JPH0290936A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水中油型乳化組成物に関し、更に詳細には乳
化状態及び経時安定性が極めて良好で、しかも使用感触
が良く化粧料等に好適に用いることができる水中油型乳
化組成物に関する。

〔従来の技術〕

水と油を乳化するには一般に界面活性剤が使用されてい
るが、化粧料などの直接皮膚に接触する乳化組成物の場
合には、皮膚刺激を与えない安全性の高い界面活性剤の
使用が望まれている。

従来、斯かる目的に使用でれる界面活性剤はそのほとん
どが合成品であったが、近年、安全性、官能特性、嗜好
性等の観点から、天然物を使用する研究が盛んになり、
例えば植物性蛋白質を乳化剤として使用する化粧料が提
案されている（特開昭５８−１０５１２号）。

〔発明が解決しようとする課題〕

植物性蛋白質は、皮膚安全性が高く、保湿性があシ、使
用感触のよい乳化物を与えるという優れた性質を有する
が、乳化力が小さいため、生成するエマルションは粒径
が大きく、経時的に凝集が起って安定性が悪いという欠
点があった。

また、植物性蛋白質に？リヒドロキシ化合物を併用する
方法（特開昭５８−６５２０８号）、あるいはリン脂質
及び多価アルコールを併用して乳化力を増大させる方法
（特開昭５９−１４０４号）が提案されている。

しかし、リン脂質及び多価アルコールを併用すると、乳
化安定性は改善されるが、生成烙れるエマルションは粒
径が比較的大きく、かつ不均一であると共に、併用され
る物質の性質が加味されて使用感触又は官能特性の拡大
に悪影響を与えるという欠点があり、満足し得るもので
はなかった。

〔課題を解決するための手段〕

斯かる実情において、本発明者は上記欠点を克服せんと
鋭意研究を行った結果、大豆蛋白質と陰イオン界面活性
剤を併用すれば、均一微細な乳化筒を有する乳化物が得
られること、しかもこの乳化物は経時安定性がよく、使
用感触も優れていることを見出し、本発明を完成した。

すなわち、本発明は、大豆蛋白質及び陰イオン界面活性
剤からなる乳化剤を含有することを特徴とする水中油型
乳化組成物を提供するものである。

本発明において、大豆蛋白質としては、例えば大豆から
得られる脱脂大豆及びこれから抽出される大豆蛋白質、
またこれらを酸、アルカリ、酵素処理によって得られる
加水分解大豆蛋白質などを用いることができる。これら
のうち、特に加水分解大豆蛋白質が好ましく、例えば脱
脂大豆を水に分散してｐＨを調整した後、蛋白質分解酵
素を加えて加水分解し、次いで不溶物を除去して得られ
る大豆蛋白質溶液またはそれを粉末化したものが好適に
用いられる。これらは乳化組成物中に、００５〜５．０
重量％（以下、単に％で示す）配合するのが好ましい。

本発明において、大豆蛋白と界面活性剤の併用効果は陰
イオン界面活性剤において特異的であり、後述の実施例
に示す如く、陽イオン界面活性剤、非イオン性界面活性
剤及び両性界面活性剤では併用効果は得られない。

陰イオン界面活性剤としては、通常の化粧料に用い得る
ものであればいずれでも良いが、皮膚安全性、使用感触
などの点から、例えばＮ−ステアリルメチルタフリンナ
トリウムなどの炭素数１２〜１８のＮ−長鎖アシルタウ
リン塩；Ｎ−ステアロイル−Ｌ−／Ｉ’ルタミン酸ナト
リウムなどの炭素数１２〜１８ＯＮ−アシル−Ｌ−グル
タミン酸塩：ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン
酸ナトリウムなどの炭素数１２〜１８のアルキルエーテ
ルリン酸塩又は破りオキシエチレンアルキルエーテルリ
ン酸塩；ステアリン酸ナトリウムなどの炭素数１２〜１
Ｂの脂肪酸塩等が好ましい。これらは乳化組成物中ＫＯ
，０５〜１．０％配合するのが好ましい。また、陰イオ
ン界面活性剤は、溶解性の点から、大豆蛋白質の０．０
５倍量以上を用いることが望ましい。

また、油分としては、通常の化粧料に使用可能なもので
あれば特に限定きれるものではないが、例えば、油脂類
、ロウ類、炭化水素類、エステル類、シリコーン類、高
級脂肪酸類、高級アルコール類などを使用することがで
きる。これら油分は乳化組成物中に８０％以下の範囲で
、その使用目的に応じて用いることができ、その配合量
により半透明のグル状又は乳白濁の液状、乳液状、クリ
ーム状の乳化組成物を得ることができる。

