JPH028286B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の目的） 本発明はテンプルの芯金にモダン外部構成材
（先セル）を強固に被着させることを特徴とする
眼鏡テンプル製造法に係るものである。

従来芯金に先セル（モダン外部構成材）を被着
させる方法としては、芯金に先セルを嵌合して加
熱収縮させる方法、芯金に先セル材をインサート
形成させる方法、芯金に板状の先セル材を貼り合
せて切削加工する方法等があるも、これらの方法
による製品中には、小口部の仕上りが不良であつ
たり先セルの小口部が割れ易い等の欠点を有する
ものが多かつた。

またテンプルの前半基部に小口部品を一体に形
成させ、該部品と先セルの芯前端とをろう付けす
る加工法もあるが、この場合ろう付時の熱により
先セルの芯がなまり、接合部で折れ易い等の欠点
があつた。

本発明は前記のような欠点のない眼鏡テンプル
製造法を得る目的でなされたものである。

（本発明加工法） 図面は本発明眼鏡テンプル製造法によつて得ら
れた製品及び加工各工程中の中間製品の要部を示
すもので、第１図は製品の側面概要図、第２図は
テンプル芯金と口金の一部を断面で示す要部側面
図、第３図は第２図の芯金に口金を嵌合し芯金の
一部を加工した図、第４図は第３図のものにモダ
ン外部構成材を取付けた図、第５図は仕上り製品
の要部側面図である。

図面において、１は芯金、２は後向き斜面段
部、３は凹凸部、４は口金、５は前向き斜面段
部、６は口金内面、７はモダン外部構成材、８は
圧入部、９は張出部を示す。

前記の図面を参照して本発明製造法を説明する
と、第２図に示すようにテンプルの芯金１の中間
部に後向きの斜面段部２とこれに続く数個の凹凸
部３を形成させる工程と、前端口部に前記芯金１
の斜面段部２に密接する前向きの斜面段部５を設
け内面６を後方に向つてテーパ状に拡大させた筒
状の口金４を前記の芯金１に嵌合し、芯金１と口
金４の各斜面段部２，５を密接させた状態で口金
４内部においてかしめ付け等の手段により芯金１
の一部ａを変形させて口金４を芯金１に固定する
工程と、芯金１にモダン外部構成材７（先セル）
を被せその前端部を口金内面６内面に向つて圧入
させる工程とより成るものである。

モダン外部構成材７の前端部を口金内面に向つ
て圧入させる手段としては、該構成材が筒状また
は板状（二枚合せ）の場合は芯金１に嵌合または
貼り合せた後前端部を加熱して構成材の一部を口
金４内部に押出せばよく、また第３図のものをモ
ダン形状の金型に取付けて射出成形させてもよ
い。

なお前記のように製造された製品に第４図に示
すような張出部がある場合は口金４と面一に削り
取ればよい。

（作用、効果） 本発明製造法によつて製造された眼鏡テンプル
は、芯金１と口金４の前端とが斜面段部２，５に
よつて密接するとともに、口金４内部に押出され
たモダン外部構成材７の一部が口金４、芯金の凹
凸部３に密接固化するので構造が極めて強固であ
り、また前記各密接部の外面にはすき間が無いの
で毛髪等が挟まり着用者に不快感を与えるような
こともない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明製造法による製品の概要側面
図、第２図ないし第５図は本発明製造法の各段階
における中間製品及び完成品の要部側面図であ
る。 １：芯金、２：後向き斜面段部、３：凹凸部、
４：口金、５：前向き斜面段部、６：口金内面、
７：モダン外部構成材、８：圧入部、９：張出
部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ テンプルの芯金中間部に後向きの斜面段部と
   これに続き数個の凹凸部を形成させる工程と、前
   端口部に前記芯金の斜面段部に密接する前向きの
   斜面段部を設け内面を後方に向つてテーパ状に拡
   大させた筒状の口金を前記芯金に嵌合、密接させ
   る工程と、口金後方において芯金にモダン外部構
   成材を被せその前端部を口金の内面に向つて圧入
   させる工程とより成る眼鏡テンプル製造法。 ２ 芯金に口金を固定した後、口金後方に二枚の
   合成樹脂板を貼り合せ、該板に熱加工を施こして
   その前端部を口金内部に圧入させるようにした特
   許請求の範囲第１項に記載の眼鏡テンプル製造
   法。 ３ 芯金に口金を固定した後、モダン形状を有す
   る金型に取付け、射出成形法により芯金の外部及
   び口金内部に合成樹脂材を被着及び圧入させるよ
   うにした特許請求の範囲第１項に記載の眼鏡テン
   プル製造法。