JPH028537Y2 - - Google Patents

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JPH028537Y2
JPH028537Y2 JP16295082U JP16295082U JPH028537Y2 JP H028537 Y2 JPH028537 Y2 JP H028537Y2 JP 16295082 U JP16295082 U JP 16295082U JP 16295082 U JP16295082 U JP 16295082U JP H028537 Y2 JPH028537 Y2 JP H028537Y2
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mandrel
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、電動機や発電機用固定子の成形用金
型に係り、特に、その固定子鉄心に巻線を施した
固定子と、回転子軸受を支持する鋼板製ブラケツ
トとを、樹脂を媒体として一体化する回転電気機
械の固定子成形用金型に関するものである。そし
て、これはまた、100W程度あるいはこれ以下の
小形電動機に好適である。
〔従来の技術〕
従来の小形電動機の一般的な構造は、その固定
子鉄心に何らかの方法をもつて固定子巻線を施し
た固定子と、この固定子を内蔵して保持するハウ
ジングと、軸受に支持された回転子とからなつて
いる。
しかして、近時、小形電動機の小型化や製造工
程の短縮化、さらには騒音および振動などの低
減、あるいは難燃性向上などの品質向上、という
ような緒問題に当面して、前記小形電動機におけ
る、巻線が施された固定子鉄心を、回転子軸受を
支持するための鋼板製ブラケツトと一緒に、樹脂
によりモールデイングして小形電動機の固定子を
製造すようにしている。
すなわち、第1図に示すものは、小形電動機に
おける、巻線を施された固定子鉄心とブラケツト
とを一緒にモールデイングして、その固定子を成
形する際の金型を含む、従来のものの概略構成図
である。
図で、1は上型、1aは上型ネツク部、2は下
型、3はマンドレル、4は樹脂体、5は鋼板製の
ブラケツト、6は鉄心、7はランナ、8は固定子
コイルである。
これをさらに詳述すると、前記金型は、上型1
と下型2とよりなり、下型2にはマンドレル3が
組み込まれていて、マンドレル3は、鉄心6と回
転子軸受(図示せず)支持用のブラケツト5とを
図示のごとく保持している。なお、下型2とマン
ドレル3としては、マンドレル3を下型2に嵌め
込んで一体化したもの、あるいは下型2とマンド
レル3とを一体成形したものが使用される。
そして、既知の射出成形機により、ランナ7を
介して上型1、下型2、マンドレル3によつて形
成されたキヤビテイC内に溶融樹脂が送り込ま
れ、この溶融樹脂が硬化して得られた樹脂体4
は、鉄心6を抱き固めるとともに、ブラケツト5
をも一体化して、鉄心6のコイル8を保護すると
同時に、それ自身が枠体となつてハウジングを構
成する。
なお、前記樹脂体4を構成する樹脂の性状、材
質は、電動機の熱的寿命および構造物としての機
械強度の上から、熱硬化タイプの樹脂の使用が望
ましく、最近では、価格の面から、熱硬化性合成
樹脂と各種フイラーとからなる複合材が多く用い
られている。
さて、上述の固定子成形にあたつて、前記した
熱硬化タイプの樹脂は、その特性として浸透性に
すぐれているため、固定子コイル8の間隙まで十
分侵入し、それ自身で絶縁物の作用を果して非常
に都合のよいものであるが、しかし、逆に、この
浸透性のため、予期しない弊害を及ぼす場合があ
る。
これを詳述すると、第1図において、ブラケツ
ト5は、回転子軸受を支持する筒部5Aと、この
筒部5Aの外周に延設された鍔部5Bとからな
り、この鍔部5Bは、マンドレル3の段付部と上
型ネツク部1aとの間で挟持されている。そし
て、このブラケツト5は鋼板で作られているが、
その板厚誤差、プレス時の歪などにより、いつも
一定板厚寸法に保持できるとは限らず、もし上述
のような板厚誤差や歪があると、固定子成形時、
