JP2546507Y2 - 整流子構造 - Google Patents

整流子構造

Info

Publication number
JP2546507Y2
JP2546507Y2 JP6918491U JP6918491U JP2546507Y2 JP 2546507 Y2 JP2546507 Y2 JP 2546507Y2 JP 6918491 U JP6918491 U JP 6918491U JP 6918491 U JP6918491 U JP 6918491U JP 2546507 Y2 JP2546507 Y2 JP 2546507Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
commutator
resin
riser
edge
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6918491U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0515667U (ja
Inventor
一志 小野
稔 磯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP6918491U priority Critical patent/JP2546507Y2/ja
Publication of JPH0515667U publication Critical patent/JPH0515667U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2546507Y2 publication Critical patent/JP2546507Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は回転機の整流子構造に関
し、特に整流子片を樹脂中に埋設してなる整流子構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転機の整流子の構造には種々の
ものがあり、例えば、円周上に配列された複数の整流子
片を、熱硬化性樹脂により互いに絶縁及び保持する構造
のものが広く採用されている。このような構造を持つ整
流子の製造過程としては、インサート成形により整流子
を成形する方法が一般的となっている。この成形後に、
整流子面が切削され、ライザに電機子巻線を接続するた
めの接続溝がカットされて、整流子が完成される。
【0003】しかしながら、上記した工程には、整流子
の成形、熱硬化性樹脂の硬化、成形後の整流子の整流子
面の切削、ライザの接続溝のカットの際に、整流子が加
熱されるので、この熱により整流子内部に熱応力が発生
する。この熱応力は、整流子片の端縁部、特に整流子片
のライザとは相反する軸線方向端縁部の底辺近傍に集中
する傾向にある。従って、前記底辺と樹脂との接合部に
は、大きな熱応力が加わり、材質が整流子片に比べても
ろい樹脂にクラックが発生し易い。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本考案の主な目的は、整流子の製造過程
に於いて、整流子片の端縁部に隣接する樹脂部にクラッ
クが発生しない整流子構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的は本考案に
よれば、ライザ部分と本体部とからなるL字ブロックを
なす整流子片を複数共通の円周上に配列した状態で樹脂
中に埋設し、かつ一体成形してなる回転機用の整流子構
造であって、前記ライザ部分とは相反する軸線方向端縁
部の底辺を切除してなることを特徴とする整流子構造を
提供することにより達成される。
【0006】
【作用】このようにすれば、整流子片のライザ部分とは
相反する軸線方向端縁部の底辺を、面取り或いは丸みを
与える等して切除しておくことにより、整流子が加熱さ
れたときでも、該整流子の内部に於ける熱応力の集中を
回避することができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。図1は、本考案が適用された整流
子1を軸線に沿って示す図である。この整流子1の中心
部には、図示しない回転機の主軸が嵌合するべき内孔2
が設けられ、この内孔2の外周上には、銅製の整流子片
3が、隣接する整流子片と互いに一定の間隙をもつよう
に、環状に配置されている。
【0008】整流子片3は、本体部4とライザ部6とか
らなるL字ブロックをなすように形成されている。本体
部4の上面に設けられた整流子面5には、図示しない刷
子が摺接され、ライザ部6の中央部に設けられた接続溝
6aには、図示しない電機子巻線が接続される。また、
隣接する整流子片3の間隙、及び各整流子片3と内孔2
との間には、樹脂8が充填されている。この樹脂8は、
所要の機械的強度及び絶縁性を有し、複数の整流子片3
を保持していると共に、これらを互いに電気的に絶縁し
ている。
【0009】図2に示すように、整流子片3のライザ6
とは相反する端縁部7は、2等辺三角柱をなす部分10
を切除することにより形成された切除面7aを備えてい
る。
【0010】以下に、上記構成の整流子1の製造過程の
概略について、図3のフローチャートに沿って説明す
る。まず、整流子片3を、プレス切断により、L字ブロ
ックをなすように整流子面5とライザ部6とを一体に形
成し、かつライザ部6とは相反する端縁部7に切除面7
aを形成する。この時点では、整流子片3のライザ部6
には、接続溝6aが切削されていない(ステップ1)。
【0011】次に、整流子1をインサート成形法により
成形する。ここで、複数の整流子片3と内孔2との間隙
に、絶縁性及び熱硬化性を有する樹脂8が充填される。
また、樹脂8の組織を均質化し、加工歪を除去するため
のキュアリングも同時に行われる(ステップ2)。
【0012】前記ステップ2で成形された整流子1の外
周面は、樹脂8が被着している場合があり、また、整流
子片3の整流子面5が正確な円周形状をなしていない。
従って、整流子面5が図示しない刷子と円滑に摺接でき
るように、整流子面5を円周形状に切削加工する。ま
た、ライザ部6の円周面も同様に切削加工する(ステッ
プ3)。
【0013】そして、整流子片3のライザ部6に、図示