さらに、本発明の水中油型乳化組成物には、通常の化粧
料に用いられる成分、例えば、水溶性高分子、粉体、色
素、多価アルコール、紫外線吸収剤、防腐剤、酸化防止
剤、香料、美肌用成分、他の界面活性剤などを必要に応
じ配合することができる。

本発明の水中油型乳化組成物は、通常の方法に従って製
造することができ、大豆蛋白質、陰イオン界面活性剤、
油分、水などの添加頭外は特に問わない。例えば大豆蛋
白質、陰イオン界面活性剤及び水を混合溶解し、これを
攪拌しながら油分を添加するか、まｆｃハ油分を攪拌し
ながらこれを添加することによ）Ｍ造するのが好ましい
。

〔発明の効果〕

本発明によれば、大豆蛋白質に陰イオン界面活性剤を併
用することによって大豆蛋白質の溶解性及び乳化力が向
上し、均一微細な乳化滴を有する良好な乳化状態を示す
経時安定性に優れた水中油型乳化組成物を与える。また
、特に大豆蛋白質を配合することにより、皮膚に対する
親和性があり、しっとり感を付与することができ、使用
時にみずみずしい感触を与えるなど、使用感も優れてい
る。従って、本発明の水中油型乳化組成物は、化粧料等
に好適に使用することができる。

〔実施例〕

以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例によって限定きれるものではない。

実施例１ 第１表に示す組成の乳化組成物を製造し、乳化状態、経
時安定性及び使用感について評価した。

（製法） 成分（１）〜（７）及ヒａＳ　全混合し、７０°ＣＫて
加熱溶解する。これに成分（８）〜α２を７０°Ｃに加
熱したものを加えて乳化し、冷却して製品とした。

（評価基準） 乳化状態 ○；良好　×；分離、凝集 経時安定性（１ケ月間室温放置下） ○：変化なし　Δ〜Ｘ；分離、凝集 使用感（しっとり感やみずみずしき） ○；有り　×：無し 第１表から明らかなように、本発明の水中油型乳化組成
物は、大豆蛋白質と陰イオン界面活性剤とを併用したた
め、乳化状態が良好で、使用感触に優れ、しかも経時安
定性も良いものであった。また、乳化組成物はすべて乳
液状を呈し、乳化筒も均一微細（１〜５μ）なものであ
った。

これに対し、大豆蛋白質のみを用いて乳化した場合、使
用感は良いものの、乳化状態や経時安定性が悪く、陰イ
オン界面活性剤のみでは使用感が悪かった。また、陰イ
オン界面活性剤以外の非イオン界面活性剤、陽イオン界
面活性剤、両性界面活性剤を用いた場合は、大豆蛋白質
と併用してもエマルションが凝集分離してしまい、安定
な乳化組成物は得られなかった。

実施例２　乳液： （成分） （１）　　加水分解大豆蛋白質 （２）Ｎ−ステアロイルメチルタウリンナトリウム（３
）　　防腐剤 （４）１．３−ブチレングリコール （５）　　精製水 （６）　　　カルボキシビニル？リマー（７）　　水酸
化ナトリウム （８）　　スクワラン （９）　　　ビタミンＥアセテート 叫　ホホバオイル （製法） 成分（１）〜（７）を混合し、７ ０℃にて加熱溶解 ０．５（％） ０．１ α１ １０．０ 残量 ０．１ α０３ ２．０ ０．１ ０．５ する。これに成分（８）〜αＯを予め７０℃にて混合溶
解したものを攪拌しながら加えて乳化し、次いで冷却し
て乳液を得た。

以上の如くして得た乳液は、乳化状態及び経時安定性が
良好であシ、使用時にみずみずしい感触を与えるもので
あった。

実施例３　乳液： （成分） （１）　　加水分解大豆蛋白質　　　　　　　　１．０
（％）（２）Ｎ−ステアロイルメチルタウリンナトリウ
ム　　０．２（３）　　防腐剤　　　　　　　　　　　
　　　０．１（４）　　　ｆｏピレングリコール　　　
　　　　　　５Ｏ（５）　　精製水　　　　　　　　　
　　　　残量（６）　　キサンタンガム　　　　　　　
　　　　　α２（７）　　流動ＩＱラフイン　　　　　
　　　　　−〇（８）　　インゾロピルミリスチル　　
　　　　　　　１００（９）　　還元ラノリン　　　　
　　　　　　　　１．０αＯヒドロキシステアリン酸コ
レステリル　　　　　０．５０Ｄ　　モノオレイン酸ン
ルビタン　　　　　　　　　０．２（製法） 成分（７）〜（Ｉｌｌを混合し、７０℃にて加熱溶解し
た後、これに成分（１）〜（６）を混合、７０℃にて加
熱溶解したものを攪拌しながら加え、乳化した。次いで
冷却して乳液を得た。

