JPH0285331A - 横送り切削加工性に優れたアルミニウム合金の製造方法 - Google Patents

横送り切削加工性に優れたアルミニウム合金の製造方法

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JPH0285331A
JPH0285331A JP23453788A JP23453788A JPH0285331A JP H0285331 A JPH0285331 A JP H0285331A JP 23453788 A JP23453788 A JP 23453788A JP 23453788 A JP23453788 A JP 23453788A JP H0285331 A JPH0285331 A JP H0285331A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は横送り切削加工性に優れたアルミニウム合金と
、その製造方法に関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
2011合金はアルミニウム合金の中で、最も切削性が
良い材料であると言われており、電子機器部品、自動車
部品、tffaff機械部品、光学機器部品等の切削加
工材料として広く使用されている。
切削性という言葉の意味する範囲は広く、工具寿命、切
削抵抗、仕上げ面、切粉処理性等が含まれるが、アルミ
ニウム合金の場合は切粉処理性と仕上げ面が重要視され
る。切粉特性とは、切粉が連続せず、細かく切断されて
処理し易いことを意味する0例えば、自動機等を用いて
材料を切削する時、切粉が連続すると、切粉が機械や材
料にがらみつき、加工が不可能になったり、材料の切削
面を傷つけたり、又、切粉の処理に手間取ったりするた
め、切粉は細かいものが望ましいのである。
2001合金は、Al−Cu基合金であり、切粉を細か
くするためにPbおよびBiが添加されている。これら
の低融点金属は、切削熱による温度上昇によって溶融し
、切粉を分断する働きをしていると考えられている。故
にPbXB1の形状、大きさ、分布状態が切削性に影響
することは容易に考えられるが、実際に、それらについ
て検討された例は少ない。
又、Affi−Cu合金の中に、2014.2017等
の合金があるが、これらの材料にはPb、Biは添加さ
れていないため、2011合金よりは切削性が劣る。
2011.2014.2017等の切削して使用する材
料は、押出加工や抽伸して棒やパイプの形状にしたもの
が多いが、従来は次のような製造方法であった。
↓ T4材 室温で自然時効 T3材 溶体化処理後25%冷間加工 これらの製造方法で作製した2014−T4、T6.2
017−T3、T4等は切粉が連続し、又、2011−
T3、T6、T8においても常に切粉が細かく分断され
るとは限らず、連続する場合があり、切削性にバラツキ
があった。特に第1図のごとき横送り切削においては切
削性にバラツキがあって、切粉処理性について問題が多
かった。
2014−T4、T6.2017−T3、T4等は、材
料的に切削性が悪いため、切粉を細がくするには切削条
件、切削工具をそれに適するように選定しなければなら
なかった。故に、切削物の形状や切削方法が限定された
場合は切粉を細かくするのが不可能な場合もあった。2
011−T3、T6、T8においても常に切粉が細かく
分断されるとは限らず連続する場合があり、自動機械が
停止したりする事故が発生するなどの問題があった。
〔発明が解決しようとする課題] 本発明は上記した従来のAl2−Cu基合金と、その製
造方法によって製造した材料の切削性の欠点を改善すべ
く鋭意研究の結果、特に横送り切削において、切粉が連
続せず、細かく分断すると共に、切削表面が良好なAl
−Cu基合金およびその製造方法を開発したものである
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明は、C
u3〜6wt%、S + 0.1〜1.5wt%、F 
e 0.1〜2.0wt%を含み、さらにPbS131
、Snのいずれか2種以上の元素をmtで0.5〜2.
