JPH0290537A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0290537A
JPH0290537A JP63240984A JP24098488A JPH0290537A JP H0290537 A JPH0290537 A JP H0290537A JP 63240984 A JP63240984 A JP 63240984A JP 24098488 A JP24098488 A JP 24098488A JP H0290537 A JPH0290537 A JP H0290537A
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JP
Japan
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insulating film
substrate
angle
thin film
semiconductor thin
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Application number
JP63240984A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Ketsusako
光紀 蕨迫
Masahiro Shigeniwa
昌弘 茂庭
Kikuo Kusukawa
喜久雄 楠川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野〕 本発明は高集積化に適した半導体素子の構造およびその
製造方法に係る。
〔従来の技術〕
半導体回路とくにMOS型LSIの場合には。
チャネル寸法の縮小が素子性能の向上を伴いながら高集
積化を図ることができるため、微細加工技術の向上努力
が続けられている。しかし、チャネル寸法が0.5  
μmを下回るようになると、例えば静電耐圧などの物理
的制約のために、素子性能を低下させずに寸法を縮小す
ることが難しくなる。
−例として、MOS型電界効果トランジスタでは。
ドレーンのパンチスルー耐圧を確保し、しきい値電圧を
維持するためには、半導体基板のドーピング濃度を上げ
ることが必要となるが、この結果、チャネルにおけるキ
ャリヤ移動度が低下し、また寄生容量も増大するため、
素子の微細化による高速化が望めない。
この様な問題に対して、デバイスに利用する半導体を薄
くし、下地を絶縁膜に置き換えた。いわゆるSOI (
シリコン オン インシュレータ:5ilicon −
on −In5ulator)構造が有効であることが
知られている。このSOI構造でも、半導体Si層が表
面電界で完全には空乏化しない、例えば厚さが0.3μ
m以上の場合には、基板が電気的浮遊状態にあるため、
制御され難いバイポーラ動作が重なってくるなどSOI
固有の問題があり、LSI用素子としては不都合なこと
が多い。
しかし、チャネル領域の電気的ポテンシャルがゲート電
界によって制御できるほど801層が薄< (<0.1
  μm)なった場合には、SOI固有の問題点は見え
なくなり、ドレーン耐圧や相互相互コンダクタンスが改
善されるなど、バルク結晶の表面に形成される従来の素
子に比べて性能の改善が見込まれる。この挙動について
は例えばアイ・イー・イー・イー、インターナショナル
、エレクトロン、デバイセズ、ミーティング、1987
、テクニカル、ダイジェスト、64o頁〜643頁(T
ach、 Digest IEHE IEDM ’ 8
7 p p 、  640−643)にも記載されてい
る。
しかし、この様に薄いSOI構造のデバイスでは、その
電気的特性が半導体層と下地酸化膜との界面特性に大き
く依存するため、どのような方法によって5oIa造を
形成するかが問題である。
上述の公知例ではパターンを設けた酸化シリコン基板上
に多結晶Si層を堆積し、これを電子ビーム走査により
溶融再結晶させた厚い(〜0.8μm)層を薄層化して
用いている。かかる溶融再結晶化方式において、801
層の結晶方位を規制するために基板に設けた多結晶Si
膜との接触部分(種二シード領域)は、801M4を素
