JP6745612B2 - 電動モータのロータの製造方法 - Google Patents
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Description
ここで説明する実施形態は、本発明を、可燃性ガス(水素ガス、プロパンガス、気化したガソリン等)を送るための電動ポンプに適用した場合の例である。
図1および図2に示すように、この電動ポンプ1は、ブラシレスモータ(電動モータ)によって構成されたモータ部100と、モータ部100の前部に一体に結合されたポンプ部200と、からなる。モータ部100とポンプ部200は、同軸上に配置されている。ポンプ部200は、モータ部100によって駆動されることで、可燃性ガスを加圧吐出する。
モータ部100とポンプ部200は、径方向の外周部に設けた嵌合部124、214を互いに嵌合させ、嵌合面にOリング105を介在させた状態で、複数の連結ボルト104により一体に結合されている。嵌合面は、円筒面として形成されており、後述するポンプ部200側の嵌合内周面214aおよびモータ部100側の嵌合外周面124aが相当する。
ポンプケーシング210は、概略円盤状のアルミニウム鋳造加工品よりなる。ポンプケーシング210の外表面(空気やガスに触れる外部に露出した面)には、耐食性や耐久性の向上を図るためにアルマイト層が形成されている。この点については後で詳しく述べる。このポンプケーシング210は、ポンプ部200をモータ部100と結合したときに、外側になる表面210Aと、内側となる裏面210Bとを有する。
ポンプ部200のもう一つの構成要素であるインペラ220は、径方向中央部に、軸孔223を有するボス部221を備えている。このインペラ220は、径方向外周部の前面に、円周方向に配列された羽根列222を有している。羽根列222は、ポンプケーシング210の裏面210B側のポンプ流路215に対応して設けられている。ポンプ部200は、このインペラ220が一定方向に回転することで、吸込口211からガスを吸い込み、ポンプ流路215でガスを圧縮し、吐出口212からガスを吐き出す。
次に、モータ部100について詳しく説明する。
モータ部100は、ステータユニット130のほぼ全体をオーバーモールド樹脂(モールド樹脂部)122の内部に埋設した構造のモータ本体120と、シャフト101を含むロータ110と、から構成されている。
図3に示すように、モータ本体120には、モールド成形(後述するオーバーモールド成形)時に形成されたコネクタ部160が設けられている。このコネクタ部160の端子や後述するステータコア141の外周部の一部を除き、ステータユニット130のほぼ全体がオーバーモールド樹脂122で覆われている。
一段階目の工程は、ステータ140およびバスバー153(後述)等をプリモールド樹脂(モールド樹脂部)132の内部に埋め込むための第1モールド成形工程(プリモールド成形工程)である。このプリモールド成形工程により、ステータユニット130が得られる。
図4に示すように、ステータユニット130は、ステータ140およびバスバーユニット155(後述)等をプリモールド樹脂132の内部に埋め込んだものである。
図5に示すように、このプリモールド成形体であるステータユニット130に、ベアリングホルダ123やカラー127を組み合わせながら、オーバーモールド成形を行うことにより、図6に示すようなモータ本体120を得ることができる。ここで、カラー127は、図4に示すように、モータ本体120をポンプケーシング210に結合する際のボルト通し孔128を確保するための小径の金属製の円筒部材である。
図7に示すように、ステータコア141は、同一形状にプレス成形された複数枚の電磁鋼板を軸方向に積層したもので、外周側の円筒部142と、円筒部142の内周から中心に向けて突出した複数のティース143とを有する。本実施形態では、ティース143は、円周方向に一定間隔で6個設けられている。各ティース143の先端は、軸方向から見てT字状をなしており、先端内周面は、同一円周上に並んだ円弧面で構成されている。
図11は、図9に示す組立体を位置決めピンを用いて位置決めしながらプリモールド金型でプリモールド成形(第1モールド成形)しているときの状態を示す模式断面図、図12は、図11に示したプリモールド成形工程で得たステータユニット(プリモールド成形体)を金型から取り出して示す断面図である。
図13は、図12に示したステータユニットを位置決めピンを用いて位置決めしながらオーバーモールド金型でオーバーモールド成形(第2モールド成形)しているときの状態を示す模式断面図である。
図14は、図13に示したオーバーモールド成形後の成形品(モータ本体)を位置決めピンを用いて位置決めしながら切削加工機械にセットして切削加工しようとしている状態を示す模式断面図である。
次に、以上のように製作されたモータ本体120の内部に挿入されるロータ110について説明する。
図3に示すように、ロータ110は、モータ本体120のステータ140の内周側に回転可能に備えられる。そして、ロータ110の外周面とステータ140の内周面との間に周方向で均一なエアギャップが確保されるようになっている。
このロータ110は、マグネット112よりもマグネットカバー113を先に装着することで、次の工程順に製造している。
上述のように製作されたロータ110を、モータ本体120の内部に収容し、シャフト101の前端にインペラ220を装着した上で、モータ本体120をポンプケーシング210に結合する。その際、シャフト101の前端と後端を前側軸受102と後側軸受103とで、モータ本体120およびポンプケーシング210に支持させる。そうすることで、電動ポンプ1が完成する。
