配合された組成物を用
いることができる。
以下、この発明をより詳細に説明する。
可塑化合成樹脂 この発明において合成樹脂は、シートおよびフォトクロ
ミック層に用いられる。シートに用いられる可塑化合成
樹脂は、合成樹脂母材に可塑剤が配合された組成物であ
る。
また、フォトクロミック層には、シートを構成する合成
樹脂と同種の合成樹脂が用いられる。
好ましい合成樹脂は、合せガラス用の中間膜として用い
ることができるものであれば特に限定されない。この様
な樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール、その
他のポリビニルアルコール誘導体;エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、またはそのケン化物;アクリル系樹脂;ポ
リウレタン等がある。この発明のおいて、樹脂の種類、
特性などは、所望の性能、用途などに応じて適宜選択す
ることができる。より好ましい樹脂として、ポリビニル
ブチラール、その他のポリビニルアルコール誘導体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体などがあり、これらの内で
もガラスとの接着強度、これを用いた合わせガラスの耐
衝撃性の点からポリビニルブチラールが最も好ましい。
ポリビニルブチラールを用いる場合、ポリビニルブチラ
ールは、ブチラール化度が60〜75モル%であり、か
つ平均重合度が800〜3000であることが望ましい
この発明の好ましい態様において、可塑化合成樹脂とし
て可塑化ポリビニルブチラールを用いることができ、こ
の可塑化ポリビニルブチラールは、好ましくは、ポリビ
ニルブチラール100重量部に対し可塑剤15〜60重
量部、好ましくは20〜50重量部を含有するものがよ
い。
母材樹脂に添加配合される可塑剤としては、ジエチルフ
タレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、ブチル
ベンジルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフ
タレート、ジエチルフタレート、ジイソデシルフタレー
トなどのフタル酸エステル、トリクレジルホスフェート
などのリン酸エステル、ジオクチルアジペート、ジオク
チルアジペート、ジオクチルセバケートなどの脂肪族二
塩基酸エステル、トリエチレングリコール・ジ(2−エ
チルブチレート)、テトラエチレングリコール・ジヘキ
サノールなどのポリエーテルエステル、エポキシ化大豆
油、エポキシステアリン酸アルキルなどのエポキシ系な
ど、またはこれらの混合物がある。
この可塑化合成樹脂は、上記の可塑剤以外に、その目的
に応じて種々の樹脂添加剤が添加配合されたものも包含
する。例えば、滑剤、熱安定剤、帯電防止剤、酸化防止
剤、耐候安定剤などがある。
有機光感応剤 この発明で用いられる有機光感応剤は、前述の一般式(
1)で表されるスピロピラン系化合物、その三量化スピ
ロピラン系化合物および、上述の一般式(2)で表され
るスチルピン系化合物からなる群から選ばれる少なくと
も1種の化合物である。
この一般式(1)中、Aは炭素(C)または窒素(N)
を表し、Bは酸素(0)またはイオウ(S)を表す。
また、Zは置換もしくは未置換の芳香族炭化水素基、例
えば、O−フェニレン、m−フェニレン、1.2−ナフ
チレン、2.3−ナフチレン、1゜2−フエナンチレン
、9.10−フェナンチレン、アンチレンなどの置換の
もの、およびこれらの未置換のものを表す。なお、芳香
族環に置換される置換基としては、ニトロ基、アルキル
置換アミノ基、アミノ基などがある。
さらに、R1、R2およびR3は各々異扛または置皿の
水素または、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、5ec−ブチル、t−ブチルなどの
低級炭化水素基を表す。
具体的にこの発明で用いられる有機光感応剤であるスピ
ロピラン系化合物例を構造式で下記に示す。なお、この
発明において、これらは例示であり、決して発明の範囲
を限定するものではない。
NO2 この発明で用いることができるスピロピラン系化合物の
二世化化合物は、2個の前記のスピロピラン系化合物を
直接に、または炭素数1〜4のアルキレン基を介して結
合して三量化したものである。
具体的にこの発明で用いられる有機光感応剤である二重
化スピロピラン系化合物例を構造式で下記に示す。なお
、この発明において、これらは例示であり、決して発明