子の活性領域として用いる上で不純物濃度を下げる必要
がある。もし、シード領域の不純物濃度が高い場合には
、結晶化するために溶融した際、シード領域の不純物が
801層に拡散してしまい、801層に素子の活性領域
(例えばF E Tのチャネルなど)を形成することが
困難となる。
また、溶融再結晶化法ではシード近傍の熱伝導重分布が
大きいという本質的な問題があるため、堆[Si層が薄
くなるとプロセスマージンが小さくなり、膜の飛散や段
切れが生じやすく、良好な形状のSOI層を得ることが
難しくなる。従って。
溶融再結晶化法で超薄膜S OI構造を形成することは
可能ではあるが、高密度化に適した形状で実現すること
は困難である。
一方、SOI構造を低温で形成する方法に横方向固相エ
ピタキシャル成長法がある。これは酸化膜にパターンを
形成した酸化シリコン基板に非晶質Si薄膜を堆積し、
600℃程度に保つことにより、単結晶基板と接触した
非晶質Si層がエピタキシャル成長し、更に単結晶化が
酸化膜上を横方向に進行することを利用するもので、接
触部(シード)周辺約10μm程度を単結晶化すること
ができる。この方法によれば、成長温度が不純物の拡散
温度より低いために、高濃度の不純物が含まれるシード
の上にもSOIを形成することが可能である。このため
、基板上に形成した高濃度不純物領域を例えば配線領域
や、デバイスの電極(FETのソースあるいはドレーン
領域)に用いることができ、立体的にレイアウトされた
極めて高密度の素子設計が可能になる。又、堆積により
非晶gtSi層を形成するため膜厚が均一でかつその制
御性もよく、単結晶化後もその形状がほぼそのまま保た
れるため、高精度の結晶成長が可能である。
このように、固相エピタキシャル成長(以下SPEと略
す)法にはよ溶融再結晶化法では得られない特長が有る
が1反面、単結晶化の過程が結晶構造に強く依存し、シ
ードの面方位、シードパターンの方向や、シート周辺の
幾何学的形状に大きく影響される。
例えば、第2図に示したように半導体素子の形成によく
利用される(100)面方位の結晶基板21を用いた場
合、酸化膜22のパターニングの方位を第2図(イ)〜
(ハ)のように<100>とすると、SPE成長初期(
イ)に酸化膜エツジに沿って(110)ファセットが形
成され、SPE!成長領域25が堆積膜26の表面に達
すると、(110)ファセットを保った状態で酸化膜2
2上を横方向に成長しく第2図(ロ))、成長がある程
度進行すると先端部に(111)ファセット24が形成
され、多結晶核と衝突するまでこのモードを保って成長
する(第2図(ハ))。
また、酸化膜22のパターニングの方位を第2図(ニ)
のように<110>とすると、成長初期に酸化膜パター
ンエツジに沿って(111)ファセットが形成され、成
長が堆積膜表面に達しても(110)ファセットを形成
することがなく、(111)ファセットを保ったまま多
結晶と衝突するまで横方向に成長する。
一般に(111)ファセットモードでの成長は(110
)ファセットモードでの成長に比べ、成長速度は約1−
/4と遅く、また双晶を伴い易いため、結晶性はよくな
い。従って、半導体素子に適用可能なSOIは(110
)ファセットモードでの成長領域に限られ、(100)
基板を用いた場合、シード部のパターニングの辺の方位
は<100>に限られる。
このような結晶成長の特性を利用して、例えば第3図の
如きSoI−MOSFETが形成される。
すなわち、(100)方位の基板21の上に酸化1lA
22が形成され、シード部J2の辺は酸化膜22を<1
00>方位にパターニングして得られる。この上に堆積
した非晶質Siを前述の如き過程を経で結晶化し、所望
の部分を残して除去する。
このようにして形成した5OI31の表面を酸化し、ゲ
ート絶縁膜33を介してゲート電極34を設け、これを
マスクにAsをイオン打込みしてn+領領域形成する。
このそれぞれにソース35およびドレーン電極36を形
成し、F E Tが完成する。
このようなFETでは、(110)ファセットモードで
形成された領域にチャネルが位置するように配置された
ものでは、電界効果移動度でバルク並みの600 cr
a 2 / V s以上の値が得られる。
ちなみに(111)ファセットモードで結晶成長した領
