JPH0291473A - ディストリビュータ用電極 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、内燃機関のディストリビュータ用電極に関
するものである。

［従来の技術］ 従来より、自動車には数多くの電装品が使用されてきた
が、中でも、回路電流を高速で断続させる必要のある点
火装置の火花放電から発生する雑音電波がテレビ放送、
ラジオ放送などの各種無線通信に妨害を与え、Ｓ／Ｎ比
を悪くする一因となり問題となっている。また最近では
、これらの電装品にもエレクトロニクス化の波が押し寄
せ、多くの部品がＩＣやＬＳＩを用いるようになった。

この結果、雑音電波によって集積回路が異常な命令を発
するなどの特有の事故が増加しつつある。

この雑音電波を防止するものとして、特公昭５１−３８
８５３号公報に掲載されたものがある。内燃機関のディ
ストリビュータは、構成する配電子の放電？を掩（以下
ロータ電橋と称する）と側方端子の放電電橋（以下側方
１掻と称する）間からの放電によって雑音電波が放射さ
れる。上記従来例は放電電橋に高電気抵抗物質層を設け
たものであり５以下、図を用いて説明する。第５図はデ
ィストリビュータの全体を示す構成図、第６図はその要
部を示す断面図である６図において、（１）はロータ電
極、（２）は側方電極、（３）は内燃期間のクランクシ
ャフトに接続する回転軸、（４）は高抵抗物質層である
。ロータ１鴎（１）と側方電極（２）が相対位置になっ
た場合に放電が生じ、点火プラグに電気が供給できるも
のである。従来のディストリビュータ用電極は、このよ
うにロータ電ｔ４１１１　と側方電嬌（２）の少なくと
もどちらか一方の端面及び表、裏面に高抵抗物質層（４
）が設けられており、これによって雑音電波放射の原因
である不安定な容量放電パルスを安定化して雑音防止を
図っていた。

［発明が解決しようとする課題］ 従来のディストリビュータ用電極は以上のように構成さ
れており、ロータ電極（１）と側方’！１！ＩＩ（２）
との間での放電は高抵抗物質層（４）の表面からではな
く、ロータ電極（＋）の端面と高抵抗物質層（４）との
界面で起こった部分放電により誘引された主放電が、高
抵抗物質Ｍ（４）の一部分を絶縁破壊して起こっている
。このため、主放電が起こりにくく、また安定して放電
しにくいことから、有効な雑音電波防止効果が得られな
いという問題点があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、雑音電波防止効果に優れ、しかも長期に渡っ
て安定性を有し、信穎性を向上でき、量産にも適した構
造のディストリビュータ用電極を得ることを目的とする
。

［課題を解決するための手段］ この発明に係るディストリビュータ用電極は、ディスト
リビュータを形成する配電子の放電電極と側方電極の少
なくとも一方の電極の表面に高抵抗物質層を備えるディ
ストリビュータ用電極において、高抵抗物質層の表面部
に導電体を設けたことを特徴とするものである。

［作用］ この発明におけるディストリビュータ用電極では、ロー
タ電極と側方？Ｉｔ嬌の少なくとも一方の表面に設けた
高抵抗物質層の表面部に導電体が設けられており、放電
開始の種となる誘電体と導電体の界面が高抵抗物質層の
表面部に多数存在するため、低電圧、低電流の放電が起
こりやすくなる。

また、放電が安定して起こることから、有効な雑音電波
防止効果が得られる。さらに、放電が高抵抗物質層表面
からではなく、その表面部に設けられた導電体から起こ
るため、高抵抗物質層の耐久性が良くなり、信頼性が向
上する。また高抵抗物質層の形成及び導電体の形成を連
続して短時間に行なえる構成であることに加えて、ロー
タ電極の端面にのみに高抵抗物質層を設けるようにすれ
ばさらに生産性に優れたものとなる。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例によるデイストリビュご夕用
電礪を図について説明する。

第１図はこの発明の一実施例によるディストリビュータ
用電極を示す正面図、第２図はその上面図、第３図は第
２図のｒｎ　−ｍ線断面図、第４図は一実施例を示す斜
視図である。この一実施例ではロータ電極に高抵抗物質
層を設けたものを示している。

