JPS5826259B2 - 小型直流モ−タおよびその製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電機子コアの両端面に装着されるエンドインシ
ュレータを介して電機子コイルを巻装してなる小型直流
モータの構成および製造方法に関するものである。

従来の小型直流モータにおいては、第１図に示すごとく
、電機子コイル１が当接する縁部２ａを直角に折曲げた
形状にプラスチック材料などにより成形されたエンドイ
ンシュレータ２を用いたり、あるいは第２図に示すよう
に電機子コア３全体を樹脂等によりコーティング４して
電機子コイル１と電機子コア３の絶縁をはかつていた。

なお、６は電機子軸、７は整流子である。

ところが前者の場合は樹脂酸形加工であるのでコスト高
となるとともに、樹脂成形の場合、その成形条件から最
低限０．５ ｍｍＪＪ上の厚みを必要とし、この結果、
コイル巻数がとれないので効率が悪くなり、反面コイル
巻数を多くすると大形化する欠点があった、また後者の
場合はコーティングの割れや欠けが発生し易く、かつコ
ーティング４の厚み分だけ界磁マグネット５とのエアー
ギャップ、（１が小さくなるため、信頼性に乏しく特性
も良くなく、また製造作業性も悪かった。

本発明は上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、
簡単な構成で上記従来の問題点を全て解消するものであ
る。

以下、本発明の一実施例について第３図、第４図ａ、ｂ
により説明する。

同図において、前述と同番号は同部材を示し、８は電機
子コア３の端面に装着されるプラスチックシートでなる
エンドインシュレータであり、電機子コア３の端面と略
同様な形状をなすエンド部８ａと、電機子コイル１が当
接するエンド部８ａの縁部に連続してエンド部８ａと鈍
角θ智なすひれ部８ｂを設けている。

このエンドインシュレータ８は電機子コイ／１／１の巻
装により容易に屈曲するポリカーボネート等のプラスチ
ックシート材よりプレス加工により打ち抜きと同時に前
記鈍角となるひれ部８ｂを設けている。

このひれ部８ｂは電機子コア３の軸方向端面を絶縁する
ものであり、電機子コイル１を巻くことによりほぼ直角
に押しつけられて電機子コア３の軸方向端に密着し、電
機子コイル１と電機子コア３との絶縁を完全にする。

なお第３図における破線は電機子コイル１０巻装前のエ
ンドインシュレータ８の設置状態を示すものである。

上述のごとく本発明によればエンドインシュレータを電
機子コイルの巻装により屈曲するプラスチックシートよ
り構成したので、低コストに製造することができ、かつ
従来のように作業性や特性上において、劣ることもなく
、しかもプラスチックシートから製作するので、その厚
みを極めて薄く構成でき、その結果、コイルの巻数を多
く巻き込み、効率の良いモータを提供することができる
など効果の犬なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来のエンドインシュレータを有する
小型直流モータの断面図、第３図は本発明の一実施例に
おけるエンドインシュレータを有する小型直流モータの
断面図、第４図ａは上記エンドインシュレータの斜視図
、第４図すは第４図ａのＩ−Ｉ線断面図である。 １・・・・・・電機子コイル、３・・・・・・電機子コ
ア、８・・・・・・エンドインシュレータ、８ａ・・・
・・・エンド部、８ｂ・・・・・・ひれ部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電機子コアの両端面に設置されるエンドインシュレ
   ータを介して電機子コイルを巻装してなる小型直流子−
   夕において、前記エンドインシュレータは電機子コアの
   端面と略同様な形状をなすエンド部と、電機子コイルが
   当接する前記エンド部の縁部に連続して設けたエンド部
   と所定の角度をなすひれ部とを有し、かつ電機子コイル
   の巻装により屈曲するプラスチックシートにより構成し
   、電機子コアに巻装される電機子コイルにて前記エンド
   インシュレータのひれ部を電機子コアの軸方向端面に当
   接してなる小型直流モータ。 ２ プラスチックシートをプレス加工により、打ち抜き
   と同時に折曲して電機子コアの端面と略同様な形成をな
   すエンド部とこのエンド部に対し鈍角夕なすひれ部を有
   するエンドインシュレータを形成し、このエンドインシ
   ュレータを電機子コアの両端面に設置後、前記エンドイ
   ンシュレータのひれ部が電機子コアの軸方向端面に密着
   するよう電機子コイルを電機子コアに巻装してなる小型
   直流モータの製造方法。