0wt%含み残部がアルミニウムとその不純物とからな
り、材料の押出方向の断面中に分散するPb、B i、
Snの晶出粒子の形状、寸法及び分散状態は、円形粒子
については大きさが2〜20μm2で、かつ1mm2の
素地の中に200〜2000個存在し、長円形粒子(長
径が短径の2倍以上の粒子)については、大きさが50
μm2以内で、かつ1mm2の素地の中に1000個以
内存在することを特徴とする横送り切削加工性に優れた
アルミニウム合金を請求項1とし、またCu3〜6wt
%、Si0.1〜1.5wt%、Fe0.1〜2.0w
t%、M g 0.3〜1.8wt%、Mn0.05〜
1.2wt%を含み、さらにPb、B t、Snのいず
れか2種以上の元素を総量で0.5〜2.0wt%含み
、残部がアルミニウムとその不純物とからなり、材料の
押出方向の断面中に分散するPb、B15Snの晶出粒
子の形状寸法及び分散状態は、円形粒子については、大
きさが2〜20μm2で、かつ1mm2の素地の中に2
00〜2000個存在し、長円形粒子(長径が短径の2
倍以上の粒子)については、大きさは50μm2以内で
、かつ1mm2の素地の中に1000個以内存在するこ
とを特徴とする横送り切削加工性に優れたアルミニウム
合金を請求項2とし、Cu3〜6wt%、Si0.1=
1.5wt%、F e 0.1〜λ0wt%、Mg0.
3〜1.8wt%、Mn0.05〜1.2wt%を含み
、かつPb、B tSSnのいずれか2種以上の元素を
総量で0.2〜2.0wt%含み、さらにZ n 0゜
05〜0.2wt%、Cr0.05〜2,0wt%、T
 i 0゜001〜0.1wt%のうち少なくとも1種
の元素を含み、残部がアルミニウムとその不純物とから
なり、材料の押出方向の断面中に分散するPb、Bi、
Snの晶出粒子の形状、寸法および分散状態は、円形粒
子については大きさが2〜20−で、かつl−の素地の
中に200〜2000個存在し、長円形粒子(長径が短
径の2倍以上の粒子)については、大きさが50μm2
以内で、かつ1mm2の素地の中に1000個以内存在
することを特徴とする横送り切削加工性に優れたアルミ
ニウム合金を請求項3とし、Cu3〜6nt%、S i
 0.1〜1−5wt%、Fe0.1〜2.0wt%含
み、さらにPb、Bi。
Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.5〜2゜0
wt%含み残部がアルミニウムとその不純物とからなる
アルミニウム合金を押出比20以上で押出し、20%以
上の冷間加工を施した後溶体処理を行ない、その後10
%以上の冷間加工を行なうことを特徴とする横送り切削
加工性に優れたアルミニウム合金の製造方法を請求項4
とし、Cu3〜6wt%、Si0.1〜1.5wt%、
Fe0.1〜2.0wt%を含み、さらにPb、B t
、Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.5〜2.
0wt%含み残部がアルミニウムとその不純物とからな
るアルミニウム合金を押出比20以上で押出し、20%
以上の冷間加工を施した後溶体化処理を行ない、その後
10%以上の冷間加工を行ない、次いで析出処理を行な
うことを特徴とする横送り切削加工性に優れたアルミニ
ウム合金の製造方法を請求項5とし、Cu3〜6wt%
、Sto、1〜1.5wt%、F e 0.1〜2.0
wt%、Mg0.3〜1.8wt%、M n 0.5〜
1゜2wt%を含みさらにPb、B1.Snのいずれか
2種以上の元素を総量で0.5〜2.Qwt%含み残部
がアルミニウムとその不純物とからなるアルミニウム合
金を、押出比20以上の冷間加工を施した後溶体化処理
を行ない、その後10%以上の冷間加工を行なうことを
特徴とする横送り切削加工性に優れたアルミニウム合金
の製造方法を請求項6とし、Cu3〜6wt%、Si0
.1〜1.5wt%、Fe 0.1〜2.0wt%、M
g0.3〜1.8wt%、M n 0゜05〜1.2w
t%を含みさらにPb5Bi、Snのいずれか2種以上
の元素を総量で0.5〜2.0wt%含み残部がアルミ
ニウムとその不純物とからなるアルミニウム合金を押出
比20以上で押出し、20%以上の冷間加工を施した後
溶体化処理を行ない、その後10%以上の冷間加工を行
ない、次いで析出処理を行なうことを特徴とする横送り
切削加工性に優れたアルミニウム合金の製造方法を請求
項7とし、Cu3〜6wt%、S10.1〜1.5wt
%、F e 0.1〜2.0wt%、Mg0.3〜1.