以上の如くして得た乳液は、粘ちょう性を有するもので
あって、乳化状態及び経時安定性が良好であり、なめら
かなのび、しっとり感を与えるものであった。

実施例４　クリーム： （成分） （１）　　加水分解大豆蛋白質　　　　　　　　　′Ｌ
０（％）（２）Ｎ−ステアロイル−Ｌ−グルタミン酸ナ
トリウム　１．０（３）　　グリセリン　　　　　　　
　　　　　１０．０（４）　　スクワラン　　　　　　
　　　　　　　　５．０（５）　　ホホバオイル　　　
　　　　　　　　　　２．０（６）　　　セチルノＱル
ミテート　　　　　　　　　　　　１α０（７）　　マ
カデミアンナッツ油　　　　　　　　　　２．０（８）
　　　ビタミンＥアセテート０．２（９）　　アルグコ
ロイド　　　　　　　　　　　　０．２００　　精製水
　　　　　　　　　　　　　　残量（製法） 成分（１）〜（３）を混合し、７０°Ｃにて加熱溶解し
た後、これに成分（４）〜（８）を７０℃にて混合、加
熱溶解したものを攪拌しながら加えた。次いで成分（９
）〜００を７０°Ｃにて混合したものを加えて乳化し、
冷却してクリームを得た。

以上の如くして得たクリームは、使用時ののびや肌への
なじみが良いといった使用感を有し、乳化状態及び経時
安定性が良好であった。

実施例５　クレンジングジェル： （成分） （１）　　加水分解大豆蛋白質　　　　　　５．０（％
）（２）　　　、３５リオキシエチレンオレイルエーテ
ル　　　α５リン酸ナトリウム（６Ｅ、Ｏ，） （３）　　防腐剤　　　　　　　　　　　　ｏ、１（４
）１．３−グチレンゲリコール　　　　　１５０（５）
　　精製水　　　　　　　　　　　残量（６）　　スク
ワレン　　　　　　　　　　　　３０．０（７）　　流
動ノＱラフイン　　　　　　　　　３α０（Ｍ法） 成分（１）〜（５）を混合し、７０’Ｃにて加熱溶解し
た後、これに成分（６）〜（７）を混合、７０℃にて加
熱したものを攪拌しながら加え、乳化した。次いで冷却
してクレンジングジェルを得た。

以上の如くして得たクレンジングジェルは、粘ちょう性
のある半透明のグル状を呈し、経時安定性が良く、また
汚れを落とす効果も良好であり、使用後に肌のつつげυ
感を感じさせないものであった。

実施例６　美容液： （成分） （１）　　加水分解大豆蛋白質　　　　　　　　　１０
（％）（３）　　防腐剤 ０．１ （４）１．３−ブチレングリコール　　　１５０（５）
　　グリセリン　　　　　　　　　　１０．０（６）　
　精製水　　　　　　　　　　残量（７）　　メチルセ
ルロース　　　　　　　α２（８）　　スクワラン　　
　　　　　　　　３０（９）　　還元ラノリン　　　　
　　　　３０αＯホホバオイル　　　　　　　　　３．
０αυ　　ビタミンＥアセテート　　　　　０．２（製
法） 成分（１）〜（７）を混合し、７０℃にて加熱溶解した
後、これに成分（８）〜αυを混合、加熱溶解したもの
を攪拌しながら加え、乳化した。ついで冷却して美容液
を得た。

以上の如くして得た美容液は、白色乳液状を呈し、経時
安定性が良く、また使用後にしつとシ感を与えるもので
あった。

実施例７−・ンドクリーム： （成分） （１）　　加水分解大豆蛋白質 （２）　　　ステアリン酸ナトリウム （３）　　　グリ゛セリン （４）　　防腐剤 （５）　　精製水 （６）　　スクワラン （７）　　　ミツロウ （８）　　　イソゾロピルミリステート（９）　　流動
ノＱラフイン αＯモノステアリン酸グリセリル ｑυ　　メチルフェニルｄＰす７０キサン（製法） 成分（１）〜（５）を混合し、７０℃にて加熱溶解した
後、これに成分（６）〜αυを混合、７０℃にて加熱溶
解したものを攪拌しながら加え、乳化した。次いで冷却
して・・ンドクリームを得喪。

以上の如くして得たハンドクリームは、乳化状態及び経
時安定性が良好であり、また使用時ののびが良く、撥水
性を付与する効果を有するものであった。

以上 出願人　株式会社　小林コーセー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、大豆蛋白質及び陰イオン界面活性剤からなる乳化剤
   を含有することを特徴とする水中油型乳化組成物。