JPH0292729A - 4輪駆動車の動力分配装置 - Google Patents

4輪駆動車の動力分配装置

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JPH0292729A
JPH0292729A JP24297588A JP24297588A JPH0292729A JP H0292729 A JPH0292729 A JP H0292729A JP 24297588 A JP24297588 A JP 24297588A JP 24297588 A JP24297588 A JP 24297588A JP H0292729 A JPH0292729 A JP H0292729A
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JP
Japan
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clutch
wet
hydraulic multi
disc
shaft
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Application number
JP24297588A
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English (en)
Inventor
Toshio Kobayashi
利雄 小林
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to EP89307479A priority patent/EP0352994A1/en
Priority to DE68926685T priority patent/DE68926685T2/de
Priority to EP92203050A priority patent/EP0524707B1/en
Priority to EP92203036A priority patent/EP0524706B1/en
Priority to DE68924356T priority patent/DE68924356T2/de
Publication of JPH0292729A publication Critical patent/JPH0292729A/ja
Priority to US07/652,474 priority patent/US5148903A/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、前後輪へ動力分配する湿式油圧多板クラッチ
を備えた4輪駆動車の動力分配装置に関する。
【従来の技術】
このような4輪駆動車の動力分配装置として、特開昭6
1−155027号公報に記載のものが従来知られてい
る。これは、変速機出力軸から前後輪へ分岐して動力伝
達するトランスファ装置のケース内に前輪駆動用と後輪
駆動用との2つ湿式油圧多板クラッチを配置したもので
あり、その油圧制御に応じて連続的に任意の比率で前後
輪へ動力分配できるようになっている。ここでこれらの
湿式油圧多板クラッチは、その作動油がトランスファ装
置内の歯車や軸受類の潤滑油と共用されている。
【発明が解決しようとする課題】
このように湿式油圧多板クラッチはその作動油が歯車類
専用の潤滑油と共用されるため、4輪駆動走行状態で大
きく転舵してスベリ作用が発生する際に、適切な摩擦特
性が得られないため摩擦トルクが安定せずスティックス
リップを起こして振動騒音を発生する問題がある。 また、トランスファ装置が2つの湿式油圧多板クラッチ
を収容して長大化するので、その剛性低下を招いて駆動
系の振動や騒音を増大し、あるいは車室内スペースを減
少する不都合がある。 そこで本発明は、トランスファ側の装置構成がコンパク
トでありながら前後輪へのトルク分配を任意の比率に設
定可能とし、かつ湿式油圧多板クラッチがスベリ作用す
る際のスティックスリップの発生を未然に防止すると共
に、車両の操安性。 発進性能、旋回性能を最大限に発揮でき、ドライバの運
転の好みにも十分応じられるようにすることを目的とす
る。
【課題を解決するための手段】
この目的のため本発明は、2つの湿式油圧多板クラッチ
への作動油の圧力を走行状態に応じて変化させて前後輪
を動力分配可能に伝動構成する4輪駆動車において、上
記一方の湿式油圧多板クラッチはトランスファと一体式
の縦置きトランスアクスル端部の常時吻合式手動変速機
出力軸とこの出力軸に挿通して同芯配置したフロントド
ライブ軸との間に介設すると共に、トランスファ装置内
で手動変速機用潤滑油とは分離するように区画配置し、
上記他方の湿式油圧多板クラッチはプロペラシャフト以
後の独立差動装置内に区画配置して伝動軸の途中に介設
すると共に、上記両湿式油圧多板クラッチの制御系には
、一方の湿式油圧多板クラッチを介して前輪にのみ動力
伝達するFF走行と、他方の湿式油圧多板クラッチを介
して後輪にのみ動力伝達するFR走行と、両湿式油圧多
板クラッチを介して前後輪に動力伝達する4WD走行と