8wt%、Mn0.05〜1.2wt%を含み、かつP
b、Bi。
Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.2〜′2゜
0wt%含み、さらにZn0.05〜0.2wt%、C
r0.05〜2.0wt%、T i 0.001〜0.
1wt%のうち少なくとも1種の元素を含み、残部がア
ルミニウムとその不純物とからなるアルミニウム合金を
、押出比20以上で押出し、20%以上の冷間加工を施
した後溶体化処理を行ない、その後10%以上の冷間加
工を行なうことを特徴とする横送り切削加工性に優れた
アルミニウム合金の製造方法を請求項8とし、Cu3〜
6wt%、Si0.1〜1..5wt%、F e 0.
1〜2.0wt%、Mg0.3〜1.8wt%、Mn0
.05〜1.2wt%を含み、かっPb、Bi。
Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.2〜2゜0
wt%含み、さらにZ n 0.05〜0.2wt%、
Cr0.05〜2.0wt%、Ti0.001−0,1
wt%のうち少なくとも1種の元素を含み残部がアルミ
ニウムとその不純物とからなるアルミニウム合金を、押
出比20%以上で押出し、20%以上の冷間加工を施し
た後溶体化処理を行ない、その後10%以上の冷間加工
を行ない、次いで析出処理を行なうことを特徴とする横
送り切削加工性に優れたアルミニウム合金の製造方法を
請求項9とするものである。
すなわち本発明はAiにCu、Si、Feを添加して素
地組織を強化し、合金の強度を高めると共にPb、B 
i、Snを添加して切削性を向上させたものであり、ま
たこの合金をベースとして、これにMg、Mnを添加し
て素地の強化および切削性の向上を図り、さらにこの合
金にZn、Cr、Tiを添加して、耐食性、耐孔食性を
改善したものである。
しかして本発明において上記の合金は、いずれも、押出
方向の断面の中に分散するPb、Bi、Snなどの晶出
粒子の形状、寸法および分散状態が成る特定の範囲にあ
るとき特に本発明の意図する横送り切削加工性が最良の
状態を示すものである。そして上記の本発明合金は、特
定の押出比以上で押出し、これを溶体化処理前に冷間加
工を施した後、溶体化処理を行ない冷間加工を施すか、
または必要により、その後析出処理を施して得られるも
のである。
次に上記本発明合金の組成の限定理由について述べる。
先ず請求項1の発明においてCuを3〜6wt%とした
のは、CuはAl−Cuの金属間化合物を生成し、材料
の熱処理性と素地組織を強化させるための元素であるが
、3wt%未満では強度向上には不充分であり、6wt
%を越えると鋳塊の外表面品質を低下させるからである
。またSiをo、1〜1.5wt%、Feを0.1〜2
.0wt%とじたのは、SlはCuと同様に素地組織の
強化に寄与するものであるがSr0.1wt%未満では
その効果が小さく、1.5wt%を越えるとCuの場合
と同様に鋳塊の外表面品質を低下させる。Feは切削性
向上に寄与するものであるが、0.1wt%未満ではそ
の効果が小さく、2.0wt%を越えると切削バイトの
劣化を促進させてしまう、またp b s B r −
S nのいずれか2種以上の元素を総量で0.5〜2.