域にFETが形成された場合には、電界効果移動度は高
々300■2 / V s程度のものしか得られない。
ところで、(110)ファセット成長モードで結晶化し
た領域であっても、SOIを薄くしてFETを形成する
と、特性が低下する傾向がある。
これは第4図(イ)の断面模式図に示すように、SOI
にはシード32から近い順に(110)モード成長領域
41、(111)モード成長域43、多結晶領域44の
各領域が存在するが、結晶性のよい(110)モード領
域でも、酸化膜22に近い部分には高密度の欠陥を含む
領域42が形成されるためである。
これは第4図(ロ)に示す過程によって形成されると考
えられる。第4図(ロ)は酸化膜パターンの端部すなわ
ちシード端の拡大模式図で。
(001)基板上に形成されたSOIを酸化膜端に沿っ
て[010]方向から見た格子模型である。
固相成長は、同図左側シード部から非晶質Si中のSi
原子が白丸45で示すように正規の格子位置に組み込ま
れることにより進行する。しかし。
非晶質5iOz22と接する原子は、正規の格子位置を
とることができず、歪を伴って正規の格子位置に近い隣
接原子(黒点白丸46)と結合することになる。単結晶
化は一点鎖線47で例示するような(110)ファセッ
トを伴って酸化膜22の上を右方に進行するが、正規の
格子位置から大きくずれた原子48を核とするファセッ
ト面上の成長や、酸化膜に規制されながらの成長に伴う
堆積収縮による格子位置への原子の供給不足などのため
、酸化膜に近い領域では結晶欠陥が発生しやすくなる。
また、この欠陥が格子位置からずれた原子を酸化膜22
から離れた位置に形成する原因となり、このためシード
から遠ざかるに従って。
欠陥領域の厚さが増大することになる。一方、表面に近
い領域では、堆積収縮に対する弾性が高く、欠陥が形成
されにくいために良好な結晶が得られる。
第3図で例示したSOI素子では(110)ファセット
成長領域の表面を利用しているため、良好な電気的特性
が得られた。また、このようなSOIでも、5OIlI
!J有の特性を利用した高性能素子の形成は可能である
。しかし、前述した超薄11sOI構造の利点を活かす
目的のためには、結晶性の分布に基づく本質的な難しさ
があった。すなわち、(100)基板表面と平行に成長
したSOIでは、下地酸化膜表面近傍で結晶欠陥密度が
高くなるため、これを薄くしても良好な電気的特性は得
られないという問題点を有していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的はかかるSPE固有の結晶成長の問題点を
克服し、その結晶成長の特徴を利用して、結晶性の優れ
たSOIを低温でかつ高精度に製造する方法を提供し、
これにより、高密度化に適した超薄膜Sol基本構造を
提供するとともに、かかる構造を利用した高性能の素子
を提供することにある。
[11111を解決するための手段〕 上記目的は、結晶成長させる領域の断面形状を工夫する
ことで達成される。従来の横方向固相成長によるSOI
形成においては、第5図にその断面を示すようなプレー
ナ構造(イ)あるいはLOGO8構造(ロ)が用いられ
ていた。プレーナ構造では、横方向成長に及ぼす段差の
影響を軽減させるため、基板21上の酸化膜22の厚さ
は1100n以下としている。堆積非晶質S i 1l
i31はシード32より単結晶化を開始し、ファセット
51.52を形成しつつ酸化膜22上を横方向に成長す
るが、同時に酸化膜22との界面に高濃度欠陥領域42
を残す、LOGO8構造においては1段差部が若干緩和
された形状であるため、酸化11122の厚さは0.2
 μm位まで許容されるが、成長の状況はプレーナの場
合と同様である。
さらに厚い酸化膜の場合には、リセス構造として段差を
小さくするなどの工夫がなされているが、いずれの従来
法においても、酸化膜上を基板と平行に成長したSOI
領域を素子に使うというJル本的な方式では一致してい
る。
これに対し、本発明では第1図(イ)に示すように基板
上に厚い酸化膜22を設け、シード32の端部で外側に
向かって開口するように傾斜を設ける。この上に堆積し
た非晶質Si層31をシード32より単結晶化させる点
では従来と同様であるが、本発明では、酸化膜の傾斜し
