JPH0374574A

JPH0374574A - 内燃機関用配電器

Info

Publication number: JPH0374574A
Application number: JP2047276A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Ohashi; 豊大橋
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1989-05-15
Filing date: 1990-03-01
Publication date: 1991-03-29
Anticipated expiration: 2011-02-07
Also published as: JPH0811951B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、内燃機関用配電器に関し、特に、配電動作
に伴う放電火花による雑音電波を規制する手段を講じた
内燃機関用配電器に関するものである。

〔従来の技術〕

第６図は従来の内燃機関用配電器を示し、内燃機関のク
ランク軸の回転に同期して回転する回転軸〈１）に固定
された配電子（２）に、配電子電極（３）が設けられて
おり、配電子電極（３）の回転軌跡に放電ギャップ（ｇ
）を介して複数個の側方ｔ８！１（４）が配置されてい
る。配電子電極（３）の上面には導線（５）により点火
コイルに接続されている接触子（６）が圧接されている
。

以上の構成により、配電子電極〈３）の回転軌跡に近接
して配置された側方電極（４）には、配電子（２）の回
転に伴って配電子電極（３〉が接近する毎に、放電ギャ
ップ（ｇ）を介して放電によって高電圧が印加され、放
電ギャップ（ｇ）に生じる放電によって、各気筒の点火
プラグに順次配電される。

このとき、配電子電極（３〉と側方電極（４）間の放電
ギャップ（ｇ）に生じる火花放電によって雑音電波が発
生する。この雑音電波は、ラジオ放送、ＴＶ放送、各種
無線通信装置や電子装置に対して電波障害となり、Ｓ／
Ｎ比を悪くする。

かかる雑音電波の発生を抑制する手段として、従来、特
公昭５１−３８８５３号公報に開示されたものがある。

これは、第７図に示すように、配電子電極（３）の側方
電極く４）に近接した部位の表面に、高抵抗物質層く７
）を形成したものである。

以上の構成により、配電子電極く３）と側方電極（４）
間の放電時に発生する雑音電波の電界強度を低減するこ
とができる。

〔発明が解決しようとする課題〕

以上のような従来の内燃機関用配電器は、配電子電極に
高抵抗物質層（７）を設けたことにより、検波方式によ
る雑音電波の測定のうち、ピーク検波（ＳＡＥ規格）に
よると相当の効果を得ることができるが、準ピーク検波
（ＣＩＳＰＲ規格〉によった場合は十分な効果が見られ
ず、そのため、特にＦＭラジオに対する雑音電波による
障害が依然として解決されないという問題点があった。

また、配電子電極の前面に絶縁物層があるため、放電が
不安定であり、ラジオノイズが大となるという問題点が
あった。

この発明は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、準ピーク検波による測定結果でも雑音電波の
抑制効果が顕著で、かつ、放電ギャップにおいて安定し
た放電が得られる内燃機関用配電器を得ることを目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

この第１の発明に係る内燃機関用配電器は、前面部がテ
ーパによって薄く、かつギザ形状をなｊ７、また先端部
が露出して誘電体層が形成された配電子電極を備えてい
る。

また、第２の発明に係る内燃機関用配電器は、前面部が
テーパによって薄く、かつギザ形状をなし、また先端部
が露出して誘電体層が形成され、さらに前面部にシリコ
ンワニス層が形成されている配電子電極を備えている。

〔作用〕

この第１の発明においては、配電子電極の前面部をテー
パによって薄く、かつギザ形状をなし、また先端部が露
出して誘電体層が形成されたことにより、放電が安定化
され、かつ放電に伴う雑音電波の発生が抑制される。

この第２の発明においては、第１の発明の配電子電極の
前面部にシリコンワニス層が形成されたことにより、配
電器の起動時から放電に伴う雑音電波の発生が抑制され
る。

〔実施例〕

第１図および第２図はこの第１の発明の一実施例を示し
、配電子電極（３）は、前面部がテーパ（３ａ）によっ
て薄く、かつギザ形状（３ｂ）となっている、さらに、
配電子電極の前面部にはＡｔ）２０３でなる誘電体層（
８）が先端部を露出して形成されている。