の範囲を限定するものではない。
一般式(2)中、R4、R5は各々異鍾または同種の水
素または、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、5ec−ブチル、t−ブチルなどの低
級炭化水素基を表す。具体的にこの発明で用いられる有
機光感応剤であるスチルピン系化合物例を構造式で下記
に示す。
上記に示した例は、この発明で用いられる光感応剤の例
示であり、これら以外に柾々の例がある。
フォトクロミック層の有機光感応剤の含有割合は、フォ
トクロミック層を構成する組成物に対して、5〜40重
量%である。これは、5重量%未満ではフォトクロミッ
ク効果か低下し、40重全%を超えると安定剤の含有割
合が30重量%未満に制約され、フォトクロミック層の
安定性が低下するからである。
安定剤 この発明で用いられる安定剤は、用いられる有機光感応
剤自体の劣化や合成樹脂との反応による変質を防止する
役割を果たすのものである。
この発明において好ましい態様の安定剤は、前述の一般
式(3)で表されるヒンダードフェノール系化合物およ
び前記ヒンダードフェノール系化合物のユニ化化合物か
らなる群から選ばれる少くとも1種の化合物である、 式(3)中、R6はメチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチル、5ec−ブチル、t−ブチル
などの低級アルキル基を表す。
具体的にこの発明で用いられる安定剤であるヒンダード
フェノール系化合物および前記ヒンダードフェノール系
化合物の二重化化合物例を構造式で下記に示す。なお、
この発明において、これらは例示であり、決して発明の
範囲を限定するものではない。
フォトクロミック層の安定剤の含有割合は、フォトクロ
ミック層を構成する組成物に対して、20〜60重量%
である。これは、20重1%未満では安定化効果が低下
し、60重置火を超えるとガラスとの接着性が低下する
からである。
フォトクロミック層の組成において、前記の有機光感応
剤と安定剤との合計は、この発明において、70重量%
未満である。これは、70重量%を超えると、フォトク
ロミック層とガラスとの接着性が不十分となるからであ
る。
中間膜 この発明のフォトクロミック性合せガラス用中間膜は、
可塑化合成樹脂よりなるシートを基体シートとし、この
基体シートの少なくとも片面に基体シートを構成する樹
脂と同種の合成樹脂と有機光感応剤と安定剤とよりなる
フォトクロミック層が形成されている積層膜である。
上記構成のフォトクロミック性合せガラス用中間膜は、
次の様な種々の手段を用いて、基体シートの面にフォト
クロミック層を形成することにより製造することができ
る。
すなわち、前記の有機光感応剤、安定剤および合成樹脂
を所定量含有する組成物をフォトクロミック層の層形成
剤とし、この層形成剤を基体シートの面に塗布又は印刷
する塗布・印刷法、層形成剤よりなるフィルムを調製し
、このフィルムを基体シートの面に熱接着などの手段を
用いて積層する接着積層性等任意の方法、さらには、基
体シート用可塑化合成樹脂と層形成剤とを別々に、2台
の型押出機からシート又はフィルム状に押出しながら両
者を積層する共押出し法を採用することもできる。
この発明のフォトクロミック性合せガラス用中間膜の厚
さは、200〜1000μmとするのが一般的であるが
、必要に応じて適宜変更することができる。そして、そ
の厚さは中間膜全体に亘って均一であるのが望ましく、
また表面には均一な凹凸のしほが設けられているのが、
ガラスとの圧着時の空気除去が良好であり好ましい。
この発明に係る合せガラス用中間膜のフォトクロミック
層の厚さは、1〜40μm1好ましくは1〜30μmと
するのがよい。1μm未満であると、フォトクロミック
効果が不十分な場合であり、フォトクロミック効果を付
与するには30〜40μmで十分であるからである。ま
た、フォトクロミック層を塗布・印刷法で設ける場合、
厚さ30μmを超える層を設けると、中間膜表面の表面
粗度(均一な凹凸のしぼ)を阻害し、40μmを超える
とこの傾向が一層顕著になるからである。
この発明のフォトクロミック性合せガラス用中間膜を塗
布・印刷法で製造するには、先ず前記可塑化合成樹脂よ
りなる基体シートを調製する。
この基体シートは、前記可塑化合成樹脂を製膜用原料と
し、常法、例えば型押出し法、カレンダーロール法など
により調製することができ、このシートはロール巻きの
まま又は適宜の寸法に切裁してフォトクロミ・ツク層の
形成に供する。