た部分に形成される単結晶領域を素子の活性部に用いる
点に特徴がある。
〔作用〕
まず、酸化膜に傾斜を設けることの利点を結晶成長の観
点から述べる。第1図(ロ)はシード部断面を示す格子
模型図である。点線11で示す部分が酸化膜22とSi
との境界を表す。(100)基板に堆積した非晶質Si
模は、基板との接触部から基板と垂直方向に単結晶化す
るが、このとき絶縁膜端部にある正規の格子位置をとれ
ないSi原子12のため、成長端部が規制され、(11
0)ファセット13が形成される。この、(110)フ
ァセットを形成しながらの<、100>方向への成長は
、成長端が堆積Si表面に達するか、他の(11,0)
ファセットとぶつかるまで継続する。
次の段階では、絶縁膜の斜面に沿って<110>方向へ
進行する(l 10)ファセット成長が始まる。従来の
構造ではこの段階が比較的短かったが、本発明では絶8
’B端部に傾斜を設けたことにより、この成長段階が主
要な部分となる。
(110)ファセット成長においては、「ファセット面
上に成長核が発生し1次いで、この成長核がファセット
面内で<100>方向に拡大し、この結果、(110)
ファセットが1段階前進する」、というのが基本的成長
機構と考えられている。絶縁膜に沿った成長では、絶縁
膜との境界に正規な格子位置をとりにくいS1原子列が
あるため、成長核発生が抑制された状態にある。そして
、(110)ファセット成長は、常に絶縁膜から離れた
位置での成長核発生と、その拡大による<110>方向
への一段階前進という過程で行われる。このため、成長
領域では酸化膜境界に極めて近い原子まで正規の格子位
置をとりやすく、従って、この領域の結晶性は良好であ
る。
酸化膜の上端面に沿った水平方向の成長は従来構造の場
合と同様であるが、本発明にとってはこの成長領域は本
質的ではない。
次に酸化膜の傾斜面に形成したSOIを、素子の活性領
域に用いることの利点について述べる。
第6図は従来構造の超薄膜S OI −MOSFETの
一例である。基板21上の酸化膜22を介して島状薄膜
5OI31が設けられ、ソース61.ドレーン62の各
領域、およびゲート塩t@63が設けられて、FETが
構成されている。微細素子においては各端子が近接する
ため、端子間の寄生容量を介した信号帰還の影響が無視
できない、したがって、各端子ができるだけ離れた構成
をとることが素子構造上望ましい。第6図の従来構造に
おいては、5(Jfのソース61およびドレーン62が
均一な厚さの絶縁膜22を介して平面的に配置される。
この構成では一般にドレーン=基板間の寄生容量が大き
くなり、素子の高速動作を制限する要因となる。また、
ゲート63および、ソース61と、ドレーン62に接続
された電極が対向する位置関係にあり、これも端子間の
寄生容量を増加させる一因となっていた。
第7図が本発明を適用して形成したSOI−MOSFE
′rの断面である。第6図と比較して明らかなように、
ドレーン62と基板21とが厚い絶縁1lI22によっ
て隔てられているため、ドレーン=基板間の帰還容量が
低減できる。また、ゲート=ドレーン間を離すためにも
有効な配置となる。
ところで、本発明にはシード部、すなわち絶縁膜開口部
の、絶縁膜側壁の傾斜角度に特異な領域がある。(10
0)基板に対しC3(110)ファセットは45°の角
度で形成されるため、(llo)ファセット成長が酸化
膜側壁に沿って進むときに、絶縁膜側面と基板とのなす
角が45゜の場合には、丁度(110)ファセット面が
絶縁膜斜面に対して垂直になる。そして、この垂直面内
での成長方位は前述の通り<100>となるため、上述
の効果が現われやすい。絶縁膜側面と基板とのなす角が
45゛よりも小さい場合には。
(110)ファセット面が段階的に成長する際。
絶縁膜から外側に向かって<100>方向成長する成分
が生ずるため、結晶欠陥が入りやすくなり、40”より
も小さくなるとこの効果が顕著になる。
一方、絶IM膜側面と基板とのなす角が45°よりも大
きくなっても、結晶欠陥の発生という点では大きな変化
はない。しかし、上述のような素子を形成する場合、ド
レーン領域と他のドレーン領域との距離が短くなって電
気的干渉が増大したり、またドレーンの電界がチャネル