0wt%含むさしたのは、Pb、Bi、Snは2種以上
の添加により、いずれも切削性を改善するが0.5wt
%未満ではその効果が少なく、2.0wt%越えると強
度および切削面を低下させるからである。
また請求項2の発明は上記請求項1の合金にさらにMg
0.3〜1.8wt%、Mn0.05〜1.2wt%を
含有させたものであり、MgはCuと同様に素地組織の
強化に寄与し、またAl−Cu−Mg、Aj!−Mg−
3tの金属間化合物の生成により、切削性を向上させる
ものであるが、Q、3wt%未満ではその効果が小さく
、]、88wtを越えると鋳造性を低下させる。またM
nはAn!−Mn−Feの金属間化合物を生成すること
により切削性向上に寄与するものであるが、0.05w
t%未満ではその効果が小さく、1.2wt%を越える
と切削バイトを劣化させてしまう。
さらに請求項3の発明は上記請求項2の合金にZ n 
0.05〜0.2wt%、Cr0.05〜2wt%、T
i0.001〜0.1wt%のうち少なくとも1種の元
素を含有させたものである。Zn、Cr、Tiの微量添
加はいずれも耐食性、耐孔食性を改善する働きをなすも
のであるが、それぞれその下限未満ではその効果が少な
く、上限を越えると切削性を劣化させる。
しかして本発明は上記のアルミニウム合金の押出方向の
断面の中に分散するPb5Bi、Snの晶出粒子の形状
、寸法および分散状態を規定することにより特に横送り
切削性を向上させたもので、円形粒子については大きさ
は2〜20μm2で、かつ1mm2の素地の中に200
〜2000個存在し、長円形粒子(長径が短径の2倍以
上の粒子)については、大きさは50μm2以内で、か
つ1mm2の素地の中に1000個以内存在するとした
ものである。
これは円形粒子の大きさが2−未満およびl−の素地の
中の個数が200個未満では、その効果が少なく、切粉
が連続してしまうからである。また粒子の大きさが20
−および1mm2の素地の中の個数が2000個を越え
ると仕上り表面や耐食性が低下する。また長円形粒子は
大きさが50−および1mm2の素地の中の個数が10
00個を越えると切粉が連続するようになるからである
次に本発明の製造方法について説明すると、請求項4〜
9の発明はそれぞれ合金の成分および範囲は異なるが製
造は同じである。すなわち、それぞれの合金を押出比2
0以上で押出し、これを20%以上の冷間加工を施した
後溶体化処理を行ない、その後10%以上の冷間加工を
行なうか、または10%以上の冷間加工を行なった後、
さらに析出処理を行なうものである。ここで押出比が2
0%未満では所定のPb、B1.Snの晶出粒子の形状
、大きさおよび分布状態のいずれかまたは全てが得られ
ず、切粉が連続したり、表面仕上りや耐食性が低下する
また溶体化処理前に20%以上の冷間加工を施し、(従
来は溶体化処理後に冷間加工を行なっていた、T3材ま
たはT8材)を溶体化処理後10%以上の冷間加工を行
なうか、または10%以上の冷間加工を行なった後、さ
らに析出処理を行なわないと切粉が連続する。上記の溶
体化処理後10%以上の冷間加工を行なったものより、
10%の冷間加工を行なった後さらに析出処理を施した
ものの方が、更に切削性は改善される。
本発明は、上記のように従来の2011.2014.2
017の合金組成のCu、St、Fe。
Pb、B i、Mg、Mn、Zn、Cr、Tiなどの成
分について検討の結果、これらの組成および範囲を適当
に配合して強度および切削性を改善し、さらにSnを加
えて切削性を増すと共に、合金の押出し方向の断面の中
に存在する晶子粒子の大きさ、個数、分散状態を規制す
ることにより横送り切削性を改善したものである。
そして上記の組成の合金を押出比20%以上で押出した
後、溶体化処理前に20%以上の冷間加工を施し、これ
を溶体化処理した後10%以上の冷間加工を行なうこと
により、上記の晶出粒子の調整が可能となり、この後さ
らに析出処理を施すことにより一層切削性を向上させた
アルミニウム合金が得られるものである。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例について説明する。
第1表に示す本発明合金、比較材、及び従来合金の組成
の鋳塊を溶製した。この11インチφ、又は、13イン
チφの棒状鋳塊を500°Cで4時間均質化処理した後
、420℃に加熱して押出加工を行なった。押出比は第
1表に示す、押出材の形状は全て34■φの丸棒とし、
第1表に示す所定の冷間加工率にて抽伸加工したもの、
または、抽伸加工しないものを作製し、その後溶体化処
理を520°Cで30分加熱した後水冷して行なった。
溶体化処理後、0%および30%の冷間加工率にて抽伸
加工した。またその後130°Cで20時間析出処理し
たものを作製した。
このようにして得られた押出材の切削性を下記の試験方
法によって試験した。その結果を第1表に併記した。
〔試験方法〕
(1)切削性 a)切削試験条件 試料寸法 :全での試料を予備切削し18■φに統一し
てお(。
設備   :NC旋盤 切削工具 ニスローアウェイチップ 三菱HTilOD
NPR431 周速   : 50 m/win 、  100 rn
/min送り    : 0.04圓/rev 切り込みil:1m 潤滑油  :使用せず b)切粉処理性 切粉100個当たりの重量(g/10o個)を測定し、
次の基準で判定する。
◎・・・2g/100個未満 ○・・・2以上〜4g/100個未満 Δ・・・4以上〜6g、/100個未満×・・・6g/
100個以上 C)切削仕上げ面 切削仕上げ面の最大粗さRmax(x)を測定し、次の