第3図に示すように、ブラケツト5とマンドレル
3、および上型1とブラケツト5との間に隙間が
でき、これらの隙間から溶融樹脂の一部が漏れ出
し、第2図に示すように、樹脂バリ9となつて、
ブラケツト5の回転子軸受収納穴である筒部5A
の内外面に付着することになる。しかして、筒部
5Aの内面に付着した樹脂バリ9は、固定子成形
後の工程である回転子軸受を挿入する作業時の障
害となるものであるから、何らかの工具、例えば
刃物類で取り除いてやらなくてはならず、また筒
部5Aの外面に付着した樹脂バリは、固定子単体
としての体裁上は勿論のこと、これを回転電気機
械の一部として組み込むときの障害とならないよ
う、これまた例えば刃物類で取り除いてやらなく
てはならず、なおこれらのバリ取り作業は別途多
大な工数を要することになり、先に述べた固定子
樹脂成形の1つの目的である原価低減の狙いに大
いに反する結果をもたらすことになる。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、固定子鉄心に巻線を施した固
定子と、回転子軸受を支持する鋼板製ブラケツト
とを、樹脂を媒体として一体化するに際し、回転
子軸受を支持する鋼板製ブラケツト筒部の内外面
に溶融樹脂の一部が漏れ出すのを防止し、ひいて
は固定子成形後のバリ取り作業をなくすことので
きる、作業性、経済性にすぐれた回転電気機械の
固定子成形用金型を提供することにある。
〔考案の概要〕
前記目的は、上型と下型、および下型と一体の
マンドレルを備え、かつ固定子鉄心に固定子巻線
を施した固定子を前記マンドレルの胴部に嵌合保
持せしめるとともに、前記固定子の上方に位置し
て、マンドレルに形成された段部に鋼板製ブラケ
ツトの回転子軸受支持用筒部を載置し、前記上型
と下型、および下型と一体のマンドレルによつて
形成されるキヤビテイ内に溶融樹脂を注入して、
前記鋼板製ブラケツトの回転子軸受支持用筒部の
外周に延設された鍔部と固定子とを埋設固定する
回転電気機械の固定子成形用金型において、前記
ブラケツトの鍔部上面に当接する上型の下面部
分、および前記ブラケツトの鍔部下面に当接する
マンドレル段部の上面部分にそれぞれ、上型と下
型との型締めに際して前記ラケツトの鍔部に食い
込む環状の突条部を形成することによつて達成さ
れる。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の一実施例を、第1図を参照しつ
つ、第4〜8図にもとづいて説明する。
なお、樹脂としては、電動機の熱的寿命および
構造物としての機械強度上、ならびに良好な浸透
性と、それ自身が絶縁の作用を奏効し、かつ経済
性の点でもすぐれている、熱硬化性樹脂と各種フ
イラーとからなる複合材を使用するのが望まし
い。
また、第4図〜第8図において、第1図〜第3
図と同一符号は同等部分を示し、1Aは上型、3
Aはマンドレル、5Aは鋼板製のブラケツトで、
ブラケツト5Aは、回転子軸受支持用の筒部5A
−1と、樹脂を媒体として固定子と一体成形され
る鍔部5A−2とを有する。10は上型1Aに形
設された、拡開角度約90度、深さ0.25mm程度の環
状の突条部、11はマンドレル3Aに形設され
た、前記と同様な環状の突条部である。
すなわち、本実施例においては、上型ネツク部
1aの下面(換言すると、ブラケツト5Aの鍔部
5A−2に当接する面)に環状の突条部10を形
設するとともに、他方、これに相対向して、マン
ドレル3Aの上面(換言すると、ブラケツト5A
の鍔部5A−2に当接する段付部の面)に、前記
と同様な環状の突条部11を形設したものであ
る。
なお、下型(第1図の符号2参照)とマンドレ
ル3Aとしては、従来と同様、マンドレル3Aを
下型2に嵌め込んで一体化したもの、あるいは下
型2とマンドレル3Aとを一体成形したものが使
用される。そして、本考案では、マンドレル3A
を下型2に嵌め込んで一体化したもの、および下
型2とマンドレル3Aとを一体成形したものの双
方を含めて一体と云う。
以上の構成において、下型と一体化したマンド
レル3Aに鉄心6(第8図)ブラケツト5Aと
を、従来と同様に保持せしめ、第1、第3図と同