次に、この基体シートの面にフォトクロミック層を形成
するための、フォトクロミック層を構成する前記組成物
を含有する溶液(以下、「塗布液」という。)を調製す
る。塗布液の調製に適する溶剤としては、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、シクロヘキサノールなどのア
ルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノンなどのケトン類、若しくはこれらの混合物を用
いることができる。
上記塗布液を用いて基体シートの面にフォトクロミック
層を形成するには、塗布液を基体シートの面に、グラビ
アコータ、ロールコータ、又はキスコータなどの通常用
いられるコータで塗布し、次いで塗布液の溶剤分を揮散
乾燥させるが、基体シートの面に塗布液をグラビア印刷
法、スクリーン印刷法、又はシルク印刷法などで直接印
刷し、溶剤分を揮散乾燥させればよい。また、直接印刷
法によらず、転写印刷法によってフォトクロミック層を
形成させることもでき、この場合には転写紙のベースシ
ートの上にフォトクロミック層を形成させた転写紙を調
製し、この転写紙のフォトクロミック層を基体シートの
面に、圧力及び/又は熱を加えて転写する方法を採用す
ればよい。
上述の塗布・印刷法による場合は、基体シートの表面粗
度(均一な凹凸のしぼ)を阻害しないよう、フォトクロ
ミック層の厚さは40μm以下、好ましくは30μm以
下とするのがよく、基体シートの表面粗度も通常よりも
やや大きくしておくのがよい。
この発明のフォトクロミック性合せガラス用中間腔は、
基体シーの片面もしくは両面にフォトクロミック層が形
成された積層膜であるが、これらの面の全域にフォトク
ロミック層が形成されたものに限定されず、これらの面
の一部にフォトクロミック層が形成されたものを含む。
面の一部にフォトクロミック層が形成されたものとは、
基体シート面の一端縁に均一帯状に形成されたもの、方
より他方に向って次第にフォトクロミック効果が変化す
るように、フォトクロミック層に厚さ勾配をつけて帯状
に形成されたものなどをいう。
〔作 用〕
上記の構成からなるこの発明では、フォトクロミック層
の有機光感応剤が、太陽光などの光線の照射強度に応じ
て発色または消色することにより透光度を変化させてガ
ラスの入射光量を変化させる。この有機光感応剤が配合
された合成樹脂からなるフォトクロミック層では、有機
光感応剤の光感応性が優れているため添加量が少量です
むうえ、有機光感応剤と合成樹脂との相溶性が優れてい
るために、ガラスとの接着性が良好に維持できる。
更に、フォトクロミック層には安定剤が配合されている
ために、用いられる有機光感応剤を自体の劣化や合成樹
脂との反応による変質を防止することができる。
また、フォトクロミック層には、シートを同種の合成樹
脂が配合されているので、フォトクロミック層とシート
との密着性をおよびフォトクロミック層とガラスとの接
着性を良好なレベルに維持させることができる。
〔実施例〕
以下に、この発明を実施例および比較例に基づき具体的
に説明するが、この発明はその要旨を越えない限り以下
の実施例に限定されるものではない。
実施例1 コート液の調製 ポリビニルブチラール(平均重合度1600)、第1表
に示す所定量の有機光感応剤Ia、および安定剤IXa
を溶剤(シクロヘキサノン)で溶かしたコートMを調製
した。なお、IaおよびIXaの記号は前記光感応剤お
よび安定剤の構造式に対応する。得られたコート液の溶
剤成分を除く固形成分中の光感応側濃度は5重−%、安
定剤濃度は20重量%であった。
中間膜の調製 ポリビニルブチラール(数平均分子ffi 10万、重
量平均分子量30万)100重量部とジ−nヘキシル・
アジペート40重量部とを添加し、バンバリーミキサ−
で60℃、20分間混合した。
得られた混合物を型押出機にて150〜230℃条件下
で製膜した。得られたシートは0.71±0.03n+
+nであった。
得られたシート面に、グラビアコータを用いてコート液
を塗布し、80℃のオーブンにて5分間加熱乾燥して溶
剤を除去し、フォトクロミック層を形成した。
塗膜であるフォトクロミック層の厚みは、10μmであ
った。
合せガラスを評価するために、先ず、得られた中間膜よ
り30X30cmの正方形の中間膜をサンプルとして取
出し、これを室温(25℃)相対湿度25%雰囲気下で
、0.3〜0.45重量%の含水率に調整した。この中
間膜を、2枚の厚さ3+o+aのガラスの間に挾み、プ