しない電機子巻線が接続される接続溝6aが切削形成さ
れ、整流子1の製造工程が終了する。(ステップ4)。
【0014】上記の製造過程から明らかなように、整流
子1を製造する際には、樹脂8のキュアリング、整流子
面5及びライザ部6の円周面の切削、並びにライザ部6
の接続溝6aの切削により、整流子1が加熱される。整
流子1を加熱すると、該整流子1の内部に熱応力が発生
する。もし、整流子片3の縁端部7の底辺が、図1に於
いて想像線9で示されるような形状をしている場合、そ
の底辺と樹脂8との接合部分に、熱応力が集中してしま
い、底辺に隣接する樹脂8にクラックが発生し易い。
【0015】しかしながら、本考案によれば、整流子片
3の端縁部7は、切除面7aを有するように面取りされ
ているため、整流子の製造過程に於いて、整流子片3の
内部に発生した熱応力は、切除面7aにより分散するこ
とができる。従って、端縁部7と樹脂8との接合部分
は、この分散された熱応力を、十分に吸収することがで
きるので、端縁部7に隣接する樹脂8にクラックが発生
することはない。
【0016】尚、切除面7aを、面取りに代えて丸みを
与えるようにしても同様の効果が得られる。
【0017】
【考案の効果】以上の説明により明らかなように、本考
案による整流子構造によれば、整流子のライザとは相反
する端縁部の底辺近傍に集中する熱応力を、端縁部の底
辺を切除することによって分散することができるため、
端縁部の底辺に隣接する樹脂部に於けるクラックの発生
が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用された整流子の軸線方向に沿って
破断して示す図である。
【図2】本考案に基づく整流子構造を示す倒立斜視図で
ある。
【図3】本考案が適用された整流子の製造工程の概略を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 整流子 2 内孔部 3 整流子片 4 本体部 5 整流子面 6 ライザ 6a 接続溝 7 端縁部 7a 切除面 8 樹脂 9 想像線 10 部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライザ部分と本体部とからなるL字ブロ
    ックをなす整流子片を複数共通の円周上に配列した状態
    で樹脂中に埋設し、かつ一体成形してなる回転機用の整
    流子構造であって、前記ライザ部分とは相反する軸線方
    向端縁部の底辺を切除してなることを特徴とする整流子
    構造。
JP6918491U 1991-08-05 1991-08-05 整流子構造 Expired - Lifetime JP2546507Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6918491U JP2546507Y2 (ja) 1991-08-05 1991-08-05 整流子構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6918491U JP2546507Y2 (ja) 1991-08-05 1991-08-05 整流子構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0515667U JPH0515667U (ja) 1993-02-26
JP2546507Y2 true JP2546507Y2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=13395389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6918491U Expired - Lifetime JP2546507Y2 (ja) 1991-08-05 1991-08-05 整流子構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2546507Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0515667U (ja) 1993-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5130596A (en) Armature of a rotary electric machine with a commutator and a conductor for the armature coil
JPS63198557A (ja) 直流電動機
JPH055825Y2 (ja)
US5124609A (en) Commutator and method of manufacturing the same
JPS63265550A (ja) 回転電機の電機子製造法
JP2546507Y2 (ja) 整流子構造
JP2000078787A (ja) 電動機のロータ
US4420875A (en) Method of mounting and casting a flat rotor
JPH0334295B2 (ja)
KR910000044Y1 (ko) 직류 전동기
JPH05207711A (ja) モールドモータ
JPH07312851A (ja) セラミックス摺動集電体
EP0994554A2 (en) Commutator and method of manufacturing the same
JPH10210688A (ja) 電動機の固定子鉄心
US20020171313A1 (en) Slip ring and method of manufacturing slip ring
JPS5826259B2 (ja) 小型直流モ−タおよびその製造方法
JPH022064Y2 (ja)
JP3212156B2 (ja) 回転電機用整流子およびその製造方法
JPH0421421B2 (ja)
JPS6314574B2 (ja)
JPH08182265A (ja) 回転電機の電機子
JPS5840547Y2 (ja) ヘンペイガタデンキシ
KR890003149B1 (ko) 모터정류자 반제품 및 그 제조방법
JPH10322978A (ja) 整流子
JPH03124243A (ja) 小型整流子及びその製造方法