JPH028895B2 - - Google Patents

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JPH028895B2
JPH028895B2 JP56018347A JP1834781A JPH028895B2 JP H028895 B2 JPH028895 B2 JP H028895B2 JP 56018347 A JP56018347 A JP 56018347A JP 1834781 A JP1834781 A JP 1834781A JP H028895 B2 JPH028895 B2 JP H028895B2
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JP
Japan
Prior art keywords
paper
solvent
impregnation
unsaturated polyester
polyester resin
Prior art date
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Application number
JP56018347A
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English (en)
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JPS57131552A (en
Inventor
Yasuo Fushiki
Masaharu Abe
Masayuki Ooizumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP1834781A priority Critical patent/JPS57131552A/ja
Publication of JPS57131552A publication Critical patent/JPS57131552A/ja
Publication of JPH028895B2 publication Critical patent/JPH028895B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、紙基材不飽和ポリエステル樹脂積層
絶縁板及びその金属箔張り積層板の連続製造方法
に関し、さらにくわしくは、曲げ強度や耐衝撃性
が改良され、しかも効率的な連続製造が可能な紙
基材不飽和ポリエステル樹脂積層絶縁板及びその
金属箔張りの積層板の製造方法に関する。 紙基材不飽和ポリエステル樹脂積層絶縁板と
は、クラフト紙、リンター紙、あるいはコツトン
紙等のセルロース繊維を主成分とする紙を補強
材、即ち基材として、該基材に不飽和ポリエステ
ル樹脂を含浸、硬化せしめて得られる積層絶縁板
であり、電子部品の絶縁支持板等を主たる用途と
するものである。また紙基材不飽和ポリエステル
樹脂金属箔張り積層板とは、上記積層板に、要す
れば接着剤を用い、電解胴箔や鉄箔、あるいは銀
箔などの金属箔を張り合せた構成のものを言い、
印刷回路板の用途を目的としたものである。 従来これらの用途には、フエノール樹脂を用い
加圧プレス成形されたものが多用されているが、
いくつかの欠点、たとえば生産性、品質的には耐
トラツキング性等に問題があり、これらの対策と
して、エポキシ樹脂を用いたものも使用されてい
るが、このものははなはだ高価である。 かかる現状に鑑みて、本発明者らは、不飽和ポ
リエステル樹脂のすぐれた性状に着目し、従来全
つたく実用化されていない紙基材不飽和ポリエス
テル樹脂積層絶縁板や金属箔張り積層板あるいは
その製造法の研究を鋭意進め、すでに特願昭54−
53239(特開昭55−144159)、特願昭54−121180(特
開昭56−43329)、特願昭55−58192(特開昭56−
155751)、特願昭55−58193(特開昭56−155752)、
特願昭55−70464(特開昭56−166233)、特願昭55
−70465(特開昭56−166054)、特願昭55−70466
(特開昭56−166055)、特願昭55−91132(特開昭57
−15962)、特願昭55−128935(特開昭57−53991)、
特願昭55−128936(特開昭57−53992)、特願昭55
−128937(特開昭57−53993)、特願昭55−128938
(特開昭57−53994)に種々の予備含浸薬剤及び関
連技術を提案又は開示している。すなわち、これ
らの特許出願において記載した通り、不飽和ポリ
エステル樹脂は一般的に紙基材に対する親和性が
劣るため、N−メチロール化合物で代表される有
機化合物でプレ含浸処理を行い、紙基材に対する
樹脂の親和性を高めることによつて、得られる製
品の機械的特性、耐熱性、電気絶縁特性、耐湿性
等を、より高度なものにすることができる。又、
かかるプレ含浸処理を積層板の製造と連結させ、