レス機械で130±5℃、13±0. 5kg/c−の
条件下で5分間加熱加圧して合せガラスのサンプルを調
製した。
(11)加熱後の変色 サンプルの合せガラスを100℃のオーブンにて7日間
加熱し、白色板上に乗せ、室内光にて膜の着色を観察し
た。その結果、着色がなかった。
(11i )外光曝露時透光度 合せガラスのサンプルを白色板に乗せ透明性を観察した
。サンプルを晴天の屋外光に1分間曝し、透光度40%
、50%および60%の着色ガラスと比較して評価した
。その結果40〜50%であった。なお、実用に供せら
れるには透光度が50%以下である。
(1ν)接着性 合せガラスのサンプルを一18±0.5℃に冷却し、ハ
ンマーで打ち付けてガラスを破砕し、ガラス破片につき
、中間膜から剥離露出した中間膜の露出面積率を測定し
た。
接着性評価用標準サンプルと上記ガラス破片との露出中
間膜面積率を比較して等絞付けをした。
なお、この等級は、完全にガラスが剥離した露出面積率
が100%であるO#から、露出面積率が50%である
5#、ガラスが全く剥離しない露出面積率が0%である
10#までであり、実用上は少なくとも2#以上必要で
ある。
その結果、等級は5であり、良好な接着性を示した。
(v)実施例2〜31 実施例1に記載の例において、第1表に示す光感応剤の
種類、安定剤の種類、濃度、および塗膜厚みとした他は
同例と同様にして中間膜を調製し、この中間膜を用いた
合せガラスの性能を評価した。
結果を第1表に示す。
なお、表中の光感応剤および安定剤の記号は、前記の光
感応剤および安定剤の構造式に対応する。
比較例1〜2 実施例1に記載の例において、有機光感応剤Iaを第1
表に示す濃度で用い、安定剤を用いなかった他は、同例
と同様に中間膜を調製し、合せガラスの性能を評価した
。なお、これらの例においては、加熱試験後、室内光の
下での着色が認められたので、外光曝露時透光度は光感
応剤による透光度の変化の有無のみを観察した。
結果を第1表に示す。この結果から判るように、製膜後
に中間膜に着色があり、黄色への変色が起った。
比較例3 実施例1に記載の例において、有機光感応剤Iaの濃度
および塗膜厚みを第1表に示すようにした他は、同例と
同様に中間膜を調製し、合せガラスの性能を評価した。
結果を第1表に示す。この結果から判るように、光感応
性が不充分であった。
比較例4 実施例1に記載の例において、安定剤IXaの濃度およ
び塗膜厚みを第1表に示すようにした他は、同例と同様
にして中間膜を調製し、合せガラスの性能を評価した。
結果を第1表に示す。この結果から判るように、安定化
効果が不十分で中間膜に着色があり、黄色への変色が起
った。
比較例5〜6 実施例1に記載の例において、有機光感応剤Ia(比較
例5)および安定剤IXa(比較例6)の濃度および塗
膜厚みを、それぞれ第1表に示すようにした他は、同例
と同様にして中間膜を調製し、合せガラスの性能を評価
した。
結果を第1表に示す。これらの結果から判るように、ガ
ラスと中間膜との接着性が不十分であった。
〔発明の効果〕
本発明は、次のような特別に顕著な効果を奏し、その産
業上の利用価値は極めて大である。
(1)本発明に係るフォトクロミック性合せガラス様中
間膜には特定のフォトクロミック層が形成されており、
このフォトクロミック層は、特定の有機光感応剤、安定
剤および合成樹脂を特定量含有するので、ガラスとの接
着性が良好であり、発色時には適度の透光度を発揮し、
かつ熱・太陽光などに対する耐候安定性が優れている。
(2)本発明に係る合せガラス用中間膜を用いれば、特
種配合ガラス特殊表面加工技術を必要とせず、通常の合
せガラス製造工程に従ってフォトクロミック性合せガラ
スを製造することができる。
(3)本発明に係る合せガラス用中間膜を用いて製造し
たフォトクロミック性合せガラスは、耐久性に優れ長期
間に亘って安定したフォトクロミック性を発揮する。
(4)本発明に係る合せガラス用中間膜を用いて製造し
たフォトクロミック性合せガラスを、自動軍用窓ガラス
に用いた場合には、優れた防眩効果を発揮するとともに
車内温度の上昇を抑制する。
(5)本発明に係る合せガラス用中間膜を用いて製造し
たフォトクロミック性合せガラスを、建築物用窓ガラス
に用いた場合には、優れたファツション性を付与すると
ともにに室内温度の上昇を抑制し、冷房負荷を軽減でき
る。
出願人代理人  佐  藤  −雄 事件の表示 発明の名称 手  続  補  正  書 昭和63年特許願第243180号 フォトクロミック性合せガラス用中間膜3 補正をする