次に、ポンプケーシング210の表面処理について説明する。
ポンプケーシング210は、前述したように、アルミニウム鋳造加工品で構成されており、耐食性や耐久性を確保するための表面処理としてアルマイト処理が施されている。特に本実施形態におけるポンプケーシング210の外表面には、鋳肌面に第1アルマイト処理を施すことにより形成された第1アルマイト層と、鋳肌面を切削加工しその切削加工面に第2アルマイト処理を施すことにより形成された第2アルマイト層とが設けられている。そして、第2アルマイト層は、第1アルマイト層よりも表面粗さの小さな表面処理層として形成されている。
本実施形態のポンプケーシング210を得るには、図22(a)〜(d)の工程の順に処理を進める。なお、各図(a)〜(d)の上側の図はポンプケーシング210の表面210A、下側の図はポンプケーシング210の裏面210Bを示している。
なお、図23のS5で示す箇所のように、切削加工面の中に特に寸法精度の高い箇所(例えば、シール面)がある場合は、その箇所のアルマイト層が下地表面に応じた表面粗さに処理される。
例えば、上述の実施形態では、電動ポンプ1のポンプ部200は、モータ部100によって駆動されることで、可燃性ガスを加圧吐出するものである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ポンプ部200に代わってオイルを加圧吐出するポンプを採用してもよい。その他、ポンプ部200とは別に、上述のようなモータ部100の構成を、さまざまな電動モータに採用することが可能である。
100…モータ部
101…シャフト
110…ロータ
111…ロータコア
112…マグネット
113…マグネットカバー
113a…円筒周壁
113b…内フランジ
114…サイドプレート
115…サイドプレート
120…モータ本体
122…プリモールド樹脂(モールド樹脂部)
123…ベアリングホルダ
123a…嵌合内周壁
123b…突当壁
124…嵌合部
124a…嵌合外周面
124b…突当面
126…耳部
127…カラー
128…ボルト通し孔
130…ステータユニット
132…オーバーモールド樹脂(モールド樹脂部)
140…ステータ
141…ステータコア
142…円筒部
143…ティース
144…耳部
146…貫通孔
147…位置決め孔
148…連結ピン
149…カバー部材
150…コイル
151…インシュレータ
153…バスバー
155…バスバーカバー
160…コネクタ部
200…ポンプ部
210…ポンプケーシング
210A…表面
210B…裏面
211…吸込口
212…吐出口
213…ボス部
214…嵌合部
214a…嵌合内周面
214b…突当面
215…ポンプ流路
216…耳部
219…耳部
220…インペラ
221…ボス部
222…羽根列
223…軸孔
501…金型
502…金型
505…位置決めピン
511…金型
513…金型
515…位置決めピン
550…切削治具
551…吸引装置
555…位置決めピン
615…埋め戻しピン
K1…切削加工面(嵌合外周面124a)
K2…切削加工面(嵌合突当面124b)
K3…切削加工面(ベアリングホルダの嵌合内周面123a)
K4…切削加工面(ベアリングホルダの嵌合突当面123b)
S1…鋳肌面
S2…硫酸アルマイト層(第1アルマイト層)
S3…切削加工面
S4…シュウ酸アルマイト層(第2アルマイト層)
S5…高精度加工面
Claims (1)
- シャフトと、
前記シャフトの外周に配置されるロータコアと、
前記ロータコアの外周に周方向に沿って配置される複数のマグネットと、
前記マグネットの外周を覆う円筒状のマグネットカバーと、
前記ロータコアの軸方向の両端面に配置され、前記マグネットカバーの外径と同一外径のサイドプレートと、を備え、
前記マグネットカバーは、前記マグネットの外周を覆う円筒周壁と、該円筒周壁の軸方向一端側に連設されて径方向内方に延びると共に内径が前記ロータコアの外周径よりも小さい円環状の内フランジと、を有し、
前記少なくとも一方のサイドプレートは、前記ロータコアの端面との間に前記マグネットカバーの内フランジを挟持しており、
前記マグネットは、前記マグネットカバーの円筒周壁と前記ロータコアの外周面との間に挿入されており、
少なくとも前記マグネットの内周面と前記ロータコアの外周面、および前記マグネットの外周面と前記マグネットカバーの円筒周壁の内周面との間に、両周面間を接着する接着層が設けられている電動モータのロータの製造方法において、
前記マグネットカバーの内部に前記ロータコアを同心状に配置して、前記マグネットカバーと前記ロータコアとの間に、軸方向の一端側の開口が前記内フランジで閉鎖された環状空間を確保すると共に、前記ロータコアの内部に前記シャフトを圧入し、前記ロータコアの軸方向一端面側において前記シャフトに別に圧入嵌合した前記サイドプレートと前記ロータコアの軸方向一端面との間に前記マグネットカバーの内フランジを挟持する工程と、
該工程後、前記内フランジを下方に向け前記マグネットカバーの軸方向の他端側の開口を上方に向けて前記シャフトを配置すると共に、少なくとも前記ロータコアの外周面および前記マグネットカバーの円筒周壁の内周面に接着剤を塗布した状態で、前記マグネットを、前記ロータコアの外周面と前記マグネットカバーの円筒周壁の内周面との間に確保された前記環状空間に相対的に上方から挿入する工程と、
前記接着剤を固化させて前記マグネットの内周面と前記ロータコアの外周面、および前記マグネットの外周面と前記マグネットカバーの円筒周壁の内周面との間に、接着層を形成する工程と、
を具備することを特徴とする電動モータのロータの製造方法。
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