様にして型締めをおこなうと、第4図に示すよう
に、上型1Aの突条部10およびマンドレル3A
の突条部11は、共にブラケツト5Aの鍔部5A
−2の板厚部に食込み加工することになる。しか
して、これらの突条部10,11は、それぞれ環
状に形成してあるので、溶融樹脂のブラケツト筒
部5A−1側への侵入は、この食込み加工態様に
よつて一切阻止される。
したがつて、固定子成形後においては、第8図
にも示すように、第2図に示すごとき樹脂バリ9
の派生、存在はないものが得られ、従来のよう
に、固定子成形後にバリを除去する必要はなく、
その工程を省略することができる。
なお、ブラケツト5Aは、第5図および第6図
に示すごとく、欠如部を有する四脚片構成とする
と、樹脂の円滑注入による良好な固定子成形を得
ることができる。
また、ブラケツト5Aの板厚が、上下の突条部
10,11による食込み条痕10A,11Aの合
算した深みよりも薄いときは、前記両突条部1
0,11の形設を、第4図のごとく、同一の周線
上とすることなく、食違い状に形設することを妨
げない。
〔考案の効果〕
本考案は以上のごときであり、図示実施例の説
明からも明らかなように、本考案によれば、固定
子鉄心に巻線を施した固定子と、回転子軸受を支
持する鋼板製ブラケツトとを、樹脂を媒体として
一体化するに際し、回転子軸受を支持する鋼板製
ブラケツト筒部の内外面に溶融樹脂の一部が漏れ
出すのを防止し、ひいては固定子成形後のバリ取
り作業をなくすことのできる、作業性、経済性に
すぐれた回転電気機械の固定子成形用金型を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来形金型を用いて回転電気機械用固
定子を成形する場合の縦断面図、第2図は第1図
に示す従来形金型によつて成形された回転電気機
械用固定子の縦断面図、第3図は第1図の部分拡
大図、第4図は本考案の一実施例による金型を用
いて回転電気機械用固定子を成形する場合の第3
図相当図、第5図は第4図に符号5Aで示すブラ
ケツトの平面図、第6図は第5図の中央部を断面
して示す図、第7図は第4図に示す本考案金型に
よつて成形された回転電気機械用固定子の平面
図、第8図は第7図の中央部を断面して示す図で
ある。 1A……上型、2……下型、3A……マンドレ
ル、4……樹脂体、5A……ブラケツト、5A−
1……筒部、5A−2……鍔部、6……鉄心、7
……ランナ、8……固定子コイル、10……突条
部、10A……食込み条痕、11……突条部、1
1A……食込み条痕。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上型と下型、および下型と一体のマンドレルを
    備え、かつ固定子鉄心に固定子巻線を施した固定
    子を前記マンドレルの胴部に嵌合保持せしめると
    ともに、前記固定子の上方に位置して、マンドレ
    ルに形成された段部に鋼板製ブラケツトの回転子
    軸受支持用筒部を載置し、前記上型と下型、およ
    び下型と一体のマンドレルによつて形成されるキ
    ヤビテイ内に溶融樹脂を注入して、前記鋼板製ブ
    ラケツトの回転子軸受支持用筒部の外周に延設さ
    れた鍔部と固定子とを埋設固定する回転電気機械
    の固定子成形用金型において、 前記ブラケツトの鍔部上面に当接する上型の下
    面部分、および前記ブラケツトの鍔部下面に当接
    するマンドレル段部の上面部分にそれぞれ、上型
    と下型との型締めに際して前記ブラケツトの鍔部
    に食い込む環状の突条部を形成したことを特徴と
    する回転電気機械の固定子成形用金型。
JP16295082U 1982-10-26 1982-10-26 回転電気機械の固定子成形用金型 Granted JPS58108761U (ja)

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JPS58108761U JPS58108761U (ja) 1983-07-25
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