に大きく作用するため、ドレーン耐圧が低下したり、さ
らにはソースやゲートへのコンタクトの形成がより困難
になるなどの不都合が生じてくる。したがって、素子に
適用して好適な角度は経験的には75゛が限界である。
また、(110)ファセットを伴う成長は酸化膜開口部
が<100>方位から±20°の範囲では比較的安定で
あり、この範囲内では上記の挙動にはあまり大きな変化
が無い。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明する。第8図は本発明
を適用したCMOSインバータを形成する工程を示す断
面模式図である。
基板21にはp型(100)、9〜12Ωlのシリコン
ウェーハを用いる。公知の熱酸化法により厚さ300n
mの酸化膜22を形成する。この上にホトレジストを所
望の厚さ形成する。この厚さは、後に湿式蝕刻法で下地
の酸化膜を除去する際に耐え得る厚さでよい。このレジ
ストに幅1100nのスリット状開口部81を設ける。
本実施例の場合には、va子ビーム露光法を用いた。パ
ターンを形成したレジストをマスクにし、HF / N
ll4F系バツフアエツチヤントを用いてマスク開口部
81から下地酸化膜22を等方的にエツチングし。
酸化膜n口部端面82を約45°傾いた斜面とする0次
いで、レジストをマスクとしてAsを30k e V、
 I X 10LBam−”イオン打ち込みし、レジス
トを除去して900℃で10分間熱処理し、n◆領域8
3を形成する。この状態のものを真空槽に入れ、2ke
VのAr+ビームを5分間照射し、酸化膜22およびn
十領域83の表面を約20nmスパッタエッチ除去する
。さらに、1×10−’Pa以下の超高真空中で700
℃、1時間熱処理した後、同じ超高真空槽内で電子ビー
ム蒸着によりSiu膜をloonm堆積する。このとき
の基板温度は200℃以下で、堆積したSi薄膜は非晶
質の状態である。堆積後、再び同じ超高真空槽内で45
0℃、1時間熱処理する。真空槽からウェーハをとりだ
し、窒素雰囲気で600℃。
6時間の熱処理を施すと、堆積Si膜はn十領域に接し
ている部分から単結晶化し、酸化膜の傾斜側壁部および
”これに隣接した酸化膜上面部の一部に接している部分
が(110)ファセット成長モードにより良好な結晶性
をもった薄膜単結晶に変わる(第8図(ロ)参照)。
このようにして形成したSOIを、スリット状開口部と
交差するように素子領域を残して、不要部分を除去する
。次いで950℃の熱酸化により20nmのゲート酸化
膜84を形成し、この上にPドープの多結晶SiをCV
D法により堆積する。
この堆積した多結晶Siはレジスト塗布、エッチバック
等の手法により平坦化し、傾斜した酸化膜側壁で構成さ
れる凹部を埋めるようにゲート電極63となる部分を残
す。次いでゲート電極63を境として片側にAs+を、
残りの片側にBFz+をそれぞれイオン打ち込みし、n
+ソース領域61、およびp+ソース領域85を形成す
る。この後、CVD法で5iOz(およびPSG)を堆
積し、コンタクト用の六86を形成して電極金属(ある
いはシリサイド)膜を堆積し、所望の電極パターンを形
成する。なお、n÷領域83からの電極取り出しは、ゲ
ート酸化膜84の形成後に所望の部分の酸化膜を除去し
、ゲート電極63用多結晶Siの堆積時にこれと接触す
るよう形成し、ゲート電極形成後に領域分離をしてゲー
ト電極63と類似断面形状を有するパッドを形成し、こ
れに対してコンタクトを形成する。このコンタクト形成
は。
ゲート電極63へのコンタクト形成、および、n÷ソー
ス、p+ソースへのコンタクト形成を同じ工程で行える
なお1本実施例ではSOIを形成するための非晶質Si
堆積厚さは1100nとしたが、形成する素子の構造に
よってはこれより厚い膜を堆積し、単結晶化の工程の後
で、酸化もしくはエツチング等により、全面あるいは一
部分を薄くして形成することもできる。また、超薄膜S
OIの特性は。
SOIの厚さが0.2 μm程度までは維持することが
可能である。
このようにして形成したCMOSインバータの特徴を以
下に述べる。まず、nチャネル型およびpチャネル型の
MOSFETを平面的に配列する従来構造のCMOSイ