の各走行モードが選択可能なスイッチ群を設けたもので
ある。
【作   用】
このような手段では、各湿式油圧多板クラッチへの油圧
制御により前後輪へ所望の比率で動力分配される。ここ
で他方もしくは双方の湿式油圧多板クラッチは、所定の
組成を有する適切な作動油を使用することで所望の摩擦
特性が得られ、前後輪間の内部循環トルクの発生の際も
しくは、4輪駆動状態で大きく転舵する場合には、クラ
ッチプレートのスティックスリップを伴なわずに滑らか
にスベリ作用する。そしてスイッチ群の操作に応じた各
湿式油圧多板クラッチの制御によりり、FF、FR,前
後輪を動力分配可能な$l1vla4WDノ各走行モー
ドをドライバが選択可能となる。
【実 施 例】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して具体的に説明
する。 第2図は一実施例が適用されるFRベースのトランスフ
ァと一体式の縦置きトランスアクスルを備えた4輪駆動
車の動力伝達系を示し、車体前部にエンジンl、クラッ
チ2.前輪用差動装置3゜手動変速機4.トランスファ
装置5が一体となって前後方向に縦置き配置され、プロ
ペラシャフト6を介して車体後部に後輪用差動装置8が
配置される。 ここで手動変速機4は、入力軸に対し出力軸が常時噛合
って平行配置される二軸式であり、この変速機出力軸9
は中空に形成されて内部にフロントドライブ軸11を挿
通している。そしてエンジンlからクラッチ2を介して
手動変速機4に入力される動力は、そこで前進5段後退
1段に変速されて変速機出力軸9から第1の湿式油圧多
板クラッチ7、フロントドライブ軸11.  ドライブ
ピニオン12、ファイナルギヤ13を介して前輪用差動
装置3に人力し、そこから左右の前輪に動力伝達される
。 また前記変速機出力軸9からトランスファドライブおよ
びドリブンギヤlOa、lObを介してリヤドライブ軸
22によりトランスファ装置5の後方に取出される動力
は、プロペラシャフト6、第2の湿式油圧多板クラッチ
28.ファイナルギヤ21を介して後輪用差動装置8に
人力し、そこから左右の後輪に動力伝達されるようにな
っている。 ここで前記第1.第2の2つの湿式油圧多板クラッチ7
.28は、それぞれ第3図に示すようにエンジンによっ
て直接駆動されるオイルポンプ14a 。 および電動モータで駆動されるオイルポンプ14b 。 レギュレータバルブ+5a、15b 、  I−ランス
フアクラッチバルブ16a、 18b  デユーティソ
レノイドバルブ17a、17b 、パイロットバルブ1
8a、 18bを有する動力分配専用の油圧制御系によ
り走行状態に応じて適切な制御油圧が供給されるように
なっている。 これらの油圧制御系は略同構成であるのでその一方につ
いて説明すると、オイルポンプ14aからレギュレータ
バルブ15aにより所定の油圧に圧力調整されて湿式油
圧多板クラッチ7に至る油圧回路系にデユーティ圧制御
されるトランスファクラッチバルブteaが介在される
と共に、パイロットバルブH1aを有するパイロット圧
回路系に排出制御用のデユーティソレノイドバルブ17
aが挿入されたものである。そして両油圧制御系におけ
るデユーティソレノイドバルブ17a、 17bが制御
ユニット19からのデユーティ信号によりそれぞれ所望
のデユーティ圧に調整することで、トランスファクラッ
チバルブ16a、 16bがそれぞれ別個に所望のクラ
ッチ圧に調整されるようになっている。なおデユーティ
比とデユーティ圧およびクラッチ圧との関係は第4図の
とおりである。 このような油圧制御系を備える第1の湿式油圧多板クラ
ッチ7は、第1図(a)に示すようにトランスファと一
体式の縦置きトランスアクスル後端部のトランスファ装
置5内に配置される。すなわちトランスファ装置5内に
は、前記リヤドライブ軸22と一体のトランスファドリ
ブンギヤfobと、これに噛合うトランスファドライブ
ギヤ10aを一体形成したギヤスリーブ23と、前端部
に前記ファイナルギヤ13と噛合うドライブピニオン1
2を一体形成して変速機出力軸9に対して同一軸心上で
回転自在に挿通されたフロントドライブ軸IIの後端に
固定される中間軸24と、この中間軸24にスプライン
嵌合するカップリング25とが内蔵されるのであり、こ
のカップリング25とギヤスリーブ23との間に第1の
湿式油圧多板クラッチ7が介設されるのである。なお、
トランスファ装置5内の第1の湿式油圧多板クラッチ7
用潤滑油と前記手動変速機4用潤滑油は特性が異なる潤
滑油を使用するため、区画壁45前端のオイルシール4
6およびオイルポンプハウジング47前端のオイルシー
ル48で互いに液密を保つように構成される。 さて第1の湿式油圧多板クラッチ7は、クラッチドラム
7aが前記ギヤスリーブ23と一体のトランスファドラ
イブギヤloa側部に溶接等により嵌合固定され、クラ
ッチハブ7bが前記カップリング25の外周にスプライ
ン嵌合して固定されている。そしてクラッチドラム7a
の内周には複数枚のリング状クラッチプレート7cが両
端部のリテーナプレート7d、7hと共にスプライン嵌
合し、一方、クラッチハブ7bの外周には複数枚のリン
