JPH028354A - 電解コンデンサー陽極用アルミニウム箔の製造方法 - Google Patents

電解コンデンサー陽極用アルミニウム箔の製造方法

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JPH028354A
JPH028354A JP11006588A JP11006588A JPH028354A JP H028354 A JPH028354 A JP H028354A JP 11006588 A JP11006588 A JP 11006588A JP 11006588 A JP11006588 A JP 11006588A JP H028354 A JPH028354 A JP H028354A
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JP
Japan
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annealing
foil
heating
electrolytic capacitor
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP11006588A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniaki Matsui
邦昭 松井
Masayoshi Oi
正義 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAN ALUM KOGYO KK
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
SAN ALUM KOGYO KK
Kobe Steel Ltd
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Publication date
Application filed by SAN ALUM KOGYO KK, Kobe Steel Ltd filed Critical SAN ALUM KOGYO KK
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Publication of JPH028354A publication Critical patent/JPH028354A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電解コンデンサー陽極用アルミニウム箔の製造
方法に係り、より詳しくは、最終焼鈍の改善により強度
向」二、静電容量向上を可能にする方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 一般に電解コンデンサー用のアルミニウム箔は、エツチ
ング処理により表面を粗面化し、その表面積を拡大して
静電容量を増大して使用されている。
特に電解コンデンサー陽極用のアルミニウム箔において
は、化成処理による耐電皮膜の形成によっても粗面化が
妨げられないようにするため、いわゆる「トルネルエツ
チング」と呼ばれる処理、すなわち、アルミニウム箔の
厚さ方向に垂直にエツチングピットを進行させる直流エ
ツチング処理が行われている。しかし、このような「ト
ルネルエツチング」を行うためには、アルミニウム箔素
材として立方体方位(001)(001)の結晶をもっ
た集合組織を有するものである必要がある。
従来より、このような集合組織を発達させる方法が種々
提案されている。例えば、特公昭54−11242号、
同6(1−59982号、特開昭60−63359号、
同60−63360号、同60−110853号、同6
0−110854号などがある。
しかし乍ら、各種製造条件が提案されているものの、特
に仕上焼鈍条I/1(温度、保持時間)により、得られ
る立方体方位集積率が変動し易く、また十分な性能が得
られない場合がある。例えば、バッチ炉或いは連続加熱
炉にて昇温速度100℃/hr以上で仕上焼鈍を行って
立方体方位を生成させ易くする方法の場合、バッチ炉で
はAr、 N2、真空など雰囲気調整により酸化皮膜の
生成を防止されるものの、コイル幅方向での変動(エツ
ジ部が中央より厚くなる等)が生じ易く、一方、連続炉
でも450℃以上の高温で処理しようとする場合、短時
間処理であっても酸化皮膜の生成が著しくなり、エツチ
ング不良の原因となる。このため、連続炉での焼鈍は殆
ど実用化されていない。
また、生産性向上のためには、仕−ト焼鈍を450〜6
00℃の如く高温で処理することが必要であるが、昇降
温に長時間を要し、生産性が悪い。
本発明は、か\る状況のもとでなされたものであって、
アルミニラ11箔地の最終焼鈍において結晶方位を揃え
、且つ酸化皮膜生成を効果的に抑制し、トルネルエツチ
ング後の強度向上並びに静電容量向上を可能にし、生産
性よく製造できる電解コンテンサー陽極用アルミニウム
箔の製造方法を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本発明は、要するに、アルミ
ニウム箔地の最終焼鈍において連続加熱炉を用い、かつ
、非酸化性ガス雰囲気中で焼鈍温度500℃以上、焼鈍
時間5分以内で連続的に短時間焼鈍を行うことを特徴と
するものである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
前述の如く、アルミニウム箔地の最終焼鈍(仕」−焼鈍
)は、立方体方位の結晶をもった集合組織を集積率よく
得るために重要な工程である。
本発明では、生産性向」−の面から連続加熱炉を使用す
ること髪前提とするが、連続加熱炉の使用に伴う不都合
を回避するため、以下の焼鈍条件により行うものである
まず、酸化皮膜の抑制を図るため、雰囲気は非酸化性ガ
ス雰囲気とする。連続加熱炉における加熱帯をAr、N
2、DXガスなどの非酸化性ガス雰囲気に保持すること
により、箔表面での酸化皮膜の生成を抑制することがで