オンラインで連続的に行う方法についても本発明
者らは既に特願昭55−133818(特開昭57−57623)
に提案した。オンラインによる紙基材のプレ含浸
処理は別ラインによる処理と比べて設備費、人件
費が節約でき工業的に有利な方法であるが、この
方法において処理液の溶剤に水を用いた場合、処
理液の含浸中、あるいは処理液の含液率を調整す
るためのしぼり工程中、および湿潤した紙基材を
乾燥する工程中でたびたび紙基材が切れ、安定し
た連続稼動を行うことができず、製品の収率は大
幅に低下した。かかる不都合を解決するために水
の代りに非水溶材を用いると、紙切れに伴うトラ
ブルをなくすことができるが、この場合得られる
製品の機械的特性や耐熱性は十分満足できるもの
でなかつた。かかる現状に鑑み、本発明者らが鋭
意検討したところによると、処理液の溶剤とし
て、水及び水と溶解可能な非水溶剤の混合溶剤を
用いることにより、機械的特性、耐熱性、電気絶
縁特性、耐湿性等の性能の良好な製品を収率よく
連続製造できることを見い出した。 即ち、本発明は、連続的に搬送される長尺な紙
基材に対して有機化合物のプレ含浸処理、即ち含
浸及び溶剤の乾燥を行い、続いて不飽和ポリエス
テル樹脂の含浸を行い、該樹脂含浸紙基材の重ね
合せ、カバーシート及び/又は金属箔のラミネー
ト、該樹脂の硬化、実用的寸法への切断、要すれ
ばさらに後硬化等を連続して行う紙基材不飽和ポ
リエステル樹脂積層絶縁板及びその金属箔張り積
層板の連続製造方法において、プレ含浸処理に用
いる含浸薬剤およびその溶剤がメチロール基を有
する化合物を主成分とするものおよびメタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパ
ノールまたはそれらの混合物40〜80重量%を含む
含水アルコール溶剤を用いることを特徴とする紙
基材不飽和ポリエステル樹脂積層絶縁板及びその
金属箔張り積層板の連続製造方法である。 本発明においてプレ含浸処理に用いる有機化合
物とは、含浸用の不飽和ポリエステル樹脂よりも
紙基材と良好な親和性を有するもの、あるいは紙
基材を構成するセルロースと反応性を有するもの
が望ましい。かかる有機化合物の種類は極めて多
く、それらについては既述本発明者らの多数の特
許出願中に種々の例が示されているが、本発明者
らが検討したところによれば、好ましい例として
次のようなものがあげられる。 まず、分子内に1つ以上のメチロール基を有す
る化合物、例えばフエノール樹脂、レゾルシノー
ル樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、尿素樹
脂をあげることができ、中でも特にメラミン樹
脂、グアナミン樹脂、尿素樹脂等のN−メチロー
ル基を有する化合物が好適である。なお上記に例
示した化合物と組み合わせて上記の有機化合物の
硬化剤、触媒、あるいは上記の化合物とセルロー
スの反応を促進する触媒、あるいは上記の化合物
に可とう性を付与するための薬剤等を混合して用
いてもさしつかえない。これらの処理剤は溶液あ
るいはエマルジヨンの形で塗布、スプレーデイツ
プ等の方法により紙基材に含浸せしめる。 本発明においては、巻き出し装置から巻き出さ
れ連続的に搬送される複数枚の長尺な紙基材に対
して上記の処理液を含浸させ、必要に応じて絞り
ロール等で含液率を調整した後、該含浸紙基材か
ら溶剤を乾燥させるプレ含浸処理工程とそれにひ
きつづく不飽和ポリエステル樹脂液を該処理紙基
材に含浸させる2つの含浸工程から成り立つ。第
2の不飽和ポリエステル樹脂液の含浸を良好に、
かつ効率よく行うためには、用いる紙基材として
は厚み100〜400μm、密度0.3〜0.7g/cm3のクラ
フト紙やリンター紙が好ましい。かかる紙基材に
対してプレ含浸処理をオンラインで行う場合、溶
剤として水を用いると含浸時の湿潤引張強度が
0.3Kg/15mm以下に低下し、紙切れが頻繁に起り、
連続運転の中断に伴う不良品が極めて多く発生す
るという問題がある。溶剤として非水溶剤を用い
た場合、含浸時の湿潤引張強度の低下はほとんど
なく、紙切れによるトラブルは避けられるが、こ
の場合得られる製品の機械的特性、耐熱性、電気
絶縁特性、耐湿性等は溶剤として水を用いた場合
に比べて不十分な値しか示さなかつた。ところで
含浸薬剤がメチロール基を有する化合物を主成分
とするものの場合プレ含浸処理の溶剤として、水
及び水と溶解可能な非水溶剤の混合溶剤を用いる
と、以上の問題点は解消され、特性の良好な製品
を効率よく生産することができる。ここでいう水
と溶解可能な非水溶剤とは、メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、イソプロパノールであ
り、これらの中の1種あるいは複数種を水と混合
する。中でも、一般式CnHn+1OH(ただし、n
3)で表わされるメタノール、エタノール、n
−プロパノール、イソプロパノールのアルコール
類が紙基材への含浸性がすぐれ最も好ましい。 水と溶解可能な非水溶剤の混合比率は、溶剤全