グ状クラッチディスク7eが上記各クラッチプレート7
cと交互に配置されてスプライン嵌合し、これらのクラ
ッチプレート7c、  リテーナプレート7d、7h 
、  クラッチディスク7eで多板クラッチが構成され
ている。そしてこのような多板クラッチに当接して押圧
力を付与するピストン7rは、前記ギヤスリーブ23外
周にシールリング26aを介して摺動自在に嵌合するリ
ング状をなし、その外周部をクラッチドラム7aの内周
にシールリング26bを介して摺接することでクラッチ
ドラム7aとの間に前記トランスファクラッチバルブ1
6aに連通する油圧室7gが形成される。 またこの油圧室7gと反対側にはリテーナリング27に
支持されてリターンスプリング38が付勢され、油圧室
7gの油圧解放時にピストン7「を押戻すようになって
いる。なお、前記第1の湿式油圧多板クラッチ7の油圧
制御系は、前記トランスファ装置5の下方のオイルパン
49内に取付けられたバルブボデー50に前記各バルブ
15a、 lea、 17a、 1Jlaが一体構成さ
れ、また油圧源となるオイルポンプ14aは、クランク
軸51とオイルポンプ駆動軸52を介して一体回転し、
前記バルブボデー50内の図示しないオイルストレーナ
を介して区画壁45内に設けたオイルポンプ吸込回路5
3およびオイルポンプ吐出回路54が設けられている。 一方、第2の湿式油圧多板クラッチ28は、その油圧制
御系と共に第1図(b)に示すように前記後輪用差動装
置8のケース部材であるディファレンシャルキャリア部
分にコンパクトにまとめられる。 すなわちディファレンシャルキャリア29には、後輪用
差動装置8のドライブピニオン30とプロペラシャフト
B側の入力軸31との遊嵌部を覆うように前方へ突出し
て人力軸31周囲のエクステンションケース32に接続
するシリンダ部33が不動部材として一体形成され、第
1図(e)に示すようにこのシリンダ部33の下面に前
記各バルブ15b、18b、17b、18bを一体構成
したバルブユニット20が、また側面には電動式のオイ
ルポンプ14bがそれぞれ固定されれると共に、シリン
ダ部33内に第2の湿式油圧多板クラッチ28が配置さ
れるのである。 ここで第2の湿式油圧多板クラッチ28は、クラッチド
ラム28aが前記入力軸81後端のフランジ部31aに
溶接固定されると共に、クラッチハブ28bが前記ドラ
イブピニオン80の軸部30aにスプライン嵌合されて
入力軸31の端部にスラストワッシャ34を介して係止
されている。そしてクラッチドラム28aの内周には複
数枚のリング状クラッチプレー)28cが両端部のリテ
ーナプレート28dと共にスプライン嵌合し、一方、ク
ラッチハブ28bの外周には複数枚のリング状クラッチ
ディスク28aが上記各クラッチプレート28cと交互
に配置されてスプライン嵌合し、これらのクラッチプレ
ー1・28C,リテーナプレート28d、クラッチディ
スク28eで多板クラッチが構成されている。そして前
記リテーナプレート21tdに押圧力を付与するリング
状のピストン281’は、不動部材である前記シリンダ
部33内に摺動自在に嵌合してその区画壁33aおよび
内側ガイド筒33bとの間に前記トランスファクラッチ
バルブ18bに連通する油圧室28gを形成すると共に
、この油圧室28gと反対側の作用端部をアンギュラコ
ンタクトのレリーズベアリング35を介して前記リテー
ナプレート28dに当接する。 前記レリーズベアリング35は、ピストン28「に当接
するアウタレース85aが爪35bを介して前記内側ガ
イド筒33bに回転方向に係合し、インナレース35e
が前記クラッチドラム28aの内周にスプライン嵌合し
たもので、アウタレース35aが回転規制されることで
ピストン28「はシリンダ部33に対し廻り止めされて
いる。 一方、人力軸31およびドライブピニオン3oの軸部3
0aには、クラッチドラムHaの外周側とクラッチハブ
28bの内周側とを連通ずるように油路31b、aob
が形成されている。そしてシリンダ部33内の作動油を
クラッチドラム28aの外周でかきあげて図示しないオ
イルガイドにより油路30bに給油し、この作動油を油
路atbを介してクラッチハブ28bの内周側に導くこ
とで、スプライン部に半径方向に設けた図示しない油路
を通じてクラッチプレート28C,クラッチディスク2
8e等のクラッチプレートを潤滑する。なお、この作動
油の漏洩を防止すべく、シリンダ部33の区画壁33a
内周部とエクステンションケース32前部内周部にはそ
れぞれオイルシール3B、 87が装着されている。ま
た、差動装置内のハイポイドギヤ用潤滑油と前記作動油
は、特性が異なるため区画壁33a内周部のオイルシー
ル3Bでお互いに液密を保つように構成される。 前記制御ユニット19は、スロットル開度信号。 後輪回転信号、前輪回転信号、レンジ信号、アイドル信
号等の各種信号を入力して車両の走行状態を常時判断し
ており、スロットル開度、車速をパラメータとしてあら
かじめ設定されたテーブルマツプから最適のデユーティ
比信号を前記各デユーティソレノイドバルブ17a、1
7bに出力して第1゜第2の湿式油圧多板クラッチ7.