図において、（１）はロータ電極で、例えば黄銅製であ
る。（４）は高抵抗物質層であり、この場合は膜厚３μ
ｍの窒化シリコン、（５）は導電体であり、この場合は
高抵抗物質層（４）の表面積の約ｌＯ％程度を覆う酸化
錫である。

このような構成のディストリビュータ用電極において、
高抵抗物質層（４）の表面部、即ち高抵抗物質層（４）
の表面或は表面付近の一部或は全面に導電体（５）が設
けられている。このため、放電開始の種となる誘電体と
導電体の界面が高抵抗物質ＷＪ（４）の表面部に多数存
在するため、低電圧、低電流の放電が起こりやすくなる
。また、放電が安定して起こることから、有効な雑音電
波防止効果が得られる。さらに、放電が高抵抗物質ｒｆ
ＩＪ（４）の表面からではなく、その表面部に設けられ
た導電体（５）から起こるため、高抵抗物質Ｐ（４）の
耐久性が良くなり、信頼性が向上する。

以下にこの実施例に示すＴＨＩｉｉの製造方法の一例に
ついて説明する。真空チャンバー内に成膜用ターゲツト
材として窒化シリコンと酸化錫を配置する。黄銅製ロー
タ電極＋１）の表面にＣＯ２レーザを用いたレーザＰＶ
Ｄ法により高抵抗物質ｒＶＩ（４）として窒化シリコン
膜を約３μｍ程度形成する。さらに同じＣＯ，レーザな
用いたレーザＰＶＤ法により導電体（５）として酸化錫
を高抵抗物質層（４）の表面積の約ｌＯ％を覆うように
形成する。このような製造方法で形成された高抵抗物質
層（４）は、非常に緻密な膜であり、密着力が高く、導
電体（５）の密着力も高いことから、高抵抗物質層（５
）及び導電体（５）の剥離或は欠損が生じにくくなり、
耐久性が向上する。このため、雑音電波防止効果の長期
安定性を確保するのに有効である。また、この！！遣方
法によれば、高抵抗物質Ｎ（４）と導電体（５）を連続
して比較的短時間に形成でき、生産性に優れたものとな
る。

なお、高抵抗物質層（４）及び導電体（５）は側方電橋
に設けても良く、両電［ｃＪこ設けてもよい。

また、高抵抗物質層（４）に窒化シリコンを用いたが、
これに限るものではなく、例えば窒化アルミニウム、酸
化シリコンなどの絶縁性セラミックなどを用いても良い
。また導電体（５）に酸化錫を用いたが、窒化チタンな
どの導電性セラミックや黄銅などの金属を用いてもよい
、また、導電体（５）の設ける位置を高抵抗物質層（４
）の表面付近にしたり、形成形状を均一な膜としても上
記実施例と同様の効果を奏する。また、上記実施例では
高抵抗物質層（４）及び導電体（５）の形成方法として
共にＣＯ，レーザな用いたレーザＰＶＤ法によって形成
したが、スパッタ法、イオンブレーティング法などによ
り形成したり、また両者を別々の方法により形成しても
よい。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、ディストリビュータ
を形成する配電子の放電電極と側方電橋の少なくとも一
方の電極の表面に高抵抗物質層を備えるディストリビュ
ータ用電極において、高抵抗物質層の表面部に導電体を
設けたことにより、雑音電波防止効果に優れ、しかも長
期に渡って安定性を有し、信頼性を向上でき、量産にも
適した構造のディストリビュータ用電極を得ることがで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるディストリビュータ
用電極を示す正面図、第２図はその上面図、第３図は第
２図のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図、第４図は一実施例を示
す斜視図、第５図はディストリビュータ全体を示す構成
図、第６図は従来のディストリビュータ電極の要部を示
す断面図である。 ＋１）　　・・・ロータ電極、（２）・・・側方電極、
（４）・・・高抵抗物質層、（５）・・・導電体。 なお、図中、同一符号は同一５又は、相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ディストリビュータを形成する配電子の放電電極と側方
   電極の少なくとも一方の電極の表面に高抵抗物質層を備
   えるディストリビュータ用電極において、上記高抵抗物
   質層の表面部に導電体を設けたことを特徴とするディス
   トリビュータ用電極。