基準で判定する。
◎・・・10−未満 ○・・・10n以上〜15pm Δ・・・15μ以上〜20μ未満 ×・・・20−以上 上記第1表の結果より、比較材23.24.25は本発
明合金成分であるが、製造方法が本発明製造方法と異な
るものである。比較材26.27.28はPb、Bi、
Snの低融点金属の含有量が本発明合金の下限以下のも
のを、本発明製造方法で製造したものである。又、比較
材29.30.31はPb、Bi、Snの低融点金属の
含有量が本発明合金の上限以上のものを、本発明製造方
法で製造したものである。いずれの材料も切粉処理性が
悪く、切削性仕上げ面も劣った。従来合金32(201
1)は切削処理性が多少悪かったが、仕上げ面は良好で
あった。33 (2014)、34 (2017)、3
5 (2018)は切削処理性、切削仕上げ面も悪かっ
た。これに対し、本発明合金1〜22は切削処理性、切
削仕上げ面共に良好であった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、アルミニウム合金組成を本発明のごと
く規定し、しかも製造方法を本発明のごとくして行なう
ことにより切削性の良好なアルミニウム合金を安定して
得ることを可能としたもので、自動切削を行なう電子機
器部品、自動車部品、精密機械部品、光学機器部品等と
(−で広く利用できるもので工業的価値が極めて大きい
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は横送り切削の例を示す斜視図である。 l・・・被切削材料、 2・・・切粉、 3・・・切削
工具、4・・・切削方向。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Cu3〜6wt%、Si0.1〜1.5wt%、
    Fe0.1〜2.0wt%を含み、さらにPb、Bi、
    Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.5〜2.0
    wt%含み残部がアルミニウムとその不純物とからなり
    、材料の押出方向の断面中に分散するPb、Bi、Sn
    の晶出粒子の形状、寸法及び分散状態は、円形粒子につ
    いては大きさが2〜20μm^2で、かつ1mm^2の
    素地の中に200〜2000個存在し、長円形粒子(長
    径が短径の2倍以上の粒子)については、大きさが50
    μm^2以内で、かつ1mm^2の素地の中に1000
    個以内存在することを特徴とする横送り切削加工性に優
    れたアルミニウム合金。
  2. (2) Cu3〜6wt%、Si0.1〜1.5wt%
    、Fe0.1〜2.0wt%、Mg0.3〜1.8wt
    %、Mn0.05〜1.2wt%を含み、さらにPb、
    Bi、Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.5〜
    2.0wt%含み、残部がアルミニウムとその不純物と
    からなり、材料の押出方向の断面中に分散するPb,B
    i、Snの晶出粒子の形状寸法及び分散状態は、円形粒
    子については、大きさが2〜20μm^2で、かつ1m
    m^2の素地の中に200〜2000個存在し、長円形
    粒子(長径が短径の2倍以上の粒子)については、大き
    さは50μm^2以内で、かつ1mm^2の素地の中に
    1000個以内存在することを特徴とする横送り切削加
    工性に優れたアルミニウム合金。
  3. (3) Cu3〜6wt%、Si0.1〜1.5wt%
    、Fe0.1〜2.0wt%、Mg0.3〜1.8wt
    %、Mn0.05〜1.2wt%を含み、かつPb、B
    i、Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.2〜2
    .0wt%含み、さらにZn0.05〜0.2wt%、
    Cr0.05〜2.0wt%、Ti0.001〜0.1
    wt%のうち少なくとも1種の元素を含み、残部がアル
    ミニウムとその不純物とからなり、材料の押出方向の断
    面中に分散するPb、Bi、Snの晶出粒子の形状、寸
    法および分散状態は、円形粒子については大きさが2〜
    20μm^2で、かつ1mm^2の素地の中に200〜
    2000個存在し、長円形粒子(長径が短径の2倍以上
    の粒子については、大きさが50μm^2以内で、かつ
    1mm^2の素地の中に1000個以内存在することを
    特徴とする横送り切削加工性に優れたアルミニウム合金
  4. (4) Cu3〜6wt%、Si0.1〜1.5wt%
    、Fe0.1〜2.0wt%含み、さらにPb、Bi、
    Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.5〜2.0
    wt%含み残部がアルミニウムとその不純物とからなる
    アルミニウム合金を押出比20以上で押出し、20%以
    上の冷間加工を施した後溶体処理を行ない、その後10
    %以上の冷間加工を行なうことを特徴とする横送り切削
    加工性に優れたアルミニウム合金の製造方法。
  5. (5) Cu3〜6wt%、Si0.1〜1.5wt%
    、Fe0.1〜2.0wt%を含み、さらにPb、Bi
    、Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.5〜2.