28のクラッチ圧を制御するようになっている。 ここで制御ユニット19には、FFスイッチ43aから
のFF走行指令信号、FRスイッチ43bからのFR走
行指令信号、制御4WDスイツチ43cからの前後輪間
を動力分配可能な4WD走行指令信号がそれぞれ人力す
る。そしてこの制御ユニット19は、FF走行指令信号
に基づいて一方のデユーティソレノイドバルブ17aに
のみ0%のデユーティ比信号を出力し、FR走行指令信
号に基づいては逆に他方のデユーティソレノイドバルブ
17bにのみ0%のデユーティ比信号を出力すると共に
、前後輪間を動力分配可能な4WD走行指令信号に是づ
いて両デユーティソレノイドバルブ17a、17bにあ
らかじめ設定されたテーブルマツプからそれぞれ0%か
ら100%の範囲のデユーティ比信号を出力するように
なっている。 以上の措成を有する4輪駆動車は、エンジン1からクラ
ッチ2を介して手動変速機4に伝達された動力をそこで
適宜変速し、変速機出力軸9からこれを一方は第1の湿
式油圧多板クラッチ7を介して前輪用差動装置3に人力
し、他方は第2の湿式油圧多板クラッチ28を介して後
輪用差動装置8に人力することで4輪駆動する。この場
合、各湿式油圧多板クラッチ7.28の伝達トルクに応
じて前輪側および後輪側へ動力分配される。そしてこの
分配比は、制御ユニット19からのデユーティ比信号に
応じたクラッチ圧の変化により前輪100%、後輪O%
のFF状態から漸次後輪仰rの分配を増して前後輪とも
直結式の4WD状態を経て、さらに前輪0%、後輪10
0%のFR状態となるまでの範囲で変化する。 ここで4輪駆動走行中に、車両の前輪と後輪の軸重配分
の差や急加速、登板時における重心移動によって前後輪
のタイヤ有効径に差が生じた場合には、前後輪間に相対
回転が生じる。このような場合、第1もしくは第2の湿
式油圧多板クラッチ7.28は所望のクラッチ圧に制御
されることによりトルクリミッタとして働き、例えばク
ラッチドラム211a側のクラッチプレート28cとク
ラッチハブ28b側のクラッチディスク28eとの間に
スベリを生じて前後輪の回転差に伴う内部循環トルクを
吸収する。従って4輪駆動走行中の加速性能や燃費を向
上させることができる。また、4輪駆動車走行中に大き
く転舵すると、前後輪の旋回半径の差・より前後輪間に
内部循環トルクが発生し、特に低速最大転舵時が最も大
きく、必要以上の駆動力が必要となり、車庫入れなどの
時、エンストが発生するなどの不都合が生じる。このよ
うな場合、第1もしくは第2の湿式油圧多板クラッチ7
.28は、前述の前後回転数を検出し、回転比あるいは
回転差に応じて所望のクラッチ圧になるように減圧制御
されて、第1もしくは第2の湿式油圧多板クラッチ7.