体の40重量パーセント〜80重量パーセント、より
好ましくは55重量パーセント〜70重量パーセント
となるように選ぶべきである。混合比率が40重量
パーセント未満の場合は含浸した紙基材の強度低
下が大きく、積層板の連続製造はしばしば起る紙
切れのために困難である。又、水と溶解可能な非
水溶剤の混合比率が溶剤全体の80重量パーセント
を越えると性能の良好な製品は得られない。 さらに本発明で用いる不飽和ポリエステル樹脂
は、飽和多塩基酸、不飽和多塩基酸、多価アルコ
ールの重縮合物にスチレン等のモノマー類を混合
した一般によく知られているものが使用でき、紙
基材への含浸性の点より、常温で液状で常温での
粘度が0.5ポイズから30ポイズのものが特に好ま
しい。 次に実施例により本発明を説明する。 実施例 コイル状市販のクラフト紙(巴川製紙MKP−
150、長さ2500m)5巻を巻き出し装置に設置し、
それぞれ3m/分の速度で連続的に搬送しながら
メタノール65重量部と水35重量部からなる混合溶
剤にメチル化メチロールメラミン(スミテツクス
レジンM−3住友化学製)12重量部、アクリルア
ミド3重量部を混合した処理浴に浸漬し、絞りロ
ールにより紙に対する含液率が100%になるよう
に調整した後、130℃×2分の条件で乾燥し、続
いて市販の不飽和ポリエステル樹脂液(武田薬品
製ポリマール6304 100重量部、日本油脂製パーヘ
キサ3M 1重量部)を、あらかじめ内圧が20mm
Hgの減圧処理した後、5枚のプレ含浸処理を施
した紙それぞれに上方より該樹脂を流下せしめ、
第2の含浸を行い、該樹脂含浸基材を5枚積層
し、過剰の樹脂を絞り出した後、上面から市販の
電解銅箔(福田金属製T−7)、下面から厚さが
100μmのポリエステルフイルムをラミネートし
た。銅箔にはあらかじめエポキシ樹脂接着剤(シ
エル化学製エピコート828 75重量部と富士化成製
トーマイド235A 25重量部の混合物)を連続的に
厚さ70μmに塗布し、ついで120℃×3分間熱処
理したものを用いた。ラミネートに続いて、100
℃〜130℃の温度で10分間連続的に加熱硬化せし
め、ポリエステルフイルムを剥離した後、ギロチ
ンカツターで一定寸法に切断した。ついで160℃
×10分間の後硬化を行い厚さが1.6mmの銅張り積
層板を得た。 なお、メタノールの代りにn−プロパノールを
用い、他は実施例と同様にして得られた厚さ1.6
mmの銅張り積層板の性能は実施例のものと同等で
あつた。 比較例 1 プレ含浸処理の処理液としてメチル化メチロー
ルメラミン(スミテツクスレジンM−3)12重量
部、アクリルアミド3重量部を水70重量部、メタ
ノール30重量部に溶解したものを用いて、その他
の条件は実施例と同様の方法で厚さが1.6mmの銅
張り積層板を製造した。 比較例 2 メチル化メチロールメラミン(スミテツクスレ
ジンM−3)12重量部、アクリルアミド3重量部
をメタノール100重量部に溶解した処理液を用い
て、その他の条件は実施例と同様の条件で厚さが
1.6mmの銅張り積層板を製造した。 実施例ならびに比較例における製造中における
紙切れの問題及び得られた1.6mm銅張り積層板の
性能を表1に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 連続的に搬送される長尺な紙基材に対して有
    機化合物のプレ含浸、即ち含浸及び溶剤の乾燥を
    行い、続いて不飽和ポリエステル樹脂の含浸を行
    い、該樹脂含浸基材の重ね合わせ、カバーシート
    及び/または金属箔のラミネート、該樹脂の硬
    化、実用的寸法への切断、要すればさらに後硬化
    等を連続して行う紙基材不飽和ポリエステル樹脂
    積層絶縁板及びその金属箔張り積層板の連続製造
    方法において、プレ含浸処理に用いる含浸薬剤と
    してメチロール基を有する化合物を主成分とする
    ものを選択し、その溶剤としてメタノール、エタ
    ノール、n−プロパノール、イソプロパノールま
    たはそれらの混合物40〜80重量%を含む含水アル
    コール溶剤を用いることを特徴とする紙基材不飽
    和ポリエステル樹脂積層絶縁板及びその金属箔張
    り積層板の連続製造方法。 2 前記含水アルコール溶剤中のアルコール含量
    が55〜70重量%である特許請求の範囲第1項記載
    の製造方法。
JP1834781A 1981-02-10 1981-02-10 Paper base material unsaturated polyester resin laminated insulating board and continuous manufacture of laminated board on which its metallic foil is lined Granted JPS57131552A (en)

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