きる。ラインスピードを一トげ、できるだけ短時間に高
温度域を通過させるならば、酸化皮膜の成長をある程度
は抑えることはできるが、500℃以上の高温になると
酸化皮膜の成長が非常に速くなるため、非酸化性ガス雰
囲気にする必要がある。
焼鈍温度は、立方体方位の生成を促進するために500
℃以上とする。すなわち、立方体方位の集合組織の発達
を促進するためにはできるだけ高温度で焼鈍することが
必要であるが、従来の連続加熱炉では450℃以上の高
温で処理すると酸化皮膜の生成が著しかったが、本発明
では上記雰囲気制御により酸化皮膜の生成が効果的に抑
制されるため、より高温での処理が可能となる。500
°C未満の温度では酸化皮膜の生成は抑制されるものの
、立方体方位集積率が低く、静電容量の向上が期待でき
ないので、500℃以上とし、550℃以上が好ましい
加熱時間は5分以内とし、酸化皮膜生成の抑制生産性の
向上を図る。上記のように雰囲気制御することによって
も、高温条件下では加熱時間が長くなると酸化皮膜が生
成し易くなるため、できるだけ短時間で処理することが
必要である。また、コイルを巻き戻しながら連続的に処
理する場合、生産性の上からラインスピードを速くしな
ければならず、加熱時間はできるたけ短くすることが望
ましい。このため1本発明では上記焼鈍温度での加熱時
間を5分以内、望ましくは2分以内とする。
なお、加熱時間が短くなると立方体方位の集合組織の発
達が抑えられることが懸念されるが、本発明者の実験に
よれば、箔の実体の温度が550°C以上の高温に到達
すれば10秒以内であっても十分に立方体力位は発達す
ることが認められた。
なお、連続焼鈍での加熱、冷却速度は必ずしも急速加熱
、冷却にする必要はないが、急速加熱、冷却によれば結
晶粒の微細化により強度が向上する。
また、アルミニウム箔地の材質としては特に制限されず
、この種の用途に供される高純度アルミニウムでよい。
勿論、最終焼鈍前の加工処理並びにその後のトルネルエ
ツチング、化成処理等も特に制限されない。
次に本発明の実施例を示す。
(実施例) 高純度アルミニウム(Feel 5ppm、 Si:1
3ppm、 Cu:4 lppmを含む)のスラブ(4
00m+n厚)に590”CX6hrの均熱処理を施し
、次いで熱間圧延により5mmにし、冷間圧延によりQ
、4mmの箔地髪作製した。
この箔地を箔圧延により0.14.0mmにした後、2
50℃X10hrの中間焼鈍を施し、更に冷間圧延によ
り製品厚0 、1 mmにした。
得られた材料に第1表に示す焼鈍条件にて最終焼鈍を施
した。連続加熱炉の使用の場合は、第1図に示すように
、加熱炉1は入側に雰囲気ガス導入口2を設けると共に
出側に排出口3を設けた構成とし、前方及び後方にそれ
ぞれ張力制御ロール4を配置し、巻戻しコイル5から連
続的に供給し巻取コイル6に巻取ることにより、アルミ
ニウム箔地7を連続的に焼鈍できる装置を使用した。
最終焼鈍後の試料について、立方体方位の結晶の占有率
(集積率)並びに表面酸化皮膜を測定すると共に、各サ
ンプルについて液温90℃の1.5%塩酸水溶液中で電
流密度12 、5 A /dm2で7分間直流エツチン
グした後、10%硼酸アンモニウム水溶液で375V化
成を行った場合の静電容量を測定した。静電容量値は従
来のバッチ炉で処理したNα1サンプルの値を100%
とした比較値で示した。
それらの結果を第1表に併記すると共に第2図に示す。
第1表及び第2図より、本発明例はいずれも酸化皮膜が
少なく抑制され、立方体方位集積率が高く、したがって
、静電容量が極めて優れていることがわかる。特に焼鈍
温度が550℃以上の場合は、必ずしも立方体集積率が
バッチ焼鈍よりも高くなくとも、バッチ焼鈍よりも高い
静電容量が得られる。
一方、従来の連続加熱炉のように大気雰囲気加熱の比較
例の場合には、加熱温度を高くすると立方体方位集積率
は高くなるものの、酸化皮膜が厚く生成し、静電容量が
劣っている。また、雰囲気をArガスにして高温焼鈍し
ても保持時間が長すぎると、立方体方位集積率は高くな
るものの、酸化皮膜の生成を抑制できず、静電容量が劣
っている。
[以下余白1 l〔 (発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、アルミニウム箔
地の最終焼鈍を特定の雰囲気、焼鈍温度、加熱時間の条
件で行うので、以下のような優れた効果が得られる。
■酸化皮膜の生成が効果的に抑制されると共に立方体方
位結晶粒の集稙率が高くなり、トルネルエツチング性が
向上し、静電容量の向上が図られる。
■連続的に巻戻しながら処理を行うため、幅方向及び長
さ方向の品質のバラツキが少なくなる。
■従来のバッチ式焼鈍に比べて、昇降温時間の短縮が可
能となり、生産性が向上する。
■急速加熱、冷却すると製品での結晶粒が細かくなり、
強度が向上する。したがって、製品箔厚の薄厚化による
コンデンサーの小型化も可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は雰囲気制御が可能な連続焼鈍装置の概念図、 第2図は静電容量に及ぼす立方体力位集積率及び酸化皮
膜厚さの影響を示す図である。 1・・加熱炉、2・・雰囲気ガス導入口、3・・・排出
口、4・・張力制御ロール、5・巻戻しロール、6・・
巻取ロール、7・・・アルミニウム箔地。 特許出願人  株式会社神戸製鋼所

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アルミニウム箔地の最終焼鈍において、連続加熱炉を用
    い、かつ、非酸化性ガス雰囲気中で焼鈍温度500℃以
    上、焼鈍時間5分以内で連続的に短時間焼鈍を行うこと
    を特徴とする電解コンデンサー陽極用アルミニウム箔の
    製造方法。
JP11006588A 1988-05-06 1988-05-06 電解コンデンサー陽極用アルミニウム箔の製造方法 Pending JPH028354A (ja)

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