ンバータに比べ、チャネル型の投影長が1/V2となる
。また単一のゲートをnチャネル型及びPチャネル型面
MO3FIETの共通ゲートとして用いており、ゲート
形成に要する面積が少ない。さらに、nチャネルとpチ
ャネルの接続部(ノード)が簡略化されており、所要面
積が少ない。また、ノードへのコンタクト形成が自己整
合的に行えるので、マスク合わせの余裕が省略できる。
また、ソースへのコンタクト形成についても、下地が絶
縁膜であるため、合わせずれが生じても基板と短絡する
という心配がない。これもコンタクトのための余計なス
ペースを必要としない要因である。以上のような効果に
より、従来に比べて素子の面積を172以下にすること
が可能となる。
また、既に述べたように各電極がそれぞれ空間的に最も
離れた位置にあり、寄生容量を削減することが出来る。
ところで、本実施例で述べた構造はS密には0MO5F
ETではなく、nチャネルMO5FETに順方向のゲー
ト付きダイオードが直列に接続されたものである。しか
し、pチャネルMOSFETに相当するダイオードは8
01層が薄いため、ゲート電圧がソース電位(あるいは
アノード電位)に近い場合には空乏比し、順バイアスさ
れているにも拘らず遮断状態となり、ドレーン電位(あ
るいはカソード電位)に近い場合にはチャネルにキャリ
アが誘起されるため導通状態となり、動作時にはCMO
SFETと変わらない。ただし、ダイオードの順方向電
圧降下分だけノードの電圧振幅が小さくなるという難点
がある。
若干工程は複雑になるが、上記の実施例の構造を完全0
MO3構造とすることはもちろん可能である。第9図は
そのような一実施例であるon”領域83の形成までの
工程は第8図に示した実施例と同じであるが、本実施例
の場合には酸化膜22の開口部をやや広めに形成する。
n中領域83の形成は、レジスト80をマスクにしてイ
オン打込みで行う。このとき、第8図の実施例よりも若
干大きな打込みエネルギーを用い、深めにn中領域83
を形成する。更に同じマスクを用い、Pチャネル素子を
形成する側と反対側に、やや傾いた方向からBFZ+イ
オン打込みを実施し、形成されるP十領域91が前期n
十領域83に完全に囲まれ、かつ、酸化膜開口部にn中
領域83の一部が露出するように打込み角度および打込
みエネルギーを決定する。この後、第8図の実施例と同
様にSOIの形成を行なう。この状態で第9図(ロ)に
示すようにレジスト92を塗布し、酸化膜22の開口部
中央にスリット状パターン93を設ける。このレジスト
92をマスクとしてSOI層および基板Siの一部を浅
くエツチングし、同じマスクを用いて、W S i z
をほぼSOIの厚さだけスパッタ堆積する。所望領域以
外のws is堆積膜はレジストとともにリフトオフ除
去し、WSix埋め込みプラグ94のみを残す。次いで
、ゲート酸化膜を形成し、これ以降は第8図で説明した
実施例と同様な工程により、第9図(イ)に示すCMO
Sインバータ構造を得る。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば、固相エピタキシャル成長という
低温結晶成長技術を利用して、結晶性の良好な超薄膜S
OIを形成することが出来る。絶縁膜端面の基板とのな
す角度は比較的容易に制御が可能であり、とくに本発明
を用いて好適な45゜の角度は、マスクを用いた等方性
選択エツチングにより容易に実現できる。この特性は絶
縁膜に限らないため、金属やその化合物、半導体等の薄
膜を傾斜端面が形成されるように加工し、この上を絶縁
膜で覆った構造においてもSOIの結晶成長は同等の効
果がある。実施例では単結晶Si基板を用いたが、基板
が薄膜Siであっても、シードの条件が同様に満たされ
る場合には本発明は適用可能であり、より高集積な三次
元回路の構成に好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成および原理を説明するための縦断
面模式図、第2図は固相成長の特異性を示す!!Iwa
図、第3図は従来構造ノS OI −MOSFETの断
面構造図、第4図及び第5図は従来の横方向固相成畏に
於ける結晶性分布とその理由の説明のための断面模式図
、第6Dfiは従来褪造の超#IlillSoI−MO