28内にスベリを生じてこの問題に対処する。従って、
旋回時におけるタイトコーナブレーキング現象が回避で
きる。また第1もしくは第2の湿式油圧多板クラッチ7
.28がこのようなスベリ作用をする際、例えばクラッ
チプレー!・28C,クラッチディスク28cなどの多
板クラッチが所定の組成による適切な作動曲中に浸漬さ
れていることから所望の摩擦特性が得られ、スティック
スリップは発生しない。従って特に低速最大転舵時など
に不快な振動や騒音が生じることがなく、また摩擦材に
ついても所望の信頼性および耐久性が得られる。 このような4輪駆動車は、FF、FR,前後輪間を動力
分配可能な4WDの各走行モードが選択可能である。例
えば前記FFスイッチ43aを操作すると、一方のデユ
ーティソレノイドバルブ17 aにのみ0%のデユーテ
ィ比信号が出力されて第1の湿式池圧多板クラッチ7の
みが直結し、第2の湿式油圧多板クラッチ28は解放と
なることから、前輪にのみ動力伝達されてFF走行モー
ドとなる。 またFRスイッチ43bを操作すると、他方のデユーテ
ィソレノイドバルブ17bにのみ0%のデユーティ比信
号が出力されて第1の湿式油圧多板クラッチ7は解放し
、第2の湿式油圧多板クラッチ28のみ直結することか
ら、後輪にのみ動力伝達されてFR走行モードとなる。 そして制御4WDスイツチ43cの操作では、両デュー
ティソレノイドバルブ17a、 17bにそれぞれ0%
から100%の範囲のデユーティ比信号が出力されて第
1.第2の湿式油圧多板クラッチ7.28への作動油の
圧力を、走行状態に応じて変化させ、こうして前後輪に
常時動力分配される制@4WD走行モードとなる。 従って各走行モードを適宜選択することで、車両の操安
性9発進性能、旋回性能を最大限に発揮することができ
、またドライバの運転の好みに十分窓じることができる
。 ここで湿式油圧多板クラッチ28の挙動についてみると
、入力軸31の回転に伴いクラッチドラム28aと共に
クラッチプレート28C,レリーズベアリング35のイ
ンナレース85cなどが回転しても、ピストン28「は
不動部材であるシリンダ部33に廻り止めされて回転し
ない。そのためピストン28rとシリンダ部33との間
に形成される油圧室28g内には遠心油圧が発生するこ
とがなく、クラッチプレー)28cなどに制御油圧によ
る押圧力以外に不要な押圧力が加わらない。従って油圧
室28gの油圧制御は正確なものとなり、微妙な油圧制
御も可能となる。 またこのような湿式油圧多板クラッチ7.28は、その
一方のみがトランスファと一体式の縦置きトランスアク
スル端部に配置されるから、トランスアクスルが長大化
せず、装置構成がコンパクトとなる。従ってトランスア
クスルは剛性が保持され、振動や騒音を増大することが
ない。また、車室内スペースを減少することもない。 なお、以上の実施例はフロントエンジンの4輪駆動車を
ベースとしたが、リヤエンジンの4輪駆動車をベースに
構成してもよい。
【発明の効果】
以上説明したとおり本発明によれば、各湿式油圧多板ク
ラッチへの制御油圧を走行状態に応じて変化させること
により前後輪へ任意の比率で動力分配するようになる。 そして前輪と後輪間の回転差に伴なう内部循環トルクの
発生の際には一方もしくは2つの湿式油圧多板クラッチ
が所定の組成による適切な作動油を使用することで、湿
式油圧多板クラッチに所望の摩擦特性を発揮させてステ
ィックスリップを伴なわずに滑らかにスベリ作用するこ
とでこれを充分に吸収するから、旋回時のタイトコーナ
ブレーキング現象を回避し、また直進走行時の加速性能
および燃費を向上させると共に、振動騒音の発生も防止
できる。 トランスファと一体式の縦置きトランスアクスル手動変
速機端部には一方の湿式油圧多板クラッチのみ配置され
るから、トランスアクスルが長大化せず装置構成がコン
パクトとなる。従ってトランスアクスルは剛性を維持し
て駆動系の振動や騒音の増大を回避すると共に、車室内
スペースの減少も解消することができる。 そしてスイッチ群の操作により、FF、FR。 および前後輪を動力分配可能な制114WDの各走行モ
ードが選択可能となり、車両の操安性1発進性能、旋回
性能を最大限に発揮でき、またドライバの運転の好みに
も十分窓じることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、第1図(b)は本発明の一実施例を示す
要部断面図、第1図(e)は第1図(b)のC−C線断
面図、第2図は一実施例が適用される4輪駆動車の伝動
