JPH0287414A - オーディオ用電線 - Google Patents

オーディオ用電線

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Publication number
JPH0287414A
JPH0287414A JP23850988A JP23850988A JPH0287414A JP H0287414 A JPH0287414 A JP H0287414A JP 23850988 A JP23850988 A JP 23850988A JP 23850988 A JP23850988 A JP 23850988A JP H0287414 A JPH0287414 A JP H0287414A
Authority
JP
Japan
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base material
perfect
wire
sound quality
oxygen content
Prior art date
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Pending
Application number
JP23850988A
Other languages
English (en)
Inventor
Akito Kurosaka
昭人 黒坂
Teruyuki Takayama
高山 輝之
Haruo Tominaga
晴夫 冨永
Kazuhiko Tomomatsu
友松 和彦
Yutaka Osanai
裕 小山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野コ 本発明はステレオ等のオーディオ機器のリード線及びコ
ード等に使用するのに好適のオーディオ用電線に関する
[従来の技術] 従来、オーディオ機器のリード線又はコード等に使用さ
れるケーブルとしては、タフピッチ銅線又は無酸素銅線
がある。このケーブルはオーディオ機器の音質に影響を
及ぼし、化学的不純物が少ない無酸素銅からなるケーブ
ルの方が一般の電気用タフピッチ銅からなるケーブルよ
りも優れた音質を得ることができると評価されてきた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、通常、4ナイン程度の純度を有する無酸
素銅をオーディオ用ケーブルに使用した場合でも、生演
奏に比較すると、透明感及び音場の拡がり等が不足する
。このため、無酸素銅を使用しても、従来のオーディオ
用ケーブルは音質上満足できるものではなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
透明感及び音場の拡がり等の音質を更に一層向上させる
ことができるオーディオ用電線を提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] 本発明に係るオーディオ用電線は、酸素含有量が20p
pm以下であると共に、完全軟化温度が150°C以下
の銅基材を完全軟化処理して得た導体から構成されるこ
とを特徴とする。
[作用コ 本発明においては、酸素含有量が20ppm以下であり
、且つ、完全軟化温度が150°C以下の銅からなる基
材に対し、完全軟化処理を施してオーディオ用電線導体
としている。このよう、に、酸素含有量及び完全軟化温
度を所定値以下に規制すると共に、完全軟化処理を施し
て使用することにより所望の優れた音質を得ることがで
きる。
以下、この理由について説明する。
導体に使用される銅の結晶粒界はオーディオの音質に与
える影響が大きく、粒径が小さくなり、粒界面積が増加
する程、音質が劣化してしまう。
これは、銅単結晶の電気抵抗と、粒界の電気抵抗との間
に差違が存在することが原因である。。この場合に、低
温で軟化し易い銅は化学的不純物量が少ないと共に、焼
鈍処理により再結晶粒が大きくなり易いため、その粒界
面積を比較的容易に小さくすることができる。
本願発明者等は、上述の事実に着目し、音質に及ぼず要
素について種々実験研究を行ったところ、酸素含有量の
外に、完全軟化温度と音質との間に強い相関関係がある
ことを見い出した。そこで、本願発明者等は、完全軟化
温度が異なる種々の銅基材を使用してケーブルを作製し
、これをオーディオ機器のリード線又はコードとして使
用してその音質評価を行ったところ、酸素含有量が20
ppm以下であって完全軟化温度が150℃以下の場合
に、常に所望の音質が得られた。本発明はこのような実
験結果に基いて完成されたものである。
この場合に、酸素含有量が20ppmを超えると、銅基
材中の酸素が、同じく銅基材中の不純物と反応して酸化
物(Fe203.5i02等)を生成し、更に基材の銅
と反応して酸化銅(Cu20)を生成して、これらの酸
化物が結晶粒界に析出しやすくなる。これにより、銅単
結晶の電気抵抗と、結晶粒界の電気抵抗との間の差違が
増大して音質が著しく低下してしまう。このため、本発
明においては、優れた音質を得るために、酸素含有量を
20ppm以下に限定する。
銅基材の完全軟化温度は150°C以下にする。このよ
うに、完全軟化温度を低くすることにより、焼鈍処理に
よって容易に再結晶粒を大きくすることができ、これに
より、粒界面積を減少させることができる。そこで、本
発明においては、完全軟化温度を所望の優れた音質を得
るために十分な150℃以下にし、このような完全軟化
温度を有する銅基材を完全軟化処理したものをオーディ
オ用電線導体とする。
オーディオ用電線はこのようにして得た導体を例えば数
本撚り会わせて撚線とし、更にこれを絶縁被覆すること
により得られる。
し実施例] 次に、本発明の実施例に係るオーディオ用ケーブルを製
造して、その特性を試験した結果についてその比較例と
比較して説明する。
純度が99 、95重量%の市販電解銅を出発原料とし
て、種々の電解条件で硫酸浴電解精製し、更に、真空溶
解条件を種々変化させて真空鋳造することにより、20
市の直径を有する5種類のロッドを作製した。
次いで、各ロッドをスエイジング加工し、更に、伸線加
工することにより、直径が0.5mmの素線を得た。そ
して、各素線について完全軟化温度及び酸素含有量を測
定した。
その結果を下記第1表に示す。なお、実施例1゜2は本
発明の特許請求の範囲にて規定したもの、比較例1乃至
3はその範囲から外れるものである。
次いで、上記5種類の直径が0.5mmの素線を、純度
が99.95重量%のタフピッチ銅からなる直径が0.
5+nmの素線(従来例)と共に、500℃の温度で5
時間焼鈍した。その後、各実施例、比較例及び従来例の
各素線を7本撚り合わせて撚り線とし、更に、その外周
に厚さが1mmのポリエチレンを被覆して絶縁被覆した
。次いで、これを2水平行にしてその外周をポリ塩化ビ
ニール材料で被覆し、平行2心型スピーカコードを製作
した。得られたコードをスピーカとステレオアンプとの
間に接続し、その音質を比較評価した。評価結果を第1
表に併せて示す。
第  1 表 第1表において、Oは音質の透明感及び音場の拡がりの
双方が十分であった場合、△は透明感又は音場の拡がり
のいずれかが若干不足した場合、×は透明感及び音場の
拡がりの双方が不十分である場合を示す。
この第1表から明らかなように、実施例1.2の場合に
は酸素含有量が20ppm以下であり、完全軟化温度が
150℃以下であるから、透明感及び音場の拡がりが共
に十分であり、所望の優れた音質が得られた。
これに対し、比軸例は透明感又は音場の拡がりの少なく
とも一方が不足し、満足できる音質が得られなかった。
従来例は透明感及び音場の拡がりの双方が不十分であり
、所望の音質が得られなかった。
[発明の効果コ 本発明によれば、酸素含有量が20ppm以下であると
共に、完全軟化温度が150°C以下の銅基材を完全軟
化処理してオーディオ用電線が構成されるから、オーデ
ィオ機器のリード線又はコード線として使用することに
よって、音質の透明感及び音場の広がりが得られ、従来
のオーディオ用電線よりも更に一層優れた音質を得るこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸素含有量が20ppm以下であると共に、完全
    軟化温度が150℃以下の銅基材を完全軟化処理して得
    た導体から構成されることを特徴とするオーディオ用電
    線。
JP23850988A 1988-09-22 1988-09-22 オーディオ用電線 Pending JPH0287414A (ja)

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JP23850988A JPH0287414A (ja) 1988-09-22 1988-09-22 オーディオ用電線

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JP23850988A Pending JPH0287414A (ja) 1988-09-22 1988-09-22 オーディオ用電線

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