以上により、配電子電極（３）の前面部が薄く。

かつギザ形状（３ｂ）となっているので、電界の集中が
好適となり、放電が安定化する。さらに、誘電体層（８
〉が雑音電波の発生を抑制し、ピーク検波（Ｓ　Ａ　Ｅ
規格）による雑音電波の測定および準ピーク検波（ＣＩ
ＳＰＲ規格）による雑音電波の測定のいずれにおいても
雑音電波抑止効果が顕著であることを確認することがで
きた。

また、各周波数についての雑音電界強度の測定および聴
覚判定においても、データにより上記効果を確認するこ
とができた。

なお、上記実施例では配電子電極（３）の上下面に誘電
体層（８）を形成したが、上下面のいずれか一方に誘電
体層（８）を設けてもよい。また、誘電体としてＡｌ２
Ｏ３を用いたが、ＳｉＣでもよく、同様の効果が得られ
る。

さらに、放電に対して損耗の少ないものとして知られて
いるマイカによって誘電体層を形成することも考えられ
る。

第３図および第４図はこの第２の発明の一実施例を示し
、（ｌＯ）は誘電体１ｍ！＜８＞の上面に形成されたシ
リコンワニス層である。

第５図は配電器の運転時間と雑音電流（Ｍ音電流の大き
さと雑音電波の大きさとは相関があり、雑音電流が小さ
い程雑音電波の発生が小さい、）との関係を示す図であ
り、配電子電極の前面部にシリコンワニス層（１０）を
形成したことにより、放電によるシリコンワニス７１　
（１０）の酸化で配電器の起動初期にシリコンワニス層
（１０）が一部剥がれ、その箇所に放電が集中し、その
結果配電器の起動初期から雑音電波の発生が小さいこと
が第５図から解る。

〔発明の効果〕

以上のように、この第１の発明によれば、配電子電極の
前面部を薄く、かつギザ形状とし、また先端部が露出し
て誘電体層が形成されたことにより、放電が安定化され
、かつ、ピーク検波、準ピーク検波いずれの測定方法に
よっても雑音電波の抑制効果がみられる。

また、この第２の発明によれば、第１の発明の配電子電
極の前面部にシリコンワニス層が形成されたことにより
、配電器の起動初期時から雑音電波の発生が抑制される
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの第１の発明の一実施例の要部平面図、第２
図は第１図の側断面図、第３図はこの第２の発明の一実
施例の要部平面図、第４図は第３図の側断面図、第５図
は配電器の運転時間と雑音電流との関係を示す図、第６
図は従来の内燃機関用配電器の一部切欠き側断面図、第
７図は第６図の要部側断面図である。（１）・・・回転軸、〈２〉・・・配電子、〈３〉・・
・配電子電極、（４）・・・側方電極、（８〉・・・誘
電体層、（１０〉・・・シリコンワニス層である。なお、各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）クランク軸の回転に同期して回転する回転軸に固
定された配電子に設けられている圧電子電極と、この圧
電子電極の回転軌跡に放電ギャップを介して配置されて
いる複数個の側方電極とを備えた内燃機関用配電器にお
いて、テーパによって前面部が薄くかつギザ形状をなし、また
先端部が露出して誘電体層が形成されている前記圧電子
電極を備えてなることを特徴とする内燃機関用配電器。
（２）クランク軸の回転に同期して回転する回転軸に固
定された配電子に設けられている圧電子電極と、この圧
電子電極の回転軌跡に放電ギャップを介して配置されて
いる複数個の側方電極とを備えた内燃機関用配電器にお
いて、テーパによって前面部が薄くかつギザ形状をなし、また
先端部が露出して誘電体層が形成されており、さらに前
記前面部にシリコンワニス層が形成されている前記圧電
子電極を備えてなることを特徴とする内燃機関用配電器
。