系の概略構成図、第3図は一実施例に使用する油圧回路
図、第4図はデユーティ圧およびクラッチ圧の特性図で
ある。 l・・・エンジン、2・・・クラッチ、3・・・前輪用
差動装置、4・・・手動変速機、5・・・トランスファ
装置、B・・・プロペラシャフト、7・・・第1の湿式
油圧多板クラッチ、7a・・・クラッチドラム、7b・
・・クラッチハブ、7C・・・クラッチプレート、7d
・・・リテーナプレート、7e・・・クラッチディスク
、7「・・・ピストン、7g・・・油圧室、8・・・後
輪用差動装置、9・・・変速機出力軸、10a・・・ト
ランスファドライブギヤ、10b・・・トランスファド
リブンギヤ、ll・・・フロントドライブ軸、12・・
・ドライブピニオン、【訃・・ファイナルギヤ、14a
、14b・・・オイルポンプ、15a、15b・・・レ
ギュレータバルブ、lea、18b・・・トランスファ
クラッチバルブ、17a、 17b・・・デユーティソ
レノイドバルブ、18a、 18b・・・パイロットバ
ルブ、19・・・制御ユニット、20・・・バルブユニ
ット、21・・・ファイナルギヤ、22・・・リヤドラ
イブ軸、23・・・ギヤスリーブ、24・・・中間軸、
25・・カップリング、28a 、 26b・・・シー
ルリング、27・・・リテーナリング、28・・・第2
の湿式油圧多板クラッチ、28a・・・クラッチドラム
、28b・・・クラッチハブ、28c・・・クラッチプ
レート、28d・・・リテーナプレート、28e・・・
クラッチディスク、28「・・・ピストン、28g・・
・油圧室、29・・・ディファレンシャルキャリア、3
0・・・ドライブピニオン、30a・・・軸部、30b
・・油路、31・・・入力軸、31a・・・フランジ部
、31b・・・油路、32・・・エクステンションケー
ス、33・・・シリンダ部、33a・・・区画壁、33
b・・・内側ガイド筒、34・・・スラストワッシャ、
35・・・レリーズベアリング、35a・・・アウタレ
ース、35b・・・爪、35C・・・インナレース、3
6.37・・・オイルシール、38・・・リターンスプ
リング、43a・・・FFスイッチ、43b・・・FR
スイッチ、43c・・・制御4WDスイツチ、45・・
・区画壁、48.48・・オイルシール、47・・・オ
イルポンプハウジング、49・・・オイルパン、50・
・・パルプボデー、51・・・クランク軸、52・・・
オイルポンプ駆動軸、53・・・オイルポンプ吸込回路
、54・・・オイルポンプ吐出回路。 ブ4a乙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2つの湿式油圧多板クラッチへの作動油の圧力を
    走行状態に応じて変化させて前後輪を動力分配可能に伝
    動構成する4輪駆動車において、上記一方の湿式油圧多
    板クラッチはトランスファと一体式の縦置きトランスア
    クスル端部の常時噛合式手動変速機出力軸とこの出力軸
    に挿通して同芯配置したフロントドライブ軸との間に介
    設すると共に、トランスファ装置内で手動変速機用潤滑
    油とは分離するように区画配置し、上記他方の湿式油圧
    多板クラッチはプロペラシャフト以後の独立差動装置内
    に区画配置して伝動軸の途中に介設すると共に、 上記両湿式油圧多板クラッチの制御系には、一方の湿式
    油圧多板クラッチを介して前輪にのみ動力伝達するFF
    走行と、他方の湿式油圧多板クラッチを介して後輪にの
    み動力伝達するFR走行と両湿式油圧多板クラッチを介
    して前後輪に動力伝達する4WD走行との各走行モード
    が選択可能なスイッチ群を設けてなる4輪駆動車の動力
    分配装置。
  2. (2)2つの湿式油圧多板クラッチへの作動油の圧力を
    走行状態に応じて変化させて前後輪を動力分配可能に伝
    動構成する4輪駆動車において、上記一方の湿式油圧多
    板クラッチはトランスファと一体式の縦置きトランスア
    クスル端部の常時噛合式手動変速機出力軸とこの出力軸
    に挿通して同芯配置したフロントドライブ軸との間に介
    設すると共に、トランスファ装置内で手動変速機用潤滑
    油とは分離するように区画配置し、上記他方の湿式油圧
    多板クラッチはプロペラシャフト以後の独立差動装置内
    に区画配置して伝動軸の途中に介設してなる4輪駆動車
    の動力分配装置。
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