SFETの断面図、第7図は本発明の一実施例の超薄膜
のSOI−MOSFETの断面図、第8図、第9図は本
発明の他の実施例の構造及び工程を示す縦断面図である
。 21・・・半導体基板、22・・・絶縁1摸、31・・
・SOI。 (ロ) (no)ファセ、Y 第 早 ■ 第 図 61 ソース 62  L−1,−ン 637−−ト (イ) 茅 21  基板 22  酸化膜 、51   SO工 ファセット 秦 (ハ)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、単結晶半導体基板もしくは単結晶半導体薄膜と、側
    壁が上記半導体基板と40乃至75度の角度で交差する
    開口部を有する絶縁膜と、上記絶縁膜の側壁を覆つて上
    記開口部と上記絶縁膜の上側主面に延在する第2の単結
    晶半導体薄膜とを主構成要素とし、上記第2の単結晶半
    導体薄膜の上記絶縁膜の側壁に沿つた部分を主動作領域
    として用いることを特徴とする半導体装置。 2、半導体基板の面方位が{100}である特許請求範
    囲第1項記載の半導体装置。 3、絶縁膜開口部の辺の方位が{110}方向±20゜
    で形成されていることを特徴とする特許請求範囲第2項
    記載の半導体装置。 4、少なくとも一部に第1の導電型を有する半導体基板
    と、開口部側壁が基板と40乃至75度の角度で交差す
    る絶縁膜と、該絶縁膜側壁上に設けられた第2の導電型
    を有する厚さ0.2μm以下の半導体薄膜と、上記絶縁
    膜上面に延在しかつ第1の導電型を有する半導体薄膜と
    からなり、上記第2の導電型を有する半導体薄膜の上に
    絶縁物を介してゲート電極を設けて構成されるMOS型
    電界効果トランジスタ。 5、半導体基板と、開口部側壁が基板と40乃至75度
    で交差する絶縁膜と、少なくとも開口部の一部で上記基
    板と接し、かつ、上記絶縁膜の対向する一対の側壁及び
    これに延在する絶縁膜上面の少なくとも一部を覆う厚さ
    0.2μm以下の半導体薄膜とから構成され、上記半導
    体薄膜とは絶縁膜を介して接し、かつ、上記対向する絶
    縁膜側壁上に設けられた半導体薄膜をそれぞれpチャネ
    ル型およびnチャネル型に構成したことを特徴とする相
    補型電界効果トランジスタ。 6、特許請求の範囲第4項記載の構造において、絶縁膜
    上面に延在する半導体薄膜の導電型が第2の導電型であ
    るゲート付きダイオード。 7、特許請求範囲第4項及び第6項に記載したそれぞれ
    の素子を、半導体基板の少なくとも一部に形成された基
    板とは反対導電型の領域を共有するように、直列に接続
    されて成ることを特徴とするインバータ素子。 8、単結晶半導体基板もしくは単結晶半導体薄膜と、側
    壁が上記半導体基板と40乃至75度の角度で交差する
    開口部を有する絶縁膜と、該絶縁膜の側壁を覆って上記
    開口部と該絶縁膜の上側主面に延在する厚さ0.2μm
    以下の第2の単結晶半導体薄膜とからなる半導体装置用 SOI構造。 9、半導体基板の面方位が{100}である特許請求範
    囲第8項記載のSOI構造。 10、絶縁開口部の辺の方位が{110}方向±20゜
    で形成されていることを特徴とする特許請求範囲第9項
    記載のSOI構造。 11、特許請求の範囲第8項記載の第2の半導体薄膜は
    、堆積した非晶質半導体を固相成長により単結晶化した
    ことを特徴とするSOI構造の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06222391A (ja) * 1993-01-28 1994-08-12 Canon Inc 半導体装置及び液晶表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06222391A (ja) * 1993-01-28 1994-08-12 Canon Inc 半導体装置及び液晶表示装置

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