    0wt%含み残部がアルミニウムとその不純物とからな
    るアルミニウム合金を押出比20以上で押出し、20%
    以上の冷間加工を施した後溶体化処理を行ない、その後
    10%以上の冷間加工を行ない、次いで析出処理を行な
    うことを特徴とする横送り切削加工性に優れたアルミニ
    ウム合金の製造方法。
  6. (6) Cu3〜6wt%、Si0.1〜1.5wt%
    、Fe0.1〜2.0wt%、Mg0.3〜1.8wt
    %、Mn0.5〜1.2wt%を含みさらにPb、Bi
    、Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.5〜2.
    0wt%含み残部がアルミニウムとその不純職物とから
    なるアルミニウム合金を、押出比20以上の冷間加工を
    施した後溶体化処理を行ない、その後10%以上の冷間
    加工を行なうことを特徴とする横送り切削加工性に優れ
    たアルミニウム合金の製造方法。
  7. (7) Cu3〜6wt%、Si0.1〜1.5wt%
    、Fe0.1〜2.0wt%、Mg0.3〜1.8wt
    %、Mn0.05〜1.2wt%を含みさらにPb、B
    i、Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.5〜2
    .0wt%含み残部がアルミニウムとその不純物とから
    なるアルミニウム合金を押出比20以上で押出し、20
    %以上の冷間加工を施した後溶体化処環を行ない、その
    後10%以上の冷間加工を行ない、次いで析出処理を行
    なうことを特徴とする横送り切削加工性に優れたアルミ
    ニウム合金の製造方法。
  8. (8) Cu3〜6wt%、Si0.1〜1.5wt%
    、Fe0.1〜2.0wt%、Mg0.3〜1.8wt
    %、Mn0.05〜1.2wt%を含み、かつPb、B
    i、Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.2〜2
    .0wt%含み、さらにZn0.05〜0.2wt%、
    Cr0.05〜2.0wt%、Ti0.001〜0.1
    wt%のうち少なくとも1種の元素を含み、残部がアル
    ミニウムとその不純物とからなるアルミニウム合金を、
    押出比20以上で押出し、20%以上の冷間加工を施し
    た後溶体化処理を行ない、その後10%以上の冷間加工
    を行なうことを特徴とする横送り切削加工性に優れたア
    ルミニウム合金の製造方法。
  9. (9) Cu3〜6wt%、Si0.1〜1.5wt%
    、Fe0.1〜2.0wt%、Mg0.3〜1.8wt
    %、Mn0.05〜1.2wt%を含み、かつPb、B
    i、Snのいずれか2種以上の元素を総量で0.2〜2
    .0wt%含み、さらにZn0.05〜0.2wt%、
    Cr0.05〜2.0wt%、Ti0.001〜0.1
    wt%のうち少なくとも1種の元素を含み残部がアルミ
    ニウムとその不純物とからなるアルミニウム合金を、押
    出比20%以上で押出し、20%以上の冷間加工を施し
    た後溶体化処理を行ない、その後10%以上の冷間加工
    を行ない、次いで析出処理を行なうことを特徴とする横
    送り切削加工性に優れたアルミニウム合金の製造方法。
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