者 事件との関係    特許出願人 (604)  三菱モンサン]・化成株式会社補正によ
り する請求項の数 8 補正の内容 (1)  明細書第11頁第8行目〜第9行目に、「ジ
オチルフラレート」とあるのを、 「ジオクチルフタレート」と補正する。
(2)  明細書第22頁第6行目に、「1種の化合物
である、」とあるのを、「1種の化合物である。」と補
正する。
(3)  明細書第27頁第7行目に、「揮散乾燥させ
るが、基体」とあるのを、「揮散乾燥させるか、基体」
と補正する。
(4)  明細書第28頁第4行目に、「基体シーの片
面」とあるのを、 「基体シートの片面」と補正する。
り5)  明細書第30頁第9行目〜第10行目に、「
ポリビニルブチラール(数平均分子量10万、重量平均
分子ff130万)」とあるのを、「ポリビニルブチラ
ール(平均重合度2100)Jと補正する。
(6)  明細書第37頁第4行目〜第5行目に、「フ
ォトクロミック性合せガラス様中間膜」とあるのを、 「フォトクロミック性合せガラス用中間膜」と補正する
(7)  明細書第37頁第12行目に、「特種配合ガ
ラス特殊表面加工技術を」とあるのを、 「特殊配合ガラスや特殊表面加工技術を」と補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、可塑化合成樹脂よりなるシートの少なくとも片面に
    、該シートを構成する合成樹脂と同種の合成樹脂と有機
    光感応剤と安定剤とよりなるフォトクロミック層が形成
    されている積層膜であって、フォトクロミック層は、該
    有機光感応剤を5〜40重量%、該安定剤を20〜60
    重量%含有し、該有機光感応剤と該安定剤との合計が7
    0重量%未満であることを特徴とするフォトクロミック
    性合せガラス用中間膜。 2、有機光感応剤が、下記一般式(1)で表されるスピ
    ロピラン系化合物、前記化合物の二量化スピロピラン系
    化合物および下記一般式(2)で表わされるスチルピン
    系化合物からなる群から選ばれる少なくとの1種の化合
    物である、請求項▲数式、化学式、表等があります▼・
    ・・(1) 〔式中、AはCまたはNを表し、BはOまたはSを表し
    、Zは置換もしくは未置換の芳香族炭化水素基を表し、
    R^1、R^2およびR^3は各々異種または同種の水
    素または低級炭化水素基を表す〕▲数式、化学式、表等
    があります▼・・・(2) 〔式中、R^4、R^5は各々異種または同種の水素ま
    たは低級炭化水素基を表す〕 3、安定剤が、下記一般式(3)で表されるヒンダード
    フェノール系化合物および前記ヒンダードフェノール系
    化合物の二量化化合物からなる群から選ばれる少くとも
    1種の化合物である、請求項1記載のフォトクロミック
    性合せガラス用中間膜。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(3) 〔式中、R^6は低級アルキル基を表す〕 4、フォトクロミック層の厚みが、1〜30μmの範囲
    である、請求項1、2または3記載のフォトクロミック
    性合せガラス用中間膜。 5、可塑化合成樹脂が、ブチラール化度が60〜75モ
    ル%でありかつ平均重合度が800〜3000であるポ
    リビニルブチラール100重量部当り20〜50重量部
    の可塑剤が配合された可塑化ポリビニルブチラールであ
    る請求項1、2、3または4記載のフォトクロミック性
    合せガラス用中間膜。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04202031A (ja) * 1990-11-29 1992-07-22 Sekisui Chem Co Ltd 合わせガラス用中間膜
JP2012508131A (ja) * 2008-11-14 2012-04-05 エルジー・ケム・リミテッド 積層体
JP2013001787A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Sekisui Chem Co Ltd 電解質膜、合わせガラス用中間膜及び調光体
JP2014506203A (ja) * 2010-12-17 2014-03-13 パラヴィ タタパディ, グラレイザー(glaraser)

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